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地学
https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondary/2018/理科/地学
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地学
詳細情報
学習指導要領(一部改正情報)
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
学習指導要領掲載順
29
学校種別
高等学校
科目名
Advanced Earth Science
ちがく
地学
英語表記出典
英語表記出典の名称
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
対応学習指導要領
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
関連リンク
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
9
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
A9
科目コード
8469
F科目コード
A8A4A6A9
Type
科目等
被参照情報
'科目がある'としての参照元:
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
理科
'分野・科目・分類'としての参照元:
第9 地 学
1 目標 地球や地球を取り巻く環境に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,地球や地球を取り巻く環境を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 地球や地球を取り巻く環境に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度と,自然環境の保全に寄与する態度を養う。
2 内容
(1) 地球の概観 地球の形状や内部構造についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 地球の形状や内部構造について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 地球の形状
㋐ 地球の形と重力 地球楕(だ)円体や地球表面における重力に関する資料に基づいて,地球の形状と重力との関係を見いだして理解すること。
㋑ 地球の磁気 地磁気に関する観察,実験などを行い,地磁気の特徴とその働きを理解すること。
(イ) 地球の内部
㋐ 地球の内部構造 地震波の伝わり方についての資料に基づいて,地球内部の構造を見いだして理解すること。
㋑ 地球内部の状態と物質 地球内部の温度,密度,圧力及び構成物質の組成について理解すること。
イ 地球の形状や内部構造について,観察,実験などを通して探究し,地球の形状や内部構造の特徴を見いだして表現すること。
(2) 地球の活動と歴史 地球の活動と歴史についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができよう指導する。
ア 地球の活動と歴史について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 地球の活動
㋐ プレートテクトニクス プレートテクトニクスとその成立過程を理解すること。
㋑ 地震と地殻変動 世界の震源分布についての資料に基づいて,プレート境界における地震活動の特徴をプレート運動と関連付けて理解するとともに,それに伴う地殻変動などについて理解すること。
㋒ 火成活動 島弧−海溝系における火成活動の特徴を,マグマの発生と分化及び火成岩の形成と関連付けて理解すること。
㋓ 変成作用と変成岩 変成岩に関する観察,実験などを行い,変成作用と変成岩の特徴及び造山帯について理解すること。
(イ) 地球の歴史
㋐ 地表の変化 風化,侵食,運搬及び堆積の諸作用による地形の形成について,身近な地形と関連付けて理解すること。
㋑ 地層の観察 地層に関する野外観察や実験などを行い,地層の形成及び地質時代における地球環境や地殻変動について理解すること。
㋒ 地球環境の変遷 大気,海洋,大陸及び古生物などの変遷に関する資料に基づいて,地球環境の移り変わりを総合的に理解すること。
㋓ 日本列島の成り立ち 日本列島の地形や地質に関する資料に基づいて,島弧としての日本列島の地学的な特徴と形成史をプレート運動などと関連付けて理解すること。
イ 地球の活動と歴史について,観察,実験などを通して探究し,地球の活動の特徴と歴史の概要を見いだして表現すること。
(3) 地球の大気と海洋 地球の大気と海洋についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができよう指導する。
ア 地球の大気と海洋について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 大気の構造と運動
㋐ 大気の構造 大気の組成,太陽放射と地球放射の性質を理解するとともに,大気に関する観測資料などに基づいて,各圏の特徴と地球全体の熱収支など大気の構造を理解すること。
㋑ 大気の運動と気象 大循環と対流による現象及び日本や世界の気象の特徴を理解すること。
(イ) 海洋と海水の運動
㋐ 海洋の構造 海水の組成を理解するとともに,海洋に関する観測資料などに基づいて,水温と塩分の分布との関係など海洋の構造を理解すること。
㋑ 海水の運動 海水の運動と循環及び海洋と大気の相互作用について理解すること。
イ 地球の大気と海洋について,観察,実験などを通して探究し,地球の大気と海洋の構造や運動の規則性や関係性を見いだして表現すること。
(4) 宇宙の構造 宇宙に関する事物・現象についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができよう指導する。
ア 宇宙に関する事物・現象について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 太陽系
㋐ 地球の自転と公転 地球の自転と公転に関する観察,実験などを行い,地球の自転と公転の証拠となる現象を理解すること。
㋑ 太陽系天体とその運動 太陽系天体に関する観測資料などに基づいて,太陽系天体の特徴を理解するとともに,惑星の運動の規則性を見いだし,視運動と関連付けて理解すること。
㋒ 太陽の活動 太陽に関する観察,実験などを行い,太陽表面の現象を太陽の活動と関連付けて理解すること。
(イ) 恒星と銀河系
㋐ 恒星の性質と進化 恒星に関する観察,実験などを行い,恒星の性質と進化の特徴を見いだして理解すること。
㋑ 銀河系の構造 銀河系に関する観測資料などに基づいて,銀河系の構成天体とその分布について理解すること。
(ウ) 銀河と宇宙
㋐ 様々な銀河 銀河についての観測資料などに基づいて,様々な銀河の存在と銀河の分布の特徴を理解すること。
㋑ 膨張する宇宙 宇宙の誕生や進化について調べ,現代の宇宙像の概要を理解すること。
イ 宇宙に関する事物・現象について,観察,実験などを通して探究し,天体の運動や宇宙の構造を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(4)までについては,「地学基礎」との関係を考慮しながら,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,「地学基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うとともに,この科目の学習を通して,探究の全ての学習過程を経験できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,ジオイドと重力異常にも触れること。㋑については,地磁気の三要素及び磁気圏と太陽風との関連を扱うこと。また,地磁気の原因と古地磁気にも触れること。 (イ)の㋐については,走時曲線を扱い,地震波トモグラフィーにも触れること。㋑については,アイ...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,マントル内のプルームも扱うこと。㋑の「地震活動の特徴」については,地震災害にも触れること。「地殻変動」については,活断層と地形との関係にも触れること。㋒の「火成活動の特徴」については,火山災害にも触れること。㋓については,造山帯の特徴を安...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐の「大気の組成」については,大気中の水分も扱うこと。「地球全体の熱収支」については,地表や大気圏などに分けて扱うこと。㋑の「大循環」による現象については,偏西風波動と地上の高気圧や低気圧との関係も扱うこと。「対流」による現象については,大気の安定と不...
エ 内容の(4)のアの(ア)の㋐の「自転」については,フーコーの振り子を扱うこと。「公転」については,年周視差と年周光行差を扱うこと。また,時刻と太陽暦にも触れること。㋑の「太陽系天体の特徴」については,観測や探査機などによる研究成果を踏まえて特徴を扱うこと。「惑星の運動」について...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,理科の学習過程の特質を踏まえ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどの科学的に探究する学習活動の充実を...
(2) 「物理」,「化学」,「生物」及び「地学」の各科目については,原則として,それぞれに対応する基礎を付した科目を履修した後に履修させること。
(3) 各科目を履修させるに当たっては,当該科目や理科に属する他の科目の履修内容を踏まえ,相互の連携を一層充実させるとともに,他教科等の目標や学習の内容の関連に留意し,連携を図ること。
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導に当たっては,問題を見いだし観察,実験などを計画する学習活動,観察,実験などの結果を分析し解釈する学習活動,科学的な概念を使用して考えたり説明したりする学習活動などが充実するようにすること。
(2) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成を図ること。また,環境問題や科学技術の進歩と人間生活に関わる内容等については,持続可能な社会をつくることの重要性も踏まえながら,科学的な見地から取り扱うこと。
(3) 各科目の指導に当たっては,観察,実験の過程での情報の収集・検索,計測・制御,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
(4) 観察,実験,野外観察などの体験的な学習活動を充実させること。また,環境整備に十分配慮すること。
(5) 各科目の指導に当たっては,大学や研究機関,博物館や科学学習センターなどと積極的に連携,協力を図るようにすること。
(6) 科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや安全性の向上に役立っていることに触れること。また,理科で学習することが様々な職業などと関連していることにも触れること。
(7) 観察,実験,野外観察などの指導に当たっては,関連する法規等に従い,事故防止に十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置を講ずること。