書道I

https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondary/2018/芸術/書道I

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
学習指導要領掲載順
41
学校種別
高等学校
科目名
Calligraphy I
しょどうI
書道I
英語表記出典
英語表記出典の名称
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
対応学習指導要領
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
関連リンク
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
A
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
UA
科目コード
84BA
F科目コード
A8A4UBUA
Type
科目等

被参照情報

'科目がある'としての参照元:
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
芸術
'分野・科目・分類'としての参照元:
第10 書道Ⅰ
1 目標 書道の幅広い活動を通して,書に関する見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の文字や書,書の伝統と文化と幅広く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 書の表現の方法や形式,多様性などについて幅広く理解するとともに,書写能力の向上を図り,書の伝統に基づき,効果的に表現するための基礎的な技能を身に付けるようにする。
(2) 書のよさや美しさを感受し,意図に基づいて構想し表現を工夫したり,作品や書の伝統と文化の意味や価値を考え,書の美を味わい捉えたりすることができるようにする。
(3) 主体的に書の幅広い活動に取り組み,生涯にわたり書を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,書の伝統と文化に親しみ,書を通して心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 漢字仮名交じりの書 漢字仮名交じりの書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)から(ウ)までについて構想し工夫すること。
(ア) 漢字と仮名の調和した字形,文字の大きさ,全体の構成
(イ) 目的や用途に即した表現形式,意図に基づいた表現
(ウ) 名筆を生かした表現や現代に生きる表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 用具・用材の特徴と表現効果との関わり
(イ) 名筆や現代の書の表現と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 目的や用途に即した効果的な表現
(イ) 漢字と仮名の調和した線質による表現
(2) 漢字の書 漢字の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について構想し工夫すること。
(ア) 古典の書体や書風に即した用筆・運筆,字形,全体の構成
(イ) 意図に基づいた表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 用具・用材の特徴と表現効果との関わり
(イ) 書体や書風と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 古典に基づく基本的な用筆・運筆
(イ) 古典の線質,字形や構成を生かした表現
(3) 仮名の書 仮名の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について構想し工夫すること。
(ア) 古典の書風に即した用筆・運筆,字形,全体の構成
(イ) 意図に基づいた表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 用具・用材の特徴と表現効果との関わり
(イ) 線質や書風と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 古典に基づく基本的な用筆・運筆
(イ) 連綿と単体,線質や字形を生かした表現
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について考え,書のよさや美しさを味わって捉えること。
(ア) 作品の価値とその根拠
(イ) 生活や社会における書の効用
イ 次の(ア)から(エ)までについて理解すること。
(ア) 線質,字形,構成等の要素と表現効果や風趣との関わり
(イ) 日本及び中国等の文字と書の伝統と文化
(ウ) 漢字の書体の変遷,仮名の成立等
(エ) 書の伝統的な鑑賞の方法や形態
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 用筆・運筆から生み出される書の表現性とその表現効果との関わりについて理解すること。
イ 書を構成する要素について,それら相互の関連がもたらす働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,それぞれ特定の活動のみに偏らないようにするとともに,「A表現」及び「B鑑賞」相互の関連を図るものとする。
(2) 内容の「A表現」の(1),(2)及び(3)の指導については,それぞれア,イ及びウの各事項を,「B鑑賞」の(1)の指導については,ア及びイの各事項を適切に関連させて指導する。
(3) 内容の「A表現」の(1)については漢字は楷書及び行書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)については楷書及び行書,(3)については平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとし,また,(2)については,生徒の特性等を考慮し,草書,隷書及び篆(てん)書を加えることもできる。
(4) 内容の「A表現」の(2)及び(3)については,臨書及び創作を通して指導するものとする。
(5) 内容の〔共通事項〕は,表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力であり,「A表現」及び「B鑑賞」の指導と併せて,十分な指導が行われるよう工夫する。
(6) 内容の「A表現」の指導に当たっては,篆(てん)刻,刻字等を扱うよう配慮するものとする。
(7) 内容の「A表現」の指導に当たっては,中学校国語科の書写との関連を十分に考慮するとともに,高等学校国語科との関連を図り,学習の成果を生活に生かす視点から,目的や用途に応じて,硬筆も取り上げるよう配慮するものとする。
(8) 内容の「B鑑賞」の(1)のイの(ウ)の指導に当たっては,漢字仮名交じり文の成立について取り上げるようにする。
(9) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,思考力,判断力,表現力等の育成を図るため,芸術科書道の特質に応じた言語活動を適切に位置付けられるよう指導を工夫する。なお,内容の「B鑑賞」の指導に当たっては,作品について根拠をもって批評する活動などを取り入れるようにする。
(10) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,書道の諸活動を通して,生徒が文字や書と生活や社会との関わりを実感できるよう指導を工夫する。
(11) 自己や他者の著作物及びそれらの著作者の創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,必要に応じて,書に関する知的財産権について触れるようにする。また,こうした態度の形成が,書の伝統と文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮する。