社会

https://w3id.org/jp-cos/LowerSecondaryDeptSNES-Intellectual/2017/社会

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
特別支援学校小学部・中学部学習指導要領 2017年4月 告示
学習指導要領掲載順
13
障害分類
知的
学校種別
特別支援学校中学部
教科名
Social Studies
しゃかい
社会
英語表記出典
英語表記出典の名称
Education in Japan, 2000, 13th ed, p.67
Education in Japan, 2000, 13版, p.67
関連リンク
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA06708576
Type
英語表記の出典
学習指導要領コード3桁目
2
学習指導要領コード3桁目に対応するFコード
A2
教科コード
8A2
F教科コード
A8UAA2
Type
教科等

被参照情報

'関係がある'としての参照元:
社会
'教科がある'としての参照元:
特別支援学校小学部・中学部学習指導要領 2017年4月 告示
'教科等'としての参照元:
〔社会〕
1 目標 社会的な見方・考え方を働かせ,社会的事象について関心をもち,具体的に考えたり関連付けたりする活動を通して,自立し生活を豊かにするとともに, 平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地域や我が国の国土の地理的環境,現代社会の仕組みや役割,地域や我が国の歴史や伝統と文化及び外国の様子について,具体的な活動や体験を通して理解するとともに,経験したことと関連付けて,調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 社会的事象について,自分の生活と結び付けて具体的に考え,社会との関わりの中で,選択・判断したことを適切に表現する力を養う。
(3) 社会に主体的に関わろうとする態度を養い,地域社会の一員として人々と共に生きていくことの大切さについての自覚を養う。
2 各段階の目標及び内容
○1段階
(1) 目標 日常生活に関わる社会的事象が分かり,地域社会の一員としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。
ア 身近な地域や市区町村の地理的環境,地域の安全を守るための諸活動, 地域の産業と消費生活の様子及び身近な地域の様子の移り変わり並びに社会生活に必要なきまり,公共施設の役割及び外国の様子について,具体的な活動や体験を通して,自分との関わりが分かるとともに,調べまとめる技能を身に付...
イ 社会的事象について,自分の生活や地域社会と関連付けて具体的に考えたことを表現する基礎的な力を養う。
ウ 身近な社会に自ら関わろうとする意欲をもち,地域社会の中で生活することの大切さについての自覚を養う。
(2) 内容
ア 社会参加ときまり
(ア) 社会参加するために必要な集団生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 学級や学校の中で,自分の意見を述べたり相手の意見を聞いたりするなど,集団生活の中での役割を果たすための知識や技能を身に付けること。
㋑ 集団生活の中で何が必要かに気付き,自分の役割を考え,表現すること。
(イ) 社会生活に必要なきまりに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 家庭や学校でのきまりを知り,生活の中でそれを守ることの大切さが分かること。
㋑ 社会生活ときまりとの関連を考え,表現すること。
イ 公共施設と制度
(ア) 公共施設の役割に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 身近な公共施設や公共物の役割が分かること。
㋑ 公共施設や公共物について調べ,それらの役割を考え,表現すること。
(イ) 制度の仕組みに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 身近な生活に関する制度が分かること。
㋑ 身近な生活に関する制度について調べ,自分との関わりを考え,表現すること。
ウ 地域の安全
(ア) 地域の安全に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 地域の安全を守るため,関係機関が地域の人々と協力していることが分かること。
㋑ 地域における災害や事故に対する施設・設備などの配置,緊急時への備えや対応などに着目して,関係機関や地域の人々の諸活動を捉え, そこに関わる人々の働きを考え,表現すること。
エ 産業と生活
(ア) 仕事と生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 生産の仕事は,地域の人々の生活と密接な関わりをもって行われていることが分かること。
㋑ 仕事の種類や工程などに着目して,生産に携わっている人々の仕事の様子を捉え,地域の人々の生活との関連を考え,表現すること。
(イ) 身近な産業と生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 販売の仕事は,消費者のことを考え,工夫して行われていることが分かること。
㋑ 消費者の願いや他地域との関わりなどに着目して,販売の仕事に携わっている人々の仕事の様子を捉え,それらの仕事に見られる工夫を考え,表現すること。
オ 我が国の地理や歴史
(ア) 身近な地域や市区町村(以下第2章第2節第2款において「市」という。)の様子に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 身近な地域や自分たちの市の様子が分かること。
㋑ 都道府県(以下第2章第2節第2款第1〔社会〕(2)内容において「県」という。)内における市の位置や市の地形,土地利用などに着目して,身近な地域や市の様子を捉え,場所による違いを考え,表現すること。
(イ) 身近な地域の移り変わりに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 身近な地域や自分たちの市の様子,人々の生活は,時間とともに移り変わってきたことを知ること。
㋑ 交通や人口,生活の道具などの時期による違いに着目して,市や人々の生活の様子を捉え,それらの変化を考え,表現すること。
カ 外国の様子
(ア) 世界の中の日本と国際交流に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 文化や風習の特徴や違いを知ること。
㋑ そこに暮らす人々の生活などに着目して,日本との違いを考え,表現すること。
○2段階
(1) 目標 日常生活に関わる社会的事象について理解し,地域社会の一員としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。
ア 自分たちの都道府県の地理的環境の特色,地域の人々の健康と生活環境を支える役割,自然災害から地域の安全を守るための諸活動及び地域の伝統と文化並びに社会参加するためのきまり,社会に関する基本的な制度及び外国の様子について,具体的な活動や体験を通して,人々の生活との関連を踏まえて理解...
イ 社会的事象について,自分の生活や地域社会と関連付けて具体的に考えたことを表現する力を養う。
ウ 社会に自ら関わろうとする意欲をもち,地域社会の中で生活することの大切さについての自覚を養う。
(2) 内容
ア 社会参加ときまり
(ア) 社会参加するために必要な集団生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 学級や学校の中で,意見を述べ合い,助け合い,協力しながら生活する必要性を理解し,そのための知識や技能を身に付けること。
㋑ 周囲の状況を判断し,集団生活の中での自分の役割と責任について考え,表現すること。
(イ) 社会生活に必要なきまりに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 家庭や学校,地域社会でのきまりは,社会生活を送るために必要であることを理解すること。
㋑ 社会生活に必要なきまりの意義について考え,表現すること。
イ 公共施設と制度
(ア) 公共施設の役割に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 自分の生活の中での公共施設や公共物の役割とその必要性を理解すること。
㋑ 公共施設や公共物の役割について調べ,生活の中での利用を考え, 表現すること。
(イ) 制度の仕組みに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 社会に関する基本的な制度について理解すること。
㋑ 社会に関する基本的な制度について調べ,それらの意味を考え,表現すること。
ウ 地域の安全
(ア) 地域の安全に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 地域の関係機関や人々は,過去に発生した地域の自然災害や事故に対し,様々な協力をして対処してきたことや,今後想定される災害に対し,様々な備えをしていることを理解すること。
㋑ 過去に発生した地域の自然災害や事故,関係機関の協力などに着目して,危険から人々を守る活動と働きを考え,表現すること。
エ 産業と生活
(ア) 県内の特色ある地域に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 地域では,人々が協力し,産業の発展に努めていることを理解すること。
㋑ 人々の活動や産業の歴史的背景などに着目して,地域の様子を捉え, それらの特色を考え,表現すること。
(イ) 生活を支える事業に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 水道,電気及びガスなどの生活を支える事業は,安全で安定的に供給や処理できるよう実施されていることや,地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていることを理解すること。
㋑ 供給や処理の仕組みや関係機関の協力などに着目して,水道,電気及びガスなどの生活を支える事業の様子を捉え,それらの事業が果たす役割を考え,表現すること。
オ 我が国の地理や歴史
(ア) 身近な地域に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 自分たちの県の概要を理解すること。
㋑ 我が国における自分たちの県の位置,県全体の地形などに着目して, 県の様子を捉え,地理的環境の特色を考え,表現すること。
(イ) 県内の伝統や文化,先人の働きや出来事に関わる学習活動を通して, 次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 県内の主な歴史を手掛かりに,先人の働きや出来事,文化遺産などを知ること。
㋑ 歴史的背景や現在に至る経緯などに着目し,県内の文化財や年中行事の様子を捉え,それらの特色を考え,表現すること。
カ 外国の様子
(ア) 世界の中の日本と国際交流に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 文化や風習の特徴や違いを理解すること。
㋑人々の生活や習慣などに着目して,多様な文化について考え,表現すること。
(イ) 世界の様々な地域に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 人々の生活の様子を大まかに理解すること。
㋑ 世界の出来事などに着目して,それらの国の人々の生活の様子を捉え,交流することの大切さを考え,表現すること。
3 指導計画の作成と内容の取扱い
(1) 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,生活に即した具体的で分かりやすい内容を取り上げ,社会的事象の見方・考え方を働かせ,事象の特色や意味などを考え,説明したり表現したりする...
イ 各教科等との関連を図り,指導の効果を高めるようにするとともに,小学部の生活科の学習との関連を踏まえて,系統的・発展的に指導できるようにすること。
ウ コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用して,情報の収集やまとめなどを行うようにすること。
(2) 2の各段階の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
ア 各学校においては,地域の実態を生かして,生徒が興味・関心をもって学習に取り組めるようにするとともに,観察や見学,聞き取りなどの調査 活動を含む具体的な体験を伴う学習を通し,自分の生活と結び付けて考えたことをまとめることで知識が深まるようにすること。
イ 2の内容については,次の事項について配慮するものとする。
(ア) アについては,集団生活を送る上で必要とされる人との関わりやきまりを守ることについて理解できるようにするとともに,主体的に社会参加するための基礎的な力を養うこと。
(イ) イについては,身近な公共施設を取り上げ,その役割や利用できる制度を知ることで,よりよい社会生活を送ることができるようにすること。
(ウ) ウについては,地域の実態に応じて,地震災害,津波災害,風水害, 火山災害,雪害などの中から取り上げ,地域や自分自身の安全を守るために自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりできるようにすること。
(エ) エについては,身近な仕事を通して生産や販売について関心をもつこと。また,生活を支える事業について取り扱うことで,節水や節電の必要性を感じて取り組もうとすること。
(オ) オについては,地図の扱いに慣れるようにすること。また,主な文化財や年中行事の中から具体的事例を取り上げ,その特色が大まかに分かるようにすること。
(カ) カについては,我が国や諸外国には国旗があることを理解し,それを尊重する態度を養うようにすること。