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化学
https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondary/2018/理科/化学
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化学
詳細情報
学習指導要領(一部改正情報)
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
学習指導要領掲載順
25
学校種別
高等学校
科目名
Advanced Chemistry
かがく
化学
英語表記出典
英語表記出典の名称
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
対応学習指導要領
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
関連リンク
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
5
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
A5
科目コード
8465
F科目コード
A8A4A6A5
Type
科目等
被参照情報
'科目がある'としての参照元:
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
理科
'分野・科目・分類'としての参照元:
第5 化 学
1 目標 化学的な事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,化学的な事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 化学的な事物・現象に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容
(1) 物質の状態と平衡 物質の状態と平衡についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 物質の状態とその変化,溶液と平衡について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 物質の状態とその変化
㋐ 状態変化 物質の沸点,融点を分子間力や化学結合と関連付けて理解すること。また,状態変化に伴うエネルギーの出入り及び状態間の平衡と温度や圧力との関係について理解すること。
㋑ 気体の性質 気体の体積と圧力や温度との関係を理解すること。
㋒ 固体の構造 結晶格子の概念及び結晶の構造を理解すること。
(イ) 溶液と平衡
㋐ 溶解平衡 溶解の仕組みを理解すること。また,溶解度を溶解平衡と関連付けて理解すること。
㋑ 溶液とその性質 溶液とその性質に関する実験などを行い,身近な現象を通して溶媒と溶液の性質の違いを理解すること。
イ 物質の状態と平衡について,観察,実験などを通して探究し,物質の状態とその変化,溶液と平衡における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(2) 物質の変化と平衡 物質の変化と平衡についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 化学反応とエネルギー,化学反応と化学平衡について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 化学反応とエネルギー
㋐ 化学反応と熱・光 化学反応と熱や光に関する実験などを行い,化学反応における熱及び光の発生や吸収は,反応の前後における物質のもつ化学エネルギーの差から生じることを理解すること。
㋑ 電池 電気エネルギーを取り出す電池の仕組みを酸化還元反応と関連付けて理解すること。
㋒ 電気分解 外部から加えた電気エネルギーによって電気分解が起こることを,酸化還元反応と関連付けて理解すること。また,その反応に関与した物質の変化量と電気量との関係を理解すること。
(イ) 化学反応と化学平衡
㋐ 反応速度 反応速度の表し方及び反応速度に影響を与える要因を理解すること。
㋑ 化学平衡とその移動 可逆反応,化学平衡及び化学平衡の移動を理解すること。
㋒ 電離平衡 水のイオン積,pH 及び弱酸や弱塩基の電離平衡について理解すること。
イ 物質の変化と平衡について,観察,実験などを通して探究し,化学反応とエネルギー,化学反応と化学平衡における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(3) 無機物質の性質 無機物質の性質についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 無機物質について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 無機物質
㋐ 典型元素 典型元素に関する実験などを行い,典型元素の性質が周期表に基づいて整理できることを理解すること。
㋑ 遷移元素 遷移元素の単体と化合物の性質を理解すること。
イ 無機物質について,観察,実験などを通して探究し,典型元素,遷移元素の性質における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(4) 有機化合物の性質 有機化合物の性質についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 有機化合物,高分子化合物について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 有機化合物
㋐ 炭化水素 脂肪族炭化水素の性質や反応を構造と関連付けて理解すること。
㋑ 官能基をもつ化合物 官能基をもつ脂肪族化合物に関する実験などを行い,その構造,性質及び反応について理解すること。
㋒ 芳香族化合物 芳香族化合物の構造,性質及び反応について理解すること。
(イ) 高分子化合物
㋐ 合成高分子化合物 合成高分子化合物の構造,性質及び合成について理解すること。
㋑ 天然高分子化合物 天然高分子化合物の構造や性質について理解すること。
イ 有機化合物,高分子化合物について,観察,実験などを通して探究し,有機化合物,高分子化合物の性質における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(5) 化学が果たす役割 化学が果たす役割について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 化学が果たす役割を日常生活や社会と関連付けながら,次のことを理解すること。
(ア) 人間生活の中の化学
㋐ 様々な物質と人間生活 化学が果たしてきた役割として,無機物質,有機化合物及び高分子化合物がそれぞれの特徴を生かして人間生活の中で利用されていることを理解すること。
㋑ 化学が築く未来 化学の成果が様々な分野で利用され,未来を築く新しい科学技術の基盤となっていることを理解すること。
イ 人間生活の中の化学について,これからの社会における化学が果たす役割を科学的に考察し,表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(5)までについては,「化学基礎」との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,「化学基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うとともに,この科目の学習を通して,探究の全ての学習過程を経験できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,融解熱や蒸発熱を扱うこと。「状態間の平衡」については,気液平衡や蒸気圧を扱うこと。㋑については,ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を扱うこと。その際,分子量測定にも触れること。また,混合気体,分圧の法則及び実在気体も扱うこと。気...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,ヘスの法則を扱うこと。また,結合エネルギーにも触れるとともに,吸熱反応が自発的に進む要因にも定性的に触れること。㋑については,日常生活や社会で利用されている代表的な実用電池を扱うこと。㋒については,水溶液の電気分解を中心に扱うこと。 (イ...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐については,性質が類似する同族元素の単体や化合物を中心に扱うこと。㋑については,クロム,マンガン,鉄,銅,亜鉛及び銀を扱うこと。
エ 内容の(4)のアの(ア)の㋑については,アルコール,エーテル,アルデヒド,ケトン,カルボン酸及びエステルを取り上げ,それらの性質は炭素骨格及び官能基により特徴付けられることを扱うこと。また,鏡像異性体にも触れること。㋒については,芳香族炭化水素,フェノール類,芳香族カルボン酸及...
オ 内容の(5)のアの(ア)の㋐については,人間生活に利用されている代表的な物質を扱うこと。㋑については,化学の発展と科学技術の進展に対する興味を喚起するような成果を取り上げること。