家庭分野

https://w3id.org/jp-cos/LowerSecondary/2017/技術・家庭/家庭分野

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
中学校学習指導要領 2017年3月 告示
学習指導要領掲載順
9
学校種別
中学校
科目名
Home Economics
かていぶんや
家庭分野
英語表記出典
英語表記出典の名称
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
対応学習指導要領
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
関連リンク
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
2
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
A2
科目コード
83C2
F科目コード
A8A3UCA2
Type
科目等

被参照情報

'科目がある'としての参照元:
中学校学習指導要領 2017年3月 告示
技術・家庭
'分野・科目・分類'としての参照元:
〔家庭分野〕
1 目標 生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して,よりよい生活の実現に向けて,生活を工夫し創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 家族・家庭の機能について理解を深め,家族・家庭,衣食住,消費や環境などについて,生活の自立に必要な基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2) 家族・家庭や地域における生活の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を構想し,実践を評価・改善し,考察したことを論理的に表現するなど,これからの生活を展望して課題を解決する力を養う。
(3) 自分と家族,家庭生活と地域との関わりを考え,家族や地域の人々と協働し,よりよい生活の実現に向けて,生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養う。
2 内容
A 家族・家庭生活 次の(1)から(4)までの項目について,課題をもって,家族や地域の人々と協力・協働し,よりよい家庭生活に向けて考え,工夫する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 自分の成長と家族・家庭生活
ア 自分の成長と家族や家庭生活との関わりが分かり,家族・家庭の基本的な機能について理解するとともに,家族や地域の人々と協力・協働して家庭生活を営む必要があることに気付くこと。
(2) 幼児の生活と家族
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 幼児の発達と生活の特徴が分かり,子供が育つ環境としての家族の役割について理解すること。
(イ) 幼児にとっての遊びの意義や幼児との関わり方について理解すること。
イ 幼児とのよりよい関わり方について考え,工夫すること。
(3) 家族・家庭や地域との関わり
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 家族の互いの立場や役割が分かり,協力することによって家族関係をよりよくできることについて理解すること。
(イ) 家庭生活は地域との相互の関わりで成り立っていることが分かり,高齢者など地域の人々と協働する必要があることや介護など高齢者との関わり方について理解すること。
イ 家族関係をよりよくする方法及び高齢者など地域の人々と関わり,協働する方法について考え,工夫すること。
(4) 家族・家庭生活についての課題と実践
ア 家族,幼児の生活又は地域の生活の中から問題を見いだして課題を設定し,その解決に向けてよりよい生活を考え,計画を立てて実践できること。
B 衣食住の生活 次の(1)から(7)までの項目について,課題をもって,健康・快適・安全で豊かな食生活,衣生活,住生活に向けて考え,工夫する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 食事の役割と中学生の栄養の特徴
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 生活の中で食事が果たす役割について理解すること。
(イ) 中学生に必要な栄養の特徴が分かり,健康によい食習慣について理解すること。
イ 健康によい食習慣について考え,工夫すること。
(2) 中学生に必要な栄養を満たす食事
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 栄養素の種類と働きが分かり,食品の栄養的な特質について理解すること。
(イ) 中学生の1日に必要な食品の種類と概量が分かり,1日分の献立作成の方法について理解すること。
イ 中学生の1日分の献立について考え,工夫すること。
(3) 日常食の調理と地域の食文化
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 日常生活と関連付け,用途に応じた食品の選択について理解し,適切にできること。
(イ) 食品や調理用具等の安全と衛生に留意した管理について理解し,適切にできること。
(ウ) 材料に適した加熱調理の仕方について理解し,基礎的な日常食の調理が適切にできること。
(エ) 地域の食文化について理解し,地域の食材を用いた和食の調理が適切にできること。
イ 日常の1食分の調理について,食品の選択や調理の仕方,調理計画を考え,工夫すること。
(4) 衣服の選択と手入れ
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 衣服と社会生活との関わりが分かり,目的に応じた着用,個性を生かす着用及び衣服の適切な選択について理解すること。
(イ) 衣服の計画的な活用の必要性,衣服の材料や状態に応じた日常着の手入れについて理解し,適切にできること。
イ 衣服の選択,材料や状態に応じた日常着の手入れの仕方を考え,工夫すること。
(5) 生活を豊かにするための布を用いた製作
ア 製作する物に適した材料や縫い方について理解し,用具を安全に取り扱い,製作が適切にできること。
イ 資源や環境に配慮し,生活を豊かにするために布を用いた物の製作計画を考え,製作を工夫すること。
(6) 住居の機能と安全な住まい方
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 家族の生活と住空間との関わりが分かり,住居の基本的な機能について理解すること。
(イ) 家庭内の事故の防ぎ方など家族の安全を考えた住空間の整え方について理解すること。
イ 家族の安全を考えた住空間の整え方について考え,工夫すること。
(7) 衣食住の生活についての課題と実践
ア 食生活,衣生活,住生活の中から問題を見いだして課題を設定し,その解決に向けてよりよい生活を考え,計画を立てて実践できること。
C 消費生活・環境 次の(1)から(3)までの項目について,課題をもって,持続可能な社会の構築に向けて考え,工夫する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 金銭の管理と購入
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 購入方法や支払い方法の特徴が分かり,計画的な金銭管理の必要性について理解すること。
(イ) 売買契約の仕組み,消費者被害の背景とその対応について理解し,物資・サービスの選択に必要な情報の収集・整理が適切にできること。
イ 物資・サービスの選択に必要な情報を活用して購入について考え,工夫すること。
(2) 消費者の権利と責任
ア 消費者の基本的な権利と責任,自分や家族の消費生活が環境や社会に及ぼす影響について理解すること。
イ 身近な消費生活について,自立した消費者としての責任ある消費行動を考え,工夫すること。
(3) 消費生活・環境についての課題と実践
ア 自分や家族の消費生活の中から問題を見いだして課題を設定し,その解決に向けて環境に配慮した消費生活を考え,計画を立てて実践できること。
3 内容の取扱い 
(1) 各内容については,生活の科学的な理解を深めるための実践的・体験的な活動を充実すること。
(2) 内容の「A家族・家庭生活」については,次のとおり取り扱うものとする。
ア (1)のアについては,家族・家庭の基本的な機能がAからCまでの各内容に関わっていることや,家族・家庭や地域における様々な問題について,協力・協働,健康・快適・安全,生活文化の継承,持続可能な社会の構築等を視点として考え,解決に向けて工夫することが大切であることに気付かせるように...
イ (1),(2)及び(3)については,相互に関連を図り,実習や観察,ロールプレイングなどの学習活動を中心とするよう留意すること。
ウ (2)については,幼稚園,保育所,認定こども園などの幼児の観察や幼児との触れ合いができるよう留意すること。アの(ア)については,幼児期における周囲との基本的な信頼関係や生活習慣の形成の重要性についても扱うこと。
エ (3)のアの(イ)については,高齢者の身体の特徴についても触れること。また,高齢者の介護の基礎に関する体験的な活動ができるよう留意すること。イについては,地域の活動や行事などを取り上げたり,他教科等における学習との関連を図ったりするよう配慮すること。
(3) 内容の「B衣食住の生活」については,次のとおり取り扱うものとする。
ア 日本の伝統的な生活についても扱い,生活文化を継承する大切さに気付くことができるよう配慮すること。
イ (1)のアの(ア)については,食事を共にする意義や食文化を継承することについても扱うこと。
ウ (2)のアの(ア)については,水の働きや食物繊維についても触れること。
エ (3)のアの(ア)については,主として調理実習で用いる生鮮食品と加工食品の表示を扱うこと。(ウ)については,煮る,焼く,蒸す等を扱うこと。また,魚,肉,野菜を中心として扱い,基礎的な題材を取り上げること。(エ)については,だしを用いた煮物又は汁物を取り上げること。また,地域の伝...
オ 食に関する指導については,技術・家庭科の特質に応じて,食育の充実に資するよう配慮すること。
カ (4)のアの(ア)については,日本の伝統的な衣服である和服について触れること。また,和服の基本的な着装を扱うこともできること。さらに,既製服の表示と選択に当たっての留意事項を扱うこと。(イ)については,日常着の手入れは主として洗濯と補修を扱うこと。
キ (5)のアについては,衣服等の再利用の方法についても触れること。
ク (6)のアについては,簡単な図などによる住空間の構想を扱うこと。また,ア及びイについては,内容の「A家族・家庭生活」の(2)及び(3)との関連を図ること。さらに,アの(イ)及びイについては,自然災害に備えた住空間の整え方についても扱うこと。
(4) 内容の「C消費生活・環境」については,次のとおり取り扱うものとする。
ア (1)及び(2)については,内容の「A家族・家庭生活」又は「B衣食住の生活」の学習との関連を図り,実践的に学習できるようにすること。
イ (1)については,中学生の身近な消費行動と関連を図った物資・サービスや消費者被害を扱うこと。アの(ア)については,クレジットなどの三者間契約についても扱うこと。