職業

https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondaryDeptSNES-Intellectual/2019/職業

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
特別支援学校高等部学習指導要領 2019年2月 告示
学習指導要領掲載順
22
障害分類
知的
学校種別
特別支援学校高等部
教科名
Job
しょくぎょう
職業
学習指導要領コード3桁目
E
学習指導要領コード3桁目に対応するFコード
UE
教科コード
8GE
F教科コード
A8UGUE
Type
教科等

被参照情報

'関係がある'としての参照元:
職業
'教科がある'としての参照元:
特別支援学校高等部学習指導要領 2019年2月 告示
'教科等'としての参照元:
〔職業〕
1 目標 職業に係る見方・考え方を働かせ,職業など卒業後の進路に関する実践的・体験的な学習活動を通して,よりよい生活の実現に向けて工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 職業に関する事柄について理解を深めるとともに,将来の職業生活に係る技能を身に付けるようにする。
(2) 将来の職業生活を見据え,必要な事柄を見いだして課題を設定し,解決策を考え,実践を評価・改善し,表現する力を養う。
(3) よりよい将来の職業生活の実現や地域社会への貢献に向けて,生活を改善しようとする実践的な態度を養う。
2 各段階の目標及び内容
○1段階
(1)目標
ア 職業に関する事柄について理解するとともに,将来の職業生活に係る技能を身に付けるようにする。
イ 将来の職業生活を見据え,必要な事柄を見いだして課題を設定し,解決策を考え,実践を評価し,表現する力を養う。
ウ よりよい将来の職業生活の実現や地域社会への参画に向けて,生活を工夫しようとする実践的な態度を養う。
(2) 内容
A 職業生活
ア 勤労の意義 勤労に対する意欲や関心を高め,他者と協働して取り組む作業や実習等に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 勤労の意義を理解すること。
(イ) 意欲や見通しをもって取り組み,その成果や自分と他者との役割及び他者との協力について考え,表現すること。
(ウ) 作業や実習等に達成感を得て,計画性をもって主体的に取り組むこと。
イ 職 業 職業に関わる事柄について,他者との協働により考えを深めたり,体験したりする学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 職業に関わる知識や技能について,次のとおりとする。
㋐ 職業生活に必要とされる実践的な知識及び技能を身に付けること。
㋑ 職業生活を支える社会の仕組み等の利用方法を理解すること。
㋒ 材料や育成する生物等の特性や扱い方及び生産や生育活動等に関わる技術について理解すること。
㋓ 使用する道具や機械等の特性や扱い方を理解し,作業課題に応じて正しく扱うこと。
㋔ 作業の確実性や持続性,巧緻性等を高め,状況に応じて作業すること。
(イ) 職業生活に必要な思考力,判断力,表現力等について,次のとおりとする。
㋐ 作業や実習における役割を踏まえて,自分の成長や課題について考え,表現すること。
㋑ 生産や生育活動等に関わる技術について考えること。
㋒ 作業上の安全や衛生及び作業の効率について考え,改善を図ること。
㋓ 職業生活に必要な健康管理や余暇の過ごし方について考えること。
B 情報機器の活用 職業生活で使われるコンピュータ等の情報機器を扱うことに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 情報セキュリティ及び情報モラルについて知るとともに,表現,記録, 計算,通信等に係るコンピュータ等の情報機器について,その特性や機能を知り,操作の仕方が分かり,扱えること。
イ 情報セキュリティ及び情報モラルを踏まえ,コンピュータ等の情報機器を扱い,収集した情報をまとめ,考えたことを発表すること。
C 産業現場等における実習 産業現場等における実習を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 職業など卒業後の進路に必要となることについて理解すること。
イ 産業現場等における実習での自己の成長について考えたことを表現すること。
○2段階
(1) 目標
ア 職業に関する事柄について理解を深めるとともに,将来の職業生活に係る技能を身に付けるようにする。
イ 将来の職業生活を見据え,必要な事柄を見いだして課題を設定し,解決策を考え,実践を評価・改善し,表現する力を養う。
ウ よりよい将来の職業生活の実現や地域社会への貢献に向けて,生活を改善しようとする実践的な態度を養う。
(2) 内容
A 職業生活
ア 勤労の意義 勤労に対する意欲や関心を高め,他者と協働して取り組む作業や実習等に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 勤労の意義について理解を深めること。
(イ) 目標をもって取り組み,その成果や自分と他者との役割及び他者との協力について考え,表現すること。
(ウ) 作業や実習等を通して貢献する喜びを体得し,計画性をもって主体的に取り組むこと。
イ 職業 職業に関わる事柄について,他者との協働により考えを深めたり,体験したりする学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 職業に関わる知識や技能について,次のとおりとする。
㋐ 職業生活に必要とされる実践的な知識を深め技能を身に付けること。
㋑ 職業生活を支える社会の仕組み等の利用方法について理解を深めること。
㋒ 材料や育成する生物等の特性や扱い方及び生産や生育活動等に関わる技術について理解を深めること。
㋓ 使用する道具や機械等の特性や扱い方の理解を深め,作業課題に応じて効果的に扱うこと。
㋔ 作業の確実性や持続性,巧緻性等を高め,状況に応じて作業し, 習熟すること。
(イ) 職業生活に必要な思考力,判断力,表現力等について,次のとおりとする。
㋐ 作業や実習において,自ら適切な役割を見いだすとともに,自分の成長や課題について考え,表現すること。
㋑ 生産や生育活動等に係る技術に込められた工夫について考えること。
㋒ 作業上の安全や衛生及び作業の効率について考え,他者との協働により改善を図ること。
㋓ 職業生活に必要な健康管理や余暇の過ごし方の工夫について考えること。
B 情報機器の活用 職業生活で使われるコンピュータ等の情報機器を扱うことに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 情報セキュリティ及び情報モラルについて理解するとともに,表現,記録,計算,通信等に係るコンピュータ等の情報機器について,その特性や機能を理解し,目的に応じて適切に操作すること。
イ 情報セキュリティ及び情報モラルを踏まえ,コンピュータ等の情報機器を扱い,収集した情報をまとめ,考えたことについて適切に表現すること。
C 産業現場等における実習 産業現場等における実習を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 職業など卒業後の進路に必要となることについて理解を深めること。
イ 産業現場等における実習で課題の解決について考えたことを表現すること。
3 指導計画の作成と内容の取扱い
(1) 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 題材など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,職業に係る見方・考え方を働かせ,作業や産業現場等における実習など実践的な活動と知識とを相互に関連付けてより深く理解できるようにするとと...
イ 2の各段階の目標及び内容については,3学年間を見通した全体的な指導計画に基づき,生徒の学習状況を踏まえながら系統的に展開されるように適切に計画すること。その際,中学部の職業・家庭科をはじめとする各教科等とのつながりを重視すること。また,各項目及び各項目に示す事項については,相互...
ウ 生徒一人一人のキャリア発達を促していくことを踏まえ,発達の段階に応じて望ましい勤労観や職業観を育むとともに,自己に対する理解を深め, 自らの生き方を考えて進路を主体的に選択することができるよう,将来の生き方等についても扱うなど,組織的かつ計画的に指導を行うこと。
エ 地域や産業界との連携を図り,校内外の作業や産業現場等における実習の充実を図ること。産業現場等における実習については,作業や就業体験活動等を踏まえ,段階的・系統的に指導するとともに,地域社会への参画や社会貢献の意識が高まるよう計画すること。
(2) 2の各段階の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
ア 実習の指導に当たっては,施設・設備の安全・衛生管理に配慮し,学習環境を整備するとともに,火気,用具,材料などの取扱いと事故防止の指 導を徹底するものとする。その際,適切な服装や防護眼鏡・防塵マスクの着用等による安全・衛生の確保に努めること。
イ 実際的な知識及び技能を習得し,その理解を深めることで概念が育まれるとともに,働く喜びや仕事のやりがいを実感できるよう,実践的・体験的な学習活動を充実すること。
ウ 生徒が習得した知識や技能を生活に活用したり,職業や生活の変化に対応したりすることができるよう,問題解決的な学習を充実させるとともに, 家庭や地域,企業などとの連携・協働を図ること。
エ 職業生活に生きて働く実践的な知識や技能及び態度の形成とその活用に重点を置いた指導が行われるように配慮すること。
オ 職業生活に必要な健康管理や余暇については,将来を見据え自立活動と関連させながら具体的に指導すること。
カ 「A職業生活」については,社会科の内容「ア社会参加ときまり」及び「エ産業と生活」などと関連させて指導すること。
キ 「B情報機器の活用」については,家庭生活における情報機器の取扱い等についても取り上げること。