Public

https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondary/2018/公民/公共

Details

Course Of Study Revision
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2018-03 Notification
Listing order of the course of study
12
Type of School
Upper Secondary School
Subject Name
Public
こうきょう
公共
Source for the English name
Name for the source
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
Reference to a curriculum guideline
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2018-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2018-03 Notification
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https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
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Type
Referrence for English name
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4th Digit Code of Course of Study Item
1
Fcode Correspond to 4th Digit Code of Course of Study Item
A1
Code of Subject
8441
Fcode of Subject
A8A4A4A1
Type
Subject

Referred resources

Referred to as 'has a subject' from:
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2018-03 Notification
Civics
Referred to as 'Subject' from:
第1 公 共
1 目標 人間と社会の在り方についての見方・考え方を働かせ,現代の諸課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 現代の諸課題を捉え考察し,選択・判断するための手掛かりとなる概念や理論について理解するとともに,諸資料から,倫理的主体などとして活動するために必要となる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 現実社会の諸課題の解決に向けて,選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理を活用して,事実を基に多面的・多角的に考察し公正に判断する力や,合意形成や社会参画を視野に入れながら構想したことを議論する力を養う。
(3) よりよい社会の実現を視野に,現代の諸課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される,現代社会に生きる人間としての在り方生き方についての自覚や,公共的な空間に生き国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を...
2 内容
A 公共の扉
(1) 公共的な空間を作る私たち 公共的な空間と人間との関わり,個人の尊厳と自主・自律,人間と社会の多様性と共通性などに着目して,社会に参画する自立した主体とは何かを問い,現代社会に生きる人間としての在り方生き方を探求する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。...
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 自らの体験などを振り返ることを通して,自らを成長させる人間としての在り方生き方について理解すること。
(イ) 人間は,個人として相互に尊重されるべき存在であるとともに,対話を通して互いの様々な立場を理解し高め合うことのできる社会的な存在であること,伝統や文化,先人の取組や知恵に触れたりすることなどを通して,自らの価値観を形成するとともに他者の価値観を尊重することができるようになる存...
(ウ) 自分自身が,自主的によりよい公共的な空間を作り出していこうとする自立した主体になることが,自らのキャリア形成とともによりよい社会の形成に結び付くことについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 社会に参画する自立した主体とは,孤立して生きるのではなく,地域社会などの様々な集団の一員として生き,他者との協働により当事者として国家・社会などの公共的な空間を作る存在であることについて多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 公共的な空間における人間としての在り方生き方 主体的に社会に参画し,他者と協働することに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 選択・判断の手掛かりとして,行為の結果である個人や社会全体の幸福を重視する考え方や,行為の動機となる公正などの義務を重視する考え方などについて理解すること。
(イ) 現代の諸課題について自らも他者も共に納得できる解決方法を見いだすことに向け,(ア)に示す考え方を活用することを通して,行為者自身の人間としての在り方生き方について探求することが,よりよく生きていく上で重要であることについて理解すること。
(ウ) 人間としての在り方生き方に関わる諸資料から,よりよく生きる行為者として活動するために必要な情報を収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 倫理的価値の判断において,行為の結果である個人や社会全体の幸福を重視する考え方と,行為の動機となる公正などの義務を重視する考え方などを活用し,自らも他者も共に納得できる解決方法を見いだすことに向け,思考実験など概念的な枠組みを用いて考察する活動を通して,人間としての在り方生...
(3) 公共的な空間における基本的原理 自主的によりよい公共的な空間を作り出していこうとする自立した主体となることに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 各人の意見や利害を公平・公正に調整することなどを通して,人間の尊厳と平等,協働の利益と社会の安定性の確保を共に図ることが,公共的な空間を作る上で必要であることについて理解すること。
(イ) 人間の尊厳と平等,個人の尊重,民主主義,法の支配,自由・権利と責任・義務など,公共的な空間における基本的原理について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 公共的な空間における基本的原理について,思考実験など概念的な枠組みを用いて考察する活動を通して,個人と社会との関わりにおいて多面的・多角的に考察し,表現すること。
B 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画することに向けて,現実社会の諸課題に関わる具体的な主題を設定し,幸福,正義,公正などに着目して,他者と協働して主題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることがで...
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 法や規範の意義及び役割,多様な契約及び消費者の権利と責任,司法参加の意義などに関わる現実社会の事柄や課題を基に,憲法の下,適正な手続きに則(のっと)り,法や規範に基づいて各人の意見や利害を公平・公正に調整し,個人や社会の紛争を調停,解決することなどを通して,権利や自由が保障...
(イ) 政治参加と公正な世論の形成,地方自治,国家主権,領土(領海,領空を含む。),我が国の安全保障と防衛,国際貢献を含む国際社会における我が国の役割などに関わる現実社会の事柄や課題を基に,よりよい社会は,憲法の下,個人が議論に参加し,意見や利害の対立状況を調整して合意を形成するこ...
(ウ) 職業選択,雇用と労働問題,財政及び租税の役割,少子高齢社会における社会保障の充実・安定化,市場経済の機能と限界,金融の働き,経済のグローバル化と相互依存関係の深まり(国際社会における貧困や格差の問題を含む。)などに関わる現実社会の事柄や課題を基に,公正かつ自由な経済活動を行...
(エ) 現実社会の諸課題に関わる諸資料から,自立した主体として活動するために必要な情報を適切かつ効果的に収集し,読み取り,まとめる技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) アの(ア)から(ウ)までの事項について,法,政治及び経済などの側面を関連させ,自立した主体として解決が求められる具体的な主題を設定し,合意形成や社会参画を視野に入れながら,その主題の解決に向けて事実を基に協働して考察したり構想したりしたことを,論拠をもって表現すること。
C 持続可能な社会づくりの主体となる私たち 持続可能な地域,国家・社会及び国際社会づくりに向けた役割を担う,公共の精神をもった自立した主体となることに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,現代の諸課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 地域の創造,よりよい国家・社会の構築及び平和で安定した国際社会の形成へ主体的に参画し,共に生きる社会を築くという観点から課題を見いだし,その課題の解決に向けて事実を基に協働して考察,構想し,妥当性や効果,実現可能性などを指標にして,論拠を基に自分の考えを説明,論述すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のA,B及びCについては,この順序で取り扱うものとし,既習の学習の成果を生かすこと。
イ 中学校社会科及び特別の教科である道徳,高等学校公民科に属する他の科目,この章に示す地理歴史科,家庭科及び情報科並びに特別活動などとの関連を図るとともに,項目相互の関連に留意しながら,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに指導が偏らないようにすること。
(2) 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 第1章第1款の2の(2)に示す道徳教育の目標に基づき,この科目の特質に応じて適切な指導をすること。
(3) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア この科目の内容の特質に応じ,学習のねらいを明確にした上でそれぞれ関係する専門家や関係諸機関などとの連携・協働を積極的に図り,社会との関わりを意識した主題を追究したり解決したりする活動の充実を図るようにすること。また,生徒が他者と共に生きる自らの生き方に関わって主体的・対話的に考...
イ この科目においては,教科目標の実現を見通した上で,キャリア教育の充実の観点から,特別活動などと連携し,自立した主体として社会に参画する力を育む中核的機能を担うことが求められることに留意すること。
ウ 生徒が内容の基本的な意味を理解できるように配慮し,小・中学校社会科などで鍛えられた見方・考え方に加え,人間と社会の在り方についての見方・考え方を働かせ,現実社会の諸課題と関連付けながら具体的事例を通して社会的事象等についての理解を深め,多面的・多角的に考察,構想し,表現できるよ...
エ 科目全体を通して,選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理を活用して,事実を基に多面的・多角的に考察し公正に判断する力を養うとともに,考察,構想したことを説明したり,論拠を基に自分の意見を説明,論述させたりすることにより,思考力,判断力,表現力等を養うこ...
オ 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) この科目の導入として位置付け,(1),(2),(3)の順序で取り扱うものとし,B及びCの学習の基盤を養うよう指導すること。その際,Aに示した事項については,B以降の学習においても,それらを踏まえて学習が行われるよう特に留意すること。
(イ) Aに示したそれぞれの事項を適切に身に付けることができるよう,指導のねらいを明確にした上で,今まで受け継がれてきた我が国の文化的蓄積を含む古今東西の先人の取組,知恵などにも触れること。
(ウ) (1)については,アの(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項との関連において,学校や地域などにおける生徒の自発的,自治的な活動やBで扱う現実社会の事柄や課題に関わる具体的な場面に触れ,生徒の学習意欲を喚起することができるよう工夫すること。その際,公共的な空間に生きる人間は,様...
(エ) (2)については,指導のねらいを明確にした上で,環境保護,生命倫理などの課題を扱うこと。その際,Cで探究する課題との関わりに留意して課題を取り上げるようにすること。
(オ) (3)については,指導のねらいを明確にした上で,日本国憲法との関わりに留意して指導すること。「人間の尊厳と平等,個人の尊重」については,男女が共同して社会に参画することの重要性についても触れること。
カ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) アの(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項は学習の順序を示すものではなく,イの(ア)において設定する主題については,生徒の理解のしやすさに応じ,学習意欲を喚起することができるよう創意工夫した適切な順序で指導すること。
(イ) 小学校及び中学校で習得した知識などを基盤に,Aで身に付けた選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理を活用して,現実社会の諸課題に関わり設定した主題について,個人を起点に他者と協働して多面的・多角的に考察,構想するとともに,協働の必要な理由,協働を可能...
(ウ) 生徒や学校,地域の実態などに応じて,アの(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項において主題を設定すること。その際,主題に関わる基本的人権の保障に関連付けて取り扱ったり,自立した主体となる個人を支える家族・家庭や地域などにあるコミュニティに着目して,世代間の協力,協働や,自助,...
(エ) アの(ア)の「法や規範の意義及び役割」については,法や道徳などの社会規範がそれぞれの役割を有していることや,法の役割の限界についても扱うこと。「多様な契約及び消費者の権利と責任」については,私法に関する基本的な考え方についても扱うこと。「司法参加の意義」については,裁判員制...
(オ) アの(イ)の「政治参加と公正な世論の形成,地方自治」については関連させて取り扱い,地方自治や我が国の民主政治の発展に寄与しようとする自覚や住民としての自治意識の涵(かん)養に向けて,民主政治の推進における選挙の意義について指導すること。「国家主権,領土(領海,領空を含む。)...
(カ) アの(ウ)の「職業選択」については,産業構造の変化やその中での起業についての理解を深めることができるようにすること。「雇用と労働問題」については,仕事と生活の調和という観点から労働保護立法についても扱うこと。「財政及び租税の役割,少子高齢社会における社会保障の充実・安定化」...
(キ) アの(エ)については,(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項と関連させて取り扱い,情報に関する責任や,利便性及び安全性を多面的・多角的に考察していくことを通して,情報モラルを含む情報の妥当性や信頼性を踏まえた公正な判断力を身に付けることができるよう指導すること。その際,防災情...
キ 内容のCについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) この科目のまとめとして位置付け,社会的な見方・考え方を総合的に働かせ,Aで身に付けた選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理などを活用するとともに,A及びBで扱った課題などへの関心を一層高めるよう指導すること。また,個人を起点として,自立,協働の観点...
(イ) 課題の探究に当たっては,法,政治及び経済などの個々の制度にとどまらず,各領域を横断して総合的に探究できるよう指導すること。