Upper Secondary School

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Name
Upper Secondary School
こうとうがっこう
高等学校
Type
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第1章 総則
第1款 高等学校教育の基本と教育課程の役割
1 各学校においては,教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い,生徒の人間として調和のとれた育成を目指し,生徒の心身の発達の段階や特性等,課程や学科の特色及び学校や地域の実態を十分考慮して,適切な教育課程を編成するものとし,これらに掲げる目標を達成する...
2 学校の教育活動を進めるに当たっては,各学校において,第3款の1に示す主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して,創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で,次の(1)から(3)までに掲げる事項の実現を図り,生徒に生きる力を育むことを目指すものとする。
(1) 基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,生徒の発達の段階を考慮して,生徒の言語活動な...
(2) 道徳教育や体験活動,多様な表現や鑑賞の活動等を通して,豊かな心や創造性の涵(かん)養を目指した教育の充実に努めること。 学校における道徳教育は,人間としての在り方生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことによりその充実を図るものとし,各教科に属する科目(以下「各...
(3) 学校における体育・健康に関する指導を,生徒の発達の段階を考慮して,学校の教育活動全体を通じて適切に行うことにより,健康で安全な生活と豊かなスポーツライフの実現を目指した教育の充実に努めること。特に,学校における食育の推進並びに体力の向上に関する指導,安全に関する指導及び心身...
3 2の(1)から(3)までに掲げる事項の実現を図り,豊かな創造性を備え持続可能な社会の創り手となることが期待される生徒に,生きる力を育むことを目指すに当たっては,学校教育全体及び各教科・科目等の指導を通してどのような資質・能力の育成を目指すのかを明確にしながら,教育活動の充実を図...
(1) 知識及び技能が習得されるようにすること。
(2) 思考力,判断力,表現力等を育成すること。
(3) 学びに向かう力,人間性等を涵(かん)養すること。
4 学校においては,地域や学校の実態等に応じて,就業やボランティアに関わる体験的な学習の指導を適切に行うようにし,勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ,望ましい勤労観,職業観の育成や社会奉仕の精神の涵(かん)養に資するものとする。
5 各学校においては,生徒や学校,地域の実態を適切に把握し,教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと,教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと,教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくことな...
第2款 教育課程の編成
1 各学校の教育目標と教育課程の編成 教育課程の編成に当たっては,学校教育全体や各教科・科目等における指導を通して育成を目指す資質・能力を踏まえつつ,各学校の教育目標を明確にするとともに,教育課程の編成についての基本的な方針が家庭や地域とも共有されるよう努めるものとする。その際,第...
2 教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成
(1) 各学校においては,生徒の発達の段階を考慮し,言語能力,情報活用能力(情報モラルを含む。),問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう,各教科・科目等の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
(2) 各学校においては,生徒や学校,地域の実態及び生徒の発達の段階を考慮し,豊かな人生の実現や災害等を乗り越えて次代の社会を形成することに向けた現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を,教科等横断的な視点で育成していくことができるよう,各学校の特色を生かした教育課程の編成を...
3 教育課程の編成における共通的事項
(1) 各教科・科目及び単位数等
ア 卒業までに履修させる単位数等 各学校においては,卒業までに履修させるイからオまでに示す各教科・科目及びその単位数,総合的な探究の時間の単位数並びに特別活動及びその授業時数に関する事項を定めるものとする。この場合,各教科・科目及び総合的な探究の時間の単位数の計は,(2)のア,イ及...
イ 各学科に共通する各教科・科目及び総合的な探究の時間並びに標準単位数 各学校においては,教育課程の編成に当たって,次の表に掲げる各教科・科目及び総合的な探究の時間並びにそれぞれの標準単位数を踏まえ,生徒に履修させる各教科・科目及び総合的な探究の時間並びにそれらの単位数について適切...
【摘要】教科等(科目:標準単位数) 国語(現代の国語:2,言語文化:2,論理国語:4,文学国語:4,国語表現:4,古典探究:4) 地理歴史(地理総合:2,地理探究:3,歴史総合:2,日本史探究:3,世界史探究:3) 公民(公共:2,倫理:2,政治・経済:2) 数学(数学Ⅰ:3,数学...
ウ 主として専門学科において開設される各教科・科目 各学校においては,教育課程の編成に当たって,次の表に掲げる主として専門学科(専門教育を主とする学科をいう。以下同じ。)において開設される各教科・科目及び設置者の定めるそれぞれの標準単位数を踏まえ,生徒に履修させる各教科・科目及びそ...
農業(農業と環境,課題研究,総合実習,農業と情報,作物,野菜,果樹,草花,畜産,栽培と環境,飼育と環境,農業経営,農業機械,植物バイオテクノロジー,食品製造,食品化学,食品微生物,食品流通,森林科学,森林経営,林産物利用,農業土木設計,農業土木施工,水循環,造園計画,造園施工管理,...
工業(工業技術基礎,課題研究,実習,製図,工業情報数理,工業材料技術,工業技術英語,工業管理技術,工業環境技術,機械工作,機械設計,原動機,電子機械,生産技術,自動車工学,自動車整備,船舶工学,電気回路,電気機器,電力技術,電子技術,電子回路,電子計測制御,通信技術,プログラミング...
商業(ビジネス基礎,課題研究,総合実践,ビジネス・コミュニケーション,マーケティング,商品開発と流通,観光ビジネス,ビジネス・マネジメント,グローバル経済,ビジネス法規,簿記,財務会計Ⅰ,財務会計Ⅱ,原価計算,管理会計,情報処理,ソフトウェア活用,プログラミング,ネットワーク活用,...
水産(水産海洋基礎,課題研究,総合実習,海洋情報技術,水産海洋科学,漁業,航海・計器,船舶運用,船用機関,機械設計工作,電気理論,移動体通信工学,海洋通信技術,資源増殖,海洋生物,海洋環境,小型船舶,食品製造,食品管理,水産流通,ダイビング,マリンスポーツ)
家庭(生活産業基礎,課題研究,生活産業情報,消費生活,保育基礎,保育実践,生活と福祉,住生活デザイン,服飾文化,ファッション造形基礎,ファッション造形,ファッションデザイン,服飾手芸,フードデザイン,食文化,調理,栄養,食品,食品衛生,公衆衛生,総合調理実習)
看護(基礎看護,人体の構造と機能,疾病の成り立ちと回復の促進,健康支援と社会保障制度,成人看護,老年看護,小児看護,母性看護,精神看護,在宅看護,看護の統合と実践,看護臨地実習,看護情報)
情報(情報産業と社会,課題研究,情報の表現と管理,情報テクノロジー,情報セキュリティ,情報システムのプログラミング,ネットワークシステム,データベース,情報デザイン,コンテンツの制作と発信,メディアとサービス,情報実習)
福祉(社会福祉基礎,介護福祉基礎,コミュニケーション技術,生活支援技術,介護過程,介護総合演習,介護実習,こころとからだの理解,福祉情報)
理数(理数数学Ⅰ,理数数学Ⅱ,理数数学特論,理数物理,理数化学,理数生物,理数地学)
体育(スポーツ概論,スポーツⅠ,スポーツⅡ,スポーツⅢ,スポーツⅣ,スポーツⅤ,スポーツⅥ,スポーツ総合演習)
音楽(音楽理論,音楽史,演奏研究,ソルフェージュ,声楽,器楽,作曲,鑑賞研究)
美術(美術概論,美術史,鑑賞研究,素描,構成,絵画,版画,彫刻,ビジュアルデザイン,クラフトデザイン,情報メディアデザイン,映像表現,環境造形)
英語(総合英語Ⅰ,総合英語Ⅱ,総合英語Ⅲ,ディベート・ディスカッションⅠ,ディベート・ディスカッションⅡ,エッセイライティングⅠ,エッセイライティングⅡ)
エ 学校設定科目 学校においては,生徒や学校,地域の実態及び学科の特色等に応じ,特色ある教育課程の編成に資するよう,イ及びウの表に掲げる教科について,これらに属する科目以外の科目(以下「学校設定科目」という。)を設けることができる。この場合において,学校設定科目の名称,目標,内容,...
オ 学校設定教科
(ア) 学校においては,生徒や学校,地域の実態及び学科の特色等に応じ,特色ある教育課程の編成に資するよう,イ及びウの表に掲げる教科以外の教科(以下「学校設定教科」という。)及び当該教科に関する科目を設けることができる。この場合において,学校設定教科及び当該教科に関する科目の名称,目...
(イ) 学校においては,学校設定教科に関する科目として「産業社会と人間」を設けることができる。この科目の目標,内容,単位数等を各学校において定めるに当たっては,産業社会における自己の在り方生き方について考えさせ,社会に積極的に寄与し,生涯にわたって学習に取り組む意欲や態度を養うとと...
㋐社会生活や職業生活に必要な基本的な能力や態度及び望ましい勤労観,職業観の育成
㋑我が国の産業の発展とそれがもたらした社会の変化についての考察
㋒自己の将来の生き方や進路についての考察及び各教科・科目の履修計画の作成
(2) 各教科・科目の履修等
ア 各学科に共通する必履修教科・科目及び総合的な探究の時間
(ア) 全ての生徒に履修させる各教科・科目(以下「必履修教科・科目」という。)は次のとおりとし,その単位数は,(1)のイに標準単位数として示された単位数を下らないものとする。ただし,生徒の実態及び専門学科の特色等を考慮し,特に必要がある場合には,「数学Ⅰ」及び「英語コミュニケーショ...
㋐国語のうち「現代の国語」及び「言語文化」
㋑地理歴史のうち「地理総合」及び「歴史総合」
㋒公民のうち「公共」
㋓数学のうち「数学Ⅰ」
㋔理科のうち「科学と人間生活」,「物理基礎」,「化学基礎」,「生物基礎」及び「地学基礎」のうちから2科目(うち1科目は「科学と人間生活」とする。)又は「物理基礎」,「化学基礎」,「生物基礎」及び「地学基礎」のうちから3科目
㋕保健体育のうち「体育」及び「保健」
㋖芸術のうち「音楽Ⅰ」,「美術Ⅰ」,「工芸Ⅰ」及び「書道Ⅰ」のうちから1科目
㋗外国語のうち「英語コミュニケーションⅠ」(英語以外の外国語を履修する場合は,学校設定科目として設ける1科目とし,その標準単位数は3単位とする。)
㋘家庭のうち「家庭基礎」及び「家庭総合」のうちから1科目
㋙情報のうち「情報Ⅰ」
(イ) 総合的な探究の時間については,全ての生徒に履修させるものとし,その単位数は,(1)のイに標準単位数として示された単位数の下限を下らないものとする。ただし,特に必要がある場合には,その単位数を2単位とすることができる。
(ウ) 外国の高等学校に留学していた生徒について,外国の高等学校における履修により,必履修教科・科目又は総合的な探究の時間の履修と同様の成果が認められる場合においては,外国の高等学校における履修をもって相当する必履修教科・科目又は総合的な探究の時間の履修の一部又は全部に替えることが...
イ 専門学科における各教科・科目の履修 専門学科における各教科・科目の履修については,アのほか次のとおりとする。
(ア) 専門学科においては,専門教科・科目((1)のウの表に掲げる各教科・科目,同表に掲げる教科に属する学校設定科目及び専門教育に関する学校設定教科に関する科目をいう。以下同じ。)について,全ての生徒に履修させる単位数は,25単位を下らないこと。ただし,商業に関する学科においては,...
(イ) 専門教科・科目の履修によって,アの必履修教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては,その専門教科・科目の履修をもって,必履修教科・科目の履修の一部又は全部に替えることができること。
(ウ) 職業教育を主とする専門学科においては,総合的な探究の時間の履修により,農業,工業,商業,水産,家庭若しくは情報の各教科の「課題研究」,看護の「看護臨地実習」又は福祉の「介護総合演習」(以下「課題研究等」という。)の履修と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な探究の時...
ウ 総合学科における各教科・科目の履修等 総合学科における各教科・科目の履修等については,アのほか次のとおりとする。
(ア) 総合学科においては,(1)のオの(イ)に掲げる「産業社会と人間」を全ての生徒に原則として入学年次に履修させるものとし,標準単位数は2~4単位とすること。
(イ) 総合学科においては,学年による教育課程の区分を設けない課程(以下「単位制による課程」という。)とすることを原則とするとともに,「産業社会と人間」及び専門教科・科目を合わせて25単位以上設け,生徒が多様な各教科・科目から主体的に選択履修できるようにすること。その際,生徒が選択...
(3) 各教科・科目等の授業時数等
ア 全日制の課程における各教科・科目及びホームルーム活動の授業は,年間35週行うことを標準とし,必要がある場合には,各教科・科目の授業を特定の学期又は特定の期間(夏季,冬季,学年末等の休業日の期間に授業日を設定する場合を含む。)に行うことができる。
イ 全日制の課程における週当たりの授業時数は,30単位時間を標準とする。ただし,必要がある場合には,これを増加することができる。
ウ 定時制の課程における授業日数の季節的配分又は週若しくは1日当たりの授業時数については,生徒の勤労状況と地域の諸事情等を考慮して,適切に定めるものとする。
エ ホームルーム活動の授業時数については,原則として,年間35単位時間以上とするものとする。
オ 生徒会活動及び学校行事については,学校の実態に応じて,それぞれ適切な授業時数を充てるものとする。
カ 定時制の課程において,特別の事情がある場合には,ホームルーム活動の授業時数の一部を減じ,又はホームルーム活動及び生徒会活動の内容の一部を行わないものとすることができる。
キ 各教科・科目等のそれぞれの授業の1単位時間は,各学校において,各教科・科目等の授業時数を確保しつつ,生徒の実態及び各教科・科目等の特質を考慮して適切に定めるものとする。
ク 各教科・科目等の特質に応じ,10分から15分程度の短い時間を活用して特定の各教科・科目等の指導を行う場合において,当該各教科・科目等を担当する教師が単元や題材など内容や時間のまとまりを見通した中で,その指導内容の決定や指導の成果の把握と活用等を責任をもって行う体制が整備されてい...
ケ 総合的な探究の時間における学習活動により,特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な探究の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる。
コ 理数の「理数探究基礎」又は「理数探究」の履修により,総合的な探究の時間の履修と同様の成果が期待できる場合においては,「理数探究基礎」又は「理数探究」の履修をもって総合的な探究の時間の履修の一部又は全部に替えることができる。
(4) 選択履修の趣旨を生かした適切な教育課程の編成 教育課程の編成に当たっては,生徒の特性,進路等に応じた適切な各教科・科目の履修ができるようにし,このため,多様な各教科・科目を設け生徒が自由に選択履修することのできるよう配慮するものとする。また,教育課程の類型を設け,そのいずれ...
(5) 各教科・科目等の内容等の取扱い
ア 学校においては,第2章以下に示していない事項を加えて指導することができる。また,第2章以下に示す内容の取扱いのうち内容の範囲や程度等を示す事項は,当該科目を履修する全ての生徒に対して指導するものとする内容の範囲や程度等を示したものであり,学校において必要がある場合には,この事項...
イ 第2章以下に示す各教科・科目及び特別活動の内容に掲げる事項の順序は,特に示す場合を除き,指導の順序を示すものではないので,学校においては,その取扱いについて適切な工夫を加えるものとする。
ウ 学校においては,あらかじめ計画して,各教科・科目の内容及び総合的な探究の時間における学習活動を学期の区分に応じて単位ごとに分割して指導することができる。
エ 学校においては,特に必要がある場合には,第2章及び第3章に示す教科及び科目の目標の趣旨を損なわない範囲内で,各教科・科目の内容に関する事項について,基礎的・基本的な事項に重点を置くなどその内容を適切に選択して指導することができる。
(6) 指導計画の作成に当たって配慮すべき事項 各学校においては,次の事項に配慮しながら,学校の創意工夫を生かし,全体として,調和のとれた具体的な指導計画を作成するものとする。
ア 各教科・科目等の指導内容については,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら,そのまとめ方や重点の置き方に適切な工夫を加え,第3款の1に示す主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して資質・能力を育む効果的な指導ができるようにすること。
イ 各教科・科目等について相互の関連を図り,系統的,発展的な指導ができるようにすること。
(7) キャリア教育及び職業教育に関して配慮すべき事項
ア 学校においては,第5款の1に示すキャリア教育及び職業教育を推進するために,生徒の特性や進路,学校や地域の実態等を考慮し,地域や産業界等との連携を図り,産業現場等における長期間の実習を取り入れるなどの就業体験活動の機会を積極的に設けるとともに,地域や産業界等の人々の協力を積極的に...
イ 普通科においては,生徒の特性や進路,学校や地域の実態等を考慮し,必要に応じて,適切な職業に関する各教科・科目の履修の機会の確保について配慮するものとする。
ウ 職業教育を主とする専門学科においては,次の事項に配慮するものとする。
(ア) 職業に関する各教科・科目については,実験・実習に配当する授業時数を十分確保するようにすること。
(イ) 生徒の実態を考慮し,職業に関する各教科・科目の履修を容易にするため特別な配慮が必要な場合には,各分野における基礎的又は中核的な科目を重点的に選択し,その内容については基礎的・基本的な事項が確実に身に付くように取り扱い,また,主として実験・実習によって指導するなどの工夫をこら...
エ 職業に関する各教科・科目については,次の事項に配慮するものとする。
(ア) 職業に関する各教科・科目については,就業体験活動をもって実習に替えることができること。この場合,就業体験活動は,その各教科・科目の内容に直接関係があり,かつ,その一部としてあらかじめ計画し,評価されるものであることを要すること。
(イ) 農業,水産及び家庭に関する各教科・科目の指導に当たっては,ホームプロジェクト並びに学校家庭クラブ及び学校農業クラブなどの活動を活用して,学習の効果を上げるよう留意すること。この場合,ホームプロジェクトについては,その各教科・科目の授業時数の10分の2以内をこれに充てることが...
(ウ) 定時制及び通信制の課程において,職業に関する各教科・科目を履修する生徒が,現にその各教科・科目と密接な関係を有する職業(家事を含む。)に従事している場合で,その職業における実務等が,その各教科・科目の一部を履修した場合と同様の成果があると認められるときは,その実務等をもって...
4 学校段階等間の接続 教育課程の編成に当たっては,次の事項に配慮しながら,学校段階等間の接続を図るものとする。
(1) 現行の中学校学習指導要領を踏まえ,中学校教育までの学習の成果が高等学校教育に円滑に接続され,高等学校教育段階の終わりまでに育成することを目指す資質・能力を,生徒が確実に身に付けることができるよう工夫すること。特に,中等教育学校,連携型高等学校及び併設型高等学校においては,中...
(2) 生徒や学校の実態等に応じ,必要がある場合には,例えば次のような工夫を行い,義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るようにすること。
ア 各教科・科目の指導に当たり,義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るための学習機会を設けること。
イ 義務教育段階での学習内容の確実な定着を図りながら,必履修教科・科目の内容を十分に習得させることができるよう,その単位数を標準単位数の標準の限度を超えて増加して配当すること。
ウ 義務教育段階での学習内容の確実な定着を図ることを目標とした学校設定科目等を履修させた後に,必履修教科・科目を履修させるようにすること。
(3) 大学や専門学校等における教育や社会的・職業的自立,生涯にわたる学習のために,高等学校卒業以降の教育や職業との円滑な接続が図られるよう,関連する教育機関や企業等との連携により,卒業後の進路に求められる資質・能力を着実に育成することができるよう工夫すること。
5 通信制の課程における教育課程の特例 通信制の課程における教育課程については,1から4まで(3の(3),(4)並びに(7)のエの(ア)及び(イ)を除く。)並びに第1款及び第3款から第7款までに定めるところによるほか,次に定めるところによる。
(1) 各教科・科目の添削指導の回数及び面接指導の単位時間(1単位時間は,50分として計算するものとする。以下同じ。)数の標準は,1単位につき次の表のとおりとする。
国語,地理歴史,公民及び数学に属する科目(添削指導3回,面接指導1(単位時間)) 理科に属する科目(添削指導3回,面接指導4(単位時間)) 保健体育に属する科目のうち「体育」(添削指導1回,面接指導5(単位時間)) 保健体育に属する科目のうち「保健」(添削指導3回,面接指導1(単位...
(2) 学校設定教科に関する科目のうち専門教科・科目以外のものの添削指導の回数及び面接指導の単位時間数については,1単位につき,それぞれ1回以上及び1単位時間以上を確保した上で,各学校が適切に定めるものとする。
(3) 理数に属する科目及び総合的な探究の時間の添削指導の回数及び面接指導の単位時間数については,1単位につき,それぞれ1回以上及び1単位時間以上を確保した上で,各学校において,学習活動に応じ適切に定めるものとする。
(4) 各学校における面接指導の1回あたりの時間は,各学校において,(1)から(3)までの標準を踏まえ,各教科・科目及び総合的な探究の時間の面接指導の単位時間数を確保しつつ,生徒の実態並びに各教科・科目及び総合的な探究の時間の特質を考慮して適切に定めるものとする。
(5) 学校が,その指導計画に,各教科・科目又は特別活動について体系的に行われるラジオ放送,テレビ放送その他の多様なメディアを利用して行う学習を計画的かつ継続的に取り入れた場合で,生徒がこれらの方法により学習し,報告課題の作成等により,その成果が満足できると認められるときは,その生...
(6) 特別活動については,ホームルーム活動を含めて,各々の生徒の卒業までに30単位時間以上指導するものとする。なお,特別の事情がある場合には,ホームルーム活動及び生徒会活動の内容の一部を行わないものとすることができる。
第3款 教育課程の実施と学習評価
1 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 各教科・科目等の指導に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 第1款の3の(1)から(3)までに示すことが偏りなく実現されるよう,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うこと。 特に,各教科・科目等において身に付けた知識及び技能を活用したり,思考力,判断力,表現力等や...
(2) 第2款の2の(1)に示す言語能力の育成を図るため,各学校において必要な言語環境を整えるとともに,国語科を要としつつ各教科・科目等の特質に応じて,生徒の言語活動を充実すること。あわせて,(6)に示すとおり読書活動を充実すること。
(3) 第2款の2の(1)に示す情報活用能力の育成を図るため,各学校において,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え,これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること。また,各種の統計資料や新聞,視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活...
(4) 生徒が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を,計画的に取り入れるように工夫すること。
(5) 生徒が生命の有限性や自然の大切さ,主体的に挑戦してみることや多様な他者と協働することの重要性などを実感しながら理解することができるよう,各教科・科目等の特質に応じた体験活動を重視し,家庭や地域社会と連携しつつ体系的・継続的に実施できるよう工夫すること。
(6) 学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図り,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に生かすとともに,生徒の自主的,自発的な学習活動や読書活動を充実すること。また,地域の図書館や博物館,美術館,劇場,音楽堂等の施設の活用を積極的に図り,資料を活用した情報の収...
2 学習評価の充実 学習評価の実施に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し,学習したことの意義や価値を実感できるようにすること。また,各教科・科目等の目標の実現に向けた学習状況を把握する観点から,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら評価の場面や方法を工夫して,学習の過程や成果を評価し,指導の...
(2) 創意工夫の中で学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう,組織的かつ計画的な取組を推進するとともに,学年や学校段階を越えて生徒の学習の成果が円滑に接続されるように工夫すること。
第4款 単位の修得及び卒業の認定
1 各教科・科目及び総合的な探究の時間の単位の修得の認定
(1) 学校においては,生徒が学校の定める指導計画に従って各教科・科目を履修し,その成果が教科及び科目の目標からみて満足できると認められる場合には,その各教科・科目について履修した単位を修得したことを認定しなければならない。
(2) 学校においては,生徒が学校の定める指導計画に従って総合的な探究の時間を履修し,その成果が第4章の第2の1に基づき定められる目標からみて満足できると認められる場合には,総合的な探究の時間について履修した単位を修得したことを認定しなければならない。
(3) 学校においては,生徒が1科目又は総合的な探究の時間を2以上の年次にわたって履修したときは,各年次ごとにその各教科・科目又は総合的な探究の時間について履修した単位を修得したことを認定することを原則とする。また,単位の修得の認定を学期の区分ごとに行うことができる。
2 卒業までに修得させる単位数 学校においては,卒業までに修得させる単位数を定め,校長は,当該単位数を修得した者で,特別活動の成果がその目標からみて満足できると認められるものについて,高等学校の全課程の修了を認定するものとする。この場合,卒業までに修得させる単位数は,74単位以上と...
3 各学年の課程の修了の認定 学校においては,各学年の課程の修了の認定については,単位制が併用されていることを踏まえ,弾力的に行うよう配慮するものとする。
第5款 生徒の発達の支援
1 生徒の発達を支える指導の充実 教育課程の編成及び実施に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 学習や生活の基盤として,教師と生徒との信頼関係及び生徒相互のよりよい人間関係を育てるため,日頃からホームルーム経営の充実を図ること。また,主に集団の場面で必要な指導や援助を行うガイダンスと,個々の生徒の多様な実態を踏まえ,一人一人が抱える課題に個別に対応した指導を行うカウン...
(2) 生徒が,自己の存在感を実感しながら,よりよい人間関係を形成し,有意義で充実した学校生活を送る中で,現在及び将来における自己実現を図っていくことができるよう,生徒理解を深め,学習指導と関連付けながら,生徒指導の充実を図ること。
(3) 生徒が,学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら,社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう,特別活動を要としつつ各教科・科目等の特質に応じて,キャリア教育の充実を図ること。その中で,生徒が自己の在り方生き方を考え主体的に進路...
(4) 学校の教育活動全体を通じて,個々の生徒の特性等の的確な把握に努め,その伸長を図ること。また,生徒が適切な各教科・科目や類型を選択し学校やホームルームでの生活によりよく適応するとともに,現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力を育成することができるようにすること。
(5) 生徒が,基礎的・基本的な知識及び技能の習得も含め,学習内容を確実に身に付けることができるよう,生徒や学校の実態に応じ,個別学習やグループ別学習,繰り返し学習,学習内容の習熟の程度に応じた学習,生徒の興味・関心等に応じた課題学習,補充的な学習や発展的な学習などの学習活動を取り...
(6) 学習の遅れがちな生徒などについては,各教科・科目等の選択,その内容の取扱いなどについて必要な配慮を行い,生徒の実態に応じ,例えば義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための指導を適宜取り入れるなど,指導内容や指導方法を工夫すること。
2 特別な配慮を必要とする生徒への指導
(1) 障害のある生徒などへの指導
ア 障害のある生徒などについては,特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ,個々の生徒の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。
イ 障害のある生徒に対して,学校教育法施行規則第140条の規定に基づき,特別の教育課程を編成し,障害に応じた特別の指導(以下「通級による指導」という。)を行う場合には,学校教育法施行規則第129条の規定により定める現行の特別支援学校高等部学習指導要領第6章に示す自立活動の内容を参考...
(ア) 学校においては,生徒が学校の定める個別の指導計画に従って通級による指導を履修し,その成果が個別に設定された指導目標からみて満足できると認められる場合には,当該学校の単位を修得したことを認定しなければならない。
(イ) 学校においては,生徒が通級による指導を2以上の年次にわたって履修したときは,各年次ごとに当該学校の単位を修得したことを認定することを原則とする。ただし,年度途中から通級による指導を開始するなど,特定の年度における授業時数が,1単位として計算する標準の単位時間に満たない場合は...
ウ 障害のある生徒などについては,家庭,地域及び医療や福祉,保健,労働等の業務を行う関係機関との連携を図り,長期的な視点で生徒への教育的支援を行うために,個別の教育支援計画を作成し活用することに努めるとともに,各教科・科目等の指導に当たって,個々の生徒の実態を的確に把握し,個別の指...
(2) 海外から帰国した生徒などの学校生活への適応や,日本語の習得に困難のある生徒に対する日本語指導
ア 海外から帰国した生徒などについては,学校生活への適応を図るとともに,外国における生活経験を生かすなどの適切な指導を行うものとする。
イ 日本語の習得に困難のある生徒については,個々の生徒の実態に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。
(3) 不登校生徒への配慮
ア 不登校生徒については,保護者や関係機関と連携を図り,心理や福祉の専門家の助言又は援助を得ながら,社会的自立を目指す観点から,個々の生徒の実態に応じた情報の提供その他の必要な支援を行うものとする。
イ 相当の期間高等学校を欠席し引き続き欠席すると認められる生徒等を対象として,文部科学大臣が認める特別の教育課程を編成する場合には,生徒の実態に配慮した教育課程を編成するとともに,個別学習やグループ別学習など指導方法や指導体制の工夫改善に努めるものとする。
第6款 学校運営上の留意事項
1 教育課程の改善と学校評価,教育課程外の活動との連携等
ア 各学校においては,校長の方針の下に,校務分掌に基づき教職員が適切に役割を分担しつつ,相互に連携しながら,各学校の特色を生かしたカリキュラム・マネジメントを行うよう努めるものとする。また,各学校が行う学校評価については,教育課程の編成,実施,改善が教育活動や学校運営の中核となるこ...
イ 教育課程の編成及び実施に当たっては,学校保健計画,学校安全計画,食に関する指導の全体計画,いじめの防止等のための対策に関する基本的な方針など,各分野における学校の全体計画等と関連付けながら,効果的な指導が行われるように留意するものとする。
ウ 教育課程外の学校教育活動と教育課程の関連が図られるように留意するものとする。特に,生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵(かん)養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり,学校...
2 家庭や地域社会との連携及び協働と学校間の連携 教育課程の編成及び実施に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 学校がその目的を達成するため,学校や地域の実態等に応じ,教育活動の実施に必要な人的又は物的な体制を家庭や地域の人々の協力を得ながら整えるなど,家庭や地域社会との連携及び協働を深めること。また,高齢者や異年齢の子供など,地域における世代を越えた交流の機会を設けること。
イ 他の高等学校や,幼稚園,認定こども園,保育所,小学校,中学校,特別支援学校及び大学などとの間の連携や交流を図るとともに,障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習の機会を設け,共に尊重し合いながら協働して生活していく態度を育むようにすること。
第7款 道徳教育に関する配慮事項 道徳教育を進めるに当たっては,道徳教育の特質を踏まえ,第6款までに示す事項に加え,次の事項に配慮するものとする。
1 各学校においては,第1款の2の(2)に示す道徳教育の目標を踏まえ,道徳教育の全体計画を作成し,校長の方針の下に,道徳教育の推進を主に担当する教師(「道徳教育推進教師」という。)を中心に,全教師が協力して道徳教育を展開すること。なお,道徳教育の全体計画の作成に当たっては,生徒や学...
2 道徳教育を進めるに当たっては,中学校までの特別の教科である道徳の学習等を通じて深めた,主として自分自身,人との関わり,集団や社会との関わり,生命や自然,崇高なものとの関わりに関する道徳的諸価値についての理解を基にしながら,様々な体験や思索の機会等を通して,人間としての在り方生き...
3 学校やホームルーム内の人間関係や環境を整えるとともに,就業体験活動やボランティア活動,自然体験活動,地域の行事への参加などの豊かな体験を充実すること。また,道徳教育の指導が,生徒の日常生活に生かされるようにすること。その際,いじめの防止や安全の確保等にも資することとなるように留...
4 学校の道徳教育の全体計画や道徳教育に関する諸活動などの情報を積極的に公表したり,道徳教育の充実のために家庭や地域の人々の積極的な参加や協力を得たりするなど,家庭や地域社会との共通理解を深めること。
第2章 各学科に共通する各教科
第1節 国語
第1款 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生涯にわたる社会生活に必要な国語について,その特質を理解し適切に使うことができるようにする。
(2) 生涯にわたる社会生活における他者との関わりの中で伝え合う力を高め,思考力や想像力を伸ばす。
(3) 言葉のもつ価値への認識を深めるとともに,言語感覚を磨き,我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち,生涯にわたり国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 現代の国語
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 実社会に必要な国語の知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし,他者との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 言葉には,認識や思考を支える働きがあることを理解すること。
イ 話し言葉と書き言葉の特徴や役割,表現の特色を踏まえ,正確さ,分かりやすさ,適切さ,敬意と親しさなどに配慮した表現や言葉遣いについて理解し,使うこと。
ウ 常用漢字の読みに慣れ,主な常用漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
エ 実社会において理解したり表現したりするために必要な語句の量を増すとともに,語句や語彙の構造や特色,用法及び表記の仕方などを理解し,話や文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
オ 文,話,文章の効果的な組立て方や接続の仕方について理解すること。
カ 比喩,例示,言い換えなどの修辞や,直接的な述べ方や婉(えん)曲的な述べ方について理解し使うこと。
(2) 話や文章に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 主張と論拠など情報と情報との関係について理解すること。
イ 個別の情報と一般化された情報との関係について理解すること。
ウ 推論の仕方を理解し使うこと。
エ 情報の妥当性や信頼性の吟味の仕方について理解を深め使うこと。
オ 引用の仕方や出典の示し方,それらの必要性について理解を深め使うこと。
(3) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 実社会との関わりを考えるための読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 話すこと・聞くこと
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や場に応じて,実社会の中から適切な話題を決め,様々な観点から情報を収集,整理して,伝え合う内容を検討すること。
イ 自分の考えが的確に伝わるよう,自分の立場や考えを明確にするとともに,相手の反応を予想して論理の展開を考えるなど,話の構成や展開を工夫すること。
ウ 話し言葉の特徴を踏まえて話したり,場の状況に応じて資料や機器を効果的に用いたりするなど,相手の理解が得られるように表現を工夫すること。
エ 論理の展開を予想しながら聞き,話の内容や構成,論理の展開,表現の仕方を評価するとともに,聞き取った情報を整理して自分の考えを広げたり深めたりすること。
オ 論点を共有し,考えを広げたり深めたりしながら,話合いの目的,種類,状況に応じて,表現や進行など話合いの仕方や結論の出し方を工夫すること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 自分の考えについてスピーチをしたり,それを聞いて,同意したり,質問したり,論拠を示して反論したりする活動。
イ 報告や連絡,案内などのために,資料に基づいて必要な事柄を話したり,それらを聞いて,質問したり批評したりする活動。
ウ 話合いの目的に応じて結論を得たり,多様な考えを引き出したりするための議論や討論を,他の議論や討論の記録などを参考にしながら行う活動。
エ 集めた情報を資料にまとめ,聴衆に対して発表する活動。
B 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や意図に応じて,実社会の中から適切な題材を決め,集めた情報の妥当性や信頼性を吟味して,伝えたいことを明確にすること。
イ 読み手の理解が得られるよう,論理の展開,情報の分量や重要度などを考えて,文章の構成や展開を工夫すること。
ウ 自分の考えや事柄が的確に伝わるよう,根拠の示し方や説明の仕方を考えるとともに,文章の種類や,文体,語句などの表現の仕方を工夫すること。
エ 目的や意図に応じて書かれているかなどを確かめて,文章全体を整えたり,読み手からの助言などを踏まえて,自分の文章の特長や課題を捉え直したりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 論理的な文章や実用的な文章を読み,本文や資料を引用しながら,自分の意見や考えを論述する活動。
イ 読み手が必要とする情報に応じて手順書や紹介文などを書いたり,書式を踏まえて案内文や通知文などを書いたりする活動。
ウ 調べたことを整理して,報告書や説明資料などにまとめる活動。
C 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文章の種類を踏まえて,内容や構成,論理の展開などについて叙述を基に的確に捉え,要旨や要点を把握すること。
イ 目的に応じて,文章や図表などに含まれている情報を相互に関係付けながら,内容や書き手の意図を解釈したり,文章の構成や論理の展開などについて評価したりするとともに,自分の考えを深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 論理的な文章や実用的な文章を読み,その内容や形式について,引用や要約などをしながら論述したり批評したりする活動。
イ 異なる形式で書かれた複数の文章や,図表等を伴う文章を読み,理解したことや解釈したことをまとめて発表したり,他の形式の文章に書き換えたりする活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,20~30単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 「B書くこと」に関する指導については,30~40単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
ウ 「C読むこと」に関する指導については,10~20単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
(2) 内容の〔知識及び技能〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア (1)のウの指導については,「言語文化」の内容の〔知識及び技能〕の(1)のイの指導との関連を図り,計画的に指導すること。
(3) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,必要に応じて,口語のきまり,敬語の用法などを扱うこと。
イ 「B書くこと」に関する指導については,中学校国語科の書写との関連を図り,効果的に文字を書く機会を設けること。
(4) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「C読むこと」の教材は,現代の社会生活に必要とされる論理的な文章及び実用的な文章とすること。
イ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」のそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。
ウ 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
(ア) 言語文化に対する関心や理解を深め,国語を尊重する態度を育てるのに役立つこと。
(イ) 日常の言葉遣いなど言語生活に関心をもち,伝え合う力を高めるのに役立つこと。
(ウ) 思考力や想像力を伸ばし,心情を豊かにし,言語感覚を磨くのに役立つこと。
(エ) 情報を活用して,公正かつ適切に判断する能力や創造的精神を養うのに役立つこと。
(オ) 科学的,論理的に物事を捉え考察し,視野を広げるのに役立つこと。
(カ) 生活や人生について考えを深め,人間性を豊かにし,たくましく生きる意志を培うのに役立つこと。
(キ) 人間,社会,自然などに広く目を向け,考えを深めるのに役立つこと。
(ク) 広い視野から国際理解を深め,日本人としての自覚をもち,国際協調の精神を高めるのに役立つこと。
第2 言語文化
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに,我が国の言語文化に対する理解を深めることができるようにする。
(2) 論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし,他者との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚をもち,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 言葉には,文化の継承,発展,創造を支える働きがあることを理解すること。
イ 常用漢字の読みに慣れ,主な常用漢字を書き,文や文章の中で使うこと。
ウ 我が国の言語文化に特徴的な語句の量を増し,それらの文化的背景について理解を深め,文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
エ 文章の意味は,文脈の中で形成されることを理解すること。
オ 本歌取りや見立てなどの我が国の言語文化に特徴的な表現の技法とその効果について理解すること。
(2) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 我が国の言語文化の特質や我が国の文化と外国の文化との関係について理解すること。
イ 古典の世界に親しむために,作品や文章の歴史的・文化的背景などを理解すること。
ウ 古典の世界に親しむために,古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまり,古典特有の表現などについて理解すること。
エ 時間の経過や地域の文化的特徴などによる文字や言葉の変化について理解を深め,古典の言葉と現代の言葉とのつながりについて理解すること。
オ 言文一致体や和漢混交文など歴史的な文体の変化について理解を深めること。
カ 我が国の言語文化への理解につながる読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 自分の知識や体験の中から適切な題材を決め,集めた材料のよさや味わいを吟味して,表現したいことを明確にすること。
イ 自分の体験や思いが効果的に伝わるよう,文章の種類,構成,展開や,文体,描写,語句などの表現の仕方を工夫すること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 本歌取りや折句などを用いて,感じたことや発見したことを短歌や俳句で表したり,伝統行事や風物詩などの文化に関する題材を選んで,随筆などを書いたりする活動。
B 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文章の種類を踏まえて,内容や構成,展開などについて叙述を基に的確に捉えること。
イ 作品や文章に表れているものの見方,感じ方,考え方を捉え,内容を解釈すること。
ウ 文章の構成や展開,表現の仕方,表現の特色について評価すること。
エ 作品や文章の成立した背景や他の作品などとの関係を踏まえ,内容の解釈を深めること。
オ 作品の内容や解釈を踏まえ,自分のものの見方,感じ方,考え方を深め,我が国の言語文化について自分の考えをもつこと。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 我が国の伝統や文化について書かれた解説や評論,随筆などを読み,我が国の言語文化について論述したり発表したりする活動。
イ 作品の内容や形式について,批評したり討論したりする活動。
ウ 異なる時代に成立した随筆や小説,物語などを読み比べ,それらを比較して論じたり批評したりする活動。
エ 和歌や俳句などを読み,書き換えたり外国語に訳したりすることなどを通して互いの解釈の違いについて話し合ったり,テーマを立ててまとめたりする活動。
オ 古典から受け継がれてきた詩歌や芸能の題材,内容,表現の技法などについて調べ,その成果を発表したり文章にまとめたりする活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A書くこと」に関する指導については,5~10単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 「B読むこと」の古典に関する指導については,40~45単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導するとともに,古典における古文と漢文の割合は,一方に偏らないようにすること。その際,古典について解説した近代以降の文章などを活用するなどして,我が国の言語文化への理解を深めるよう指...
ウ 「B読むこと」の近代以降の文章に関する指導については,20単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。その際,我が国の伝統と文化に関する近代以降の論理的な文章や古典に関連する近代以降の文学的な文章を活用するなどして,我が国の言語文化への理解を深めるよう指導を工夫するこ...
(2) 内容の〔知識及び技能〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア (1)のイの指導については,「現代の国語」の内容の〔知識及び技能〕の(1)のウの指導との関連を図り,計画的に指導すること。
イ (2)のウの指導については,〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の指導に即して行うこと。
(3) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A書くこと」に関する指導については,中学校国語科の書写との関連を図り,効果的に文字を書く機会を設けること。
イ 「B読むこと」に関する指導については,文章を読み深めるため,音読,朗読,暗唱などを取り入れること。
(4) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の教材は,古典及び近代以降の文章とし,日本漢文,近代以降の文語文や漢詩文などを含めるとともに,我が国の言語文化への理解を深める学習に資するよう,我が国の伝統と文化や古典に関連する近代以降の文章を取り上げること。また,必要に応じて...
イ 古典の教材については,表記を工夫し,注釈,傍注,解説,現代語訳などを適切に用い,特に漢文については訓点を付け,必要に応じて書き下し文を用いるなど理解しやすいようにすること。
ウ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A書くこと」及び「B読むこと」のそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。
エ 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
(ア) 言語文化に対する関心や理解を深め,国語を尊重する態度を育てるのに役立つこと。
(イ) 日常の言葉遣いなど言語生活に関心をもち,伝え合う力を高めるのに役立つこと。
(ウ) 思考力や想像力を伸ばし,心情を豊かにし,言語感覚を磨くのに役立つこと。
(エ) 情報を活用して,公正かつ適切に判断する能力や創造的精神を養うのに役立つこと。
(オ) 生活や人生について考えを深め,人間性を豊かにし,たくましく生きる意志を培うのに役立つこと。
(カ) 人間,社会,自然などに広く目を向け,考えを深めるのに役立つこと。
(キ) 我が国の伝統と文化に対する関心や理解を深め,それらを尊重する態度を育てるのに役立つこと。
(ク) 広い視野から国際理解を深め,日本人としての自覚をもち,国際協調の精神を高めるのに役立つこと。
オ 古典の教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
(ア) 伝統的な言語文化への理解を深め,古典を進んで学習する意欲や態度を養うのに役立つこと。
(イ) 人間,社会,自然などに対する様々な時代の人々のものの見方,感じ方,考え方について理解を深めるのに役立つこと。
(ウ) 様々な時代の人々の生き方や自分の生き方について考えたり,我が国の伝統と文化について理解を深めたりするのに役立つこと。
(エ) 古典を読むのに必要な知識を身に付けるのに役立つこと。
(オ) 現代の国語について考えたり,言語感覚を豊かにしたりするのに役立つこと。
(カ) 中国など外国の文化との関係について理解を深めるのに役立つこと。
第3 論理国語
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 実社会に必要な国語の知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 論理的,批判的に考える力を伸ばすとともに,創造的に考える力を養い,他者との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚を深め,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 言葉には,言葉そのものを認識したり説明したりすることを可能にする働きがあることを理解すること。
イ 論証したり学術的な学習の基礎を学んだりするために必要な語句の量を増し,文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
ウ 文や文章の効果的な組立て方や接続の仕方について理解を深めること。
エ 文章の種類に基づく効果的な段落の構造や論の形式など,文章の構成や展開の仕方について理解を深めること。
(2) 文章に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 主張とその前提や反証など情報と情報との関係について理解を深めること。
イ 情報を重要度や抽象度などによって階層化して整理する方法について理解を深め使うこと。
ウ 推論の仕方について理解を深め使うこと。
(3) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 新たな考えの構築に資する読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 実社会や学術的な学習の基礎に関する事柄について,書き手の立場や論点などの様々な観点から情報を収集,整理して,目的や意図に応じた適切な題材を決めること。
イ 情報の妥当性や信頼性を吟味しながら,自分の立場や論点を明確にして,主張を支える適切な根拠をそろえること。
ウ 立場の異なる読み手を説得するために,批判的に読まれることを想定して,効果的な文章の構成や論理の展開を工夫すること。
エ 多面的・多角的な視点から自分の考えを見直したり,根拠や論拠の吟味を重ねたりして,主張を明確にすること。
オ 個々の文の表現の仕方や段落の構造を吟味するなど,文章全体の論理の明晰(せき)さを確かめ,自分の主張が的確に伝わる文章になるよう工夫すること。
カ 文章の構成や展開,表現の仕方などについて,自分の主張が的確に伝わるように書かれているかなどを吟味して,文章全体を整えたり,読み手からの助言などを踏まえて,自分の文章の特長や課題を捉え直したりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 特定の資料について,様々な観点から概要などをまとめる活動。
イ 設定した題材について,分析した内容を報告文などにまとめたり,仮説を立てて考察した内容を意見文などにまとめたりする活動。
ウ 社会的な話題について書かれた論説文やその関連資料を参考にして,自分の考えを短い論文にまとめ,批評し合う活動。
エ 設定した題材について多様な資料を集め,調べたことを整理して,様々な観点から自分の意見や考えを論述する活動。
B 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文章の種類を踏まえて,内容や構成,論理の展開などを的確に捉え,論点を明確にしながら要旨を把握すること。
イ 文章の種類を踏まえて,資料との関係を把握し,内容や構成を的確に捉えること。
ウ 主張を支える根拠や結論を導く論拠を批判的に検討し,文章や資料の妥当性や信頼性を吟味して内容を解釈すること。
エ 文章の構成や論理の展開,表現の仕方について,書き手の意図との関係において多面的・多角的な視点から評価すること。
オ 関連する文章や資料を基に,書き手の立場や目的を考えながら,内容の解釈を深めること。
カ 人間,社会,自然などについて,文章の内容や解釈を多様な論点や異なる価値観と結び付けて,新たな観点から自分の考えを深めること。
キ 設定した題材に関連する複数の文章や資料を基に,必要な情報を関係付けて自分の考えを広げたり深めたりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 論理的な文章や実用的な文章を読み,その内容や形式について,批評したり討論したりする活動。
イ 社会的な話題について書かれた論説文やその関連資料を読み,それらの内容を基に,自分の考えを論述したり討論したりする活動。
ウ 学術的な学習の基礎に関する事柄について書かれた短い論文を読み,自分の考えを論述したり発表したりする活動。
エ 同じ事柄について異なる論点をもつ複数の文章を読み比べ,それらを比較して論じたり批評したりする活動。
オ 関心をもった事柄について様々な資料を調べ,その成果を発表したり報告書や短い論文などにまとめたりする活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A書くこと」に関する指導については,50~60単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 「B読むこと」に関する指導については,80~90単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
(2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「B読むこと」に関する指導については,必要に応じて,近代以降の文章の変遷を扱うこと。
(3) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の教材は,近代以降の論理的な文章及び現代の社会生活に必要とされる実用的な文章とすること。また,必要に応じて,翻訳の文章や古典における論理的な文章などを用いることができること。
イ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A書くこと」及び「B読むこと」のそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。
第4 文学国語
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに,我が国の言語文化に対する理解を深めることができるようにする。
(2) 深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばすとともに,創造的に考える力を養い,他者との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚を深め,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 言葉には,想像や心情を豊かにする働きがあることを理解すること。
イ 情景の豊かさや心情の機微を表す語句の量を増し,文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
ウ 文学的な文章やそれに関する文章の種類や特徴などについて理解を深めること。
エ 文学的な文章における文体の特徴や修辞などの表現の技法について,体系的に理解し使うこと。
(2) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文学的な文章を読むことを通して,我が国の言語文化の特質について理解を深めること。
イ 人間,社会,自然などに対するものの見方,感じ方,考え方を豊かにする読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文学的な文章を書くために,選んだ題材に応じて情報を収集,整理して,表現したいことを明確にすること。
イ 読み手の関心が得られるよう,文章の構成や展開を工夫すること。
ウ 文体の特徴や修辞の働きなどを考慮して,読み手を引き付ける独創的な文章になるよう工夫すること。
エ 文章の構成や展開,表現の仕方などについて,伝えたいことや感じてもらいたいことが伝わるように書かれているかなどを吟味して,文章全体を整えたり,読み手からの助言などを踏まえて,自分の文章の特長や課題を捉え直したりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 自由に発想したり評論を参考にしたりして,小説や詩歌などを創作し,批評し合う活動。
イ 登場人物の心情や情景の描写を,文体や表現の技法等に注意して書き換え,その際に工夫したことなどを話し合ったり,文章にまとめたりする活動。
ウ 古典を題材として小説を書くなど,翻案作品を創作する活動。
エ グループで同じ題材を書き継いで一つの作品をつくるなど,共同で作品制作に取り組む活動。
B 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文章の種類を踏まえて,内容や構成,展開,描写の仕方などを的確に捉えること。
イ 語り手の視点や場面の設定の仕方,表現の特色について評価することを通して,内容を解釈すること。
ウ 他の作品と比較するなどして,文体の特徴や効果について考察すること。
エ 文章の構成や展開,表現の仕方を踏まえ,解釈の多様性について考察すること。
オ 作品に表れているものの見方,感じ方,考え方を捉えるとともに,作品が成立した背景や他の作品などとの関係を踏まえ,作品の解釈を深めること。
カ 作品の内容や解釈を踏まえ,人間,社会,自然などに対するものの見方,感じ方,考え方を深めること。
キ 設定した題材に関連する複数の作品などを基に,自分のものの見方,感じ方,考え方を深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 作品の内容や形式について,書評を書いたり,自分の解釈や見解を基に議論したりする活動。
イ 作品の内容や形式に対する評価について,評論や解説を参考にしながら,論述したり討論したりする活動。
ウ 小説を,脚本や絵本などの他の形式の作品に書き換える活動。
エ 演劇や映画の作品と基になった作品とを比較して,批評文や紹介文などをまとめる活動。
オ テーマを立てて詩文を集め,アンソロジーを作成して発表し合い,互いに批評する活動。
カ 作品に関連のある事柄について様々な資料を調べ,その成果を発表したり短い論文などにまとめたりする活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A書くこと」に関する指導については,30~40単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 「B読むこと」に関する指導については,100~110単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
(2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「B読むこと」に関する指導については,必要に応じて,文学の変遷を扱うこと。
(3) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の教材は,近代以降の文学的な文章とすること。また,必要に応じて,翻訳の文章,古典における文学的な文章,近代以降の文語文,演劇や映画の作品及び文学などについての評論文などを用いることができること。
イ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A書くこと」及び「B読むこと」のそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。
第5 国語表現
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 実社会に必要な国語の知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし,実社会における他者との多様な関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚を深め,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 言葉には,自己と他者の相互理解を深める働きがあることを理解すること。
イ 話し言葉と書き言葉の特徴や役割,表現の特色について理解を深め,伝え合う目的や場面,相手,手段に応じた適切な表現や言葉遣いを理解し,使い分けること。
ウ 自分の思いや考えを多彩に表現するために必要な語句の量を増し,話や文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
エ 実用的な文章などの種類や特徴,構成や展開の仕方などについて理解を深めること。
オ 省略や反復などの表現の技法について理解を深め使うこと。
(2) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 自分の思いや考えを伝える際の言語表現を豊かにする読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 話すこと・聞くこと
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や場に応じて,実社会の問題や自分に関わる事柄の中から話題を決め,他者との多様な交流を想定しながら情報を収集,整理して,伝え合う内容を検討すること。
イ 自分の主張の合理性が伝わるよう,適切な根拠を効果的に用いるとともに,相手の反論を想定して論理の展開を考えるなど,話の構成や展開を工夫すること。
ウ 自分の思いや考えが伝わるよう,具体例を効果的に配置するなど,話の構成や展開を工夫すること。
エ 相手の反応に応じて言葉を選んだり,場の状況に応じて資料や機器を効果的に用いたりするなど,相手の同意や共感が得られるように表現を工夫すること。
オ 論点を明確にして自分の考えと比較しながら聞き,話の内容や構成,論理の展開,表現の仕方を評価するとともに,聞き取った情報を吟味して自分の考えを広げたり深めたりすること。
カ 視点を明確にして聞きながら,話の内容に対する共感を伝えたり,相手の思いや考えを引き出したりする工夫をして,自分の思いや考えを広げたり深めたりすること。
キ 互いの主張や論拠を吟味したり,話合いの進行や展開を助けたりするために発言を工夫するなど,考えを広げたり深めたりしながら,話合いの仕方や結論の出し方を工夫すること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 聴衆に対してスピーチをしたり,面接の場で自分のことを伝えたり,それらを聞いて批評したりする活動。
イ 他者に連絡したり,紹介や依頼などをするために話をしたり,それらを聞いて批評したりする活動。
ウ 異なる世代の人や初対面の人にインタビューをしたり,報道や記録の映像などを見たり聞いたりしたことをまとめて,発表する活動。
エ 話合いの目的に応じて結論を得たり,多様な考えを引き出したりするための議論や討論を行い,その記録を基に話合いの仕方や結論の出し方について批評する活動。
オ 設定した題材について調べたことを,図表や画像なども用いながら発表資料にまとめ,聴衆に対して説明する活動。
B 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や意図に応じて,実社会の問題や自分に関わる事柄の中から適切な題材を決め,情報の組合せなどを工夫して,伝えたいことを明確にすること。
イ 読み手の同意が得られるよう,適切な根拠を効果的に用いるとともに,反論などを想定して論理の展開を考えるなど,文章の構成や展開を工夫すること。
ウ 読み手の共感が得られるよう,適切な具体例を効果的に配置するなど,文章の構成や展開を工夫すること。
エ 自分の考えを明確にし,根拠となる情報を基に的確に説明するなど,表現の仕方を工夫すること。
オ 自分の思いや考えを明確にし,事象を的確に描写したり説明したりするなど,表現の仕方を工夫すること。
カ 読み手に対して自分の思いや考えが効果的に伝わるように書かれているかなどを吟味して,文章全体を整えたり,読み手からの助言などを踏まえて,自分の文章の特長や課題を捉え直したりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 社会的な話題や自己の将来などを題材に,自分の思いや考えについて,文章の種類を選んで書く活動。
イ 文章と図表や画像などを関係付けながら,企画書や報告書などを作成する活動。
ウ 説明書や報告書の内容を,目的や読み手に応じて再構成し,広報資料などの別の形式に書き換える活動。
エ 紹介,連絡,依頼などの実務的な手紙や電子メールを書く活動。
オ 設定した題材について多様な資料を集め,調べたことを整理したり話し合ったりして,自分や集団の意見を提案書などにまとめる活動。
カ 異なる世代の人や初対面の人にインタビューをするなどして聞いたことを,報告書などにまとめる活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,40~50単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 「B書くこと」に関する指導については,90~100単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
(2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A話すこと・聞くこと」に関する指導については,必要に応じて,発声や発音の仕方,話す速度などを扱うこと。
イ 「B書くこと」に関する指導については,必要に応じて,文章の形式などを扱うこと。
(3) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A話すこと・聞くこと」の教材は,必要に応じて,音声や画像の資料などを用いることができること。
イ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A話すこと・聞くこと」及び「B書くこと」のそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。
第6 古典探究
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに,我が国の伝統的な言語文化に対する理解を深めることができるようにする。
(2) 論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし,古典などを通した先人のものの見方,感じ方,考え方との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって古典に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚を深め,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 古典に用いられている語句の意味や用法を理解し,古典を読むために必要な語句の量を増すことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
イ 古典の作品や文章の種類とその特徴について理解を深めること。
ウ 古典の文の成分の順序や照応,文章の構成や展開の仕方について理解を深めること。
エ 古典の作品や文章に表れている,言葉の響きやリズム,修辞などの表現の特色について理解を深めること。
(2) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 古典などを読むことを通して,我が国の文化の特質や,我が国の文化と中国など外国の文化との関係について理解を深めること。
イ 古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまりについて理解を深めること。
ウ 時間の経過による言葉の変化や,古典が現代の言葉の成り立ちにもたらした影響について理解を深めること。
エ 先人のものの見方,感じ方,考え方に親しみ,自分のものの見方,感じ方,考え方を豊かにする読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文章の種類を踏まえて,構成や展開などを的確に捉えること。
イ 文章の種類を踏まえて,古典特有の表現に注意して内容を的確に捉えること。
ウ 必要に応じて書き手の考えや目的,意図を捉えて内容を解釈するとともに,文章の構成や展開,表現の特色について評価すること。
エ 作品の成立した背景や他の作品などとの関係を踏まえながら古典などを読み,その内容の解釈を深め,作品の価値について考察すること。
オ 古典の作品や文章について,内容や解釈を自分の知見と結び付け,考えを広げたり深めたりすること。
カ 古典の作品や文章などに表れているものの見方,感じ方,考え方を踏まえ,人間,社会,自然などに対する自分の考えを広げたり深めたりすること。
キ 関心をもった事柄に関連する様々な古典の作品や文章などを基に,自分のものの見方,感じ方,考え方を深めること。
ク 古典の作品や文章を多面的・多角的な視点から評価することを通して,我が国の言語文化について自分の考えを広げたり深めたりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 古典の作品や文章を読み,その内容や形式などに関して興味をもったことや疑問に感じたことについて,調べて発表したり議論したりする活動。
イ 同じ題材を取り上げた複数の古典の作品や文章を読み比べ,思想や感情などの共通点や相違点について論述したり発表したりする活動。
ウ 古典を読み,その語彙や表現の技法などを参考にして,和歌や俳諧,漢詩を創作したり,体験したことや感じたことを文語で書いたりする活動。
エ 古典の作品について,その内容の解釈を踏まえて朗読する活動。
オ 古典の作品に関連のある事柄について様々な資料を調べ,その成果を発表したり報告書などにまとめたりする活動。
カ 古典の言葉を現代の言葉と比較し,その変遷について社会的背景と関連付けながら古典などを読み,分かったことや考えたことを短い論文などにまとめる活動。
キ 往来物や漢文の名句・名言などを読み,社会生活に役立つ知識の文例を集め,それらの現代における意義や価値などについて随筆などにまとめる活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔知識及び技能〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア (2)のイの指導については,〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の指導に即して行い,必要に応じてある程度まとまった学習もできるようにすること。
(2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 古文及び漢文の両方を取り上げるものとし,一方に偏らないようにすること。
イ 古典を読み深めるため,音読,朗読,暗唱などを取り入れること。
ウ 必要に応じて,古典の変遷を扱うこと。
(3) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の教材は,古典としての古文及び漢文とし,日本漢文を含めるとともに,論理的に考える力を伸ばすよう,古典における論理的な文章を取り上げること。また,必要に応じて,近代以降の文語文や漢詩文,古典についての評論文などを用いることができる...
イ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。
ウ 教材は,言語文化の変遷について理解を深める学習に資するよう,文章の種類,長短や難易などに配慮して適当な部分を取り上げること。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,言葉の特徴や使い方などを理解し自分の思いや考えを深める学習の充実を図ること。
(2) 「論理国語」,「文学国語」,「国語表現」及び「古典探究」の各科目については,原則として,「現代の国語」及び「言語文化」を履修した後に履修させること。
(3) 各科目の内容の〔知識及び技能〕に示す事項については,〔思考力,判断力,表現力等〕に示す事項の指導を通して指導することを基本とすること。
(4) 「現代の国語」及び「言語文化」の指導については,中学校国語科との関連を十分に考慮すること。
(5) 言語能力の向上を図る観点から,外国語科など他教科等との関連を積極的に図り,指導の効果を高めるようにすること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の内容の〔知識及び技能〕に示す事項については,日常の言語活動を振り返ることなどを通して,生徒が,実際に話したり聞いたり書いたり読んだりする場面を意識できるよう指導を工夫すること。
(2) 生徒の読書意欲を喚起し,読書の幅を一層広げ,読書の習慣を養うとともに,文字・活字文化に対する理解が深まるようにすること。
(3) 生徒がコンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用する機会を設けるなどして,指導の効果を高めるよう工夫すること。
(4) 学校図書館などを目的をもって計画的に利用しその機能の活用を図るようにすること。
3 教材については,各科目の3に示す事項のほか,次の事項に留意するものとする。
(1) 教材は,各科目の内容の〔知識及び技能〕及び〔思考力,判断力,表現力等〕に示す資質・能力を偏りなく養うことや読書に親しむ態度を育成することをねらいとし,生徒の発達の段階に即して適切な話題や題材を精選して調和的に取り上げること。また,必要に応じて音声言語や画像による教材を用い,...
(2) 「論理国語」及び「国語表現」は,「現代の国語」の3の(4)のウに示す事項について,「文学国語」は「言語文化」の3の(4)のエに示す事項について,「古典探究」は「言語文化」の3の(4)のイ及びオに示す事項について留意すること。
第2節 地 理 歴 史
第1款 目標 社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 現代世界の地域的特色と日本及び世界の歴史の展開に関して理解するとともに,調査や諸資料から様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 地理や歴史に関わる事象の意味や意義,特色や相互の関連を,概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,社会に見られる課題の解決に向けて構想したりする力や,考察,構想したことを効果的に説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。
(3) 地理や歴史に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される日本国民としての自覚,我が国の国土や歴史に対する愛情,他国や他国の文化を尊重することの大切さについての自覚な...
第2款 各 科 目
第1 地理総合
1 目標 社会的事象の地理的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地理に関わる諸事象に関して,世界の生活文化の多様性や,防災,地域や地球的課題への取組などを理解するとともに,地図や地理情報システムなどを用いて,調査や諸資料から地理に関する様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 地理に関わる事象の意味や意義,特色や相互の関連を,位置や分布,場所,人間と自然環境との相互依存関係,空間的相互依存作用,地域などに着目して,概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,地理的な課題の解決に向けて構想したりする力や,考察,構想したことを効果的に説明したり,そ...
(3) 地理に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野にそこで見られる課題を主体的に追究,解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される日本国民としての自覚,我が国の国土に対する愛情,世界の諸地域の多様な生活文化を尊重しようとする...
2 内容
A 地図や地理情報システムで捉える現代世界
(1) 地図や地理情報システムと現代世界 位置や分布などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 現代世界の地域構成を示した様々な地図の読図などを基に,方位や時差,日本の位置と領域,国内や国家間の結び付きなどについて理解すること。
(イ) 日常生活の中で見られる様々な地図の読図などを基に,地図や地理情報システムの役割や有用性などについて理解すること。
(ウ) 現代世界の様々な地理情報について,地図や地理情報システムなどを用いて,その情報を収集し,読み取り,まとめる基礎的・基本的な技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 現代世界の地域構成について,位置や範囲などに着目して,主題を設定し,世界的視野から見た日本の位置,国内や国家間の結び付きなどを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 地図や地理情報システムについて,位置や範囲,縮尺などに着目して,目的や用途,内容,適切な活用の仕方などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
B 国際理解と国際協力
(1) 生活文化の多様性と国際理解 場所や人間と自然環境との相互依存関係などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 世界の人々の特色ある生活文化を基に,人々の生活文化が地理的環境から影響を受けたり,影響を与えたりして多様性をもつことや,地理的環境の変化によって変容することなどについて理解すること。
(イ) 世界の人々の特色ある生活文化を基に,自他の文化を尊重し国際理解を図ることの重要性などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 世界の人々の生活文化について,その生活文化が見られる場所の特徴や自然及び社会的条件との関わりなどに着目して,主題を設定し,多様性や変容の要因などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 地球的課題と国際協力 空間的相互依存作用や地域などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 世界各地で見られる地球環境問題,資源・エネルギー問題,人口・食料問題及び居住・都市問題などを基に,地球的課題の各地で共通する傾向性や課題相互の関連性などについて大観し理解すること。
(イ) 世界各地で見られる地球環境問題,資源・エネルギー問題,人口・食料問題及び居住・都市問題などを基に,地球的課題の解決には持続可能な社会の実現を目指した各国の取組や国際協力が必要であることなどについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 世界各地で見られる地球環境問題,資源・エネルギー問題,人口・食料問題及び居住・都市問題などの地球的課題について,地域の結び付きや持続可能な社会づくりなどに着目して,主題を設定し,現状や要因,解決の方向性などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
C 持続可能な地域づくりと私たち
(1) 自然環境と防災 人間と自然環境との相互依存関係や地域などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 我が国をはじめ世界で見られる自然災害や生徒の生活圏で見られる自然災害を基に,地域の自然環境の特色と自然災害への備えや対応との関わりとともに,自然災害の規模や頻度,地域性を踏まえた備えや対応の重要性などについて理解すること。
(イ) 様々な自然災害に対応したハザードマップや新旧地形図をはじめとする各種の地理情報について,その情報を収集し,読み取り,まとめる地理的技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 地域性を踏まえた防災について,自然及び社会的条件との関わり,地域の共通点や差異,持続可能な地域づくりなどに着目して,主題を設定し,自然災害への備えや対応などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 生活圏の調査と地域の展望 空間的相互依存作用や地域などに着目して,課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 生活圏の調査を基に,地理的な課題の解決に向けた取組や探究する手法などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 生活圏の地理的な課題について,生活圏内や生活圏外との結び付き,地域の成り立ちや変容,持続可能な地域づくりなどに着目して,主題を設定し,課題解決に求められる取組などを多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校社会科との関連を図るとともに,1の目標に即して基本的な事柄を基に指導内容を構成すること。
イ 地図の読図や作図,衛星画像や空中写真,景観写真の読み取りなど地理的技能を身に付けることができるよう系統性に留意して計画的に指導すること。その際,教科用図書「地図」を十分に活用するとともに,地図や統計などの地理情報の収集・分析には,地理情報システムや情報通信ネットワークなどの活用...
ウ 地図の読図や作図などを主とした作業的で具体的な体験を伴う学習を取り入れるとともに,各項目を関連付けて地理的技能が身に付くよう工夫すること。また,地図を有効に活用して事象を説明したり,自分の解釈を加えて論述したり,討論したりするなどの活動を充実させること。
エ 学習過程では取り扱う内容の歴史的背景を踏まえることとし,政治的,経済的,生物的,地学的な事象なども必要に応じて扱うことができるが,それらは空間的な傾向性や諸地域の特色を理解するのに必要な程度とすること。
オ 調査の実施や諸資料の収集に当たっては,専門家や関係諸機関などと円滑に連携・協働するなどして,社会との関わりを意識した活動を重視すること。
カ 各項目の内容に応じて日本を含めて扱うとともに,日本と比較し関連付けて考察するようにすること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)については,次のとおり取り扱うこと。 「現代世界の地域構成を示した様々な地図の読図」については,様々な地図の読図によって現代世界を地理的な視点から概観するとともに,球面上の世界の捉え方にも習熟するよう工夫すること。「日本の位置と領域」については,世界的視野から日本の位...
イ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)については,次のとおり取り扱うこと。 「世界の人々の特色ある生活文化」については,「地理的環境から影響を受けたり,影響を与えたりして多様性をもつこと」や,「地理的環境の変化によって変容すること」などを理解するために,世界の人々の多様な生活文化の中から地理的環境との関わ...
(イ) (2)については,次のとおり取り扱うこと。 ここで取り上げる地球的課題については,国際連合における持続可能な開発のための取組などを参考に,「地球的課題の各地で共通する傾向性や課題相互の関連性」などを理解するために,世界各地で見られる様々な地球的課題の中から,ふさわしい特色あ...
ウ 内容のCについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)については,次のとおり取り扱うこと。 日本は変化に富んだ地形や気候をもち,様々な自然災害が多発することから,早くから自然災害への対応に努めてきたことなどを,具体例を通して取り扱うこと。その際,地形図やハザードマップなどの主題図の読図など,日常生活と結び付いた地理的技能...
(イ) (2)については,次のとおり取り扱うこと。 「生活圏の調査」については,その指導に当たって,これまでの学習成果を活用しながら,生徒の特性や学校所在地の事情などを考慮して,地域調査を実施し,生徒が適切にその方法を身に付けるよう工夫すること。
第2 地理探究
1 目標 社会的事象の地理的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地理に関わる諸事象に関して,世界の空間的な諸事象の規則性,傾向性や,世界の諸地域の地域的特色や課題などを理解するとともに,地図や地理情報システムなどを用いて,調査や諸資料から地理に関する様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 地理に関わる事象の意味や意義,特色や相互の関連を,位置や分布,場所,人間と自然環境との相互依存関係,空間的相互依存作用,地域などに着目して,系統地理的,地誌的に,概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,地理的な課題の解決に向けて構想したりする力や,考察,構想したことを...
(3) 地理に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野にそこで見られる課題を主体的に探究しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される日本国民としての自覚,我が国の国土に対する愛情,世界の諸地域の多様な生活文化を尊重しようとすることの...
2 内容
A 現代世界の系統地理的考察
(1) 自然環境 場所や人間と自然環境との相互依存関係などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 地形,気候,生態系などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,地球環境問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 地形,気候,生態系などに関わる諸事象について,場所の特徴や自然及び社会的条件との関わりなどに着目して,主題を設定し,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,関連する地球的課題の要因や動向などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 資源,産業 場所や空間的相互依存作用などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 資源・エネルギーや農業,工業などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,資源・エネルギー,食料問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 資源・エネルギーや農業,工業などに関わる諸事象について,場所の特徴や場所の結び付きなどに着目して,主題を設定し,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,関連する地球的課題の要因や動向などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(3) 交通・通信,観光 場所や空間的相互依存作用などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 交通・通信網と物流や人の移動に関する運輸,観光などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,交通・通信,観光に関わる問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 交通・通信網と物流や人の移動に関する運輸,観光などに関わる諸事象について,場所の特徴や場所の結び付きなどに着目して,主題を設定し,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,関連する地球的課題の要因や動向などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(4) 人口,都市・村落 場所や空間的相互依存作用などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 人口,都市・村落などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,人口,居住・都市問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 人口,都市・村落などに関わる諸事象について,場所の特徴や場所の結び付きなどに着目して,主題を設定し,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,関連する地球的課題の要因や動向などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(5) 生活文化,民族・宗教 場所や空間的相互依存作用などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 生活文化,民族・宗教などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,民族,領土問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 生活文化,民族・宗教などに関わる諸事象について,場所の特徴や場所の結び付きなどに着目して,主題を設定し,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,関連する地球的課題の要因や動向などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
B 現代世界の地誌的考察
(1) 現代世界の地域区分 位置や分布,地域などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 世界や世界の諸地域に関する各種の主題図や資料を基に,世界を幾つかの地域に区分する方法や地域の概念,地域区分の意義などについて理解すること。
(イ) 世界や世界の諸地域について,各種の主題図や資料を踏まえて地域区分をする地理的技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 世界や世界の諸地域の地域区分について,地域の共通点や差異,分布などに着目して,主題を設定し,地域の捉え方などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 現代世界の諸地域 空間的相互依存作用や地域などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 幾つかの地域に区分した現代世界の諸地域を基に,諸地域に見られる地域的特色や地球的課題などについて理解すること。
(イ) 幾つかの地域に区分した現代世界の諸地域を基に,地域の結び付き,構造や変容などを地誌的に考察する方法などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 現代世界の諸地域について,地域の結び付き,構造や変容などに着目して,主題を設定し,地域的特色や地球的課題などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
C 現代世界におけるこれからの日本の国土像
(1) 持続可能な国土像の探究 空間的相互依存作用や地域などに着目して,課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 現代世界におけるこれからの日本の国土像の探究を基に,我が国が抱える地理的な諸課題の解決の方向性や将来の国土の在り方などを構想することの重要性や,探究する手法などについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 現代世界におけるこれからの日本の国土像について,地域の結び付き,構造や変容,持続可能な社会づくりなどに着目して,主題を設定し,我が国が抱える地理的な諸課題の解決の方向性や将来の国土の在り方などを多面的・多角的に探究し,表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 1の目標に即して基本的な事柄を基に指導内容を構成すること。
イ 地図の読図や作図,衛星画像や空中写真,景観写真の読み取りなど地理的技能を身に付けることができるよう系統性に留意して計画的に指導すること。その際,教科用図書「地図」を十分に活用するとともに,地図や統計などの地理情報の収集・分析には,「地理総合」における学習の成果を生かし,地理情報...
ウ 地図を有効に活用して事象を説明したり,自分の解釈を加えて論述したり,討論したりするなどの活動を充実させること。
エ 学習過程では取り扱う内容の歴史的背景を踏まえることとし,政治的,経済的,生物的,地学的な事象なども必要に応じて扱うことができるが,それらは空間的な傾向性や諸地域の特色を理解するのに必要な程度とすること。
オ 調査の実施や諸資料の収集に当たっては,専門家や関係諸機関などと円滑に連携・協働するなどして,社会との関わりを意識した活動を重視すること。
カ 内容のA及びBについては,各項目の内容に応じて日本を含めて扱うとともに,日本と比較し関連付けて考察するようにすること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。 分析,考察の過程を重視し,現代世界を系統地理的に捉える視点や考察方法が身に付くよう工夫すること。
(ア) (1)については,次のとおり取り扱うこと。 ここで取り上げる自然環境については,「地理総合」の内容のCの(1)の自然環境と防災における学習を踏まえた取扱いに留意すること。
(イ) (2)については,次のとおり取り扱うこと。 「資源・エネルギーや農業,工業などに関わる諸事象」については,技術革新などによって新たに資源やエネルギーの利用が可能になったり,新たな産業が生まれたり成長したりすることから,社会の動向を踏まえて取り上げる事象を工夫すること。
(ウ) (3)については,次のとおり取り扱うこと。 「交通・通信網と物流や人の移動に関する運輸」に関わる諸事象については,道路や線路,港湾,空港,通信施設などの施設とともに,自動車や鉄道,船舶や航空機といった交通機関や通信手段を介した貿易や情報通信ネットワークなどの結び付きなどに関...
(エ) (4)については,次のとおり取り扱うこと。 「人口,都市・村落などに関わる諸事象」については,国や地方公共団体の取組とも深く関わることから,中学校社会科公民的分野及び高等学校公民科などとの関連を踏まえた取扱いに留意すること。
(オ) (5)については,次のとおり取り扱うこと。 ここで取り上げる生活文化については,「地理総合」の内容のBの(1)の生活文化の多様性と国際理解における学習を踏まえて取り上げる事象を工夫すること。 「領土問題の現状や要因,解決に向けた取組」については,それを扱う際に日本の領土問題...
イ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)については,次のとおり取り扱うこと。 現代世界が自然,政治,経済,文化などの指標によって様々に地域区分できることに着目し,それらを比較対照することによって,地域の概念,地域区分の意義などを理解するようにすること。
(イ) (2)については,次のとおり取り扱うこと。 ここで取り上げる地域は,中学校社会科地理的分野の「世界の諸地域」の学習における主に州を単位とする取り上げ方とは異なり,(1)で学習した地域区分を踏まえるとともに,様々な規模の地域を世界全体から偏りなく取り上げるようにすること。また...
ウ 内容のCについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)については,次のとおり取り扱うこと。 この科目のまとめとして位置付けること。 「我が国が抱える地理的な諸課題の解決の方向性や将来の国土の在り方」については,国際連合における持続可能な開発のための取組などを参考に,生徒の興味・関心などを踏まえて適切な事例を選定し,学習で...
第3 歴史総合
1 目標 社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 近現代の歴史の変化に関わる諸事象について,世界とその中の日本を広く相互的な視野から捉え,現代的な諸課題の形成に関わる近現代の歴史を理解するとともに,諸資料から歴史に関する様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 近現代の歴史の変化に関わる事象の意味や意義,特色などを,時期や年代,推移,比較,相互の関連や現在とのつながりなどに着目して,概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,歴史に見られる課題を把握し解決を視野に入れて構想したりする力や,考察,構想したことを効果的に説明したり,...
(3) 近現代の歴史の変化に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に追究,解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される日本国民としての自覚,我が国の歴史に対する愛情,他国や他国の文化を尊重することの大切さについて...
2 内容
A 歴史の扉
(1) 歴史と私たち 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 私たちの生活や身近な地域などに見られる諸事象を基に,それらが日本や日本周辺の地域及び世界の歴史とつながっていることを理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 近代化,国際秩序の変化や大衆化,グローバル化などの歴史の変化と関わらせて,アで取り上げる諸事象と日本や日本周辺の地域及び世界の歴史との関連性について考察し,表現すること。
(2) 歴史の特質と資料 日本や世界の様々な地域の人々の歴史的な営みの痕跡や記録である遺物,文書,図像などの資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 資料に基づいて歴史が叙述されていることを理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 複数の資料の関係や異同に着目して,資料から読み取った情報の意味や意義,特色などを考察し,表現すること。
B 近代化と私たち
(1) 近代化への問い 交通と貿易,産業と人口,権利意識と政治参加や国民の義務,学校教育,労働と家族,移民などに関する資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 資料から情報を読み取ったりまとめたりする技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 近代化に伴う生活や社会の変容について考察し,問いを表現すること。
(2) 結び付く世界と日本の開国 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 18世紀のアジアや日本における生産と流通,アジア各地域間やアジア諸国と欧米諸国の貿易などを基に,18世紀のアジアの経済と社会を理解すること。
(イ) 産業革命と交通・通信手段の革新,中国の開港と日本の開国などを基に,工業化と世界市場の形成を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 18世紀のアジア諸国の経済が欧米諸国に与えた影響などに着目して,主題を設定し,アジア諸国とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,18世紀のアジア諸国における経済活動の特徴,アジア各地域間の関係,アジア諸国と欧米諸国との関係などを多面的・多角的に...
(イ) 産業革命の影響,中国の開港と日本の開国の背景とその影響などに着目して,主題を設定し,アジア諸国とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,アジア諸国と欧米諸国との関係の変容などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(3) 国民国家と明治維新 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 18世紀後半以降の欧米の市民革命や国民統合の動向,日本の明治維新や大日本帝国憲法の制定などを基に,立憲体制と国民国家の形成を理解すること。
(イ) 列強の進出と植民地の形成,日(にっ)清(しん)・日露戦争などを基に,列強の帝国主義政策とアジア諸国の変容を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 国民国家の形成の背景や影響などに着目して,主題を設定し,アジア諸国とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,政治変革の特徴,国民国家の特徴や社会の変容などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 帝国主義政策の背景,帝国主義政策がアジア・アフリカに与えた影響などに着目して,主題を設定し,アジア諸国とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,帝国主義政策の特徴,列強間の関係の変容などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(4) 近代化と現代的な諸課題 内容のA及びBの(1)から(3)までの学習などを基に,自由・制限,平等・格差,開発・保全,統合・分化,対立・協調などの観点から主題を設定し,諸資料を活用して,追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 現代的な諸課題の形成に関わる近代化の歴史を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 事象の背景や原因,結果や影響などに着目して,アジア諸国とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,主題について多面的・多角的に考察し,表現すること。
C 国際秩序の変化や大衆化と私たち
(1) 国際秩序の変化や大衆化への問い 国際関係の緊密化,アメリカ合衆国とソヴィエト連邦の台頭,植民地の独立,大衆の政治的・経済的・社会的地位の変化,生活様式の変化などに関する資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 資料から情報を読み取ったりまとめたりする技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 国際秩序の変化や大衆化に伴う生活や社会の変容について考察し,問いを表現すること。
(2) 第一次世界大戦と大衆社会 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 第一次世界大戦の展開,日本やアジアの経済成長,ソヴィエト連邦の成立とアメリカ合衆国の台頭,ナショナリズムの動向と国際連盟の成立などを基に,総力戦と第一次世界大戦後の国際協調体制を理解すること。
(イ) 大衆の政治参加と女性の地位向上,大正デモクラシーと政党政治,大量消費社会と大衆文化,教育の普及とマスメディアの発達などを基に,大衆社会の形成と社会運動の広がりを理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 第一次世界大戦の推移と第一次世界大戦が大戦後の世界に与えた影響,日本の参戦の背景と影響などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,関連付けたりするなどして,第一次世界大戦の性格と惨禍,日本とアジア及び太平洋地域の関係や国際協調体制の特徴などを多面...
(イ) 第一次世界大戦前後の社会の変化などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,関連付けたりするなどして,第一次世界大戦後の社会の変容と社会運動との関連などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(3) 経済危機と第二次世界大戦 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 世界恐慌,ファシズムの伸張,日本の対外政策などを基に,国際協調体制の動揺を理解すること。
(イ) 第二次世界大戦の展開,国際連合と国際経済体制,冷戦の始まりとアジア諸国の動向,戦後改革と日本国憲法の制定,平和条約と日本の独立の回復などを基に,第二次世界大戦後の国際秩序と日本の国際社会への復帰を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 経済危機の背景と影響,国際秩序や政治体制の変化などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,各国の世界恐慌への対応の特徴,国際協調体制の動揺の要因などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 第二次世界大戦の推移と第二次世界大戦が大戦後の世界に与えた影響,第二次世界大戦後の国際秩序の形成が社会に及ぼした影響などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,第二次世界大戦の性格と惨禍,第二次世界大戦下の社会状況...
(4) 国際秩序の変化や大衆化と現代的な諸課題 内容のA及びCの(1)から(3)までの学習などを基に,自由・制限,平等・格差,開発・保全,統合・分化,対立・協調などの観点から主題を設定し,諸資料を活用して,追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指...
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 現代的な諸課題の形成に関わる国際秩序の変化や大衆化の歴史を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 事象の背景や原因,結果や影響などに着目して,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,主題について多面的・多角的に考察し表現すること。
D グローバル化と私たち
(1) グローバル化への問い 冷戦と国際関係,人と資本の移動,高度情報通信,食料と人口,資源・エネルギーと地球環境,感染症,多様な人々の共存などに関する資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 資料から情報を読み取ったりまとめたりする技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) グローバル化に伴う生活や社会の変容について考察し,問いを表現すること。
(2) 冷戦と世界経済 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 脱植民地化とアジア・アフリカ諸国,冷戦下の地域紛争,先進国の政治の動向,軍備拡張や核兵器の管理などを基に,国際政治の変容を理解すること。
(イ) 西ヨーロッパや東南アジアの地域連携,計画経済とその波及,日本の高度経済成長などを基に,世界経済の拡大と経済成長下の日本の社会を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 地域紛争の背景や影響,冷戦が各国の政治に及ぼした影響などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,地域紛争と冷戦の関係,第三世界の国々の経済政策の特徴,欧米やソヴィエト連邦の政策転換の要因などを多面的・多角的に考察し...
(イ) 冷戦が各国経済に及ぼした影響,地域連携の背景と影響,日本の高度経済成長の背景と影響などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,冷戦下の世界経済や地域連携の特徴,経済成長による生活や社会の変容などを多面的・多角的に考...
(3) 世界秩序の変容と日本 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 石油危機,アジアの諸地域の経済発展,市場開放と経済の自由化,情報通信技術の発展などを基に,市場経済の変容と課題を理解すること。
(イ) 冷戦の終結,民主化の進展,地域統合の拡大と変容,地域紛争の拡散とそれへの対応などを基に,冷戦終結後の国際政治の変容と課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) アジアの諸地域の経済発展の背景,経済の自由化や技術革新の影響,資源・エネルギーと地球環境問題が世界経済に及ぼした影響などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,市場経済のグローバル化の特徴と日本の役割などを多面的・...
(イ) 冷戦の変容と終結の背景,民主化や地域統合の背景と影響,地域紛争の拡散の背景と影響などに着目して,主題を設定し,日本とその他の国や地域の動向を比較したり,相互に関連付けたりするなどして,冷戦終結後の国際政治の特徴と日本の役割などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(4) 現代的な諸課題の形成と展望 内容のA,B及びC並びにDの(1)から(3)までの学習などを基に,持続可能な社会の実現を視野に入れ,主題を設定し,諸資料を活用し探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 歴史的経緯を踏まえて,現代的な諸課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 事象の背景や原因,結果や影響などに着目して,日本とその他の国や地域の動向を比較し相互に関連付けたり,現代的な諸課題を展望したりするなどして,主題について多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア この科目では,中学校までの学習との連続性に留意して諸事象を取り上げることにより,生徒が興味・関心をもって近現代の歴史を学習できるよう指導を工夫すること。その際,近現代の歴史の変化を大観して理解し,考察,表現できるようにすることに指導の重点を置き,個別の事象のみの理解にとどまるこ...
イ 歴史に関わる諸事象については,地理的条件と関連付けて扱うとともに,特定の時間やその推移及び特定の空間やその広がりの中で生起することを踏まえ,時間的・空間的な比較や関連付けなどにより捉えられるよう指導を工夫すること。
ウ 近現代の歴史と現代的な諸課題との関わりを考察する際には,政治,経済,社会,文化,宗教,生活などの観点から諸事象を取り上げ,近現代の歴史を多面的・多角的に考察できるようにすること。また,過去の視点のみで一面的に現在を捉えたり,現在の視点のみで一面的に過去を捉えたりすることがないよ...
エ 年表や地図,その他の資料を積極的に活用し,文化遺産,博物館や公文書館,その他の資料館などを調査・見学したりするなど,具体的に学ぶよう指導を工夫すること。その際,歴史に関わる諸資料を整理・保存することの意味や意義に気付くようにすること。また,科目の内容に関係する専門家や関係諸機関...
オ 活用する資料の選択に際しては,生徒の興味・関心,学校や地域の実態などに十分配慮して行うこと。
カ 指導に当たっては,客観的かつ公正な資料に基づいて,事実の正確な理解に導くとともに,多面的・多角的に考察し公正に判断する能力を育成すること。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争や紛争などを防止し,平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題であることを認識するよう指導を工...
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のA,B,C及びDについては,この順序で取り扱うものとし,A,B及びC並びにDの(1)から(3)までの学習をすることにより,Dの(4)の学習が充実するように年間指導計画を作成すること。
イ 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。 この科目の導入として位置付け,(1),(2)の順で取り扱うこと。また,中学校社会科の学習の成果を踏まえ,より発展的に学習できるよう留意するとともに,B,C及びDの学習の基盤を養うよう指導を工夫すること。 (1)については,...
ウ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1)については,中学校までの学習及びAの学習を踏まえ,学習内容への課題意識をもたせるとともに,(2),(3)及び(4)の学習内容を見通して指導すること。 (2)のアについては,日本の美術などのアジアの文物が欧米諸国に与え...
ウ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1)については,中学校までの学習及びAの学習を踏まえ,学習内容への課題意識をもたせるとともに,(2),(3)及び(4)の学習内容を見通して指導すること。 (2)のアについては,日本の美術などのアジアの文物が欧米諸国に与え...
オ 内容のDについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1)については,中学校までの学習並びにA,B及びCの学習を踏まえ,学習内容への課題意識をもたせるとともに,(2)及び(3)の学習内容を見通して指導すること。 (2)については,アジア・アフリカ諸国が国際関係の変化に主体的...
第4 日本史探究
1 目標 社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 我が国の歴史の展開に関わる諸事象について,地理的条件や世界の歴史と関連付けながら総合的に捉えて理解するとともに,諸資料から我が国の歴史に関する様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 我が国の歴史の展開に関わる事象の意味や意義,伝統と文化の特色などを,時期や年代,推移,比較,相互の関連や現在とのつながりなどに着目して,概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,歴史に見られる課題を把握し解決を視野に入れて構想したりする力や,考察,構想したことを効果的に...
(3) 我が国の歴史の展開に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に探究しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される日本国民としての自覚,我が国の歴史に対する愛情,他国や他国の文化を尊重することの大切さについての自覚...
2 内容
A 原始・古代の日本と東アジア
(1) 黎(れい)明期の日本列島と歴史的環境 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 旧石器文化から縄文文化への変化,弥生(やよい)文化の成立などを基に,黎(れい)明期の日本列島の歴史的環境と文化の形成,原始社会の特色を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 自然環境と人間の生活との関わり,中国大陸・朝鮮半島などアジア及び太平洋地域との関係,狩猟採集社会から農耕社会への変化などに着目して,環境への適応と文化の形成について,多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 黎(れい)明期の日本列島の変化に着目して,原始社会の特色について多面的・多角的に考察し,時代を通観する問いを表現すること。
(2) 歴史資料と原始・古代の展望 諸資料を活用し,(1)で表現した時代を通観する問いを踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 原始・古代の特色を示す適切な歴史資料を基に,資料から歴史に関わる情報を収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 歴史資料の特性を踏まえ,資料を通して読み取れる情報から,原始・古代の特色について多面的・多角的に考察し,仮説を表現すること。
(3) 古代の国家・社会の展開と画期(歴史の解釈,説明,論述) 諸資料を活用し,(2)で表現した仮説を踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 国家の形成と古墳文化,律(りつ)令(りょう)体制の成立過程と諸文化の形成などを基に,原始から古代の政治・社会や文化の特色を理解すること。
(イ) 貴族政治の展開,平安期の文化,地方支配の変化や武士の出現などを基に,律(りつ)令(りょう)体制の再編と変容,古代の社会と文化の変容を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 中国大陸・朝鮮半島との関係,隋(ずい)・唐など中国王朝との関係と政治や文化への影響などに着目して,主題を設定し,小国の形成と連合,古代の国家の形成の過程について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表現...
(イ) 地方の諸勢力の成長と影響,東アジアとの関係の変化,社会の変化と文化との関係などに着目して,主題を設定し,古代の国家・社会の変容について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表現すること。
B 中世の日本と世界
(1) 中世への転換と歴史的環境 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 貴族政治の変容と武士の政治進出,土地支配の変容などを基に,古代から中世への時代の転換を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 権力の主体の変化,東アジアとの関わりなどに着目して,古代から中世の国家・社会の変容を多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 時代の転換に着目して,中世の特色について多面的・多角的に考察し,時代を通観する問いを表現すること。
(2) 歴史資料と中世の展望 諸資料を活用し,(1)で表現した時代を通観する問いを踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 中世の特色を示す適切な歴史資料を基に,資料から歴史に関わる情報を収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 歴史資料の特性を踏まえ,資料を通して読み取れる情報から,中世の特色について多面的・多角的に考察し,仮説を表現すること。
(3) 中世の国家・社会の展開と画期(歴史の解釈,説明,論述) 諸資料を活用し,(2)で表現した仮説を踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 武家政権の成立と展開,産業の発達,宗教や文化の展開などを基に,武家政権の伸張,社会や文化の特色を理解すること。
(イ) 武家政権の変容,日明(にちみん)貿易の展開と琉(りゅう)球(きゅう)王国の成立,村落や都市の自立,多様な文化の形成や融合などを基に,地域権力の成長,社会の変容と文化の特色を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 公武関係の変化,宋(そう)・元(モンゴル帝国)などユーラシアとの交流と経済や文化への影響などに着目して,主題を設定し,中世の国家・社会の展開について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表現すること。
(イ) 社会や経済の変化とその影響,東アジアの国際情勢の変化とその影響,地域の多様性,社会の変化と文化との関係などに着目して,主題を設定し,中世の国家・社会の変容について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表...
C 近世の日本と世界
(1) 近世への転換と歴史的環境 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 織豊政権の政治・経済政策,貿易や対外関係などを基に,中世から近世への時代の転換を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 村落や都市の支配の変化,アジア各地やヨーロッパ諸国との交流の影響などに着目して,中世から近世の国家・社会の変容を多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 時代の転換に着目して,近世の特色について多面的・多角的に考察し,時代を通観する問いを表現すること。
(2) 歴史資料と近世の展望 諸資料を活用し,(1)で表現した時代を通観する問いを踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 近世の特色を示す適切な歴史資料を基に,資料から歴史に関わる情報を収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 歴史資料の特性を踏まえ,資料を通して読み取れる情報から,近世の特色について多面的・多角的に考察し,仮説を表現すること。
(3) 近世の国家・社会の展開と画期(歴史の解釈,説明,論述) 諸資料を活用し,(2)で表現した仮説を踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 法や制度による支配秩序の形成と身分制,貿易の統制と対外関係,技術の向上と開発の進展,学問・文化の発展などを基に,幕藩体制の確立,近世の社会と文化の特色を理解すること。
(イ) 産業の発達,飢(き)饉(きん)や一(いっ)揆(き)の発生,幕府政治の動揺と諸藩の動向,学問・思想の展開,庶民の生活と文化などを基に,幕藩体制の変容,近世の庶民の生活と文化の特色,近代化の基盤の形成を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 織豊政権との類似と相違,アジアの国際情勢の変化,交通・流通の発達,都市の発達と文化の担い手との関係などに着目して,主題を設定し,近世の国家・社会の展開について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表現す...
(イ) 社会・経済の仕組みの変化,幕府や諸藩の政策の変化,国際情勢の変化と影響,政治・経済と文化との関係などに着目して,主題を設定し,近世の国家・社会の変容について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表現する...
D 近現代の地域・日本と世界
(1) 近代への転換と歴史的環境 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 対外政策の変容と開国,幕藩体制の崩壊と新政権の成立などを基に,近世から近代への時代の転換を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 欧米諸国の進出によるアジア諸国の変化,政治・経済の変化と思想への影響などに着目して,近世から近代の国家・社会の変容を多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 時代の転換に着目して,近代の特色について多面的・多角的に考察し,時代を通観する問いを表現すること。
(2) 歴史資料と近代の展望 諸資料を活用し,(1)で表現した時代を通観する問いを踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 近代の特色を示す適切な歴史資料を基に,資料から歴史に関わる情報を収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 歴史資料の特性を踏まえ,資料から読み取れる情報から,近代の特色について多面的・多角的に考察し,仮説を表現すること。
(3) 近現代の地域・日本と世界の画期と構造 諸資料を活用し,(2)で表現した仮説を踏まえ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 明治維新,自由民権運動,大日本帝国憲法の制定,条約改正,日(にっ)清(しん)・日露戦争,第一次世界大戦,社会運動の動向,政党政治などを基に,立憲体制への移行,国民国家の形成,アジアや欧米諸国との関係の変容を理解すること。
(イ) 文明開化の風潮,産業革命の展開,交通の整備と産業構造の変容,学問の発展や教育制度の拡充,社会問題の発生などを基に,産業の発展の経緯と近代の文化の特色,大衆社会の形成を理解すること。
(ウ) 恐慌と国際関係,軍部の台頭と対外政策,戦時体制の強化と第二次世界大戦の展開などを基に,第二次世界大戦に至る過程及び大戦中の政治・社会,国民生活の変容を理解すること。
(エ) 占領政策と諸改革,日本国憲法の成立,平和条約と独立の回復,戦後の経済復興,アジア諸国との関係,高度経済成長,社会・経済・情報の国際化などを基に,我が国の再出発及びその後の政治・経済や対外関係,現代の政治や社会の枠組み,国民生活の変容を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) アジアや欧米諸国との関係,地域社会の変化,戦争が及ぼした影響などに着目して,主題を設定し,近代の政治の展開と国際的地位の確立,第一次世界大戦前後の対外政策や国内経済,国民の政治参加の拡大について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈...
(イ) 欧米の思想・文化の影響,産業の発達の背景と影響,地域社会における労働や生活の変化,教育の普及とその影響などに着目して,主題を設定し,日本の工業化の進展,近代の文化の形成について,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを...
(ウ) 国際社会やアジア近隣諸国との関係,政治・経済体制の変化,戦争の推移と国民生活への影響などに着目して,主題を設定し,第二次世界大戦と日本の動向の関わりについて,事象の意味や意義,関係性などを多面的・多角的に考察し,歴史に関わる諸事象の解釈や歴史の画期などを根拠を示して表現する...
(エ) 第二次世界大戦前後の政治や社会の類似と相違,冷戦の影響,グローバル化の進展の影響,国民の生活や地域社会の変化などに着目して,主題を設定し,戦前と戦後の国家・社会の変容,戦後政治の展開,日本経済の発展,第二次世界大戦後の国際社会における我が国の役割について,事象の意味や意義,...
(オ) 日本と世界の相互の関わり,地域社会の変化,(ア)から(エ)までの学習で見いだした画期などに着目して,事象の意味や意義,関係性などを構造的に整理して多面的・多角的に考察し,我が国の近現代を通した歴史の画期を見いだし,根拠を示して表現すること。
(4) 現代の日本の課題の探究 次の①から③までについて,内容のA,B及びC並びにDの(1)から(3)までの学習を踏まえ,持続可能な社会の実現を視野に入れ,地域社会や身の回りの事象と関連させて主題を設定し,諸資料を活用して探究する活動を通して,以下のア及びイの事項を身に付けることが...
① 社会や集団と個人
② 世界の中の日本
③ 伝統や文化の継承と創造
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 歴史的経緯を踏まえて,現代の日本の課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 歴史の画期,地域社会の諸相と日本や世界との歴史的な関係,それ以前の時代からの継続や変化などに着目して,現代の日本の課題の形成に関わる歴史について,多面的・多角的に考察,構想して表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 我が国の歴史と文化について各時代の国際環境や地理的条件などと関連付け,世界の中の日本という視点から考察できるよう指導を工夫すること。
イ この科目では,中学校までの学習や「歴史総合」の学習との連続性に留意して諸事象を取り上げることにより,生徒が興味・関心をもって我が国の歴史の展開を学習できるよう工夫すること。その際,我が国の歴史を大観して理解し,考察,表現できるようにすることに指導の重点を置き,個別の事象のみの理...
ウ 年表や地図,その他の資料を積極的に活用し,地域の文化遺産,博物館や公文書館,その他の資料館などを調査・見学したりするなど,具体的に学ぶよう指導を工夫すること。その際,歴史に関わる諸資料を整理・保存することの意味や意義,文化財保護の重要性に気付くようにすること。また,科目の内容に...
エ 活用する資料の選択に際しては,生徒の興味・関心,学校や地域の実態などに十分配慮して行うこと。
オ 近現代史の指導に当たっては,客観的かつ公正な資料に基づいて,事実の正確な理解に導くとともに,多面的・多角的に考察し公正に判断する能力を育成すること。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争や紛争などを防止し,平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題であることを認識するよ...
カ 近現代史の指導に当たっては,「歴史総合」の学習の成果を踏まえ,より発展的に学習できるよう留意すること。
キ 文化に関する指導に当たっては,各時代の文化とそれを生み出した時代的背景との関連,外来の文化などとの接触や交流による文化の変容や発展の過程などに着目させ,我が国の伝統と文化の特色とそれを形成した様々な要因を総合的に考察できるよう指導を工夫すること。衣食住や風習・信仰などの生活文化...
ク 地域社会の歴史と文化について扱うようにするとともに,祖先が地域社会の向上と文化の創造や発展に努力したことを具体的に理解させ,それらを尊重する態度を育てるようにすること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のA,B,C及びDは,この順序で扱うこと。また,「歴史総合」で学習した歴史の学び方を活用すること。
イ 内容のA,B,C及びDのそれぞれの(1)については,対外的な環境の変化や国内の諸状況の変化などを扱い,時代の転換を理解できるようすること。それぞれの(1)のイの(イ)については,アの理解に加え,中学校社会科歴史的分野における学習の成果を活用するなどして,対象となる時代の特色を考...
ウ 内容のA,B,C及びDのそれぞれの(2)については,政治や経済,社会,生活や文化,国際環境など,各時代の特色を生徒が読み取ることができる複数の適切な資料を活用し,それぞれの(1)で表現した問いを踏まえ,中学校社会科歴史的分野における学習の成果を活用するなどして,対象となる時代の...
エ 内容のA,B,C及びDのそれぞれの(3)については,それぞれの(2)で表現した仮説を踏まえて主題を設定すること。その際,資料を活用し,事象の意味や意義,事象相互の関係性などを考察できるよう指導を工夫すること。また,根拠や論理を踏まえ,筋道を立てて説明するなどの学習から,歴史に関...
オ 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1),(2)及び(3)については,遺構や遺物,編纂(さん)された歴史書,公(く)家(げ)の日記などの資料や,それらを基に作成された資料などから適切なものを取り上げること。
カ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1),(2)及び(3)については,武家,公(く)家(げ),幕府や寺社の記録,絵画などの資料や,それらを基に作成された資料などから適切なものを取り上げること。(3)のアの(イ)については,公(く)家(げ)や武家,庶民などの...
キ 内容のCについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1),(2)及び(3)については,幕府や藩の法令,地域に残る村方(地(じ)方(かた))・町方文書,浮世絵などの絵画や出版物などの資料や,それらを基に作成された資料などから適切なものを取り上げること。(3)のアの(ア)につ...
ク 内容のDについては,次のとおり取り扱うものとすること。 (1),(2)及び(3)については,日記,書簡,自伝,公文書,新聞,統計,写真,地図,映像や音声,生活用品の変遷などの資料や,それらを基に作成された資料などから適切なものを取り上げること。(3)のアの(ア)については,明治...
第5 世界史探究
1 目標 社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 世界の歴史の大きな枠組みと展開に関わる諸事象について,地理的条件や日本の歴史と関連付けながら理解するとともに,諸資料から世界の歴史に関する様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 世界の歴史の大きな枠組みと展開に関わる事象の意味や意義,特色などを,時期や年代,推移,比較,相互の関連や現代世界とのつながりなどに着目して,概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,歴史に見られる課題を把握し解決を視野に入れて構想したりする力や,考察,構想したことを効果...
(3) 世界の歴史の大きな枠組みと展開に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に探究しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される日本国民としての自覚,我が国の歴史に対する愛情,他国や他国の文化を尊重することの大切さに...
2 内容
A 世界史へのまなざし
(1) 地球環境から見る人類の歴史 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 人類の誕生と地球規模での拡散・移動を基に,人類の歴史と地球環境との関わりを理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 諸事象を捉えるための時間の尺度や,諸事象の空間的な広がりに着目し,主題を設定し,地球の歴史における人類の歴史の位置と人類の特性を考察し,表現すること。
(2) 日常生活から見る世界の歴史 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 衣食住,家族,教育,余暇などの身の回りの諸事象を基に,私たちの日常生活が世界の歴史とつながっていることを理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 諸事象の来歴や変化に着目して,主題を設定し,身の回りの諸事象と世界の歴史との関連性を考察し,表現すること。
B 諸地域の歴史的特質の形成
(1) 諸地域の歴史的特質への問い 生業,身分・階級,王権,宗教,文化・思想などに関する資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 資料から情報を読み取ったりまとめたりする技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 文明の形成に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連などに着目し,諸地域の歴史的特質を読み解く観点について考察し,問いを表現すること。
(2) 古代文明の歴史的特質 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) オリエント文明,インダス文明,中華文明などを基に,古代文明の歴史的特質を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 古代文明に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連などに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,自然環境と生活や文化との関連性,農耕・牧畜の意義などを多面的・多角的に考察し,表現すること。
(3) 諸地域の歴史的特質 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 秦(しん)・漢と遊牧国家,唐と近隣諸国の動向などを基に,東アジアと中央ユーラシアの歴史的特質を理解すること。
(イ) 仏教の成立とヒンドゥー教,南アジアと東南アジアの諸国家などを基に,南アジアと東南アジアの歴史的特質を理解すること。
(ウ) 西アジアと地中海周辺の諸国家,キリスト教とイスラームの成立とそれらを基盤とした国家の形成などを基に,西アジアと地中海周辺の歴史的特質を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 東アジアと中央ユーラシアの歴史に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互の関わりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,唐の統治体制と社会や文化の特色,唐と近隣諸国との関係,遊牧民の社会の特徴と周辺諸地域との関係などを...
(イ) 南アジアと東南アジアの歴史に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互の関わりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,南アジアと東南アジアにおける宗教や文化の特色,東南アジアと周辺諸地域との関係などを多面的・多角的に考察...
(ウ) 西アジアと地中海周辺の歴史に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互の関わりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,西アジアと地中海周辺の諸国家の社会や文化の特色,キリスト教とイスラームを基盤とした国家の特徴などを多面...
C 諸地域の交流・再編
(1) 諸地域の交流・再編への問い 交易の拡大,都市の発達,国家体制の変化,宗教や科学・技術及び文化・思想の伝播(ぱ)などに関する資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 資料から情報を読み取ったりまとめたりする技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 諸地域の交流・再編に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,諸地域の交流・再編を読み解く観点について考察し,問いを表現すること。
(2) 結び付くユーラシアと諸地域 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 西アジア社会の動向とアフリカ・アジアへのイスラームの伝播(ぱ),ヨーロッパ封建社会とその展開,宋(そう)の社会とモンゴル帝国の拡大などを基に,海域と内陸にわたる諸地域の交流の広がりを構造的に理解すること。
(イ) アジア海域での交易の興隆,明(みん)と日本・朝鮮の動向,スペインとポルトガルの活動などを基に,諸地域の交易の進展とヨーロッパの進出を構造的に理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 諸地域の交流の広がりに関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,諸地域へのイスラームの拡大の要因,ヨーロッパの社会や文化の特色,中国社会の特徴やモンゴル帝国が果たした役割...
(イ) 諸地域の交易とヨーロッパの進出に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,アジア海域での交易の特徴,ユーラシアとアメリカ大陸間の交易の特徴とアメリカ大陸の変容などを多面的...
(3) アジア諸地域とヨーロッパの再編 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 西アジアや南アジアの諸帝国,清(しん)と日本・朝鮮などの動向を基に,アジア諸地域の特質を構造的に理解すること。
(イ) 宗教改革とヨーロッパ諸国の抗争,大西洋三角貿易の展開,科学革命と啓蒙(もう)思想などを基に,主権国家体制の形成と地球規模での交易の拡大を構造的に理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) アジア諸地域の動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,諸帝国の統治の特徴,アジア諸地域の経済と社会や文化の特色,日本の対外関係の特徴などを多面的・多角的に考察し,表現...
(イ) ヨーロッパ諸地域の動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,宗教改革の意義,大西洋両岸諸地域の経済的連関の特徴,主権国家の特徴と経済活動との関連,ヨーロッパの社会や...
D 諸地域の結合・変容
(1) 諸地域の結合・変容への問い 人々の国際的な移動,自由貿易の広がり,マスメディアの発達,国際規範の変容,科学・技術の発達,文化・思想の展開などに関する資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような技能を身に付けること。
(ア) 資料から情報を読み取ったりまとめたりする技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 諸地域の結合・変容に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,諸地域の結合・変容を読み解く観点について考察し,問いを表現すること。
(2) 世界市場の形成と諸地域の結合 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 産業革命と環大西洋革命,自由主義とナショナリズム,南北戦争の展開などを基に,国民国家と近代民主主義社会の形成を構造的に理解すること。
(イ) 国際的な分業体制と労働力の移動,イギリスを中心とした自由貿易体制,アジア諸国の植民地化と諸改革などを基に,世界市場の形成とアジア諸国の変容を構造的に理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 大西洋両岸諸地域の動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,産業革命や環大西洋革命の意味や意義,自由主義とナショナリズムの特徴,南北アメリカ大陸の変容などを多面的・...
(イ) 世界市場の形成とアジア諸国の動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,労働力の移動を促す要因,イギリスの覇権の特徴,アジア諸国の変容の地域的な特徴などを多面的・多角...
(3) 帝国主義とナショナリズムの高揚 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 第二次産業革命と帝国主義諸国の抗争,アジア諸国の変革などを基に,世界分割の進展とナショナリズムの高まりを構造的に理解すること。
(イ) 第一次世界大戦とロシア革命,ヴェルサイユ・ワシントン体制の形成,アメリカ合衆国の台頭,アジア・アフリカの動向とナショナリズムなどを基に,第一次世界大戦の展開と諸地域の変容を構造的に理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 列強の対外進出とアジア・アフリカの動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,世界経済の構造的な変化,列強の帝国主義政策の共通点と相違点,アジア諸国のナショナリズムの...
(イ) 第一次世界大戦と大戦後の諸地域の動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,第一次世界大戦後の国際協調主義の性格,アメリカ合衆国の台頭の要因,アジア・アフリカのナショ...
(4) 第二次世界大戦と諸地域の変容 諸資料を活用し,(1)で考察した観点を踏まえた問いを基に,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 世界恐慌とファシズムの動向,ヴェルサイユ・ワシントン体制の動揺などを基に,国際関係の緊張と対立を構造的に理解すること。
(イ) 第二次世界大戦の展開と大戦後の国際秩序,冷戦とアジア諸国の独立の始まりなどを基に,第二次世界大戦の展開と諸地域の変容を構造的に理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 世界恐慌と国際協調体制の動揺に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,世界恐慌に対する諸国家の対応策の共通点と相違点,ファシズムの特徴,第二次世界大戦に向かう国際関係の...
(イ) 第二次世界大戦と大戦後の諸地域の動向に関わる諸事象の背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,第二次世界大戦中の連合国による戦後構想と大戦後の国際秩序との関連,アジア諸国の独立の地域的...
E 地球世界の課題
(1) 国際機構の形成と平和への模索 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 集団安全保障と冷戦の展開,アジア・アフリカ諸国の独立と地域連携の動き,平和共存と多極化の進展,冷戦の終結と地域紛争の頻発などを基に,紛争解決の取組と課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 国際機構の形成と紛争に関わる諸事象の歴史的背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,国際連盟と国際連合との共通点と相違点,冷戦下の紛争解決と冷戦後の紛争解決との共通点と相違点,紛争と経...
(2) 経済のグローバル化と格差の是正 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 先進国の経済成長と南北問題,アメリカ合衆国の覇権の動揺,資源ナショナリズムの動きと産業構造の転換,アジア・ラテンアメリカ諸国の経済成長と南南問題,経済のグローバル化などを基に,格差是正の取組と課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 国際競争の展開と経済格差に関わる諸事象の歴史的背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,先進国による経済援助や経済の成長が見られた地域の特徴,諸地域間の経済格差や各国内の経済格差の特徴...
(3) 科学技術の高度化と知識基盤社会 諸資料を活用し,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 原子力の利用や宇宙探査などの科学技術,医療技術・バイオテクノロジーと生命倫理,人工知能と労働の在り方の変容,情報通信技術の発達と知識の普及などを基に,知識基盤社会の展開と課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 科学技術の高度化と知識基盤社会に関わる諸事象の歴史的背景や原因,結果や影響,事象相互の関連などに着目し,主題を設定し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,現代の科学技術や文化の歴史的な特色,第二次世界大戦後の科学技術の高度化と政治・経済・社会の変化との関連性などを多...
(4) 地球世界の課題の探究 次の①から③までについて,内容のA,B,C及びD並びにEの(1)から(3)までの学習を基に,持続可能な社会の実現を視野に入れ,主題を設定し,諸資料を活用し探究する活動を通して,以下のア及びイの事項を身に付けることができるよう指導する。
① 紛争解決や共生
② 経済格差の是正や経済発展
③ 科学技術の発展や文化の変容
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 歴史的経緯を踏まえて,地球世界の課題を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 地球世界の課題の形成に関わる諸事象の歴史的背景や原因,結果や影響,事象相互の関連,諸地域相互のつながりなどに着目し,諸資料を比較したり関連付けたりして読み解き,地球世界の課題の形成に関わる世界の歴史について多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア この科目では,中学校までの学習や「歴史総合」の学習との連続性に留意して諸事象を取り上げることにより,生徒が興味・関心をもって世界の歴史を学習できるよう指導を工夫すること。その際,世界の歴史の大きな枠組みと展開を構造的に理解し,考察,表現できるようにすることに指導の重点を置き,個...
イ 歴史に関わる諸事象については,地理的条件と関連付けて扱うとともに,特定の時間やその推移及び特定の空間やその広がりの中で生起することを踏まえ,時間的・空間的な比較や関連付けなどにより捉えられるよう指導を工夫すること。
ウ 年表や地図,その他の資料を積極的に活用し,文化遺産,博物館やその他の資料館などの施設を調査・見学するなど,具体的に学ぶよう指導を工夫すること。その際,歴史に関わる諸資料を整理・保存することの意味や意義に気付くようにすること。また,科目の内容に関係する専門家や関係諸機関などとの円...
エ 活用する資料の選択に際しては,生徒の興味・関心,学校や地域の実態などに十分配慮して行うこと。
オ 近現代史の指導に当たっては,客観的かつ公正な資料に基づいて,事実の正確な理解に導くとともに,多面的・多角的に考察し公正に判断する能力を育成すること。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争や紛争などを防止し,平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題であることを認識するよ...
カ 近現代史の指導に当たっては,「歴史総合」の学習の成果を踏まえ,より発展的に学習できるよう留意すること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のA,B,C,D及びEについては,この順序で取り扱うものとし,A,B,C及びD並びにEの(1)から(3)までの学習をすることにより,Eの(4)の学習が充実するように年間指導計画を作成すること。また,「歴史総合」で学習した歴史の学び方を活用すること。
イ 内容のAについては,この科目の導入としての位置付けを踏まえ,生徒が現在と異なる過去や現在につながる過去に触れ,世界史学習の意味や意義に気付くようにすること。 (1)については,地球,生命,人類の誕生などの歴史は,それぞれ異なる時間の尺度をもっていることに触れること。 (2)につ...
ウ 内容のBについては,自然環境と人類との活動の関わりの中で,歴史的に形成された諸地域の生活,社会,文化,宗教の多様性に気付くようにすること。また,遺物や碑文,歴史書,年表や地図などの資料から適切なものを取り上げること。 (1)については,生徒の学習意欲を喚起する具体的な事例を取り...
エ 内容のCについては,諸地域の交流の広がりとともに再編が進む中で,地球規模で諸地域がつながり始めたことに気付くようにすること。また,日本の動向も視野に入れて,日本と他の国々との比較や関係についても触れること。なお,遺物や碑文,旅行記や歴史書,年表や地図などの資料から適切なものを取...
オ 内容のDについては,諸地域の結合の進展とともに変容が進む中で,地球規模で諸地域のつながりが広まり始めたことに気付くようにすること。また,日本の動向も視野に入れて,日本と他の国々との比較や関係についても触れること。なお,公文書や手紙・日記,歴史書,芸術作品や風刺画,写真や映像,統...
カ 内容のEについては,この科目の学習全体を視野に入れた(4)の主題を探究する活動が充実するよう(1),(2)及び(3)の主題を設定し,多元的な相互依存関係を深める現代世界の特質を考察できるよう指導を工夫すること。 (1)については,平和で民主的な世界を目指す多様な行動主体に気付く...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,科目の特質に応じた見方・考え方を働かせ,社会的事象の意味や意義などを考察し,概念などに関する知識を獲得したり,社会との関わりを意識...
(2) 地理歴史科の目標を達成するため,公民科などとの関連を図るとともに,地理歴史科に属する科目相互の関連に留意しながら,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに指導が偏らないようにすること。
(3) 各科目の履修については,全ての生徒に履修させる科目である「地理総合」を履修した後に選択科目である「地理探究」を,同じく全ての生徒に履修させる科目である「歴史総合」を履修した後に選択科目である「日本史探究」,「世界史探究」を履修できるという,この教科の基本的な構造に留意し,各...
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 社会的な見方・考え方を働かせることをより一層重視する観点に立って,社会的事象の意味や意義,事象の特色や事象間の関連,社会に見られる課題などについて,考察したことや構想したことを論理的に説明したり,立場や根拠を明確にして議論したりするなどの言語活動に関わる学習を一層重視するこ...
(2) 調査や諸資料から,社会的事象に関する様々な情報を効果的に収集し,読み取り,まとめる技能を身に付ける学習活動を重視するとともに,作業的で具体的な体験を伴う学習の充実を図るようにすること。その際,地図や年表を読んだり作成したり,現代社会の諸課題を捉え,多面的・多角的に考察,構想...
(3) 社会的事象については,生徒の考えが深まるよう様々な見解を提示するよう配慮し,多様な見解のある事柄,未確定な事柄を取り上げる場合には,有益適切な教材に基づいて指導するとともに,特定の事柄を強調し過ぎたり,一面的な見解を十分な配慮なく取り上げたりするなどの偏った取扱いにより,生...
(4) 情報の収集,処理や発表などに当たっては,学校図書館や地域の公共施設などを活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を積極的に活用し,指導に生かすことで,生徒が主体的に学習に取り組めるようにすること。その際,課題の追究や解決の見通しをもって生徒が主体的...
3 内容の指導に当たっては,教育基本法第14条及び第15条の規定に基づき,適切に行うよう特に慎重に配慮して,政治及び宗教に関する教育を行うものとする。
第3節 公   民
第1款 目標 社会的な見方・考え方を働かせ,現代の諸課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 選択・判断の手掛かりとなる概念や理論及び倫理,政治,経済などに関わる現代の諸課題について理解するとともに,諸資料から様々な情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 現代の諸課題について,事実を基に概念などを活用して多面的・多角的に考察したり,解決に向けて公正に判断したりする力や,合意形成や社会参画を視野に入れながら構想したことを議論する力を養う。
(3) よりよい社会の実現を視野に,現代の諸課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される,人間としての在り方生き方についての自覚や,国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を図ることや,各国が相互に主権を尊重...
第2款 各 科 目
第1 公 共
1 目標 人間と社会の在り方についての見方・考え方を働かせ,現代の諸課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 現代の諸課題を捉え考察し,選択・判断するための手掛かりとなる概念や理論について理解するとともに,諸資料から,倫理的主体などとして活動するために必要となる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 現実社会の諸課題の解決に向けて,選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理を活用して,事実を基に多面的・多角的に考察し公正に判断する力や,合意形成や社会参画を視野に入れながら構想したことを議論する力を養う。
(3) よりよい社会の実現を視野に,現代の諸課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される,現代社会に生きる人間としての在り方生き方についての自覚や,公共的な空間に生き国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を...
2 内容
A 公共の扉
(1) 公共的な空間を作る私たち 公共的な空間と人間との関わり,個人の尊厳と自主・自律,人間と社会の多様性と共通性などに着目して,社会に参画する自立した主体とは何かを問い,現代社会に生きる人間としての在り方生き方を探求する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。...
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 自らの体験などを振り返ることを通して,自らを成長させる人間としての在り方生き方について理解すること。
(イ) 人間は,個人として相互に尊重されるべき存在であるとともに,対話を通して互いの様々な立場を理解し高め合うことのできる社会的な存在であること,伝統や文化,先人の取組や知恵に触れたりすることなどを通して,自らの価値観を形成するとともに他者の価値観を尊重することができるようになる存...
(ウ) 自分自身が,自主的によりよい公共的な空間を作り出していこうとする自立した主体になることが,自らのキャリア形成とともによりよい社会の形成に結び付くことについて理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 社会に参画する自立した主体とは,孤立して生きるのではなく,地域社会などの様々な集団の一員として生き,他者との協働により当事者として国家・社会などの公共的な空間を作る存在であることについて多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 公共的な空間における人間としての在り方生き方 主体的に社会に参画し,他者と協働することに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 選択・判断の手掛かりとして,行為の結果である個人や社会全体の幸福を重視する考え方や,行為の動機となる公正などの義務を重視する考え方などについて理解すること。
(イ) 現代の諸課題について自らも他者も共に納得できる解決方法を見いだすことに向け,(ア)に示す考え方を活用することを通して,行為者自身の人間としての在り方生き方について探求することが,よりよく生きていく上で重要であることについて理解すること。
(ウ) 人間としての在り方生き方に関わる諸資料から,よりよく生きる行為者として活動するために必要な情報を収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 倫理的価値の判断において,行為の結果である個人や社会全体の幸福を重視する考え方と,行為の動機となる公正などの義務を重視する考え方などを活用し,自らも他者も共に納得できる解決方法を見いだすことに向け,思考実験など概念的な枠組みを用いて考察する活動を通して,人間としての在り方生...
(3) 公共的な空間における基本的原理 自主的によりよい公共的な空間を作り出していこうとする自立した主体となることに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 各人の意見や利害を公平・公正に調整することなどを通して,人間の尊厳と平等,協働の利益と社会の安定性の確保を共に図ることが,公共的な空間を作る上で必要であることについて理解すること。
(イ) 人間の尊厳と平等,個人の尊重,民主主義,法の支配,自由・権利と責任・義務など,公共的な空間における基本的原理について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 公共的な空間における基本的原理について,思考実験など概念的な枠組みを用いて考察する活動を通して,個人と社会との関わりにおいて多面的・多角的に考察し,表現すること。
B 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画することに向けて,現実社会の諸課題に関わる具体的な主題を設定し,幸福,正義,公正などに着目して,他者と協働して主題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることがで...
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 法や規範の意義及び役割,多様な契約及び消費者の権利と責任,司法参加の意義などに関わる現実社会の事柄や課題を基に,憲法の下,適正な手続きに則(のっと)り,法や規範に基づいて各人の意見や利害を公平・公正に調整し,個人や社会の紛争を調停,解決することなどを通して,権利や自由が保障...
(イ) 政治参加と公正な世論の形成,地方自治,国家主権,領土(領海,領空を含む。),我が国の安全保障と防衛,国際貢献を含む国際社会における我が国の役割などに関わる現実社会の事柄や課題を基に,よりよい社会は,憲法の下,個人が議論に参加し,意見や利害の対立状況を調整して合意を形成するこ...
(ウ) 職業選択,雇用と労働問題,財政及び租税の役割,少子高齢社会における社会保障の充実・安定化,市場経済の機能と限界,金融の働き,経済のグローバル化と相互依存関係の深まり(国際社会における貧困や格差の問題を含む。)などに関わる現実社会の事柄や課題を基に,公正かつ自由な経済活動を行...
(エ) 現実社会の諸課題に関わる諸資料から,自立した主体として活動するために必要な情報を適切かつ効果的に収集し,読み取り,まとめる技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) アの(ア)から(ウ)までの事項について,法,政治及び経済などの側面を関連させ,自立した主体として解決が求められる具体的な主題を設定し,合意形成や社会参画を視野に入れながら,その主題の解決に向けて事実を基に協働して考察したり構想したりしたことを,論拠をもって表現すること。
C 持続可能な社会づくりの主体となる私たち 持続可能な地域,国家・社会及び国際社会づくりに向けた役割を担う,公共の精神をもった自立した主体となることに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,現代の諸課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 地域の創造,よりよい国家・社会の構築及び平和で安定した国際社会の形成へ主体的に参画し,共に生きる社会を築くという観点から課題を見いだし,その課題の解決に向けて事実を基に協働して考察,構想し,妥当性や効果,実現可能性などを指標にして,論拠を基に自分の考えを説明,論述すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のA,B及びCについては,この順序で取り扱うものとし,既習の学習の成果を生かすこと。
イ 中学校社会科及び特別の教科である道徳,高等学校公民科に属する他の科目,この章に示す地理歴史科,家庭科及び情報科並びに特別活動などとの関連を図るとともに,項目相互の関連に留意しながら,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに指導が偏らないようにすること。
(2) 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 第1章第1款の2の(2)に示す道徳教育の目標に基づき,この科目の特質に応じて適切な指導をすること。
(3) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア この科目の内容の特質に応じ,学習のねらいを明確にした上でそれぞれ関係する専門家や関係諸機関などとの連携・協働を積極的に図り,社会との関わりを意識した主題を追究したり解決したりする活動の充実を図るようにすること。また,生徒が他者と共に生きる自らの生き方に関わって主体的・対話的に考...
イ この科目においては,教科目標の実現を見通した上で,キャリア教育の充実の観点から,特別活動などと連携し,自立した主体として社会に参画する力を育む中核的機能を担うことが求められることに留意すること。
ウ 生徒が内容の基本的な意味を理解できるように配慮し,小・中学校社会科などで鍛えられた見方・考え方に加え,人間と社会の在り方についての見方・考え方を働かせ,現実社会の諸課題と関連付けながら具体的事例を通して社会的事象等についての理解を深め,多面的・多角的に考察,構想し,表現できるよ...
エ 科目全体を通して,選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理を活用して,事実を基に多面的・多角的に考察し公正に判断する力を養うとともに,考察,構想したことを説明したり,論拠を基に自分の意見を説明,論述させたりすることにより,思考力,判断力,表現力等を養うこ...
オ 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) この科目の導入として位置付け,(1),(2),(3)の順序で取り扱うものとし,B及びCの学習の基盤を養うよう指導すること。その際,Aに示した事項については,B以降の学習においても,それらを踏まえて学習が行われるよう特に留意すること。
(イ) Aに示したそれぞれの事項を適切に身に付けることができるよう,指導のねらいを明確にした上で,今まで受け継がれてきた我が国の文化的蓄積を含む古今東西の先人の取組,知恵などにも触れること。
(ウ) (1)については,アの(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項との関連において,学校や地域などにおける生徒の自発的,自治的な活動やBで扱う現実社会の事柄や課題に関わる具体的な場面に触れ,生徒の学習意欲を喚起することができるよう工夫すること。その際,公共的な空間に生きる人間は,様...
(エ) (2)については,指導のねらいを明確にした上で,環境保護,生命倫理などの課題を扱うこと。その際,Cで探究する課題との関わりに留意して課題を取り上げるようにすること。
(オ) (3)については,指導のねらいを明確にした上で,日本国憲法との関わりに留意して指導すること。「人間の尊厳と平等,個人の尊重」については,男女が共同して社会に参画することの重要性についても触れること。
カ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) アの(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項は学習の順序を示すものではなく,イの(ア)において設定する主題については,生徒の理解のしやすさに応じ,学習意欲を喚起することができるよう創意工夫した適切な順序で指導すること。
(イ) 小学校及び中学校で習得した知識などを基盤に,Aで身に付けた選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理を活用して,現実社会の諸課題に関わり設定した主題について,個人を起点に他者と協働して多面的・多角的に考察,構想するとともに,協働の必要な理由,協働を可能...
(ウ) 生徒や学校,地域の実態などに応じて,アの(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項において主題を設定すること。その際,主題に関わる基本的人権の保障に関連付けて取り扱ったり,自立した主体となる個人を支える家族・家庭や地域などにあるコミュニティに着目して,世代間の協力,協働や,自助,...
(エ) アの(ア)の「法や規範の意義及び役割」については,法や道徳などの社会規範がそれぞれの役割を有していることや,法の役割の限界についても扱うこと。「多様な契約及び消費者の権利と責任」については,私法に関する基本的な考え方についても扱うこと。「司法参加の意義」については,裁判員制...
(オ) アの(イ)の「政治参加と公正な世論の形成,地方自治」については関連させて取り扱い,地方自治や我が国の民主政治の発展に寄与しようとする自覚や住民としての自治意識の涵(かん)養に向けて,民主政治の推進における選挙の意義について指導すること。「国家主権,領土(領海,領空を含む。)...
(カ) アの(ウ)の「職業選択」については,産業構造の変化やその中での起業についての理解を深めることができるようにすること。「雇用と労働問題」については,仕事と生活の調和という観点から労働保護立法についても扱うこと。「財政及び租税の役割,少子高齢社会における社会保障の充実・安定化」...
(キ) アの(エ)については,(ア)から(ウ)までのそれぞれの事項と関連させて取り扱い,情報に関する責任や,利便性及び安全性を多面的・多角的に考察していくことを通して,情報モラルを含む情報の妥当性や信頼性を踏まえた公正な判断力を身に付けることができるよう指導すること。その際,防災情...
キ 内容のCについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) この科目のまとめとして位置付け,社会的な見方・考え方を総合的に働かせ,Aで身に付けた選択・判断の手掛かりとなる考え方や公共的な空間における基本的原理などを活用するとともに,A及びBで扱った課題などへの関心を一層高めるよう指導すること。また,個人を起点として,自立,協働の観点...
(イ) 課題の探究に当たっては,法,政治及び経済などの個々の制度にとどまらず,各領域を横断して総合的に探究できるよう指導すること。
第2 倫 理
1 目標 人間としての在り方生き方についての見方・考え方を働かせ,現代の諸課題を追究したり解決に向けて構想したりする活動を通して,広い視野に立ち,人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念に基づいて,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な...
(1) 古今東西の幅広い知的蓄積を通して,現代の諸課題を捉え,より深く思索するための手掛かりとなる概念や理論について理解するとともに,諸資料から,人間としての在り方生き方に関わる情報を調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 自立した人間として他者と共によりよく生きる自己の生き方についてより深く思索する力や,現代の倫理的諸課題を解決するために倫理に関する概念や理論などを活用して,論理的に思考し,思索を深め,説明したり対話したりする力を養う。
(3) 人間としての在り方生き方に関わる事象や課題について主体的に追究したり,他者と共によりよく生きる自己を形成しようとしたりする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察やより深い思索を通して涵(かん)養される,現代社会に生きる人間としての在り方生き方についての自覚を深める。
2 内容
A 現代に生きる自己の課題と人間としての在り方生き方
(1) 人間としての在り方生き方の自覚 人間の存在や価値に関わる基本的な課題について思索する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 個性,感情,認知,発達などに着目して,豊かな自己形成に向けて,他者と共によりよく生きる自己の生き方についての思索を深めるための手掛かりとなる様々な人間の心の在り方について理解すること。
(イ) 幸福,愛,徳などに着目して,人間としての在り方生き方について思索するための手掛かりとなる様々な人生観について理解すること。その際,人生における宗教や芸術のもつ意義についても理解すること。
(ウ) 善,正義,義務などに着目して,社会の在り方と人間としての在り方生き方について思索するための手掛かりとなる様々な倫理観について理解すること。
(エ) 真理,存在などに着目して,世界と人間の在り方について思索するための手掛かりとなる様々な世界観について理解すること。
(オ) 古今東西の先哲の思想に関する原典の日本語訳などの諸資料から,人間としての在り方生き方に関わる情報を読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 自己の生き方を見つめ直し,自らの体験や悩みを振り返り,他者,集団や社会,生命や自然などとの関わりにも着目して自己の課題を捉え,その課題を現代の倫理的課題と結び付けて多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 古今東西の先哲の考え方を手掛かりとして,より広い視野から人間としての在り方生き方について多面的・多角的に考察し,表現すること。
(2) 国際社会に生きる日本人としての自覚 日本人としての在り方生き方について思索する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 古来の日本人の心情と考え方や日本の先哲の思想に着目して,我が国の風土や伝統,外来思想の受容などを基に,国際社会に生きる日本人としての在り方生き方について思索するための手掛かりとなる日本人に見られる人間観,自然観,宗教観などの特質について,自己との関わりにおいて理解すること。...
(イ) 古来の日本人の心情と考え方や日本の先哲の思想に関する原典や原典の口語訳などの諸資料から,日本人としての在り方生き方に関わる情報を読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 古来の日本人の考え方や日本の先哲の考え方を手掛かりとして,国際社会に主体的に生きる日本人としての在り方生き方について多面的・多角的に考察し,表現すること。
B 現代の諸課題と倫理
(1) 自然や科学技術に関わる諸課題と倫理 自然や科学技術との関わりにおいて,人間としての在り方生き方についての見方・考え方を働かせ,他者と対話しながら,現代の諸課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生命,自然,科学技術などと人間との関わりについて倫理的課題を見いだし,その解決に向けて倫理に関する概念や理論などを手掛かりとして多面的・多角的に考察し,公正に判断して構想し,自分の考えを説明,論述すること。
(2) 社会と文化に関わる諸課題と倫理 様々な他者との協働,共生に向けて,人間としての在り方生き方についての見方・考え方を働かせ,他者と対話しながら,現代の諸課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 福祉,文化と宗教,平和などについて倫理的課題を見いだし,その解決に向けて倫理に関する概念や理論などを手掛かりとして多面的・多角的に考察し,公正に判断して構想し,自分の考えを説明,論述すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のA及びBについては,この順序で取り扱うものとし,既習の学習の成果を生かすこと。
イ 中学校社会科及び特別の教科である道徳,高等学校公民科に属する他の科目,この章に示す地理歴史科,家庭科及び情報科並びに特別活動などとの関連を図るとともに,項目相互の関連に留意しながら,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに指導が偏らないようにすること。
(2) 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
 ア 第1章第1款の2の(2)に示す道徳教育の目標に基づき,この科目の特質に応じて適切な指導をすること。
(3) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 倫理的諸価値に関する古今東西の先哲の思想を取り上げるに当たっては,原典の日本語訳,口語訳なども活用し,内容と関連が深く生徒の発達や学習の段階に適した代表的な先哲の言説などを扱うこと。また,生徒自らが人生観,世界観などを確立するための手掛かりを得ることができるよう学習指導の展開を...
イ 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) 小学校及び中学校で習得した概念などに関する知識などを基に,「公共」で身に付けた選択・判断の手掛かりとなる考え方を活用し,哲学に関わる対話的な手法などを取り入れた活動を通して,生徒自らが,より深く思索するための概念や理論を理解できるようにし,Bの学習の基盤を養うよう指導するこ...
(イ) (1)のアの(ア)については,青年期の課題を踏まえ,人格,感情,認知,発達についての心理学の考え方についても触れること。
(ウ) (1)のアの(イ)については,人間の尊厳と生命への畏敬,自己実現と幸福などについて,古代ギリシアから近代までの思想,キリスト教,イスラーム,仏教,儒教などの基本的な考え方を代表する先哲の思想,芸術家とその作品を,倫理的な観点を明確にして取り上げること。
(エ) (1)のアの(ウ)については,民主社会における人間の在り方,社会参加と奉仕などについて,倫理的な観点を明確にして取り上げること。
(オ) (1)のアの(エ)については,自然と人間との関わり,世界を捉える知の在り方などについて,倫理的な観点を明確にして取り上げること。
(カ) (1)のアの(オ)については,古今東西の代表的な先哲の思想を取り上げ,人間をどのように捉え,どのように生きることを指し示しているかについて,自己の課題と結び付けて思索するために必要な技能を身に付けることができるよう指導すること。
(キ) (2)のアの(ア)については,古来の日本人の心情と考え方や代表的な日本の先哲の思想を手掛かりにして,自己の課題として学習し,国際社会に生きる日本人としての自覚を深めるよう指導すること。その際,伝統的な芸術作品,茶道や華道などの芸道などを取り上げ,理解を深めることができるよう...
(ク) (2)のアの(イ)については,古来の日本人の心情と考え方や代表的な日本の先哲の思想を取り上げ,それらが日本人の思想形成にどのような影響を及ぼしているかについて思索するために必要な技能を身に付けることができるよう指導すること。
ウ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) 小学校及び中学校で習得した概念などに関する知識などや,「公共」及びAで身に付けた選択・判断の手掛かりとなる先哲の思想などを基に,人間としての在り方生き方についての見方・考え方を働かせ,現実社会の倫理的諸課題について探究することができるよう指導すること。また,科目のまとめとし...
(イ) 生徒や学校,地域の実態などに応じて課題を選択し,主体的に探究する学習を行うことができるよう工夫すること。その際,哲学に関わる対話的な手法などを取り入れた活動を通して,人格の完成に向けて自己の生き方の確立を促し,他者と共に生きる主体を育むよう指導すること。
(ウ) (1)のアの「生命」については,生命科学や医療技術の発達を踏まえ,生命の誕生,老いや病,生と死の問題などを通して,生きることの意義について思索できるようにすること。「自然」については,人間の生命が自然の生態系の中で,植物や他の動物との相互依存関係において維持されており,調和...
(エ) (2)のアの「福祉」については,多様性を前提として,協働,ケア,共生といった倫理的な視点から福祉の問題を取り上げること。「文化と宗教」については,文化や宗教が過去を継承する人類の知的遺産であることを踏まえ,それらを尊重し,異なる文化や宗教をもつ人々を理解し,共生に向けて思索...
第3 政治・経済
1 目標 社会の在り方についての見方・考え方を働かせ,現代の諸課題を追究したり解決に向けて構想したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 社会の在り方に関わる現実社会の諸課題の解決に向けて探究するための手掛かりとなる概念や理論などについて理解するとともに,諸資料から,社会の在り方に関わる情報を適切かつ効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
(2) 国家及び社会の形成者として必要な選択・判断の基準となる考え方や政治・経済に関する概念や理論などを活用して,現実社会に見られる複雑な課題を把握し,説明するとともに,身に付けた判断基準を根拠に構想する力や,構想したことの妥当性や効果,実現可能性などを指標にして議論し公正に判断し...
(3) よりよい社会の実現のために現実社会の諸課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵(かん)養される,国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を図ることや,我が国及び国際社会において国家及び社会の形成に,より積極的な役...
2 内容
A 現代日本における政治・経済の諸課題
(1) 現代日本の政治・経済 個人の尊厳と基本的人権の尊重,対立,協調,効率,公正などに着目して,現代の諸課題を追究したり解決に向けて構想したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 政治と法の意義と機能,基本的人権の保障と法の支配,権利と義務との関係,議会制民主主義,地方自治について,現実社会の諸事象を通して理解を深めること。
(イ) 経済活動と市場,経済主体と経済循環,国民経済の大きさと経済成長,物価と景気変動,財政の働きと仕組み及び租税などの意義,金融の働きと仕組みについて,現実社会の諸事象を通して理解を深めること。
(ウ) 現代日本の政治・経済に関する諸資料から,課題の解決に向けて考察,構想する際に必要な情報を適切かつ効果的に収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 民主政治の本質を基に,日本国憲法と現代政治の在り方との関連について多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 政党政治や選挙などの観点から,望ましい政治の在り方及び主権者としての政治参加の在り方について多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
(ウ) 経済活動と福祉の向上との関連について多面的・多角的に考察し,表現すること。
(エ) 市場経済の機能と限界,持続可能な財政及び租税の在り方,金融を通した経済活動の活性化について多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
(2) 現代日本における政治・経済の諸課題の探究 社会的な見方・考え方を総合的に働かせ,他者と協働して持続可能な社会の形成が求められる現代日本社会の諸課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 少子高齢社会における社会保障の充実・安定化,地域社会の自立と政府,多様な働き方・生き方を可能にする社会,産業構造の変化と起業,歳入・歳出両面での財政健全化,食料の安定供給の確保と持続可能な農業構造の実現,防災と安全・安心な社会の実現などについて,取り上げた課題の解決に向けて政治...
B グローバル化する国際社会の諸課題
(1) 現代の国際政治・経済 国際平和と人類の福祉に寄与しようとする自覚を深めることに向けて,個人の尊厳と基本的人権の尊重,対立,協調,効率,公正などに着目して,現代の諸課題を追究したり解決に向けて構想したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 国際社会の変遷,人権,国家主権,領土(領海,領空を含む。)などに関する国際法の意義,国際連合をはじめとする国際機構の役割,我が国の安全保障と防衛,国際貢献について,現実社会の諸事象を通して理解を深めること。
(イ) 貿易の現状と意義,為替相場の変動,国民経済と国際収支,国際協調の必要性や国際経済機関の役割について,現実社会の諸事象を通して理解を深めること。
(ウ) 現代の国際政治・経済に関する諸資料から,課題の解決に向けて考察,構想する際に必要な情報を適切かつ効果的に収集し,読み取る技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 国際社会の特質や国際紛争の諸要因を基に,国際法の果たす役割について多面的・多角的に考察し,表現すること。
(イ) 国際平和と人類の福祉に寄与する日本の役割について多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
(ウ) 相互依存関係が深まる国際経済の特質について多面的・多角的に考察し,表現すること。
(エ) 国際経済において果たすことが求められる日本の役割について多面的・多角的に考察,構想し,表現すること。
(2) グローバル化する国際社会の諸課題の探究 社会的な見方・考え方を総合的に働かせ,他者と協働して持続可能な社会の形成が求められる国際社会の諸課題を探究する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア グローバル化に伴う人々の生活や社会の変容,地球環境と資源・エネルギー問題,国際経済格差の是正と国際協力,イノベーションと成長市場,人種・民族問題や地域紛争の解決に向けた国際社会の取組,持続可能な国際社会づくりなどについて,取り上げた課題の解決に向けて政治と経済とを関連させて多面...
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 公民科に属する他の科目,この章に示す地理歴史科,家庭科及び情報科などとの関連を図るとともに,項目相互の関連に留意しながら,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに指導が偏らないようにすること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア この科目の内容の特質に応じ,学習のねらいを明確にした上でそれぞれ関係する専門家や関係諸機関などとの連携・協働を積極的に図り,社会との関わりを意識した課題を追究したり解決に向けて構想したりする活動の充実を図るようにすること。
イ 内容のA及びBについては,次の事項に留意すること。
(ア) A及びBのそれぞれの(2)においては,小学校及び中学校で習得した概念などに関する知識や,「公共」で身に付けた選択・判断の手掛かりとなる考え方などを基に,それぞれの(1)における学習の成果を生かし,政治及び経済の基本的な概念や理論などの理解の上に立って,理論と現実の相互関連を...
ウ 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)においては,日本の政治・経済の現状について触れること。
(イ) (1)のアの(ア)については,日本国憲法における基本的人権の尊重,国民主権,天皇の地位と役割,国会,内閣,裁判所などの政治機構に関する小・中学校社会科及び「公共」の学習との関連性に留意して指導すること。
(ウ) (1)のアの(ア)の「政治と法の意義と機能,基本的人権の保障と法の支配,権利と義務との関係」については関連させて取り扱うこと。その際,裁判員制度を扱うこと。また,私法に関する基本的な考え方についても理解を深めることができるよう指導すること。
(エ) (1)のアの(イ)については,分業と交換,希少性などに関する小・中学校社会科及び「公共」の学習との関連性に留意して指導すること。また,事項の全体を通して日本経済のグローバル化をはじめとする経済生活の変化,現代経済の仕組みや機能について扱うとともに,その特質を捉え,経済につい...
(オ) (1)のイの(ア)の「民主政治の本質」については,世界の主な政治体制と関連させて取り扱うこと。
(カ) (1)のイの(イ)の「望ましい政治の在り方及び主権者としての政治参加の在り方」については,(1)のイの(ア)の「現代政治の在り方」との関連性に留意して,世論の形成などについて具体的な事例を取り上げて扱い,主権者としての政治に対する関心を高め,主体的に社会に参画する意欲をもた...
(キ) (1)のイの(エ)の「市場経済の機能と限界」については,市場経済の効率性とともに,市場の失敗の補完の観点から,公害防止と環境保全,消費者に関する問題も扱うこと。また,「金融を通した経済活動の活性化」については,金融に関する技術変革と企業経営に関する金融の役割にも触れること。...
(ク) (2)における課題の探究に当たっては,日本社会の動向に着目したり,国内の諸地域や諸外国における取組などを参考にしたりできるよう指導すること。「産業構造の変化と起業」を取り上げる際には,中小企業の在り方についても触れるよう指導すること。
エ 内容のBについては,次のとおり取り扱うものとすること。
(ア) (1)においては,国際政治及び国際経済の現状についても扱うこと。
(イ) (1)のアの(ア)の「国家主権,領土(領海,領空を含む。)などに関する国際法の意義,国際連合をはじめとする国際機構の役割」については関連させて取り扱い,我が国が,固有の領土である竹島や北方領土に関し残されている問題の平和的な手段による解決に向けて努力していることや,尖閣諸島...
(ウ) (1)のイの(ア)の「国際紛争の諸要因」については,多様な角度から考察させるとともに,軍縮や核兵器廃絶などに関する国際的な取組についても扱うこと。
(エ) (2)における課題の探究に当たっては,国際社会の動向に着目したり,諸外国における取組などを参考にしたりできるよう指導すること。その際,文化や宗教の多様性を踏まえるとともに,国際連合における持続可能な開発のための取組についても扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,科目の特質に応じた見方・考え方を働かせ,社会的事象等の意味や意義などを考察し,概念などに関する知識を獲得したり,社会との関わりを意...
(2) 各科目の履修については,全ての生徒に履修させる科目である「公共」を履修した後に選択科目である「倫理」及び「政治・経済」を履修できるという,この教科の基本的な構造に留意し,各学校で創意工夫して適切な指導計画を作成すること。その際,「公共」は,原則として入学年次及びその次の年次...
(3) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 社会的な見方・考え方を働かせることをより一層重視する観点に立って,社会的事象等の意味や意義,事象の特色や事象間の関連,現実社会に見られる課題などについて,考察したことや構想したことを論理的に説明したり,立場や根拠を明確にして議論したりするなどの言語活動に関わる学習を一層重視...
(2) 諸資料から,社会的事象等に関する様々な情報を効果的に収集し,読み取り,まとめる技能を身に付ける学習活動を重視するとともに,具体的な体験を伴う学習の充実を図るようにすること。その際,現代の諸課題を捉え,多面的・多角的に考察,構想するに当たっては,関連する各種の統計,年鑑,白書...
(3) 社会的事象等については,生徒の考えが深まるよう様々な見解を提示するよう配慮し,多様な見解のある事柄,未確定な事柄を取り上げる場合には,有益適切な教材に基づいて指導するとともに,特定の事柄を強調し過ぎたり,一面的な見解を十分な配慮なく取り上げたりするなどの偏った取扱いにより,...
(4) 情報の収集,処理や発表などに当たっては,学校図書館や地域の公共施設などを活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を積極的に活用し,指導に生かすことで,生徒が主体的に学習に取り組めるようにすること。その際,課題の追究や解決の見通しをもって生徒が主体的...
3 内容の指導に当たっては,教育基本法第14条及び第15条の規定に基づき,適切に行うよう特に慎重に配慮して,政治及び宗教に関する教育を行うものとする。
第4節 数   学
第1款 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数学における基本的な概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 数学を活用して事象を論理的に考察する力,事象の本質や他の事象との関係を認識し統合的・発展的に考察する力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を養う。
(3) 数学のよさを認識し積極的に数学を活用しようとする態度,粘り強く考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
第2款 各 科 目
第1 数学Ⅰ
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数と式,図形と計量,二次関数及びデータの分析についての基本的な概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 命題の条件や結論に着目し,数や式を多面的にみたり目的に応じて適切に変形したりする力,図形の構成要素間の関係に着目し,図形の性質や計量について論理的に考察し表現する力,関数関係に着目し,事象を的確に表現してその特徴を表,式,グラフを相互に関連付けて考察する力,社会の事象などか...
(3) 数学のよさを認識し数学を活用しようとする態度,粘り強く考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
2 内容
(1) 数と式 数と式について,数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 数を実数まで拡張する意義を理解し,簡単な無理数の四則計算をすること。
(イ) 集合と命題に関する基本的な概念を理解すること。
(ウ) 二次の乗法公式及び因数分解の公式の理解を深めること。
(エ) 不等式の解の意味や不等式の性質について理解し,一次不等式の解を求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 集合の考えを用いて論理的に考察し,簡単な命題を証明すること。
(イ) 問題を解決する際に,既に学習した計算の方法と関連付けて,式を多面的に捉えたり目的に応じて適切に変形したりすること。
(ウ) 不等式の性質を基に一次不等式を解く方法を考察すること。
(エ) 日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,一次不等式を問題解決に活用すること。
(2) 図形と計量 図形と計量について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 鋭角の三角比の意味と相互関係について理解すること。
(イ) 三角比を鈍角まで拡張する意義を理解し,鋭角の三角比の値を用いて鈍角の三角比の値を求める方法を理解すること。
(ウ) 正弦定理や余弦定理について三角形の決定条件や三平方の定理と関連付けて理解し,三角形の辺の長さや角の大きさなどを求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 図形の構成要素間の関係を三角比を用いて表現するとともに,定理や公式として導くこと。
(イ) 図形の構成要素間の関係に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
[用語・記号]
正弦
sin
余弦
cos
正接
tan
(3) 二次関数 二次関数について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 二次関数の値の変化やグラフの特徴について理解すること。
(イ) 二次関数の最大値や最小値を求めること。
(ウ) 二次方程式の解と二次関数のグラフとの関係について理解すること。また,二次不等式の解と二次関数のグラフとの関係について理解し,二次関数のグラフを用いて二次不等式の解を求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 二次関数の式とグラフとの関係について,コンピュータなどの情報機器を用いてグラフをかくなどして多面的に考察すること。
(イ) 二つの数量の関係に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
(4) データの分析 データの分析について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 分散,標準偏差,散布図及び相関係数の意味やその用い方を理解すること。
(イ) コンピュータなどの情報機器を用いるなどして,データを表やグラフに整理したり,分散や標準偏差などの基本的な統計量を求めたりすること。
(ウ) 具体的な事象において仮説検定の考え方を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) データの散らばり具合や傾向を数値化する方法を考察すること。
(イ) 目的に応じて複数の種類のデータを収集し,適切な統計量やグラフ,手法などを選択して分析を行い,データの傾向を把握して事象の特徴を表現すること。
(ウ) 不確実な事象の起こりやすさに着目し,主張の妥当性について,実験などを通して判断したり,批判的に考察したりすること。
[用語・記号] 
外れ値
〔課題学習〕 (1)から(4)までの内容又はそれらを相互に関連付けた内容を生活と関連付けたり発展させたりするなどした課題を設け,生徒の主体的な学習を促し,数学のよさを認識させ,学習意欲を含めた数学的に考える資質・能力を高めるようにする。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(4)までについては,中学校数学科との関連を十分に考慮するものとする。
(2) 内容の(1)のアの(ア)については,分数が有限小数や循環小数で表される仕組みを扱うものとする。
(3) 内容の(2)のアの(イ)については,関連して0°,90°,180°の三角比を扱うものとする。
(4) 課題学習については,それぞれの内容との関連を踏まえ,学習効果を高めるよう指導計画に適切に位置付けるものとする。
第2 数学Ⅱ
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) いろいろな式,図形と方程式,指数関数・対数関数,三角関数及び微分・積分の考えについての基本的な概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 数の範囲や式の性質に着目し,等式や不等式が成り立つことなどについて論理的に考察する力,座標平面上の図形について構成要素間の関係に着目し,方程式を用いて図形を簡潔・明瞭・的確に表現したり,図形の性質を論理的に考察したりする力,関数関係に着目し,事象を的確に表現してその特徴を数...
(3) 数学のよさを認識し数学を活用しようとする態度,粘り強く柔軟に考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
2 内容
(1) いろいろな式 いろいろな式について,数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 三次の乗法公式及び因数分解の公式を理解し,それらを用いて式の展開や因数分解をすること。
(イ) 多項式の除法や分数式の四則計算の方法について理解し,簡単な場合について計算をすること。
(ウ) 数を複素数まで拡張する意義を理解し,複素数の四則計算をすること。
(エ) 二次方程式の解の種類の判別及び解と係数の関係について理解すること。
(オ) 因数定理について理解し,簡単な高次方程式について因数定理などを用いてその解を求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 式の計算の方法を既に学習した数や式の計算と関連付け多面的に考察すること。
(イ) 実数の性質や等式の性質,不等式の性質などを基に,等式や不等式が成り立つことを論理的に考察し,証明すること。
(ウ) 日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,方程式を問題解決に活用すること。
[用語・記号]
二項定理
虚数
i
(2) 図形と方程式 図形と方程式について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 座標を用いて,平面上の線分を内分する点,外分する点の位置や二点間の距離を表すこと。
(イ) 座標平面上の直線や円を方程式で表すこと。
(ウ) 軌跡について理解し,簡単な場合について軌跡を求めること。
(エ) 簡単な場合について,不等式の表す領域を求めたり領域を不等式で表したりすること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 座標平面上の図形について構成要素間の関係に着目し,それを方程式を用いて表現し,図形の性質や位置関係について考察すること。
(イ) 数量と図形との関係などに着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,コンピュータなどの情報機器を用いて軌跡や不等式の表す領域を座標平面上に表すなどして,問題解決に活用したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
(3) 指数関数・対数関数 指数関数及び対数関数について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 指数を正の整数から有理数へ拡張する意義を理解し,指数法則を用いて数や式の計算をすること。
(イ) 指数関数の値の変化やグラフの特徴について理解すること。
(ウ) 対数の意味とその基本的な性質について理解し,簡単な対数の計算をすること。
(エ) 対数関数の値の変化やグラフの特徴について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 指数と対数を相互に関連付けて考察すること。
(イ) 指数関数及び対数関数の式とグラフの関係について,多面的に考察すること。
(ウ) 二つの数量の関係に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
[用語・記号]
累乗根
logax
常用対数
(4) 三角関数 三角関数について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 角の概念を一般角まで拡張する意義や弧度法による角度の表し方について理解すること。
(イ) 三角関数の値の変化やグラフの特徴について理解すること。
(ウ) 三角関数の相互関係などの基本的な性質を理解すること。
(エ) 三角関数の加法定理や2倍角の公式,三角関数の合成について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 三角関数に関する様々な性質について考察するとともに,三角関数の加法定理から新たな性質を導くこと。
(イ) 三角関数の式とグラフの関係について多面的に考察すること。
(ウ) 二つの数量の関係に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
(5) 微分・積分の考え 微分と積分の考えについて,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 微分係数や導関数の意味について理解し,関数の定数倍,和及び差の導関数を求めること。
(イ) 導関数を用いて関数の値の増減や極大・極小を調べ,グラフの概形をかく方法を理解すること。
(ウ) 不定積分及び定積分の意味について理解し,関数の定数倍,和及び差の不定積分や定積分の値を求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 関数とその導関数との関係について考察すること。
(イ) 関数の局所的な変化に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
(ウ) 微分と積分の関係に着目し,積分の考えを用いて直線や関数のグラフで囲まれた図形の面積を求める方法について考察すること。
[用語・記号]
極限値
lim
〔課題学習〕 (1)から(5)までの内容又はそれらを相互に関連付けた内容を生活と関連付けたり発展させたりするなどした課題を設け,生徒の主体的な学習を促し,数学のよさを認識させ,学習意欲を含めた数学的に考える資質・能力を高めるようにする。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(5)のアの(ア)については,三次までの関数を中心に扱い,アの(ウ)については,二次までの関数を中心に扱うものとする。また,微分係数や導関数を求める際に必要となる極限については,直観的に理解させるよう扱うものとする。
(2) 課題学習については,それぞれの内容との関連を踏まえ,学習効果を高めるよう指導計画に適切に位置付けるものとする。
第3 数学Ⅲ
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 極限,微分法及び積分法についての概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 数列や関数の値の変化に着目し,極限について考察したり,関数関係をより深く捉えて事象を的確に表現し,数学的に考察したりする力,いろいろな関数の局所的な性質や大域的な性質に着目し,事象を数学的に考察したり,問題解決の過程や結果を振り返って統合的・発展的に考察したりする力を養う。...
(3) 数学のよさを認識し積極的に数学を活用しようとする態度,粘り強く柔軟に考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
2 内容
(1) 極限 数列及び関数の値の極限について,数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 数列の極限について理解し,数列{rn}の極限などを基に簡単な数列の極限を求めること。
(イ) 無限級数の収束,発散について理解し,無限等比級数などの簡単な無限級数の和を求めること。
(ウ) 簡単な分数関数と無理関数の値の変化やグラフの特徴について理解すること。
(エ) 合成関数や逆関数の意味を理解し,簡単な場合についてそれらを求めること。
(オ) 関数の値の極限について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 式を多面的に捉えたり目的に応じて適切に変形したりして,極限を求める方法を考察すること。
(イ) 既に学習した関数の性質と関連付けて,簡単な分数関数と無理関数のグラフの特徴を多面的に考察すること。
(ウ) 数列や関数の値の極限に着目し,事象を数学的に捉え,コンピュータなどの情報機器を用いて極限を調べるなどして,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
[用語・記号]
(2) 微分法 微分法について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 微分可能性,関数の積及び商の導関数について理解し,関数の和,差,積及び商の導関数を求めること。
(イ) 合成関数の導関数について理解し,それを求めること。
(ウ) 三角関数,指数関数及び対数関数の導関数について理解し,それらを求めること。
(エ) 導関数を用いて,いろいろな曲線の接線の方程式を求めたり,いろいろな関数の値の増減,極大・極小,グラフの凹凸などを調べグラフの概形をかいたりすること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 導関数の定義に基づき,三角関数,指数関数及び対数関数の導関数を考察すること。
(イ) 関数の連続性と微分可能性,関数とその導関数や第二次導関数の関係について考察すること。
(ウ) 関数の局所的な変化や大域的な変化に着目し,事象を数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
[用語・記号]
自然対数
e
変曲点
(3) 積分法 積分法について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 不定積分及び定積分の基本的な性質についての理解を深め,それらを用いて不定積分や定積分を求めること。
(イ) 置換積分法及び部分積分法について理解し,簡単な場合について,それらを用いて不定積分や定積分を求めること。
(ウ) 定積分を利用して,いろいろな曲線で囲まれた図形の面積や立体の体積及び曲線の長さなどを求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 関数の式を多面的にみたり目的に応じて適切に変形したりして,いろいろな関数の不定積分や定積分を求める方法について考察すること。
(イ) 極限や定積分の考えを基に,立体の体積や曲線の長さなどを求める方法について考察すること。
(ウ) 微分と積分との関係に着目し,事象を数学的に捉え,問題を解決したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
〔課題学習〕 (1)から(3)までの内容又はそれらを相互に関連付けた内容を生活と関連付けたり発展させたりするなどした課題を設け,生徒の主体的な学習を促し,数学のよさを認識させ,学習意欲を含めた数学的に考える資質・能力を高めるようにする。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(2)のイの(ウ)については,関連して直線上の点の運動や平面上の点の運動の速度及び加速度を扱うものとする。
(2) 内容の(3)のアの(イ)については,置換積分法はax+b=t,x=asinθと置き換えるものを中心に扱うものとする。また,部分積分法は,簡単な関数について1回の適用で結果が得られるものを中心に扱うものとする。
(3) 課題学習については,それぞれの内容との関連を踏まえ,学習効果を高めるよう指導計画に適切に位置付けるものとする。
第4 数学A
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 図形の性質,場合の数と確率についての基本的な概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,数学と人間の活動の関係について認識を深め,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 図形の構成要素間の関係などに着目し,図形の性質を見いだし,論理的に考察する力,不確実な事象に着目し,確率の性質などに基づいて事象の起こりやすさを判断する力,数学と人間の活動との関わりに着目し,事象に数学の構造を見いだし,数理的に考察する力を養う。
(3) 数学のよさを認識し数学を活用しようとする態度,粘り強く考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
2 内容
(1) 図形の性質 図形の性質について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 三角形に関する基本的な性質について理解すること。
(イ) 円に関する基本的な性質について理解すること。
(ウ) 空間図形に関する基本的な性質について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 図形の構成要素間の関係や既に学習した図形の性質に着目し,図形の新たな性質を見いだし,その性質について論理的に考察したり説明したりすること。
(イ) コンピュータなどの情報機器を用いて図形を表すなどして,図形の性質や作図について統合的・発展的に考察すること。
(2) 場合の数と確率 場合の数と確率について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 集合の要素の個数に関する基本的な関係や和の法則,積の法則などの数え上げの原則について理解すること。
(イ) 具体的な事象を基に順列及び組合せの意味を理解し,順列の総数や組合せの総数を求めること。
(ウ) 確率の意味や基本的な法則についての理解を深め,それらを用いて事象の確率や期待値を求めること。
(エ) 独立な試行の意味を理解し,独立な試行の確率を求めること。
(オ) 条件付き確率の意味を理解し,簡単な場合について条件付き確率を求めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 事象の構造などに着目し,場合の数を求める方法を多面的に考察すること。
(イ) 確率の性質や法則に着目し,確率を求める方法を多面的に考察すること。
(ウ) 確率の性質などに基づいて事象の起こりやすさを判断したり,期待値を意思決定に活用したりすること。
[用語・記号] 
nPr
nCr
階乗
n!
排反
(3) 数学と人間の活動 数学と人間の活動について,数学的活動を通して,それらを数理的に考察することの有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 数量や図形に関する概念などと人間の活動との関わりについて理解すること。
(イ) 数学史的な話題,数理的なゲームやパズルなどを通して,数学と文化との関わりについての理解を深めること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 数量や図形に関する概念などを,関心に基づいて発展させ考察すること。
(イ) パズルなどに数学的な要素を見いだし,目的に応じて数学を活用して考察すること。
3 内容の取扱い
(1) この科目は,内容の(1)から(3)までの中から適宜選択させるものとする。
(2) 内容の(2)のアの(ウ)及び(オ)並びにイの(イ)の確率については,論理的な確率及び頻度確率を扱うものとする。
(3) 内容の(3)の指導に当たっては,数学的活動を一層重視し,生徒の関心や多様な考えを生かした学習が行われるよう配慮するものとする。
(4) 内容の(3)のアでは,整数の約数や倍数,ユークリッドの互除法や二進法,平面や空間において点の位置を表す座標の考え方などについても扱うものとする。
第5 数学B
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数列,統計的な推測についての基本的な概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,数学と社会生活との関わりについて認識を深め,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 離散的な変化の規則性に着目し,事象を数学的に表現し考察する力,確率分布や標本分布の性質に着目し,母集団の傾向を推測し判断したり,標本調査の方法や結果を批判的に考察したりする力,日常の事象や社会の事象を数学化し,問題を解決したり,解決の過程や結果を振り返って考察したりする力を...
(3) 数学のよさを認識し数学を活用しようとする態度,粘り強く柔軟に考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
2 内容
(1) 数列 数列について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 等差数列と等比数列について理解し,それらの一般項や和を求めること。
(イ) いろいろな数列の一般項や和を求める方法について理解すること。
(ウ) 漸化式について理解し,事象の変化を漸化式で表したり,簡単な漸化式で表された数列の一般項を求めたりすること。
(エ) 数学的帰納法について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 事象から離散的な変化を見いだし,それらの変化の規則性を数学的に表現し考察すること。
(イ) 事象の再帰的な関係に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,数列の考えを問題解決に活用すること。
(ウ) 自然数の性質などを見いだし,それらを数学的帰納法を用いて証明するとともに,他の証明方法と比較し多面的に考察すること。
[用語・記号]
(2) 統計的な推測 統計的な推測について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 標本調査の考え方について理解を深めること。
(イ) 確率変数と確率分布について理解すること。
(ウ) 二項分布と正規分布の性質や特徴について理解すること。
(エ) 正規分布を用いた区間推定及び仮説検定の方法を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 確率分布や標本分布の特徴を,確率変数の平均,分散,標準偏差などを用いて考察すること。
(イ) 目的に応じて標本調査を設計し,収集したデータを基にコンピュータなどの情報機器を用いて処理するなどして,母集団の特徴や傾向を推測し判断するとともに,標本調査の方法や結果を批判的に考察すること。
[用語・記号]
信頼区間
有意水準
(3) 数学と社会生活 数学と社会生活について,数学的活動を通して,それらを数理的に考察することの有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 社会生活などにおける問題を,数学を活用して解決する意義について理解すること。
(イ) 日常の事象や社会の事象などを数学化し,数理的に問題を解決する方法を知ること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 日常の事象や社会の事象において,数・量・形やそれらの関係に着目し,理想化したり単純化したりして,問題を数学的に表現すること。
(イ) 数学化した問題の特徴を見いだし,解決すること。
(ウ) 問題解決の過程や結果の妥当性について批判的に考察すること。
(エ) 解決過程を振り返り,そこで用いた方法を一般化して,他の事象に活用すること。
3 内容の取扱い
(1) この科目は,内容の(1)から(3)までの中から適宜選択させるものとする。
(2) 内容の(3)の指導に当たっては,数学的活動を一層重視し,生徒の関心や多様な考えを生かした学習が行われるよう配慮するものとする。
(3) 内容の(3)のアの(イ)については,散布図に表したデータを関数とみなして処理することも扱うものとする。
第6 数学C
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ベクトル,平面上の曲線と複素数平面についての基本的な概念や原理・法則を体系的に理解するとともに,数学的な表現の工夫について認識を深め,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 大きさと向きをもった量に着目し,演算法則やその図形的な意味を考察する力,図形や図形の構造に着目し,それらの性質を統合的・発展的に考察する力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を養う。
(3) 数学のよさを認識し数学を活用しようとする態度,粘り強く柔軟に考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,問題解決の過程を振り返って考察を深めたり,評価・改善したりしようとする態度や創造性の基礎を養う。
2 内容
(1) ベクトル ベクトルについて,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 平面上のベクトルの意味,相等,和,差,実数倍,位置ベクトル,ベクトルの成分表示について理解すること。
(イ) ベクトルの内積及びその基本的な性質について理解すること。
(ウ) 座標及びベクトルの考えが平面から空間に拡張できることを理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 実数などの演算の法則と関連付けて,ベクトルの演算法則を考察すること。
(イ) ベクトルやその内積の基本的な性質などを用いて,平面図形や空間図形の性質を見いだしたり,多面的に考察したりすること。
(ウ) 数量や図形及びそれらの関係に着目し,日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,ベクトルやその内積の考えを問題解決に活用すること。
(2) 平面上の曲線と複素数平面 平面上の曲線と複素数平面について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 放物線,楕(だ)円,双曲線が二次式で表されること及びそれらの二次曲線の基本的な性質について理解すること。
(イ) 曲線の媒介変数表示について理解すること。
(ウ) 極座標の意味及び曲線が極方程式で表されることについて理解すること。
(エ) 複素数平面と複素数の極形式,複素数の実数倍,和,差,積及び商の図形的な意味を理解すること。
(オ) ド・モアブルの定理について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 放物線,楕(だ)円,双曲線を相互に関連付けて捉え,考察すること。
(イ) 複素数平面における図形の移動などと関連付けて,複素数の演算や累乗根などの意味を考察すること。
(ウ) 日常の事象や社会の事象などを数学的に捉え,コンピュータなどの情報機器を用いて曲線を表すなどして,媒介変数や極座標及び複素数平面の考えを問題解決に活用したり,解決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすること。
[用語・記号]
焦点
準線
(3) 数学的な表現の工夫 数学的な表現の工夫について,数学的活動を通して,その有用性を認識するとともに,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 日常の事象や社会の事象などを,図,表,統計グラフなどを用いて工夫して表現することの意義を理解すること。
(イ) 日常の事象や社会の事象などを,離散グラフや行列を用いて工夫して表現することの意義を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 図,表,統計グラフ,離散グラフ及び行列などを用いて,日常の事象や社会の事象などを数学的に表現し,考察すること。
3 内容の取扱い
(1) この科目は,内容の(1)から(3)までの中から適宜選択させるものとする。
(2) 内容の(3)の指導に当たっては,数学的活動を一層重視し,生徒の関心や多様な考えを生かした学習が行われるよう配慮するものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,数学的活動を通して,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,数学的な見方・考え方を働かせながら,日常の事象や社会の事象を数理的に捉え,数学の問題を見いだし,問題を自立的,...
(2) 「数学Ⅱ」,「数学Ⅲ」を履修させる場合は,「数学Ⅰ」,「数学Ⅱ」,「数学Ⅲ」の順に履修させることを原則とすること。
(3) 「数学A」については,「数学Ⅰ」と並行してあるいは「数学Ⅰ」を履修した後に履修させ,「数学B」及び「数学C」については,「数学Ⅰ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(4) 各科目を履修させるに当たっては,当該科目や数学科に属する他の科目の内容及び理科,家庭科,情報科,この章に示す理数科等の内容を踏まえ,相互の関連を図るとともに,学習内容の系統性に留意すること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導に当たっては,思考力,判断力,表現力等を育成するため,数学的な表現を用いて簡潔・明瞭・的確に表現したり,数学的な表現を解釈したり,互いに自分の考えを表現し伝え合ったりするなどの機会を設けること。
(2) 各科目の指導に当たっては,必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
(3) 各科目の内容の[用語・記号]は,当該科目で扱う内容の程度や範囲を明確にするために示したものであり,内容と密接に関連させて扱うこと。
3 各科目の指導に当たっては,数学を学習する意義などを実感できるよう工夫するとともに,次のような数学的活動に取り組むものとする。
(1) 日常の事象や社会の事象などを数理的に捉え,数学的に表現・処理して問題を解決し,解決の過程や結果を振り返って考察する活動。
(2) 数学の事象から自ら問題を見いだし解決して,解決の過程や結果を振り返って統合的・発展的に考察する活動。
(3) 自らの考えを数学的に表現して説明したり,議論したりする活動。
第5節 理科
第1款 目標 自然の事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自然の事物・現象についての理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 自然の事物・現象に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 科学と人間生活
1 目標 自然の事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自然と人間生活との関わり及び科学技術と人間生活との関わりについての理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,人間生活と関連付けて科学的に探究する力を養う。
(3) 自然の事物・現象に進んで関わり,科学的に探究しようとする態度を養うとともに,科学に対する興味・関心を高める。
2 内容
(1) 科学技術の発展 科学技術の発展について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 科学技術の発展が今日の人間生活に対してどのように貢献してきたかについて理解すること。
イ 科学技術の発展と人間生活との関わりについて科学的に考察し表現すること。
(2) 人間生活の中の科学 身近な自然の事物・現象及び日常生活や社会の中で利用されている科学技術を取り上げ,それらについての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 光や熱の科学,物質の科学,生命の科学,宇宙や地球の科学と人間生活との関わりについて認識を深めるとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 光や熱の科学
㋐ 光の性質とその利用 光に関する観察,実験などを行い,光を中心とした電磁波の性質とその利用について,日常生活と関連付けて理解すること。
㋑ 熱の性質とその利用 熱に関する観察,実験などを行い,熱の性質,エネルギーの変換と保存及び有効利用について,日常生活と関連付けて理解すること。
(イ) 物質の科学
㋐ 材料とその再利用 身近な材料に関する観察,実験などを行い,金属やプラスチックの種類,性質及び用途と資源の再利用について,日常生活と関連付けて理解すること。
㋑ 衣料と食品 衣料と食品に関する観察,実験などを行い,身近な衣料材料の性質や用途,食品中の主な成分の性質について,日常生活と関連付けて理解すること。
(ウ) 生命の科学
㋐ ヒトの生命現象 ヒトの生命現象に関する観察,実験などを行い,ヒトの生命現象を人間生活と関連付けて理解すること。
㋑ 微生物とその利用 微生物に関する観察,実験などを行い,微生物の働きを人間生活と関連付けて理解すること。
(エ) 宇宙や地球の科学
㋐ 太陽と地球 天体に関する観察,実験などを行い,太陽などの身近に見られる天体の運動や太陽の放射エネルギーについて,人間生活と関連付けて理解すること。
㋑ 自然景観と自然災害 自然景観と自然災害に関する観察,実験などを行い,身近な自然景観の成り立ちと自然災害について,人間生活と関連付けて理解すること。
イ 光や熱の科学,物質の科学,生命の科学,宇宙や地球の科学について,問題を見いだし見通しをもって観察,実験などを行い,人間生活と関連付けて,科学的に考察し表現すること。
(3) これからの科学と人間生活 自然と人間生活との関わり及び科学技術と人間生活との関わりについての学習を踏まえて,課題を設定し探究することで,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア これからの科学と人間生活との関わり方について認識を深めること。
イ これからの科学と人間生活との関わり方について科学的に考察し表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校理科との関連を十分考慮するとともに,科学と人間生活との関わりについて理解させ,観察,実験などを中心に扱い,自然や科学技術に対する興味・関心を高めるようにすること。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,観察,実験などを行い,探究の過程を踏まえた学習活動を行うようにすること。その際,学習内容の特質に応じて,課題の把握,課題の追究,課題の解決における探究の方法を習得させるようにすること。
ウ 内容の(1)については,この科目の導入として位置付け,身近な事例を基に科学技術に対する興味・関心を高めるよう展開すること。
エ 内容の(2)のアの(ア)から(エ)までについては,生徒の実態等を考慮し,それぞれ㋐又は㋑のいずれかを選択して扱うこと。
オ 内容の(3)については,(2)の学習を踏まえ,課題を設定し考察させ,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,身近な科学技術の例を取り上げ,その変遷と人間生活の変化との関わりを扱うこと。
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,光の波としての分類や性質を扱うこと。「電磁波の利用」については,電波やX線にも触れること。㋑については,熱量の保存,仕事や電流による熱の発生,エネルギーの変換を扱うこと。「エネルギーの変換と保存」については,熱機関に関する歴史的な事項や熱...
ウ 内容の(3)については,(2)で学習した内容を踏まえ,生徒の興味・関心等に応じて,自然や科学技術に関連した課題を設定し考察させること。
第2 物理基礎
1 目標 物体の運動と様々なエネルギーに関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,物体の運動と様々なエネルギーを科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 日常生活や社会との関連を図りながら,物体の運動と様々なエネルギーについて理解するとともに,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 物体の運動と様々なエネルギーに主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容
(1) 物体の運動とエネルギー 日常に起こる物体の運動についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 物体の運動とエネルギーを日常生活や社会と関連付けながら,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 運動の表し方
㋐ 物理量の測定と扱い方 身近な物理現象について,物理量の測定と表し方,分析の手法を理解すること。
㋑ 運動の表し方 物体の運動の表し方について,直線運動を中心に理解すること。
㋒ 直線運動の加速度 速度が変化する物体の直線運動に関する実験などを行い,速度と時間との関係を見いだして理解するとともに,物体が直線運動する場合の加速度を理解すること。
(イ) 様々な力とその働き
㋐ 様々な力 物体に様々な力が働くことを理解すること。
㋑ 力のつり合い 物体に働く力のつり合いを理解すること。
㋒ 運動の法則 物体に一定の力を加え続けたときの運動に関する実験などを行い,物体の質量,物体に働く力,物体に生じる加速度の関係を見いだして理解するとともに,運動の三法則を理解すること。
㋓ 物体の落下運動 物体が落下する際の運動の特徴及び物体に働く力と運動との関係について理解すること。
(ウ) 力学的エネルギー
㋐ 運動エネルギーと位置エネルギー 運動エネルギーと位置エネルギーについて,仕事と関連付けて理解すること。
㋑ 力学的エネルギーの保存 力学的エネルギーに関する実験などを行い,力学的エネルギー保存の法則を仕事と関連付けて理解すること。
イ 物体の運動とエネルギーについて,観察,実験などを通して探究し,運動の表し方,様々な力とその働き,力学的エネルギーにおける規則性や関係性を見いだして表現すること。
(2) 様々な物理現象とエネルギーの利用 様々な物理現象についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 様々な物理現象とエネルギーの利用を日常生活や社会と関連付けながら,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 波
㋐ 波の性質 波の性質について,直線状に伝わる場合を中心に理解すること。
㋑ 音と振動 気柱の共鳴に関する実験などを行い,気柱の共鳴と音源の振動数を関連付けて理解すること。また,弦の振動,音波の性質を理解すること。
(イ) 熱
㋐ 熱と温度 熱と温度について,原子や分子の熱運動の観点から理解すること。
㋑ 熱の利用 熱に関する実験などを行い,熱の移動及び熱と仕事の変換について理解すること。
(ウ) 電気
㋐ 物質と電気抵抗 電気抵抗に関する実験などを行い,同じ物質からなる導体でも長さや断面積によって電気抵抗が異なることを見いだして理解すること。また,物質によって抵抗率が異なることを理解すること。
㋑ 電気の利用 発電,送電及び電気の利用について,基本的な仕組みを理解すること。
(エ) エネルギーとその利用
㋐ エネルギーとその利用 人類が利用可能な水力,化石燃料,原子力,太陽光などを源とするエネルギーの特性や利用などについて,物理学的な観点から理解すること。
(オ) 物理学が拓(ひら)く世界
㋐ 物理学が拓(ひら)く世界 この科目で学んだ事柄が,日常生活や社会を支えている科学技術と結び付いていることを理解すること。
イ 様々な物理現象とエネルギーの利用について,観察,実験などを通して探究し,波,熱,電気,エネルギーとその利用における規則性や関係性を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)及び(2)については,中学校理科との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,観察,実験などを行い,探究の過程を踏まえた学習活動を行うようにすること。その際,学習内容の特質に応じて,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,実験データの分析・解釈,法則性の導出などの探究の方法を習得させるようにするとと...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,この科目の学習全体に通じる手法などを扱うこと。 (イ)の㋐については,摩擦力,弾性力,圧力及び浮力を扱うこと。また,空間を隔てて働く力にも定性的に触れること。㋑については,平面内で働く力のつり合いを中心に扱うこと。㋒については,直線運動を...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,作図を用いる方法を中心に扱うこと。また,定在波も扱い,縦波や横波にも触れること。㋑については,波の反射,共振,うなりなどを扱うこと。 (イ)の㋐については,熱現象を微視的に捉え,原子や分子の熱運動と温度との関係を定性的に扱うこと。また,内...
第3 物 理
1 目標 物理的な事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,物理的な事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 物理学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 物理的な事物・現象に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容
(1) 様々な運動 物体の運動についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 様々な運動について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 平面内の運動と剛体のつり合い
㋐ 曲線運動の速度と加速度 平面内を運動する物体の運動について理解すること。
㋑ 放物運動 水平投射及び斜方投射された物体の運動を直線運動と関連付けて理解すること。
㋒ 剛体のつり合い 大きさのある物体のつり合いに関する実験などを行い,剛体のつり合う条件を見いだして理解すること。
(イ) 運動量
㋐ 運動量と力積 運動量と力積との関係について理解すること。
㋑ 運動量の保存 物体の衝突や分裂に関する実験などを行い,運動量保存の法則を理解すること。
㋒ 衝突と力学的エネルギー 衝突における力学的エネルギーの変化について理解すること。
(ウ) 円運動と単振動
㋐ 円運動 円運動をする物体の様子を表す方法やその物体に働く力などについて理解すること。
㋑ 単振動 振り子に関する実験などを行い,単振動の規則性を見いだして理解するとともに,単振動をする物体の様子を表す方法やその物体に働く力などについて理解すること。
(エ) 万有引力
㋐ 惑星の運動 惑星の観測資料に基づいて,惑星の運動に関する法則を理解すること。
㋑ 万有引力 万有引力の法則及び万有引力による物体の運動について理解すること。
(オ) 気体分子の運動
㋐ 気体分子の運動と圧力 気体分子の運動と圧力との関係について理解すること。
㋑ 気体の内部エネルギー 気体の内部エネルギーについて,気体分子の運動と関連付けて理解すること。
㋒ 気体の状態変化 気体の状態変化に関する実験などを行い,熱,仕事及び内部エネルギーの関係を理解すること。
イ 様々な物体の運動について,観察,実験などを通して探究し,平面内の運動と剛体のつり合い,運動量,円運動と単振動,万有引力,気体分子の運動における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(2) 波 水面波,音,光などの波動現象についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 波について,日常生活や社会と関連付けて,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 波の伝わり方
㋐ 波の伝わり方とその表し方 波の伝わり方とその表し方について理解すること。
㋑ 波の干渉と回折 波の干渉と回折について理解すること。
(イ) 音
㋐ 音の干渉と回折 音の干渉と回折について理解すること。
㋑ 音のドップラー効果 音のドップラー効果について理解すること。
(ウ) 光
㋐ 光の伝わり方 光の伝わり方について理解すること。
㋑ 光の回折と干渉 光の回折と干渉に関する実験などを行い,光の回折と干渉を光波の性質と関連付けて理解すること。
イ 波について,観察,実験などを通して探究し,波の伝わり方,音,光における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(3) 電気と磁気 電気や磁気に関する現象についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 電気や磁気について,日常生活や社会と関連付けて,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 電気と電流
㋐ 電荷と電界 電荷が相互に及ぼし合う力を理解すること。また,電界の表し方を理解すること。
㋑ 電界と電位 電界と電位との関係を静電気力による位置エネルギーと関連付けて理解すること。
㋒ 電気容量 コンデンサーの性質を理解するとともに,電気容量を電界や電位差と関連付けて理解すること。
㋓ 電気回路 電気回路に関する実験などを行い,電気回路における基本的な法則を理解すること。
(イ) 電流と磁界
㋐ 電流による磁界 電流がつくる磁界の様子を理解すること。
㋑ 電流が磁界から受ける力 電流が磁界から受ける力について理解すること。
㋒ 電磁誘導 電磁誘導に関する実験などを行い,磁束の変化と誘導起電力の向きや大きさとの関係を見いだして理解するとともに,電磁誘導の法則を理解すること。また,交流の発生について理解すること。
㋓ 電磁波 電磁波の性質とその利用を理解すること。
イ 電気や磁気について,観察,実験などを通して探究し,電気と電流,電流と磁界における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(4) 原子 電子,原子及び原子核に関する現象についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 原子について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 電子と光
㋐ 電子 電子の電荷と質量について理解すること。
㋑ 粒子性と波動性 電子や光の粒子性と波動性について理解すること。
(イ) 原子と原子核
㋐ 原子とスペクトル 原子の構造及びスペクトルと電子のエネルギー準位との関係について理解すること。
㋑ 原子核 原子核の構成,原子核の崩壊及び核反応について理解すること。
㋒ 素粒子 素粒子の存在について知ること。
(ウ) 物理学が築く未来
㋐ 物理学が築く未来 物理学の成果が様々な分野で利用され,未来を築く新しい科学技術の基盤となっていることを理解すること。
イ 原子について,観察,実験などを通して探究し,電子と光,原子と原子核における規則性や関係性を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(4)までについては,「物理基礎」との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,「物理基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うとともに,この科目の学習を通して,探究の全ての学習過程を経験できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,物体の平面内の運動を表す変位,速度及び加速度はベクトルで表されることを扱うこと。㋑については,物体の水平投射や斜方投射における速度,加速度,重力の働きなどを扱うこと。また,空気の抵抗がある場合の落下運動にも触れること。㋒については,力のモ...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,ホイヘンスの原理,水面波の反射や屈折及び波の式を扱うこと。㋑については,水面波を扱うこと。 (イ)の㋑については,観測者と音源が同一直線上を動く場合を中心に扱うこと。 (ウ)の㋐については,光の速さ,波長,反射,屈折,分散,偏光などを扱い...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐については,静電誘導も扱うこと。㋒については,コンデンサーの接続にも触れること。㋓については,抵抗率の温度変化,内部抵抗も扱うこと。また,半導体にも触れること。 (イ)の㋐については,直線電流と円電流がつくる磁界を中心に扱うこと。㋑については,ローレ...
エ 内容の(4)のアの(ア)の㋐については,電子に関する歴史的な実験にも触れること。㋑については,光電効果,電子線回折などを扱い,X線にも触れること。 (イ)の㋐については,水素原子の構造を中心にスペクトルと関連させて扱うこと。㋑については,質量とエネルギーの等価性にも触れること。...
第4 化学基礎
1 目標 物質とその変化に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,物質とその変化を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 日常生活や社会との関連を図りながら,物質とその変化について理解するとともに,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 物質とその変化に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容
(1) 化学と人間生活 化学と人間生活との関わりについての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 化学と人間生活について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 化学と物質
㋐ 化学の特徴 日常生活や社会を支える身近な物質の性質を調べる活動を通して,物質を対象とする科学である化学の特徴について理解すること。
㋑ 物質の分離・精製 物質の分離や精製の実験などを行い,実験における基本操作と物質を探究する方法を身に付けること。
㋒ 単体と化合物 元素を確認する実験などを行い,単体,化合物について理解すること。
㋓ 熱運動と物質の三態 粒子の熱運動と温度との関係,粒子の熱運動と物質の三態変化との関係について理解すること。
イ 身近な物質や元素について,観察,実験などを通して探究し,科学的に考察し,表現すること。
(2) 物質の構成 物質の構成について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 物質の構成粒子について,次のことを理解すること。また,物質と化学結合についての観察,実験などを通して,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 物質の構成粒子
㋐ 原子の構造 原子の構造及び陽子,中性子,電子の性質を理解すること。
㋑ 電子配置と周期表 元素の周期律及び原子の電子配置と周期表の族や周期との関係について理解すること。
(イ) 物質と化学結合
㋐ イオンとイオン結合 イオンの生成を電子配置と関連付けて理解すること。また,イオン結合及びイオン結合でできた物質の性質を理解すること。
㋑ 分子と共有結合 共有結合を電子配置と関連付けて理解すること。また,分子からなる物質の性質を理解すること。
㋒ 金属と金属結合 金属の性質及び金属結合を理解すること。
イ 物質の構成について,観察,実験などを通して探究し,物質の構成における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(3) 物質の変化とその利用 物質の変化とその利用についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 物質量と化学反応式,化学反応,化学が拓(ひら)く世界について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 物質量と化学反応式
㋐ 物質量 物質量と粒子数,質量,気体の体積との関係について理解すること。
㋑ 化学反応式 化学反応に関する実験などを行い,化学反応式が化学反応に関与する物質とその量的関係を表すことを見いだして理解すること。
(イ) 化学反応
㋐ 酸・塩基と中和 酸や塩基に関する実験などを行い,酸と塩基の性質及び中和反応に関与する物質の量的関係を理解すること。
㋑ 酸化と還元 酸化と還元が電子の授受によることを理解すること。
(ウ) 化学が拓(ひら)く世界
㋐ 化学が拓(ひら)く世界 この科目で学んだ事柄が,日常生活や社会を支えている科学技術と結び付いていることを理解すること。
イ 物質の変化とその利用について,観察,実験などを通して探究し,物質の変化における規則性や関係性を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(3)までについては,中学校理科との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,観察,実験などを行い,探究の過程を踏まえた学習活動を行うようにすること。その際,学習内容の特質に応じて,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,実験データの分析・解釈などの探究の方法を習得させるようにするとともに,報告書な...
ウ 内容の(1)については,この科目の導入として位置付けること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋑については,ろ過,蒸留,抽出,再結晶及びクロマトグラフィーを扱うこと。㋒については,炎色反応や沈殿反応を扱うこと。㋓については,物理変化と化学変化の違いにも触れること。
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,原子番号,質量数及び同位体を扱うこと。その際,放射性同位体とその利用にも触れること。㋑の「原子の電子配置」については,代表的な典型元素を扱うこと。「元素の周期律」については,イオン化エネルギーの変化にも触れること。 (イ)の㋐については,...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐については,モル質量や溶液のモル濃度も扱うこと。 (イ)の㋐については,酸や塩基の強弱と電離度の大小との関係も扱うこと。「酸と塩基」については,水素イオン濃度とpHとの関係にも触れること。「中和反応」については,生成する塩の性質にも触れること。㋑につ...
第5 化 学
1 目標 化学的な事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,化学的な事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 化学的な事物・現象に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容
(1) 物質の状態と平衡 物質の状態と平衡についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 物質の状態とその変化,溶液と平衡について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 物質の状態とその変化
㋐ 状態変化 物質の沸点,融点を分子間力や化学結合と関連付けて理解すること。また,状態変化に伴うエネルギーの出入り及び状態間の平衡と温度や圧力との関係について理解すること。
㋑ 気体の性質 気体の体積と圧力や温度との関係を理解すること。
㋒ 固体の構造 結晶格子の概念及び結晶の構造を理解すること。
(イ) 溶液と平衡
㋐ 溶解平衡 溶解の仕組みを理解すること。また,溶解度を溶解平衡と関連付けて理解すること。
㋑ 溶液とその性質 溶液とその性質に関する実験などを行い,身近な現象を通して溶媒と溶液の性質の違いを理解すること。
イ 物質の状態と平衡について,観察,実験などを通して探究し,物質の状態とその変化,溶液と平衡における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(2) 物質の変化と平衡 物質の変化と平衡についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 化学反応とエネルギー,化学反応と化学平衡について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 化学反応とエネルギー
㋐ 化学反応と熱・光 化学反応と熱や光に関する実験などを行い,化学反応における熱及び光の発生や吸収は,反応の前後における物質のもつ化学エネルギーの差から生じることを理解すること。
㋑ 電池 電気エネルギーを取り出す電池の仕組みを酸化還元反応と関連付けて理解すること。
㋒ 電気分解 外部から加えた電気エネルギーによって電気分解が起こることを,酸化還元反応と関連付けて理解すること。また,その反応に関与した物質の変化量と電気量との関係を理解すること。
(イ) 化学反応と化学平衡
㋐ 反応速度 反応速度の表し方及び反応速度に影響を与える要因を理解すること。
㋑ 化学平衡とその移動 可逆反応,化学平衡及び化学平衡の移動を理解すること。
㋒ 電離平衡 水のイオン積,pH 及び弱酸や弱塩基の電離平衡について理解すること。
イ 物質の変化と平衡について,観察,実験などを通して探究し,化学反応とエネルギー,化学反応と化学平衡における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(3) 無機物質の性質 無機物質の性質についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 無機物質について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 無機物質
㋐ 典型元素 典型元素に関する実験などを行い,典型元素の性質が周期表に基づいて整理できることを理解すること。
㋑ 遷移元素 遷移元素の単体と化合物の性質を理解すること。
イ 無機物質について,観察,実験などを通して探究し,典型元素,遷移元素の性質における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(4) 有機化合物の性質 有機化合物の性質についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 有機化合物,高分子化合物について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 有機化合物
㋐ 炭化水素 脂肪族炭化水素の性質や反応を構造と関連付けて理解すること。
㋑ 官能基をもつ化合物 官能基をもつ脂肪族化合物に関する実験などを行い,その構造,性質及び反応について理解すること。
㋒ 芳香族化合物 芳香族化合物の構造,性質及び反応について理解すること。
(イ) 高分子化合物
㋐ 合成高分子化合物 合成高分子化合物の構造,性質及び合成について理解すること。
㋑ 天然高分子化合物 天然高分子化合物の構造や性質について理解すること。
イ 有機化合物,高分子化合物について,観察,実験などを通して探究し,有機化合物,高分子化合物の性質における規則性や関係性を見いだして表現すること。
(5) 化学が果たす役割 化学が果たす役割について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 化学が果たす役割を日常生活や社会と関連付けながら,次のことを理解すること。
(ア) 人間生活の中の化学
㋐ 様々な物質と人間生活 化学が果たしてきた役割として,無機物質,有機化合物及び高分子化合物がそれぞれの特徴を生かして人間生活の中で利用されていることを理解すること。
㋑ 化学が築く未来 化学の成果が様々な分野で利用され,未来を築く新しい科学技術の基盤となっていることを理解すること。
イ 人間生活の中の化学について,これからの社会における化学が果たす役割を科学的に考察し,表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(5)までについては,「化学基礎」との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,「化学基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うとともに,この科目の学習を通して,探究の全ての学習過程を経験できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,融解熱や蒸発熱を扱うこと。「状態間の平衡」については,気液平衡や蒸気圧を扱うこと。㋑については,ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を扱うこと。その際,分子量測定にも触れること。また,混合気体,分圧の法則及び実在気体も扱うこと。気...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,ヘスの法則を扱うこと。また,結合エネルギーにも触れるとともに,吸熱反応が自発的に進む要因にも定性的に触れること。㋑については,日常生活や社会で利用されている代表的な実用電池を扱うこと。㋒については,水溶液の電気分解を中心に扱うこと。 (イ...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐については,性質が類似する同族元素の単体や化合物を中心に扱うこと。㋑については,クロム,マンガン,鉄,銅,亜鉛及び銀を扱うこと。
エ 内容の(4)のアの(ア)の㋑については,アルコール,エーテル,アルデヒド,ケトン,カルボン酸及びエステルを取り上げ,それらの性質は炭素骨格及び官能基により特徴付けられることを扱うこと。また,鏡像異性体にも触れること。㋒については,芳香族炭化水素,フェノール類,芳香族カルボン酸及...
オ 内容の(5)のアの(ア)の㋐については,人間生活に利用されている代表的な物質を扱うこと。㋑については,化学の発展と科学技術の進展に対する興味を喚起するような成果を取り上げること。
第6 生物基礎
1 目標 生物や生物現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,生物や生物現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 日常生活や社会との関連を図りながら,生物や生物現象について理解するとともに,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 生物や生物現象に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度と,生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度を養う。
2 内容
(1) 生物の特徴 生物の特徴についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生物の特徴について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 生物の特徴
㋐ 生物の共通性と多様性 様々な生物の比較に基づいて,生物は多様でありながら共通性をもっていることを見いだして理解すること。また,生物の共通性と起源の共有を関連付けて理解すること。
㋑ 生物とエネルギー 生物とエネルギーに関する資料に基づいて,生命活動にエネルギーが必要であることを理解すること。また,光合成や呼吸などの代謝とATPを関連付けて理解すること。
(イ) 遺伝子とその働き
㋐ 遺伝情報とDNA DNAの構造に関する資料に基づいて,遺伝情報を担う物質としてのDNAの特徴を見いだして理解するとともに,塩基の相補性とDNAの複製を関連付けて理解すること。
㋑ 遺伝情報とタンパク質の合成 遺伝情報の発現に関する資料に基づいて,DNAの塩基配列とタンパク質のアミノ酸配列との関係を見いだして理解すること。
イ 生物の特徴について,観察,実験などを通して探究し,多様な生物がもつ共通の特徴を見いだして表現すること。
(2) ヒトの体の調節 ヒトの体の調節についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア ヒトの体の調節について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などの技能を身に付けること。
(ア) 神経系と内分泌系による調節
㋐ 情報の伝達 体の調節に関する観察,実験などを行い,体内での情報の伝達が体の調節に関係していることを見いだして理解すること。
㋑ 体内環境の維持の仕組み 体内環境の維持の仕組みに関する資料に基づいて,体内環境の維持とホルモンの働きとの関係を見いだして理解すること。また,体内環境の維持を自律神経と関連付けて理解すること。
(イ) 免疫
㋐ 免疫の働き 免疫に関する資料に基づいて,異物を排除する防御機構が備わっていることを見いだして理解すること。
イ ヒトの体の調節について,観察,実験などを通して探究し,神経系と内分泌系による調節及び免疫などの特徴を見いだして表現すること。
(3) 生物の多様性と生態系 生物の多様性と生態系についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生物の多様性と生態系について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。また,生態系の保全の重要性について認識すること。
(ア) 植生と遷移
㋐ 植生と遷移 植生の遷移に関する資料に基づいて,遷移の要因を見いだして理解すること。また,植生の遷移をバイオームと関連付けて理解すること。
(イ) 生態系とその保全
㋐ 生態系と生物の多様性 生態系と生物の多様性に関する観察,実験などを行い,生態系における生物の種多様性を見いだして理解すること。また,生物の種多様性と生物間の関係性とを関連付けて理解すること。
㋑ 生態系のバランスと保全 生態系のバランスに関する資料に基づいて,生態系のバランスと人為的攪(かく)乱を関連付けて理解すること。また,生態系の保全の重要性を認識すること。
イ 生物の多様性と生態系について,観察,実験などを通して探究し,生態系における,生物の多様性及び生物と環境との関係性を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(3)までについては,中学校理科との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,観察,実験などを行い,探究の過程を踏まえた学習活動を行うようにすること。その際,学習内容の特質に応じて,問題を見いだすための観察,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,調査,データの分析・解釈,推論などの探究の方法を習得...
ウ 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,この科目の導入として位置付けること。
エ この科目で扱う用語については,用語の意味を単純に数多く理解させることに指導の重点を置くのではなく,主要な概念を理解させるための指導において重要となる200語程度から250語程度までの重要用語を中心に,その用語に関わる概念を,思考力を発揮しながら理解させるよう指導すること。なお,...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,生物は進化の過程で共通性を保ちながら多様化してきたことを扱うこと。その際,原核生物と真核生物に触れること。㋑については,呼吸と光合成の概要を扱うこと。その際,ミトコンドリアと葉緑体,酵素の触媒作用や基質特異性,ATPの役割にも触れること。...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,体内環境の変化に応じた体の調節に神経系と内分泌系が関わっていることを取り上げること。また,中枢神経系に関連して脳死についても触れること。㋑については,血糖濃度の調節機構を取り上げること。その際,身近な疾患の例にも触れること。また,血液凝固...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐については,植生の遷移には光や土壌などが関係することを扱うこと。また,植物の環境形成作用にも触れること。環境条件によっては,遷移の結果として,森林の他に草原や荒原になることにも触れること。 (イ)の㋐については,生物の絶滅にも触れること。「生物間の関...
第7 生 物
1 目標 生物や生物現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,生物や生物現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生物学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 生物や生物現象に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度と,生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度を養う。
2 内容
(1) 生物の進化 生物の進化についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生物の進化について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などの技能を身に付けること。
(ア) 生命の起源と細胞の進化
㋐ 生命の起源と細胞の進化 生命の起源と細胞の進化に関する資料に基づいて,生命の起源に関する考えを理解するとともに,細胞の進化を地球環境の変化と関連付けて理解すること。
(イ) 遺伝子の変化と進化の仕組み
㋐ 遺伝子の変化 遺伝子の変化に関する資料に基づいて,突然変異と生物の形質の変化との関係を見いだして理解すること。
㋑ 遺伝子の組合せの変化 交配実験の結果などの資料に基づいて,遺伝子の組合せが変化することを見いだして理解すること。
㋒ 進化の仕組み 進化の仕組みに関する観察,実験などを行い,遺伝子頻度が変化する要因を見いだして理解すること。
(ウ) 生物の系統と進化
㋐ 生物の系統と進化 生物の遺伝情報に関する資料に基づいて,生物の系統と塩基配列やアミノ酸配列との関係を見いだして理解すること。
㋑ 人類の系統と進化 霊長類に関する資料に基づいて,人類の系統と進化を形態的特徴などと関連付けて理解すること。
イ 生物の進化について,観察,実験などを通して探究し,生物の進化についての特徴を見いだして表現すること。
(2) 生命現象と物質 生命現象と物質についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生命現象と物質について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などの技能を身に付けること。
(ア) 細胞と分子
㋐ 生体物質と細胞 生体物質と細胞に関する資料に基づいて,細胞を構成する物質を細胞の機能と関連付けて理解すること。
㋑ 生命現象とタンパク質 生命現象とタンパク質に関する観察,実験などを行い,タンパク質の機能を生命現象と関連付けて理解すること。
(イ) 代謝
㋐ 呼吸 呼吸に関する資料に基づいて,呼吸をエネルギーの流れと関連付けて理解すること。
㋑ 光合成 光合成に関する資料に基づいて,光合成をエネルギーの流れと関連付けて理解すること。
イ 生命現象と物質について,観察,実験などを通して探究し,生命現象と物質についての特徴を見いだして表現すること。
(3) 遺伝情報の発現と発生 遺伝情報の発現と発生についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 遺伝情報の発現と発生について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 遺伝情報とその発現
㋐ 遺伝情報とその発現 DNAの複製に関する資料に基づいて,DNAの複製の仕組みを理解すること。また,遺伝子発現に関する資料に基づいて,遺伝子の発現の仕組みを理解すること。
(イ) 発生と遺伝子発現
㋐ 遺伝子の発現調節 遺伝子の発現調節に関する資料に基づいて,遺伝子の発現が調節されていることを見いだして理解すること。また,転写の調節をそれに関わるタンパク質と関連付けて理解すること。
㋑ 発生と遺伝子発現 発生に関わる遺伝子の発現に関する資料に基づいて,発生の過程における分化を遺伝子発現の調節と関連付けて理解すること。
(ウ) 遺伝子を扱う技術
㋐ 遺伝子を扱う技術 遺伝子を扱う技術について,その原理と有用性を理解すること。
イ 遺伝情報の発現と発生について,観察,実験などを通して探究し,遺伝子発現の調節の特徴を見いだして表現すること。
(4) 生物の環境応答 生物の環境応答についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生物の環境応答について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などの技能を身に付けること。
(ア) 動物の反応と行動
㋐ 刺激の受容と反応 刺激の受容と反応に関する資料に基づいて,外界の刺激を受容し神経系を介して反応する仕組みを,関与する細胞の特性と関連付けて理解すること。
㋑ 動物の行動 動物の行動に関する資料に基づいて,行動を神経系の働きと関連付けて理解すること。
(イ) 植物の環境応答
㋐ 植物の環境応答 植物の環境応答に関する観察,実験などを行い,植物の成長や反応に植物ホルモンが関わることを見いだして理解すること。
イ 生物の環境応答について,観察,実験などを通して探究し,環境変化に対する生物の応答の特徴を見いだして表現すること。
(5) 生態と環境 生態と環境についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生態と環境について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 個体群と生物群集
㋐ 個体群 個体群内の相互作用に関する観察,実験などを行い,個体群が維持される仕組みや個体間の関係性を見いだして理解すること。
㋑ 生物群集 個体群間の相互作用に関する資料に基づいて,生物群集が維持される仕組みや個体群間の関係性を見いだして理解すること。
(イ) 生態系
㋐ 生態系の物質生産と物質循環 生態系の物質生産と物質循環に関する資料に基づいて,生態系における物質生産及びエネルギーの移動と生態系での物質循環とを関連付けて理解すること。
㋑ 生態系と人間生活 生態系と人間生活に関する資料に基づいて,人間生活が生態系に及ぼす影響を見いだして理解すること。
イ 生態と環境について,観察,実験などを通して探究し,生態系における,生物間の関係性及び生物と環境との関係性を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(5)までについては,「生物基礎」との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,「生物基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うとともに,この科目の学習を通して,探究の全ての過程を経験できるようにすること。
ウ 内容の(1)については,この科目の導入として位置付け,以後の学習においても,進化の視点を意識させるよう展開すること。
エ この科目で扱う用語については,用語の意味を単純に数多く理解させることに指導の重点を置くのではなく,主要な概念を理解させるための指導において重要となる500語程度から600語程度までの重要用語を中心に,その用語に関わる概念を,思考力を発揮しながら理解させるよう指導すること。なお,...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,化学進化及び細胞内共生を扱うこと。 (イ)の㋑については,連鎖と組換えを扱うこと。また,性染色体にも触れること。㋒については,種分化の過程も扱うこと。 (ウ)の㋐については,3ドメインを扱うこと。また,高次の分類群として界や門にも触れるこ...
イ 内容の(2)については,生命現象を分子レベルで捉えるために必要な最小限の化学の知識にも触れること。
ウ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,生体膜を扱うこと。また,核酸や細胞骨格にも触れること。㋑については,タンパク質が生命現象を支えていることを2,3の例を挙げて扱うこと。また,酵素については,その働きとタンパク質の立体構造との関係を扱うこと。 (イ)の㋐については,ATP合...
エ 内容の(3)のアの(ア)の㋐の「DNAの複製の仕組み」については,DNAポリメラーゼに触れること。「遺伝子の発現の仕組み」については,転写及び翻訳を扱い,RNAポリメラーゼとリボソームに触れること。また,スプライシングにも触れること。 (イ)の㋐については,原核生物と真核生物に...
オ 内容の(4)のアの(ア)の㋐については,受容器として眼(め)を,効果器として筋肉を扱うこと。また,刺激の受容から反応までの流れを扱うこと。その際,神経系に関連して記憶にも触れること。 (イ)の㋐については,被子植物を扱うこと。「植物の成長」については,配偶子形成,受精,胚(はい...
カ 内容の(5)のアの(ア)の㋐については,個体群内の相互作用として種内競争と社会性を扱うこと。㋑については,個体群間の相互作用として種間競争と相利共生を扱うこと。また,多様な種が共存する仕組みを扱うこと。 (イ)の㋐の「物質生産」については,年間生産量を生産者の現存量と関連付けて...
第8 地学基礎
1 目標 地球や地球を取り巻く環境に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,地球や地球を取り巻く環境を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 日常生活や社会との関連を図りながら,地球や地球を取り巻く環境について理解するとともに,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 地球や地球を取り巻く環境に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度と,自然環境の保全に寄与する態度を養う。
2 内容
(1) 地球のすがた 地球のすがたについての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 地球のすがたについて,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 惑星としての地球
㋐ 地球の形と大きさ 地球の形や大きさに関する観察,実験などを行い,地球の形の特徴と大きさを見いだして理解すること。
㋑ 地球内部の層構造 地球内部の層構造とその状態を理解すること。
(イ) 活動する地球
㋐ プレートの運動 プレートの分布と運動について理解するとともに,大地形の形成と地質構造をプレートの運動と関連付けて理解すること。
㋑ 火山活動と地震 火山活動や地震に関する資料に基づいて,火山活動と地震の発生の仕組みをプレートの運動と関連付けて理解すること。
(ウ) 大気と海洋
㋐ 地球の熱収支 気圧や気温の鉛直方向の変化などについての資料に基づいて,大気の構造の特徴を見いだして理解するとともに,太陽放射の受熱量と地球放射の放熱量がつり合っていることを理解すること。
㋑ 大気と海水の運動 大気と海水の運動に関する資料に基づいて,大気と海洋の大循環について理解するとともに,緯度により太陽放射の受熱量が異なることなどから,地球規模で熱が輸送されていることを見いだして理解すること。
イ 地球のすがたについて,観察,実験などを通して探究し,惑星としての地球,活動する地球,大気と海洋について,規則性や関係性を見いだして表現すること。
(2) 変動する地球 変動する地球についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 変動する地球について,宇宙や太陽系の誕生から今日までの一連の時間の中で捉えながら,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。また,自然環境の保全の重要性について認識すること。
(ア) 地球の変遷
㋐ 宇宙,太陽系と地球の誕生 宇宙の誕生,太陽系の誕生と生命を生み出す条件を備えた地球の特徴を理解すること。
㋑ 古生物の変遷と地球環境 地層や化石に関する観察などを行い,地質時代が古生物の変遷に基づいて区分されることを理解するとともに,地球環境の変化に関する資料に基づいて,大気の変化と生命活動の相互の関わりを見いだして理解すること。
(イ) 地球の環境
㋐ 地球環境の科学 地球規模の自然環境に関する資料に基づいて,地球環境の変化を見いだしてその仕組みを理解するとともに,それらの現象と人間生活との関わりについて認識すること。
㋑ 日本の自然環境 日本の自然環境を理解し,それらがもたらす恩恵や災害など自然環境と人間生活との関わりについて認識すること。
イ 変動する地球について,観察,実験などを通して探究し,地球の変遷,地球の環境について,規則性や関係性を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)及び(2)については,中学校理科との関連を考慮し,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,観察,実験などを行い,探究の過程を踏まえた学習活動を行うようにすること。その際,学習内容の特質に応じて,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,野外観察,調査,データの分析・解釈,推論などの探究の方法を習得させるようにするとともに,報告書...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,測定の歴史や方法にも触れること。㋑については,構成物質にも触れること。 (イ)の㋐については,マントル内のプルームの存在にも触れること。「地質構造」については,変成岩と変成作用との関係についても触れること。㋑の「火山活動」については,プレ...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐の「宇宙の誕生」については,ビッグバンを扱い,宇宙の年齢と水素やヘリウムがつくられたことにも触れること。「太陽系の誕生」については,惑星が形成された過程を中心に扱い,惑星内部の層構造に触れること。その際,太陽の誕生と太陽のエネルギー源についても触れる...
第9 地 学
1 目標 地球や地球を取り巻く環境に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,地球や地球を取り巻く環境を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 地球や地球を取り巻く環境に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度と,自然環境の保全に寄与する態度を養う。
2 内容
(1) 地球の概観 地球の形状や内部構造についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 地球の形状や内部構造について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 地球の形状
㋐ 地球の形と重力 地球楕(だ)円体や地球表面における重力に関する資料に基づいて,地球の形状と重力との関係を見いだして理解すること。
㋑ 地球の磁気 地磁気に関する観察,実験などを行い,地磁気の特徴とその働きを理解すること。
(イ) 地球の内部
㋐ 地球の内部構造 地震波の伝わり方についての資料に基づいて,地球内部の構造を見いだして理解すること。
㋑ 地球内部の状態と物質 地球内部の温度,密度,圧力及び構成物質の組成について理解すること。
イ 地球の形状や内部構造について,観察,実験などを通して探究し,地球の形状や内部構造の特徴を見いだして表現すること。
(2) 地球の活動と歴史 地球の活動と歴史についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができよう指導する。
ア 地球の活動と歴史について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 地球の活動
㋐ プレートテクトニクス プレートテクトニクスとその成立過程を理解すること。
㋑ 地震と地殻変動 世界の震源分布についての資料に基づいて,プレート境界における地震活動の特徴をプレート運動と関連付けて理解するとともに,それに伴う地殻変動などについて理解すること。
㋒ 火成活動 島弧−海溝系における火成活動の特徴を,マグマの発生と分化及び火成岩の形成と関連付けて理解すること。
㋓ 変成作用と変成岩 変成岩に関する観察,実験などを行い,変成作用と変成岩の特徴及び造山帯について理解すること。
(イ) 地球の歴史
㋐ 地表の変化 風化,侵食,運搬及び堆積の諸作用による地形の形成について,身近な地形と関連付けて理解すること。
㋑ 地層の観察 地層に関する野外観察や実験などを行い,地層の形成及び地質時代における地球環境や地殻変動について理解すること。
㋒ 地球環境の変遷 大気,海洋,大陸及び古生物などの変遷に関する資料に基づいて,地球環境の移り変わりを総合的に理解すること。
㋓ 日本列島の成り立ち 日本列島の地形や地質に関する資料に基づいて,島弧としての日本列島の地学的な特徴と形成史をプレート運動などと関連付けて理解すること。
イ 地球の活動と歴史について,観察,実験などを通して探究し,地球の活動の特徴と歴史の概要を見いだして表現すること。
(3) 地球の大気と海洋 地球の大気と海洋についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができよう指導する。
ア 地球の大気と海洋について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 大気の構造と運動
㋐ 大気の構造 大気の組成,太陽放射と地球放射の性質を理解するとともに,大気に関する観測資料などに基づいて,各圏の特徴と地球全体の熱収支など大気の構造を理解すること。
㋑ 大気の運動と気象 大循環と対流による現象及び日本や世界の気象の特徴を理解すること。
(イ) 海洋と海水の運動
㋐ 海洋の構造 海水の組成を理解するとともに,海洋に関する観測資料などに基づいて,水温と塩分の分布との関係など海洋の構造を理解すること。
㋑ 海水の運動 海水の運動と循環及び海洋と大気の相互作用について理解すること。
イ 地球の大気と海洋について,観察,実験などを通して探究し,地球の大気と海洋の構造や運動の規則性や関係性を見いだして表現すること。
(4) 宇宙の構造 宇宙に関する事物・現象についての観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができよう指導する。
ア 宇宙に関する事物・現象について,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 太陽系
㋐ 地球の自転と公転 地球の自転と公転に関する観察,実験などを行い,地球の自転と公転の証拠となる現象を理解すること。
㋑ 太陽系天体とその運動 太陽系天体に関する観測資料などに基づいて,太陽系天体の特徴を理解するとともに,惑星の運動の規則性を見いだし,視運動と関連付けて理解すること。
㋒ 太陽の活動 太陽に関する観察,実験などを行い,太陽表面の現象を太陽の活動と関連付けて理解すること。
(イ) 恒星と銀河系
㋐ 恒星の性質と進化 恒星に関する観察,実験などを行い,恒星の性質と進化の特徴を見いだして理解すること。
㋑ 銀河系の構造 銀河系に関する観測資料などに基づいて,銀河系の構成天体とその分布について理解すること。
(ウ) 銀河と宇宙
㋐ 様々な銀河 銀河についての観測資料などに基づいて,様々な銀河の存在と銀河の分布の特徴を理解すること。
㋑ 膨張する宇宙 宇宙の誕生や進化について調べ,現代の宇宙像の概要を理解すること。
イ 宇宙に関する事物・現象について,観察,実験などを通して探究し,天体の運動や宇宙の構造を見いだして表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(4)までについては,「地学基礎」との関係を考慮しながら,それぞれのアに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等とを相互に関連させながら,この科目の学習を通して,科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すこと。
イ この科目で育成を目指す資質・能力を育むため,「地学基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うとともに,この科目の学習を通して,探究の全ての学習過程を経験できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の㋐については,ジオイドと重力異常にも触れること。㋑については,地磁気の三要素及び磁気圏と太陽風との関連を扱うこと。また,地磁気の原因と古地磁気にも触れること。 (イ)の㋐については,走時曲線を扱い,地震波トモグラフィーにも触れること。㋑については,アイ...
イ 内容の(2)のアの(ア)の㋐については,マントル内のプルームも扱うこと。㋑の「地震活動の特徴」については,地震災害にも触れること。「地殻変動」については,活断層と地形との関係にも触れること。㋒の「火成活動の特徴」については,火山災害にも触れること。㋓については,造山帯の特徴を安...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の㋐の「大気の組成」については,大気中の水分も扱うこと。「地球全体の熱収支」については,地表や大気圏などに分けて扱うこと。㋑の「大循環」による現象については,偏西風波動と地上の高気圧や低気圧との関係も扱うこと。「対流」による現象については,大気の安定と不...
エ 内容の(4)のアの(ア)の㋐の「自転」については,フーコーの振り子を扱うこと。「公転」については,年周視差と年周光行差を扱うこと。また,時刻と太陽暦にも触れること。㋑の「太陽系天体の特徴」については,観測や探査機などによる研究成果を踏まえて特徴を扱うこと。「惑星の運動」について...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,理科の学習過程の特質を踏まえ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどの科学的に探究する学習活動の充実を...
(2) 「物理」,「化学」,「生物」及び「地学」の各科目については,原則として,それぞれに対応する基礎を付した科目を履修した後に履修させること。
(3) 各科目を履修させるに当たっては,当該科目や理科に属する他の科目の履修内容を踏まえ,相互の連携を一層充実させるとともに,他教科等の目標や学習の内容の関連に留意し,連携を図ること。
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導に当たっては,問題を見いだし観察,実験などを計画する学習活動,観察,実験などの結果を分析し解釈する学習活動,科学的な概念を使用して考えたり説明したりする学習活動などが充実するようにすること。
(2) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成を図ること。また,環境問題や科学技術の進歩と人間生活に関わる内容等については,持続可能な社会をつくることの重要性も踏まえながら,科学的な見地から取り扱うこと。
(3) 各科目の指導に当たっては,観察,実験の過程での情報の収集・検索,計測・制御,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
(4) 観察,実験,野外観察などの体験的な学習活動を充実させること。また,環境整備に十分配慮すること。
(5) 各科目の指導に当たっては,大学や研究機関,博物館や科学学習センターなどと積極的に連携,協力を図るようにすること。
(6) 科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや安全性の向上に役立っていることに触れること。また,理科で学習することが様々な職業などと関連していることにも触れること。
(7) 観察,実験,野外観察などの指導に当たっては,関連する法規等に従い,事故防止に十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置を講ずること。
第6節 保 健 体 育
第1款 目標 体育や保健の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを継続するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 各種の運動の特性に応じた技能等及び社会生活における健康・安全について理解するとともに,技能を身に付けるようにする。
(2) 運動や健康についての自他や社会の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 生涯にわたって継続して運動に親しむとともに健康の保持増進と体力の向上を目指し,明るく豊かで活力ある生活を営む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 体 育
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続するとともに,自己の状況に応じて体力の向上を図るための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 運動の合理的,計画的な実践を通して,運動の楽しさや喜びを深く味わい,生涯にわたって運動を豊かに継続することができるようにするため,運動の多様性や体力の必要性について理解するとともに,それらの技能を身に付けるようにする。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて思考し判断するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養う。
(3) 運動における競争や協働の経験を通して,公正に取り組む,互いに協力する,自己の責任を果たす,参画する,一人一人の違いを大切にしようとするなどの意欲を育てるとともに,健康・安全を確保して,生涯にわたって継続して運動に親しむ態度を養う。
2 内容
A 体つくり運動 体つくり運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを味わい,体つくり運動の行い方,体力の構成要素,実生活への取り入れ方などを理解するとともに,自己の体力や生活に応じた継続的な運動の計画を立て,実生活に役立てること。
ア 体ほぐしの運動では,手軽な運動を行い,心と体は互いに影響し変化することや心身の状態に気付き,仲間と主体的に関わり合うこと。
イ 実生活に生かす運動の計画では,自己のねらいに応じて,健康の保持増進や調和のとれた体力の向上を図るための継続的な運動の計画を立て取り組むこと。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 体つくり運動に主体的に取り組むとともに,互いに助け合い高め合おうとすること,一人一人の違いに応じた動きなどを大切にしようとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
B 器械運動 器械運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,技がよりよくできたり自己や仲間の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,技の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,発表の仕方などを理解するとともに,自己に適した技で演技すること。
ア マット運動では,回転系や巧技系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを構成し演技すること。
イ 鉄棒運動では,支持系や懸垂系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを構成し演技すること。
ウ 平均台運動では,体操系やバランス系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを構成し演技すること。
エ 跳び箱運動では,切り返し系や回転系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 器械運動に主体的に取り組むとともに,よい演技を讃(たた)えようとすること,互いに助け合い高め合おうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
C 陸上競技 陸上競技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,記録の向上や競争及び自己や仲間の課題を解決するなどの多様な楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解するとともに,各種目特有の技能を身に付けること。
ア 短距離走・リレーでは,中間走の高いスピードを維持して速く走ることやバトンの受渡しで次走者と前走者の距離を長くすること,長距離走では,ペースの変化に対応して走ること,ハードル走では,スピードを維持した走りからハードルを低くリズミカルに越すこと。
イ 走り幅跳びでは,スピードに乗った助走と力強い踏み切りから着地までの動きを滑らかにして跳ぶこと,走り高跳びでは,スピードのあるリズミカルな助走から力強く踏み切り,滑らかな空間動作で跳ぶこと,三段跳びでは,短い助走からリズミカルに連続して跳ぶこと。
ウ 砲丸投げでは,立ち投げなどから砲丸を突き出して投げること,やり投げでは,短い助走からやりを前方にまっすぐ投げること。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 陸上競技に主体的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
D 水 泳 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,記録の向上や競争及び自己や仲間の課題を解決するなどの多様な楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解するとともに,自己に適した泳法の効率を高めて泳ぐこと。
ア クロールでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,伸びのある動作と安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
イ 平泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,伸びのある動作と安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
ウ 背泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
エ バタフライでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
オ 複数の泳法で長く泳ぐこと又はリレーをすること。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 水泳に主体的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,水泳の事故防止に関する心得を遵守するなど健康・安全を確保す...
E 球 技 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,勝敗を競ったりチームや自己の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,技術などの名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解するとともに,作戦や状況に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開すること。
ア ゴール型では,状況に応じたボール操作と空間を埋めるなどの動きによって空間への侵入などから攻防をすること。
イ ネット型では,状況に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空間を作り出すなどの攻防をすること。
ウ ベースボール型では,状況に応じたバット操作と走塁での攻撃,安定したボール操作と状況に応じた守備などによって攻防をすること。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するためのチームや自己の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己やチームの考えたことを他者に伝えること。
(3) 球技に主体的に取り組むとともに,フェアなプレイを大切にしようとすること,合意形成に貢献しようとすること,一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとすること,互いに助け合い高め合おうとすることなどや,健康・安全を確保すること。
F 武 道 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,勝敗を競ったり自己や仲間の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,伝統的な考え方,技の名称や見取り稽古の仕方,体力の高め方,課題解決の方法,試合の仕方などを理解するとともに,得意技などを用いた攻防を展開すること。
ア 柔道では,相手の動きの変化に応じた基本動作から,得意技や連絡技・変化技を用いて,素早く相手を崩して投げたり,抑えたり,返したりするなどの攻防をすること。
イ 剣道では,相手の動きの変化に応じた基本動作から,得意技を用いて,相手の構えを崩し,素早くしかけたり応じたりするなどの攻防をすること。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 武道に主体的に取り組むとともに,相手を尊重し,礼法などの伝統的な行動の仕方を大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
G ダンス ダンスについて,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,感じを込めて踊ったり仲間と自由に踊ったり,自己や仲間の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,ダンスの名称や用語,文化的背景と表現の仕方,交流や発表の仕方,課題解決の方法,体力の高め方などを理解するとともに,それぞれ特有の表現や踊りを身に付け...
ア 創作ダンスでは,表したいテーマにふさわしいイメージを捉え,個や群で,対極の動きや空間の使い方で変化を付けて即興的に表現したり,イメージを強調した作品にまとめたりして踊ること。
イ フォークダンスでは,日本の民踊(よう)や外国の踊りから,それらの踊り方の特徴を強調して,音楽に合わせて多様なステップや動きと組み方で仲間と対応して踊ること。
ウ 現代的なリズムのダンスでは,リズムの特徴を強調して全身で自由に踊ったり,変化とまとまりを付けて仲間と対応したりして踊ること。
(2) 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) ダンスに主体的に取り組むとともに,互いに共感し高め合おうとすること,合意形成に貢献しようとすること,一人一人の違いに応じた表現や役割を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
H 体育理論
(1) スポーツの文化的特性や現代のスポーツの発展について,課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア スポーツの文化的特性や現代のスポーツの発展について理解すること。
(ア) スポーツは,人類の歴史とともに始まり,その理念が時代に応じて多様に変容してきていること。また,我が国から世界に普及し,発展しているスポーツがあること。
(イ) 現代のスポーツは,オリンピックやパラリンピック等の国際大会を通して,国際親善や世界平和に大きな役割を果たし,共生社会の実現にも寄与していること。また,ドーピングは,フェアプレイの精神に反するなど,能力の限界に挑戦するスポーツの文化的価値を失わせること。
(ウ) 現代のスポーツは,経済的な波及効果があり,スポーツ産業が経済の中で大きな影響を及ぼしていること。また,スポーツの経済的な波及効果が高まるにつれ,スポーツの高潔さなどが一層求められること。
(エ) スポーツを行う際は,スポーツが環境や社会にもたらす影響を考慮し,多様性への理解や持続可能な社会の実現に寄与する責任ある行動が求められること。
イ スポーツの文化的特性や現代のスポーツの発展について,課題を発見し,よりよい解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝えること。
ウ スポーツの文化的特性や現代のスポーツの発展についての学習に自主的に取り組むこと。
(2) 運動やスポーツの効果的な学習の仕方について,課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 運動やスポーツの効果的な学習の仕方について理解すること。
(ア) 運動やスポーツの技能と体力は,相互に関連していること。また,期待する成果に応じた技能や体力の高め方があること。さらに,過度な負荷や長期的な酷使は,けがや疾病の原因となる可能性があること。
(イ) 運動やスポーツの技術は,学習を通して技能として発揮されるようになること。また,技術の種類に応じた学習の仕方があること。現代のスポーツの技術や戦術,ルールは,用具の改良やメディアの発達に伴い変わり続けていること。
(ウ) 運動やスポーツの技能の上達過程にはいくつかの段階があり,その学習の段階に応じた練習方法や運動観察の方法,課題の設定方法などがあること。また,これらの獲得には,一定の期間がかかること。
(エ) 運動やスポーツを行う際は,気象条件の変化など様々な危険を予見し,回避することが求められること。
イ 運動やスポーツの効果的な学習の仕方について,課題を発見し,よりよい解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝えること。
ウ 運動やスポーツの効果的な学習の仕方についての学習に主体的に取り組むこと。
(3) 豊かなスポーツライフの設計の仕方について,課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 豊かなスポーツライフの設計の仕方について理解すること。
(ア) スポーツは,各ライフステージにおける身体的,心理的,社会的特徴に応じた多様な楽しみ方があること。また,その楽しみ方は,個人のスポーツに対する欲求などによっても変化すること。
(イ) 生涯にわたってスポーツを継続するためには,ライフスタイルに応じたスポーツとの関わり方を見付けること,仕事と生活の調和を図ること,運動の機会を生み出す工夫をすることなどが必要であること。
(ウ) スポーツの推進は,様々な施策や組織,人々の支援や参画によって支えられていること。
(エ) 人生に潤いをもたらす貴重な文化的資源として,スポーツを未来に継承するためには,スポーツの可能性と問題点を踏まえて適切な「する,みる,支える,知る」などの関わりが求められること。
イ 豊かなスポーツライフの設計の仕方について,課題を発見し,よりよい解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝えること。
ウ 豊かなスポーツライフの設計の仕方についての学習に主体的に取り組むこと。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までの領域については,次のとおり取り扱うものとする。
ア 「A体つくり運動」及び「H体育理論」については,各年次において全ての生徒に履修させること。
イ 入学年次においては,「B器械運動」,「C陸上競技」,「D水泳」及び「Gダンス」についてはこれらの中から一つ以上を,「E球技」及び「F武道」についてはこれらの中から一つ以上をそれぞれ選択して履修できるようにすること。その次の年次以降においては,「B器械運動」から「Gダンス」までの...
(2) 内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までに示す事項については,各年次において次のとおり取り扱うものとする。
ア 「A体つくり運動」に示す事項については,全ての生徒に履修させること。なお,(1)のアの運動については,「B器械運動」から「Gダンス」までにおいても関連を図って指導することができるとともに,「保健」における精神疾患の予防と回復などの内容との関連を図ること。(1)のイの運動について...
イ 「B器械運動」の(1)の運動については,アからエまでの中から選択して履修できるようにすること。
ウ 「C陸上競技」の(1)の運動については,アからウまでの中から選択して履修できるようにすること。
エ 「D水泳」の(1)の運動については,アからオまでの中から選択して履修できるようにすること。なお,「保健」における応急手当の内容との関連を図ること。 また,泳法との関連において水中からのスタート及びターンを取り上げること。なお,入学年次の次の年次以降は,安全を十分に確保した上で,...
オ 「E球技」の(1)の運動については,入学年次においては,アからウまでの中から二つを,その次の年次以降においては,アからウまでの中から一つを選択して履修できるようにすること。また,アについては,バスケットボール,ハンドボール,サッカー,ラグビーの中から,イについては,バレーボール...
カ 「F武道」については,柔道,剣道,相撲,空手道,なぎなた,弓道,合気道,少林寺拳法,銃剣道などを通して,我が国固有の伝統と文化により一層触れることができるようにすること。また,(1)の運動については,ア又はイのいずれかを選択して履修できるようにすること。なお,学校や地域の実態に...
キ 「Gダンス」の(1)の運動については,アからウまでの中から選択して履修できるようにすること。なお,学校や地域の実態に応じて,社交ダンスなどのその他のダンスについても履修させることができること。
ク 「H体育理論」については,(1)は入学年次,(2)はその次の年次,(3)はそれ以降の年次で取り上げること。その際,各年次で6単位時間以上を配当すること。
(3) 内容の「B器械運動」から「Gダンス」までの領域及び運動については,学校や地域の実態及び生徒の特性や選択履修の状況等を踏まえるとともに,安全を十分に確保した上で,生徒が自由に選択して履修することができるよう配慮するものとする。指導に当たっては,内容の「B器械運動」から「Gダン...
(4) 自然との関わりの深いスキー,スケートや水辺活動などの指導については,学校や地域の実態に応じて積極的に行うことに留意するものとする。また,レスリングについても履修させることができるものとする。
(5) 集合,整頓,列の増減,方向変換などの行動の仕方を身に付け,能率的で安全な集団としての行動ができるようにするための指導については,内容の「A体つくり運動」から「Gダンス」までの領域において適切に行うものとする。
(6) 筋道を立てて練習や作戦について話し合う活動などを通して,コミュニケーション能力や論理的な思考力の育成を促し,主体的な学習活動が充実するよう配慮するものとする。
第2 保 健
1 目標 保健の見方・考え方を働かせ,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,生涯を通じて人々が自らの健康や環境を適切に管理し,改善していくための資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 個人及び社会生活における健康・安全について理解を深めるとともに,技能を身に付けるようにする。
(2) 健康についての自他や社会の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて思考し判断するとともに,目的や状況に応じて他者に伝える力を養う。
(3) 生涯を通じて自他の健康の保持増進やそれを支える環境づくりを目指し,明るく豊かで活力ある生活を営む態度を養う。
2 内容
(1) 現代社会と健康について,自他や社会の課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 現代社会と健康について理解を深めること。
(ア) 健康の考え方 国民の健康課題や健康の考え方は,国民の健康水準の向上や疾病構造の変化に伴って変わってきていること。また,健康は,様々な要因の影響を受けながら,主体と環境の相互作用の下に成り立っていること。 健康の保持増進には,ヘルスプロモーションの考え方を踏まえた個人の適切な...
(イ) 現代の感染症とその予防 感染症の発生や流行には,時代や地域によって違いがみられること。その予防には,個人の取組及び社会的な対策を行う必要があること。
(ウ) 生活習慣病などの予防と回復 健康の保持増進と生活習慣病などの予防と回復には,運動,食事,休養及び睡眠の調和のとれた生活の実践や疾病の早期発見,及び社会的な対策が必要であること。
(エ) 喫煙,飲酒,薬物乱用と健康 喫煙と飲酒は,生活習慣病などの要因になること。また,薬物乱用は,心身の健康や社会に深刻な影響を与えることから行ってはならないこと。それらの対策には,個人や社会環境への対策が必要であること。
(オ) 精神疾患の予防と回復 精神疾患の予防と回復には,運動,食事,休養及び睡眠の調和のとれた生活を実践するとともに,心身の不調に気付くことが重要であること。また,疾病の早期発見及び社会的な対策が必要であること。
イ 現代社会と健康について,課題を発見し,健康や安全に関する原則や概念に着目して解決の方法を思考し判断するとともに,それらを表現すること。
(2) 安全な社会生活について,自他や社会の課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 安全な社会生活について理解を深めるとともに,応急手当を適切にすること。
(ア) 安全な社会づくり 安全な社会づくりには,環境の整備とそれに応じた個人の取組が必要であること。また,交通事故を防止するには,車両の特性の理解,安全な運転や歩行など適切な行動,自他の生命を尊重する態度,交通環境の整備が関わること。交通事故には補償をはじめとした責任が生じること。...
(イ) 応急手当 適切な応急手当は,傷害や疾病の悪化を軽減できること。応急手当には,正しい手順や方法があること。また,応急手当は,傷害や疾病によって身体が時間の経過とともに損なわれていく場合があることから,速やかに行う必要があること。 心肺蘇(そ)生法などの応急手当を適切に行うこと...
イ 安全な社会生活について,安全に関する原則や概念に着目して危険の予測やその回避の方法を考え,それらを表現すること。
(3) 生涯を通じる健康について,自他や社会の課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生涯を通じる健康について理解を深めること。
(ア) 生涯の各段階における健康 生涯を通じる健康の保持増進や回復には,生涯の各段階の健康課題に応じた自己の健康管理及び環境づくりが関わっていること。
(イ) 労働と健康 労働災害の防止には,労働環境の変化に起因する傷害や職業病などを踏まえた適切な健康管理及び安全管理をする必要があること。
イ 生涯を通じる健康に関する情報から課題を発見し,健康に関する原則や概念に着目して解決の方法を思考し判断するとともに,それらを表現すること。
(4) 健康を支える環境づくりについて,自他や社会の課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 健康を支える環境づくりについて理解を深めること。
(ア) 環境と健康 人間の生活や産業活動は,自然環境を汚染し健康に影響を及ぼすことがあること。それらを防ぐには,汚染の防止及び改善の対策をとる必要があること。また,環境衛生活動は,学校や地域の環境を健康に適したものとするよう基準が設定され,それに基づき行われていること。
(イ) 食品と健康 食品の安全性を確保することは健康を保持増進する上で重要であること。また,食品衛生活動は,食品の安全性を確保するよう基準が設定され,それに基づき行われていること。
(ウ) 保健・医療制度及び地域の保健・医療機関 生涯を通じて健康を保持増進するには,保健・医療制度や地域の保健所,保健センター,医療機関などを適切に活用することが必要であること。 また,医薬品は,有効性や安全性が審査されており,販売には制限があること。疾病からの回復や悪化の防止には...
(エ) 様々な保健活動や社会的対策 我が国や世界では,健康課題に対応して様々な保健活動や社会的対策などが行われていること。
(オ) 健康に関する環境づくりと社会参加 自他の健康を保持増進するには,ヘルスプロモーションの考え方を生かした健康に関する環境づくりが重要であり,それに積極的に参加していくことが必要であること。また,それらを実現するには,適切な健康情報の活用が有効であること。
イ 健康を支える環境づくりに関する情報から課題を発見し,健康に関する原則や概念に着目して解決の方法を思考し判断するとともに,それらを表現すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)のアの(ウ)及び(4)のアの(イ)については,食育の観点を踏まえつつ,健康的な生活習慣の形成に結び付くよう配慮するものとする。また,(1)のアの(ウ)については,がんについても取り扱うものとする。
(2) 内容の(1)のアの(ウ)及び(4)のアの(ウ) については,健康とスポーツの関連について取り扱うものとする。
(3) 内容の(1)のアの(エ)については,疾病との関連,社会への影響などについて総合的に取り扱い,薬物については,麻薬,覚醒剤,大麻等を取り扱うものとする。
(4) 内容の(1)のアの(オ)については,大脳の機能,神経系及び内分泌系の機能について必要に応じ関連付けて扱う程度とする。また,「体育」の「A体つくり運動」における体ほぐしの運動との関連を図るよう配慮するものとする。
(5) 内容の(2)のアの(ア)については,犯罪や自然災害などによる傷害の防止についても,必要に応じ関連付けて扱うよう配慮するものとする。また,交通安全については,二輪車や自動車を中心に取り上げるものとする。
(6) 内容の(2)のアの(イ)については,実習を行うものとし,呼吸器系及び循環器系の機能については,必要に応じ関連付けて扱う程度とする。また,効果的な指導を行うため,「体育」の「D水泳」などとの関連を図るよう配慮するものとする。
(7) 内容の(3)のアの(ア)については,思春期と健康,結婚生活と健康及び加齢と健康を取り扱うものとする。また,生殖に関する機能については,必要に応じ関連付けて扱う程度とする。責任感を涵(かん)養することや異性を尊重する態度が必要であること,及び性に関する情報等への適切な対処につ...
(8) 内容の(4)のアの(ア)については,廃棄物の処理と健康についても触れるものとする。
(9) 指導に際しては,自他の健康やそれを支える環境づくりに関心をもてるようにし,健康に関する課題を解決する学習活動を取り入れるなどの指導方法の工夫を行うものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,体育や保健の見方・考え方を働かせながら,運動や健康についての自他や社会の課題を発見し,その合理的,計画的な解決のための活動の充実を...
(2) 第1章第1款の2の(3)に示す学校における体育・健康に関する指導の趣旨を生かし,特別活動,運動部の活動などとの関連を図り,日常生活における体育・健康に関する活動が適切かつ継続的に実践できるよう留意すること。なお,体力の測定については,計画的に実施し,運動の指導及び体力の向上...
(3) 「体育」は,各年次継続して履修できるようにし,各年次の単位数はなるべく均分して配当すること。なお,内容の「A体つくり運動」に対する授業時数については,各年次で7~10単位時間程度を,内容の「H体育理論」に対する授業時数については,各年次で6単位時間以上を配当するとともに,内...
(4) 「保健」は,原則として入学年次及びその次の年次の2か年にわたり履修させること。
(5) 義務教育段階との接続を重視し,中学校保健体育科との関連に留意すること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 言語能力を育成する言語活動を重視し,筋道を立てて練習や作戦について話し合ったり身振りや身体を使って動きの修正を図ったりする活動や,個人及び社会生活における健康の保持増進や回復について話し合う活動などを通して,コミュニケーション能力や論理的な思考力の育成を促し,主体的な学習活...
(2) 各科目の指導に当たっては,その特質を踏まえ,必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるよう配慮すること。
(3) 体力や技能の程度,性別や障害の有無等にかかわらず,運動の多様な楽しみ方を社会で実践することができるよう留意すること。
(4) 「体育」におけるスポーツとの多様な関わり方や「保健」の指導については,具体的な体験を伴う学習の工夫を行うよう留意すること。
(5) 「体育」と「保健」で示された内容については,相互の関連が図られるよう,それぞれの内容を適切に指導した上で,学習成果の関連が実感できるよう留意すること。
第7節 芸   術
第1款 目標 芸術の幅広い活動を通して,各科目における見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の芸術や芸術文化と豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 芸術に関する各科目の特質について理解するとともに,意図に基づいて表現するための技能を身に付けるようにする。
(2) 創造的な表現を工夫したり,芸術のよさや美しさを深く味わったりすることができるようにする。
(3) 生涯にわたり芸術を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,心豊かな生活や社会を創造していく態度を養い,豊かな情操を培う。
第2款 各 科 目
第1 音楽Ⅰ
1 目標 音楽の幅広い活動を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の音や音楽,音楽文化と幅広く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 曲想と音楽の構造や文化的・歴史的背景などとの関わり及び音楽の多様性について理解するとともに,創意工夫を生かした音楽表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 自己のイメージをもって音楽表現を創意工夫することや,音楽を評価しながらよさや美しさを自ら味わって聴くことができるようにする。
(3) 主体的・協働的に音楽の幅広い活動に取り組み,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,音楽文化に親しみ,音楽によって生活や社会を明るく豊かなものにしていく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 歌唱 歌唱に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 歌唱表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,自己のイメージをもって歌唱表現を創意工夫すること。
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解すること。
(ア) 曲想と音楽の構造や歌詞,文化的・歴史的背景との関わり
(イ) 言葉の特性と曲種に応じた発声との関わり
(ウ) 様々な表現形態による歌唱表現の特徴
ウ 創意工夫を生かした歌唱表現をするために必要な,次の(ア)から(ウ)までの技能を身に付けること。
(ア) 曲にふさわしい発声,言葉の発音,身体の使い方などの技能
(イ) 他者との調和を意識して歌う技能
(ウ) 表現形態の特徴を生かして歌う技能
(2) 器楽 器楽に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 器楽表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,自己のイメージをもって器楽表現を創意工夫すること。
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解すること。
(ア) 曲想と音楽の構造や文化的・歴史的背景との関わり
(イ) 曲想と楽器の音色や奏法との関わり
(ウ) 様々な表現形態による器楽表現の特徴
ウ 創意工夫を生かした器楽表現をするために必要な,次の(ア)から(ウ)までの技能を身に付けること。
(ア) 曲にふさわしい奏法,身体の使い方などの技能
(イ) 他者との調和を意識して演奏する技能
(ウ) 表現形態の特徴を生かして演奏する技能
(3) 創作 創作に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 創作表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,自己のイメージをもって創作表現を創意工夫すること。
イ 音素材,音を連ねたり重ねたりしたときの響き,音階や音型などの特徴及び構成上の特徴について,表したいイメージと関わらせて理解すること。
ウ 創意工夫を生かした創作表現をするために必要な,次の(ア)から(ウ)までの技能を身に付けること。
(ア) 反復,変化,対照などの手法を活用して音楽をつくる技能
(イ) 旋律をつくったり,つくった旋律に副次的な旋律や和音などを付けた音楽をつくったりする技能
(ウ) 音楽を形づくっている要素の働きを変化させ,変奏や編曲をする技能
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を得たり生かしたりしながら,次の(ア)から(ウ)までについて考え,音楽のよさや美しさを自ら味わって聴くこと。
(ア) 曲や演奏に対する評価とその根拠
(イ) 自分や社会にとっての音楽の意味や価値
(ウ) 音楽表現の共通性や固有性
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解すること。
(ア) 曲想や表現上の効果と音楽の構造との関わり
(イ) 音楽の特徴と文化的・歴史的背景,他の芸術との関わり
(ウ) 我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれぞれの特徴
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し,それらの働きを感受しながら,知覚したことと感受したこととの関わりについて考えること。
イ 音楽を形づくっている要素及び音楽に関する用語や記号などについて,音楽における働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,中学校音楽科との関連を十分に考慮し,それぞれ特定の活動のみに偏らないようにするとともに,必要に応じて,〔共通事項〕を要として各領域や分野の関連を図るものとする。
(2) 内容の「A表現」の(1),(2)及び(3)の指導については,ア,イ及びウの各事項を,「B鑑賞」の(1)の指導については,ア及びイの各事項を適切に関連させて指導する。
(3) 生徒の特性等を考慮し,内容の「A表現」の(3)のウについては(ア),(イ)又は(ウ)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(4) 内容の〔共通事項〕は,表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力であり,「A表現」及び「B鑑賞」の指導と併せて,十分な指導が行われるよう工夫する。
(5) 内容の「A表現」の指導に当たっては,生徒の特性等を考慮し,視唱と視奏及び読譜と記譜の指導を含めるものとする。
(6) 内容の「A表現」の指導に当たっては,我が国の伝統的な歌唱及び和楽器を含めて扱うようにする。その際,内容の「B鑑賞」の(1)のア及びイの(イ)又は(ウ)との関連を図るよう配慮するものとする。
(7) 内容の「A表現」の(3)の指導に当たっては,即興的に音を出しながら音のつながり方を試すなど,音を音楽へと構成することを重視するとともに,作品を記録する方法を工夫させるものとする。
(8) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,思考力,判断力,表現力等の育成を図るため,音や音楽及び言葉によるコミュニケーションを図り,芸術科音楽の特質に応じた言語活動を適切に位置付けられるよう指導を工夫する。なお,内容の「B鑑賞」の指導に当たっては,曲や演奏について根...
(9) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の教材については,学校や地域の実態等を考慮し,我が国や郷土の伝統音楽を含む我が国及び諸外国の様々な音楽から幅広く扱うようにする。また,「B鑑賞」の教材については,アジア地域の諸民族の音楽を含めて扱うようにする。
(10) 音楽活動を通して,それぞれの教材等に応じ,生徒が音や音楽と生活や社会との関わりを実感できるよう指導を工夫する。なお,適宜,自然音や環境音などについても取り扱い,音環境への関心を高めることができるよう指導を工夫する。
(11) 自己や他者の著作物及びそれらの著作者の創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,必要に応じて,音楽に関する知的財産権について触れるようにする。また,こうした態度の形成が,音楽文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮する。
第2 音楽Ⅱ
1 目標 音楽の諸活動を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の音や音楽,音楽文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 曲想と音楽の構造や文化的・歴史的背景などとの関わり及び音楽の多様性について理解を深めるとともに,創意工夫を生かした音楽表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 個性豊かに音楽表現を創意工夫することや,音楽を評価しながらよさや美しさを深く味わって聴くことができるようにする。
(3) 主体的・協働的に音楽の諸活動に取り組み,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,音楽文化に親しみ,音楽によって生活や社会を明るく豊かなものにしていく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 歌唱 歌唱に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 歌唱表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,個性豊かに歌唱表現を創意工夫すること。
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解すること。
(ア) 曲想と音楽の構造や歌詞,文化的・歴史的背景との関わり及びその関わりによって生み出される表現上の効果
(イ) 言葉の特性と曲種に応じた発声との関わり及びその関わりによって生み出される表現上の効果
(ウ) 様々な表現形態による歌唱表現の固有性や多様性
ウ 創意工夫を生かした歌唱表現をするために必要な,次の(ア)から(ウ)までの技能を身に付けること。
(ア) 曲にふさわしい発声,言葉の発音,身体の使い方などの技能
(イ) 他者との調和を意識して歌う技能
(ウ) 表現形態の特徴や表現上の効果を生かして歌う技能
(2) 器楽 器楽に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 器楽表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,個性豊かに器楽表現を創意工夫すること。
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解すること。
(ア) 曲想と音楽の構造や文化的・歴史的背景との関わり及びその関わりによって生み出される表現上の効果
(イ) 曲想と楽器の音色や奏法との関わり及びその関わりによって生み出される表現上の効果
(ウ) 様々な表現形態による器楽表現の固有性や多様性
ウ 創意工夫を生かした器楽表現をするために必要な,次の(ア)から(ウ)までの技能を身に付けること。
(ア) 曲にふさわしい奏法,身体の使い方などの技能
(イ) 他者との調和を意識して演奏する技能
(ウ) 表現形態の特徴や表現上の効果を生かして演奏する技能
(3) 創作 創作に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 創作表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,個性豊かに創作表現を創意工夫すること。
イ 音素材,音を連ねたり重ねたりしたときの響き,音階や音型などの特徴及び構成上の特徴について,表したいイメージと関わらせて理解を深めること。
ウ 創意工夫を生かした創作表現をするために必要な,次の(ア)から(ウ)までの技能を身に付けること。
(ア) 反復,変化,対照などの手法を活用して音楽をつくる技能
(イ) 旋律をつくったり,つくった旋律に副次的な旋律や和音などを付けた音楽をつくったりする技能
(ウ) 音楽を形づくっている要素の働きを変化させ,変奏や編曲をする技能
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を得たり生かしたりしながら,次の(ア)から(ウ)までについて考え,音楽のよさや美しさを深く味わって聴くこと。
(ア) 曲や演奏に対する評価とその根拠
(イ) 自分や社会にとっての音楽の意味や価値
(ウ) 音楽表現の共通性や固有性
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解を深めること。
(ア) 曲想や表現上の効果と音楽の構造との関わり
(イ) 音楽の特徴と文化的・歴史的背景,他の芸術との関わり
(ウ) 我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれぞれの特徴
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し,それらの働きを感受しながら,知覚したことと感受したこととの関わりについて考えること。
イ 音楽を形づくっている要素及び音楽に関する用語や記号などについて,音楽における働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,必要に応じて,〔共通事項〕を要として相互の関連を図るものとする。
(2) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(3) 内容の「B鑑賞」の指導については,各事項において育成を目指す資質・能力の定着が図られるよう,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(4) 内容の取扱いに当たっては,「音楽Ⅰ」の3の(2)から(11)までと同様に取り扱うものとする。
第3 音楽Ⅲ
1 目標 音楽の諸活動を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の多様な音や音楽,音楽文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 曲想と音楽の構造や文化的・歴史的背景などとの関わり及び音楽文化の多様性について理解するとともに,創意工夫や表現上の効果を生かした音楽表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽に関する知識や技能を総合的に働かせながら,個性豊かに音楽表現を創意工夫したり音楽を評価しながらよさや美しさを深く味わって聴いたりすることができるようにする。
(3) 主体的・協働的に音楽の諸活動に取り組み,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育むとともに,感性を磨き,音楽文化を尊重し,音楽によって生活や社会を明るく豊かなものにしていく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 歌唱 歌唱に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 歌唱表現に関わる知識や技能を総合的に働かせながら,個性豊かに歌唱表現を創意工夫すること。
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 曲の表現内容や様々な表現形態による歌唱表現の固有性や多様性
(イ) 歌や歌うことと生活や社会との関わり
ウ 創意工夫や表現上の効果を生かした歌唱表現をするために必要な技能を身に付けること。
(2) 器楽 器楽に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 器楽表現に関わる知識や技能を総合的に働かせながら,個性豊かに器楽表現を創意工夫すること。
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 曲の表現内容や様々な表現形態による器楽表現の固有性や多様性
(イ) 曲や演奏することと生活や社会との関わり
ウ 創意工夫や表現上の効果を生かした器楽表現をするために必要な技能を身に付けること。
(3) 創作 創作に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 創作表現に関わる知識や技能を総合的に働かせながら,個性豊かに創作表現を創意工夫すること。
イ 様々な音素材や様式,表現形態などの特徴について,表したいイメージと関わらせて理解すること。
ウ 創意工夫や表現上の効果を生かした創作表現をするために必要な技能を身に付けること。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を総合的に働かせながら,次の(ア)から(ウ)までについて考え,音楽のよさや美しさを深く味わって聴くこと。
(ア) 曲や演奏に対する評価とその根拠
(イ) 文化や芸術としての音楽の意味や価値
(ウ) 音楽表現の共通性や固有性
イ 次の(ア)から(エ)までについて理解すること。
(ア) 音楽の美しさと音楽の構造との関わり
(イ) 芸術としての音楽と文化的・歴史的背景,他の芸術や文化との関わり
(ウ) 現代の我が国及び諸外国の音楽の特徴
(エ) 音楽と人間の感情との関わり及び社会における音楽に関わる人々の役割
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し,それらの働きを感受しながら,知覚したことと感受したこととの関わりについて考えること。
イ 音楽を形づくっている要素及び音楽に関する用語や記号などについて,音楽における働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,内容の「B鑑賞」の(1)のアについては,(ア)を扱うとともに,(イ)又は(ウ)のうち一つ以上を,イについては(ア),(イ),(ウ)又は(エ...
(2) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の教材については,学校や地域の実態等を考慮し,我が国や郷土の伝統音楽を含めて扱うようにする。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「音楽Ⅰ」の3の(2),(4),(5),(7),(8),(10)及び(11),「音楽Ⅱ」の3の(1)及び(3)と同様に取り扱うものとする。
第4 美術Ⅰ
1 目標 美術の幅広い創造活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を重ね,生活や社会の中の美術や美術文化と幅広く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解を深めるとともに,意図に応じて表現方法を創意工夫し,創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,表現の意図と創意工夫,美術の働きなどについて考え,主題を生成し創造的に発想し構想を練ったり,価値意識をもって美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に美術の幅広い創造活動に取り組み,生涯にわたり美術を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,美術文化に親しみ,心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 絵画・彫刻 絵画・彫刻に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 感じ取ったことや考えたことなどを基にした発想や構想
(ア) 自然や自己,生活などを見つめ感じ取ったことや考えたこと,夢や想像などから主題を生成すること。
(イ) 表現形式の特性を生かし,形体や色彩,構成などについて考え,創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 意図に応じて材料や用具の特性を生かすこと。
(イ) 表現方法を創意工夫し,主題を追求して創造的に表すこと。
(2) デザイン デザインに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や機能などを考えた発想や構想
(ア) 目的や条件,美しさなどを考え,主題を生成すること。
(イ) デザインの機能や効果,表現形式の特性などについて考え,創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 意図に応じて材料や用具の特性を生かすこと。
(イ) 表現方法を創意工夫し,目的や計画を基に創造的に表すこと。
(3) 映像メディア表現 映像メディア表現に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 映像メディアの特性を踏まえた発想や構想
(ア) 感じ取ったことや考えたこと,目的や機能などを基に,映像メディアの特性を生かして主題を生成すること。
(イ) 色光や視点,動きなどの映像表現の視覚的な要素の働きについて考え,創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 意図に応じて映像メディア機器等の用具の特性を生かすこと。
(イ) 表現方法を創意工夫し,表現の意図を効果的に表すこと。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 美術作品などの見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 造形的なよさや美しさを感じ取り,作者の心情や意図と創造的な表現の工夫などについて考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 目的や機能との調和のとれた洗練された美しさなどを感じ取り,作者の心情や意図と創造的な表現の工夫などについて考え,見方や感じ方を深めること。
(ウ) 映像メディア表現の特質や表現効果などを感じ取り,作者の心情や意図と創造的な表現の工夫などについて考え,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の美術の働きや美術文化についての見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 環境の中に見られる造形的なよさや美しさを感じ取り,自然と美術との関わり,生活や社会を心豊かにする美術の働きについて考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 日本及び諸外国の美術作品や文化遺産などから美意識や創造性などを感じ取り,日本の美術の歴史や表現の特質,それぞれの国の美術文化について考え,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 造形の要素の働きを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風,様式などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,中学校美術科との関連を十分に考慮し,「A表現」及び「B鑑賞」相互の関連を図り,特に発想や構想に関する資質・能力と鑑賞に関する資質・能力とを総合的に働かせて学習が深められるようにする。
(2) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」の(1)については絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。また,(2)及び(3)についてはいずれかを選択して扱うことができる。その際,感じ取ったことや考えたことなどを基にした表現と,目的や機能な...
(3) 内容の「B鑑賞」の指導については,各事項において育成を目指す資質・能力の定着が図られるよう,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(4) 内容の〔共通事項〕は,表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力であり,「A表現」及び「B鑑賞」の指導と併せて,十分な指導を行い,各事項の実感的な理解を通して,生徒が造形を豊かに捉える多様な視点がもてるように配慮するものとする。
(5) 内容の「A表現」の指導に当たっては,スケッチやデッサンなどにより観察力,思考力,描写力などが十分に高まるよう配慮するものとする。
(6) 内容の「A表現」の指導に当たっては,主題の生成から表現の確認及び完成に至る全過程を通して,自分のよさを発見し喜びを味わい,自己実現を果たしていく態度の形成を図るよう配慮するものとする。
(7) 内容の「B鑑賞」の指導に当たっては,日本の美術も重視して扱うとともに,アジアの美術などについても扱うようにする。
(8) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,芸術科美術の特質に応じて,発想や構想に関する資質・能力や鑑賞に関する資質・能力を育成する観点から,〔共通事項〕に示す事項を視点に,アイデアスケッチなどで構想を練ったり,言葉などで考えを整理したりすることや,作品について批評し...
(9) 創造することの価値を捉え,自己や他者の作品などに表れている創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,必要に応じて,美術に関する知的財産権や肖像権などについて触れるようにする。また,こうした態度の形成が,美術文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮する...
(10) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
第5 美術Ⅱ
1 目標 美術の創造的な諸活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を深め,生活や社会の中の美術や美術文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解を深めるとともに,意図に応じて表現方法を創意工夫し,個性豊かで創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,表現の意図と創造的な工夫,美術の働きなどについて考え,主題を生成し個性豊かに発想し構想を練ったり,自己の価値観を高めて美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に美術の創造的な諸活動に取り組み,生涯にわたり美術を愛好する心情を育むとともに,感性と美意識を高め,美術文化に親しみ,心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 絵画・彫刻 絵画・彫刻に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 感じ取ったことや考えたことなどを基にした発想や構想
(ア) 自然や自己,社会などを深く見つめ感じ取ったことや考えたことなどから主題を生成すること。
(イ) 主題に応じて表現形式について考え,個性豊かで創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 主題に合った表現方法を創意工夫し,個性豊かで創造的に表すこと。
(2) デザイン デザインに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や機能などを考えた発想や構想
(ア) 目的や条件などを基に,人と社会をつなぐデザインの働きについて考え,主題を生成すること。
(イ) 社会におけるデザインの機能や効果,表現形式の特性などについて考え,個性豊かで創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 主題に合った表現方法を創意工夫し,個性豊かで創造的に表すこと。
(3) 映像メディア表現 映像メディア表現に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 映像メディアの特性を踏まえた発想や構想
(ア) 自然や自己,人と社会とのつながりなどを深く見つめ,映像メディアの特性を生かして主題を生成すること。
(イ) 映像表現の視覚的な要素などの効果的な生かし方について考え,個性豊かで創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 主題に合った表現方法を創意工夫し,個性豊かで創造的に表すこと。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 美術作品などの見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 造形的なよさや美しさを感じ取り,発想や構想の独自性と表現の工夫などについて多様な視点から考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 目的や機能との調和のとれた洗練された美しさなどを感じ取り,発想や構想の独自性と表現の工夫などについて多様な視点から考え,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の美術の働きや美術文化についての見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 環境の中に見られる造形的なよさや美しさを感じ取り,心豊かな生き方の創造に関わる美術の働きについて考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 日本及び諸外国の美術作品や文化遺産などから表現の独自性などを感じ取り,時代,民族,風土,宗教などによる表現の相違点や共通点などから美術文化について考え,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 造形の要素の働きを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風,様式などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,相互の関連を図り,特に発想や構想に関する資質・能力と鑑賞に関する資質・能力とを総合的に働かせて学習が深められるようにする。
(2) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,内容の「A表現」の(1)については,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「美術Ⅰ」の3の(3)から(10)までと同様に取り扱うものとする。
第6 美術Ⅲ
1 目標 美術の創造的な諸活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を豊かにし,生活や社会の中の多様な美術や美術文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解を深めるとともに,意図に応じて表現方法を追求し,個性を生かして創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,独創的な表現の意図と創造的な工夫,美術の働きなどについて考え,主題を生成し個性を生かして発想し構想を練ったり,自己の価値観を働かせて美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に美術の創造的な諸活動に取り組み,生涯にわたり美術を愛好する心情を育むとともに,感性と美意識を磨き,美術文化を尊重し,心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 絵画・彫刻 絵画・彫刻に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 感じ取ったことや考えたことなどを基にした発想や構想
(ア) 自然や自己,社会などを深く見つめ感じ取ったことや考えたことなどから独創的な主題を生成し,主題に応じた表現の可能性について考え,個性を生かして創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 主題に合った表現方法を追求し,個性を生かして創造的に表すこと。
(2) デザイン デザインに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や機能などを考えた発想や構想
(ア) 目的や条件などを基に,デザインの社会的な役割について考察して独創的な主題を生成し,主題に応じた表現効果を考え,個性を生かして創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 主題に合った表現方法を追求し,個性を生かして創造的に表すこと。
(3) 映像メディア表現 映像メディア表現に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 映像メディアの特性を踏まえた発想や構想
(ア) 映像メディアの特性を生かして独創的な主題を生成し,主題に応じた表現の可能性や効果について考え,個性を生かして創造的な表現の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 主題に合った表現方法を追求し,個性を生かして創造的に表すこと。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 美術作品などの見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 造形的なよさや美しさ,目的や機能との調和のとれた洗練された美しさなどを感じ取り,作者の主張,作品と時代や社会との関わりなどについて考え,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の美術の働きや美術文化についての見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 日本及び諸外国の美術作品や文化遺産などから伝統や文化の価値を感じ取り,国際理解に果たす美術の役割や美術文化の継承,発展,創造することの意義について考え,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 造形の要素の働きを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風,様式などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を,「B鑑賞」の(1)についてはア又はイのうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,内容の「A表現」の(1)については,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったり...
(2) 内容の取扱いに当たっては,「美術Ⅰ」の3の(3)から(10)まで,「美術Ⅱ」の3の(1)と同様に取り扱うものとする。
第7 工芸Ⅰ
1 目標 工芸の幅広い創造活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を重ね,生活や社会の中の工芸や工芸の伝統と文化と幅広く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解を深めるとともに,意図に応じて制作方法を創意工夫し,創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,表現の意図と創意工夫,工芸の働きなどについて考え,思いや願いなどから心豊かに発想し構想を練ったり,価値意識をもって工芸や工芸の伝統と文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に工芸の幅広い創造活動に取り組み,生涯にわたり工芸を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,工芸の伝統と文化に親しみ,生活や社会を心豊かにするために工夫する態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 身近な生活と工芸 身近な生活と工芸に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 身近な生活の視点に立った発想や構想
(ア) 自然や素材,自己の思いなどから心豊かな発想をすること。
(イ) 用途と美しさとの調和を考え,日本の伝統的な表現のよさなどを生かした制作の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 制作方法を踏まえ,意図に応じて材料や用具を生かすこと。
(イ) 手順や技法などを吟味し,創造的に表すこと。
(2) 社会と工芸 社会と工芸に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 社会的な視点に立った発想や構想
(ア) 使う人の願いや心情,生活環境などから心豊かな発想をすること。
(イ) 使用する人や場などに求められる機能と美しさとの調和を考え,制作の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 制作方法を踏まえ,意図に応じて材料や用具を生かすこと。
(イ) 手順や技法などを吟味し,創造的に表すこと。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 工芸作品などの見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 身近な生活の視点に立ってよさや美しさを感じ取り,作者の心情や意図と制作過程における工夫や素材の生かし方,技法などについて考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 社会的な視点に立ってよさや美しさを感じ取り,作者の心情や意図と制作過程における工夫や素材の生かし方,技法などについて考え,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の工芸の働きや工芸の伝統と文化についての見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 環境の中に見られる造形的なよさや美しさを感じ取り,自然と工芸との関わり,生活や社会を心豊かにする工芸の働きについて考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 工芸作品や文化遺産などから日本の工芸の特質や美意識を感じ取り,工芸の伝統と文化について考え,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 造形の要素の働きを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風,様式などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,中学校美術科との関連を十分に考慮し,「A表現」及び「B鑑賞」相互の関連を図り,特に発想や構想に関する資質・能力と鑑賞に関する資質・能力とを総合的に働かせて学習が深められるようにする。
(2) 内容の「B鑑賞」の指導については,各事項において育成を目指す資質・能力の定着が図られるよう,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(3) 内容の〔共通事項〕は,表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力であり,「A表現」及び「B鑑賞」の指導と併せて,十分な指導を行い,各事項の実感的な理解を通して,生徒が造形を豊かに捉える多様な視点がもてるように配慮するものとする。
(4) 内容の「A表現」の指導に当たっては,地域の材料及び伝統的な工芸の表現などを取り入れることにも配慮するものとする。
(5) 内容の「A表現」の指導に当たっては,発想から制作の確認及び完成に至る全過程を通して,自分のよさを発見し喜びを味わい,自己実現を果たしていく態度の形成を図るよう配慮するものとする。
(6) 内容の「B鑑賞」の指導に当たっては,日本の工芸も重視して扱うとともに,アジアをはじめとする諸外国の工芸などについても扱うようにする。
(7) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,芸術科工芸の特質に応じて,発想や構想に関する資質・能力や鑑賞に関する資質・能力を育成する観点から,〔共通事項〕に示す事項を視点に,アイデアスケッチなどで構想を練ったり,言葉などで考えを整理したりすることや,作品について批評し...
(8) 創造することの価値を捉え,自己や他者の作品などに表れている創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,必要に応じて,工芸に関する知的財産権などについて触れるようにする。また,こうした態度の形成が,工芸の伝統と文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮する...
(9) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
第8 工芸Ⅱ
1 目標 工芸の創造的な諸活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を深め,生活や社会の中の工芸や工芸の伝統と文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解を深めるとともに,意図に応じて制作方法を創意工夫し,個性豊かで創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,表現の意図と創造的な工夫,工芸の働きなどについて考え,思いや願いなどから個性豊かに発想し構想を練ったり,自己の価値観を高めて工芸や工芸の伝統と文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に工芸の創造的な諸活動に取り組み,生涯にわたり工芸を愛好する心情を育むとともに,感性と美意識を高め,工芸の伝統と文化に親しみ,生活や社会を心豊かにするために工夫する態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 身近な生活と工芸 身近な生活と工芸に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 身近な生活の視点に立った発想や構想
(ア) 生活の中の工芸を捉え,自己の思いや体験,夢などから個性豊かで創造的な発想をすること。
(イ) 用途と美しさとの調和を考え,素材の特質や表現の多様性などを生かした制作の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 制作方法を踏まえ,意図に応じて材料,用具,手順,技法などを生かし,個性豊かで創造的に表すこと。
(2) 社会と工芸 社会と工芸に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 社会的な視点に立った発想や構想
(ア) 社会や生活環境などの多様な視点や使う人の願いなどから個性豊かで創造的な発想をすること。
(イ) 社会における有用性,機能と美しさとの調和を考え,素材の特質や表現の多様性などを生かした制作の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 制作方法を踏まえ,意図に応じて材料,用具,手順,技法などを生かし,個性豊かで創造的に表すこと。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 工芸作品などの見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 身近な生活の視点に立ってよさや美しさを感じ取り,発想や構想の独自性と表現の工夫などについて多様な視点から考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 社会的な視点に立ってよさや美しさを感じ取り,発想や構想の独自性と表現の工夫などについて多様な視点から考え,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の工芸の働きや工芸の伝統と文化についての見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 工芸のもつ機能性と美しさなどを感じ取り,生活環境の改善や心豊かな生き方に関わる工芸の働きについて考え,見方や感じ方を深めること。
(イ) 工芸作品や文化遺産などから表現の独自性などを感じ取り,時代,民族,風土などによる表現の相違点や共通点などから工芸の伝統と文化について考え,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 造形の要素の働きを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風,様式などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,相互の関連を図り,特に発想や構想に関する資質・能力と鑑賞に関する資質・能力とを総合的に働かせて学習が深められるようにする。
(2) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1)又は(2)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「工芸Ⅰ」の3の(2)から(9)までと同様に取り扱うものとする。
第9 工芸Ⅲ
1 目標 工芸の創造的な諸活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を豊かにし,生活や社会の中の多様な工芸や工芸の伝統と文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解を深めるとともに,意図に応じて制作方法を追求し,個性を生かして創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,独創的な表現の意図と工夫,工芸の働きなどについて考え,思いや願いなどから個性を生かして発想し構想を練ったり,自己の価値観を働かせて工芸や工芸の伝統と文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に工芸の創造的な諸活動に取り組み,生涯にわたり工芸を愛好する心情を育むとともに,感性と美意識を磨き,工芸の伝統と文化を尊重し,生活や社会を心豊かにするために工夫する態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 身近な生活と工芸 身近な生活と工芸に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 身近な生活の視点に立った発想や構想
(ア) 生活の中の工芸を多様な視点に立って考え,自己の思いなどから個性を生かして独創的に発想し,美的で心豊かな制作の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 制作過程全体を見通して制作方法を追求し,個性を生かして創造的に表すこと。
(2) 社会と工芸 社会と工芸に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 社会的な視点に立った発想や構想
(ア) 社会における有用性,生活環境の特性などについて多様な視点に立って考え,使う人の願いなどから個性を生かして独創的に発想し,美的で心豊かな制作の構想を練ること。
イ 発想や構想をしたことを基に,創造的に表す技能
(ア) 制作過程全体を見通して制作方法を追求し,個性を生かして創造的に表すこと。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 工芸作品などの見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 身近な生活や社会的な視点に立ってよさや美しさを感じ取り,生活文化と工芸との関わり,作品が生まれた背景などについて考え,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の工芸の働きや工芸の伝統と文化についての見方や感じ方を深める鑑賞
(ア) 工芸作品や文化遺産などから伝統と文化の価値を感じ取り,国際理解に果たす工芸の役割や工芸の伝統と文化の継承,発展,創造することの意義について考え,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 造形の要素の働きを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風,様式などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1)又は(2)のうち一つ以上を,「B鑑賞」の(1)についてはア又はイのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「工芸Ⅰ」の3の(2)から(9)まで,「工芸Ⅱ」の3の(1)と同様に取り扱うものとする。
第10 書道Ⅰ
1 目標 書道の幅広い活動を通して,書に関する見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の文字や書,書の伝統と文化と幅広く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 書の表現の方法や形式,多様性などについて幅広く理解するとともに,書写能力の向上を図り,書の伝統に基づき,効果的に表現するための基礎的な技能を身に付けるようにする。
(2) 書のよさや美しさを感受し,意図に基づいて構想し表現を工夫したり,作品や書の伝統と文化の意味や価値を考え,書の美を味わい捉えたりすることができるようにする。
(3) 主体的に書の幅広い活動に取り組み,生涯にわたり書を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,書の伝統と文化に親しみ,書を通して心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 漢字仮名交じりの書 漢字仮名交じりの書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)から(ウ)までについて構想し工夫すること。
(ア) 漢字と仮名の調和した字形,文字の大きさ,全体の構成
(イ) 目的や用途に即した表現形式,意図に基づいた表現
(ウ) 名筆を生かした表現や現代に生きる表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 用具・用材の特徴と表現効果との関わり
(イ) 名筆や現代の書の表現と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 目的や用途に即した効果的な表現
(イ) 漢字と仮名の調和した線質による表現
(2) 漢字の書 漢字の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について構想し工夫すること。
(ア) 古典の書体や書風に即した用筆・運筆,字形,全体の構成
(イ) 意図に基づいた表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 用具・用材の特徴と表現効果との関わり
(イ) 書体や書風と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 古典に基づく基本的な用筆・運筆
(イ) 古典の線質,字形や構成を生かした表現
(3) 仮名の書 仮名の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について構想し工夫すること。
(ア) 古典の書風に即した用筆・運筆,字形,全体の構成
(イ) 意図に基づいた表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 用具・用材の特徴と表現効果との関わり
(イ) 線質や書風と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 古典に基づく基本的な用筆・運筆
(イ) 連綿と単体,線質や字形を生かした表現
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について考え,書のよさや美しさを味わって捉えること。
(ア) 作品の価値とその根拠
(イ) 生活や社会における書の効用
イ 次の(ア)から(エ)までについて理解すること。
(ア) 線質,字形,構成等の要素と表現効果や風趣との関わり
(イ) 日本及び中国等の文字と書の伝統と文化
(ウ) 漢字の書体の変遷,仮名の成立等
(エ) 書の伝統的な鑑賞の方法や形態
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 用筆・運筆から生み出される書の表現性とその表現効果との関わりについて理解すること。
イ 書を構成する要素について,それら相互の関連がもたらす働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,それぞれ特定の活動のみに偏らないようにするとともに,「A表現」及び「B鑑賞」相互の関連を図るものとする。
(2) 内容の「A表現」の(1),(2)及び(3)の指導については,それぞれア,イ及びウの各事項を,「B鑑賞」の(1)の指導については,ア及びイの各事項を適切に関連させて指導する。
(3) 内容の「A表現」の(1)については漢字は楷書及び行書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)については楷書及び行書,(3)については平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとし,また,(2)については,生徒の特性等を考慮し,草書,隷書及び篆(てん)書を加えることもできる。
(4) 内容の「A表現」の(2)及び(3)については,臨書及び創作を通して指導するものとする。
(5) 内容の〔共通事項〕は,表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力であり,「A表現」及び「B鑑賞」の指導と併せて,十分な指導が行われるよう工夫する。
(6) 内容の「A表現」の指導に当たっては,篆(てん)刻,刻字等を扱うよう配慮するものとする。
(7) 内容の「A表現」の指導に当たっては,中学校国語科の書写との関連を十分に考慮するとともに,高等学校国語科との関連を図り,学習の成果を生活に生かす視点から,目的や用途に応じて,硬筆も取り上げるよう配慮するものとする。
(8) 内容の「B鑑賞」の(1)のイの(ウ)の指導に当たっては,漢字仮名交じり文の成立について取り上げるようにする。
(9) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,思考力,判断力,表現力等の育成を図るため,芸術科書道の特質に応じた言語活動を適切に位置付けられるよう指導を工夫する。なお,内容の「B鑑賞」の指導に当たっては,作品について根拠をもって批評する活動などを取り入れるようにする。
(10) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,書道の諸活動を通して,生徒が文字や書と生活や社会との関わりを実感できるよう指導を工夫する。
(11) 自己や他者の著作物及びそれらの著作者の創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,必要に応じて,書に関する知的財産権について触れるようにする。また,こうした態度の形成が,書の伝統と文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮する。
第11 書道Ⅱ
1 目標 書道の創造的な諸活動を通して,書に関する見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の文字や書,書の伝統と文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 書の表現の方法や形式,多様性などについて理解を深めるとともに,書の伝統に基づき,効果的に表現するための技能を身に付けるようにする。
(2) 書のよさや美しさを感受し,意図に基づいて創造的に構想し個性豊かに表現を工夫したり,作品や書の伝統と文化の意味や価値を考え,書の美を味わい深く捉えたりすることができるようにする。
(3) 主体的に書の創造的な諸活動に取り組み,生涯にわたり書を愛好する心情を育むとともに,感性を高め,書の伝統と文化に親しみ,書を通して心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 漢字仮名交じりの書 漢字仮名交じりの書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)から(ウ)までについて構想し工夫すること。
(ア) 目的や用途,表現形式に応じた全体の構成
(イ) 感興や意図に応じた個性的な表現
(ウ) 現代に生きる創造的な表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 漢字仮名交じりの書を構成する様々な要素
(イ) 名筆や現代の様々な書の表現と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 目的や用途,意図に応じた効果的な表現
(イ) 漢字と仮名の調和等による全体の構成
(2) 漢字の書 漢字の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について構想し工夫すること。
(ア) 表現形式に応じた全体の構成
(イ) 感興や意図に応じた個性的な表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 漢字の書を構成する様々な要素
(イ) 古典の特徴と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 古典に基づく効果的な表現
(イ) 変化や調和等による全体の構成
(3) 仮名の書 仮名の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について構想し工夫すること。
(ア) 表現形式に応じた全体の構成
(イ) 感興や意図に応じた個性的な表現
イ 次の(ア)及び(イ)について理解すること。
(ア) 仮名の書を構成する様々な要素
(イ) 古典の特徴と用筆・運筆との関わり
ウ 次の(ア)及び(イ)の技能を身に付けること。
(ア) 古典に基づく効果的な表現
(イ) 墨継ぎや散らし書き等による全体の構成
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について考え,書のよさや美しさを味わって深く捉えること。
(ア) 作品の価値とその根拠
(イ) 生活や社会における書の美の効用と現代的意義
イ 次の(ア)から(エ)までについて理解を深めること。
(ア) 線質,字形,構成等の要素と表現効果や風趣との関わり
(イ) 日本及び中国等の文字と書の伝統と文化
(ウ) 漢字の書,仮名の書,漢字仮名交じりの書の特質とその歴史
(エ) 書の美と時代,風土,筆者などとの関わり
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 用筆・運筆から生み出される書の表現性とその表現効果との関わりについて理解すること。
イ 書を構成する要素について,それら相互の関連がもたらす働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については,相互の関連を図るものとする。
(2) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1)を扱うとともに,(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(3) 内容の「A表現」の(1)については漢字は楷書,行書,草書及び隷書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)については楷書,行書,草書,隷書及び篆(てん)書,(3)については平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとする。
(4) 内容の「A表現」の指導については,篆(てん)刻を扱うものとし,生徒の特性等を考慮し,刻字等を加えることもできる。
(5) 内容の「B鑑賞」の指導については,各事項において育成を目指す資質・能力の定着が図られるよう,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(6) 内容の取扱いに当たっては,「書道Ⅰ」の3の(2),(4),(5)及び(9)から(11)までと同様に取り扱うものとする。
第12 書道Ⅲ
1 目標 書道の創造的な諸活動を通して,書に関する見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の多様な文字や書,書の伝統と文化と深く関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 書の表現の方法や形式,多様性などについて理解を深めるとともに,書の伝統に基づき,創造的に表現するための技能を身に付けるようにする。
(2) 書のよさや美しさを感受し,意図に基づいて創造的に深く構想し個性豊かに表現を工夫したり,作品や書の伝統と文化の意味や価値を考え,書の美を味わい深く捉えたりすることができるようにする。
(3) 主体的に書の創造的な諸活動に取り組み,生涯にわたり書を愛好する心情を育むとともに,感性を磨き,書の伝統と文化を尊重し,書を通して心豊かな生活や社会を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現 表現に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 漢字仮名交じりの書 漢字仮名交じりの書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
イ 現代の社会生活に生きる様々な書の表現とその要素について理解を深めること。
ウ 書の伝統を踏まえ,目的や用途,意図に応じて創造的に表現する技能を身に付けること。
(2) 漢字の書 漢字の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
イ 漢字の書を構成する様々な要素について理解を深めること。
ウ 書の伝統を踏まえ,書体の特色を生かして創造的に表現する技能を身に付けること。
(3) 仮名の書 仮名の書に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
イ 仮名の書を構成する様々な要素について理解を深めること。
ウ 書の伝統を踏まえ,仮名の書の特色を生かして創造的に表現する技能を身に付けること。
B 鑑賞 鑑賞に関する資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 鑑賞 鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 鑑賞に関わる知識を得たり生かしたりしながら,次の(ア)及び(イ)について考え,書のよさや美しさを味わって深く捉えること。
(ア) 書の普遍的価値
(イ) 書論を踏まえた書の芸術性
イ 次の(ア)から(ウ)までについて理解を深めること。
(ア) 線質,字形,構成等の要素と書の美の多様性
(イ) 日本及び中国等の書の伝統とその背景となる諸文化等との関わり
(ウ) 書の歴史と書論
〔共通事項〕 表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力を次のとおり育成する。
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 用筆・運筆から生み出される書の表現性とその表現効果との関わりについて理解すること。
イ 書を構成する要素について,それら相互の関連がもたらす働きと関わらせて理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,内容の「A表現」については(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を,「B鑑賞」の(1)のイについては(ア),(イ)又は(ウ)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の「A表現」の(2)及び(3)については,目的に応じて臨書又は創作のいずれかを通して指導することができる。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「書道Ⅰ」の3の(5)及び(9)から(11)まで,「書道Ⅱ」の3の(1)及び(5)と同様に取り扱うものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 題材など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,各科目における見方・考え方を働かせ,各科目の特質に応じた学習の充実を図ること。
(2) Ⅱを付した科目はそれぞれに対応するⅠを付した科目を履修した後に,Ⅲを付した科目はそれぞれに対応するⅡを付した科目を履修した後に履修させることを原則とすること。
(3) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,学校の実態に応じて学校図書館を活用すること。また,コンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用して,表現及び鑑賞の学習の充実を図り,生徒が主体的に学習に取り組むことができるように工夫すること。
(2) 各科目の特質を踏まえ,学校や地域の実態に応じて,文化施設,社会教育施設,地域の文化財等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。
第8節 外 国 語
第1款 目標 外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動及びこれらを結び付けた統合的な言語活動を通して,情報や考えなどを的確に理解したり適切に表現したり伝え合ったりするコミュニケーションを図る資質・能力を...
(1) 外国語の音声や語彙,表現,文法,言語の働きなどの理解を深めるとともに,これらの知識を,聞くこと,読むこと,話すこと,書くことによる実際のコミュニケーションにおいて,目的や場面,状況などに応じて適切に活用できる技能を身に付けるようにする。
(2) コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,日常的な話題や社会的な話題について,外国語で情報や考えなどの概要や要点,詳細,話し手や書き手の意図などを的確に理解したり,これらを活用して適切に表現したり伝え合ったりすることができる力を養う。
(3) 外国語の背景にある文化に対する理解を深め,聞き手,読み手,話し手,書き手に配慮しながら,主体的,自律的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 英語コミュニケーションⅠ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,聞くこと,読むこと,話すこと[やり取り],話すこと[発表],書くことの五つの領域(以下この節において「五つの領域」という。)別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに...
(1) 聞くこと
ア 日常的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,多くの支援を活用すれば,必要な情報を聞き取り,話し手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,多くの支援を活用すれば,必要な情報を聞き取り,概要や要点を目的に応じて捉えることができるようにする。
(2) 読むこと
ア 日常的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,多くの支援を活用すれば,必要な情報を読み取り,書き手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,多くの支援を活用すれば,必要な情報を読み取り,概要や要点を目的に応じて捉えることができるようにする。
(3) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,多くの支援を活用すれば,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを話して伝え合うやり取りを続けることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,多くの支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して話して伝え合うことができるようにする。
(4) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して話して伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して話して伝えることができるようにする。
(5) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して文章を書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して文章を書いて伝えることができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 実際に英語を用いた言語活動を通して,小学校学習指導要領(平成二十九年文部科学省告示第六十三号)第2章第10節の第2の2の(1),中学校学習指導要領(平成二十九年文部科学省告示第六十四号)第2章第9節の第2の2の(1)及び次に示す言語材料のうち...
ア 音声
(ア) 語や句,文における強勢
(イ) 文におけるイントネーション
(ウ) 文における区切り
イ 句読法
(ア) コンマ
(イ) コロン,セミコロン
(ウ) ダッシュ
ウ 語,連語及び慣用表現
(ア) 小学校及び中学校で学習した語に400~600語程度の新語を加えた語
(イ) 連語
(ウ) 慣用表現
エ 文構造及び文法事項 小学校学習指導要領第2章第10節の第2の2の(1)のエ,中学校学習指導要領第2章第9節の第2の2の(1)のエ及び次に示す事項については,意味のある文脈でのコミュニケーションの中で繰り返し触れることを通して活用すること。その際,(イ)に掲げる全ての事項を,適切...
(ア) 文構造のうち,活用頻度の高いもの
(イ) 文法事項
a 不定詞の用法
b 関係代名詞の用法
c 関係副詞の用法
d 接続詞の用法
e 助動詞の用法
f 前置詞の用法
g 動詞の時制及び相など
h 仮定法
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 具体的な課題等を設定し,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,これらを論理的に適切な英語で表現することを通して,次の事項を身に付けるこ...
ア 日常的な話題や社会的な話題について,英語を聞いたり読んだりして,情報や考えなどの概要や要点,詳細,話し手や書き手の意図などを的確に捉えたり,自分自身の考えをまとめたりすること。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,英語を聞いたり読んだりして得られた情報や考えなどを活用しながら,話したり書いたりして情報や自分自身の考えなどを適切に表現すること。
ウ 日常的な話題や社会的な話題について,伝える内容を整理し,要点や意図などを明確にしながら,英語で話したり書いたりして,情報や自分自身の考えなどを伝え合うこと。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 中学校学習指導要領第2章第9節の第2の2の(3)の①に示す言語活動のうち,中学校における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 聞くこと
(ア) 日常的な話題について,話される速さが調整されたり,基本的な語句や文での言い換えを十分に聞いたりしながら,対話や放送などから必要な情報を聞き取り,話し手の意図を把握する活動。また,聞き取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,話される速さが調整されたり,基本的な語句や文での言い換えを十分に聞いたりしながら,対話や説明などから必要な情報を聞き取り,概要や要点を把握する活動。また,聞き取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
ウ 読むこと
(ア) 日常的な話題について,基本的な語句や文での言い換えや,書かれている文章の背景に関する説明などを十分に聞いたり読んだりしながら,電子メールやパンフレットなどから必要な情報を読み取り,書き手の意図を把握する活動。また,読み取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,基本的な語句や文での言い換えや,書かれている文章の背景に関する説明などを十分に聞いたり読んだりしながら,説明文や論証文などから必要な情報を読み取り,概要や要点を把握する活動。また,読み取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
エ 話すこと[やり取り]
(ア) 身近な出来事や家庭生活などの日常的な話題について,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が十分に示される状況で,情報や考え,気持ちなどを即興で話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 社会的な話題について,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が十分に示される状況で,対話や説明などを聞いたり読んだりして,賛成や反対の立場から,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考えなどを整理して発...
オ 話すこと[発表]
(ア) 身近な出来事や家庭生活などの日常的な話題について,使用する語句や文,発話例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりす...
(イ) 社会的な話題について,使用する語句や文,発話例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,対話や説明などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え...
カ 書くこと
(ア) 身近な出来事や家庭生活などの日常的な話題について,使用する語句や文,文章例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに段落を書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合っ...
(イ) 社会的な話題について,使用する語句や文,文章例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,対話や説明などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに段落を書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想...
② 言語の働きに関する事項 言語活動を行うに当たり,例えば,次に示すような言語の使用場面や言語の働きの中から,五つの領域別の目標を達成するためにふさわしいものを取り上げ,有機的に組み合わせて活用するようにする。
ア 言語の使用場面の例
(ア) 生徒の暮らしに関わる場面
家庭での生活 
学校での学習や活動
地域での活動 
職場での活動 
など
(イ) 多様な手段を通して情報などを得る場面
本,新聞,雑誌などを読むこと
テレビや映画,動画,ラジオなどを観(み)たり,聞いたりすること
情報通信ネットワークを活用すること など
など
(ウ) 特有の表現がよく使われる場面
買物 
食事
旅行
電話での対応
手紙や電子メールのやり取り 
など
イ 言語の働きの例
(ア) コミュニケーションを円滑にする
相づちを打つ 
聞き直す
繰り返す 
言い換える
話題を発展させる 
話題を変える 
など
(イ) 気持ちを伝える
共感する 
褒める
謝る 
感謝する
望む 
驚く
心配する
など
(ウ) 事実・情報を伝える
説明する 
報告する
描写する 
理由を述べる
要約する 
訂正する
など
(エ) 考えや意図を伝える
提案する 
申し出る
賛成する 
反対する
承諾する 
断る
主張する 
推論する
仮定する
など
(オ) 相手の行動を促す
質問する 
依頼する
誘う 
許可する
助言する 
命令する
注意をひく 
説得する
など
3 内容の取扱い
(1) 中学校におけるコミュニケーションを図る資質・能力を育成するための総合的な指導を踏まえ,五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して,総合的に指導するものとする。
(2) 中学校における学習との接続のため,既習の語句や文構造,文法事項などの学習内容を繰り返したり,特にこの科目の学習の初期の段階においては中学校における基礎的な学習内容を整理したりして指導し,定着を図るよう配慮するものとする。
第2 英語コミュニケーションⅡ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,五つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 聞くこと
ア 日常的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(2) 読むこと
ア 日常的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を読み取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(3) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合うやり取りを続けることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して詳しく話して伝え合うことができるようにする。
(4) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して詳しく話して伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して詳しく話して伝えることができるようにする。
(5) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(1)と同様に取り扱うものとする。ただし,指導する語については,「英語コミュニケーションⅠ」の2の(1)のウの(ア)で示す語に700~950語程度の新語を加えた語とする。また,「英語コミュニケーションⅠ」の2...
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(2)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の①に示す言語活動のうち,「英語コミュニケーションⅠ」における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 聞くこと
(ア) 日常的な話題について,必要に応じて,話される速さが調整されたり,別の語句や文での言い換えを聞いたりしながら,対話やスピーチなどから必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握する活動。また,聞き取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,話される速さが調整されたり,別の語句や文での言い換えを聞いたりしながら,説明や討論などから必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を把握する活動。また,聞き取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う活動。
ウ 読むこと
(ア) 日常的な話題について,必要に応じて,別の語句や文での言い換えや,書かれている文章の背景に関する説明などを聞いたり読んだりしながら,新聞記事や広告などから必要な情報を読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握する活動。また,読み取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして...
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,別の語句や文での言い換えや,書かれている文章の背景に関する説明などを聞いたり読んだりしながら,論証文や報告文などから必要な情報を読み取り,概要や要点,詳細を把握する活動。また,読み取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う...
エ 話すこと[やり取り]
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,説明や討論などを聞いたり読んだりして,賛成や反対の立場から,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに詳しく話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考えな...
オ 話すこと[発表]
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,発話例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想...
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,発話例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,説明や討論などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意...
カ 書くこと
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答を...
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,説明や討論などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い  コミュニケーションを図る資質・能力を育成するためのこれまでの総合的な指導を踏まえ,五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して,総合的に指導するものとする。
第3 英語コミュニケーションⅢ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,五つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 聞くこと
ア 日常的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,話の展開に注意しながら必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(2) 読むこと
ア 日常的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,文章の展開に注意しながら必要な情報を読み取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(3) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合うやり取りを続け,会話を発展させることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,課題の解決策などを論理的に詳しく話して伝え合うことができるようにする。
(4) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理的に詳しく話して伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理的に詳しく話して伝えることができるようにする。
(5) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを複数の段落から成る文章で論理的に詳しく書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを複数の段落から成る文章で論理的に詳しく書いて伝えることができるようにす...
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(1)と同様に取り扱うものとする。ただし,指導する語については,「英語コミュニケーションⅡ」の2の(1)で示す語に700~950語程度の新語を加えた語とする。また,「英語コミュニケーションⅠ」の2の(1)のエ...
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(2)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「英語コミュニケーションⅠ」及び「英語コミュニケーションⅡ」のそれぞれの2の(3)の①に示す言語活動のうち,これらの科目における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 聞くこと
(ア) 日常的な話題について,インタビューやニュースなどから必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握する活動。また,聞き取った内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,複数のニュースや講演などから話の展開に注意しながら必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を把握する活動。また,聞き取った内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
ウ 読むこと
(ア) 日常的な話題について,新聞記事や物語などから必要な情報を読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握する活動。また,読み取った内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,複数の論証文や記録文などから文章の展開に注意しながら課題を解決するために必要な情報を読み取り,概要や要点,詳細をまとめる活動。また,まとめた内容を基に解決策を考え,話したり書いたりして伝え合う活動。
エ 話すこと[やり取り]
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合い,会話を発展させる活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 社会的な話題について,ニュースや講演などを聞いたり読んだりして,情報や考え,課題の解決策などを明確な理由や根拠とともに詳しく話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考えなどを整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
オ 話すこと[発表]
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを明確な理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,ニュースや講演などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを明確な理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
カ 書くこと
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを明確な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,ニュースや講演などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを自分自身の立場を明らかにしながら,明確な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い 「英語コミュニケーションⅡ」の3と同様に取り扱うものとする。
第4 論理・表現Ⅰ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,話すこと[やり取り],話すこと[発表],書くことの三つの領域(以下この節において「三つの領域」という。)別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,...
(1) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,多くの支援を活用すれば,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを話して伝え合ったり,やり取りを通して必要な情報を得たりすることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,多くの支援を活用すれば,ディベートやディスカッションなどの活動を通して,聞いたり読んだりしたことを活用しながら,基本的な語句や文を用いて,意見や主張などを論理の構成や展開を工夫して話して伝え合うことが...
(2) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理の構成や展開を工夫して話して伝えることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,スピーチやプレゼンテーションなどの活動を通して,聞いたり読んだりしたことを活用しながら,基本的な語句や文を用いて,意見や主張などを論理の構成や展開を工夫して話して伝えることがで...
(3) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,基本的な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理の構成や展開を工夫して文章を書いて伝えることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,多くの支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを活用しながら,基本的な語句や文を用いて,意見や主張などを論理の構成や展開を工夫して文章を書いて伝えることができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 実際に英語を用いた言語活動を通して,小学校学習指導要領第2章第10節の第2の2の(1),中学校学習指導要領第2章第9節の第2の2の(1)及び「英語コミュニケーションⅠ」の2の(1)に示す言語材料及び次に示す事項のうち,三つの領域別の目標を達成...
ア 論理の構成や展開及び表現などに関する事項
(ア) 目的や場面,状況などに応じた論理の構成や展開
(イ) 情報や考えなどを効果的に伝える表現
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 具体的な課題等を設定し,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,これらを論理的に適切な英語で表現することを通して,次の事項を身に付けるこ...
ア 日常的な話題や社会的な話題について,英語を聞いたり読んだりして得られた情報や考えなどを活用しながら,話したり書いたりして情報や自分自身の考えなどを適切に表現すること。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,伝える内容を整理し,英語で話したり書いたりして,要点や意図などを明確にしながら,情報や自分自身の考えなどを伝え合うこと。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような三つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 話すこと[やり取り]
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が十分に示される状況で,情報や考え,気持ちなどを話して伝え合ったり,やり取りを通して必要な情報を得たりする活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が十分に示される状況で,優れている点や改善すべき点を話して伝え合ったり,意見や主張などを適切な理由や根拠とともに伝え合ったりするディベートやディスカッションをする活...
イ 話すこと[発表]
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,使用する語句や文,発話例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを適切な理由や根拠とともに話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,使用する語句や文,発話例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,段階的な手順を踏みながら,意見や主張などを適切な理由や根拠とともに伝える短いスピーチやプレゼンテーションをする活動...
ウ 書くこと
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,使用する語句や文,文章例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを適切な理由や根拠とともに段落を書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,使用する語句や文,文章例が十分に示されたり,準備のための多くの時間が確保されたりする状況で,発想から推敲(こう)まで段階的な手順を踏みながら,意見や主張などを適切な理由や根拠とともに段落を書いて伝える活動。...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い  コミュニケーションを図る資質・能力を育成するためのこれまでの総合的な指導を踏まえ,話したり書いたりする言語活動を中心に,情報や考えなどを表現したり伝え合ったりする能力の向上を図るように指導するものとする。
第5 論理・表現Ⅱ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,三つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合ったり,立場や状況が異なる相手と交渉したりすることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,ディベートやディスカッションなどの活動を通して,聞いたり読んだりしたことを活用しながら,多様な語句や文を用いて,意見や主張,課題の解決策などを論理の構成や展開を工夫して詳しく話...
(2) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理の構成や展開を工夫して詳しく話して伝えることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,スピーチやプレゼンテーションなどの活動を通して,聞いたり読んだりしたことを活用しながら,多様な語句や文を用いて,意見や主張などを論理の構成や展開を工夫して詳しく話して伝えること...
(3) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理の構成や展開を工夫して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを活用しながら,多様な語句や文を用いて,意見や主張などを論理の構成や展開を工夫して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「論理・表現Ⅰ」の2の(1)と同様に取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「論理・表現Ⅰ」の2の(2)に示す事項について,三つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような三つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「論理・表現Ⅰ」の2の(3)の①に示す言語活動のうち,「論理・表現Ⅰ」における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 話すこと[やり取り]
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合ったり,自分自身の状況や要望を伝え,相手の意向を把握しながら交渉したりする活動。また,やり取りした内容を整...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,課題を明確に説明し,その解決策を提案し合ったり,意見や主張,課題の解決策などを適切な理由や根拠とともに詳しく伝え合ったりするディベー...
ウ 話すこと[発表]
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,発話例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを適切な理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,必要に応じて,使用する語句や文,発話例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,段階的な手順を踏みながら,意見や主張などを適切な理由や根拠とともに詳しく伝えるスピーチやプレゼンテーション...
エ 書くこと
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを適切な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,発想から推敲(こう)まで段階的な手順を踏みながら,意見や主張などを適切な理由や根拠とともに複数の段落を用い...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い  「論理・表現Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第6 論理・表現Ⅲ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,三つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,複数の資料を活用しながら,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,課題を解決することができるよう,情報や考え,気持ちなどを整理して話して伝え合うことができるようにする...
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,ディベートやディスカッションなどの活動を通して,複数の資料を活用しながら,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,意見や主張,課題の解決策などを,聞き手...
(2) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを,聞き手を説得できるよう,論理の構成や展開を工夫して詳しく話して伝えることができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,スピーチやプレゼンテーションなどの活動を通して,複数の資料を活用しながら,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,意見や主張などを,聞き手を説得できるよ...
(3) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを,読み手を説得できるよう,論理の構成や展開を工夫して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることがで...
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,複数の資料を活用しながら,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,意見や主張などを,読み手を説得できるよう,論理の構成や展開を工夫して複数の段落から成る...
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「論理・表現Ⅰ」の2の(1)と同様に取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「論理・表現Ⅰ」の2の(2)に示す事項について,三つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような三つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「論理・表現Ⅰ」及び「論理・表現Ⅱ」のそれぞれの2の(3)の①に示す言語活動のうち,これらの科目における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 話すこと[やり取り]
(ア) 日常的な話題について,ニュースや新聞記事などの複数の資料を活用して,情報や考え,気持ちなどを整理して話して伝え合ったり,課題を解決するために話し合ったりする活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 日常的な話題や社会的な話題に関して聞いたり読んだりした内容について,質疑応答をしたり,聞き手を説得することができるよう,ニュースや新聞記事などの複数の資料を活用して,意見や主張,課題の解決策などを効果的な理由や根拠とともに詳しく伝え合ったりするディベートやディスカッションを...
ウ 話すこと[発表]
(ア) 日常的な話題について,聞き手を説得することができるよう,情報や考え,気持ちなどを効果的な理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 日常的な話題や社会的な話題について,ニュースや新聞記事などの複数の資料を活用して,段階的な手順を踏みながら,聞き手を説得することができるよう,意見や主張などを効果的な理由や根拠とともに詳しく伝えるまとまりのある長さのスピーチやプレゼンテーションをする活動。また,発表した内容...
エ 書くこと
(ア) 日常的な話題について,読み手を説得することができるよう,情報や考え,気持ちなどを効果的な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 日常的な話題や社会的な話題について,ニュースや新聞記事などの複数の資料を活用して,発想から推敲(こう)まで段階的な手順を踏みながら,読み手を説得することができるよう,意見や主張などを効果的な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い 「論理・表現Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第7 その他の外国語に関する科目
1 その他の外国語に関する科目については,第1から第6まで及び第3款に示す英語に関する各科目の目標及び内容などに準じて指導を行うものとする。
2 高等学校において英語以外の外国語を初めて履修させる場合には,生徒の学習負担等を踏まえ,適切に指導するものとする。
第3款 英語に関する各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,小学校や中学校における指導との接続に留意しながら,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,具体的な課題等を設定し,生徒が外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせながら,コミュニケーションの目的や場面,状...
(2) 「英語コミュニケーションⅡ」は「英語コミュニケーションⅠ」を,「英語コミュニケーションⅢ」は「英語コミュニケーションⅡ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(3) 「論理・表現Ⅱ」は「論理・表現Ⅰ」を,「論理・表現Ⅲ」は「論理・表現Ⅱ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(4) 多様な生徒の実態に応じ,生徒の学習負担に配慮しながら,年次ごと及び科目ごとの目標を適切に定め,学校が定める卒業までの指導計画を通して十分に段階を踏みながら,外国語科の目標の実現を図るようにすること。
(5) 実際に英語を使用して自分自身の考えを伝え合うなどの言語活動を行う際は,既習の語句や文構造,文法事項などの学習内容を繰り返し指導し定着を図ること。
(6) 生徒が英語に触れる機会を充実させるとともに,授業を実際のコミュニケーションの場面とするため,授業は英語で行うことを基本とする。その際,生徒の理解の程度に応じた英語を用いるようにすること。
(7) 言語能力の向上を図る観点から,言語活動などにおいて国語科と連携を図り,指導の効果を高めるとともに,日本語と英語の語彙や表現,論理の展開などの違いや共通点に気付かせ,その背景にある歴史や文化,習慣などに対する理解が深められるよう工夫をすること。
(8) 言語活動で扱う題材は,生徒の興味・関心に合ったものとし,国語科や地理歴史科,理科など,他の教科等で学習した内容と関連付けるなどして,英語を用いて課題解決を図る力を育成する工夫をすること。
(9) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(10) 指導計画の作成や授業の実施に当たっては,ネイティブ・スピーカーや英語が堪能な地域人材などの協力を得る等,指導体制の充実を図るとともに,指導方法の工夫を行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単に英語を日本語に,又は日本語を英語に置き換えるような指導とならないよう,各科目の内容の(1)に示す言語材料については,意味のある文脈でのコミュニケーションの中で繰り返し触れることを通して指導すること。また,生徒の発達の段階に応じて,聞いたり読んだりすることを通して意味を理...
(2) 音声指導の補助として,必要に応じて発音表記を用いて指導することもできることに留意すること。
(3) 文法事項の指導に当たっては,文法はコミュニケーションを支えるものであることを踏まえ,過度に文法的な正しさのみを強調したり,用語や用法の区別などの指導が中心となったりしないよう配慮し,使用する場面や伝えようとする内容と関連付けて整理するなど,実際のコミュニケーションにおいて活...
(4) 現代の標準的な英語によること。ただし,様々な英語が国際的に広くコミュニケーションの手段として使われている実態にも配慮すること。
(5) 話すことや書くことの指導に当たっては,目的や場面,状況などに応じたやり取りや発表,文章などの具体例を示した上で,生徒がそれらを参考にしながら自分で表現できるよう留意すること。
(6) 中学校で身に付けた使い方を基礎として,辞書を効果的に活用できるようにすること。
(7) 生徒が発話する機会を増やすとともに,他者と協働する力を育成するため,ペア・ワーク,グループ・ワークなどの学習形態について適宜工夫すること。その際,他者とコミュニケーションを行うことに課題がある生徒については,個々の生徒の特性に応じて指導内容や指導方法を工夫すること。
(8) 生徒が身に付けるべき資質・能力や生徒の実態,教材の内容などに応じて,視聴覚教材やコンピュータ,情報通信ネットワーク,教育機器などを有効活用し,生徒の興味・関心をより高めるとともに,英語による情報の発信に慣れさせるために,キーボードを使って英文を入力するなどの活動を効果的に取...
(9) 各単元や各時間の指導に当たっては,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などを設定し,言語活動を通して育成すべき資質・能力を明確に示すことにより,生徒が学習の見通しを立てたり,振り返ったりして,主体的,自律的に学習することができるようにすること。
3 教材については,次の事項に留意するものとする。
(1) 教材は,五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通してコミュニケーションを図る資質・能力を総合的に育成するため,各科目の五つの領域別の目標と2に示す内容との関係について,単元など内容や時間のまとまりごとに各教材の中で明確に示すとともに,実際の言語の...
(2) 英語を使用している人々を中心とする世界の人々や日本人の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史,伝統文化,自然科学などに関するものの中から,生徒の発達の段階や興味・関心に即して適切な題材を効果的に取り上げるものとし,次の観点に配慮すること。
(ア) 多様な考え方に対する理解を深めさせ,公正な判断力を養い豊かな心情を育てるのに役立つこと。
(イ) 我が国の文化や,英語の背景にある文化に対する関心を高め,理解を深めようとする態度を養うのに役立つこと。
(ウ) 社会がグローバル化する中で,広い視野から国際理解を深め,国際社会と向き合うことが求められている我が国の一員としての自覚を高めるとともに,国際協調の精神を養うのに役立つこと。
(エ) 人間,社会,自然などについての考えを深めるのに役立つこと。
第9節 家   庭
第1款 目標 生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を通して,様々な人々と協働し,よりよい社会の構築に向けて,男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 人間の生涯にわたる発達と生活の営みを総合的に捉え,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会との関わりについて理解を深め,家族・家庭,衣食住,消費や環境などについて,生活を主体的に営むために必要な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2) 家庭や地域及び社会における生活の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を構想し,実践を評価・改善し,考察したことを根拠に基づいて論理的に表現するなど,生涯を見通して生活の課題を解決する力を養う。
(3) 様々な人々と協働し,よりよい社会の構築に向けて,地域社会に参画しようとするとともに,自分や家庭,地域の生活を主体的に創造しようとする実践的な態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 家庭基礎
1 目標 生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を通して,様々な人々と協働し,よりよい社会の構築に向けて,男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 人の一生と家族・家庭及び福祉,衣食住,消費生活・環境などについて,生活を主体的に営むために必要な基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2) 家庭や地域及び社会における生活の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を構想し,実践を評価・改善し,考察したことを根拠に基づいて論理的に表現するなど,生涯を見通して課題を解決する力を養う。
(3) 様々な人々と協働し,よりよい社会の構築に向けて,地域社会に参画しようとするとともに,自分や家庭,地域の生活の充実向上を図ろうとする実践的な態度を養う。
2 内容
A 人の一生と家族・家庭及び福祉 次の(1)から(5)までの項目について,生涯を見通し主体的に生活するために,家族や地域社会の人々と協力・協働し,実践的・体験的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 生涯の生活設計
ア 人の一生について,自己と他者,社会との関わりから様々な生き方があることを理解するとともに,自立した生活を営むために必要な情報の収集・整理を行い,生涯を見通して,生活課題に対応し意思決定をしていくことの重要性について理解を深めること。
イ 生涯を見通した自己の生活について主体的に考え,ライフスタイルと将来の家庭生活及び職業生活について考察し,生活設計を工夫すること。
(2) 青年期の自立と家族・家庭
ア 生涯発達の視点で青年期の課題を理解するとともに,家族・家庭の機能と家族関係,家族・家庭生活を取り巻く社会環境の変化や課題,家族・家庭と社会との関わりについて理解を深めること。
イ 家庭や地域のよりよい生活を創造するために,自己の意思決定に基づき,責任をもって行動することや,男女が協力して,家族の一員としての役割を果たし家庭を築くことの重要性について考察すること。
(3) 子供の生活と保育
ア 乳幼児期の心身の発達と生活,親の役割と保育,子供を取り巻く社会環境,子育て支援について理解するとともに,乳幼児と適切に関わるための基礎的な技能を身に付けること。
イ 子供を生み育てることの意義について考えるとともに,子供の健やかな発達のために親や家族及び地域や社会の果たす役割の重要性について考察すること。
(4) 高齢期の生活と福祉
ア 高齢期の心身の特徴,高齢者を取り巻く社会環境,高齢者の尊厳と自立生活の支援や介護について理解するとともに,生活支援に関する基礎的な技能を身に付けること。
イ 高齢者の自立生活を支えるために,家族や地域及び社会の果たす役割の重要性について考察すること。
(5) 共生社会と福祉
ア 生涯を通して家族・家庭の生活を支える福祉や社会的支援について理解すること。
イ 家庭や地域及び社会の一員としての自覚をもって共に支え合って生活することの重要性について考察すること。
B 衣食住の生活の自立と設計 次の(1)から(3)までの項目について,健康・快適・安全な衣食住の生活を主体的に営むために,実践的・体験的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 食生活と健康
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) ライフステージに応じた栄養の特徴や食品の栄養的特質,健康や環境に配慮した食生活について理解し,自己や家族の食生活の計画・管理に必要な技能を身に付けること。
(イ) おいしさの構成要素や食品の調理上の性質,食品衛生について理解し,目的に応じた調理に必要な技能を身に付けること。
イ 食の安全や食品の調理上の性質,食文化の継承を考慮した献立作成や調理計画,健康や環境に配慮した食生活について考察し,自己や家族の食事を工夫すること。
(2) 衣生活と健康
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) ライフステージや目的に応じた被服の機能と着装について理解し,健康で快適な衣生活に必要な情報の収集・整理ができること。
(イ) 被服材料,被服構成及び被服衛生について理解し,被服の計画・管理に必要な技能を身に付けること。
イ 被服の機能性や快適性について考察し,安全で健康や環境に配慮した被服の管理や目的に応じた着装を工夫すること。
(3) 住生活と住環境
ア ライフステージに応じた住生活の特徴,防災などの安全や環境に配慮した住居の機能について理解し,適切な住居の計画・管理に必要な技能を身に付けること。
イ 住居の機能性や快適性,住居と地域社会との関わりについて考察し,防災などの安全や環境に配慮した住生活や住環境を工夫すること。
C 持続可能な消費生活・環境 次の(1)から(3)までの項目について,持続可能な社会を構築するために実践的・体験的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 生活における経済の計画
ア 家計の構造や生活における経済と社会との関わり,家計管理について理解すること。
イ 生涯を見通した生活における経済の管理や計画の重要性について,ライフステージや社会保障制度などと関連付けて考察すること。
(2) 消費行動と意思決定
ア 消費者の権利と責任を自覚して行動できるよう消費生活の現状と課題,消費行動における意思決定や契約の重要性,消費者保護の仕組みについて理解するとともに,生活情報を適切に収集・整理できること。
イ 自立した消費者として,生活情報を活用し,適切な意思決定に基づいて行動することや責任ある消費について考察し,工夫すること。
(3) 持続可能なライフスタイルと環境
ア 生活と環境との関わりや持続可能な消費について理解するとともに,持続可能な社会へ参画することの意義について理解すること。
イ 持続可能な社会を目指して主体的に行動できるよう,安全で安心な生活と消費について考察し,ライフスタイルを工夫すること。
D ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動 生活上の課題を設定し,解決に向けて生活を科学的に探究したり,創造したりすることができるよう次の事項を指導する。
ア ホームプロジェクト及び学校家庭クラブ活動の意義と実施方法について理解すること。
イ 自己の家庭生活や地域の生活と関連付けて生活上の課題を設定し,解決方法を考え,計画を立てて実践すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のAからCまでについては,生活の科学的な理解を深めるための実践的・体験的な学習活動を充実するとともに,生活の中から問題を見いだしその課題を解決する過程を重視すること。また,現在を起点に将来を見通したり,自己や家族を起点に地域や社会へ視野を広げたりして,生活を時間的・空間的な...
イ 内容のAの(1)については,人の一生を生涯発達の視点で捉え,各ライフステージの特徴などと関連を図ることができるよう,この科目の学習の導入として扱うこと。また,AからCまでの内容と関連付けるとともにこの科目のまとめとしても扱うこと。
ウ 内容のAの(3)及び(4)については,学校や地域の実態等に応じて,学校家庭クラブ活動などとの関連を図り,乳幼児や高齢者との触れ合いや交流などの実践的な活動を取り入れるよう努めること。(5)については,自助,共助及び公助の重要性について理解できるよう指導を工夫すること。
エ 内容のBについては,実験・実習を中心とした指導を行うこと。なお,(1)については,栄養,食品,調理及び食品衛生との関連を図って扱うようにすること。また,調理実習については食物アレルギーにも配慮すること。
オ 内容のCの指導に当たっては,A及びBの内容と相互に関連を図ることができるよう工夫すること。
カ 内容のDの指導に当たっては,AからCまでの学習の発展として実践的な活動を家庭や地域などで行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のAの(2)のアについては,関係法規についても触れること。(3)から(5)までについては,生涯にわたって家族・家庭の生活を支える福祉の基本的な理念に重点を置くこと。(4)については,認知症などにも触れること。アについては,生活支援に関する基礎的な技能を身に付けることができる...
イ 内容のBの(1)のア,(2)のア及び(3)のアについては,日本と世界の衣食住に関わる文化についても触れること。その際,日本の伝統的な和食,和服及び和室などを取り上げ,生活文化の継承・創造の重要性に気付くことができるよう留意すること。
ウ 内容のCの(1)のイについては,将来にわたるリスクを想定して,不測の事態に備えた対応などについても触れること。(2)のアについては,多様な契約やその義務と権利について取り上げるとともに,消費者信用及びそれらをめぐる問題などを扱うこと。(3)については,環境負荷の少ない衣食住の生...
第2 家庭総合
1 目標 生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を通して,様々な人々と協働し,よりよい社会の構築に向けて,男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 人の一生と家族・家庭及び福祉,衣食住,消費生活・環境などについて,生活を主体的に営むために必要な科学的な理解を図るとともに,それらに係る技能を体験的・総合的に身に付けるようにする。
(2) 家庭や地域及び社会における生活の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を構想し,実践を評価・改善し,考察したことを科学的な根拠に基づいて論理的に表現するなど,生涯を見通して課題を解決する力を養う。
(3) 様々な人々と協働し,よりよい社会の構築に向けて,地域社会に参画しようとするとともに,生活文化を継承し,自分や家庭,地域の生活の充実向上を図ろうとする実践的な態度を養う。
2 内容
A 人の一生と家族・家庭及び福祉 次の(1)から(5)までの項目について,生涯を見通し主体的に生活するために,家族や地域社会の人々と協力・協働し,実践的・体験的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 生涯の生活設計
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 人の一生について,自己と他者,社会との関わりから様々な生き方があることを理解するとともに,自立した生活を営むために,生涯を見通して,生活課題に対応し意思決定をしていくことの重要性について理解を深めること。
(イ) 生活の営みに必要な金銭,生活時間などの生活資源について理解し,情報の収集・整理が適切にできること。
イ 生涯を見通した自己の生活について主体的に考え,ライフスタイルと将来の家庭生活及び職業生活について考察するとともに,生活資源を活用して生活設計を工夫すること。
(2) 青年期の自立と家族・家庭及び社会
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 生涯発達の視点から各ライフステージの特徴と課題について理解するとともに,青年期の課題である自立や男女の平等と協力,意思決定の重要性について理解を深めること。
(イ) 家族・家庭の機能と家族関係,家族・家庭と法律,家庭生活と福祉などについて理解するとともに,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会との関わり,家族・家庭を取り巻く社会環境の変化や課題について理解を深めること。
イ 家庭や地域のよりよい生活を創造するために,自己の意思決定に基づき,責任をもって行動することや,男女が協力して,家族の一員としての役割を果たし家庭を築くことの重要性について考察すること。
(3) 子供との関わりと保育・福祉
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 乳幼児期の心身の発達と生活,子供の遊びと文化,親の役割と保育,子育て支援について理解を深め,子供の発達に応じて適切に関わるための技能を身に付けること。
(イ) 子供を取り巻く社会環境の変化や課題及び子供の福祉について理解を深めること。
イ 子供を生み育てることの意義や,保育の重要性について考え,子供の健やかな発達を支えるために親や家族及び地域や社会の果たす役割の重要性を考察するとともに,子供との適切な関わり方を工夫すること。
(4) 高齢者との関わりと福祉
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 高齢期の心身の特徴,高齢者の尊厳と自立生活の支援や介護について理解を深め,高齢者の心身の状況に応じて適切に関わるための生活支援に関する技能を身に付けること。
(イ) 高齢者を取り巻く社会環境の変化や課題及び高齢者福祉について理解を深めること。
イ 高齢者の自立生活を支えるために,家族や地域及び社会の果たす役割の重要性について考察し,高齢者の心身の状況に応じた適切な支援の方法や関わり方を工夫すること。
(5) 共生社会と福祉
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 生涯を通して家族・家庭の生活を支える福祉や社会的支援について理解すること。
(イ) 家庭と地域との関わりについて理解するとともに,高齢者や障害のある人々など様々な人々が共に支え合って生きることの意義について理解を深めること。
イ 家庭や地域及び社会の一員としての自覚をもって共に支え合って生活することの重要性について考察し,様々な人々との関わり方を工夫すること。
B 衣食住の生活の科学と文化 次の(1)から(3)までの項目について,健康・快適・安全な衣食住の生活を主体的に営むために,実践的・体験的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 食生活の科学と文化
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 食生活を取り巻く課題,食の安全と衛生,日本と世界の食文化など,食と人との関わりについて理解すること。
(イ) ライフステージの特徴や課題に着目し,栄養の特徴,食品の栄養的特質,健康や環境に配慮した食生活について理解するとともに,自己と家族の食生活の計画・管理に必要な技能を身に付けること。
(ウ) おいしさの構成要素や食品の調理上の性質,食品衛生について科学的に理解し,目的に応じた調理に必要な技能を身に付けること。
イ 主体的に食生活を営むことができるよう健康及び環境に配慮した自己と家族の食事,日本の食文化の継承・創造について考察し,工夫すること。
(2) 衣生活の科学と文化
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 衣生活を取り巻く課題,日本と世界の衣文化など,被服と人との関わりについて理解を深めること。
(イ) ライフステージの特徴や課題に着目し,身体特性と被服の機能及び着装について理解するとともに,健康と安全,環境に配慮した自己と家族の衣生活の計画・管理に必要な情報の収集・整理ができること。
(ウ) 被服材料,被服構成,被服製作,被服衛生及び被服管理について科学的に理解し,衣生活の自立に必要な技能を身に付けること。
イ 主体的に衣生活を営むことができるよう目的や個性に応じた健康で快適,機能的な着装や日本の衣文化の継承・創造について考察し,工夫すること。
(3) 住生活の科学と文化
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 住生活を取り巻く課題,日本と世界の住文化など,住まいと人との関わりについて理解を深めること。
(イ) ライフステージの特徴や課題に着目し,住生活の特徴,防災などの安全や環境に配慮した住居の機能について科学的に理解し,住生活の計画・管理に必要な技能を身に付けること。
(ウ) 家族の生活やライフスタイルに応じた持続可能な住居の計画について理解し,快適で安全な住空間を計画するために必要な情報を収集・整理できること。
イ 主体的に住生活を営むことができるようライフステージと住環境に応じた住居の計画,防災などの安全や環境に配慮した住生活とまちづくり,日本の住文化の継承・創造について考察し,工夫すること。
C 持続可能な消費生活・環境 次の(1)から(3)までの項目について,持続可能な社会を構築するために実践的・体験的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 生活における経済の計画
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 家計の構造について理解するとともに生活における経済と社会との関わりについて理解を深めること。
(イ) 生涯を見通した生活における経済の管理や計画,リスク管理の考え方について理解を深め,情報の収集・整理が適切にできること。
イ 生涯を見通した生活における経済の管理や計画の重要性について,ライフステージごとの課題や社会保障制度などと関連付けて考察し,工夫すること。
(2) 消費行動と意思決定
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 消費生活の現状と課題,消費行動における意思決定や責任ある消費の重要性について理解を深めるとともに,生活情報の収集・整理が適切にできること。
(イ) 消費者の権利と責任を自覚して行動できるよう,消費者問題や消費者の自立と支援などについて理解するとともに,契約の重要性や消費者保護の仕組みについて理解を深めること。
イ 自立した消費者として,生活情報を活用し,適切な意思決定に基づいて行動できるよう考察し,責任ある消費について工夫すること。
(3) 持続可能なライフスタイルと環境
ア 生活と環境との関わりや持続可能な消費について理解するとともに,持続可能な社会へ参画することの意義について理解を深めること。
イ 持続可能な社会を目指して主体的に行動できるよう,安全で安心な生活と消費及び生活文化について考察し,ライフスタイルを工夫すること。
D ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動 生活上の課題を設定し,解決に向けて生活を科学的に探究したり,創造したりすることができるよう次の事項を指導する。
ア ホームプロジェクト及び学校家庭クラブ活動の意義と実施方法について理解すること。
イ 自己の家庭生活や地域の生活と関連付けて生活上の課題を設定し,解決方法を考え,計画を立てて実践すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のAからCまでについては,生活の科学的な理解を深めるための実践的・体験的な学習活動を充実するとともに,生活の中から問題を見いだしその課題を解決する過程を重視すること。また,現在を起点に将来を見通したり,自己や家族を起点に地域や社会へ視野を広げたりして,生活を時間的・空間的な...
イ 内容のAの(1)については,人の一生を生涯発達の視点で捉え,各ライフステージの特徴や課題と関連を図ることができるよう,この科目の学習の導入として扱うこと。また,AからCまでの内容と関連付けるとともにこの科目のまとめとしても扱うこと。
ウ 内容のAの(3)については,学校や地域の実態等に応じて,学校家庭クラブ活動などとの関連を図り,幼稚園,保育所及び認定こども園などの乳幼児,近隣の小学校の低学年の児童との触れ合いや交流の機会をもつよう努めること。また,(4)については,学校家庭クラブ活動などとの関連を図り,福祉施...
エ 内容のBについては,実験・実習を中心とした指導を行うこと。なお,(1)については,栄養,食品,調理及び食品衛生との関連を図って指導すること。また,調理実習については食物アレルギーにも配慮すること。
オ 内容のCの指導に当たっては,A及びBの内容と相互に関連を図ることができるよう工夫すること。(2)については,消費生活に関する演習を取り入れるなど,理解を深めることができるよう努めること。
カ 内容のDの指導に当たっては,AからCまでの学習の発展として実践的な活動を家庭や地域などで行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容のAの(3)については,乳幼児期から小学校の低学年までの子供を中心に扱い,子供の発達を支える親の役割や子育てを支援する環境に重点を置くこと。また,アの(イ)については,子供の福祉の基本的な理念に重点を置くこと。(4)のアの(ア)については,食事,着脱衣,移動など高齢者の心身...
イ 内容のBの(1)のアの(ア),(2)のアの(ア)及び(3)のアの(ア)については,和食,和服及び和室などを取り上げ,日本の伝統的な衣食住に関わる生活文化やその継承・創造を扱うこと。(2)のアの(ウ)については,衣服を中心とした縫製技術が学習できる題材を扱うこと。
ウ 内容のCの(1)のアの(ア)については,キャッシュレス社会が家計に与える利便性と問題点を扱うこと。(イ)については,将来にわたるリスクを想定して,不測の事態に備えた対応などについて具体的な事例にも触れること。(2)のアの(イ)については,多様な契約やその義務と権利を取り上げると...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,知識を相互に関連付けてより深く理解するとともに,家庭や地域及び社会における生活の中から問題を...
(2) 「家庭基礎」及び「家庭総合」の各科目に配当する総授業時数のうち,原則として10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(3) 「家庭基礎」は,原則として,同一年次で履修させること。その際,原則として入学年次及びその次の年次の2か年のうちに履修させること。
(4) 「家庭総合」を複数の年次にわたって分割して履修させる場合には,原則として連続する2か年において履修させること。また,内容のCについては,原則として入学年次及びその次の年次の2か年のうちに取り上げること。
(5) 地域や関係機関等との連携・交流を通じた実践的な学習活動を取り入れるとともに,外部人材を活用するなどの工夫に努めること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(7) 中学校技術・家庭科を踏まえた系統的な指導に留意すること。また,高等学校公民科,数学科,理科及び保健体育科などとの関連を図り,家庭科の目標に即した調和のとれた指導が行われるよう留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 生徒が自分の生活に結び付けて学習できるよう,問題を見いだし課題を設定し解決する学習を充実すること。
(2) 子供や高齢者など様々な人々と触れ合い,他者と関わる力を高める活動,衣食住などの生活における様々な事象を言葉や概念などを用いて考察する活動,判断が必要な場面を設けて理由や根拠を論述したり適切な解決方法を探究したりする活動などを充実すること。
(3) 食に関する指導については,家庭科の特質を生かして,食育の充実を図ること。
(4) 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるようにすること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備の安全管理に配慮し,学習環境を整備するとともに,火気,用具,材料などの取扱いに注意して事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第10節 情   報
第1款 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,情報技術を活用して問題の発見・解決を行う学習活動を通して,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用し,情報社会に主体的に参画するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報と情報技術及びこれらを活用して問題を発見・解決する方法について理解を深め技能を習得するとともに,情報社会と人との関わりについての理解を深めるようにする。
(2) 様々な事象を情報とその結び付きとして捉え,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する力を養う。
(3) 情報と情報技術を適切に活用するとともに,情報社会に主体的に参画する態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 情報Ⅰ
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,情報技術を活用して問題の発見・解決を行う学習活動を通して,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用し,情報社会に主体的に参画するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 効果的なコミュニケーションの実現,コンピュータやデータの活用について理解を深め技能を習得するとともに,情報社会と人との関わりについて理解を深めるようにする。
(2) 様々な事象を情報とその結び付きとして捉え,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する力を養う。
(3) 情報と情報技術を適切に活用するとともに,情報社会に主体的に参画する態度を養う。
2 内容
(1) 情報社会の問題解決 情報と情報技術を活用した問題の発見・解決の方法に着目し,情報社会の問題を発見・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 情報やメディアの特性を踏まえ,情報と情報技術を活用して問題を発見・解決する方法を身に付けること。
(イ) 情報に関する法規や制度,情報セキュリティの重要性,情報社会における個人の責任及び情報モラルについて理解すること。
(ウ) 情報技術が人や社会に果たす役割と及ぼす影響について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 目的や状況に応じて,情報と情報技術を適切かつ効果的に活用して問題を発見・解決する方法について考えること。
(イ) 情報に関する法規や制度及びマナーの意義,情報社会において個人の果たす役割や責任,情報モラルなどについて,それらの背景を科学的に捉え,考察すること。
(ウ) 情報と情報技術の適切かつ効果的な活用と望ましい情報社会の構築について考察すること。
(2) コミュニケーションと情報デザイン メディアとコミュニケーション手段及び情報デザインに着目し,目的や状況に応じて受け手に分かりやすく情報を伝える活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) メディアの特性とコミュニケーション手段の特徴について,その変遷も踏まえて科学的に理解すること。
(イ) 情報デザインが人や社会に果たしている役割を理解すること。
(ウ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法を理解し表現する技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) メディアとコミュニケーション手段の関係を科学的に捉え,それらを目的や状況に応じて適切に選択すること。
(イ) コミュニケーションの目的を明確にして,適切かつ効果的な情報デザインを考えること。
(ウ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法に基づいて表現し,評価し改善すること。
(3) コンピュータとプログラミング コンピュータで情報が処理される仕組みに着目し,プログラミングやシミュレーションによって問題を発見・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) コンピュータや外部装置の仕組みや特徴,コンピュータでの情報の内部表現と計算に関する限界について理解すること。
(イ) アルゴリズムを表現する手段,プログラミングによってコンピュータや情報通信ネットワークを活用する方法について理解し技能を身に付けること。
(ウ) 社会や自然などにおける事象をモデル化する方法,シミュレーションを通してモデルを評価し改善する方法について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) コンピュータで扱われる情報の特徴とコンピュータの能力との関係について考察すること。
(イ) 目的に応じたアルゴリズムを考え適切な方法で表現し,プログラミングによりコンピュータや情報通信ネットワークを活用するとともに,その過程を評価し改善すること。
(ウ) 目的に応じたモデル化やシミュレーションを適切に行うとともに,その結果を踏まえて問題の適切な解決方法を考えること。
(4) 情報通信ネットワークとデータの活用 情報通信ネットワークを介して流通するデータに着目し,情報通信ネットワークや情報システムにより提供されるサービスを活用し,問題を発見・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 情報通信ネットワークの仕組みや構成要素,プロトコルの役割及び情報セキュリティを確保するための方法や技術について理解すること。
(イ) データを蓄積,管理,提供する方法,情報通信ネットワークを介して情報システムがサービスを提供する仕組みと特徴について理解すること。
(ウ) データを表現,蓄積するための表し方と,データを収集,整理,分析する方法について理解し技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 目的や状況に応じて,情報通信ネットワークにおける必要な構成要素を選択するとともに,情報セキュリティを確保する方法について考えること。
(イ) 情報システムが提供するサービスの効果的な活用について考えること。
(ウ) データの収集,整理,分析及び結果の表現の方法を適切に選択し,実行し,評価し改善すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(4)までについては,中学校までの情報と情報技術及び情報社会に関する学習,問題の発見・解決に関する学習並びにデータの活用に関する学習などとの関連に配慮するものとする。
(2) 内容の(1)については,この科目の導入として位置付け,(2)から(4)までとの関連に配慮するものとする。アの(イ)及び(ウ)並びにイの(イ)及び(ウ)については,生徒が情報社会の問題を主体的に発見し明確化し,解決策を考える活動を取り入れるものとする。
(3) 内容の(2)のアの(イ)については,身近で具体的な情報デザインの例を基に,コンピュータなどを簡単に操作できるようにする工夫,年齢や障害の有無,言語などに関係なく全ての人にとって利用しやすくする工夫などを取り上げるものとする。
(4) 内容の(3)のアの(イ)及びイの(イ)については,関数の定義・使用によりプログラムの構造を整理するとともに,性能を改善する工夫の必要性についても触れるものとする。アの(ウ)及びイの(ウ)については,コンピュータを使う場合と使わない場合の双方を体験させるとともに,モデルの違い...
(5) 内容の(4)のアの(ア)及びイの(ア)については,小規模なネットワークを設計する活動を取り入れるものとする。アの(イ)及びイの(イ)については,自らの情報活用の評価・改善について発表し討議するなどの活動を取り入れるものとする。アの(ウ)及びイの(ウ)については,比較,関連,...
第2 情報Ⅱ
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,情報技術を活用して問題の発見・解決を行う学習活動を通して,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的,創造的に活用し,情報社会に主体的に参画し,その発展に寄与するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 多様なコミュニケーションの実現,情報システムや多様なデータの活用について理解を深め技能を習得するとともに,情報技術の発展と社会の変化について理解を深めるようにする。
(2) 様々な事象を情報とその結び付きとして捉え,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的,創造的に活用する力を養う。
(3) 情報と情報技術を適切に活用するとともに,新たな価値の創造を目指し,情報社会に主体的に参画し,その発展に寄与する態度を養う。
2 内容
(1) 情報社会の進展と情報技術
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア) 情報技術の発展の歴史を踏まえ,情報社会の進展について理解すること。
(イ) 情報技術の発展によるコミュニケーションの多様化について理解すること。
(ウ) 情報技術の発展による人の知的活動への影響について理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 情報技術の発展や情報社会の進展を踏まえ,将来の情報技術と情報社会の在り方について考察すること。
(イ) コミュニケーションが多様化する社会におけるコンテンツの創造と活用の意義について考察すること。
(ウ) 人の知的活動が変化する社会における情報システムの創造やデータ活用の意義について考察すること。
(2) コミュニケーションとコンテンツ 多様なコミュニケーションの形態とメディアの特性に着目し,目的や状況に応じて情報デザインに配慮し,文字,音声,静止画,動画などを組み合わせたコンテンツを協働して制作し,様々な手段で発信する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導す...
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 多様なコミュニケーションの形態とメディアの特性との関係について理解すること。
(イ) 文字,音声,静止画,動画などを組み合わせたコンテンツを制作する技能を身に付けること。
(ウ) コンテンツを様々な手段で適切かつ効果的に社会に発信する方法を理解すること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 目的や状況に応じて,コミュニケーションの形態を考え,文字,音声,静止画,動画などを選択し,組合せを考えること。
(イ) 情報デザインに配慮してコンテンツを制作し,評価し改善すること。
(ウ) コンテンツを社会に発信したときの効果や影響を考え,発信の手段やコンテンツを評価し改善すること。
(3) 情報とデータサイエンス 多様かつ大量のデータを活用することの有用性に着目し,データサイエンスの手法によりデータを分析し,その結果を読み取り解釈する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 多様かつ大量のデータの存在やデータ活用の有用性,データサイエンスが社会に果たす役割について理解し,目的に応じた適切なデータの収集や整理,整形について理解し技能を身に付けること。
(イ) データに基づく現象のモデル化やデータの処理を行い解釈・表現する方法について理解し技能を身に付けること。
(ウ) データ処理の結果を基にモデルを評価することの意義とその方法について理解し技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 目的に応じて,適切なデータを収集し,整理し,整形すること。
(イ) 将来の現象を予測したり,複数の現象間の関連を明らかにしたりするために,適切なモデル化や処理,解釈・表現を行うこと。
(ウ) モデルやデータ処理の結果を評価し,モデル化や処理,解釈・表現の方法を改善すること。
(4) 情報システムとプログラミング 情報システムの在り方や社会生活に及ぼす影響,情報の流れや処理の仕組みに着目し,情報システムを協働して開発する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 情報システムにおける,情報の流れや処理の仕組み,情報セキュリティを確保する方法や技術について理解すること。
(イ) 情報システムの設計を表記する方法,設計,実装,テスト,運用等のソフトウェア開発のプロセスとプロジェクト・マネジメントについて理解すること。
(ウ) 情報システムを構成するプログラムを制作する方法について理解し技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 情報システム及びそれによって提供されるサービスについて,その在り方や社会に果たす役割と及ぼす影響について考察すること。
(イ) 情報システムをいくつかの機能単位に分割して制作し統合するなど,開発の効率や運用の利便性などに配慮して設計すること。
(ウ) 情報システムを構成するプログラムを制作し,その過程を評価し改善すること。
(5) 情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究 「情報Ⅰ」及び「情報Ⅱ」で身に付けた資質・能力を総合的に活用し,情報と情報技術を活用して問題を発見・解決する活動を通して,新たな価値の創造を目指し,情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する資質・能力を高めることができるよう指導す...
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)については,この科目の導入として位置付けるものとする。アの(ア)については,情報セキュリティ及び情報に関する法規や制度についても触れるものとする。また,将来の情報技術と情報社会の在り方等について討議し発表し合うなどの活動を取り入れるものとする。
(2) 内容の(2)のアの(ア)及びイの(ア)では,コンテンツに対する要求を整理する活動も取り入れるものとする。アの(ウ)及びイの(ウ)では,発信者,受信者双方の視点からコンテンツを評価する活動を取り入れるものとする。
(3) 内容の(3)のアの(ア)については,データサイエンスによる人の生活の変化についても扱うものとする。イの(イ)については現実のデータの活用に配慮するものとする。アの(ウ)及びイの(ウ)については,アの(イ)及びイの(イ)で行ったモデル化や処理,解釈・表現の結果を受けて行うよう...
(4) 内容の(4)のアの(ア)及びイの(ア)については,社会の中で実際に稼働している情報システムを取り上げ,それらの仕組みと関連させながら扱うものとする。
(5) 内容の(5)については,この科目のまとめとして位置付け,生徒の興味・関心や学校の実態に応じて,コンピュータや情報システムの基本的な仕組みと活用,コミュニケーションのための情報技術の活用,データを活用するための情報技術の活用,情報社会と情報技術の中から一つ又は複数の項目に関わ...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,情報と情報技術を活用して問題を発見し主体的,協働的に制作や討論等を行うことを通して解決策...
(2) 学習の基盤となる情報活用能力が,中学校までの各教科等において,教科等横断的な視点から育成されてきたことを踏まえ,情報科の学習を通して生徒の情報活用能力を更に高めるようにすること。また,他の各教科・科目等の学習において情報活用能力を生かし高めることができるよう,他の各教科・科...
(3) 各科目は,原則として同一年次で履修させること。また,「情報Ⅱ」については,「情報Ⅰ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(4) 公民科及び数学科などの内容との関連を図るとともに,教科の目標に即した調和のとれた指導が行われるよう留意すること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習指導を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導においては,情報の信頼性や信憑(ぴょう)性を見極めたり確保したりする能力の育成を図るとともに,知的財産や個人情報の保護と活用をはじめ,科学的な理解に基づく情報モラルの育成を図ること。
(2) 各科目の指導においては,思考力,判断力,表現力等を育成するため,情報と情報技術を活用した問題の発見・解決を行う過程において,自らの考察や解釈,概念等を論理的に説明したり記述したりするなどの言語活動の充実を図ること。
(3) 各科目の指導においては,問題を発見し,設計,制作,実行し,その過程を振り返って評価し改善するなどの一連の過程に取り組むことなどを通して,実践的な能力と態度の育成を図ること。
(4) 各科目の目標及び内容等に即して,コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。その際,必要な情報機器やネットワーク環境を整えるとともに,内容のまとまりや学習活動,学校や生徒の実態に応じて,適切なソフトウェア,開発環境,プログラミング言語,外部...
(5) 情報機器を活用した学習を行うに当たっては,照明やコンピュータの使用時間などに留意するとともに,生徒が自らの健康に留意し望ましい習慣を身に付けることができるよう配慮すること。
(6) 授業で扱う具体例,教材・教具などについては,情報技術の進展に対応して適宜見直しを図ること。
第11節 理   数
第1款 目標 様々な事象に関わり,数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を組み合わせるなどして働かせ,探究の過程を通して,課題を解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象とする事象について探究するために必要な知識及び技能を身に付けるようにする。
(2) 多角的,複合的に事象を捉え,数学や理科などに関する課題を設定して探究し,課題を解決する力を養うとともに創造的な力を高める。
(3) 様々な事象や課題に向き合い,粘り強く考え行動し,課題の解決や新たな価値の創造に向けて積極的に挑戦しようとする態度,探究の過程を振り返って評価・改善しようとする態度及び倫理的な態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 理数探究基礎
1 目標 様々な事象に関わり,数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を組み合わせるなどして働かせ,探究の過程を通して,課題を解決するために必要な基本的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 探究するために必要な基本的な知識及び技能を身に付けるようにする。
(2) 多角的,複合的に事象を捉え,課題を解決するための基本的な力を養う。
(3) 様々な事象や課題に知的好奇心をもって向き合い,粘り強く考え行動し,課題の解決に向けて挑戦しようとする態度を養う。
2 内容 様々な事象についての探究の過程を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 探究の意義についての理解
(イ) 探究の過程についての理解
(ウ) 研究倫理についての理解
(エ) 観察,実験,調査等についての基本的な技能
(オ) 事象を分析するための基本的な技能
(カ) 探究した結果をまとめ,発表するための基本的な技能
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 課題を設定するための基礎的な力
(イ) 数学的な手法や科学的な手法などを用いて,探究の過程を遂行する力
(ウ) 探究した結果をまとめ,適切に表現する力
3 内容の取扱い
(1) 実施に当たっては,次のような事象等の探究の過程を通して,内容に示す基本的な知識及び技能や思考力,判断力,表現力等を身に付けるようにするものとする。
ア 自然事象や社会的事象に関すること
イ 先端科学や学際的領域に関すること
ウ 自然環境に関すること
エ 科学技術に関すること
オ 数学的事象に関すること
(2) 実施に当たっては,探究した結果について,報告書などを作成させるものとする。
第2 理数探究
1 目標 様々な事象に関わり,数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を組み合わせるなどして働かせ,探究の過程を通して,課題を解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象とする事象について探究するために必要な知識及び技能を身に付けるようにする。
(2) 多角的,複合的に事象を捉え,数学や理科などに関する課題を設定して探究し,課題を解決する力を養うとともに創造的な力を高める。
(3) 様々な事象や課題に主体的に向き合い,粘り強く考え行動し,課題の解決や新たな価値の創造に向けて積極的に挑戦しようとする態度,探究の過程を振り返って評価・改善しようとする態度及び倫理的な態度を養う。
2 内容 様々な事象について,主体的に課題を設定し探究の過程を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 探究の意義についての理解
(イ) 探究の過程についての理解
(ウ) 研究倫理についての理解
(エ) 観察,実験,調査等についての技能
(オ) 事象を分析するための技能
(カ) 探究の成果などをまとめ,発表するための技能
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 多角的,複合的に事象を捉え,課題を設定する力
(イ) 数学的な手法や科学的な手法などを用いて,探究の過程を遂行する力
(ウ) 探究の過程を整理し,成果などを適切に表現する力
3 内容の取扱い
(1) 実施に当たっては,次のような事象等の探究の過程を通して,内容に示す知識及び技能や思考力,判断力,表現力等を身に付けるようにするものとする。
ア 自然事象や社会的事象に関すること
イ 先端科学や学際的領域に関すること
ウ 自然環境に関すること
エ 科学技術に関すること
オ 数学的事象に関すること
(2) 実施に当たっては,生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,(1)のアからオまでの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させるものとする。
(3) 実施に当たっては,数学的な手法や科学的な手法などを用いるものとする。
(4) 実施に当たっては,探究の過程を振り返る機会を設け,意見交換や議論を通して,探究の質の向上を図るものとする。
(5) 実施に当たっては,探究の成果などについて,報告書を作成させるものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。  
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,生徒や学校,地域の実態等に応じて,生徒が数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を組み合わせるなどして働かせ,様々な事象や課題に向...
(2) 探究した結果や探究の成果などを発表させる機会を設けること。
(3) 各科目の指導に当たっては,数学又は理科の教師が指導を行うこと。その際,探究の質を高める観点から,数学及び理科の教師を中心に,複数の教師が協働して指導に当たるなど指導体制を整えることにも配慮すること。
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(5) 理数に関する学科においては,原則として「理数探究」を全ての生徒に履修させるものとすること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 探究の過程における観察,実験などの内容やその中で生じた疑問,それに対する自らの思考の過程などを記録させること。
(2) 「理数探究基礎」の内容のイの(イ)及び「理数探究」の内容のイの(イ)の「数学的な手法」を用いる探究の過程に関して,生徒の学習状況に応じ,様々な事象を数式などを用いて分析する数学的モデルをつくり探究することも行われるよう配慮すること。
(3) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成を図ること。また,環境問題や科学技術の進歩と人間生活に関わる内容等については,持続可能な社会をつくることの重要性も踏まえながら,科学的な見地から取り扱うこと。
(4) 研究倫理などに十分配慮すること。
(5) 観察,実験などの過程での情報の収集・検索,計測・制御,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
(6) 観察,実験,野外観察などの体験的な学習活動を充実させること。また,環境整備に十分配慮すること。
(7) 大学や研究機関,博物館や科学学習センターなどと積極的に連携,協力を図るようにすること。
(8) 観察,実験,野外観察などの指導に当たっては,関連する法規等に従い,事故防止に十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置を講ずること。
(9) 理数に関する学科においては,「理数探究基礎」及び「理数探究」の指導に当たり,観察,実験などの結果を分析し解釈して自らの考えを導き出し,それらを表現するなどの学習活動を充実すること。特に,「理数探究」の指導に当たっては,課題の設定や振り返りの機会を工夫するなどして一層の探究の...
第3章 主として専門学科において開設される各教科
第1節 農   業
第1款 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業や農業関連産業を通じ,地域や社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 農業と環境
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業の各分野で活用する基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業と環境について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業と環境に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業と環境について基礎的な知識と技術が農業の各分野で活用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「農業と環境」とプロジェクト学習
ア 農業学習の特質
イ プロジェクト学習の方法と進め方
(2) 暮らしと農業
ア 食料と農業
イ 自然環境と農業
ウ 環境保全と農業
エ 生活文化と農業
オ 農業の動向と展望
(3) 農業生産の基礎
ア 農業生物の種類と特性
イ 農業生物の育成と環境要素
ウ 農業生産の計画と工程管理・評価
エ 農業生物の栽培・飼育
(4) 農業と環境のプロジェクト
(5) 学校農業クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農業の社会的な役割と環境や暮らしとの関わりについて,地域農業の見学や地域環境の調査及び統計資料の分析など具体的な学習を通して理解できるよう留意して指導するとともに,地域の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,農業学習の特質とプロジェクト学習の意義やその進め方について身近な事例を通して理解させ,生徒の興味・関心が高まるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,農業生物の特性や育成環境との相互関係,具体的な栽培計画,農業生産工程管理などを基礎的な実験・実習を通して学習できるようにすること。
エ 〔指導項目〕の(4)については,プロジェクト学習を通して,科学的な見方・考え方を働かせ,農業の各分野に関する学習への興味・関心が高まるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業学習の特質とプロジェクト学習の進め方について,身近な事例を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,社会や産業全体の課題及びその解決のために農業が果たしている役割,働くことの社会的意義や役割,職業人に求められる倫理観についても取り上げること。また,農業が有する生命を育むという生命倫理についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,農業生物の生理・生態的な特性,気象・土壌・生物などの環境要素やそれらの相互関係及び農業生産工程管理などを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,学科の特色や地域性を考慮した題材を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,学校農業クラブ活動の目標,内容,組織などについて各種活動を通して実践的に扱うとともに,プロジェクト学習の成果を発表する機会を設けること。
第2 課題研究
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会を支え産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) 農業に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として解決策を探究し,科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品製作等
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
(5) 学校農業クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,〔指導項目〕の(1)から(5)までの中から,個人又はグループで農業に関する適切な課題を設定し,主体的かつ協働的に取り組む学習活動を通して,専門的な知識,技術などの深化・総合化を図り,農業に関する課題の解決に取り組むことができるようにすること...
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 総合実習
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業の各分野の改善を図る実践的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業を総合的に捉え体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業に関する総合的な課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業の総合的な経営や管理につながる知識や技術が身に付くよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 栽培と飼育,環境等に関する基礎的な実習
(2) 農業の各分野に関する総合的な実習
ア 農業の総合的な知識と技術
イ 経営と管理の手法
(3) 農業の産業現場等における総合的な実習
ア 農業の総合的な知識と技術
イ 経営と管理の手法
(4) 学校農業クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農業科に属する各科目の学習と関連付け,総合的な知識と技術の習得につながるよう留意して指導すること。なお,実験・実習中の安全を確保するとともに,学習のねらいを明確にするなど課題解決へつながるようにすること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,経営や管理の改善を図る実践的な能力と態度を育むようにするとともに,先進的な地域や外部機関等との連携に配慮すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,農業の各分野の学習を基に,学校農業クラブ活動における自主的な研究活動を通して,技術及び経営と管理を体験的に理解させ,実践的な能力と態度を育むよう工夫して指導すること。なお,地域の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)については,農業の各分野の技術,経営と管理手法及びその活用について,基礎的な内容を総合的に扱うこと。その際,農業生産工程管理についても実践的に扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)については,産業現場等において,農業の各分野の技術,経営と管理手法及びその活用について,実践的な内容を総合的に扱うこと。
第4 農業と情報
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業に関する情報を主体的に活用するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業に関する情報について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業情報の活用に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業に関する情報について主体的に調査・分析・活用ができるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 産業社会と情報
ア 産業社会における情報の意義
イ 農業における情報の役割と課題
ウ 情報モラルとセキュリティ管理
(2) 農業に関する情報手段
ア ハードウェアとソフトウェア
イ 農業の各分野における情報の役割
ウ 情報メディアとデータ
(3) 農業に関する情報の分析と活用
ア 情報通信ネットワーク
イ 生産,加工,流通,経営のシステム化
ウ 農業情報の分析と活用
(4) 農業学習と情報活用
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 産業社会における情報の意義を理解させ,農業の各分野における先進技術や革新技術を題材とした探究的な学習活動を通して,創造的思考をもてるよう留意して指導すること。なお,生徒の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,農業分野を中心に産業社会における情報の活用の具体的な事例を取り上げ,情報の意義を理解させ,農業の各分野における情報の役割や情報を適切に扱うことへの責任などについて関心をもたせるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,実習や産業現場の見学などを通して,農業の各分野において,情報と情報手段を適切かつ効果的に活用する能力を育むようにすること。また,農業技術の先進的な事例を基に農業経営の発展に向けた探究的な学習活動を取り入れるなど,農業科に属する他の科目と...
エ 〔指導項目〕の(2)のア及び(3)のイについては,農業生産及び経営管理などへの効率的な利用を見通して,基礎的なプログラミングなどを含むソフトウェアの活用について理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)については,農業の各分野で導入されている情報機器の種類や利用方法,農業情報の活用場面に適したソフトウェアや情報メディアについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)については,情報通信ネットワークを介して流通するデータの種類,情報通信ネットワークや情報システムがサービスを提供する仕組みと特徴について実際の事例を取り上げること。情報システムによる問題解決の方法については,モデル化,シミュレーションなど基礎的な内容を扱うこ...
ウ 〔指導項目〕の(4)については,農業情報を活用したプロジェクト学習などを扱うこと。
第5 作物
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,作物の生産と経営に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 作物の生産と経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 作物の生産と経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 作物の生産と経営について生産性や品質の向上が経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「作物」とプロジェクト学習
ア 作物生産と経営に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 作物生産の役割と動向
ア 作物生産の役割
イ 生活と作物の利用
ウ 作物の流通と需給の動向
(3) 作物の特性と栽培技術
ア 作物の種類と特徴
イ 作物の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
エ 品種改良と繁殖
(4) 作物の栽培と管理・評価
ア 品種の特性と選び方
イ 作型と栽培計画
ウ 栽培管理
エ 商品化と生産物の管理・評価
オ 機械・施設の利用
(5) 作物の生産と経営
ア 生産目標と経営計画
イ 生産工程の管理
ウ 流通と販売
エ 地域環境に配慮した作物生産
(6) 作物生産と経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 作物の生産から消費,経営までの仕組みと作物の利用形態を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,作物生産に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,作物の生産及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した作物栽培の技術について基礎的な仕組みを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,品種の選定,栽培計画の立案,生育段階に応じた栽培管理,商品化と生産物の管理・評価などについて体系的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生産目標の設定と経営計画の立案,農業生産工程管理,販売方法の工夫,生産費や流通手段などについて基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,作物経営に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第6 野菜
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,野菜の生産と経営に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 野菜の生産と経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 野菜の生産と経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 野菜の生産と経営について生産性や品質の向上が経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「野菜」とプロジェクト学習
ア 野菜生産と経営に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 野菜生産の役割と動向
ア 野菜生産の役割
イ 生活と野菜の利用
ウ 野菜の流通と需給の動向
(3) 野菜の特性と栽培技術
ア 野菜の種類と特徴
イ 野菜の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
エ 品種改良と繁殖
(4) 野菜の栽培と管理・評価
ア 品種の特性と選び方
イ 作型と栽培計画
ウ 栽培管理
エ 商品化と生産物の管理・評価
オ 機械・施設の利用
(5) 野菜の生産と経営
ア 生産目標と経営計画
イ 生産工程の管理
ウ 流通と販売
エ 地域環境に配慮した野菜生産
(6) 野菜生産と経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 野菜の生産から消費,経営までの仕組みと野菜の利用形態を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,野菜生産に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,野菜の生産及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した野菜栽培の技術について基礎的な仕組みを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,品種の選定,栽培計画の立案,生育段階に応じた栽培管理,商品化と生産物の管理・評価などについて体系的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生産目標の設定と経営計画の立案,農業生産工程管理,販売方法の工夫,生産費や流通手段などについて基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,野菜経営に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第7 果樹
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,果実の生産と経営に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 果実の生産と経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 果実の生産と経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 果実の生産と経営について生産性や品質の向上が経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「果樹」とプロジェクト学習
ア 果実生産と経営に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 果実生産の役割と動向
ア 果実生産の役割
イ 生活と果実の利用
ウ 果実の流通と需給の動向
(3) 果樹の特性と栽培技術
ア 果樹の種類と特徴
イ 果樹の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
エ 品種改良と繁殖
(4) 果樹の栽培と管理・評価
ア 品種の特性と選び方
イ 作型と栽培計画
ウ 栽培管理
エ 商品化と生産物の管理・評価
オ 機械・施設の利用
(5) 果実の生産と経営
ア 生産目標と経営計画
イ 生産工程の管理
ウ 流通と販売
エ 地域環境に配慮した果実生産
(6) 果実生産と経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 果実の生産から消費,経営までの仕組みと果実の利用形態を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,果実生産に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,果実の生産及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した果樹栽培の技術について基礎的な仕組みを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,品種の選定,栽培計画の立案,生育段階に応じた栽培管理,商品化と生産物の管理・評価などについて体系的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生産目標の設定と経営計画の立案,農業生産工程管理,販売方法の工夫,生産費や流通手段などについて基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,果樹経営に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第8 草花
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,草花の生産と経営に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 草花の生産と経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 草花の生産と経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 草花の生産と経営について生産性や品質の向上が経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「草花」とプロジェクト学習
ア 草花生産と経営に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 草花生産の役割と動向
ア 草花生産の役割
イ 生活と草花の利用
ウ 草花の流通と需給の動向
(3) 草花の特性と栽培技術
ア 草花の種類と特徴
イ 草花の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
エ 品種改良と繁殖
(4) 草花の栽培と管理・評価
ア 品種の特性と選び方
イ 作型と栽培計画
ウ 栽培管理
エ 商品化と生産物の管理・評価
オ 機械・施設の利用
(5) 草花の生産と経営
ア 生産目標と経営計画
イ 生産工程の管理
ウ 流通と販売
エ 地域環境に配慮した草花生産
(6) 草花生産と経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 草花の生産から消費,経営までの仕組みと草花の利用形態を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,草花生産に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,草花の生産及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した草花栽培の技術について基礎的な仕組みを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,品種の選定,栽培計画の立案,生育段階に応じた栽培管理,商品化と生産物の管理・評価などについて体系的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生産目標の設定と経営計画の立案,農業生産工程管理,販売方法の工夫,生産費や流通手段などについて基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,草花経営に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第9 畜産
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,家畜の飼育と畜産経営に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 家畜の飼育と畜産経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 家畜の飼育と畜産経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 家畜の飼育と畜産経営について生産性や品質の向上が経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「畜産」とプロジェクト学習
ア 畜産に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 畜産の役割と動向
ア 畜産の役割
イ 生活と家畜・畜産物の利用
ウ 畜産物の流通と需給の動向
(3) 家畜の特性と飼育技術
ア 家畜の種類と特徴
イ 家畜の発育と生理・生態
ウ 飼育環境の調節
(4) 家畜の飼育と管理・評価
ア 品種の特性と選び方
イ 家畜の改良
ウ 繁殖計画と管理
エ 飼育計画と管理
オ 家畜と飼料
カ 家畜の病気と予防
キ 家畜・畜産物の商品化と管理・評価
ク 畜舎と機械・施設の利用
(5) 畜産と経営
ア 生産目標と経営計画
イ 生産工程の管理
ウ 流通と販売
エ 地域環境に配慮した畜産
(6) 家畜の飼育と畜産経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 畜産物の生産から消費,家畜経営までの仕組みを理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,畜産に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,畜産物の生産及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,家畜の発育過程や生理・生態,飼育環境の調節や環境に配慮した家畜の飼育技術,危害分析・重要管理点方式の考え方を取り入れた飼養衛生管理技術などについて基礎的な仕組みを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,品種の選定,繁殖計画の立案と管理,飼育計画の立案,発育段階に応じた飼育管理,家畜の飼料と病気,商品化と生産物の管理,発育成績や繁殖成績に基づく評価などについて体系的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生産目標の設定と経営計画の立案,農業生産工程管理,販売方法の工夫,生産費や流通手段などについて基礎的な内容を扱うこと。また,安全な食品を供給するための食品トレーサビリティシステムについても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,畜産経営に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第10 栽培と環境
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,栽培植物の育成環境の調整・管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 栽培と環境について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 栽培と環境に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 栽培と環境について農業生物の栽培や管理に応用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「栽培と環境」とプロジェクト学習
ア 栽培と環境に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 栽培と環境の診断・実験の方法
ア 調査と観察
イ 生育と環境の診断
ウ 実験と検証
(3) 栽培植物と環境要素
ア 環境の要素
イ 物質の循環
ウ 栽培技術と環境
(4) 栽培植物の育成環境
ア 気象と災害対策
イ 土壌の管理と改良
ウ 肥料の性質と施肥の方法
エ 農薬の特性と防除の方法
オ 施設型農業の栽培環境
(5) 環境に配慮した栽培の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 「作物」,「野菜」,「果樹」,「草花」などの科目と関連付けて指導計画を作成するとともに,〔指導項目〕の(1)から(5)まで横断的に学習できるようにすること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(5)については,(1)を踏まえ,(2)から(4)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(2)については,調査と観察,診断の方法,各種の実験と検証の方法を理解させ,科学的な見方と実践力が身に付くよう工夫して指導すること。また,(3)については,栽培植物の種類と特性に応じた育成管理と環境要素との関係について理解できるよう工夫して指導すること。(4)につ...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,「作物」,「野菜」,「果樹」,「草花」などの科目と関連付けながら,科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,栽培植物の育成と環境要素に関する実験,調査,観察,診断などの方法と進め方について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,栽培植物の育成に関わる環境要素の役割や物質循環,栽培技術と環境との相互関係について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,栽培管理における環境要素の活用や,環境に配慮した栽培管理の方法,農業生産工程管理やポジティブリスト制度,生態的な防除の方法など具体的な内容を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,環境に配慮した栽培技術を踏まえ,環境の保全や創造に関する地域や学校での実践的な活動を行うこと。
第11 飼育と環境
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,飼育動物の育成環境の調整・管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 飼育と環境について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 飼育と環境に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 飼育と環境について農業生物の飼育や管理に応用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「飼育と環境」とプロジェクト学習
ア 飼育と環境に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 飼育の目的と現状
ア 飼育の目的
イ 飼育の現状と動向
(3) 飼育と環境
ア 動物の種類と特性
イ 発育と環境
ウ 衛生と環境
(4) 飼育技術と管理・評価
ア 飼育と管理・評価
イ 飼料と管理
ウ 動物バイオテクノロジーと繁殖技術
(5) 飼育の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 「畜産」などの科目と関連付けて指導計画を作成するとともに,〔指導項目〕の(1)から(5)まで横断的に学習できるようにすること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(5)については,(1)を踏まえ,(2)から(4)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,「畜産」などの科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,飼育目的ごとの動物の利活用の概要について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,動物の発育過程や生理・生態,飼育環境の調節,環境に配慮した動物の飼育技術や飼料生産,健康な動物を飼育するための飼養衛生管理技術などについて基礎的な内容を扱うこと。なお,必要に応じて,農業生産工程管理や危害分析・重要管理点方式などについても扱うこと...
エ 〔指導項目〕の(4)については,それぞれの飼育目的に応じた動物の役割や飼育管理の方法,動物実験の基礎について体系的な内容を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,動物の飼育や実験,畜産経営の深化などに関する実践的な活動を行うこと。
第12 農業経営
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業経営とマーケティングに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業経営のマネジメントやマーケティングが経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「農業経営」とプロジェクト学習
ア 農業経営に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 農業の動向と農業経営
ア 我が国と世界の農業
イ 農業経営の動向
ウ 食料・農業・農村政策と関係法規
エ 農産物消費の動向と社会経済環境
(3) 農業のマネジメント
ア 農業マネジメントの概要
イ 組織のマネジメント
ウ 人材のマネジメント
エ 会計のマネジメント
(4) 農業のマーケティング
ア 農業マーケティングの概要
イ 農業のマーケティング戦略
ウ 農産物のブランド化
(5) 農業経営とマーケティングの活動
ア 市場調査・環境分析
イ 農業の起業計画・マーケティング戦略の策定
ウ 農業経営の実践と評価
(6) 農業経営とマーケティングの実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農業経営とマーケティングの基本的な内容について,学校農場の経営に関する事例を通して理解させ,農業経営者の先進的な実践に触れるよう留意して指導すること。なお,地域の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,グローバル化,消費者ニーズの多様化などに関わる消費者と農業・食とをめぐる課題や社会構造の変化に着目し,六次産業化や農産物の輸出入などに関する農業経営の動向を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,農業協同組合や生産組合の事業,農業生産組織や農地所有適格法人の運営及び経営について,簿記などの内容を踏まえた基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,顧客の視点から見た農産物の価値の創造やマーケティングを実践する過程について,マーケティング戦略の視点から扱うこと。また,(4)及び(5)については,マーケティングや経営管理に取り組むプロジェクト学習を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(6)については,農業経営とマーケティングに関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第13 農業機械
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業機械の取り扱いと維持管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業機械について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業機械に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業機械について特性を理解し,効率的な利用へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 農業機械の役割
ア 農業機械化の意義
イ 農業機械の利用と現状
(2) 農業機械の構造と操作
ア 原動機
イ トラクタ
ウ 作業機
エ 燃料と潤滑油
(3) 農業機械と安全
ア 農作業と安全
イ 農業機械の安全な取扱い
(4) 農業生産における農業機械の利用
ア 農業機械の効率的利用
イ 農作業体制の変化と機械の利用
ウ 農業機械化体系の作成
(5) 農業機械化の展望
ア 農作業の自動化・機械化
イ 農業機械の高度化・実用化
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農業機械の構造と作業特性の相互関係から機械の点検や整備及び操作方法について理解できるよう留意して指導すること。また,実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,農業機械の維持管理を図る実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を...
イ 機械及び燃料の安全な取扱いについて指導し,事故の防止に努めること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業機械の利用の現状及び農業の生産性の向上と機械化との相互関係,農業の機械化に伴う今後の課題について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,原動機・トラクタ・作業機の構造と種類,正しい操作技術,点検や整備の方法,トラクタと作業機のマッチングや接続の原理についての基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,農業機械の安全な取扱いや操作方法などの基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,学校農場や地域農業の身近な事例を取り上げて,機械の作業効率や利用経費など農業機械の効率的な利用と経営形態や目的に応じた機械の導入及び利用を考慮した農業機械化体系の作成を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,自動制御機器や人工知能などの技術の進展に対応した題材を取り上げ,その活用について基礎的な内容を扱うこと。
第14 植物バイオテクノロジー
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,植物に関するバイオテクノロジーを農業の各分野で活用するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 植物バイオテクノロジーについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 植物バイオテクノロジーに関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 植物バイオテクノロジーについて特質を理解し,農業の各分野で活用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「植物バイオテクノロジー」とプロジェクト学習
ア 植物バイオテクノロジーに関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) バイオテクノロジーの意義と役割
ア バイオテクノロジーの意義
イ 産業社会とバイオテクノロジー
(3) 植物バイオテクノロジーの特質と基本操作
ア 植物の構造と機能
イ 無菌操作の基本
(4) 植物の増殖能力の利用
ア 組織培養の目的と技術体系
イ 培地の組成と調整
ウ 培養植物体の生育と環境
エ 野菜や草花への活用
オ 果樹や作物への活用
カ バイオテクノロジーの活用実態
(5) 植物バイオテクノロジーの展望
ア 植物の遺伝情報の利用
イ バイオマス・エネルギーの利用
ウ 産業社会とバイオテクノロジーの動向
(6) 植物バイオテクノロジーの実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 植物バイオテクノロジー技術を農業の各分野に活用する仕組みやその役割について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,植物バイオテクノロジー技術の活用に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(5)及び(6)について,遺伝子組換えを扱う際には,適切な拡散防止の措置を講じるなど安全に十分留意して指導し,雑菌による機器や施設などの汚染防止を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,植物の繁殖などの機能を利用するバイオテクノロジーの技術体系及び農業などの産業各分野における利用の概要を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,茎頂など植物の組織・器官の構造と機能,植物ホルモンの作用及び無菌的条件の設定も扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,植物細胞の分化全能性,培地の調整,組織培養及び培養植物体の順化,育成を中心に扱うこと。カについては,地域の野菜や草花など身近な植物や貴重な遺伝資源植物の種苗生産や品種改良などの具体的な実践を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,細胞融合や遺伝子組換えなどの遺伝情報及びバイオマス・エネルギーの利用など,植物バイオテクノロジーに関する今後の動向,課題及び可能性について基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,植物バイオテクノロジーの技術を活用した農業の各分野での種苗生産や品種改良,絶滅危惧植物の保護や環境保全などに関する実践的な活動を行うこと。
第15 食品製造
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,食品製造に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品製造について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食品製造に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 食品製造について生産性や品質の向上が経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「食品製造」とプロジェクト学習
ア 食品製造に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 食品産業の現状と動向
ア 食品産業の現状
イ 食品産業の動向
(3) 製造原理と原材料特性
ア 食品加工の原理
イ 原材料の特性と加工
(4) 食品の安全と品質表示
ア 食品の安全性
イ 食品の衛生
ウ 食品の貯蔵
エ 食品の包装と品質表示
(5) 機械と装置の利用
ア 製造用の機械と装置の利用
イ ボイラと冷却装置の利用
(6) 生産工程の管理と改善
ア 品質管理
イ 作業体系の改善
(7) 食品の製造実習
ア 穀物,小麦粉
イ 豆類,イモ類
ウ 野菜,果実
エ 畜産物
オ 発酵食品
(8) 食品製造の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農業生産,食品製造から流通・消費までの食料供給の仕組みを理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,食品製造技術の活用に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(8)については,(1)を踏まえ,(2)から(7)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)から(8)までについては,食品衛生上の危害発生の防止と適正な品質表示,製造用機器や器具の安全な取扱いに努めること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,我が国の食生活における食品産業の現状と動向について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,原材料の特性を利用した加熱,塩漬や発酵などの食品加工の方法とその基本的な原理を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,食品による危害の要因や食品の安全に関する法規の概要について,危害分析・重要管理点方式や食品安全マネジメントシステムなどと関連付けて扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,食品製造の機械と装置,ボイラと冷却装置の基本的な操作や安全にかかる整備について扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,食品企業における従業員の教育や管理の手法,作業の体系について扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,代表的な食品の製造方法について実習を行うこと。なお,製品の原価計算についても扱うこと。
ク 〔指導項目〕の(8)については,食品製造に関する実践的な活動を行うこと。なお,地域農業の発展の視点で,食品産業との関連性や食品ブランドの活用や創造についても扱うこと。
第16 食品化学
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,食品の成分と栄養価値の利用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品化学について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食品化学に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 食品化学について食品の成分や栄養を理解し,農業の各分野で応用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「食品化学」とプロジェクト学習
ア 食品化学に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 食品の成分
ア 食品成分の分類
イ 食品成分の機能
ウ 食品成分の変化
(3) 食品の栄養
ア 食品成分の代謝と栄養
イ 栄養改善と機能性食品
ウ 食品成分表と栄養的価値
(4) 食品の成分分析
ア 基本操作
イ 定量分析
ウ 水分
エ タンパク質,脂質,炭水化物
オ 無機質,ビタミン
(5) 食品化学の実践
ア 成分分析の実践
イ 食品の衛生検査
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 食品の成分や栄養的な機能や性質が,食品製造や食生活の改善に果たしている役割を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,食品化学に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(5)については,(1)を踏まえ,(2)から(4)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,食品中のタンパク質,脂質,ビタミンなどの性質や機能を扱うこと。また,それらの化学式,構造式及び化学反応式を扱う場合は,基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,食品成分の体内での消化・吸収や変化を中心に,機能性食品についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,食品成分の分析方法とその原理及び分析機器の操作を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,身近な食品を試料とした成分分析を行うこと。また,危害分析・重要管理点方式や食品安全マネジメントシステムなどにおける衛生検査に関する内容を扱うこと。
第17 食品微生物
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,食品微生物の利用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品微生物について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食品微生物に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 食品微生物について特質を理解し,農業の各分野で利用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「食品微生物」とプロジェクト学習
ア 食品と微生物
イ 食品微生物に関するプロジェクト学習の意義
ウ プロジェクト学習の進め方
(2) 食品微生物の種類
ア 微生物の形態と種類
イ 微生物の栄養と生理
ウ 微生物の増殖と遺伝
エ 微生物の酵素と種類
オ 微生物の代謝
(3) 食品微生物の実験
ア 基本操作
イ かびの分離と培養
ウ 酵母の分離と培養
エ 細菌の分離と培養
オ きのこの培養
(4) 微生物利用の動向
ア 微生物の改良
イ 固定化生体触媒
ウ エネルギー生産
エ 環境保全と浄化
(5) 微生物利用の実践
ア 食品微生物を利用した実習
イ 食品の微生物検査
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 微生物の形態的特徴と生理的特性を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,微生物の応用を図る実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(5)については,(1)を踏まえ,(2)から(4)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)及び(5)については,実験・実習を通して,微生物の安全な取扱いについて指導すること。特に,有害微生物を扱う際には,適切な拡散防止の措置を講じるなど安全に十分留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)について,微生物の学名や英名及び化学式や構造式を扱う場合は,基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,観察・実験を通して,微生物の形態的特徴と生理的特性を具体的に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,微生物及び微生物酵素利用の動向について扱い,特に遺伝子組換え,バイオリアクター,バイオマスなどの原理を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,微生物の有用性を確認するために,多様な発酵食品の製造を行うとともに,危害分析・重要管理点方式や食品安全マネジメントシステムなどにおける微生物検査に関する内容を扱うこと。
第18 食品流通
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,食品流通とマーケティングに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品流通について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食品流通に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 食品流通の合理的な管理とマーケティングが経営発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「食品流通」とプロジェクト学習
ア 食品流通に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 食と消費の動向
ア 食をめぐる世界の動向
イ 食と生活の動向
ウ 食生活と健康
(3) 食品の流通・保管と物流
ア 食品流通の構造
イ 食品の保管
ウ 物流と情報システム
エ 食品の品質管理
オ 食品の輸出入
(4) 食品のマーケティング
ア 食品マーケティングの概要
イ 食品マーケティング戦略
ウ 食品のブランド化
(5) 食品流通とマーケティングの実践
ア 市場調査・環境分析
イ マーケティング戦略の策定
ウ 食品マーケティングの実践と評価
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農業生産,食品製造から流通・消費までの食料供給の仕組みを理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,食品流通に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(5)については,(1)を踏まえ,(2)から(4)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,世界と日本の食の動向について,世界的な視点と身近な食生活の視点から扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,食品トレーサビリティシステムなどの品質管理と適正な食品表示について扱うこと。また,危害分析・重要管理点方式及び食品安全マネジメントシステムなどの考え方や方法についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,マーケティングの原理,方法,ブランド化について具体的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,顧客の視点からの分析,マーケティング戦略の策定,実践と評価を具体的に行うこと。
第19 森林科学
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,森林の構造や機能並びに保全技術などを科学的に捉えるために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 森林科学について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 森林科学に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 森林を科学的に捉えるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「森林科学」とプロジェクト学習
ア 森林科学に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 森林と樹木
ア 森林の特性
イ 樹木の特性
ウ 林木の立地環境
(3) 森林生態系の構造と多面的機能
ア 森林生態系の構造
イ 森林植生遷移と森林の発達段階
ウ 森林の構造と多面的機能との関係
(4) 森林の機能と目標林型
ア 森林の機能と生態系サービス
イ 目標林型
ウ ゾーニング
(5) 森林の施業技術や管理技術
ア 全体技術と個別技術
イ 生産林の施業技術
ウ 環境林の管理技術
(6) 木材の収穫
ア 作業システム
イ 林道,作業道
ウ 伐採,造材,集材
エ 労働安全
(7) 森林の育成と活用の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 森林生態系の構造と多面的機能,目標林型,森林の施業技術や管理技術の仕組みを理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,森林科学に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域林業の実態や学科の特色等に応...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(7)については,(1)を踏まえ,(2)から(6)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,様々な森林のタイプ分けについてその意義を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,森林生態系について図などを活用してわかりやすく丁寧に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,森林の機能と生態系サービスとの関係,目標林型,生態系サービスと目標林型との関係などを扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,個別技術の意義や意味,技術の関連性と全体像,生産林に対して人間が関与する意義,環境林の空間利用を含めた取扱いなどを扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,集材方法を考えた伐採,路網の設計,機材を使用する際の安全性などを扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,森林の育成と活用に関する実践的な活動を行うこと。
第20 森林経営
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,森林経営に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 森林経営について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 森林経営に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 森林経営について持続的な経営発展へ向けて自ら学び,農業の振興や社会貢献について 主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「森林経営」とプロジェクト学習
ア 森林経営に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 世界と日本の森林・林業
ア 世界の森林・林業
イ 日本の森林・林業
(3) 森林経営の目標と組織
ア 持続可能な森林経営
イ 森林経営の組織
ウ 森林経営の計画
(4) 森林の測定と評価
ア 森林の測定
イ リモートセンシングの利用
ウ 森林の評価
(5) 森林・林業の制度と政策
ア 制度と政策の特徴
イ 制度と政策の体系
ウ 政策主体と近年の政策動向
(6) 山地と農山村の保全
ア 山地の保全
イ 治山事業
ウ 日本の農山村
(7) 森林経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 持続可能な森林経営や森林経営の組織と計画などについて理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,森林経営に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域林業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(7)については,(1)を踏まえ,(2)から(6)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,学校林などを対象に森林認証制度についても学習すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,地球規模で森林・林業の現状を取り上げるとともに,世界各国の森林・林業事情を踏まえ,我が国の森林・林業の特徴と問題点を扱うこと。また,木材の貿易,価格,流通についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,持続可能な森林経営の概念,森林経営を担う組織及び森林経営に関する計画などについて扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,持続可能な森林経営の基礎となる森林の測定と評価について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,森林経営に関する制度や政策の概要を取り上げるとともに,国や自治体の制度や政策の重要性について扱うこと。また,森林経営に関する法規の概要について扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,農山村の振興方策など幅広く扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,森林経営に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第21 林産物利用
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,林産物の利用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 林産物の利用について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 林産物の利用に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 林産物が多様な利用につながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「林産物利用」とプロジェクト学習
ア 林産物利用に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 循環資源としての木材
ア 木材の性質
イ 木材の用途
ウ 循環資源と環境
(3) 林産業の概要
ア 林産業の現状
イ 木材需要の構造
ウ 外国の林産業
(4) 製材・加工と木工
ア 製材・加工
イ 木工
ウ 安全衛生
(5) 木材の改良と成分の利用
ア 木質材料の製造
イ 木材パルプと和紙
ウ 木質バイオマスの利用
(6) 特用林産物の生産と加工
ア きのこの生産と加工
イ 木炭及び薪(まき)の生産と利用
ウ その他の特用林産物
(7) 林産物利用の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 再生可能な森林資源を利用する林産物利用の意義と役割を理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,林産物利用に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域林業の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(7)については,(1)を踏まえ,(2)から(6)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,バイオマス利用と化石燃料との代替関係などについて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,林産業の現状,木材需要の構造,各国の林産業の比較とともに,各国の森林資源の成熟度や森林所有者団体などの比較も扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,製材と木材の乾燥,木工,安全衛生について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,木材の材質の改良,木材の物理的処理と化学的処理及び木質バイオマスのエネルギー利用について基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,特用林産業が林業経営や地域社会の振興及び持続的発展に寄与していることを扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,林産物利用に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第22 農業土木設計
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業土木事業の計画と設計に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業土木設計について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業土木設計に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業土木設計について農業土木事業が自然環境との調和へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「農業土木設計」とプロジェクト学習
ア 農業土木設計に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 農業土木事業の計画と設計
ア 農業土木事業の意義と役割
イ 農業土木事業の計画
ウ 農業土木構造物の設計
(3) 水と土の性質
ア 水の基本的性質
イ 土の基本的性質
ウ 土中の水
(4) 構造物の設計
ア 設計の基礎
イ はり
ウ 柱
エ トラス
オ ラーメン
(5) 農業土木構造物
ア コンクリート構造
イ 鉄筋コンクリート構造
ウ 鋼構造
(6) 農業土木設計の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農村の発展や国土保全・環境創造を担う農業土木事業の事例を通して,計画と設計について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,農業土木事業の計画と設計に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農業...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,農業土木事業の計画,農業土木構造物の目的や特徴,種類及び特質について,国土保全や環境創造と関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,水路やせきなどの水利構造物,擁壁や農業土木構造物の基礎の設計・施工・維持管理に必要な水と土の物理的性質について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,農業土木構造物の構造材料である木材や鋼材,コンクリートなどの強さと特性,はり,柱とトラスに作用する外力と応力及びその計算方法について基礎的な内容を扱うこと。また,ラーメン構造については概要を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,コンクリート構造と鉄筋コンクリート構造,鋼構造の特性や構造物設計に必要な基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,農業土木設計に関する実践的な活動を行うこと。
第23 農業土木施工
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,農業土木事業における施工と管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 農業土木施工について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 農業土木施工に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 農業土木施工について自然環境や安全に配慮し,合理的な施工・管理ができるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「農業土木施工」とプロジェクト学習
ア 農業土木施工に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 施工計画の基本
ア 施工計画の立案
イ 仮設計画
ウ 仕様と積算
(3) 工事の管理
ア 工事の運営組織
イ 工程管理
ウ 品質管理
エ 安全管理
(4) 農業土木関係の法規
ア 農村計画関連の法規
イ 環境保全関連の法規
(5) 農業土木工事の施工
ア 土木材料
イ 土工
ウ コンクリート工
エ 鉄筋コンクリート工
オ 基礎工
カ 道路工
キ 植栽工
ク いろいろな施工技術
(6) 農業土木施工の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農村の発展や国土保全・環境創造を担う農業土木工事の事例を通して,農業土木施工・管理について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,農業土木施工・管理に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域農...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,合理的かつ自然環境に配慮した施工計画の立案や工事費と工期との関係,設計図書について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,工事の運営手順や工程図の種類とそれぞれの特徴及び作成方法,品質管理手法や安全衛生管理について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,施工計画や施工管理に関連付けながら,農村計画関連法規及び環境保全関連法規の目的と概要について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,農業土木構造物の新設工事,既設構造物の補修・補強工事,災害復旧工事の特質や各種施工法の特徴について基礎的な内容を扱うこと。なお,イについては,農地整備と農地造成についても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,農業土木施工に関する実践的な活動を行うこと。
第24 水循環
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,循環する水を有効に活用するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水循環について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 水循環に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 水循環について環境保全や農業の持続的な発展へつながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「水循環」とプロジェクト学習
ア 水循環に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 水と地球環境
ア 水と大気
イ 水文循環
ウ 水と森林・河川・農地
エ 水と生態系
(3) 水と生活環境
ア 水と人間の歴史
イ 資源としての水
ウ 水の有効利用と水質保全
(4) 水と農林業
ア 水と農地の土壌
イ 水と農業生物の栽培
ウ 水と森林の土壌
(5) 農業水利
ア 利水と治水
イ かんがいと排水
ウ 水利施設
エ 農業用水の多面的機能
(6) 水資源の保全と活用の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 水循環と環境や生物との関わり,水資源の確保など水を総合的に理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,農業の持続的な発展と国土保全・環境創造に水を有効かつ継続的に利用する実践力が身に付くようにすること。な...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,地球全体と流域における森林・河川・農地それぞれの水循環の視点で捉えた大気や水,生物のあり方とそれぞれの相互関係及び環境について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,水の制御と技術の発達,水と農業形態や農業技術の発達,地球規模での水資源の種類や分布,農業用水や工業用水,生活用水や環境用水の機能や相互の関係,水の量的な不足や質的な変化について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,水の動きに伴う肥料や農薬の動きと環境との関わり,農地と森林の水源涵(かん)養機能及び環境保全への寄与について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,用排水機場や水門など主な水利施設の計画・施工・維持管理について基礎的な内容を扱うこと。なお,アについては,利水や治水に関連付けながら,水害や干ばつによる被害とそれらの対策についても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,水資源の保全と活用に関する実践的な活動を行うこと。
第25 造園計画
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,造園計画に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 造園計画について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 造園計画に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 造園計画について目的や環境に応じた造園空間の創造につながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「造園計画」とプロジェクト学習
ア 造園計画に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 造園計画の意義と役割
ア 地球環境と造園
イ 生活環境と緑地環境
ウ 造園計画と造園空間
(3) 環境と造園の様式
ア 我が国の緑地環境と造園様式
イ 外国の緑地環境と造園様式
(4) 造園デザインと造園製図
ア 造園デザイン
イ 造園製図
(5) 造園の計画・設計
ア 住宅庭園
イ 屋上・室内・壁面緑化
ウ その他の造園
(6) 公園や緑地の計画・設計
ア 都市緑地
イ 農村緑地
ウ 自然公園,緑地
(7) 造園計画の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 緑地環境や造園空間の機能と生活空間での造園の役割について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,造園計画に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域の緑地環境の実態や学科の特色等に応じて,適切な...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(7)については,(1)を踏まえ,(2)から(6)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,造園の目的と計画及びそれに基づく造園空間の創造と利用,緑地環境の種類,快適な生活環境を創造する造園計画の役割の概要について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,我が国と外国の主な造園様式と実際の造園との関わり,時代の変遷並びにそれを取り巻く自然環境,文化的環境及び社会的環境で捉え,総合的に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,造園デザインと身近な造園空間との関わり,図面の種類や製図技術の基礎的な内容について総合的に扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,様々な造園の調査,構想,地割・動線及び計画・設計や機能,構成の基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,緑地や公園の機能,特徴や種類,都市公園法による公園の計画・設計の基礎的な内容を扱うこと。なお,イ及びウについては,設計を扱わないことができること。
キ 〔指導項目〕の(7)については,造園計画に関する実践的な活動を行うこと。
第26 造園施工管理
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,造園施工管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 造園施工管理について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 造園施工管理に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 造園施工管理について目的や環境に応じた合理的な施工と維持管理につながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「造園施工管理」とプロジェクト学習
ア 造園施工管理に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 造園施工管理の意義と役割
ア 社会環境と造園施工管理
イ 造園施工管理の意義
ウ 造園施工管理の特色と役割
(3) 造園材料の種類と特性
ア 石材
イ 木材,竹材
ウ 金属材料
エ コンクリート材料
オ コンクリート二次製品
カ 窯製品
キ その他の造園材料
(4) 造園土木施工
ア 敷地造成と土壌改良
イ コンクリート工
ウ 給排水工
(5) 施設施工管理
ア 園路・広場工
イ 水景施設工
ウ 庭園施設工
エ 公園施設工
オ 工作物の管理
カ 景観の管理
(6) 施工計画と工事の管理
ア 工程管理
イ 品質管理
ウ 安全管理
(7) 造園施工管理の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 造園や造園施工材料の特質及び合理的な施工管理方法について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,造園施工管理に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域の緑地環境の実態や学科の特色等に応じて,適...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(7)については,(1)を踏まえ,(2)から(6)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,緑地環境,造園,造園施工と管理の現状,適切な施工材料の必要性,施工管理の技術,施工管理の課題の概要について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,造園施工材料の種類と特性から造園空間に見合った造園施工材料の選定及び施工管理に至るまで系統的に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,造園土木施工で使用する機械,器具について基礎的な内容を扱うとともに,合理的かつ安全な機械,器具の使用方法について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,施工に必要な機械,器具について基礎的な内容を扱うとともに,工作物の補修などの維持管理及び造園の目的に沿った景観の維持管理について扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,実際の工事を想定した施工計画と工事の管理を関連付けながら,工程管理,安全管理,品質管理に関する基礎的な内容を扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,造園施工管理に関する実践的な活動を行うこと。
第27 造園植栽
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,造園植栽に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 造園植栽について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 造園植栽に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 造園植栽について目的や環境に応じた合理的な植栽につながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「造園植栽」とプロジェクト学習
ア 造園植栽に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 造園植栽の意義と役割
ア 造園植栽の意義
イ 造園植栽の特色と役割
ウ 植栽と風景
(3) 植物材料の種類と特性
ア 造園樹木
イ 地被植物
ウ 造園で活用する草花
(4) 植栽計画
ア 配植のデザイン
イ 植物の特性と植栽計画
(5) 造園植栽施工
ア 植栽施工
イ 芝生,地被の造成
ウ 花壇の造成
(6) 造園植栽管理
ア 樹木の管理
イ 芝生,地被,花壇の管理
ウ 景観と植栽管理
(7) 造園植栽の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 造園や植物材料の特質及び合理的な造園植栽の施工と管理方法について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では観察や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,造園植栽に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域の緑地環境の実態や学科の特色等に応じて...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(7)については,(1)を踏まえ,(2)から(6)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,住宅庭園,都市公園などの緑地や造園植栽の特色と役割,植栽施工管理の現状と課題,風景の構成要素と植栽,配植のデザインの概要について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,植物材料の種類や特性及び育成と,植栽施工や管理の特性を関連付けながら総合的に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,身近な造園空間を題材として,地域的に特色のある植物材料を活(い)かした植栽デザインについて基礎的な内容を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,樹木の根回し,樹木の移植などの植栽工事技術や芝生,地被,花壇の造成工事に関する基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,樹木の整枝剪(せん)定や病害虫の防除,景観に配慮した管理など植栽管理に関する基礎的な内容を扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,造園植栽に関する実践的な活動を行うこと。
第28 測量
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,測量に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 測量について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 測量に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 測量について国土保全や環境創造に応用できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「測量」とプロジェクト学習
ア 測量に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 測量の意義と役割
(3) 位置や高さの測量
ア 平板測量
イ 角測量
ウ トラバース測量
エ 水準測量
オ 基準点測量と衛星測位
(4) 地理空間情報
ア 写真測量の原理
イ 写真測量の利用
ウ リモートセンシングの原理と種類
エ リモートセンシングの利用
オ 地理情報システムの原理と役割
カ 地理情報システムの利用
(5) 測量の実践
ア 地形測量
イ 路線測量
ウ 工事測量
エ 河川測量
オ 森林測量
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 農林業の発展や国土保全・環境創造を担う公共測量の身近な事例を通して,測量について理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では現地調査や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,測量に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域の実態や学科の特色等に...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(5)については,(1)を踏まえ,(2)から(4)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,測量の意義や役割,座標系と基準点,測定値の処理と誤差について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,点の平面的位置や高低位置を決定する測量の原理や測量機器の操作及び測定値の具体的な処理について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,写真測量やリモートセンシングの測定原理及びデータ処理の方法,地理情報システムの原理や表現方法とデータの種類及び処理の方法について扱うこと。また,基盤地図情報の利用についても扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,既存の地図情報の利用,各種事業の目的に応じた測量の選択,データの精度と表現方法に関する基礎的な内容を扱うとともに,実践的な活動を行うこと。なお,技術の進展に対応した測量技術についても扱うこと。
第29 生物活用
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,園芸作物や社会動物の活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生物活用について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 生物活用に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 生物活用について生物の特性を活用し生活の質の向上につながるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「生物活用」とプロジェクト学習
ア 生物活用に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 生物活用の意義と役割
ア 園芸作物,社会動物と健康的な暮らし
イ 生物を活用した活動と療法
ウ 緑のある環境・園芸の特性と効用
エ 社会動物の特性と効用
(3) 園芸作物の栽培と活用
ア 草花・野菜・ハーブの栽培と活用
イ 園芸デザインとその活用
ウ 園芸作物の安全性
(4) 社会動物の飼育と活用
ア 社会動物の飼育としつけ
イ 社会動物の活用
ウ 社会動物の安全性と衛生管理
(5) 生物を活用した療法
ア 園芸療法
イ 動物介在療法
(6) 生物活用の実践
ア 対象者の理解と交流の技法
イ 交流活動と評価
ウ 療法的な活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生物の特性を活用することで,生活の質の向上につながることを事例を通して理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,生物活用に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域の実態や学科の特色等に応じて,適...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,園芸作物や社会動物が人の健康にもたらす心理的・身体的・社会的特性及び専門家が療法として行う行為と一般の人々が健康増進などを目的として行う活動の違いを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,教育や健康などに関する効用に着目した園芸作物の栽培や園芸デザインの活動を中心に扱い,それを活用した交流活動の準備や活動の支援,植物の安全性についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,教育や健康などに関する効用に着目した社会動物との交流とそのための飼育やしつけを中心に扱うこと。その際,社会動物を活用した交流活動の準備や活動の支援も扱うこと。また,ストレスや疾病の軽減など社会動物の快適性に配慮した飼養管理についても扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,園芸療法,動物介在療法の基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,生物活用に関する実践的な活動を行うこと。また,交流対象者の発達段階や特性,ライフステージ,健康状態の理解及び交流対象者を想定した試行,交流中の対象者の観察,交流に必要な技術と交流活動の評価についても扱うこと。
第30 地域資源活用
1 目標 農業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,地域資源の活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地域資源の活用について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 地域資源の活用に関する課題を発見し,農業や農業関連産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 地域資源の活用について新たな価値の創造に寄与できるよう自ら学び,農業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 「地域資源活用」とプロジェクト学習
ア 地域資源活用に関するプロジェクト学習の意義
イ プロジェクト学習の進め方
(2) 農山村社会の変化と地域振興
ア 農山村社会の現状と変化
イ 地域活性化に向けた施策・取組
(3) 地域資源活用の意義と役割
ア 地域資源の魅力と価値
イ 地域振興に向けた施策・取組
ウ 異業種連携と商品価値の創造
エ 地域資源活用の実践と課題
オ 情報の活用と発信
(4) 地域資源の価値と活用
ア 観光への活用
イ 商品開発への活用
ウ サービス業への活用
エ 教育・福祉への活用
(5) 地域と連携した活動
ア 地域資源のマーケティングとブランドづくり
イ 地域資源を活用したサービス
ウ 農業のユニバーサルデザイン化
エ 地域振興活動と評価
(6) 地域資源活用の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域資源の活用や地域振興について身近な事例を通して理解できるよう留意して指導すること。また,プロジェクト学習では見学や実験・実習を通して,科学的かつ創造的に学習を進め,地域資源の活用に関する実践力が身に付くようにすること。なお,地域の実態や学科の特色等に応じて,適切な題材を選定...
イ 〔指導項目〕の(1)については,科目学習の導入として扱うこと。また,(6)については,(1)を踏まえ,(2)から(5)までと並行して,又はそれらを学習した後に扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,農業科に属する他の科目と関連付けながら科目全体で科学的かつ創造的に学習を進めるように扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,農山村と都市の現状を考察し,それらに合わせた異業種との連携及びそこから生み出される地域資源の活用について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,国内外の地域資源活用に関する取組について取り上げ,生徒自らが身近な地域資源を理解し,その活用を実践できるように扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)及び(5)については,地域調査から地域の価値を見いだし,魅力を伝える取組についてプロジェクト学習を通して扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,地域資源の活用におけるユニバーサルデザイン化及び地域振興活動の指標を定める評価方法について基礎的な内容を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,地域資源の活用に関する実践的な活動を行うこと。なお,起業や六次産業化に関わる内容についても扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,農業の見方・考え方を働かせ,安定的な食料生産と環境保全及び資源活用の視点で捉え,持続可能で創造的な農業や地域振興と関連付けるなどの...
(2) 農業に関する各学科においては,「農業と環境」及び「課題研究」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 農業に関する各学科においては,原則として農業科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また,実験・実習に当たっては,ホームプロジェクトを取り入れることもできること。
(4) 地域や産業界,農業関連機関等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 農業に関する課題について,科学的な根拠に基づくプロジェクト学習などによる課題解決に向けた主体的・協働的な調査や実験などを通して,情報分析,考察,協議などの言語活動の充実を図ること。
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第2節 工   業
第1款 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ものづくりを通じ,地域や社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 工業技術基礎
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業の諸課題を適切に解決することに必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業技術について工業のもつ社会的な意義や役割と人と技術との関わりを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業技術に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業技術に関する広い視野をもつことを目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 人と技術と環境
ア 人と技術
イ 技術者の使命と責任
ウ 環境と技術
(2) 加工技術
ア 形態を変化させる加工
イ 質を変化させる加工
(3) 生産の仕組み
ア 生産工程
イ 分析と測定技術
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,産業社会,職業生活,産業技術に関する調査や見学を通して,働くことの社会的意義や役割,工業技術と人間との関わり及び工業技術が日本の発展に果たした役割について理解できるよう工夫して指導すること。イについては,安全な製品の製作や構造物の設計・施工,...
イ 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,相互に関連する実験や実習内容を取り上げるよう留意し,工業の各分野に関する要素を総合的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,工業の各分野に関連する職業資格及び知的財産権についても扱うこと。ウについては,環境に配慮した工業技術について,身近な事例を通して,その意義や必要性を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,日常生活に関わる身近な製品の製作例を取り上げ,工業技術への興味・関心を高めさせるとともに,工具や器具を用いた加工及び機械や装置類を活用した加工を扱うこと。アについては,塑性加工など,形態を変化させる加工を扱うこと。イについては,化学変化など,材料...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,工業製品の製作を通して,生産に関する技術を扱うこと。イについては,工業製品の製作を通して,生産に関わる材料の分析及び測定技術を扱うこと。
第2 課題研究
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会を支え産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) 工業に関する課題を発見し,工業に携わる者として独創的に解決策を探究し,科学的な根拠に基づき創造的に解決する力を養う。
(3) 課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 作品製作,製品開発
(2) 調査,研究,実験
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,〔指導項目〕の(1)から(4)までの中から,個人又はグループで工業に関する適切な課題を設定し,主体的かつ協働的に取り組む学習活動を通して,専門的な知識,技術などの深化・総合化を図り,工業に関する課題の解決に取り組むことができるようにすること...
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,社会において必要な専門資格に関して調査,研究する学習活動となるよう留意すること。
第3 実 習
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業の各分野に関する技術を実際の作業に即して総合的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業の各分野の技術に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業の各分野に関する技術の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 要素実習
(2) 総合実習
(3) 先端的技術に対応した実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 安全に配慮するとともに,生徒の興味・関心,進路希望等に応じて実習内容を重点化することや生徒が実習内容を選択できるようにするなど,弾力的に扱うこと。
イ 工業の各分野に関する日本の伝統的な技術・技能,安全衛生や技術者として求められる倫理,環境及びエネルギーへの配慮などについて,総合的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,工業の各分野に関連する要素的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,(1)の個々の要素技術を総合化した内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,工業の各分野に関連する先端的技術に関わる内容を選択して扱うことができること。
第4 製 図
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業の各分野の製図に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業の各分野に関する製図について日本工業規格及び国際標準化機構規格を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 製作図や設計図に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業の各分野における部品や製品の図面の作成及び図面から製作情報を読み取る力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 製図の役割
ア 製図と規格
イ 図面の表し方
(2) 工業の各分野に関する製図・設計製図
(3) 情報機器を活用した設計製図
ア CADの機能
イ 三次元CAD
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 必要に応じて内容と関連する国際規格を取り上げ,具体的な事例を通して,製図に関する技術の活用方法を理解できるようにするとともに,技術者に求められる倫理観を踏まえ適切な図面を作成できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(2)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,関連する適切な内容を選択して扱うことができること。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,日本工業規格の製図に関する内容を扱うこと。イについては,図法及び製図用具の使い方を扱うこと。
第5 工業情報数理
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業の各分野における情報技術の進展への対応や事象の数理処理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業の各分野における情報技術の進展と情報の意義や役割及び数理処理の理論を理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報化の進展が産業社会に与える影響に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業の各分野において情報技術及び情報手段や数理処理を活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 産業社会と情報技術
ア 情報化の進展と産業社会
イ 情報モラル
ウ 情報のセキュリティ管理
(2) コンピュータシステム
ア ハードウェア
イ ソフトウェア
ウ 情報通信ネットワーク
(3) プログラミングと工業に関する事象の数理処理
ア アルゴリズムとプログラミング
イ データの入出力
ウ 数理処理
エ 制御プログラミング
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 情報技術の進展,産業界の動向を踏まえ適切に扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(1)については,情報化の進展が産業社会に及ぼす影響や望ましい情報社会の在り方,情報技術を適切に活用することの必要性を理解できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(2)については,コンピュータにおいて情報が処理される仕組みや表現方法,情報通信ネットワークの構成要素,プロトコルの役割及び情報通信の活用を理解できるよう工夫して指導すること。
エ 〔指導項目〕の(3)については,課題の解法をアルゴリズムを用いて表現する方法やコンピュータによる処理手順を理解できるよう工夫して指導すること。ウについては,生徒の実態や学科の特色等に応じて,適切な工業の事象を題材とした演習を重視し,数学,物理及び化学の理論を工業に関する事象を処...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,受け手のことを想定した情報コンテンツの制作及び発信する情報に対する責任についても扱うこと。ウについては,情報セキュリティを高めるための方法を扱うこと。また,情報を保護することの...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,コンピュータの構造と内部処理や周辺機器とインタフェースなどを扱うこと。イについては,オペレーティングシステムの役割及びソフトウェアの役割と開発方法を扱うこと。ウについては,情報通信ネットワークの活用を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,アルゴリズムを表現するための順次,選択及び繰り返しの構造を扱うこと。また,流れ図や構造化チャートなどを取り上げ,アルゴリズムの図式化を扱うこと。ウについては,工業に関わる事象の数理処理を扱うこと。単位換算については,演習の中で扱うこと。また,...
第6 工業材料技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業の各分野における材料に関わる技術の進展への対応に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業材料について製造,組織,性質及び用途を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業材料に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業材料を品質改善する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 社会生活と工業材料
(2) 工業材料の性質と構造
ア 物質の状態と材料の構造
イ 変形と流動
ウ 性質と構造
(3) 工業材料の検査
ア 機械的性質の検査
イ 顕微鏡による組織検査
ウ 計器による検査
(4) 工業材料の製造
ア 金属材料の製造
イ セラミック材料の製造
ウ 高分子材料の製造
エ 複合材料の製造
(5) 工業材料の加工
ア 工業材料の加工性
イ 主な加工法
(6) 工業材料と環境
ア 工業材料と環境保全
イ 工業材料のリサイクル
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工業材料の性質,検査方法,製造方法及び加工技術について理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,工業材料が社会生活及び産業に果たしている役割を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,工業材料の化学結合の原理及び結晶構造を扱うこと。イについては,工業材料の変形及び流動を化学結合や組織と関連付けて扱うこと。ウについては,工業材料の結晶構造と機械的,物理的,化学的性質との関連性を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,検査の原理,検査方法及び検査結果と工業材料の性質との関係を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,主な工業材料を取り上げ,製造法の原理と工業材料の機械的,物理的,化学的性質との関連性を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,金属材料,セラミック材料,高分子材料及び複合材料の加工性の違いを扱うこと。イについては,鋳造,成形,機械加工,焼結,表面処理などの主な加工の原理と方法を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,環境保全のための化学技術を扱うとともに,環境に配慮した工業材料の製造及び利用についても扱うこと。イについては,工業材料のリサイクルに関わる技術及び関連する法規の目的と概要を扱うこと。
第7 工業技術英語
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,技術英語を活用した生産に関わる業務に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 技術英語について業務の状況を踏まえて理解するとともに,目的に応じた表現技術を身に付けるようにする。
(2) 技術英語による情報の整理や発信に関する課題を発見し,工業に携わる者として工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 技術英語を活用して伝え合う力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 工業に関連した会話
(2) 工業技術に関連したリーディングとライティング
(3) プレゼンテーション
(4) 情報通信ネットワークを利用したコミュニケーション
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 英語を担当する教師やネイティブ・スピーカーとの連携に留意し,工業の各分野における実践的なコミュニケーションを想定した学習を取り入れ,技術英語を活用して伝え合うことができるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,工場や実験室などにおける技術者としての会話を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,工業の各分野における工業製品の仕様書及び技術書の読解,報告書や図面の作成など具体的な題材を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,各種の資料を用いて発表する際の語彙や表現を扱うこと。また,司会者として会議を進める際に必要な表現,会議での質問の方法及び自分の意見を述べる方法などについても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,情報通信ネットワークを活用した英文による部品の注文や説明などを扱うこと。
第8 工業管理技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業生産の管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業生産の管理技術について企業における経営事例を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業生産の管理技術に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業生産を管理する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 工業管理技術の概要
(2) 生産の計画と管理
ア 生産計画
イ 生産管理
ウ 生産と流通
(3) 工程管理と品質管理
ア 工程管理
イ 品質管理
(4) 安全管理と環境管理
ア 保守と保全
イ 生産現場の災害とその防止
ウ 環境の保全
(5) 工場の経営
ア 人事管理
イ 工業会計
ウ 工場経営に関する法規
エ 工業と起業
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工業生産の現場見学や企業での事例及び工業に携わる者に求められる倫理観を踏まえて,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)については,工業の各分野における具体的な経営事例を取り上げるなど工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,工業生産の管理技術の意義と工業生産に関する組織の概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,需要予測と生産数量及び生産方式の選定の概要を扱うこと。イについては,生産に関わる全般的な管理の概要を扱うこと。ウについては,生産と流通手段や経費などを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,生産工程の計画や作業日程などを扱うこと。イについては,品質管理方式の原理及び活用方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,機械の保守と保全を扱うこと。イについては,安全管理の意義,目的及びその手法に重点を置いて,災害防止の概要を扱うこと。ウについては,生産活動における環境汚染の防止,省エネルギー及びリサイクルの概要を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,人事管理の進め方,賃金,福利厚生及び労使関係などの概要を扱うこと。イについては,原価計算についても扱うこと。ウについては,工場経営に関する法規の目的と概要を扱うこと。エについては,起業家精神についても扱うこと。
第9 工業環境技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,環境に関する調査,評価,管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 環境技術について工業の各分野における産業と環境との関係や環境の保全技術を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 環境技術に関する課題を発見し,工業に携わる者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 環境技術を用いて持続可能な社会を構築する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 環境と人間
(2) 環境と産業
ア 環境問題の推移
イ 環境リスクと安全
ウ 産業界の対応
(3) 生活環境の保全
ア 都市環境
イ 住環境と健康
ウ 防災と減災
(4) 環境に関する法規
ア 環境保全に関する法規
イ 環境評価
(5) 環境対策技術
ア 大気汚染
イ 水質汚濁
ウ 土壌汚染
エ 音,振動,臭気
オ 廃棄物
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工業生産において環境への配慮が重要であることを理解できるようにするとともに,工業に携わる者に求められる倫理観を踏まえ環境の改善について考察するよう工夫して指導すること。
イ 地域の身近な環境問題を取り上げ,調査,報告書の作成,発表などできるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,地球の成り立ち,資源やエネルギーの有限性,地球環境の現状などを扱うこと。また,持続可能な社会の構築に向け技術者が果たす役割についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,環境へのリスクの概要を扱うこと。ウについては,産業界における環境保全やリサイクルなどの対策を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,都市環境の保全技術の概要を扱うこと。イについては,住環境による健康への影響の概要を扱うこと。ウについては,自然災害に対する備えや対応などを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,環境保全に関する法規の目的と概要を扱うこと。イについては,環境評価の手法を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,環境汚染を防止する技術を扱うこと。
第10 機械工作
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,機械材料の加工や工作に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 機械工作について機械材料の加工性や工作法を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 機械工作に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業生産における適切な機械材料の加工や工作する力の向上を目指して自ら学び,情報技術や環境技術を活用した製造に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 機械工作法の発達
(2) 機械材料
ア 機械材料の加工性と活用
イ 新素材の加工性と活用
(3) 各種の工作法
(4) 工業量の測定と計測機器
ア 工業量の測定
イ 計測機器の活用
(5) 生産の管理
ア 生産計画と管理
イ 情報技術による生産のシステム化
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 技術の進展,産業界の動向に着目するとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,機械材料,工作機械及び工作法が相互に関連して発展してきたことを扱うこと。また,産業社会と機械の発達との関係についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,材料の機械的性質と活用方法を工業生産に関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,実際の工作機械や装置の構造,機能及び操作を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,工業量の測定と計測機器の原理とを関連付けて扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生産の管理手法について総合的に扱うこと。また,災害の予防や安全対策及び情報技術を活用した生産の管理システムを扱うこと。
第11 機械設計
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,器具や機械などの設計に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 機械設計について機械に働く力,材料及び機械装置の要素を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 機械設計に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な機械を設計する力の向上を目指して自ら学び,情報技術や環境技術を活用した製造に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 生産における設計の役割
(2) 機械に働く力
ア 機械に働く力と運動
イ エネルギーと仕事及び動力との関係
(3) 材料の強さ
ア 機械部分に生じる応力とひずみとの関係
イ 機械部分の形状
(4) 機械要素と装置
ア 締結要素
イ 軸要素
ウ 伝達装置
エ 緩衝装置
オ 管路,構造物,圧力容器
(5) 器具と機械の設計
ア 器具の設計
イ 機械の設計
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 機械に働く力や機構について工学的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(4)のイ,エ及びオについては,生徒の実態や学科の特色等に応じて,選択して扱うことができること。
ウ 〔指導項目〕の(5)については,生徒の実態や学科の特色等に応じて,ア又はイのいずれかを選択して設計の手順について理解できるようにするとともに,設計できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,機械が機構と機械要素から成り立っていることを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,機械に働く力と運動に関する法則及び具体的な事例を通した計算方法を扱うこと。イについては,エネルギーと仕事及び動力をそれぞれ関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,機械部分に生じる応力とひずみを扱うとともに,機械部分の形状と大きさを決める方法と計算方法についても扱うこと。また,座屈については,計算式の活用を中心に扱うこと。イについては,はりの断面の形状と寸法の計算方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアからオまでについては,要素と装置の種類,特性及び用途を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,コンピュータを活用した設計の方法についても扱うこと。
第12 原動機
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,原動機によりエネルギーを有効活用することに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 原動機について構造と機能を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 原動機に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 原動機に関わるエネルギーを有効に利用する力の向上を目指して自ら学び,省エネルギーや環境保全に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) エネルギー変換と環境
ア 動力とエネルギー
イ エネルギーと原動機
ウ エネルギーと環境
(2) 流体機械
ア 流体の性質と力学
イ 水車とポンプ
ウ 送風機と圧縮機
エ 油空圧機器
(3) 内燃機関
ア 熱力学
イ 内燃機関の原理
ウ ガソリン機関
エ ディーゼル機関
オ 内燃機関と自動車
(4) タービンエンジン
ア 蒸気タービン
イ ガスタービン
(5) 冷凍装置
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 原動機の理論と実際の機器とを関連付けて,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,エネルギー消費と環境問題との関連を扱うこと。また,技術の進展に対応した新エネルギーの内容を扱うとともに,自然エネルギーの活用についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,液体及び気体の性質と流体の力学計算を扱うこと。イからエまでについては,流体機械の構造,機能及び利用例を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,熱と仕事との関係を扱うこと。ウ及びエについては,エネルギー変換の原理と機関の構造を扱うこと。また,機関の性能については,各種サイクルの熱効率及び日本工業規格に基づく性能試験を扱うこと。オについては,内燃機関,自動車及び環境対策技術を関連付けて...
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,火力発電及び原子力発電における動力発生について,原理,構成,利用及び環境への配慮を扱うこと。イについては,ジェットエンジンについても扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,冷凍装置の原理と仕組みを扱うこと。
第13 電子機械
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電子機械の発展への対応に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電子機械について機械,電気,電子及び情報に関する各分野の構成を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電子機械に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 電子機械を活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 産業社会と電子機械
ア 身近な電子機械
イ 電子機械と生産ライン
(2) 機械の機構と運動の伝達
ア 機械要素
イ 機械の機構
(3) 電子機械の入力や出力を構成する要素
ア センサ
イ アクチュエータ
(4) 電子機械の制御方法
ア シーケンス制御
イ フィードバック制御
(5) コンピュータによる電子機械の制御
ア 制御用コンピュータの構成
イ 制御用コンピュータのハードウェア
ウ 制御用コンピュータのソフトウェア
エ 制御のネットワーク化
(6) 社会とロボット技術
ア 産業用ロボット
イ 社会生活とロボット技術
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 持続可能な社会の創造や情報化の進展などにメカトロニクスの活用が果たす役割について,身近な事例を通して考察するよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)については,制御用コンピュータなどの実験・実習を通して,実際の活用と関連付けて考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,身近な事例を通して,電子機械が社会生活や産業において果たしている役割,省エネルギー及び環境保全を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,機械要素の概要や電子機械のメカニズムを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,電子機械において入力や出力を構成するメカトロニクスの要素を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,具体的な事例を通して,シーケンス制御の仕組みを扱うこと。イについては,原理や実用例を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,マイクロコンピュータの組込み技術についても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,産業現場における人とロボットの協働についても扱うこと。イについては,社会生活の中で活用されるパートナーロボットなどとの共生についても扱うこと。
第14 生産技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業生産のシステムを構築することに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生産技術について自動化やネットワーク化を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 生産技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 人と機械が協調して生産性を改善する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 社会構造の変化と生産技術
ア 生産技術の発達
イ 社会と工業との関わり
(2) 生産における電気技術
ア 直流回路
イ 交流回路
ウ 電気設備
(3) 生産における電子技術
ア 電子回路
イ 電子部品と情報機器
(4) 生産における制御技術
ア 制御の原理と制御機器の構成
イ コンピュータ制御
(5) 生産におけるロボット技術
ア ロボットの概要
イ ロボットの制御システム
ウ ロボットの操作と安全管理
(6) 生産の自動化技術
ア CAD/CAM
イ 数値制御工作機械
ウ 工業生産の自動化システムの構成
エ 生産のネットワーク化
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生産技術の進歩と社会の変化との関連について,コンピュータを活用した実験・実習を通して考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,情報化に対応した生産技術の発達及び生産活動への人間の関わり方の変化を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,電流と磁気に関する計算方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,工業の生産技術に関わる電子回路素子や回路を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,シーケンス制御とフィードバック制御の原理を実際の制御装置と関連付けて扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,技術の進歩によるロボット技術の活用の広がりについても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,工業生産の自動化に関する技術及び工業生産を統合するネットワーク技術を扱うこと。
第15 自動車工学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,安全で安心な自動車の提供に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自動車について構造と機能を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 自動車に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 自動車の付加価値を高める力の向上を目指して自ら学び,自動車産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 人と自動車
(2) 自動車の原理
ア 自動車の概要と力学
イ 自動車用機関の働きと動力伝達に関する装置
ウ 自動車の操作と制動
(3) 自動車の構造
ア 自動車用機関と性能
イ 自動車用機関の付属装置
ウ 車体と付属装置
エ 走行と性能
(4) 自動車と電気・電子技術
ア 自動車の電気装置
イ 自動車の制御技術
(5) 自動車と安全
ア 予防安全装置
イ 衝突安全装置
(6) 自動車と環境
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 自動車技術の進展,経済性,安全性及び環境対策の動向に着目するとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,自動車の発明と進歩,自動車産業と社会との関わり及び自動車と人間生活との関わりを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,動力の発生,自動車の操作装置,材料の性質などを扱うこと。イについては,自動車用機関の働きと動力伝達に関連する装置の機能を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のウについては,自動車の構造に関する技術の進展に対応した題材を取り上げ,実際に活用する技術を扱うこと。エについては,走行性能と走行試験とを関連付けて扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,自動車の電気装置の原理と構造及び機能を扱うこと。イについては,自動車における制御技術の活用を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,自動車の安全確保に関する技術を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,排出ガスの対策など自動車の環境保全に関する技術,再利用可能な部品を素材としてリサイクルする技術及び効率よく動力を取り出すなどの省エネルギーに関する技術を扱うこと。
第16 自動車整備
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,自動車の性能の維持,快適で安全な走行及び環境汚染の防止に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自動車について法規と整備の目的を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 自動車の整備に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 自動車の整備を行う力の向上を目指して自ら学び,自動車産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 自動車整備と関係法規
ア 自動車整備の目的と内容
イ 自動車整備に関する法規
ウ 自動車整備事業と自動車整備士
(2) 自動車用材料
ア 自動車用材料の加工
イ 自動車用材料のリサイクル
ウ 自動車整備に伴う工作法と機器
(3) 自動車の整備と試験
ア 自動車用機関と関連装置の整備
イ 自動車シャシと関連装置の整備
ウ 環境保全と安全確保に関する装置の整備
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 自動車整備と関係法規に着目するとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,自動車整備に関する法規の目的と概要について,整備の体系と関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,自動車用材料の加工法を扱うこと。イについては,再利用可能な部品を素材としてリサイクルする仕組みを通して,省資源と環境保全の重要性を扱うこと。ウについては,自動車の整備に関わる工作機器の原理と工作法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のア及びイについては,関連する装置も含めて総合的に,点検,測定,調整,検査及び試験を扱うこと。
第17 船舶工学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,船舶の建造に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 船舶について国際的な安全や環境に関わる規制と技術を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 船舶に関わる規制や技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で高性能・高品質な船舶を建造する力の向上を目指して自ら学び,船舶産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 船舶の概要
ア 海に関わる諸事象
イ 船舶の種類
ウ 船舶に関わる規制
エ 船舶に関わる産業
(2) 船舶の構造と設備
ア 船舶の構造
イ 船舶の設備
(3) 船舶設計
ア 船舶設計の概要
イ 船舶計算
ウ 船舶の抵抗や推進
エ 船舶の構造力学
(4) 船舶建造
ア 造船の概要
イ 現図,加工,組立
ウ 搭載,進水
エ 艤(ぎ)装,塗装
(5) 船舶の管理
ア 検査制度
イ 修繕工事
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 国際的な安全や環境に関わる規制,技術の進展及び地域の実態と関連付けて理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(2),(3)及び(5)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,海に関わる諸事象と船舶とを関連付けて扱うこと。ウについては,国際的な安全や環境に関わる規制の目的や概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,船舶の省エネルギー技術を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,船舶の性能及び安全性を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,船舶の品質に着目し,造船の現場における船殻工程と艤(ぎ)装工程とを関連付けて扱うこと。イについては,機械工作法についても扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,船舶の性能維持や堪(たん)航性に関わる検査制度を扱うこと。
第18 電気回路
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電気現象を量的に取り扱うことに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電気回路について電気的諸量の相互関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電気回路に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 電気回路を工業技術に活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 電気回路の要素
ア 電気回路の電流・電圧・抵抗
イ 電気抵抗
ウ 静電容量と静電現象
エ インダクタンスと磁気現象
(2) 直流回路
ア 直流回路の電流・電圧
イ 消費電力と発生熱量
ウ 電気の各種作用
(3) 交流回路
ア 交流の発生と表し方
イ 交流回路の電流・電圧・電力
ウ 記号法
エ 三相交流
(4) 電気計測
ア 電気計器の原理と構造
イ 基礎量の測定
ウ 測定量の取扱い
(5) 各種の波形
ア 非正弦波交流
イ 過渡現象
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工業生産に関連付けて考察するよう工夫して指導すること。また,計算方法の取扱いに当たっては,演習を重視し,実際に活用できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,電流,電圧及び抵抗の意味と関係する量を扱うこと。ウについては,関係する量と計算方法を扱うこと。エについては,インダクタンス及び電流と磁気に関わる量と計算方法を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,直流回路における電流,電圧及び抵抗の計算方法を扱うこと。イについては,電流による発熱,電力及び電力量を扱うこと。ウについては,電気による各種作用の原理と利用を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,交流の状態を表す諸量を扱うこと。イについては,交流回路における抵抗,静電容量及びインダクタンスについての計算方法を扱うこと。ウについては,交流回路における電流及び電圧の計算方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,電気計器の原理,構造,特性及び取扱い方法を扱うこと。イについては,基礎量の測定法を扱うこと。ウについては,測定に伴う誤差や測定値の取扱いなどを扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,非正弦波形の発生を扱うこと。イについては,電気回路における過渡現象の発生とその回路の時定数を扱うこと。
第19 電気機器
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電気機器を活用した工業生産に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電気機器についてエネルギーの変換を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電気機器に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 電気機器に関わる電気エネルギーを活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 直流機器
ア 直流発電機
イ 直流電動機
ウ 特殊電動機
(2) 交流機器
ア 変圧器
イ 誘導機
ウ 同期機
(3) 電気材料
ア 導電材料
イ 磁性材料
ウ 絶縁材料
(4) パワーエレクトロニクス
ア パワーエレクトロニクス素子
イ 電力変換
ウ 電力変換回路
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 計算方法の取扱いに当たっては,演習を重視し,実際に活用できるよう工夫して指導すること。
イ 工業生産に関連付けて考察できるようにするとともに,電気機器に関する法規及び日本工業規格などの各種規格についても理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1),(2)及び(4)のアについては,原理,構造及び特性を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)については,特性及び取扱い方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のイについては,方式及び原理を扱うこと。ウについては,パワーエレクトロニクス素子を使用した電子回路を扱うこと。
第20 電力技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電力を供給する技術を活用した工業生産に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電力技術について電力の供給と利用技術を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電力の供給と利用技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 電力を効率的に利用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 発電
ア 発電方式
イ 火力発電
ウ 再生可能エネルギーによる発電
エ 原子力発電
(2) 送電と配電
ア 送電
イ 配電
ウ 自家用変電所と屋内配線
(3) 電力の制御
ア シーケンス制御
イ フィードバック制御
ウ コンピュータ制御
(4) 電力の利用
ア 照明
イ 電熱
ウ 電気化学
エ 電気鉄道
オ 家庭用電気機器
(5) 省エネルギー技術
ア 発電や送電の省エネルギー技術
イ 電力利用の省エネルギー技術
(6) 電気に関する法規
ア 電気事業に関する法規
イ 電気工事に関する法規
ウ 電気用品に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(4)のアからオまでについては,生徒の実態や学科の特色等に応じて,いずれか三つ以上を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,発電方式の概要と特徴を扱うこと。イからエまでについては,発電の原理,方法,構成及び特性を扱うこと。ウについては,水力発電,太陽光発電,風力発電などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,送電の方式と特性,変電所の構成及び運用を扱うこと。イについては,配電の方式,構成,特性及び保守を扱うこと。ウについては,自家用変電所の構成,関連する法規の目的と概要及び屋内配線の設計・施工を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,電気エネルギーに関する制御の原理,制御系の構成及び動作を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,電力利用の原理,機器と装置の構成及び利用例を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,発電,送電及び電力利用時の省エネルギー技術の原理と方法を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,電気に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第21 電子技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電子技術を活用した工業生産に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電子技術について半導体や電子回路と電子機器との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電子技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 電子技術を活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 電子技術の概要
(2) 半導体と電子回路
ア 半導体
イ 電子回路
(3) 通信システム
ア 有線通信
イ 無線通信
ウ 画像通信
エ データ通信
オ 通信に関する法規
(4) 音響・映像機器
ア 音響機器
イ 映像機器
(5) 電子計測
ア 高周波計測
イ センサによる計測
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工業生産に関連付けて考察するよう工夫して指導すること。また,計算方法の取扱いに当たっては,演習を重視し,実際に活用できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,電子技術の発達や現代社会における役割などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,半導体の原理並びに半導体素子の種類,特性及び具体的な働きを扱うこと。イについては,増幅回路などのアナログ回路並びに論理回路などのデジタル回路の動作と特性を扱うこと。また,AD変換回路,DA変換回路の原理と活用例を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアからエまでについては,通信に必要な電子機器の特性と利用例及び通信機器と通信システムの内容を扱うこと。オについては,通信に関する法規の目的と概要を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,アナログ及びデジタル技術を利用した音響機器及び映像機器の原理と構造を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,高周波計測に用いる測定器の原理と測定方法を扱うこと。イについては,電子計測に用いられるセンサの原理と活用例を扱うこと。
第22 電子回路
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電子回路の設計・製作に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電子回路について機能や特性を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電子回路に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 電子回路を設計・製作する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 電子回路素子
ア ダイオード
イ トランジスタ
ウ 集積回路
(2) 増幅回路
ア 低周波増幅回路
イ 高周波増幅回路
(3) 各種の電子回路
ア 電源回路
イ 発振回路
ウ パルス回路
エ 変調・復調回路
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 電子回路素子の機能や特性,増幅回路,各種の電子回路について定量的に扱うとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のア及びイについては,電子回路で用いる代表的な素子の構造,性質及び用途を扱うこと。ウについては,アナログ及びデジタル回路に用いられる集積回路の種類,特徴,機能及び利用例を実際の活用に関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,増幅回路の原理,利得,帯域幅などの特性及び電力増幅を扱うこと。また,増幅回路の設計・製作を行い,実際の活用に関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,回路の構成,動作原理及び取扱い方法を実際の活用に関連付けて扱うこと。ウについては,パルス波の有用性,発生及び整形の方法を扱うこと。
第23 電子計測制御
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,電子計測制御に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電子計測制御について計測と制御との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電子計測制御に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 計測制御システムを構築する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 電子計測制御の概要
ア 電子計測制御の仕組み
イ 計測制御機器とデータ処理
(2) シーケンス制御
ア シーケンス制御の概要
イ シーケンス制御の機器
ウ シーケンス制御の回路
エ プログラマブルコントローラの活用
(3) フィードバック制御
ア フィードバック制御の概要
イ 制御特性
ウ フィードバック制御の活用
(4) ネットワークを活用した計測制御
ア 制御装置とインタフェース
イ 制御プログラム
ウ ネットワークを活用した計測制御システム
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 計測技術,自動制御技術及びネットワーク技術を総合的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,電子計測制御の考え方,人間生活を支える技術及び計測・制御の対象となる物質の性質について,相互に関連付けて扱うこと。イについては,計測制御機器によるデータの測定方法及び処理方法を実際の活用に関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,シーケンス制御の原理と特徴及びシーケンス制御に使用される電子機器の構成と取扱い方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,フィードバック制御の原理と特徴及び実用例を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,コンピュータと外部機器との接続方法を扱うこと。イについては,外部機器を制御するプログラミングの方法を扱うこと。ウについては,ネットワークを活用した計測制御システムの概要を扱うこと。
第24 通信技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報通信を行うことに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 通信技術について通信機器の機能や特性を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 通信技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 通信技術を通して情報通信の付加価値を高める力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 有線通信
ア 有線通信システム
イ データ通信とネットワーク
ウ 光通信
(2) 無線通信
ア 電波とアンテナ
イ 無線通信システム
ウ 無線機器
エ 衛星を利用した通信システム
(3) 画像通信
ア 静止画像の通信
イ テレビジョン技術
ウ 圧縮
エ 暗号化
(4) 通信装置の入出力機器
ア 情報のデジタル化
イ 入出力機器
(5) 通信に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(5)については,法的な根拠を踏まえ,(1)から(4)までと関連付けて理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,有線通信回線を用いたアナログ及びデジタル通信による通信システムの構成及び概要を扱うこと。イについては,データ通信システム及びネットワークの概要を扱うこと。また,通信プロトコルと交換機についても扱うこと。ウについては,光通信の原理と利用方法を扱...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,電波の性質,アンテナの電気的特性及び電波の放射と受信を扱うこと。イについては,無線通信の方法と通信システムについて,アナログ及びデジタル通信を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,ファクシミリの送受信の原理を扱うこと。イについては,テレビジョンの電波と送受信機の概要及びデジタル放送の特徴を扱うこと。ウについては,通信データの圧縮及び復元の仕組みを扱うこと。エについては,暗号化の理論を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,情報のデジタル化技術や技術の進展に対応した入出力機器を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,通信に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第25 プログラミング技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,コンピュータのプログラミングに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) コンピュータのプログラミングについてシステムソフトウェアとプログラミングツールを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) コンピュータのプログラミングに関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) コンピュータのプログラムを開発する力の向上を目指して自ら学び,情報技術の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) アルゴリズム
ア アルゴリズムと流れ図
イ 順次型のアルゴリズム
ウ 選択型のアルゴリズム
エ 繰り返し型のアルゴリズム
(2) プログラム技法
ア データ構造
イ プログラムの標準化
ウ ファイル処理
エ 入出力設計
オ プログラムの構造化設計
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の実態や学科の特色等に応じて,適切なプログラミング言語を選択し,演習や実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,プログラム言語の規則の習得に偏ることのないよう,適切な事例を活用した演習を取り入れ,論理的な思考を重視するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,アルゴリズムの表現方法及びプログラムの処理手順を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,適切な事例を活用した演習を取り入れ,プログラムの計画,作成,実施,評価及び効果的に情報を処理する方法を扱うこと。
第26 ハードウェア技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業生産や社会生活に役立つコンピュータのハードウェアの開発に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) コンピュータのハードウェアについて機能,構成及び制御技術を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) コンピュータのハードウェアに関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) コンピュータのハードウェアを開発する力の向上を目指して自ら学び,情報技術の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) コンピュータの電子回路
ア 電子回路と素子
イ 論理回路
ウ フリップフロップ
エ 各種レジスタ
オ コンピュータによる論理回路設計
(2) コンピュータの構成
ア マイクロプロセッサと処理装置
イ 記憶装置と周辺機器
ウ データの流れと命令語の構成
(3) コンピュータによる制御
ア ハードウェアに適した言語
イ コンピュータによる制御の構成
ウ センサとアクチュエータ
エ 制御プログラム
(4) マイクロコンピュータの組込み技術
ア 組込みシステムの構成
イ 組込みハードウェア
ウ 組込みソフトウェア
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の実態や学科の特色等に応じて,適切なマイクロコンピュータ及びプログラミング言語を選択し,演習や実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(1)のア及びオについては,生徒の実態や学科の特色等に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,コンピュータのハードウェアを構成する回路の動作原理を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のア及びイについては,装置や機器の動作原理,機能及び役割を扱うこと。ウについては,データの処理手順を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,機械語及びアセンブリ言語の特徴と用途を扱うこと。イについては,インタフェースの用途と機能を扱うこと。ウについては,コンピュータ制御に用いられるセンサとアクチュエータの原理,構造及び特性を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,マイクロプロセッサを搭載した組込みシステムの構成と動作や仕組みを扱うこと。イについては,マイクロプロセッサを組み込むための実装技術を扱うこと。ウについては,マイクロプロセッサを組み込むためのプログラムの開発を扱うこと。
第27 ソフトウェア技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,制御対象を動作させるコンピュータのソフトウェアの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) コンピュータのソフトウェアについてシステムソフトウェアとプログラミングツールを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) コンピュータのソフトウェアに関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) コンピュータのソフトウェアを開発する力の向上を目指して自ら学び,情報技術の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) オペレーティングシステム
ア オペレーティングシステムの概要
イ オペレーティングシステムの機能
ウ オペレーティングシステムの管理
(2) セキュリティ技術
ア 情報セキュリティ技術
イ 情報セキュリティ管理
ウ 情報セキュリティに関する法規
(3) ソフトウェアの制作
ア ソフトウェアの制作手順
イ ソフトウェアの制作環境
ウ アプリケーションソフトウェアの制作
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の実態や学科の特色等に応じて,適切なオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを選択し,演習や実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 情報化の進展が及ぼす影響について技術者倫理の視点から考察できるようにするとともに,情報モラルについて理解できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(3)のウについては,生徒の実態や学科の特色等に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,オペレーティングシステムの機能と役割を扱うこと。ウについては,オペレーティングシステムのインストール,運用及び管理を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,暗号化やアクセス管理の必要性を扱うこと。イについては,リスク分析と評価,情報セキュリティポリシー及びネットワークのセキュリティ管理など具体的な事例を扱うこと。ウについては,情報セキュリティに関する法規の目的と概要を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のア及びイについては,ソフトウェアの制作における要求分析や設計,ドキュメンテーション及びテストを関連付けた効果的な制作の技法を扱うこと。
第28 コンピュータシステム技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,コンピュータシステムを活用した情報処理の効率化に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) コンピュータシステム技術について情報処理システムの運用を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) コンピュータシステムに関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) コンピュータシステムを開発する力の向上を目指して自ら学び,情報技術の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) コンピュータシステムの構築
ア コンピュータシステムの概要
イ コンピュータシステムの分析と設計
ウ コンピュータシステムの評価
(2) ネットワーク技術
ア データ通信の概要
イ データ通信の技術
ウ ネットワークアーキテクチャ
エ ネットワークシステムの設計
オ ネットワークシステムの運用と保守
カ ネットワークセキュリティ
(3) データベース技術
ア データベースの概要
イ データベースの設計
ウ データベースの利用
(4) 情報媒体の活用技術
ア 情報媒体の概要
イ デジタル化技術
ウ 情報媒体の表現技法
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の実態や学科の特色等に応じて,適切なオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを選択し,演習や実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,ディレクトリ構成,環境設定及びユーザ管理を扱うこと。イについては,コンピュータシステムの具体的な事例を取り上げ,システムの分析及び設計の手法を扱うこと。ウについては,コンピュータシステムの運用方法,保守及び評価方法を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,データ通信の方式,伝送方式,伝送制御手順及び無線通信技術を扱うこと。ウについては,ネットワーク階層,通信プロトコル及び伝送制御を扱うこと。エについては,IPネットワークの動作の仕組み及びIP通信を支える物理インフラを扱うこと。オについては,利...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,データとファイル構造を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,文字,音声,画像をデジタル化する技術と情報の圧縮,伸張の原理と方法を扱うこと。ウについては,情報機器を活用した具体的な事例を通して,情報表現の特性を扱うこと。
第29 建築構造
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,建築物の構造の提案に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 建築物の構造について荷重に対する安全性や材料の特性を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 建築物の構造や建築材料に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な建築物の構造を実現する力の向上を目指して自ら学び,建築の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 建築構造の概要
(2) 建築材料
(3) 木構造
(4) 鉄筋コンクリート構造
(5) 鋼構造
(6) 合成構造
ア 鉄骨鉄筋コンクリート構造
イ コンクリート充填(てん)鋼管構造
(7) 建築物の耐震技術
ア 耐震技術
イ 耐震補強と住宅の耐震化
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,建築物の見学,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 建築物の構造に関わる課題について,建築に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ法的な側面から考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,技術の進展に対応した建築物の構法,建築物の構造の種類,歴史的な発達過程及び特徴を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,建築材料の種類,特徴,規格及び性能を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)から(5)までについては,それぞれの構造に関する各部の名称,構成及び機能を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(6)については,合成構造の種類,構成及び機能の概要を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(7)については,耐震技術及び耐震補強を扱うこと。
第30 建築計画
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,建築物の計画に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 建築物の計画について住空間の快適性やエネルギーを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 建築物の計画に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で快適な建築物を計画する力の向上を目指して自ら学び,建築の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 建築計画の概要
(2) 建築の歴史
ア 日本の建築
イ 西洋の建築
ウ 近代の建築
エ 現代の建築
(3) 建築と住環境
ア 気候
イ 熱
ウ 通風と換気
エ 光
オ 音
カ 色彩
(4) 建築の設備
ア 給排水や衛生に関わる設備
イ 空気調和や換気に関わる設備
ウ 電気や通信に関わる設備
エ 防災や搬送に関わる設備
オ 省エネルギー技術
(5) 建築物の企画や計画
ア 独立住宅
イ 集合住宅
ウ 各種建築物
エ バリアフリーとユニバーサルデザイン
(6) 都市の計画
ア 都市計画の概要
イ 都市計画と地域計画
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,建築物の見学,メディア教材の活用,身の回りの環境に関する調査及び実測などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 建築物の計画に関わる課題について,建築に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,建築計画の意義と過程,建築計画の要素を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,建築の歴史的な変遷や建築様式の特徴を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,それぞれの項目と建築物との関係及び自然条件が建築物に与える影響を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアからエまでについては,技術の進展に対応した設備についても扱うこと。アからウまでについては,設備の種類,構成及び特徴を扱うこと。エについては,災害の予防や人命の保護に関する設備を扱うこと。オについては,環境への配慮や省エネルギーの必要性と関連する技術を扱う...
オ 〔指導項目〕の(5)のア及びイについては,建築物の企画や計画の手法について,身近な住宅を中心として扱うこと。ウについては,不特定多数の利用者を対象とした公共建築物などの空間構成と災害に対する配慮の必要性を扱うこと。エについては,バリアフリーへの配慮の必要性,ユニバーサルデザイン...
カ 〔指導項目〕の(6)については,都市景観及び都市防災の概要についても扱うこと。
第31 建築構造設計
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,構造物の設計に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 構造物の設計について構造物の安全性を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 構造物に関する力学的な課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な構造物を設計する力の向上を目指して自ら学び,建築の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 建築構造設計の概要
(2) 構造物に働く力
ア 構造物と荷重
イ 力のつり合い
ウ 支点と反力
エ 構造物の安定・不安定と静定・不静定
(3) 静定構造物に働く力
ア 応力
イ 静定ばり
ウ 静定ラーメン
エ 静定トラス
(4) 部材に関する力学
ア 構造材料の力学的特性
イ 断面の性質
ウ はりや部材の変形
(5) 不静定構造物に働く力
ア 不静定構造物の概要
イ 不静定ばりと不静定ラーメン
(6) 各種構造物の設計
ア 木構造
イ 鉄筋コンクリート構造
ウ 鋼構造
(7) 建築物の耐震設計
ア 建築物の地震被害
イ 耐震設計の概要
ウ 耐震改修
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,構造物に働く力の現象について,構造模型を用いた実験,建築物の見学,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 建築物の設計に関わる課題について,建築に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,地震が建築物に与える影響と関連付けて建築構造設計の意義を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,構造物に作用する荷重の原理及び力学的な特性を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,静定構造物に働く力の解法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,応力度とひずみ度との関係及び許容応力度と部材設計との関係を扱うこと。イについては,部材の断面形状について力学的な特性を扱うこと。ウについては,はりや部材の変形と安全性及び部材の設計に関する内容を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,不静定構造物に働く力の解法を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,各種構造物の断面設計の概要と構造設計の計算方法を扱うこと。
第32 建築施工
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,建築物の施工に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 建築物の施工について安全性や環境への配慮を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 建築物の施工に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な建築物を施工する力の向上を目指して自ら学び,建築の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 建築施工の概要
ア 建築施工の意義と工事の過程
イ 安全管理
ウ 建築物の維持保全
(2) 建築の施工業務
ア 施工方式
イ 工事契約
ウ 施工計画と施工監理
(3) 各種工事
ア 仮設工事
イ 基礎工事と地業工事
ウ く体工事
エ 仕上工事
オ 設備工事
カ 耐震補強工事
キ 生産システムの自動化や省力化
ク 解体工事と環境保全
(4) 工事用機械や関連する器具
(5) 建築積算
ア 建築積算の概要
イ 概算見積と明細見積
ウ 入札制度
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,建築現場の見学,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 建築物の施工に関わる課題について,建築に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,建築工事に関する技術者の資格についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,建築物の施工に関する法規や性能保証との関係についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアからキまでについては,建築測量と関連付けて工事の施工法や工場における生産システムを扱うこと。また,技術の進展に対応した工法や施工技術についても扱うこと。クについては,解体工事における廃材の処理,リサイクル及び環境への配慮を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,工事用機械や関連する器具の種類,特徴及び用途を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,建築積算の意義を扱うこと。ウについては,電子入札についても扱うこと。
第33 建築法規
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,建築物の計画,設計,施工及び管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 建築関係法規について法的な側面から建築物の安全性や快適性を踏まえて理解するようにする。
(2) 法的な側面から建築物に関する課題を発見し,技術者として法的な根拠に基づき解決する力を養う。
(3) 安全で安心な建築物を計画,設計,施工及び管理する力の向上を目指して自ら学び,建築の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 建築業務等に関する法規の概要
ア 建築に関する法規の意義
イ 建築に関する法規の構成
(2) 建築基準法
ア 単体規定
イ 集団規定
(3) 建築業務等に関する法規
ア 建築の業務に関する法規
イ 都市計画に関する法規
ウ 良好な建築物の促進に関する法規
エ 労働安全衛生に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 建築物の見学,メディア教材の活用及び具体的な事例を通して,建築物が法規によって規制されていることや法令を遵守することの意義を理解できるよう工夫して指導すること。
イ 建築物に関わる課題について,法的な側面から捉え,建築に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,建築に関する法規の沿革を扱うこと。イについては,建築関係法規の体系と構成の概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,単体規定と集団規定を相互に関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,建築業務等に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第34 設備計画
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,設備の計画に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 設備計画について設備の要素と建築物や社会基盤との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 設備の計画に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で快適な生活環境における設備を提案する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 住環境と設備
ア 自然環境
イ 室内環境
ウ 流体や熱に関する力学
(2) 設備に関係した建築構造
ア 建築物の計画
イ 建築物の構造
ウ 構造物の力学
(3) 建築物の設備計画
ア 設備計画の概要
イ 各種設備の計画
ウ 機器や配管の所要スペース
(4) 設備の施工
ア 施工管理
イ 設備工事の積算
(5) 建築設備に関する法規
ア 労働安全衛生に関する法規
イ 建築に関する法規
ウ 設備に関する法規
エ 環境に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 設備に関する技術の進展に対応するとともに,省資源,省エネルギーなど環境への配慮及びバリアフリーへの配慮の必要性についても理解できるよう工夫して指導すること。
イ メディア教材を活用し,実習や製図などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)のイについては,生徒の実態や学科の特色等に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,水,空気及び熱の流れを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,建築物の構造及び構造物の力学を設備計画と関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,施工計画,工程管理及び安全管理を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)については,建築設備に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第35 空気調和設備
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,空気調和に関わる設備の設計・施工に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 空気調和に関わる設備について設計法や施工法と建築物との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 空気調和に関わる設備に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 空気調和に関わる設備による生活環境の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 空気調和の概要
ア 空気調和の方式
イ 冷房及び暖房の負荷
ウ 湿り空気の状態
(2) 空気調和装置
ア 空気調和装置の構成
イ 中央式及び個別式の空気調和機
ウ 空気調和装置の制御
エ 空気調和装置の省エネルギー技術
オ 空気調和装置の設計
(3) 換気や排煙に関わる設備
ア 換気設備の構成と設計
イ 省エネルギーに配慮した換気設備
ウ 排煙設備の構成と計画
(4) 直接暖房装置
ア 直接暖房装置の構成
イ 直接暖房装置と配管の設計
(5) 空気調和設備の施工
ア 機器の据付けと配管工事
イ 空気調和設備の試験,検査,保守
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 設備に関する技術の進展に対応するとともに,省資源,省エネルギーなど環境への配慮の必要性についても理解できるよう工夫して指導すること。
イ メディア教材を活用し,実習や製図などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,地域の実態を考慮した方式を扱うこと。イについては,冷房及び暖房の負荷計算を扱うこと。ウについては,湿り空気の組成及び空気線図の仕組みを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のア及びイについては,空気調和装置を構成している機器の構造,性能及び用途を扱うこと。ウ及びエについては,省エネルギーに配慮した制御技術,空気調和技術を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のア及びイについては,換気設備の重要性,法的根拠及び省エネルギー機能を扱うこと。ウについては,排煙設備の重要性及び法的根拠を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,直接暖房装置を構成する機器の構造,用途及び配管を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,保温や保冷に関わる工事を扱うこと。イについては,空気調和設備に関する法規との関わりを扱うこと。
第36 衛生・防災設備
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,衛生・防災に関わる設備の設計・施工に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 衛生・防災に関わる設備について設計法や施工法と建築物や社会基盤との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 衛生・防災に関わる設備に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 衛生・防災に関わる設備による生活環境の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 給水や給湯に関わる設備
ア 水資源と上水道
イ 給水や給湯に関わる機器と構成
ウ 給水や給湯に関わる設備の設計
(2) 排水や通気に関わる設備
ア 排水と下水道
イ 排水や通気に関わる設備の設計
ウ 住宅の給排水設備
(3) 排水処理設備
ア 排水浄化の原理と方法
イ し尿浄化設備と排水再利用
(4) 防災設備
ア 防火対象物と消防用設備
イ 消火設備の設計
(5) ガス設備と通信設備
ア ガス設備
イ 通信設備
(6) 衛生・防災設備の施工
ア 機器の据付けと配管工事
イ 衛生・防災設備の試験,検査,保守
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 設備に関する技術の進展に対応するとともに,省資源,省エネルギーなど環境への配慮及びバリアフリーへの配慮の必要性についても理解できるよう工夫して指導すること。
イ メディア教材を活用し,実習や製図などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(3)及び(5)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,水質基準と水道施設の概要を扱うこと。また,雨水の活用についても扱うこと。イについては,給水の方式を扱うこと。ウについては,給水量や給湯量の計算方法,配管機器の設計及び給水管径や給湯管径の計算方法を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,排水の種類と下水道施設の概要を扱うこと。イについては,排水系統や通気系統の機器と構成,衛生器具の排水量及び排水管径や通気管径の計算方法を扱うこと。ウについては,住宅の具体的な事例を通して,給排水設備の設計を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,し尿浄化設備の構成と排水の再利用を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,防災設備の重要性を法的根拠と関連付けて扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,コージェネレーションシステムについても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のイについては,衛生・防災設備に関する法規との関わりを扱うこと。
第37 測 量
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,測量技術を用いた土木工事に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 測量について実際の土木工事を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 測量に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な社会基盤を整備する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 土木における測量
ア 測量の概要
イ 距離の測量
ウ 角の測量
(2) 平面の測量
ア 骨組測量
イ 細部測量
ウ 面積の計算
(3) 高低の測量
ア レベルによる高低の測量
イ 縦横断測量
ウ 体積や土量の計算
(4) 地形図
ア 地形測量の目的と順序
イ 等高線と測定法
ウ 地形図の作成と利用
(5) 写真測量
ア 写真測量の活用
イ 空中写真の性質と利用
(6) 測量技術の利活用
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地形測量,路線測量などの測量実習を通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 測量に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(5)及び(6)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)のア及びイについては,セオドライトによる骨組測量や平板による細部測量を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(4)については,土木工事を計画し施工するための地形図の作成手順と利用方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(5)については,写真測量から地形図を作成する方法などを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(6)については,地殻変動や気候変動などの自然災害に対する測量技術の利活用を扱うこと。また,人工衛星の利活用など技術の進展に対応した測量技術についても扱うこと。
第38 土木基盤力学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木工事に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 土と水に関わる事象について土木工事の計画,設計及び施工を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 土木基盤力学に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 土と水に関わる事象を力学的に解析する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 土質力学
ア 土の性質と調査及び試験
イ 土中の水の流れ
ウ 地中応力と土の圧密
エ 土の強さ
オ 土圧
(2) 水理学
ア 静水の性質
イ 水の流れの性質と測定
ウ 水路の計算
エ 流れと波の力
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,地震などによる災害対策,模型を用いた実験,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 土木構造物に作用する力に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,土木構造物の安定や土木構造物を支える地盤に関連付けて扱うこと。また,液状化などの事象を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,静水圧を扱うこと。イについては,ベルヌーイの定理を扱うこと。ウについては,管水路と開水路を扱うこと。エについては,水の流れにより物体の受ける力及び波の作用を扱うこと。
第39 土木構造設計
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物の設計に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 土木構造設計について部材や構造物に作用する力を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 土木構造物の構造や設計に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な土木構造物を設計する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 土木構造力学
ア 土木構造物と力
イ 静定構造物の計算
ウ 材料の強さと部材の設計
(2) 鋼構造の設計
ア 鋼構造の設計方法
イ Hビームの設計
ウ プレートガーダーの設計
(3) 鉄筋コンクリート構造物の設計
ア 鉄筋コンクリート構造物の設計方法
イ はり構造の設計
ウ 柱構造の設計
エ プレストレストコンクリート構造物の設計
(4) 基礎や土留め構造物の設計
ア 杭(くい)基礎の設計
イ 直接基礎の設計
ウ 土留め構造物の設計
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,土木構造物の模型を用いた実験,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 示方書などを用いて,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ土木構造物の部材を具体的に耐震構造設計できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアからウまでについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,土木構造物の種類,土木構造物に作用する力及び鋼とコンクリートの材料の性質を扱うこと。イについては,単純ばり,片持ちばり,短柱及び長柱について,軸方向力,せん断力及び曲げモーメントの計算方法を扱うこと。また,静定トラス,ゲルバーばり,間接荷重ば...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,設計の目的,順序,設計方法などを扱うこと。イ及びウについては,けたの応力計算や断面の計算方法,曲げモーメントによるたわみや断面の計算方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,単鉄筋長方形ばりの設計計算を中心に扱い,複鉄筋長方形ばり,スラブなどの設計計算に関する計算式についても扱うこと。
第40 土木施工
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 土木施工について実際の土木事業を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 土木施工に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な土木構造物を施工する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 土木材料
ア 土木材料の概要
イ 土木材料の性質と利用
ウ 土木材料としての土の利用
エ 高分子材料の利用
(2) 施工技術
ア 土工
イ コンクリート工
ウ 基礎工
エ 舗装工
オ トンネル工
カ 情報化施工技術
(3) 土木工事管理
ア 工事管理の計画
イ 工程管理と品質管理
ウ 入札制度
エ 建設マネジメント
(4) 工事用機械と電気設備
ア 工事用機械
イ 工事用電気設備
(5) 土木施工に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の実態を踏まえ,土木事業の現場見学,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 土木施工に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のア及びイについては,土木工事に用いられる材料を扱うこと。ウについては,土木材料としての土の改良を扱うこと。エについては,土木材料としての高分子材料の改良を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,土木構造物の基礎,杭(くい)基礎などの基礎工及び基礎掘削における土留め工法を扱うこと。オについては,下水道管などの地下埋設物工事における圧入工法についても扱うこと。カについては,電子情報を活用した施工を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,施工計画,工事の管理と組織,原価管理,安全管理などを扱うこと。ウについては,電子入札についても扱うこと。エについては,具体的な事例を通して,建設マネジメントを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,土木工事に必要な土工用機械を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,土木施工に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第41 社会基盤工学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 社会基盤の整備について自然環境との調和及び防災を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 社会基盤の整備に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 安全で安心な社会基盤を整備する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 社会基盤整備
ア 土木の歴史
イ 社会資本と社会基盤の整備
ウ 災害と国土の基盤整備
エ エネルギーの基盤整備
オ 環境の保全
(2) 交通と運輸
ア 道路
イ 鉄道
ウ 港湾
エ 空港
(3) 水資源
ア 利水
イ 治水
(4) 社会基盤システム
ア 都市計画
イ 環境と景観
ウ 防災
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)のアからエまで,(3)のア及びイ,(4)のアからウまでについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,それぞれいずれか一つ以上を選択して扱うことができること。
イ 社会基盤の整備に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,土木事業に関する技術史について,土木構造物と人間生活との関わり及び土木事業が産業や経済の発展に果たした役割を扱うこと。イについては,土木工事を経済や産業の基盤整備と関連付けて扱うこと。ウについては,自然災害の多様化と防災のための国土の基盤整備...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,道路の構造,施工及び維持管理を扱うこと。イについては,鉄道建設及び線路の規格と構造を扱うこと。ウについては,港湾の計画と管理及び港湾施設を扱うこと。エについては,空港の計画や施設を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,水資源の開発及び上下水道を扱うこと。イについては,河川の改修,海岸の防護,治山・砂防及び土木構造物の機能と計画を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,都市計画の内容並びに国土計画及び地域計画を扱うこと。イについては,(2)及び(3)に関連する環境保全及び社会基盤施設と景観との関わりを扱うこと。ウについては,地震災害,風水害,火山災害などと防災対策を扱うこと。
第42 工業化学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業化学について化学の概念や原理と化学工業との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業化学に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 材料や化学製品を製造する力の向上を目指して自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 物質と化学
ア 物質と元素
イ 物質の変化と量
(2) 気体と水の化学
ア 気体の性質
イ 溶液の性質
ウ 空気を利用した化学工業
エ 海水を利用した化学工業
(3) 元素の性質と化学結合
ア 元素と周期性
イ 化学結合
ウ 元素の性質
(4) 物質の変化とエネルギー
ア 酸と塩基
イ 酸化と還元
ウ 化学反応と熱
エ 反応速度と化学平衡
オ 原子核エネルギー
(5) 石油と化学
ア 有機化合物
イ 石油の精製と化学工業
(6) 材料と化学
ア 工業材料
イ 機能性材料
(7) 生活と化学工業製品
ア 食品と生活の化学
イ バイオテクノロジーの化学
ウ 物質の安全な取扱い
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 資源やエネルギーを有効に利用して様々な材料や化学製品を製造していることについて考察するよう工夫して指導すること。また,化学技術の発展や歴史についても理解できるよう工夫して指導すること。
イ 化学技術が環境保全に関して重要な役割を果たしていることについて,化学工業に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,化学工業で利用される資源及び物質を構成している元素や化合物を扱うこと。イについては,化学変化と化学反応式及び化学変化と物質の量との関係を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,気体の法則を中心に扱うこと。イについては,溶解度や濃度を中心に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,原子の構造と周期性を扱うこと。イについては,化学結合と物質の構造を扱うこと。ウについては,族ごとの元素の性質や化合物を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,酸化と還元及び電気分解と電池を扱うこと。ウについては,熱化学方程式を中心に扱うこと。オについては,放射性物質の性質と利用を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のイについては,石油製品の製造に関する内容及び化学工業の原料としての石油の役割を扱うこと。また,天然ガスや石炭を原料とする化学工業についても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,金属材料,セラミック材料及び高分子材料の性質及び用途を扱うこと。イについては,機能性材料の性質と用途を扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)のアについては,身近な食品や生活用品を取り上げ,生活と化学工業製品との関係を扱うこと。イについては,酵素や微生物を利用した化学工業を扱うこと。ウについては,有害物質と危険物の取扱い方法及び取扱者の管理責任を扱うこと。
第43 化学工学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 化学製品の製造について単位操作や計測・制御の原理,安全管理を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 化学製品の製造に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 化学製品を製造する力の向上を目指して自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 化学工場と化学プラント
(2) 物質とエネルギー収支
ア 物質収支
イ エネルギー収支
ウ 単位換算
(3) 単位操作
ア 流体の輸送
イ 熱の利用と管理
ウ 物質変換の単位操作
(4) 計測と制御
ア プロセス変量の計測
イ 制御技術
(5) 化学工場の管理と安全
ア 生産の計画と工程管理
イ 品質管理
ウ 災害の予防と安全管理
エ 化学工場に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 化学工業におけるエネルギーや資源の有効利用について考察するよう工夫して指導すること。
イ 災害の防止,安全管理の重要性及び法令遵守について,化学工業に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ理解できるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(3)のウについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,単位操作の適切な題材を選定して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,化学工場や化学プラントの設備などの概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,資源及びエネルギーの有効活用の具体的な事例を扱うこと。イについては,熱収支の内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,流体の力学計算,物質収支,エネルギー収支を扱うこと。イについては,伝熱及び熱交換を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,主な検出器の種類と原理及び用途を扱うこと。また,センサ,電子技術及びコンピュータの活用方法を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のウについては,化学災害の防止やプラントの安全管理を扱うこと。エについては,化学物質及び化学工場に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第44 地球環境化学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学技術を活用して環境の保全に貢献する職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 環境化学について資源及びエネルギーの有効利用や化学技術を活用した環境の保全を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 環境化学に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 化学技術を活用して環境の保全に貢献する力の向上を目指して自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 地球環境と人間
ア 生活と環境
イ 自然環境の保全
(2) 資源とエネルギー
ア 地球と資源
イ 資源の有効利用
ウ 資源の使用と地球環境
(3) 自然環境の調査
ア 環境汚染の種類と原因
イ 環境の分析と調査
ウ 環境評価
(4) 環境の保全と化学技術
ア 環境保全と製造プロセスの改善
イ 環境汚染の処理技術
ウ 廃棄物のリサイクル
(5) 持続可能な社会の構築
ア 環境保全のための取組
イ 環境保全に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 化学技術が地球の環境保全のために重要な役割を果たしていることについて,化学工業に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察できるようにするとともに,自然科学的見地から理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切な題材を選定して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,自然環境の保全と人間生活や生態系との関わりを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,資源の有限性,資源やエネルギーの有効利用の必要性,化石燃料の使用による地球環境への影響などを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,大気汚染や水質汚濁などの具体的な事例を通して,汚染の種類と原因を扱うこと。イについては,関係法規に基づいた測定法による環境分析技術及び調査方法を扱うこと。ウについては,環境に関する評価方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,環境保全のための製造プロセスの改善を扱うこと。イについては,環境汚染物質の処理技術を扱うこと。ウについては,廃棄物の再資源化の処理技術を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のイについては,環境保全に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第45 材料製造技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業材料の製造に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業材料の製造方法について工業製品への材料の活用を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業材料の製造技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業材料の製造技術を工業製品の開発に役立てる力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 材料の製造法
ア 材料製造法の発達
イ 物質の性質と化学反応
ウ 高分子化合物の合成
(2) 鉱石と原料の予備処理
ア 高温炉の種類
イ 原料の予備処理
(3) 鉄鋼製錬
ア 鉄鋼の製造と製錬反応
イ 鋼の造塊と連続鋳造
(4) 非鉄金属製錬
ア 溶融製錬法
イ 湿式製錬法
ウ 電解製錬法
エ 特殊材料の製錬法
(5) セラミック材料の製造
ア セラミック材料の概要
イ セラミック材料の製造法
ウ 複合材料の製造
(6) 高分子材料の製造
ア 高分子材料の概要
イ 高分子材料の製造法
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工場の見学及び実験・実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,ファインセラミックス,ガラス,セメントから適切な題材を選定して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,工業材料の製造方法と工業が相互に関連して発達してきたことを扱うこと。イについては,物質の種類と性質及び材料製造の原理と化学反応を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のアについては,主な炉による製錬の原理と方法を扱うこと。イについては,連続鋳造法の原理と鉄鋼製造工程の概要を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアからウまでについては,製錬法の原理と方法を扱うこと。エについては,半導体などの特殊な材料の製錬法を扱うこと。
第46 材料工学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,製品への材料の活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業材料について製品への効果的な利用方法や環境への影響を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業材料の活用方法に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 材料技術を社会生活や産業へ適用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 工業材料の開発の歴史
(2) 工業材料の性質
ア 化学結合と結晶構造
イ 機械的性質
ウ 物理的・化学的性質
エ 状態図と結晶組織
(3) 材料の試験と検査
ア 機械的性質の試験
イ 組織観察
(4) 構造用材料
ア 鋼と鋳鉄
イ 軽金属材料
ウ 構造用セラミックス
エ エンジニアリングプラスチック
オ 構造用複合材料
(5) 機能性材料
ア 電磁気材料
イ 音響・光学材料
ウ エネルギー変換材料
エ センサ材料
(6) 環境と材料
ア 工業材料と安全
イ リサイクル技術
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 技術の進展,産業界の動向に着目するとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,工業材料の発達が生活文化及び工業の発展に大きな影響を与えてきたことを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,物質の結合方法及び材料の組織が,材料の性質と相互に関連していることを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,材料の試験及び検査の原理と方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,鋼,鋳鉄及び鉄合金の性質を扱うこと。イからオまでについては,材料の種類,性質及び利用例を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアからエまでについては,各材料の性質及び利用例を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,環境に対して安全な工業材料の製造及び活用方法を扱うこと。
第47 材料加工
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,工業材料の加工技術を活用したものづくりに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 工業材料の加工について原理と方法を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 工業材料の加工に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 工業材料を加工する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 材料加工技術の発達
(2) 材料の加工方法
ア 鋳造
イ 成形
ウ 焼結
エ 機械加工
オ 接合
カ 特殊な加工方法
(3) 生産の自動化とプロセス制御
ア 計測方法
イ 制御方法
ウ 生産工程の自動化システム
(4) 工業材料の製造管理
ア 生産方式と工程管理
イ 設備と資材の管理
ウ 作業の標準化
エ 環境管理
(5) 工業材料の品質管理と検査
ア 品質管理の目的
イ 品質のばらつきと統計
ウ 品質保証と検査
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 技術の進展に着目するとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,工業材料の加工技術と生産方法が相互に関連して発展してきたことを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,金属,セラミックス及び高分子材料に関する加工方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のア及びイについては,材料の計測及び生産における制御の原理と方法を扱うこと。ウについては,生産工程の自動化システムの構成を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,工業材料の製造における生産方式と工程管理を扱うこと。ウについては,作業の標準化及び原価管理を扱うこと。エについては,生産工場における大気汚染及び水質汚濁の対策を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,具体的な事例を通して,工業材料の品質管理の考え方及び検査方法を扱うこと。
第48 セラミック化学
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,セラミック材料の製造や品質改善に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) セラミック材料について化学的性質を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) セラミック材料の化学的性質に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) セラミックスの化学的性質をセラミック材料の製造と品質改善に活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) セラミックスの構成
ア セラミックスの化学成分
イ 原子の電子配置と周期律
ウ 典型元素と遷移元素
エ 化学結合
(2) セラミックスの構造と物性
ア イオン半径と配位数
イ 結晶構造と物性
ウ ガラス構造と物性
(3) 相変化と相平衡
ア 物質の相変化
イ 相平衡と平衡状態図
(4) 高温反応
ア 高温における物質移動と反応
イ 溶融と結晶化
ウ 高温における酸化と還元
(5) 結晶質材料
ア シリカとアルミナ
イ ケイ酸アルミニウムと粘土鉱物
ウ 酸化物材料
エ 非酸化物材料
(6) 非晶質材料
ア 酸化物ガラス
イ 結晶化ガラス
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア セラミックスの化学的性質に着目するとともに,実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)及び(6)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切なセラミック材料を選定して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,セラミックスを構成している化学成分,組成及び化学結合を扱うこと。ア及びイについては,周期表の第3周期までの元素を扱うこと。ウについては,鉄や銅など身近で利用されている遷移元素を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)については,二成分までの相変化と相平衡を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,焼結の機構を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)については,結晶質材料の製法,性質及び用途を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(6)については,非晶質材料の製法,性質及び用途を扱うこと。
第49 セラミック技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,セラミックスの製造に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) セラミックスについて製造工程における単位操作,品質管理及び品質評価を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) セラミック技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) セラミック技術を製造工程の改善に活用する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 原料処理
ア 原料
イ 処理工程
ウ 調合計算と原料処理
(2) セラミックスの成形と乾燥
ア 各種の成形法
イ 乾燥
(3) 加熱処理と溶融
ア 燃料と燃焼
イ 加熱炉
ウ 溶融
(4) セラミックスの加工
ア 研磨剤と工具
イ セラミック加工
(5) 品質の管理と評価
ア 品質管理
イ 品質の評価
(6) 環境保全とリサイクル技術
ア 環境保全と安全
イ 廃棄物の処理とリサイクル技術
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 工場の見学及び実験・実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(1)のウについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切な題材を選定して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)については,セラミックスの成形,乾燥の方法及びそれらの装置の構造を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のアについては,燃料の特性と燃焼計算を扱うこと。イについては,加熱炉の構造及び炉材の特性を扱うこと。ウについては,ガラスの溶融に関して溶融窯の構造や清澄の原理を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のイについては,機械的加工,化学的加工及び電気的加工を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)については,品質管理の考え方及び評価の方法を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(6)については,セラミックスの製造における環境保全対策及び再資源化を扱うこと。
第50 セラミック工業
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,セラミックスの生産に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) セラミック工業について原料から製品に至るまでのセラミック製造を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) セラミック工業に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) セラミック製品を開発し製造する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) セラミック工業の概要
(2) 機能性セラミックス
ア 材料と科学技術
イ 機械的機能
ウ 電気的機能
エ 光学的機能
(3) 陶磁器
ア 陶磁器の歴史
イ 原料と製造工程
ウ 陶器と磁器
(4) ガラスとほうろう
ア ガラス工業の歴史
イ 原料と製造工程
ウ ガラス
エ ほうろう
(5) 耐火物
ア 産業と耐火物
イ 原料と製造工程
ウ 各種の耐火物
(6) セメント
ア 原料と製造工程
イ セメントの性質と用途
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 産業界の動向や地域の実態に着目するとともに,工場の見学及び実験・実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(2)から(6)までについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,いずれか一つ以上を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,セラミック工業と地域の発展との関わり,セラミック工業と日本の産業の発展との相互の関連を扱うこと。また,製造工程についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,機能性セラミックスの開発を支えた技術の概要を扱うこと。イからエまでについては,セラミックスの多様な機能及び用途を扱うこと。また,機能性の原理に関する内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,地域産業の発達の歴史と関連付けて扱うこと。イについては,代表的な原料の特徴と製造工程を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,ガラス工業の現状についても扱うこと。イについては,代表的なガラス製造工程を扱うこと。ウについては,ガラスの特徴と用途を扱うこと。エについては,ほうろうの製造工程と用途を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,耐火物を利用する製造業についても扱うこと。イについては,天然原料と人工原料の製造工程を扱うこと。ウについては,具体的な窯炉と関連付けて扱うこと。
第51 繊維製品
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,繊維及び繊維製品を取り扱う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 繊維及び繊維製品について製造方法や製品の特性と社会生活との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 繊維及び繊維製品に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 多様な繊維及び繊維製品の製造や品質改善する力の向上を目指して自ら学び,繊維産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 繊維と繊維製品
ア 繊維製品の役割
イ 繊維の種類と性質
ウ 新繊維
(2) 糸と布類
ア 糸の種類と性質
イ 布の種類と性質
(3) 繊維の二次製品
ア 繊維の二次製品の種類
イ アパレル製造
ウ 品質試験,品質管理
エ 日本の伝統織物
(4) 繊維製品の企画
ア 繊維製品の消費動向と市場調査
イ 繊維製品の企画と開発
ウ 繊維製品の流通
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(4)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,天然繊維及び化学繊維を扱うこと。また,生活用及び産業用繊維の新素材について,特徴と用途を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,糸と布類の組織,構造,製造及び用途を扱うこと。また,性質を調べるための試験方法の原理を扱うこと。イについては,織物,ニット,組物,レース及び不織布を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,衣料及び産業用資材などの用途を扱うこと。また,日本の伝統織物についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,市場調査による繊維製品の消費動向の把握及び繊維製品の消費動向を踏まえた製品の企画の重要性を扱うこと。また,繊維製品の特徴を踏まえた流通経路を扱うこと。
第52 繊維・染色技術
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,繊維及び繊維製品の製造や染色に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 繊維の製造方法や染色方法について素材の性質や染色の原理を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 繊維の製造技術や染色技術に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 繊維の製造や染色加工に関わる技術を活用した繊維製品を開発する力の向上を目指して自ら学び,繊維産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 繊維製造と染色技術
ア 繊維及び染色の歴史と繊維産業
イ 色彩
(2) 繊維と染色の化学
ア 繊維の化学
イ 染色の化学
ウ 繊維と染色の薬剤
(3) 素材
ア 繊維の製造と性質
イ 色素材料
ウ 繊維製造の自動化
(4) 繊維製品の加工
ア 染色加工
イ 仕上げ加工
ウ 表面の加工と処理
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 繊維及び繊維製品の製造技術及び染色技術の歴史と進展,社会生活における役割について理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,繊維の製造技術及び染色技術の歴史を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のアについては,繊維製造の方法,繊維の性質及び製造機械を扱うこと。イについては,色素材料の性質と用途及び製造管理を扱うこと。ウについては,繊維製造における自動化の原理及び機械設備の構成を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,繊維材料の精練工程,漂白工程,繊維の染色方法,なせん及び日本の伝統的染法を扱うこと。イについては,機能性をもたせるための処理加工を扱うこと。また,染色,色彩管理,仕上げ加工の自動化の原理及び方法を扱うこと。ウについては,印刷の工程と製版,金属...
第53 染織デザイン
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,繊維製品の染と織のデザインに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 繊維の染と織についてデザインの技法を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 繊維の染と織に関する製造技術や染織加工に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 繊維の染と織のデザイン性を備えた繊維製品を創作する力の向上を目指して自ら学び,繊維産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) テキスタイルと造形
ア テキスタイルと人との関わり
イ テキスタイルとデザイン
ウ 造形
エ 色彩と色彩計画
(2) テキスタイルデザインの技法
ア テキスタイルデザイン
イ 描法
ウ パターンデザイン
(3) デザインの具体化
ア 織物デザイン
イ ニットデザイン
ウ 染色デザイン
エ コンピュータデザイン
(4) 装飾様式と室内装飾
ア 装飾様式と文様
イ 服飾様式
ウ 室内装飾
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア メディア教材の活用などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。また,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切な題材を選定して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,作品制作を通して,具体的にテキスタイルとデザインとの関係を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)については,デザインを具体化する技法を扱うこと。また,コンピュータを活用したテキスタイルデザインの作品を制作すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,日本の伝統的な装飾様式と文様を扱うこと。イについては,服飾デザイン画を制作させること。ウについては,室内装飾としてのテキスタイルを扱うこと。
第54 インテリア計画
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,インテリアの計画に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) インテリア計画について住生活や工業生産を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) インテリア計画に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) インテリアを計画する力の向上を目指して自ら学び,インテリア産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) インテリア計画の概要
(2) インテリアの造形と心理
ア 人間の感覚と造形の知覚
イ 形態,色彩,テクスチャー
ウ 空間認知と空間行動
(3) インテリアの環境
ア 屋外環境
イ 屋内環境
(4) インテリアと人間工学
ア 人体と人体寸法
イ 姿勢と動作
ウ 家具と設備の機能寸法
エ インテリアと住空間
(5) 規模計画と寸法計画
ア 規模計画
イ 寸法計画
ウ モデュラーコーディネーションとグリッドプランニング
エ 配置と動線
(6) インテリアエレメント
ア インテリアエレメントの分類
イ インテリアエレメントの計画
(7) 各種空間の計画
ア 住宅
イ 事務所
ウ 公共施設
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(3)については,屋外環境と屋内環境とを関連付けた適切な題材を選定し,インテリア空間の計画について理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,インテリア計画の意義,生活と住まいの歴史及び住まいの性能を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,人間の視覚,聴覚及び触覚の特性と造形要素の知覚を扱うこと。イについては,インテリアの形態,色彩及びテクスチャーが人間の感覚に与える影響を扱うこと。ウについては,空間の認知特性,空間における行動特性を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,気温や日照などの屋外の気象変化とインテリアとの関係を扱うこと。イについては,照明や音響などの屋内の環境とインテリアとの関係を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のエについては,災害に対する安全性やユニバーサルデザインにも配慮した計画を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,空間規模,施設規模及び規模決定の方法を扱うこと。イについては,空間の寸法計画において考慮すべき人体寸法,知覚特性,気候や風土,地域性及び敷地条件を扱うこと。エについては,インテリアの機能と平面計画,防災と平面計画を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,インテリアエレメントの種類を扱うこと。イについては,家具,カーテン,カーペット及び照明器具などを利用した計画を扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)のア及びイについては,具体的な設計例を扱うこと。ウについては,商業施設,教育・文化施設の計画を扱うこと。
第55 インテリア装備
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,インテリア装備の活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) インテリア装備について室内空間を構成する各部位を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) インテリア装備に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) インテリア装備を建築物へ施工する力の向上を目指して自ら学び,インテリア産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 建築構造と力学
ア 建築構造の概要
イ 構造物に働く力
ウ 部材の断面
(2) 建築設備
ア 給排水や衛生に関わる設備
イ 空気調和設備
ウ 電気・ガス・通信に関わる設備
(3) インテリアの施工
ア 床・壁・天井の下地と仕上げ
イ 開口部
ウ 階段
エ 造作
オ 施工管理
(4) インテリア材料の種類と性質
ア 構造材料
イ 機能材料
ウ 仕上材料
エ ユニット材
(5) インテリアの維持保全とリフォーム
(6) インテリア装備に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア インテリア装備の見学及びメディア教材の活用などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,実習や製図などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,インテリア装備を計画し,施工するために必要な建築構造を扱うこと。イについては,構造物に生じる反力の力学計算を扱うこと。ウについては,部材に生じる応力の力学計算を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,建築設備の種類,建築物との関連性,自然エネルギーの利用を扱うこと。また,環境問題や省エネルギーと関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,下地及び仕上げの種類と施工方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,インテリアのユニット化及びシステム化を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,建築物の長寿命化や省資源の観点から,インテリアの維持保全を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,インテリア装備の施工と管理及び安全性などに関する法規の目的と概要を扱うこと。
第56 インテリアエレメント生産
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,インテリアエレメントの生産に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) インテリアエレメントの生産について住生活を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) インテリアエレメントの生産に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) 住生活の変化に対応したインテリアエレメントを生産する力の向上を目指して自ら学び,インテリア産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 材料と加工
ア 木材と木質材料
イ 無機材料
ウ 有機材料
(2) 各種のエレメント
ア 家具
イ 建具
ウ 照明器具
エ 窓回り部品
オ テキスタイル製品
カ 壁装材料
キ 工芸品
(3) 加工方法
ア 木材加工
イ 金属加工
(4) 生産管理
ア 生産管理の計画
イ 生産の工程
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアからウまで及び(2)のアからキまでについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,それぞれいずれかを選択して扱うことができること。
イ 〔指導項目〕の(4)のイについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,家具,建具及び住宅部品から適切な事例を選定し,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,材料の特性及び加工の原理と方法を扱うこと。イについては,金属材料,セラミック材料及び石材を扱うこと。ウについては,プラスチック材料を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,インテリアの構成材,製品の構造及び機能を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,実際の生産工程に沿って機械設備と工作法を扱うこと。また,関連する法規の目的と概要を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,生産計画,工程管理,品質管理,安全管理及び衛生管理を扱うこと。イについては,実際の生産工程を扱うこと。
第57 デザイン実践
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会や生活における諸課題をデザインによって解決することに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) デザインについて社会や生活との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) デザインにより解決できる課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき構想を立て解決する力を養う。
(3) デザインによる豊かで快適な生活空間を構築する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 工業におけるデザイン
ア 工業製品の企画と計画
イ ニーズとデザイン
ウ 組織と進行管理
(2) デザインと創造活動
ア デザインの概要
イ 形態観察と表示
ウ 色彩
エ 人間要素
(3) ビジュアルデザイン
ア ビジュアルデザインの概要
イ グラフィックデザイン
ウ パッケージデザイン
エ 情報とデザイン
(4) プロダクトデザイン
ア プロダクトデザインの概要
イ 生活器具のデザイン
ウ 産業機器のデザイン
エ 繊維や服飾のデザイン
オ 工芸品のデザイン
(5) 環境デザイン
ア 環境デザインの概要
イ 住空間のデザイン
ウ 公共空間のデザイン
エ 都市空間のデザイン
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実際のデザイン事例,産業現場の見学及びメディア教材の活用などを通して,工業技術の進展に対応し工業生産及び社会や生活における諸課題の解決に向けたデザインの役割について,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(3)のアからエまで及び(4)のアからオまでについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,それぞれいずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,製品デザインの企画,宣伝の企画及び市場調査などの具体的な事例を通して扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,デザインの考え方と技術を扱うこと。イについては,物の見え方,とらえ方,表示及び表現の技術を扱うこと。エについては,造形の心理及び人間工学をデザインと関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,デザインにおける視覚情報を伝達する技術を扱うこと。エについては,デザインにおける情報機器の活用を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,プロダクトデザインの工業生産における意義,要素及び用途を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のエについては,都市景観についても扱うこと。
第58 デザイン材料
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,デザインにおける適切な材料を選択し加工した上で利活用することに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) デザインに関わる材料の利活用について工業生産を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) デザインに関わる材料の利活用や加工法に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。
(3) デザインに関わる材料の利活用とよりよい生活空間を構築する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) デザインと材料
ア 生活と材料
イ 材料の種類と特性
ウ デザインにおける材料の利活用
(2) 無機材料の特性と加工技術
ア 金属材料
イ セラミック材料
ウ ガラス
(3) 有機材料の特性と加工技術
ア プラスチック
イ 木材
(4) デザインの可能性を広げる材料と加工技術
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実際のデザイン事例,産業現場の見学及びメディア教材の活用などを通して,材料を利活用する方法について,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切な題材を選定し,材料の特性を生かしたデザインを扱うことができること。
イ 〔指導項目〕の(2)については,無機材料の活用方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,竹材料,繊維と皮革類,紙類,塗料と色材及び接着剤などの有機材料についても活用する方法を扱うこと。
第59 デザイン史
1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,造形とデザインの鑑賞により創造的かつ効果的なデザインに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) デザインについて歴史的な背景を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 歴史的なデザイン事例からデザインに関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき構想を立て解決する力を養う。
(3) 歴史的なデザイン事例と造形方法を踏まえて独創的にデザインする力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 日本のデザイン
ア 古代の生活と造形
イ 中世の生活と造形
ウ 近世の生活と造形
エ 近代の生活とデザイン
(2) 西洋のデザイン
ア 古代の生活と造形
イ 中世の生活と造形
ウ 近世の生活と造形
エ 近代のデザインの成立と展開
(3) 現代のデザイン
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 幅広い時代のデザイン事例,産業現場の見学及びメディア教材の活用などを通して,デザインが地域,生活及び産業などに対して果たしてきた役割について,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,日本における歴史的なデザイン活動の内容と関連する技術を扱うこと。また,東洋のデザインについても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,西洋における歴史的なデザイン活動の内容と関連する技術を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,戦後及び高度経済成長後から現在までのデザイン活動の内容と関連する技術を扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,工業の見方・考え方を働かせ,見通しをもって実験・実習などを行い,科学的な根拠に基づき創造的に探究するなどの実践的・体験的な学習活動...
(2) 工業に関する各学科においては,「工業技術基礎」及び「課題研究」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 工業に関する各学科においては,原則として工業科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(4) 「実習」及び「製図」については,それぞれ科目名に各学科の名称を冠し,例えば「機械実習」,「機械製図」などとして取り扱うことができること。
(5) 地域や産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 工業に関する課題の解決方策について,科学的な根拠に基づき論理的に説明することや討論することなど,言語活動の充実を図ること。
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
(3) 工業に関する課題の解決に当たっては,職業人に求められる倫理観を踏まえるよう留意して指導すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止や環境保全の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。また,排気,廃棄物や廃液などの処理についても,十分留意するものとする。
第3節 商   業
第1款 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスを通じ,地域産業をはじめ経済社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 商業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ビジネスに関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,ビジネスの創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 ビジネス基礎
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスを通じ,地域産業をはじめ経済社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ビジネスについて実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ビジネスに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,ビジネスの創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 商業の学習とビジネス
ア 商業を学ぶ重要性と学び方
イ ビジネスの役割
ウ ビジネスの動向・課題
(2) ビジネスに対する心構え
ア 信頼関係の構築
イ コミュニケーションの基礎
ウ 情報の入手と活用
(3) 経済と流通
ア 経済の基本概念
イ 流通の役割
ウ 流通を支える活動
(4) 取引とビジネス計算
ア 売買取引と代金決済
イ ビジネス計算の方法
(5) 企業活動
ア 企業の形態と組織
イ マーケティングの重要性と流れ
ウ 資金調達
エ 財務諸表の役割
オ 企業活動に対する税
カ 雇用
(6) 身近な地域のビジネス
ア 身近な地域の課題
イ 身近な地域のビジネスの動向
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 商業教育全般の導入として基礎的な内容を扱うとともに,基本的な用語については,英語表記に慣れ親しむことができるよう留意して指導すること。
イ 各種メディアの情報を活用するなどして経済社会の動向を捉える学習活動を通して,ビジネスについて理解を深めることができるようにすること。
ウ 〔指導項目〕の(1)及び(2)については,(3)から(6)までの項目を指導する前に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,生徒の実態に応じて適切な計算用具を活用することができること。なお,計算用具を活用する際には,操作に習熟する学習活動に偏らないよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,社会や産業全体の課題とその解決のために商業が果たしている役割,働くことの社会的意義や役割,職業人に求められる倫理観,グローバル化する経済社会で求められる人材,商業の学びの過程などについて扱うこと。イについては,企業の社会的責任を果たすことの重...
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,ビジネスを円滑に行う上でのコミュニケーションの意義及びビジネスの場面に応じた言葉遣い,話の聞き方,伝え方などに関する基礎的なコミュニケーションの方法について扱うこと。ウについては,情報の信頼性を見極めることの重要性,企業活動に必要な情報の所在...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,生産要素の概要と希少性,経済主体の役割,経済活動の循環などについて扱うこと。ウについては,物流活動,金融と保険の働きや仕組み及び合理的な流通管理や円滑なサービスの提供を可能にしている情報システムの概要について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,新たな代金決済の手段とその仕組みについても扱うこと。イについては,ビジネス計算の用具としてのそろばんの歴史についても触れること。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,起業家精神,ビジネスの創造,経営理念,企業倫理の重要性についても扱うこと。カについては,雇用形態及び雇用の安定,労働時間の管理,福利厚生など雇用に伴う企業の責任について扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,ビジネスに関する国内の身近な地域の課題について扱うこと。
第2 課題研究
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスを通じ,地域産業をはじめ経済社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 商業の各分野について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) ビジネスに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として解決策を探究し,科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,ビジネスの創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品制作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,〔指導項目〕の(1)から(4)までの中から,個人又はグループで商業の各分野に関する適切な課題を設定し,主体的かつ協働的に取り組む学習活動を通して,専門的な知識,技術などの深化・総合化を図り,ビジネスに関する課題の解決に取り組むことができるよ...
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,職業資格に関して探究する学習活動を取り入れるよう留意して指導すること。
第3 総合実践
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスを通じ,地域産業をはじめ経済社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 商業の各分野について実務に即して総合的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ビジネスの実務における課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスの実務に対応する力の向上を目指して自ら学び,ビジネスの創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) マーケティングに関する実践
(2) マネジメントに関する実践
(3) 会計に関する実践
(4) ビジネス情報に関する実践
(5) 分野横断的・総合的な実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 商業の各分野の学習に関連する職業や業務に関して,地域や産業界等と連携して具体的な実務について理解を深める学習活動及び実務に即して知識,技術などを総合的に活用する学習活動を通して,ビジネスを担う当事者としての意識を高めるとともに,ビジネスの実務に対応することができるようにすること...
イ 〔指導項目〕の(1)から(5)までについては,学科の特色に応じて,その中からいずれか一つ以上を選択して扱うことができること。
ウ 〔指導項目〕の(5)については,(1)から(4)までの2項目以上にまたがる内容を扱うこと。
第4 ビジネス・コミュニケーション
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスにおけるコミュニケーションに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ビジネスにおけるコミュニケーションについて実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ビジネスにおけるコミュニケーションに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを円滑に展開する力の向上を目指して自ら学び,ビジネスにおいてコミュニケーションを図ることに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ビジネスとコミュニケーション
ア 意思決定と組織の構成者としての行動
イ 人的ネットワークの構築
(2) ビジネスマナー
ア 応対に関するビジネスマナー
イ 交際に関するビジネスマナー
ウ 接客に関するビジネスマナー
(3) ビジネスにおける思考の方法とコミュニケーション
ア 言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション
イ ビジネスにおける思考の方法
ウ ビジネスにおけるコミュニケーション
(4) ビジネスと外国語
ア 企業活動のグローバル化
イ 文化と商慣習
ウ ビジネスの会話
エ ビジネスの文書と電子メール
オ ビジネスにおけるプレゼンテーション
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア ビジネスの場面を想定したコミュニケーションに関する実践的・体験的な学習活動を充実させるとともに,身に付けた知識,技術などを様々な学習活動の中で活用する機会を設けるなどして,ビジネスにおいて円滑にコミュニケーションを図ることができるようにすること。
イ 〔指導項目〕の(4)のウからオまでについては,英語を原則とするが,生徒や地域の実態に応じて適切な外国語を扱うことができること。また,ビジネスにおいて平易な外国語を用いてコミュニケーションを図ることができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,組織の階層化,意思決定の流れと方法,良好な信頼関係を構築し協働することの意義などについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,挨拶,言葉遣い,表情などについて扱うこと。イについては,慶事,弔事などについて扱うこと。ウについては,販売活動における接客の心構えと方法及びホスピタリティの概念と重要性について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,ビジネスの場面において活用できる論理的,批判的に捉えたり,分析したりするなどの方法について扱うこと。ウについては,ビジネスの場面において相手の考えを迅速に理解して思考し伝える工夫,伝え方と聞き方の工夫及びアイデアを創出する方法についても扱うこ...
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,ビジネスを展開する上で踏まえる必要がある外国の文化と商慣習について扱うこと。また,ビジネスにおいて,意見や主張を伝えること,議論することなどに関する考え方や方法の違いについても扱うこと。
第5 マーケティング
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,マーケティングに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) マーケティングについて実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) マーケティングに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,マーケティングに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 現代市場とマーケティング
ア 市場環境の変化
イ マーケティングの発展
ウ マーケティングの流れ
エ 消費者行動
(2) 市場調査
ア 市場調査の目的と方法
イ 情報の分析
(3) 製品政策
ア 製品政策の概要
イ 製品企画と生産計画
ウ 販売計画と販売予測
エ 製品政策の動向
(4) 価格政策
ア 価格政策の概要
イ 価格の種類と決定の方法
ウ 価格政策の動向
(5) チャネル政策
ア チャネル政策の概要
イ チャネルの種類と特徴
ウ チャネル政策の動向
(6) プロモーション政策
ア プロモーション政策の概要
イ プロモーションの方法
ウ プロモーション政策の動向
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 顧客満足の実現,顧客の創造,顧客価値の創造などマーケティングの考え方の広がりに留意して指導すること。
イ マーケティングの動向・課題を捉える学習活動及びマーケティングに関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,企業で行われているマーケティングについて理解を深めることができるようにすること。
ウ マーケティングに関する理論を実験などにより確認する学習活動及びマーケティングに関する具体的な課題を設定し,科学的な根拠に基づいてマーケティング計画を立案して提案などを行う学習活動を通して,マーケティングに適切に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,環境分析,セグメンテーション,標的市場の選定,ポジショニング,マーケティング・ミックスの考え方,マーケティング管理の重要性などについて扱うこと。エについては,消費者心理,消費者の意思決定の過程,消費者の行動に影響を及ぼす要因などについて扱うこ...
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,統計的手法を用いた情報の分析方法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,製品政策の目的,重要性などについて扱うこと。エについては,製品の多様化とサービス化,企業と顧客との関係の変化及び他の企業との協働による製品政策の実施について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,価格政策の目的,重要性などについて扱うこと。イについては,価格の種類と選定方法,価格決定に影響を及ぼす要因及び価格決定の考え方について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,チャネル政策の目的,重要性などについて扱うこと。ウについては,流通が社会環境や情報技術の進歩などによって大きく変化していること及び流通の変化を捉えたチャネル政策の動向について扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,プロモーション政策の目的,重要性などについて扱うこと。イについては,広告,セールス・プロモーション,パブリック・リレーションズ,販売員活動などについて扱うこと。
第6 商品開発と流通
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,商品開発と流通に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 商品開発と流通について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 商品開発と流通に関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,商品開発と流通に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 現代市場と商品開発・流通
ア 商品の概念と商品開発の流れ
イ 流通の仕組みと商品との関わり
ウ 市場環境の変化
(2) 商品の企画
ア 環境分析
イ 開発方針とテーマの決定
ウ 市場調査
エ 商品企画書の作成
(3) 事業計画
ア 商品仕様の詳細設計と評価
イ 商品デザインの制作
ウ 知的財産の登録
エ 価格の設定
オ 事業計画書の作成
カ 商品開発の動向・課題
(4) 流通とプロモーション
ア 流通経路の開拓
イ プロモーションの実施
ウ 流通とプロモーションの動向・課題
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 商品の企画から流通とプロモーションまでを一連のものとして扱い,流通の立場から捉えた取引対象としての商品について理解を深めることができるようにすること。
イ 商品開発と流通の動向・課題を捉える学習活動及び商品開発と流通に関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,企業で行われている商品開発と流通について理解を深めることができるようにすること。
ウ 商品開発と流通に関する理論を実験などにより確認する学習活動及び商品開発と流通に関する具体的な課題を設定し,科学的な根拠に基づいて商品開発と流通に関する計画を立案して提案などを行う学習活動を通して,商品開発と流通に適切に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,商品開発や商品の流通に関する企業の責任及び販売後の商品の評価とそれに基づいて商品を改良することの重要性についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,環境分析の結果を基にして商品開発に関する意思決定を行う過程についても扱うこと。エについては,アイデアを創出する方法についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,商品デザインの役割,グラフィックデザイン,コンピュータを活用したデザインの技法,パッケージデザインなどについて扱うこと。ウについては,商標権,意匠権,著作権の概要,ビジネスにおける知的財産の活用と保護の重要性及び登録の出願手続の概要について扱...
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,商品の特性とプロモーションを取り巻く環境の変化を踏まえたプロモーションの実施について扱うこと。
第7 観光ビジネス
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,観光ビジネスの展開に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 観光ビジネスについて実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 観光ビジネスに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,観光ビジネスに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 観光とビジネス
ア 観光ビジネスの特徴
イ 観光ビジネスの動向
(2) 観光資源と観光政策
ア 国内の観光資源
イ 観光資源の保護と保全
ウ 観光政策の動向
(3) 観光ビジネスとマーケティング
ア 観光ビジネスの主体
イ 観光ビジネスにおけるマーケティングの特徴
ウ 顧客の理解
エ 顧客サービス
(4) 観光ビジネスの展開と効果
ア 観光振興とまちづくりとの関係
イ 観光に関する地域の課題
ウ 地域の活性化
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 観光ビジネスの動向・課題を捉える学習活動及び観光ビジネスに関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,企業で行われている観光ビジネスについて理解を深めることができるようにすること。
イ 観光ビジネスに関する理論を実験などにより確認する学習活動及び観光ビジネスに関する具体的な課題を設定し,科学的な根拠に基づいて観光の振興策を考案して提案などを行う学習活動を通して,観光ビジネスに適切に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,観光に関する消費行動の変化による観光の多様化などについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,観光振興の組織についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,観光ビジネスの各主体に関して,役割や業務などの概要及び関連する法規の概要について扱うこと。エについては,観光ビジネスにおけるホスピタリティの概念と重要性,観光ビジネスにおける接客方法と接客マナーなどについて扱うこと。また,緊急時の対応体制の構...
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,観光の振興と地域社会におけるまちづくりとが連携することの意義及び観光需要や観光目的に対応したまちづくりについて扱うこと。
第8 ビジネス・マネジメント
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスにおけるマネジメントに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ビジネスにおけるマネジメントについて実務に即して体系的・系統的に理解するようにする。
(2) ビジネスにおけるマネジメントに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,ビジネスにおけるマネジメントに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ビジネスとマネジメント
ア マネジメントの役割
イ イノベーションの重要性
ウ 創業者や経営者の理念
エ 外部環境の影響
(2) 組織のマネジメント
ア 組織の形態
イ 経営理念と経営戦略
ウ 企業間連携と事業構造の再構築
(3) 経営資源のマネジメント
ア 経営資源の種類と最適化
イ 人的資源のマネジメント
ウ 物的資源のマネジメント
エ 財務的資源のマネジメント
オ 情報的資源のマネジメント
(4) 企業の秩序と責任
ア 企業統治
イ リスク・マネジメント
ウ 企業の社会的責任
(5) ビジネスの創造と展開
ア ビジネスの創造の意義と課題
イ プロジェクト管理
ウ 起業の意義と手続
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 適切なマネジメントの重要性について企業の社会的責任や企業倫理との関連から捉える学習活動及びマネジメントに関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,ビジネスにおけるマネジメントについて理解を深めることができるようにすること。
イ ビジネスの展開を題材としたマネジメントに関する具体的な課題を設定し,科学的な根拠に基づいてビジネスアイデアなどを考案するとともに,経営資源を効果的に活用した事業計画を立案して提案などを行う学習活動を通して,マネジメントに適切に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,技術革新,新しい商品や市場の開拓,新しいビジネスの仕組みなどが企業に新たな利益をもたらすことについて扱うこと。ウについては,創業者や経営者の理念と企業の発展との関連について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,経営理念とそれに基づく経営目標,経営方針などの意義及び経営戦略の意義とそれを実行するためのマネジメントの考え方について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,雇用に伴う所得税の源泉徴収と納付,住民税の特別徴収と納付,社会保険に関する企業の責任と負担についても扱うこと。エについては,資金調達の方法,金融商品の利点とリスク,資金の調達と運用の現状・課題などについて扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,火災,賠償責任などの保険についても扱うこと。ウについては,環境の保護と保全,持続可能な社会の実現などが企業に求められている現状及び法令遵守,企業倫理,説明責任の重要性について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のウについては,起業家精神の重要性,起業の意義と支援体制及び株式会社を設立するための手続の概要について扱うこと。
第9 グローバル経済
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,グローバル化する経済社会におけるビジネスの展開に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 経済のグローバル化について実務に即して体系的・系統的に理解するようにする。
(2) 経済のグローバル化への対応に関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,グローバル化する経済社会におけるビジネスに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 経済のグローバル化と日本
ア グローバル化と国際化
イ 日本経済の現状
(2) 市場と経済
ア 市場の役割と課題
イ 経済成長
ウ 景気循環
エ 経済政策
(3) グローバル化の動向・課題
ア 人材のグローバル化
イ 財とサービスのグローバル化
ウ 金融と資本のグローバル化
エ 情報のグローバル化
(4) 企業活動のグローバル化
ア 企業の海外進出
イ グローバル化に伴う企業の社会的責任
ウ 世界との関わり
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地球規模で経済を俯(ふ)瞰(かん)して経済社会の動向・課題を捉える学習活動及び経済のグローバル化に関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,経済のグローバル化について理解を深めることができるようにすること。
イ 企業における経済のグローバル化への対応に関する具体的な課題を設定し,科学的な根拠に基づいて対応策を考案して提案などを行う学習活動を通して,ビジネスに適切に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,グローバル化が進展する中での日本の果たす役割についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,国内総生産の概念及び日本の国内総生産の現状についても扱うこと。ウについては,景気循環の局面と仕組み,景気循環を表す指標,日本における物価と景気の現状などについて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,経済のグローバル化が労働市場に影響を及ぼしている現状についても扱うこと。ウについては,外国為替についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,経済のグローバル化に伴って企業活動が経済社会に広く影響を及ぼしている現状及び企業活動に責任をもつことの重要性について扱うこと。ウについては,企業が地球規模で経済を俯(ふ)瞰(かん)し直接的,間接的に世界の市場と関わりをもってビジネスを展開して...
第10 ビジネス法規
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,法規に基づくビジネスの展開に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ビジネスに関する法規について実務に即して体系的・系統的に理解するようにする。
(2) 法的側面からビジネスに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として法的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) ビジネスを適切に展開する力の向上を目指して自ら学び,法規に基づくビジネスに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 法の概要
ア ビジネスにおける法の役割
イ 法の体系と解釈・適用
ウ 権利・義務と財産権
(2) 企業活動と法規
ア 株式会社の特徴と機関
イ 契約
ウ 資金調達と金融取引
エ 組織再編と清算・再建
オ 競争秩序の確保
(3) 知的財産と法規
ア 知的財産の種類
イ 知的財産の重要性
(4) 税と法規
ア 税の種類と法人の納税義務
イ 法人税の申告と納付
ウ 消費税の申告と納付
(5) 企業責任と法規
ア 法令遵守と説明責任
イ 労働者の保護
ウ 消費者の保護
エ 情報の保護
オ 紛争の予防と解決
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア ビジネスに関する法規の改正などの動向・課題を捉える学習活動及びビジネスに関する具体的な事例について法的側面から分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,ビジネスに関する法規について理解を深めることができるようにすること。
イ ビジネスで想定される具体的な課題を設定し,法的な根拠に基づいて解決策を考案して提案などを行う学習活動を通して,法規に基づいてビジネスに適切に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,経済環境の変化に伴って法規の改正などが行われている現状についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,資金調達の方法,金融商品に関する法規の概要,資金の調達や運用と金融取引の現状・課題などについて扱うこと。また,電子記録債権の概要及び電子資金移動の現状・課題についても扱うこと。エについては,組織再編の形態について扱うこと。また,日本における企...
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,知的財産の保護と活用の重要性,知的財産を活用したビジネスの現状及び知的財産権が侵害されたときの対抗手段について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,国税,地方税など税の種類と分類,法人税など法人に対する税,不動産に対する税及び内国法人と外国法人の納税義務について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,企業統治の意義と重要性についても扱うこと。イについては,雇用主の立場から,労働者の保護の重要性と課題及び法規の概要について扱うこと。ウについては,企業の立場から,消費者の保護の重要性と課題及び法規の概要について扱うこと。エについては,ビジネス...
第11 簿記
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,取引の記録と財務諸表の作成に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 簿記について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 取引の記録と財務諸表の作成の方法の妥当性と課題を見いだし,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に課題に対応する力を養う。
(3) 企業会計に関する法規と基準を適切に適用する力の向上を目指して自ら学び,適正な取引の記録と財務諸表の作成に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 簿記の原理
ア 簿記の概要
イ 簿記一巡の手続
ウ 会計帳簿
(2) 取引の記帳
ア 現金と預金
イ 債権・債務と有価証券
ウ 商品売買
エ 販売費と一般管理費
オ 固定資産
カ 個人企業の純資産と税
(3) 決算
ア 決算整理
イ 財務諸表作成の基礎
(4) 本支店会計
ア 本店・支店間取引と支店間取引
イ 財務諸表の合併
(5) 記帳の効率化
ア 伝票の利用
イ 会計ソフトウェアの活用
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 企業会計に関する法規と基準の改正などに随時対応して指導すること。また,実務に即した例題を取り入れた学習活動及び取引の記録と財務諸表の作成の方法について考察や討論を行う学習活動を通して,適正な取引の記録と財務諸表の作成ができるようにすること。
イ 基本的な会計用語については,英語表記に慣れ親しむことができるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,簿記の目的,資産や負債などの概念,財務諸表の役割と構造などについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,企業における日常の取引に関する主要簿及び関連する補助簿の記帳法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,試算表を作成する方法,売上原価の算定,貸倒れの見積り,収益と費用の繰延べ・見越しなどについて扱うこと。イについては,勘定式の財務諸表を作成する方法について扱うこと。また,精算表を作成する方法についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,支店会計が独立している場合の取引の記帳法について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,3伝票制について扱うこと。イについては,取引の記録と財務諸表の作成の基本的な流れに係る会計ソフトウェアの活用方法について扱うこと。
第12 財務会計Ⅰ
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,会計情報の提供と活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 財務会計について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 企業会計に関する法規と基準及び会計処理の方法の妥当性と課題を見いだし,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に課題に対応するとともに,会計的側面から企業を分析する力を養う。
(3) 会計責任を果たす力の向上を目指して自ら学び,適切な会計情報の提供と効果的な活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 財務会計の概要
ア 企業会計と財務会計の意義・役割
イ 財務諸表の構成要素
ウ 会計法規と会計基準
(2) 会計処理
ア 資産と負債
イ 純資産
ウ 収益と費用
エ 税
(3) 財務諸表の作成
ア 資産・負債・純資産に関する財務諸表
イ 収益・費用に関する財務諸表
(4) 財務諸表分析の基礎
ア 財務諸表分析の意義
イ 財務諸表分析の方法
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 企業会計に関する法規と基準の改正などに随時対応して指導すること。また,実務に即した例題を取り入れた学習活動及び会計処理の方法などについて考察や討論を行う学習活動を通して,企業の財政状態や経営成績などの把握と会計情報の活用ができるようにすること。
イ 基本的な会計用語については,英語表記に慣れ親しむことができるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,企業会計の意義や役割,財務会計と管理会計の役割の違い,会計公準の概要,会計情報を開示することの重要性などについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,資産と負債の分類,評価基準,各種の資産と負債の会計処理などについて扱うこと。イについては,株式会社の純資産の会計処理について扱うこと。ウについては,工事契約,外貨建取引,役務収益,役務費用など収益と費用の会計処理について扱うこと。エについては...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,報告式の財務諸表の表示区分と作成方法及び株主資本等に関する財務諸表の作成方法について扱うこと。イについては,報告式の財務諸表の表示区分と作成方法について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,収益性,成長性及び安全性に関する財務指標を利用した企業の実態を分析する方法について扱うこと。また,連結財務諸表の目的,種類及び有用性についても触れること。
第13 財務会計Ⅱ
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,会計情報の提供と活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 財務会計について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 企業会計に関する法規と基準及び会計処理の方法の妥当性と課題を見いだし,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に課題に対応するとともに,会計的側面から企業及び企業の経営判断を分析する力を養う。
(3) 会計責任を果たす力の向上を目指して自ら学び,国際的な会計基準を踏まえた適切な会計情報の提供と効果的な活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 財務会計の基本概念と会計基準
ア 財務諸表の作成と表示の考え方
イ 資産負債アプローチと収益費用アプローチ
ウ 会計基準の国際的統合
(2) 会計処理
ア 金融商品
イ 収益と費用
ウ 有形固定資産と無形固定資産
エ 固定負債
オ 純資産
カ 税効果会計
(3) キャッシュ・フローに関する財務諸表
ア 資金繰りの重要性
イ キャッシュ・フローに関する財務諸表の作成
(4) 企業集団の会計
ア 企業結合の形態
イ 合併後の財務諸表の作成
ウ 連結財務諸表の作成
エ 連結税効果会計
(5) 財務諸表分析
ア 企業価値の評価
イ 連結財務諸表分析
ウ 株主関連指標
(6) 監査と職業会計人
ア 会計責任と監査の概要
イ 職業会計人の職務
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 企業会計に関する法規と基準の改正などに随時対応して指導すること。また,実務に即した例題を取り入れた学習活動及び会計処理の方法などについて考察や討論を行う学習活動を通して,企業の財政状態や経営成績などの把握と会計情報の活用ができるようにすること。
イ 会計処理と監査に関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,会計情報の信頼性を確保する意識を高めることができるようにすること。
ウ 企業の経営判断に関する具体的な事例について企業に及ぼす影響を会計的側面から分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,企業活動と財務会計との関連について理解を深めることができるようにすること。
エ 基本的な会計用語については,英語表記に慣れ親しむことができるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,財務報告の目的,財務諸表の構成要素の認識と測定などについて扱うこと。イについては,純利益と包括利益の概念についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,デリバティブ取引,外貨建取引などの期中及び決算時の会計処理について扱うこと。イについては,特殊商品売買などの会計処理について扱うこと。ウについては,減損,投資不動産などの会計処理について扱うこと。エについては,社債,退職給付及び資産除去債務の...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,適切な資金繰りを行うための財務諸表の意義についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,吸収合併について扱うこと。ウについては,連結財務諸表の目的及び連結の範囲についても扱うこと。エについては,子会社の資産と負債の時価評価,未実現利益の消去及び債権と債務の相殺消去に伴う連結税効果会計について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のウについては,株価収益率,株価純資産倍率,株価売上高倍率及び株価キャッシュ・フロー倍率について扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,会計責任を果たすことと監査の重要性,監査の仕組みと過程などについて扱うこと。
第14 原価計算
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,原価情報の提供と活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 原価計算,原価計算に関する会計処理及び原価情報の活用について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 原価計算,原価計算に関する会計処理及び原価情報を活用する方法の妥当性と課題を見いだし,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に課題に対応する力を養う。
(3) 企業会計に関する法規と基準を適切に適用する力及び適切な原価管理を行う力の向上を目指して自ら学び,適切な原価情報の提供と効果的な活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 原価と原価計算
ア 原価の概念
イ 原価計算の特色と仕組み
(2) 原価の費目別計算
ア 材料費の計算
イ 労務費の計算
ウ 経費の計算
(3) 原価の部門別計算と製品別計算
ア 個別原価計算と製造間接費の計算
イ 部門別個別原価計算
ウ 総合原価計算
(4) 内部会計
ア 製品の完成と販売
イ 工場会計の独立
ウ 製造業の決算
(5) 標準原価計算
ア 標準原価計算の目的と手続
イ 原価差異の原因別分析
(6) 直接原価計算
ア 直接原価計算の目的と財務諸表の作成
イ 短期利益計画への活用
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 企業会計に関する法規と基準の改正などに随時対応して指導すること。また,実務に即した例題を取り入れた学習活動及び会計処理の方法などについて考察や討論を行う学習活動を通して,科学的な根拠に基づいて適切な原価管理に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,製造原価と総原価の違い及び原価要素の分類について扱うこと。イについては,サービス業における原価情報の活用の特徴についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,各原価要素の分類及び各原価要素の計算方法と仕訳について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,原価計算表の作成,製造間接費の配賦などについて扱うこと。また,製造間接費差異の原因別分析についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,工場会計が本社会計から独立している場合の本社と工場間の取引の記帳法について扱うこと。ウについては,製造業における決算の特徴と手続,製造原価報告書の作成方法及び製造業と商品売買業の財務諸表の違いについて扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,シングルプランとパーシャルプランによる記帳法などについて扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,直接原価計算の目的と方法,直接原価計算による財務諸表の作成方法及び全部原価計算による財務諸表との違いについて扱うこと。イについては,原価,営業量,利益の関係を分析する方法などについて扱うこと。
第15 管理会計
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,経営管理に有用な会計情報の提供と活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 管理会計について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 会計情報を活用した経営管理の方法の妥当性と課題を見いだし,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に課題に対応する力を養う。
(3) 適切な経営管理を行う力の向上を目指して自ら学び,経営管理に有用な会計情報の提供と効果的な活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 管理会計と経営管理
ア 管理会計の目的
イ 管理会計と原価計算との関係
(2) 短期利益計画
ア 原価予測の方法
イ 損益分岐分析と感度分析
ウ 利益の最大化
(3) 業績測定
ア 企業の組織構造
イ 業績測定の方法
(4) 予算編成と予算統制
ア 企業予算の編成
イ 予算統制の方法
(5) コスト・マネジメント
ア 標準原価計算
イ 直接標準原価計算
ウ 目標原価計算
エ 活動基準原価計算
オ 品質原価計算
(6) 経営意思決定
ア 経営意思決定の概要
イ 業務的意思決定
ウ 構造的意思決定
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実務に即した例題を取り入れた学習活動及び会計情報を活用した経営管理の方法について考察や討論を行う学習活動を通して,科学的な根拠に基づいて適切な経営管理に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,経営管理の重要性についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,制約条件の下で営業利益を最大にする販売数量の組合せを求める方法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,事業部制組織における業績測定の方法について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,予算統制の意義,予算実績差異分析の方法などについて扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,標準原価計算における仕損,減損,原料配合差異などについて扱うこと。イについては,標準原価計算による直接原価計算を採用した場合の差異分析を伴った財務諸表の作成方法などについて扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,経営意思決定の意義と過程及び業務的意思決定と構造的意思決定の特徴について扱うこと。
第16 情報処理
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,企業において情報を適切に扱うために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 企業において情報を扱うことについて実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 企業において情報を扱うことに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 企業活動を改善する力の向上を目指して自ら学び,企業において情報を適切に扱うことに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 企業活動と情報処理
ア 情報処理の重要性
イ コミュニケーションと情報デザイン
ウ 情報モラル
(2) コンピュータシステムと情報通信ネットワーク
ア コンピュータシステムの概要
イ 情報通信ネットワークの仕組みと構成
ウ 情報通信ネットワークの活用
エ 情報セキュリティの確保と法規
(3) 情報の集計と分析
ア ビジネスと統計
イ 表・グラフの作成と情報の分析
ウ 問題の発見と解決の方法
(4) ビジネス文書の作成
ア 文章の表現
イ ビジネス文書の種類と作成
(5) プレゼンテーション
ア プレゼンテーションの技法
イ ビジネスにおけるプレゼンテーション
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 企業における情報の管理と活用に関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,情報を扱う者としての役割と責任について理解を深めることができるようにすること。
イ 情報技術の進歩に留意して指導すること。また,表現の方法や伝え方などの工夫について考察や討論を行う学習活動及び企業において情報を扱う具体的な場面を想定した実習を通して,情報を適切に扱うことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,情報技術の進歩や情報が社会に及ぼす影響,情報に対する個人と企業の責任,個人情報と知的財産の適切な取扱いと保護の重要性などについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,コンピュータの基本的な機能と構成などについて扱うこと。また,ファイル管理の機能を活用する方法についても扱うこと。ウについては,ウェブページと電子メールを活用する方法,受信者の立場に立って情報を発信することの重要性及び情報の信頼性などを見極める...
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,適切な表の形態とグラフの種類・形態を検討し,表やグラフを用いて伝えたいことを表現する方法及び表計算ソフトウェアを活用して情報を分析し,表とグラフを作成する方法について扱うこと。ウについては,モデル化,シミュレーション及びプログラミングの基礎的...
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,ビジネス文書を作成するための適切な文章の表現方法について扱うこと。イについては,ビジネス文書の種類とその構成及び文書作成ソフトウェアを活用して効果的なビジネス文書を作成する方法について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,プレゼンテーションを行う際の話の構成,話し方,画像と音声の活用などについて扱うこと。イについては,目的,形態,対象,規模によるプレゼンテーションの方法の違い及びプレゼンテーションソフトウェアを活用して効果的にプレゼンテーションを行う方法につい...
第17 ソフトウェア活用
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,企業活動におけるソフトウェアの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 企業活動におけるソフトウェアの活用について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 企業活動におけるソフトウェアの活用に関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 企業活動を改善する力の向上を目指して自ら学び,企業活動におけるソフトウェアの活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 企業活動とソフトウェアの活用
ア ソフトウェアの重要性
イ 情報通信ネットワークの導入と運用
ウ 情報資産の保護
(2) 表計算ソフトウェアの活用
ア オペレーションズ・リサーチ
イ 情報の集計と分析
ウ 手続の自動化
(3) データベースソフトウェアの活用
ア データベースの重要性
イ データベースの設計
ウ データベースの作成と操作
エ 手続の自動化
(4) 業務処理用ソフトウェアの活用
ア 仕入・販売管理ソフトウェアの活用
イ 給与計算ソフトウェアの活用
ウ グループウェアの活用
(5) 情報システムの開発
ア 表計算ソフトウェアによる情報システムの開発
イ データベースソフトウェアによる情報システムの開発
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 情報技術の進歩に留意して指導すること。また,情報を多面的・多角的に分析し工夫して表現する学習活動,情報の管理と提供の方法について考察や討論を行う学習活動及びソフトウェアを活用する具体的な場面を想定した実習を通して,企業活動においてソフトウェアを適切に活用することができるようにす...
イ 〔指導項目〕の(5)のア及びイについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,その中からいずれか一つを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,情報技術の進歩に伴う通信手段の変化についても扱うこと。ウについては,情報を扱う施設における入退室の管理,ファイルとフォルダのアクセス権の設定などリスクを適切に管理し,情報資産を保護する方法について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,標本を用いて母集団の傾向を推測する方法及び表計算ソフトウェアを活用した集計,分析,シミュレーションについて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,データベースの機能と役割,ロック機能及び障害対策についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,業務の基本的な流れに係る各種業務処理用ソフトウェアの活用方法について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,ビジネスに関する情報を処理する簡易な情報システムの開発について扱うこと。
第18 プログラミング
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,企業活動に有用なプログラムと情報システムの開発に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) プログラムと情報システムの開発について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 企業活動に有用なプログラムと情報システムの開発に関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 企業活動を改善する力の向上を目指して自ら学び,企業活動に有用なプログラムと情報システムの開発に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報システムとプログラミング
ア 情報システムの重要性
イ プログラム言語の種類と特徴
ウ プログラミングの手順
(2) ハードウェアとソフトウェア
ア データの表現
イ ハードウェアの機能と動作
ウ ソフトウェアの体系と役割
(3) アルゴリズム
ア アルゴリズムの表現技法
イ データ構造と制御構造
ウ 変数・定数と演算
エ データの入出力
オ 条件判定と繰り返し処理
カ 配列の利用
(4) プログラムと情報システムの開発
ア 情報システム開発の手法と手順
イ プロジェクト管理
ウ 手続き型言語の利用
エ オブジェクト指向型言語の利用
オ 携帯型情報通信機器用ソフトウェアの開発環境の利用
カ 情報システムの評価と改善
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 情報技術の進歩に留意して指導すること。また,プログラムと情報システムを開発する手順と方法について考察や討論を行う学習活動及び企業活動に有用なプログラムと情報システムを開発する具体的な場面を想定した実習を通して,情報を処理する環境の構築ができるようにすること。
イ 〔指導項目〕の(4)のウからオまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,その中からいずれか一つ以上を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,プログラムや情報システムの開発を支援するソフトウェアについても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,中央処理装置におけるアドレス指定の種類,入出力インタフェースの種類と機能,補助記憶装置の信頼性と可用性を向上させる技術などについて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,基本データ構造と問題向きデータ構造の種類と特徴,適切なデータ構造を選択することの重要性,制御構造の種類及びアルゴリズムが制御構造の組合せで表現できることについて扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,プロジェクト管理の意義と手法について扱うこと。カについては,情報システムの評価の意義と手法及び情報システムの改善の流れについて扱うこと。
第19 ネットワーク活用
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ビジネスにおけるインターネットの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ビジネスにおけるインターネットの活用について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ビジネスにおいてインターネットを活用することに関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 企業活動を改善する力の向上を目指して自ら学び,ビジネスにおけるインターネットの活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報技術の進歩とビジネス
ア ビジネスの変化
イ 個人情報と知的財産の保護
ウ 関係法規とガイドライン
(2) インターネットと情報セキュリティ
ア インターネットの仕組み
イ ハードウェアとソフトウェアの導入
ウ 情報セキュリティの確保
(3) 情報コンテンツの制作
ア 図形と静止画
イ 動画と音声
(4) インターネットの活用
ア ウェブページの制作とデザイン
イ 企業情報の発信
ウ 電子商取引と電子決済
エ ビジネスの創造
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア ビジネスにおけるインターネットの活用の動向・課題を捉える学習活動及びビジネスにおけるインターネットの活用に関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,ビジネスにおけるインターネットの活用について理解を深めることができるようにすること。
イ 情報技術の進歩に留意して指導すること。また,ビジネスにおいてインターネットを活用する具体的な場面を想定した実習及びビジネスにおけるインターネットの活用に関する具体的な課題を設定し,科学的な根拠に基づいてインターネットを活用した新たなビジネスを考案して提案などを行う学習活動を通し...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,情報技術の進歩によるビジネスの形態と進め方の変化について扱うこと。イについては,インターネットを活用したビジネスを展開する際の個人情報と知的財産の保護の重要性について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,ビジネスにおいてインターネットを活用するために必要なハードウェアとソフトウェア及びインターネットへの接続について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,情報コンテンツを取得,作成,編集する方法及び適切なファイル形式を選択し,インターネットで活用する方法について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,ウェブページへのアクセス数を増加させるための工夫及びアクセス解析のための技法についても扱うこと。ウについては,電子商取引と電子決済の仕組み,電子商取引を行うためのウェブページの制作などについて扱うこと。エについては,インターネットを活用した様...
第20 ネットワーク管理
1 目標 商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報資産を共有し保護する環境の提供に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報資産を共有し保護する環境の提供について実務に即して体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報資産を共有し保護する環境の提供に関する課題を発見し,ビジネスに携わる者として科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 企業活動を改善する力の向上を目指して自ら学び,情報資産を共有し保護する環境の提供に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 企業活動と情報通信ネットワーク
ア 情報資産の共有の重要性
イ 情報通信ネットワークの形態と通信
ウ ネットワーク機器と周辺機器の種類・機能
(2) 情報セキュリティ管理
ア 情報セキュリティ管理の目的と重要性
イ 人的対策
ウ 技術的対策
エ 物理的対策
(3) 情報通信ネットワークの設計・構築と運用管理
ア 情報通信ネットワークの設計方法
イ 情報通信ネットワークの構築方法
ウ 情報通信ネットワークの運用と障害対応
エ システム監査
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 情報セキュリティ管理及び情報通信ネットワークの設計・構築と運用管理に関する具体的な事例について多面的・多角的に分析し,考察や討論を行う学習活動を通して,情報資産を共有し保護する環境の提供を担う者としての役割と責任について理解を深めることができるようにすること。
イ 情報技術の進歩に留意して指導すること。また,企業において情報セキュリティ管理及び情報通信ネットワークの設計・構築と運用管理を行う具体的な場面を想定した実習を通して,情報資産を共有し保護する環境の提供ができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,情報通信ネットワークを活用してビジネスに関する情報などを共有することの重要性について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,機密性などの確保,情報資産に対する脅威の種類,組織的な対策の重要性などについて扱うこと。エについては,災害,事故,外部からの侵入などへの物理的対策について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のウについては,通信環境を維持する方法,障害対応の方法と原因を特定する方法などについて扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,商業の見方・考え方を働かせ,企業活動に関する事象を捉え,専門的な知識,技術などを基にビジネスに対する理解を深めるとともに,ビジネス...
(2) 商業に関する各学科においては,「ビジネス基礎」及び「課題研究」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 「財務会計Ⅱ」については,「財務会計Ⅰ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(4) 地域や産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) ビジネスに関する課題について,協働して分析,考察,討論を行い,解決策を考案し地域や産業界等に提案するなど言語活動の充実を図ること。
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,施設・設備の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第4節 水   産
第1款 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産業や海洋関連産業を通じ,地域や社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産や海洋の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 水産や海洋に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 水産海洋基礎
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産業や海洋関連産業において必要となる基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産業や海洋関連産業の国民生活における社会的意義や役割などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 水産業や海洋関連産業全体を広い視野で捉え課題を発見し,水産業や海洋関連産業に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 持続可能な水産業や海洋関連産業の構築を目指して自ら学び,地域の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 海のあらまし
ア 日本の海,世界の海
イ 海と食生活・文化・社会
ウ 海と環境
エ 海と生物
(2) 水産業と海洋関連産業のあらまし
ア 船と暮らし
イ とる漁業・つくり育てる漁業と資源管理
ウ 水産物の流通と加工
エ 我が国の水産業と海洋関連産業
(3) 基礎実習
ア 水産・海洋生物の採集
イ 水産・海洋生物の飼育
ウ 水産物の加工
エ 海洋実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 水産や海洋について広く生徒の興味・関心や目的意識を高め,学習する意義を理解できるようにするとともに,学ぶ意欲を喚起するよう工夫して指導すること。
イ 人間生活における海の役割や重要性に着目するとともに,水産業や海洋関連産業における課題について,具体的な事例を基に,水産物及び船の活用と関連付けて考察するよう工夫して指導すること。
ウ 地域の水産業や海洋関連産業の見学及び実験・実習などの体験的な学習活動を通して課題を発見し,その解決に向けて主体的に計画したり,提案したりすることができるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,海と人間の古くからの関わりや偉人,文化,国際的な協調について扱うこと。イについては,我が国の魚食文化などを取り上げるとともに,海,水産物,船及び漁村と生活との関わりについて扱うこと。ウについては,海洋環境の概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,水産物の安定供給並びに付加価値向上の必要性について基礎的な内容に触れること。また,社会や産業全体の課題を解決するために,水産業や海洋関連産業が果たしている役割,働くことの社会的意義や役割,職業人に求められる倫理観についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のエについては,操船や漕(そう)艇を中心に扱い,地域の実態や学科の特色に応じて,結索,体験乗船,海洋観測,水泳,マリンスポーツなどを扱うこと。
第2 課題研究
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会を支え産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産や海洋の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) 水産や海洋に関する課題を発見し,水産業や海洋関連産業に関わる者として解決策を探究し,科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品製作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,〔指導項目〕の(1)から(4)までの中から,個人又はグループで水産や海洋に関する適切な課題を設定し,主体的かつ協働的に取り組む学習活動を通して,専門的な知識,技術などの深化・総合化を図り,水産や海洋に関する課題の解決に取り組むことができるよ...
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 総合実習
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産業や海洋関連産業において必要となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産や海洋の各分野について総合的に捉え体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 水産や海洋の各分野に関する課題を発見し,水産業や海洋関連産業に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 水産や海洋の各分野に関する総合的な知識と技術の実務への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 海洋漁業実習
(2) 海洋工学実習
(3) 情報通信実習
(4) 資源増殖実習
(5) 水産食品実習
(6) その他の水産・海洋実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)から(6)までについては,生徒の進路希望,地域の実態や学科の特色等に応じて,その中からいずれかを選択して扱うこと。
イ 安全管理や事故防止,衛生管理などの指導の徹底を図ること。
ウ 水産業や海洋関連産業に従事する者として,実務に活用する能力と態度を養うとともに,使命や責任について,総合的に理解できるよう指導すること。
エ 〔指導項目〕の(1),(2),(4)及び(6)において,ダイビングやマリンスポーツなどの実習を行う場合には,事前の健康診断や器具の点検など安全に十分留意して行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,漁業乗船実習及び漁業生産実習を行うこととするが,いずれかを選択して扱うことができること。また,漁業乗船実習の一環として,外地寄港地活動や海事実務英語などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,機関乗船実習,機械工作実習及び海洋機器実習を行うこととするが,いずれかを選択して扱うことができること。また,機関乗船実習の一環として,外地寄港地活動や海事実務英語などを扱うこと。なお,機関乗船実習については,必要に応じ,陸上の実習施設などを利用し...
ウ 〔指導項目〕の(5)については,地域の実態や学科の特色に応じて,適切な食品を選択すること。その際,必要に応じ,農畜産物を取り上げることもできること。
第4 海洋情報技術
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産業や海洋関連産業において情報技術を活用するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産や海洋における情報技術について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 水産や海洋における情報技術に関する課題を発見し,水産業や海洋関連産業に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 水産や海洋における情報技術の主体的な活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 水産や海洋における情報技術
ア 様々な情報技術
イ 情報セキュリティと情報モラル
(2) 水産や海洋における情報コミュニケーションと情報デザイン
ア 情報メディア
イ 情報のデジタル化と情報処理
(3) コンピュータとプログラミング
ア 情報の表現方法
イ アプリケーションソフトウェアの使用方法
ウ オペレーティングシステム
エ プログラミング
(4) 情報通信ネットワークとデータの利用
ア 情報通信ネットワークの概要
イ 情報通信ネットワークの活用
(5) 水産や海洋における情報技術の応用
ア 海洋の情報システム
イ 船舶運航の情報システム
ウ 水産の情報システム
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実際に様々な情報技術を適切かつ効果的に活用できるように実習を中心に扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(5)のアからウまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,その中からいずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,情報や情報技術の果たしている役割や影響と情報に関する法や制度について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,情報社会における多様なコミュニケーションと情報メディアの特性を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,適切な開発環境やプログラミング言語を選択するとともに,コンピュータ内部での情報の表し方,コンピュータで情報が処理される仕組みや特徴,アルゴリズムやプログラムの最適化について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)のアについては,海洋に関する環境情報システム,気象や海象に関するデータ収集や分析などのシステム,船舶運航や管理,通信に関するシステムについて扱うこと。イについては,沿岸と海中の安全救助や監視に関する情報システムについて扱うこと。ウについては,資源管理,水産物...
第5 水産海洋科学
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産業や海洋関連産業において必要となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産や海洋について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 科学的な視点で水産や海洋に関する課題を発見し,水産業や海洋関連産業に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 水産業や海洋関連産業の充実を目指して自ら学び,グローバルな視点をもって地域の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 海洋と生活
ア 海洋の知識
イ 水産資源の育成と漁業
ウ 水産物の需給と流通
エ 食品としての水産物
オ 船舶の役割
カ 海洋政策と海洋関連産業
(2) 海洋の科学
ア 海洋の地形と海水の組成
イ 海洋と生命
ウ 海洋と気象
エ 海洋の資源・エネルギー
オ 深海の世界
カ 海洋と環境問題
(3) 水産の新しい展開
ア 水産業の新しい展開
イ 水産物の高度利用
(4) 海洋に関する探究活動
ア 探究活動の概要
イ 探究活動の進め方
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 「水産海洋基礎」との関連を考慮しながら,生徒や地域の実態に応じて,地域産業の活性化につながる活動を取り入れるなど,学習内容の深化を図ることができるよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(4)については,(1)から(3)までを学習した後に扱うとともに,適切な研究課題を設定し,探究する活動を通して,科学的な見方や考え方,自発的な学習態度の育成を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,水産業や海洋関連産業及び地域生活における海洋の役割を扱うこと。また,我が国の水産業や海洋関連産業の展望と課題についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のエについては,化石燃料,海底鉱物資源などを扱うこと。カについては,異常気象,海洋環境保全を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,海がもつ多面的機能及びその活用方法を扱うこと。イについては,未利用資源及び機能性成分の利用について基礎的な内容を扱うこと。
第6 漁業
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,漁業に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 漁業について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 漁業に関する課題を発見し,漁業生産に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 漁業における生産性の向上を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 漁業と海洋環境
ア 漁業の役割と変遷
イ 我が国の漁業と漁船の概要
ウ 海洋環境と海の生態系
エ 漁場と漁場調査
オ 海洋環境の保全
(2) 水産資源と漁業管理
ア 水産生物の生態
イ 水産資源
ウ 漁業管理
(3) 漁業の技術
ア 漁具と漁法
イ 主な漁業と資源増殖
ウ 漁具の構成と材料
エ 漁業機械,計測機器,冷凍機械
(4) 漁業生産の基盤
ア 漁業制度と法規
イ 漁業をめぐる国際環境
ウ 漁業と情報
エ 貿易と流通
オ 品質管理と安全管理
(5) 漁業経営
ア 漁業経営の仕組み
イ 経営組織と管理・運営
ウ 漁業経営の効率化
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 漁業における国際的な動向と課題に着目するとともに,漁業生産に関する具体的な事例について,漁業の意義や役割と関連付けて考察するよう工夫して指導すること。
イ 産業現場の見学や実験・実習などの体験的な学習活動を通して,漁業に関する具体的な課題を発見し,その解決に取り組むことができるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,水産物と食生活や漁業を中核とした地域活性化の事例などを扱うこと。ウについては,食物連鎖及び海の生産力の概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,漁獲方法や漁場,漁期の規制について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のウについては,漁具製作に必要な結索や編網,修繕の技術について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,漁業法や漁業協同組合などの概要を扱うこと。イについては,排他的経済水域の定着,国際漁業に関する条約や協定,漁業の国際協力などの基礎的な内容を扱うこと。オについては,危害分析・重要管理点方式と食品トレーサビリティシステムなどの基礎的な内容を扱う...
オ 〔指導項目〕の(5)については,漁業経営の特性,経営分析,簿記及び新たな漁業経営の取組や改善について基礎的な内容を扱うこと。
第7 航海・計器
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,漁船等の船舶を航行させるために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 船舶の安全かつ適切な航海について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 船舶の安全かつ適切な航海に関する課題を発見し,船舶の運航や漁業生産に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 船舶の安全かつ適切な航海や漁業生産への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 航海の概要
ア 航海の意義と沿革
イ 航海と航法
ウ 航海と計算
(2) 航海に関する情報
ア 航海と情報
イ 海図と航路標識
ウ 海流や潮汐(せき)の概要
(3) 計器と航法
ア 基本航海計器
イ 地文航法
ウ 電波航法
エ 天文航法
(4) 航海計画
(5) 海上交通関係法規
ア 海上衝突予防法
イ 海上交通安全法
ウ 港則法
(6) 海事実務英語
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 安全な航海について,具体的な事例を基に理解できるよう指導すること。
イ レーダー・自動衝突予防援助装置シミュレータ,電子海図や実習船等を活用した実験・実習などの体験的な学習活動を通して,船舶の安全かつ適切な航海の重要性について具体的に理解できるよう指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)のアについては,航海に必要な情報の収集と活用の方法を扱うこと。イについては,電子海図,各種の航路標識,信号などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のアについては,航海計器の基本的な操作方法などを扱うこと。イについては,船位の算出と測定及び衝突防止を中心に扱うこと。ウについては,電波の概要や衛星航法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,航海計画立案に必要な情報の入手方法と活用方法を扱うこと。また,安全かつ適切な船舶の運航について理解できるよう,(1)から(3)までと関連付けて扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)については,海上交通三法及び関係法規を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(6)については,航海に必要な海事実務英語や外地寄港地などにおける英会話について基礎的な内容を扱うこと。
第8 船舶運用
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,漁船等の船舶の運航に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 船舶の安全かつ適切な運用について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 船舶の安全かつ適切な運用に関する課題を発見し,船舶の運航や漁業生産に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 船舶の安全かつ適切な運用や漁業生産への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 船舶の概要
ア 船舶の意義
イ 漁船の意義
ウ 船の種類と船体構造
(2) 船舶の設備
ア 操船・機関・通信設備
イ 係船・荷役設備
ウ 船用品
エ 安全・衛生設備
オ 漁業設備
カ 冷凍・冷蔵設備
(3) 船務
ア 乗組員の編成と職務
イ 船体の整備
ウ ドックと検査
エ 通信
オ 保安の確保
(4) 海上気象
ア 海上気象の基礎
イ 日本近海の海上気象
(5) 操船
ア 操船の基本
イ 応用操船
ウ 荒天運用
エ 海難と応急
(6) 船内の安全と衛生
ア 災害防止
イ 救急処置
ウ 船内消毒
(7) 船員・船舶・海洋関係法規
ア 船員等に関する法律
イ 船舶の安全等に関する法律
ウ 海洋汚染や海上災害の防止に関する法律
エ 船舶の衛生に関する法律
オ 国際公法
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 船舶の運航・管理について,国際的な動向と課題に関連付けて理解できるよう指導すること。
イ 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,船舶の安全な運航・管理について具体的に理解できるよう指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,船舶の変遷を中心に扱うこと。イについては,漁船の定義,従業制限などを扱うこと。ウについては,基礎的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のエについては,海上特殊無線や旗りゅう信号,船位通報制度を扱うこと。オについては,船舶保安統括者及び船舶保安管理者について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,気象要素や気団,前線などを扱うこと。イについては,我が国の各季節における気圧配置の特徴などを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(6)のイについては,捜索救助,応急医療,消火作業指揮などを扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(7)については,法改正などに対応した船員・船舶・海洋関係法規について扱うこと。
第9 船用機関
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,船舶の機関及び機械装置の運転に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 船舶の機関及び機械装置の運転や管理について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 船舶の安全運航に必要な機関の運転や管理に関する課題を発見し,船舶の機関及び機械装置の運転や管理に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 船舶の機関及び機械装置の安全かつ効率的な運転,管理を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 熱機関の概要
ア 熱機関の種類と沿革
イ 熱機関に関する基礎
(2) 内燃機関
ア 内燃機関の概要
イ ディーゼル機関
ウ ガソリン機関
エ ガスタービン
オ 環境技術
(3) 推進装置
ア 軸系
イ プロペラ
ウ 操船装置
エ 各種推進装置
オ 速度と経済性
(4) 燃料と潤滑剤
ア 燃料油
イ 潤滑剤
(5) 補機
ア ポンプ
イ 油圧装置
ウ 造水装置
エ 環境汚染防止装置
(6) ボイラ,冷凍装置
ア ボイラ
イ 冷凍・冷蔵装置
ウ 空気調和装置
(7) 船舶の運航と保安
ア 船舶の種類と構造
イ 船舶の設備
ウ 船内組織と職務
エ 損傷制御と安全衛生
オ 海事関係法規
カ 海事実務英語
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 船舶の機関及び機械装置に関する国際的な動向と環境問題について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 産業現場の見学や実験・実習などの体験的な学習活動を通して,船舶の機関及び機械装置に関する具体的な課題を発見し,その解決に取り組むことができるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(7)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,熱機関の種類や変遷及び蒸気タービンについて基礎的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のオについては,船舶の機関における環境技術及び省エネルギー技術の概要を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(5)のイについては,漁業機械や甲板機械及び海洋調査などに用いられる機器を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(7)のエについては,船舶の安全や執務一般に関する基礎的な内容を扱うこと。カについては,機関業務に必要な海事実務英語や外地寄港地などにおける英会話について基礎的な内容を扱うこと。
第10 機械設計工作
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,機械の設計と工作に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 機械の設計と工作について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 機械の設計と工作に関する課題を発見し,水産や海洋の工学分野に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 機械の設計と工作について,水産や海洋の工学的分野への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 機械設計工作の概要
ア 機械と設計工作の基礎
イ 機械に働く力と運動
ウ 材料の一般的性質
(2) 機械設計
ア 締結用機械要素
イ 軸に関する機械要素
ウ 歯車伝動装置とその他の機械要素
(3) 機械製図
ア 製図の基礎
イ 製作図
ウ CAD
エ 測定と計測技術
(4) 機械材料
ア 鉄鋼材料
イ 非鉄金属材料
ウ 複合材料
エ 金属の腐食と防食法
(5) 機械工作
ア 鋳造と鍛造
イ 板金加工
ウ 溶接と切断
エ 機械加工
オ 手仕上げと組立て
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,水産業や海洋関連産業の各分野における機械設計と機械工作について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)のアからオまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,その中からいずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,流体力学の基礎的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のアについては,日本工業規格に基づく製図に関する基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,鋳鉄や合金,繊維強化プラスチック等の特性や用途,耐食性などの基礎的な内容を扱うこと。
第11 電気理論
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産や海洋における電気機器や電子機器の取扱いに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 電気機器や電子機器の取扱いについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 電気機器や電子機器の取扱いに関する課題を発見し,電気機器や電子機器の取扱いに従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 電気機器や電子機器の適切な取扱いを目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 電気回路の基礎
ア 直流回路
イ 電気抵抗の性質
ウ 電気エネルギー
エ 交流の性質と交流回路
(2) 電気と磁気
ア 静電気
イ 磁気
ウ 電流と磁気
エ 電磁誘導
(3) 半導体素子と電子回路
ア ダイオードとトランジスタ
イ 各種の半導体素子
ウ 電子回路
(4) 電気機器
ア 同期機
イ 誘導機
ウ 変圧器
エ 直流機
オ 非常用電源装置
(5) 電気計測と自動制御
ア 電気計器
イ 計測
ウ 自動制御の基礎
エ 自動制御の応用
(6) 配電・電気工事
ア 船内配電
イ 工場配電
ウ 電気工事
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,水産業や海洋関連産業の各分野における電気・電子に関する基礎的な理論と関連付けて考察するよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)のアからエまで及び(6)のアからウまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,直流回路と交流回路における諸定理や計算方法の基礎的な内容を扱うこと。エについては,正弦波交流を中心に扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(4)については,電池,電源設備の原理,構造,運転,保守などの基礎的な内容を扱うこと。
第12 移動体通信工学
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,船舶など移動体における通信に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 移動体通信について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 移動体通信に関する課題を発見し,通信の運用に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 移動体における電子機器の取扱いや通信業務への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 移動体通信の概要
ア 通信の種類
イ 移動体通信
ウ 電波や光による情報の伝送
エ 無線局の設備と特徴
(2) 無線通信機器
ア 無線通信機器の基礎回路
イ 送信機,受信機
ウ マイクロ波通信装置
エ 遭難及び安全通信設備
(3) マイクロ波回路とアンテナ
ア マイクロ波回路
イ マイクロ波回路の種類と特徴
ウ アンテナの種類と特性
エ 給電線の種類と特徴
(4) 電波の伝わり方
ア 電波の伝搬特性
イ 伝搬上の諸現象
(5) 航海用電子機器
ア レーダー
イ 衛星航法機器
ウ ソナー
エ その他の電子機器
(6) 応用電子計測
ア 電子計測機器
イ 送信機の測定
ウ 受信機の測定
エ マイクロ波と光の測定
オ アンテナ及び電波の測定
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,船舶など移動体における通信について具体的に理解できるよう指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,通信の変遷や構成,各種通信サービスを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,発振回路や変調・復調回路の基礎的な内容を扱うこと。エについては,海上における遭難及び安全に関する世界的な制度を中心に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のア及びイについては,分布定数回路,導波管を用いた立体回路や四端子回路網を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)については,各種電子機器の原理や性能,用途を扱うこと。
第13 海洋通信技術
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,有線通信と情報通信技術の運用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 有線通信と情報通信技術について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 有線通信と情報通信技術に関する課題を発見し,通信の運用に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 有線通信と情報通信技術の通信業務への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 有線通信機器
ア 有線によるデータ通信の基礎
イ 端末設備の技術
ウ ネットワークの技術
エ 情報セキュリティの技術
オ 接続工事の技術
(2) 通信関係法規
ア 電波法及び関係法規
イ 国際通信関係法規
ウ 有線通信関係法規
エ 海事関係法規
(3) 通信英語
ア 無線通信に使用される英語
イ 重要通信の通信文例
(4) 通信交通地理
ア 日本の通信交通地理
イ 世界の通信交通地理
(5) 通信の実技
ア 送受信の実技
イ 通信運用
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,船内における有線通信技術と通信業務について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 〔指導項目〕の(2)のアからエまで,(3)のア及びイについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,それぞれいずれかを選択して扱うことができること。(4)のア及びイ,(5)のア及びイについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,端末設備やネットワークの伝送技術,種類,構造などの基礎的な内容を中心に扱うこと。エについては,海上における円滑な通信業務と関連付けた情報セキュリティを扱うこと。オについては,各種ケーブルの製作や保守方法を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のイについては,遭難通信,緊急通信,安全通信などの通信文例を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,海上用の無線航行陸上局や主な漁港の配置を扱うこと。イについては,海岸地球局の配置や日本の漁船の主要寄港地を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)のアについては,モールス符号による和文・欧文の受信と送信を扱うこと。
第14 資源増殖
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産増養殖に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 資源増殖について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 資源増殖に関する課題を発見し,生物生産に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 安全な水産物の増養殖と生産性の向上を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 資源増殖の概要
ア 増養殖技術の変遷
イ 増養殖技術
ウ 種苗生産
(2) 飼料・餌料
ア 養魚飼料の現状と特徴
イ 魚介類の摂餌,消化,吸収,栄養要求
ウ 初期餌料
エ 飼料原料と配合飼料
(3) 病気と病害対策
ア 病気の種類と流行
イ 病気の診断と対策
(4) 生産物の安全管理と環境対策
ア 生産物の流通と安全管理
イ 増養殖における環境対策
(5) 水産育種とバイオテクノロジー
ア 水産育種
イ バイオテクノロジー
(6) 主な増養殖技術
ア 海洋動物
イ 海洋植物
ウ 海外の養殖技術
エ 観賞魚飼育
(7) 養殖業経営と増養殖関係法規
ア 養殖業経営
イ 増養殖関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 産業現場の見学や実験・実習などの体験的な学習活動を通して,水産増養殖による生産性の向上と環境保全の重要性について具体的に理解できるようにするとともに,資源増殖の意義や役割と関連付けて考察するよう工夫して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(6)については,地域の実態や学科の特色に応じて,適切な増養殖対象種を扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,主な増養殖技術について基礎的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のエについては,技術の進展に応じた最新の飼料の原材料を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアについては,危害分析・重要管理点方式や食品トレーサビリティシステムなど安全管理に関する内容を扱うこと。イについては,自家汚染や遺伝子汚染などの増養殖による環境汚染とその対策を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)のイについては,技術革新に対応した最新の内容を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(7)のアについては,漁業協同組合と金融,共済制度などと関連付けて扱うこと。また,簿記の基礎的な内容と養殖業経営についても扱うこと。
第15 海洋生物
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,海洋生物を水産業や海洋関連産業において活用するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 海洋生物について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 海洋生物を取り巻く課題を発見し,海洋生物に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 水産資源の管理や有効利用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 海洋生物のあらまし
ア 海洋生物の概要
イ 海洋生物と人との関わり
(2) 海洋動物
ア 海洋動物の生活
イ 主な海洋動物
(3) 海洋植物
ア 海洋植物の生活
イ 主な海洋植物
(4) プランクトン
ア プランクトンの生活
イ 主なプランクトン
(5) 水産資源管理
ア 水産資源の特徴
イ 資源量の推定
ウ 資源管理の方法
エ 未利用資源
オ 種の保全
(6) 海洋生物実験
ア 海洋動物実験
イ 海洋植物実験
ウ プランクトン実験
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 飼育,観察,調査等による実験・実習などの体験的な学習活動を通して,水産資源の管理や有効な活用について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 〔指導項目〕の(2)のイ,(3)のイ及び(4)のイについては,地域の実態や学科の特色に応じて,適切な対象種を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(6)については,地域の実態や学科の特色に応じて,適切な実験を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,海洋生物の利用や海洋生物による被害などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,海洋動物の生活と環境との関わり及び生態系,水産資源などの中で海洋動物の果たす役割を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,海洋植物の生活と環境との関わり及び生態系,水産資源などの中で海洋植物の果たす役割を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,プランクトンの生活と環境との関わり及び生態系,水産資源などの中でプランクトンの果たす役割を扱うこと。イについては,海洋や湖沼などの生物生産に関わりの深いプランクトンの種類と生態を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のウについては,水産資源の持続的有効利用,漁獲可能量制度などを扱うこと。エについては,深海生物やバイオマスなどを扱うこと。オについては,絶滅危惧種の保全や外来種の問題などを扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,基礎的な解剖,発生の観察,外部形態と計測,フィールド調査,標本作製などを扱うこと。イについては,フィールド調査と採集,標本作製,色素の検出などを扱うこと。ウについては,採集方法,計測方法などを扱うこと。
第16 海洋環境
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,海洋環境の管理や保全に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 海洋環境について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 海洋環境に関する課題を発見し,水産業や海洋関連産業に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 海洋環境の管理や保全を目指して自ら学び,持続可能で発展的な水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 海洋環境と人間
ア 海洋環境管理の概要
イ 海洋環境の保全
ウ 陸水環境の保全
エ 海洋環境関係法規
(2) 水産・海洋関連産業と環境保全
ア 漁業・船舶と環境保全
イ 資源増殖と環境保全
ウ 海洋性レクリエーションと環境保全
(3) 漁場環境と調査
ア 漁場環境の特性
イ 漁場の調査
(4) 海洋開発と環境改善
ア 漁場造成技術
イ ウォーターフロント開発
ウ 環境改善技術
(5) 海洋における自然災害への対応
ア 自然災害と人間生活
イ 自然災害と安全確保
ウ 自然災害と持続的な生産活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 海洋環境と水産業や海洋関連産業をはじめとする人間生活との関連について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 産業現場の見学や実験・実習などの体験的な学習活動を通して,海洋環境の現状や保全,災害対策に関する具体的な課題を発見し,その解決に取り組むことができるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(2)から(4)までについては,地域の実態や学科の特色に応じて,適切な事例を扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,海洋や陸水の環境管理の意義と沿革及び現状と今後の展望を扱うこと。イについては,気候変動に伴う影響などを扱うこと。ウについては,陸水の環境要因の基礎的な内容について扱うこと。エについては,国際条約の概要,環境アセスメントの基礎的な内容を扱うこと...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,漁業に伴う廃棄漁具,船舶運航による排出ガスやバラスト水,省力化船などの現状や課題を扱うこと。イについては,増養殖場における環境要因,海洋生物の生育に適する水質や養殖場の自家汚染対策を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,気象観測や水質,底質及び生物調査などの基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,海洋生物の繁殖や成長に必要な条件を備えた人工漁場や増養殖場を造成するための基本的な技術並びに海岸環境の保全と整備,造成技術など基礎的な内容を扱うこと。
第17 小型船舶
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,漁船等の小型船舶の運航に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 小型船舶の安全かつ適切な操船について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 小型船舶の安全かつ適切な操船に関する課題を発見し,漁業生産など海上業務に従事する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 小型船舶の安全かつ適切な操船や漁業生産への活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 小型船舶操縦者としての心得
ア 水上交通の特性
イ 船長の心得
ウ 小型船舶操縦者の遵守事項
(2) 交通の方法
ア 一般海域での交通の方法
イ 港内での交通の方法
ウ 特定海域での交通の方法
エ 湖川及び特定水域での交通の方法
(3) 運航
ア 船体,設備及び装備品
イ 操縦
ウ 航海の基礎
エ 気象及び海象
オ 航海計画
カ 荒天航法及び海難防止
(4) 機関
ア 機関の取扱い
イ 機関の保守整備
ウ 機関故障時の対処
(5) 小型船舶の取扱い
ア 発航前の準備及び点検
イ 解らん・係留
ウ 結索
エ 方位測定
(6) 小型船舶の操縦
ア 基本操縦
イ 応用操縦
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,小型船舶の安全かつ適切な操船について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 小型船舶の運航における安全管理や事故防止について指導の徹底を図るとともに,重要性について理解できるよう指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,船員及び船舶と安全に関する法規のうち,小型船舶操縦者に必要な基本的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,海上衝突予防法及び関係法規を扱うこと。イについては,港則法及び関係法規を扱うこと。ウについては,海上交通安全法及び関係法規を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(6)のアについては,安全確認や発進・直進・停止,後進及び変針・旋回・蛇行を扱うこと。イについては,人命救助や避航操船及び離岸・着岸を扱うこと。
第18 食品製造
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産食品を主とした安全な食品の製造と品質の向上に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品製造について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食品製造に関する課題を発見し,食品製造に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 安全な食品の製造と品質の向上を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 食品製造の概要
ア 食品製造の意義と食育
イ 水産食品の現状と将来
(2) 食品の貯蔵及び加工
ア 水産物の性状
イ 食品の貯蔵及び加工の原理
ウ 食品の貯蔵法
(3) 水産食品の製造
ア 乾製品
イ 塩蔵品
ウ 魚肉ねり製品
エ 缶詰,レトルト食品
オ 冷凍食品
カ その他の水産食品
(4) 食品製造機器
ア 食品製造機器
イ ボイラ
ウ 冷凍・冷蔵装置
(5) 環境汚染の防止
ア 生活環境の保全
イ 環境問題への取組
(6) 経営と生産管理
ア 経営
イ 生産管理
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 産業現場の見学や就業体験活動,実験・実習などの体験的な学習活動を通して,安全な食品を安定的に供給することの重要性について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,安全指導の徹底を図るとともに,食品衛生上の危害要因を明確にし,その危害発生を予防すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切な機器を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,国民生活に果たしている食品製造の意義や役割,食品製造に関わる者の使命と責任,食育の意義を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のオについては,最新の冷凍技術の実態を具体的に扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(5)のイについては,環境汚染の発生要因とその対策及び処理方法について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(6)のアについては,原価計算や簿記の基礎的な内容を扱うとともに,経営や起業に対する支援についても触れること。イについては,品質管理と製品検査の概要を扱うこと。
第19 食品管理
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産物を主とした食品を安全かつ適切に管理するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品管理について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食品管理に関する課題を発見し,食品管理に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 安全かつ適切な食品の管理を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 食品管理の概要
ア 食品管理の意義
イ 食品管理の沿革
(2) 食品の成分及びその変化
ア 食品の成分と栄養
イ 食品の機能性
ウ 食品の品質変化
(3) 食品と微生物
ア 食品と微生物
イ 食品による危害
(4) 食品管理実験
ア 実験の基礎
イ 化学実験
ウ 微生物実験
(5) 食品の安全管理
ア 食品工場における衛生管理
イ 安全管理システム
ウ 食品添加物
(6) 食品管理関係法規
ア 食品の安全に関する法規
イ 食品の規格に関する法規
ウ 食品の表示に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 食品管理における国内及び国際的な動向を踏まえ,具体的な事例を基にした学習活動を取り入れること。
イ 産業現場の見学や実験・実習などの体験的な学習活動を通して,食品の品質管理や衛生管理の重要性について具体的に理解できるよう指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,安全指導の徹底を図ること。また,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切な実験を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,国民生活に果たしている食品管理の意義や役割,食品管理に関わる者の使命と責任を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,水産物の貯蔵,加工及び流通の過程における変化について農産物と比較して扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,食品の生産から消費に至る過程において関係する微生物の性質や働きを扱うこと。イについては,食品に起因する危害要因やその予防・防除を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,定性分析法,定量分析法及び栄養成分の分析法を扱うこと。ウについては,微生物の培養試験法の基本的な内容及び食品の規格基準に定められた試験法を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,危害分析・重要管理点方式などの国際的な安全管理の方法や食品トレーサビリティシステムの我が国における状況を扱うこと。
第20 水産流通
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,安全かつ合理的な水産物の流通に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 水産流通について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 水産流通に関する課題を発見し,水産流通に関わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 安全かつ合理的な水産物の流通を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 水産物流通の概要
ア 流通の仕組み
イ 水産物流通の展望
(2) 水産物の流通
ア 鮮魚の流通
イ 活魚の流通
ウ 水産加工品の流通
エ 輸出入水産物の流通
(3) 水産物流通の技術と管理
ア 輸送管理技術と品質管理
イ 包装技術
ウ 情報技術の利用
(4) 水産物の流通機構
ア 卸売業
イ 小売業
ウ 輸出入業
(5) 水産物のマーケティング
ア 市場調査と商品開発
イ 水産物の販売促進
(6) 流通関係法規と知的財産
ア 主な流通関係法規
イ 知的財産
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 産業現場の見学や調査,実験・実習などの体験的な学習活動を通して,水産流通の仕組みと役割について具体的に理解できるよう指導すること。
イ 〔指導項目〕の(5)については,安全指導や衛生指導の徹底を図るとともに,(6)と関連付け,法令遵守の重要性について理解できるよう指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)については,各種水産物の特性を踏まえた流通経路や価格形成の仕組みを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)のウについては,基本的な物流情報システムを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,各流通段階の役割と機能を扱うこと。ウについては,貿易実務の基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(5)については,地域と連携した水産物のマーケティングを具体的に扱うこと。
第21 ダイビング
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ダイビングに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ダイビングについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ダイビングに関する課題を発見し,水産や海洋での諸活動を安全かつ適切に行う者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 水産や海洋におけるダイビングの活用を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ダイビングの概要
ア ダイビングの歴史
イ ダイバーの適性
ウ ダイビングの種類
(2) ダイビングの環境
ア 圧力・温度
イ 浮力
ウ 気体の性質
エ 水中での視覚・聴覚
オ 海の流れ
カ 海洋生物
(3) ダイビングの生理
ア ダイビングの人体に及ぼす影響
イ ダイビングによる障害と対策
ウ 救急処置
(4) ダイビング機器
ア スクーバ式
イ ヘルメット式
ウ 全面マスク式
エ その他の機器
(5) ダイビング技術
ア 送気法
イ 潜降法
ウ 浮上法
エ 水中調査及び水中作業
(6) ダイビング関係法規
ア 労働安全衛生法
イ 高気圧作業安全衛生規則
ウ 漁業に関する法令
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 安全指導や安全管理,水中や沿岸等の環境保全などに十分配慮するとともに,実験・実習などの体験的な学習活動を通して,ダイビングの安全な実施について具体的に理解できるよう指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,ダイビングの意義及び業としてのダイビングの現状と今後の展望を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(3)については,(2)と関連付けて扱うこと。イについては,減圧症の対策など基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,主要なダイビング機器の構造及び使用法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(6)については,ダイビングに関する労働安全衛生や高気圧作業安全衛生などに関する基本的な法規を扱うこと。
第22 マリンスポーツ
1 目標 水産の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水産業や海洋関連産業におけるマリンスポーツに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) マリンスポーツについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) マリンスポーツに関する課題を発見し,海洋や河川などの自然環境を活用する者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 海洋などにおける諸活動の円滑かつ安全な実施を目指して自ら学び,水産業や海洋関連産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 海の活用と環境保全
ア 海の有効活用
イ 自然環境保全
(2) フィッシング
ア 海釣り
イ 川釣り
(3) レジャーダイビング
ア スノーケリング
イ スキンダイビング
ウ スクーバダイビング
(4) 海洋レジャー
ア 海上でのルールと自然現象
イ セーリング
ウ カヌー・カヤック
エ その他のマリンスポーツ
(5) 安全指導と安全管理
ア 安全指導
イ 安全管理
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 水産業及び海洋関連産業におけるマリンスポーツの全体を概観できるようにするとともに,安全指導や安全管理,自然環境の保全について理解できるよう指導すること。
イ 実験・実習などの体験的な学習活動を通して,生徒の興味・関心や目的意識が高まるよう工夫して指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(2)のア及びイ,(3)のアからウまで,(4)のイからエまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,それぞれいずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,マリンスポーツを実施する際の海の有効利用について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,海洋や河川で活動する場合のルールやマナーを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,各種レジャーダイビングに関する基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,海洋気象及び海上におけるルールやマナーを扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,指導者として安全を確保する立場を意識させながら,事故を未然に防ぐ方法や事故が発生した場合の対処法を扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,水産の見方・考え方を働かせ,水産業や海洋関連産業に関する事象を科学的に捉え,理解を深めるとともに,地域産業の振興や社会貢献に寄与す...
(2) 水産に関する各学科においては,「水産海洋基礎」及び「課題研究」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 水産に関する各学科においては,原則として水産科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また,実験・実習に当たっては,ホームプロジェクトを取り入れることもできること。
(4) 地域や産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 水産や海洋に関する課題を科学的・論理的に捉え,解決に向けた方策を自らの意見にまとめ,討議,発表する学習活動や,地域及び産業界等への学習成果の発信,研究発表などの機会を活用して,言語活動の充実を図ること。
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止や環境保全の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
4 漁業乗船実習,機関乗船実習,体験乗船実習などを行う際には,綿密な計画を立て,所属の実習船により安全で効果的な実習が行われるよう留意するものとする。
第5節 家   庭
第1款 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,生活の質の向上と社会の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生活産業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 生活産業に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,生活の質の向上と社会の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 生活産業基礎
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,衣食住,ヒューマンサービスなどに関する生活産業や関連する職業を担う職業人として必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生活産業や関連する職業について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 生活産業や関連する職業に関する課題を発見し,生活産業を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 生活産業や関連する職業への関心を高め,適切な進路選択と専門性の向上を目指して自ら学び,生活産業の振興や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 生活産業を学ぶに当たって
ア 働くことの社会的な意義や役割
イ 職業人に求められる倫理観
ウ 産業構造の変化と課題
エ 生活産業の意義と役割
(2) ライフスタイルの変化と生活産業
ア 社会の変化とライフスタイルの多様化
イ 生活産業の発展と伝統産業
(3) ライフスタイルの変化に対応した商品・サービスの提供
ア 消費者ニーズの把握
イ 商品・サービスの開発及び販売・提供
ウ 関係法規
(4) 生活産業と職業
ア 食生活関連分野
イ 衣生活関連分野
ウ 住生活関連分野
エ ヒューマンサービス関連分野
(5) 職業生活と自己実現
ア 職業選択と自己実現
イ 社会の変化と職業生活
ウ 将来設計と進路計画
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,この科目の導入として扱い,社会や産業全体の課題及びその解決のために生活産業が果たしている役割について,具体的な事例を通して指導すること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,職業人に求められるマネジメントの重要性に着目し,消費者の多様なニーズを的確に把握するとともに,商品・サービスの開発から販売・提供に結び付けていく一連の流れを踏まえ,それらに関する実習を取り入れるなど指導を工夫すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)のアからエまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれか一つ以上を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,サービス産業の発展などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,経済の発展に伴い,就労形態や価値観,ライフスタイルが多様化している状況を扱うこと。また,社会の変化の一つとして人口減少社会についても取り上げること。イについては,社会の変化に伴う生活に関する価値観の多様化や消費者の多様なニーズに応えるために生...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,消費者の多様なニーズを捉える調査方法や結果を商品開発等に活用する方法などを扱うこと。イについては,身近で具体的な事例を取り上げ,商品・サービスの企画,開発から生産,販売・提供に結び付けていく仕組みを扱うこと。ウについては,商品やサービスの販売...
エ 〔指導項目〕の(4)については,具体的な事例を通して生活産業の種類や特徴及び関連する職業や必要な資格を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,生活産業に関わる職業人に求められる資質・能力と役割や責任,職業資格,進路設計などを専門科目の学習と関連付けて扱うこと。
第2 課題研究
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,生活の質の向上や,社会を支え生活産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生活産業の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) 生活産業に関する課題を発見し,生活産業を担う職業人として解決策を探究し,科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,生活産業の発展や社会貢献に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品製作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
(5) 学校家庭クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,〔指導項目〕の(1)から(5)までの中から,個人又はグループで生活産業に関する適切な課題を設定し,主体的かつ協働的に取り組む学習活動を通して,専門的な知識,技術などの深化・総合化を図り,生活産業に関する課題の解決に取り組むことができるように...
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 生活産業情報
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用し,生活産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生活産業の各分野における情報の意義や役割,情報及び情報技術を活用する方法について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 生活産業に関する課題を情報及び情報技術を活用して発見し,生活産業を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 生活産業における情報及び情報技術の活用や専門性の向上を目指して自ら学び,生活の質の向上と社会の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報化の進展と生活産業
ア 情報化の進展と社会
イ 生活産業における情報化の進展
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報モラル
イ 情報通信ネットワークの仕組みとセキュリティ管理
(3) コンピュータとプログラミング
ア モデル化とシミュレーション
イ アルゴリズムとプログラミング
(4) 生活産業におけるコミュニケーションと情報デザイン
ア 目的に応じたコミュニケーション
イ 情報コンテンツと情報デザイン
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)から(4)までについては,情報機器や情報通信ネットワークを活用できるよう実習を中心とした指導を行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,情報化の進展に伴う産業や生活の変化を扱うこと。イについては,生活産業における情報機器及び情報通信ネットワークの役割や利用状況を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラル及び情報通信ネットワークにおけるセキュリティ管理の重要性を扱い,関連する法規等についても触れること。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なプログラミング言語を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,生活産業に関連した具体的な事例を通して効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの考え方や方法を扱うこと。アについては,メディアの特性に触れるとともに,目的や対象に適した情報技術によるコミュニケーションを扱うこと。
第4 消費生活
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,消費者の視点に基づく豊かな消費生活の実現を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 経済社会の動向,消費者の権利と責任,消費者と行政や企業との関わり及び連携の在り方などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 消費生活に関する課題を発見し,消費者の視点をもった職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) よりよい消費生活の実現を目指して自ら学び,消費者の支援や持続可能な社会の形成に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 経済社会の動向と消費生活
ア 国民経済と消費者
イ 社会の変化と消費生活
ウ 多様化する流通・販売方法と消費者
エ 決済手段の多様化と消費者信用
オ 生活における経済の計画と管理
(2) 消費者の権利と責任
ア 消費者問題
イ 消費者の権利と関係法規
ウ 消費生活と契約
エ 消費者教育
(3) 消費者と行政,企業
ア 消費者の自立支援と行政
イ 消費者と企業
(4) 持続可能な社会を目指したライフスタイル
ア 消費生活と環境
イ 持続可能な社会の形成と消費行動
(5) 消費生活演習
ア 商品・サービス研究
イ 消費者支援研究
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 地域の消費生活関連機関等と連携を図るなど,指導を工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(5)については,ア又はイのいずれかを取り上げ,(1)から(4)までと関連付けながら,個人又はグループで適切な課題を設定し,考察できるよう指導を工夫すること。イについては,消費生活相談機関や企業の消費者相談などの具体的な事例を取り上げるなど指導を工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,経済社会の動向を踏まえ,消費生活が複雑化・多様化し,発生する消費者問題が深刻化している現状を扱うこと。 ウ及びエについては,最新の状況を理解できるように留意して扱うこと。オについては,家族の生涯の経済設計や家計の収支,金融,社会保障などと関連...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,これまでの代表的な消費者問題と関連する制度の時系列的な経緯を経済社会の変化などの背景を踏まえて扱うとともに,消費者被害の救済,制度の新設や変更などについても扱うこと。イについては,消費者行政及び消費者に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,地方自治体の消費者政策も取り上げ,具体的な事例を通して各地域における独自の制度や実情を扱うこと。また,イについては,企業の消費者志向経営や社会的責任などについても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,地球環境問題や国際的な動向も視野に入れ,持続可能な消費生活について考察できるよう具体的な事例を通して扱うこと。
第5 保育基礎
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,保育を担う職業人として必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 保育の意義や方法,子供の発達や生活の特徴及び子供の福祉と文化などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 子供を取り巻く課題を発見し,保育を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 子供の健やかな発達を目指して自ら学び,保育に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 子供の保育
ア 保育の意義
イ 保育の方法
ウ 保育の環境
(2) 子供の発達
ア 子供の発達の特性
イ 乳児期の発達
ウ 幼児期の発達
(3) 子供の生活と養護
ア 乳幼児期の生活の特徴と養護
イ 生活習慣の形成
ウ 健康管理と事故防止
(4) 子供の福祉
ア 児童観の変遷
イ 児童福祉の理念と関係法規・制度
ウ 子供の福祉を支える場
(5) 子供の文化
ア 子供の文化の意義
イ 子供の遊びと表現活動
ウ 子供の文化を支える場
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実際に子供と触れ合う学習ができるよう,幼稚園,保育所,認定こども園及び地域の子育て支援関連施設などと連携を図り,指導の充実に努めること。
イ 子供の発達や生活の特徴について,保育と関連付けて理解できるよう指導を工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,適切な養護と教育的な関わりを営む保育の重要性を扱うこと。イについては,具体的な事例を通して心身の状態や発達に応じた保育を扱うこと。ウについては,保育環境としての家庭及び幼稚園,保育所や認定こども園などの役割を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,子供が主体的に環境に関わることによって心身の発達が促されることや,発達における個人差などを扱うこと。また,乳幼児期は,特に,基本的人間関係の樹立のために「愛着」が重要であることを具体的な事例を通して扱うこと。イ及びウについては,月齢や年齢に応...
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,子供の健康な生活に必要な食を営む力など基本的生活習慣の形成の基礎についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,児童福祉に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,子供のための文化活動,児童文化財,児童文化施設などの重要性を扱うこと。イについては,具体的な活動を通して子供の遊びや表現活動の意義を扱うこと。その際,遊びの重要性及び遊びの種類と発達との関わりについても扱うこと。ウについては,子供の遊びや表現...
第6 保育実践
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,保育を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 子供の表現活動や子育て支援について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 保育や子育て支援に関する課題を発見し,子供を取り巻く環境の変化に対応した保育を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 保育の充実を目指して自ら学び,保育や子育て支援の実践に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 子供の表現活動と保育
ア 造形表現活動
イ 言語表現活動
ウ 音楽・身体表現活動
エ 情報手段などを活用した活動
(2) 子育て支援と保育
ア 子供・子育ての問題
イ 子育て支援のための各種施設
ウ 子育て支援
(3) 保育の活動計画と実習
ア 保育の活動計画
イ 保育実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 子供の表現活動や子育て支援について,具体的に理解できるよう,幼稚園,保育所,認定こども園及び地域の子育て支援関連施設などと連携を図り, 単に子供と触れ合うだけでなく,綿密な計画に基づき保育者の視点をもった実習を行うことができるよう指導を工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,子供の表現活動を保育の場で展開するための基本的な技術を身に付けることができるよう実習を中心として扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,子育て支援に関する社会的背景を取り上げ,子育て支援施策の概要を扱うこと。また,子供の虐待とその防止などに触れること。ウについては,具体的な事例を通して保育者が行う保護者支援を扱うこと。
第7 生活と福祉
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,高齢者の自立生活支援と福祉の充実を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 高齢者の健康と生活,介護などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 高齢者の健康と生活,介護などに関する課題を発見し,高齢者の自立生活支援と福祉の充実を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 家族や地域の人々の豊かな生活の実現を目指して自ら学び,高齢者の生活の質の向上と自立生活支援に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 健康と生活
ア 健康の概念
イ ライフステージと健康管理
ウ 家庭看護の基礎
(2) 高齢者の自立生活支援と介護
ア 高齢者の心身の特徴
イ 人間の尊厳と自立生活支援の考え方
ウ 高齢者介護の基礎
(3) 高齢者福祉の制度とサービス
ア 人口減少社会と社会福祉
イ 高齢者福祉の法規と制度
ウ 保健・医療・福祉サービス
(4) 生活支援サービスと介護の実習
ア 生活支援サービスの実習
イ 介護の実習
ウ レクリエーションの実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(4)については,校内での実習を踏まえて,高齢者と接する機会を設けたり,福祉施設などの見学や実習を取り入れたりするなど指導を工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,健康の概念と健康状態に影響を及ぼす要因などを扱うこと。イについては,ライフステージごとの健康問題の特徴を踏まえ,生活習慣病の予防など高齢期に至るまでの健康管理の必要性を扱うこと。ウについては,体温測定や応急手当などの基礎的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,アとの関連を図り,加齢に伴う心身の変化を踏まえ,認知症への理解を深めるなど人間の尊厳や自立生活支援を扱うこと。また,高齢者の自己決定に基づく自立生活支援の重要性についても扱うこと。ウについては,高齢期における人間の尊厳の重要性と関連付けながら...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,日本の高齢化の進展状況と人口減少社会を踏まえた社会福祉の今後の展開を扱うこと。イについては,高齢者福祉に関する法規や制度の目的と概要を扱うこと。ウについては,高齢者に関する保健・医療・福祉サービスの具体的な事例を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,主に調理,被服管理,住環境の整備などの家事援助や見守り,買物などを扱うこと。イについては,食事,着脱衣,移動などの介助や体位変換などの基本的な介護技術を扱うこと。ウについては,レクリエーションが高齢者の身体的,精神的な機能や社会性などの維持・...
第8 住生活デザイン
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,豊かな住生活の実現を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 住生活と文化,住空間の構成と計画,インテリアデザインなどについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 快適な住空間の計画やインテリアデザインに関する課題を発見し,豊かな住生活の実現を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 豊かな住生活の実現を目指して自ら学び,住空間のデザインに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 住生活と文化
ア 日本の住生活と文化
イ 世界の住生活と文化
(2) 住空間の構成と計画
ア 住生活と住空間
イ 住空間の構造と材料
ウ 住空間の環境と設備
エ 住空間の平面計画実習
(3) インテリアデザイン
ア インテリアデザインの構成要素
イ インテリアデザインの表現技法
ウ インテリアデザイン実習
(4) 福祉住環境と室内計画
ア 住生活と福祉
イ 住空間のバリアフリー化
ウ 住空間のリフォーム計画実習
(5) 住生活関連法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)のエ,(3)のウ及び(4)のウについては,実習を中心として扱い,個人又はグループで適切な課題を設定するなど,生徒の主体的な学習活動の充実を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,日本の各時代の特徴的な住居様式を取り上げ,気候や風土と住居との関わり,生活様式や起居様式と住居との関わり,住意識や住要求と住居との関わり,伝統的な和室でのマナーなどを扱うこと。イについては,世界の特徴的な住居様式を取り上げ,気候や風土と住居と...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,人体寸法,動作寸法,作業寸法などを扱うとともに,住居の平面計画の基本であるゾーニング,動線,各室の配置と位置関係などを扱うこと。イについては,住居の構造と材料に関する基礎的な事項を扱うとともに,地震に強い住空間の計画を扱うこと。ウについては,...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,色彩,形態,材質感などを扱うとともに,各室の床,壁,天井,家具,カーテンなどを扱うこと。イについては,インテリア計画の手順と表現技法を扱うこと。ウについては,適切な住空間を取り上げ,全体的に調和のとれたインテリアコーディネートとその表現につい...
エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,アを踏まえて具体的な事例を通して住空間のバリアフリー化の考え方を扱うこと。ウについては,住宅をバリアフリーにリフォームする計画を取り上げ,画像や図面などで表現する方法を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,(2)から(4)までの各項目に関連する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第9 服飾文化
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,服飾文化の伝承と創造を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 服飾の変遷と文化,着装などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 服飾文化に関する課題を発見し,服飾文化の伝承と創造を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 豊かな衣生活の実現を目指して自ら学び,服飾文化の伝承と創造に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 服飾の変遷と文化
ア 服飾の多様性
イ 日本の服飾
ウ 世界の服飾
(2) 着装
ア 着装の基本
イ 洋服の着装
ウ 和服の着装
(3) 服飾文化の伝承と創造
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,多様な民族の服飾の形態を取り上げ,服飾の起源や基本型と関連付けて指導すること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,(1)及び(2)と関連付けながら,個人又はグループで適切な課題を設定し,考察できるよう指導を工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイ及びウについては,歴史的背景,気候や風土,文化などとの関わりを扱うこと。ウについては,西洋の服飾を中心に取り上げ,アジアやその他の地域の服飾についても触れること。
イ 〔指導項目〕の(2)については,トータルコーディネートと社会生活上の着装のマナーについても扱うこと。
第10 ファッション造形基礎
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ファッションの造形を担う職業人として必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 被服の構成,被服材料の種類や特徴,被服製作などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 被服製作やデザインに関する課題を発見し,ファッションの造形を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 衣生活の充実向上を目指して自ら学び,ファッションの造形に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 被服の構成
ア 人体と被服
イ 立体構成と平面構成
(2) 被服材料
ア 被服材料の特徴と性能
イ 用途に応じた被服材料の選択
(3) 洋服製作の基礎
ア 採寸
イ 型紙の基本
ウ デザインと材料の選択
エ 裁断
オ 仮縫いと補正
カ 縫製
キ 仕上げ
ク 着装
(4) 和服製作の基礎
ア 和服の構成と名称
イ 材料の選択
ウ 寸法の見積りと裁断
エ 縫製
オ 仕上げ
カ 着装
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,人体構造と被服との関係性,人体を覆う被服の形,動作に適応した被服のゆるみなどを扱うこと。イについては,立体構成と平面構成の特徴を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,繊維,糸及び布を中心に扱い,新素材や特殊素材についても触れること。
ウ 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,資源や環境に配慮した材料の扱い方についても触れること。
第11 ファッション造形
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ファッション製品の創造的な製作を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) デザインや着用目的に応じたより高度なファッション造形について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ファッション造形に関する課題を発見し,ファッション製品の製作を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 衣生活の充実向上と創造性豊かな作品の製作を目指して自ら学び,ファッションの造形に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ファッション造形の要素
ア デザイン
イ 構成技法
ウ 材料
エ 縫製
(2) 洋服製作
ア デザインの選定
イ 材料の選択と取扱い
ウ パターンメーキングとアパレルCADの活用
エ 裁断
オ 仮縫いと補正
カ 縫製
キ 仕上げ
ク 着装
(3) 和服製作
ア 材料の選択
イ 裁断
ウ 縫製
エ 仕上げ
オ 着装
(4) 総合実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
イ 〔指導項目〕の(4)については,個人又はグループで適切な課題を設定するなど,生徒の主体的な学習活動の充実を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,具体的な事例を通して立体裁断と平面製図の特徴や方法を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,デザインに応じた被服材料の特徴や性能,性質などを扱うこと。ウについては,デザインに応じたパターンメーキングやアパレルCADシステムなどを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,資源や環境に配慮した材料の扱い方についても触れること。
第12 ファッションデザイン
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ファッション産業を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ファッションデザインの基礎,発想や表現の方法などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ファッションデザインに関する課題を発見し,ファッション産業を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) ファッション産業の発展を目指して自ら学び,ファッションの創造的なデザインに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ファッションデザインを学ぶ意義
ア ファッションデザインの考え方
イ ファッションデザインの変遷と流行
(2) ファッションデザインの基礎
ア 形態
イ 色彩
ウ 文様
エ 材質感
オ 要素の統一
(3) ファッションデザインの発想と表現法
ア デザインの発想
イ ファッションデザイン画
ウ 各種材料による表現
エ ファッションデザイン実習
(4) ファッションデザインの条件と表現
(5) ファッション産業
ア ファッション産業の仕組み
イ 消費者ニーズと商品企画
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(3)については,デザイン発想に関する実習を取り入れるなど指導を工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(5)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,ファッションデザインの社会的・文化的意味についても扱うこと。イについては,ファッションデザインの果たしてきた役割を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,ファッションデザインの造形要素の基礎的な事項をファッションイメージと関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,基本プロポーションなどの基礎的な表現手法から素材表現などの発展的な表現手法へと段階的に扱うこと。ウについては,布などの材料を使ったピンワークやディスプレイなどを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,世代や条件に応じたデザインの応用法を扱うこと。その際,ユニバーサルデザインやスポーツウェアなどに関するデザインの考え方についても触れること。
オ 〔指導項目〕の(5)のイについては,ファッションに関する情報収集から商品企画及び販売の活動へと段階的に扱うこと。
第13 服飾手芸
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,創造的な手芸品の製作と服飾への活用を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 手芸の種類と特徴及び変遷,各種手芸の技法などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 手芸の美的価値及び製作工程に関する課題を発見し,手芸品の製作と服飾への活用を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 手芸品の製作を目指して自ら学び,創造的な製作と服飾への活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 手芸の種類と特徴
(2) 手芸の変遷
(3) 服飾材料としての各種手芸の技法
(4) 手芸品の製作
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(4)については,用具や器具,薬品,染料などを取り扱う際には,安全に十分留意すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,地域の伝統文化と関連付けて扱うこともできること。
イ 〔指導項目〕の(2)については,刺しゅう,編物,染色,織物及びその他の手芸の起源から現在に至るまでの変遷を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,刺しゅう,編物,染色,織物及びその他の手芸の中から選択して,基礎的な技法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,服飾への活用を扱うこと。
第14 フードデザイン
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,食生活を総合的にデザインするとともに食育を推進し,食生活の充実向上を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 栄養,食品,献立,調理,テーブルコーディネートなどについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活の現状から食生活全般に関する課題を発見し,食生活の充実向上を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 食生活の充実向上を目指して自ら学び,食生活の総合的なデザインと食育の推進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 健康と食生活
ア 食事の意義と役割
イ 食生活の現状と課題
(2) フードデザインの構成要素
ア 栄養
イ 食品
ウ 料理様式と献立
エ 調理
オ テーブルコーディネート
(3) フードデザイン実習
ア 食事テーマの設定と献立作成
イ 食品の選択と調理
ウ テーブルコーディネートとサービスの実習
(4) 食育と食育推進活動
ア 食育の意義
イ 家庭や地域における食育推進活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,食事のおいしさ,望ましい食習慣の形成及び地域の食文化などと関連付けて指導すること。イについては,食生活の現状を考察させ,課題意識がもてるよう指導を工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(4)のイについては,地域の関係機関等との連携を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,食習慣,栄養状態,食料事情,食の安全及び環境との関わりなどを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のオ及び(3)のウについては,日本料理,西洋料理及び中国料理のテーブルセッティングやサービスの基本的な考え方・方法を扱うこと。また,食事のテーマにふさわしいテーブルコーディネートやサービスの基本的な考え方・方法を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,環境に配慮した食材の選択や調理法の工夫などについても扱うこと。また,災害時の食事計画についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,食育基本法などの趣旨を踏まえ,食育を推進することの重要性を扱うこと。イについては,ホームプロジェクトや学校家庭クラブ活動などを通して,食育を推進する活動を行うこと。
第15 食文化
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,食文化の伝承と創造を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食文化の成り立ちや日本と世界の食文化などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活の現状から食文化に関する課題を発見し,食文化の伝承と創造を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 食文化の面から食生活の充実向上を目指して自ら学び,食文化の伝承と創造に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 食文化の成り立ち
(2) 日本の食文化
ア 食生活の変遷
イ 日常食,行事食,郷土料理
ウ 料理様式の発展
(3) 世界の食文化
ア 世界の料理の特徴と文化
イ 食生活のグローバル化
(4) 食文化の伝承と創造
(5) 食文化と食育
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(4)については,(2)のイ及び(3)のアと関連付けて,実習を中心とした指導を行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,食文化の形成要因を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,日本の食生活の変遷について各時代の特徴を概観させ,食生活の文化的な側面に着目させるとともに,近年の日本における食生活の変化を扱うこと。イについては,日常の食事と地域に伝わる行事食や郷土料理を取り上げ,食のもつ文化的,歴史的な側面を扱うこと。ウ...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,世界の主な食文化圏とその料理の特徴の概要を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,食文化の伝承の重要性や新しい食文化を創造することの意義を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,具体的な事例を通して食文化の発展に食育が果たす役割を扱うこと。
第16 調 理
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,創造的に調理し,健康の保持増進に寄与する食生活の充実向上を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 調理の基礎,献立作成及び様式別調理などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活の現状から調理に関する課題を発見し,調理を通して食生活の充実向上を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 調理の面から食生活の充実向上を目指して自ら学び,創造的な調理に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調理の基礎
ア 調理の目的
イ 熱源及び調理機器
ウ 調理の種類と基本操作
エ 食品の性質
(2) 献立作成
ア 献立作成の意義
イ 栄養計算
(3) 様式別の献立と調理
ア 日本料理
イ 西洋料理
ウ 中国料理
エ その他の料理
(4) 目的別・対象別の献立と調理
ア 日常食
イ 行事食・供応食
ウ 病気時の食事
エ 幼児と高齢者の食事
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,安全で衛生的な取扱いに重点を置いた指導を行うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)から(4)までについては,調理理論と関連付けて,実験・実習を中心とした指導を行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,加熱操作,非加熱操作及び調味の方法と特徴を扱うこと。エについては,代表的な食品の調理上の性質を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,性別,年齢,生活活動などに応じた適切な献立の作成についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,代表的な献立を取り上げ,様式別の食器,食卓構成,食卓作法などについても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,健康の保持増進を考慮した日常食の献立と調理を扱うこと。イについては,代表的な行事を取り上げ,供応の目的に合った献立と調理を扱うこと。ウについては,流動食,軟食及び常食を扱うこと。また,食物アレルギーに対応する食事に関する留意事項を扱うこと。エ...
第17 栄 養
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,栄養面で健康の保持増進を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 栄養素の機能と代謝,各ライフステージにおける栄養,労働・スポーツと栄養などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活の現状から栄養に関する課題を発見し,栄養面で健康の保持増進を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 栄養状態の改善の面から食生活の充実向上を目指して自ら学び,健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 人体と栄養
ア 栄養と栄養素
イ 人体の構成成分と栄養素
ウ 食物の摂取
エ 食物の消化と吸収
(2) 栄養素の機能と代謝
ア 炭水化物
イ 脂質
ウ たんぱく質
エ 無機質
オ ビタミン
カ その他の成分
(3) 食事摂取基準と栄養状態の評価
ア エネルギー代謝
イ 食事摂取基準
ウ 栄養状態の評価
(4) ライフステージと栄養
(5) 生理と栄養
ア 労働・スポーツと栄養
イ 妊娠・授乳期の栄養
(6) 病態と栄養
ア 栄養障害と食事
イ 病態時の栄養
3 内容の取扱い
(1) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のウについては,食欲及び生体リズムを扱うこと。エについては,物理的消化,化学的消化,生物的消化,吸収及び排泄(せつ)などの仕組みの概要を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,食物繊維の栄養的意義についても触れること。オについては,炭水化物,脂質及びたんぱく質の代謝と関連付けて扱うこと。カについては,アからオまで以外の生体調節機能成分を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,エネルギー代謝の基礎的な内容を扱うこと。イについては,食事摂取基準におけるエネルギーと代表的な栄養素を扱うこと。ウについては,個人及び集団の栄養状態の評価の意義と方法を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,乳幼児期,青少年期,成年期及び高齢期を取り上げ,各期の栄養の特徴とそれを満たす食事構成の概要を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,生活活動強度や活動時間の差による生理的特徴,栄養上の配慮事項及び食事構成の概要を扱うこと。イについては,妊娠・授乳期の生理的特徴,栄養上の配慮事項及び食事構成の概要を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,栄養の過不足による病気と食事療法及び病態に応じた栄養と食事構成の概要を扱うこと。また,食物アレルギーの原因物質及び栄養上の配慮事項を扱うこと。
第18 食 品
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,多様化する食品を適切に選択,活用して食生活の充実向上を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食品の分類とその特徴,食品の機能,食品の表示,食品の加工と貯蔵などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活の現状から食品に関する課題を発見し,食品を適切に選択,活用して食生活の充実向上を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 適切な食品の選択や活用の面から食生活の充実向上を目指して自ら学び,食品のもつ機能の展開に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 食品の分類とその特徴
ア 食品の成分と分類
イ 植物性食品とその加工品
ウ 動物性食品とその加工品
エ 成分抽出素材
オ 調味料,甘味料,香辛料及び嗜(し)好品
(2) 食品の機能
(3) 食品の表示
ア 食品の表示制度
イ 各種食品の表示
(4) 食品の加工と貯蔵
ア 食品の加工
イ 食品の貯蔵
(5) 食品の生産と流通
ア 食品の流通と食料需給
イ 食品の流通機構
3 内容の取扱い
(1) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,食品の成分の特徴による分類方法である食品群と,「日本食品標準成分表」を扱うこと。イ及びウについては,代表的な食品を扱うこと。エについては,油脂とゲル化剤の代表的な食品を扱うこと。オについては,代表的な食品の使用目的とその役割,性質,利用法など...
イ 〔指導項目〕の(2)については,食品のもつ栄養面の機能,嗜(し)好面の機能及び生体調節面の機能を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,食品の表示に関わる基本的な法規や制度の目的と概要を扱うこと。イについては,加工食品などの表示を具体的に扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,物理的加工,化学的加工及び微生物や酵素による加工の目的,方法及び成分の変化を扱うこと。イについては,代表的な貯蔵の方法の原理と特徴の概要を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,多様化する食品の生産と食料需給の概要を扱うこと。イについては,代表的な食品の流通機構の概要や食品の安全な流通を図るための仕組みを扱うこと。
第19 食品衛生
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,安全で衛生的な食生活の実現を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 食生活の安全と食品衛生対策について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活の現状から食品衛生に関する課題を発見し,安全で衛生的な食生活の実現を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 安全で衛生的な食生活の実現を目指して自ら学び,食品衛生に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 食生活の安全と食品安全行政
(2) 食中毒とその予防
ア 細菌性食中毒とその予防
イ ウィルス性食中毒とその予防
ウ 化学物質による食中毒とその予防
エ 自然毒による食中毒とその予防
(3) 食品の汚染,寄生虫
ア 有害物質による食品の汚染とその予防
イ 寄生虫病とその予防
(4) 食品の変質とその防止
ア 微生物による変質とその防止
イ 化学的作用による変質とその防止
(5) 食品添加物
ア 食品添加物の使用目的と用途
イ 食品添加物の使用基準と表示
(6) 食物アレルギーとその予防
(7) 食品衛生対策
ア 衛生管理の方法
イ 食品衛生関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(7)のアについては,具体的に理解できるよう実験・実習を中心とした指導を行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,食生活の安全を確保することの重要性やそのための食品安全行政の取組などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,具体的な事例を取り上げ,食中毒の特徴,症状,発生状況と汚染源及び予防などを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,重金属や放射性物質などについても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,食品の変質とその防止に関する基礎的な内容を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,食品添加物に関する法規と関連付けて扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,具体的な事例を取り上げ,食物アレルギーの特徴,症状,発生状況と原因物質及び発症予防などを扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)のアについては,食品の生産,加工,流通及び消費における衛生対策を扱うこと。イについては,食品衛生に関する法規の目的と概要を扱うこと。
第20 公衆衛生
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,疾病の予防と健康づくりを担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 集団の健康と公衆衛生などについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 公衆衛生に関する課題を発見し,疾病の予防と健康づくりを担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 疾病の予防や健康づくりを目指して自ら学び,公衆衛生の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 集団の健康と公衆衛生
ア 公衆衛生の意義
イ 保健衛生統計
(2) 環境衛生
ア 現代の環境問題
イ 生活環境の保全
(3) 疾病の予防と健康づくり
ア 生活習慣病と健康づくり
イ 感染症の予防
ウ 精神保健
(4) 母子保健
ア 母性の保護と保健指導
イ 乳幼児の保健指導
(5) 学校保健
ア 学校保健管理
イ 健康教育
(6) 産業保健
ア 労働環境の整備
イ 労働者の健康管理
(7) 高齢者保健
ア 高齢者保健の現状
イ 高齢者の健康管理
(8) 調理師の業務と社会的役割
ア 調理師と健康づくり
イ 健康づくりに関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(8)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,人口動態統計,疾病統計及び国民健康・栄養調査などにおける集団の健康状態を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,具体的な事例を通して現代の生活と自然環境との関わりを取り上げ,持続可能な社会の形成のための方策を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,具体的な事例を通して生活習慣病の実態とその予防を扱うこと。イについては,感染症の発生要因,予防対策,消毒法などの基礎的な事項を扱うこと。ウについては,精神の健康を左右する要因と精神保健活動に関する基礎的な事項を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,母性保健指導及び乳幼児保健指導における具体的な事例を扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)については,学校における保健管理及び健康教育の意義と目的を扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(6)については,職場の環境や作業条件と健康との関わりを扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(7)については,高齢者の医療,福祉などと関連付けて扱うこと。
ク 〔指導項目〕の(8)のアについては,食育の推進に調理師が果たす役割についても扱うこと。イについては,関連する法規の目的と概要を扱うこと。
第21 総合調理実習
1 目標 家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,調理に関して総合的に捉え,食生活関連産業を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 大量調理の施設・設備,献立・調理,食事環境とサービスなどについて体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) 食生活関連産業における調理と食事提供に関する課題を発見し,食生活関連産業を担う職業人として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 調理の深化・総合化を目指して自ら学び,食生活関連産業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調理用施設・設備及び調理機器
(2) 大量調理
ア 種類と特徴
イ 組織と管理
ウ 献立作成と調理
(3) 食事環境とサービス
(4) 調理師と食生活関連産業
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,特定給食施設などの厨(ちゅう)房設備と調理機器の安全で衛生的,能率的な取扱いに重点を置いた指導を行うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,調理における専門的な知識・技術を深化させ,食生活関連産業において食事提供に関わるなど総合的な学習活動になるよう指導を工夫すること。
ウ 〔指導項目〕の(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)のアについては,各種給食を扱うこと。イについては,大量調理の組織と運営,食品の保管,調理作業管理及び衛生管理を扱うこと。また,大量調理を担当する者の自覚と責任についても扱うこと。ウについては,学校や事務所などにおける給食に関する留意事項に重点を置いて扱うこと...
イ 〔指導項目〕の(3)については,サービスの基本的な考え方やその実務を扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,家庭の生活に関わる産業の見方・考え方を働かせ,専門的な知識と技術などを相互に関連付けてより深く理解させるとともに,地域や社会の生活...
(2) 家庭に関する各学科においては,「生活産業基礎」及び「課題研究」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 家庭に関する各学科においては,原則としてこの章に示す家庭科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また,実験・実習に当たっては,ホームプロジェクトを取り入れることもできること。
(4) 地域や産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 生活産業に関わる実習や就業体験活動などを通して,自分の考え方や情報を的確に伝えたり,まとめたりする活動,創造的に製作する場面において,与えられたテーマに対して互いの考えを伝え合い,イメージをまとめ適切に表現する活動など言語活動の充実を図ること。
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第6節 看 護
第1款 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護を通じ,地域や社会の保健・医療・福祉を支え,人々の健康の保持増進に寄与する職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 看護に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,人々の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 基礎看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する基礎的な技術を身に付けるようにする。
(2) 看護に関する基礎的な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 基礎看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,日常生活の援助及び診療に伴う援助における看護の課題解決に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 看護の本質
ア 看護の意義
イ 看護の役割と機能
ウ 看護の対象
エ 協働する専門職
オ 看護における倫理
(2) 看護の共通技術
ア コミュニケーション
イ 感染予防
ウ 安全管理
エ フィジカルアセスメント
オ 看護過程
(3) 日常生活の援助
ア 日常生活の理解
イ 環境調整
ウ 食事と栄養
エ 排泄(せつ)
オ 活動と運動
カ 休息と睡眠
キ 清潔と衣生活
(4) 診療に伴う援助
ア 呼吸・循環・体温調整
イ 与薬
ウ 創傷管理
エ 診察・検査・処置
オ 救命救急処置
カ 終末時のケア
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,望ましい看護観や職業観及び看護職に求められる倫理観を育成すること。
イ 〔指導項目〕の(2)から(4)までについては,身近な事例を取り上げて演習などを行い,知識と技術の統合化を図るとともに,科学的根拠を踏まえた安全で安楽な援助について考察できるよう工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,人間理解を基盤とする看護の基本的な概念,保健・医療・福祉における看護の役割及び看護職としての使命と責任について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,看護の対象となる人々との信頼関係の重要性,感染対策としての標準予防策,医療安全対策として転倒・転落及び誤薬の防止などを扱うこと。また,看護を計画的に実施し評価する一連の過程を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,対象者の状態に応じた日常生活の援助の基礎的な知識と技術を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,診療に伴う援助の基礎的な知識と技術を扱うこと。オについては,トリアージを含む災害直後の支援に関する基礎的な知識と技術についても扱うこと。
第2 人体の構造と機能
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,人体の構造と機能に関する実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 人体の構造と機能について体系的・系統的に理解するようにする。
(2) 人体の構造と機能に関連する生活行動や健康の基本的な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 人体の構造と機能について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,人々の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 解剖生理
ア 人体の構成
イ 器官系の構造と機能
ウ 生体の恒常性
エ 生体の防御機構
(2) 栄養
ア 栄養素の働き
イ 栄養素と代謝
ウ 食生活と健康
エ ライフステージと栄養
オ 病態と栄養
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 日常生活の食事,排泄(せつ),活動と運動,休息と睡眠などと関連付けて理解できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,人体の構造と機能を生活行動や健康の保持と関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,健康の保持増進のための栄養の生理,食習慣と健康及び食事療法の基礎的な内容を扱うこと。
第3 疾病の成り立ちと回復の促進
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,疾病の成り立ちと回復の促進に関する実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 疾病の成り立ちと回復の促進について体系的・系統的に理解するようにする。
(2) 疾病の成り立ちと回復の促進に関する基本的な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 疾病の成り立ちと回復の促進について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,多様な人々の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 疾病の原因と生体の回復
ア 疾病の予防・早期発見
イ 疾病の原因
ウ 生体の回復
(2) 基本的な病因
ア 循環障害
イ 炎症
ウ 代謝障害
エ 遺伝と先天異常
オ 免疫異常
カ 腫瘍
キ 感染
(3) 疾病の診断過程と治療
ア 疾病の診断過程
イ 疾病と臨床検査
ウ 主な治療法
(4) 各機能の障害
ア 呼吸機能の障害
イ 循環機能の障害
ウ 栄養の摂取・消化・吸収・代謝機能の障害
エ 内部環境調節機能の障害
オ 造血機能の障害
カ 免疫機能の障害
キ 神経機能の障害
ク 運動機能の障害
ケ 排泄(せつ)機能の障害
コ 生殖機能の障害
サ 精神機能の障害
(5) 疾病と薬物
ア 薬物の作用
イ 薬物と生体の反応
ウ 薬物療法
エ 薬物による健康被害
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 看護科に属する各科目と関連付けて,疾病の予防や早期発見,病態と治療,回復の促進に関する基礎的な内容の理解を基に,人間の健康を身体的のみならず,精神的・社会的な側面から統合して考察できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(4)及び(5)のウについては,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)から(3)までについては,病理病態の基礎的な事項を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(4)については,各機能障害の病態生理について,回復過程を含めて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(5)については,薬理の基礎的な内容を扱うとともに,基本的な薬物について臨床での活用と関連付けて扱うこと。
第4 健康支援と社会保障制度
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,健康支援としての公衆衛生と社会保障制度に関する実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 健康支援と社会保障制度について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 健康支援と社会保障制度に関する基本的な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 健康支援と社会保障制度について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,社会の変化に対応した生活の向上に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 公衆衛生
ア 公衆衛生の基本
イ 生活環境と健康
ウ 生活者の健康増進
エ 感染症と対策
オ 保健活動
(2) 社会保障制度
ア 社会保障制度の基本
イ 保健に関する制度
ウ 医療に関する制度
エ 福祉に関する制度
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,公衆衛生の基本的な内容を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,保健・医療・福祉の基本的な制度と関係する法規を看護活動と関連付けて扱うこと。
第5 成人看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,成人看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 成人看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 成人看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 成人看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,成人の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 成人の健康と看護
ア 成人各期の特徴
イ 成人の保健と福祉
ウ 成人看護の特徴
エ 成人看護の倫理的課題
(2) 健康レベルや障害の状況に応じた看護
ア 急性期
イ 慢性期
ウ 終末期
エ リハビリテーション看護
オ がん看護
(3) 機能障害のある患者の看護
ア 呼吸機能障害
イ 循環機能障害
ウ 消化・吸収機能障害
エ 栄養代謝機能障害
オ 内部環境調節機能障害
カ 内分泌機能障害
キ 身体防御機能障害
ク 脳・神経機能障害
ケ 感覚機能障害
コ 運動機能障害
サ 排尿機能障害
シ 性・生殖・乳腺機能障害
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,具体的な事例を取り上げ,「疾病の成り立ちと回復の促進」と関連付けて演習などを行い,成人の個別性に応じた看護を考察できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,健康課題及び倫理的課題の現状を成人各期の特徴と関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,健康レベルや障害の状況に応じた看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,様々な機能障害のある人の診療と日常生活の援助に関する看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第6 老年看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,老年看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 老年看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 老年看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 老年看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,高齢者の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 高齢者の特徴と看護
ア 高齢者の生活と健康
イ 高齢者の保健と福祉
ウ 老年看護の特徴
エ 老年看護の倫理的課題
(2) 高齢者の生活を支える看護
ア 高齢者のアセスメント
イ コミュニケーション
ウ 食事と栄養
エ 排泄(せつ)
オ 清潔
カ 歩行・移動
キ 睡眠
ク 活動と生きがい
(3) 診療を受ける高齢者の看護
ア 急性期
イ 慢性期
ウ 終末期
(4) 高齢者に多い健康障害と看護
ア 感染症
イ 骨折
ウ パーキンソン症候群
エ 認知症
オ うつ
カ せん妄
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 具体的な事例を取り上げて演習などを行い,高齢者の個別性に応じた看護を考察できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(4)については,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,高齢者が人間としての尊厳を保ち,自立した生活が送れるよう支援することの重要性について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,高齢者の健康状態と生活行動の相互作用を理解し,生活を支えるための看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,診療を受ける高齢者の病期別の看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,高齢者に多い健康障害とその治療に関する看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第7 小児看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,小児看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 小児看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 小児看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 小児看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,小児の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 小児の健康と看護
ア 小児の健康の特徴
イ 小児の保健と福祉
ウ 小児看護の特徴
エ 小児看護の倫理的課題
(2) 小児各期の健康課題と看護
ア 新生児期・乳児期
イ 幼児期
ウ 学童期
エ 思春期
(3) 診療を受ける小児の看護
ア 診療に伴う看護
イ 急性期
ウ 慢性期
エ 終末期
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,具体的な事例を取り上げて演習などを行い,小児の個別性に応じた看護を考察できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,小児保健及び倫理的課題の現状を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,健康課題を小児各期の成長・発達の特徴と関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,診療を受ける小児とその家族に対する病期別の看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第8 母性看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,母性看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 母性看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 母性看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 母性看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,母性の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 母性の健康と看護
ア 母性の概念
イ 母子保健の動向
ウ リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
エ 母性看護の特徴
オ 母性看護の倫理的課題
(2) 女性のライフサイクル各期の健康課題と看護
ア 思春期
イ 成熟期
ウ 更年期
エ 老年期
(3) 周産期の看護
ア 周産期の正常経過と看護
(ア) 妊娠期の生理と妊婦の看護
(イ) 分娩(べん)期の生理と産婦の看護
(ウ) 産褥(じょく)期の生理と褥(じょく)婦の看護
(エ) 新生児期の生理と看護
イ 周産期の異常と看護
(ア) 妊娠期の異常と看護
(イ) 分娩(べん)期の異常と看護
(ウ) 産褥(じょく)期の異常と看護
(エ) 新生児期の異常と看護
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 具体的な事例を取り上げて演習などを行い,母性看護の対象となる人々の個別性に応じた看護を考察できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(3)のイについては,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,母性と母性看護の基本的な概念,母子保健の現状及び関連する制度,生命倫理を含む倫理的課題の現状を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,ライフサイクル各期の特徴と健康課題を関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,妊婦,産婦,褥(じょく)婦,新生児に対する看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第9 精神看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,精神看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 精神看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 精神看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 精神看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,人々の心身の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 精神の健康と看護
ア 精神の健康
イ 精神機能の構造と発達
ウ ストレスと危機
エ 精神保健の動向
オ 精神看護の特徴
(2) 精神保健医療福祉の変遷
ア 精神医療の歴史
イ 精神に障害のある人の権利擁護
ウ 精神保健福祉制度の変遷
(3) 精神障害の状況に応じた看護
ア 検査
イ 治療
ウ 急性期
エ 慢性期
(4) 主な精神障害と看護
ア 症状性を含む器質性精神障害
イ 精神作用物質による精神及び行動の障害
ウ 統合失調症
エ 気分障害
オ 神経症性障害,ストレス関連障害
カ 生理的障害,身体的要因に関連した行動症候群
キ 成人の人格及び行動の障害
ク 小児・青年期の精神及び心身医学的疾患
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 精神の健康の保持増進及び精神障害のある人の看護を統合的に学習できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,具体的な事例を取り上げて演習などを行い,精神に障害のある人の個別性に応じた看護を考察できるよう工夫すること。
ウ 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,精神の健康に関する基礎的な内容を扱うこと。また,精神看護の基本的な概念や人間関係,リエゾン精神看護,倫理的課題の現状も扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,精神医療や精神看護の歴史を通して,精神に障害のある人の人権や権利擁護,精神保健医療福祉における看護の役割を扱うこと。また,地域で生活していくための支援システムや必要な援助も扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,精神障害の状況に応じた看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,主な精神障害に関する看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第10 在宅看護
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,在宅看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 在宅看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 在宅看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 在宅看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,在宅療養者の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 在宅看護の特徴
ア 在宅看護の意義
イ 在宅看護の役割と機能
ウ 在宅看護の対象
エ 在宅看護の倫理的課題
(2) 在宅療養を支える制度
ア 地域包括ケアシステム
イ 訪問看護制度
ウ 医療保険制度
エ 介護保険制度
(3) 在宅療養者と家族等への支援
ア 療養生活の援助
イ 治療に伴う援助
ウ 療養者の状況に応じた援助
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 在宅での療養に近い状況を設定し,看護科に属する各科目と関連付けた演習などを行い,在宅療養者の個別性に応じた看護を考察できるよう工夫すること。
イ 〔指導項目〕の(3)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,生活の場における療養の安全対策,社会資源の活用,地域における多職種との連携,倫理的課題の現状を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,制度を利用している在宅療養者の具体的な事例も扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,在宅療養者の日常生活の援助と治療及びその家族等への援助の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,終末期の支援も扱うこと。
第11 看護の統合と実践
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の統合と実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 看護の統合と実践について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 看護の統合と実践に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 看護の統合と実践について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,人々の健康の保持増進に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 看護におけるマネジメント
ア 看護活動の質の保証と向上
イ 医療安全のマネジメント
ウ 多重課題のマネジメント
エ 多職種連携
オ 看護に関わる政策と行政
(2) 災害看護
ア 災害の種類と医療
イ 災害看護の特徴
ウ 災害各期の看護
(3) 国際看護
ア 国際保健
イ 対象のグローバル化
ウ 国際看護活動
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 臨床実践に近い状況を設定し,看護科に属する各科目と関連付けた演習などを行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,看護活動の質を高めるため,看護業務の現状の分析,看護職の継続教育,医療安全管理体制,チーム医療のマネジメント及び看護政策などを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,国内外の災害における看護活動を扱うこと。また,心的外傷後ストレス障害などの心のケアや災害弱者への基本的な支援についても扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,国際的な健康課題の現状や取組,看護活動を取り上げ,多様な文化や価値観の理解と尊重の重要性について扱うこと。
第12 看護臨地実習
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,臨地において実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 臨地における看護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 臨地における看護に関する多様な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて解決策を探究し,合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 臨地における看護について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,人々の安全と安楽を守り,健康の保持増進と生活の質の向上に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 基礎看護臨地実習
ア 保健医療福祉施設の機能と看護の役割
イ 対象の理解
ウ 看護におけるコミュニケーション
エ 日常生活の援助
オ 看護の展開
(2) 領域別看護臨地実習
ア 成人看護臨地実習
イ 老年看護臨地実習
ウ 小児看護臨地実習
エ 母性看護臨地実習
オ 精神看護臨地実習
(3) 統合実践看護臨地実習
ア 在宅看護臨地実習
イ 看護の統合と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒が主体的に看護に関する課題を設定し,問題解決を図る学習を行うこと。
イ 看護科に属する各科目と関連付けるとともに,事前及び事後の指導を適切に行うこと。また,感染や医療事故などの防止及び守秘義務や個人情報保護に関する指導を徹底し,安全と衛生に十分留意すること。
ウ 〔指導項目〕の(1)のオ,(2)のアからオまで,(3)のア及びイについては,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,看護を行う多様な施設の機能と看護の役割,患者・入所者などの総合的な把握及び看護におけるコミュニケーションの重要性,対象者の状態に応じた日常生活の援助を扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,各領域の看護の体験を通して看護の理論と実践とを結び付け,各領域の看護の特質と対象の個別性について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,看護科に属する各科目の知識と技術の統合化を図れるよう,臨床での実務に即した実習を行うこと。アについては,多職種と連携・協働し,地域や生活の場で行う看護活動を扱うこと。イについては,スタッフ業務や管理業務,夜間業務の一部を含むなどの総合的な実習を行...
第13 看護情報
1 目標 看護の見方・考え方を働かせ,看護情報に関する実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,看護の実践に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 看護情報について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 看護情報に関する基本的な課題を発見し,看護の職業倫理を踏まえて合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 看護情報について,よりよい看護の実践を目指して自ら学び,人々の健康に関する課題解決に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報社会の倫理と責任
ア 情報社会の特徴
イ 情報社会の倫理
ウ 情報を扱う個人の責任
(2) 看護における情報の活用と管理
ア 保健医療福祉分野の情報
イ 情報システムの特徴
ウ 情報の活用
エ 情報の管理
(3) 看護における課題解決
ア 課題に応じた情報収集
イ 情報分析と解決方法
ウ 情報の発信方法
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 多様な題材やデータを取り上げ,情報技術の進展に応じた演習などを通して,生徒が情報及び情報ネットワークを適切に活用できるよう,情報の信頼性を判断する能力及び情報モラルを育成すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,個人のプライバシーや著作権を含む知的財産の保護,個人における情報の管理や発信に関する責任について,法令と関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,保健医療福祉関係者で共有する情報通信ネットワークの特徴と活用について,地域の実例などを取り上げて扱うこと。また,業務における情報セキュリティの重要性について法令と関連付けて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,生徒が主体的に課題を設定して,情報を集め分析し,課題の解決に向けてモデル化,シミュレーション,プログラミングなどを行い,情報デザインなどを踏まえた発信方法を考え,協議する演習などを行うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,看護の見方・考え方を働かせ,健康に関する事象を,当事者の考えや状況,疾患や障害とその治療などが生活に与える影響に着目して捉え,当事...
(2) 看護に関する各学科においては,「基礎看護」及び「看護臨地実習」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 看護に関する各学科においては,原則として看護科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(4) 地域や保健医療福祉機関,産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 看護に関する課題について,疾患,治療,生活状況などを把握するとともに当事者の思いを傾聴するなど,多面的な情報を集めて分析し,解決策の考察や協議を経て当事者への支援を行い,その結果を踏まえた振り返りを重視する学習活動を充実すること。また,これらの活動を通して,言語活動の充実を...
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止などの指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第7節 情 報
第1款 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報産業を通じ,地域産業をはじめ情報社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報産業に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,情報産業の創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 情報産業と社会
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報産業を通じ,地域産業をはじめ情報社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報産業と社会について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報産業と社会との関わりに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報技術者に必要とされる情報活用能力の習得を目指して自ら学び,情報社会に主体的かつ協働的に参画し寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報社会の進展と情報産業
ア 情報社会の進展
イ 情報社会における問題解決
ウ 情報社会の将来と情報産業
(2) 情報とコミュニケーション
ア 情報の表現
イ 情報の管理
ウ 情報技術を活用したコミュニケーション
(3) コンピュータとプログラミング
ア コンピュータの仕組み
イ アルゴリズムとプログラム
ウ 情報通信ネットワークの活用
(4) 情報産業が果たす役割
ア 情報セキュリティ
イ 情報産業の役割
ウ 情報技術者の責務
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 情報産業が社会で果たしている役割を扱うとともに,社会の情報化について,情報技術者の業務内容と関連付けて考察するよう留意して指導すること。
イ 社会の情報化が人々の生活に与えている影響について,身近にある具体的な事例を課題として取り上げ,情報社会の将来について主体的かつ協働的に考察させ,情報産業に携わる者に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に課題を解決できるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,人々の生活が情報を基盤として成り立っていることを踏まえて,これまでの社会の変遷についても扱うこと。イについては,情報社会の進展によって将来的に生じることが予想される問題についても扱うこと。ウについては,情報に関する最新の技術などについても扱う...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,コンテンツ及びメディアとサービスについても扱うこと。ウについては,コミュニケーションに関わるハードウェア及びソフトウェアを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,周辺機器や規格の標準化についても扱うこと。イについては,データの型,データ構造,アルゴリズム,モデル化及びシミュレーションについて扱うこと。ウについては,社会を支えているネットワークシステムと関連付けながら,データベースの活用について扱うこと...
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,情報セキュリティの重要性や情報セキュリティ対策に関する法規について扱うこと。ウについては,法令遵守をはじめとする情報技術者の使命と責任及びこれからの情報技術者に求められる資質・能力について扱うこと。また,社会や産業全体の課題及びその解決のため...
第2 課題研究
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会を支え情報産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,相互に関連付けられた技術を身に付けるようにする。
(2) 情報産業に関する課題を発見し,情報産業に携わる者として解決策を探究し,科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 情報産業に関する課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,情報産業の創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品制作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,〔指導項目〕の(1)から(4)までの中から,個人又はグループで情報産業に関する適切な課題を設定し,主体的かつ協働的に取り組む学習活動を通して,専門的な知識,技術などの深化・総合化を図り,情報産業に関する課題の解決に取り組むことができるように...
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 情報の表現と管理
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報産業の維持と発展を支える情報の表現と管理に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報の表現と管理について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報の表現と管理に関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 適切な情報の表現と管理を目指して自ら学び,情報産業の維持と発展に必要な情報の表現と管理に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報の表現
ア 情報社会と情報の表現
イ メディアの特性とその表現
ウ データサイエンスとデータの表現
エ 情報の発信とコミュニケーション
(2) 情報の管理
ア 情報の管理とドキュメンテーション
イ コンピュータによる情報の管理と活用
ウ 情報の保護とセキュリティ
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実習を通して,情報通信機器や情報技術を積極的に活用して創造的に表現しようとする主体的かつ協働的な態度を養うことができるよう留意して指導すること。
イ 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,具体的な課題を設定し,グループ活動を行うことなどを通して,情報共有の有効性や情報管理の重要性,個人及び組織の責任などについて考察するよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,具体的な事例を取り上げ,情報の表現における多様な技術や技法について扱うこと。イについては,文字,音・音楽,静止画,動画などのメディアの特性と役割,効果的な表現について扱うこと。ウについては,データから有益な情報を見いだし,評価,検証及び可視化...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,情報を有効に共有し活用するために必要な情報の整理や分類の重要性及び様々なドキュメントの作成方法について扱うこと。イについては,コンピュータを用いて,情報の階層化や構造化による整理や分類及び情報を活用するために必要な抽出や共有などを扱うこと。ウ...
第4 情報テクノロジー
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報社会を支える情報テクノロジーの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報テクノロジーについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報テクノロジーの利用,開発及び管理などに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報テクノロジーの安全かつ効率的な利用,開発及び管理を目指して自ら学び,情報システムの構築,運用及び保守などに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報社会の進展と情報テクノロジーとの関わり
ア 情報社会を支える情報テクノロジーと情報システム
イ これからの情報社会と情報テクノロジー
(2) ハードウェアの仕組みと活用
ア コンピュータの構造と内部処理
イ 周辺機器とインタフェース
ウ ハードウェアによる情報セキュリティ技術
エ 情報システムを構成するハードウェア
(3) ソフトウェアの仕組みと活用
ア オペレーティングシステムの仕組み
イ 応用ソフトウェアの仕組み
ウ ソフトウェアによる情報セキュリティ技術
エ 情報システムを構成するソフトウェア
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 社会で利用されている具体的な情報システムや情報テクノロジーに着目させ,それぞれの適性や限界について理解できるよう留意して指導すること。
イ 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切な情報技術を選択し,実習を通して理解できるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,情報テクノロジーが情報産業以外の他の産業とも深く結び付いていることを扱うこと。イについては,情報化による効率の向上が情報社会の様々な面に見られることを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,情報の流れに着目させ,組込型コンピュータが情報システムの一部として価値を生み出していることを扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,オペレーティングシステムの役割,ファイルシステムの種類や機能,ソフトウェアの不具合の修正や機能拡張,開発環境及びユーザインタフェースを取り上げ,それぞれの特徴について扱うこと。ウについては,携帯情報端末のセキュリティについても扱うこと。
第5 情報セキュリティ
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,健全な情報社会の構築と発展を支える情報セキュリティの確保に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報セキュリティについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報セキュリティに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報セキュリティが保たれた情報社会の構築を目指して自ら学び,情報システムの運用と管理に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報社会と情報セキュリティ
ア 情報セキュリティの現状
イ 情報セキュリティの必要性
(2) 情報セキュリティと法規
ア 情報セキュリティ関連法規
イ 情報セキュリティ関連ガイドライン
(3) 情報セキュリティ対策
ア 人的セキュリティ対策
イ 技術的セキュリティ対策
ウ 物理的セキュリティ対策
(4) 情報セキュリティマネジメント
ア 情報セキュリティポリシー
イ リスク管理
ウ 事業継続
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切な情報セキュリティ技術を選択し,実習を効果的に取り入れるとともに,情報セキュリティ技術の必要性について考察するよう留意して指導すること。
イ 情報セキュリティに関する諸問題について,主体的に考察する学習活動を取り入れ,情報技術者が情報セキュリティにおいて果たすべき役割及び責務について理解できるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,情報セキュリティの三要素である機密性,完全性,可用性に加えて,責任追跡性,真正性,信頼性についても扱うこと。イについては,情報技術者の役割についても扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,具体的な事例を取り上げ,情報セキュリティに関連する法規や個人情報保護に関連する法規,知的財産権に関連する法規などについて扱うこと。イについては,具体的な事例を取り上げ,情報セキュリティに関連するガイドラインについて扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,情報セキュリティの啓発などを扱うこと。イについては,不正アクセス,不正プログラムなどを扱うこと。ウについては,情報を扱う場所の入退室管理などを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,情報セキュリティを確保するための体制,運用規定,基本方針,対策基準などについて扱うこと。イについては,情報資産に対する脅威について実効性のある対策とその運用について扱うこと。ウについては,事業継続計画,監査及び第三者認証について扱うこと。
第6 情報システムのプログラミング
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報システムのプログラミングに必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報システムのプログラミングについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報システムのプログラミングに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報システムの開発,運用及び保守を目指して自ら学び,情報社会の発展に向けた情報システムのプログラミングに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報システムの設計
ア 情報システムの要求分析と定義
イ 情報システムのモデル化
ウ 情報システムの分割
(2) データ構造とアルゴリズム
ア データの型
イ データ構造
ウ アルゴリズム
(3) プログラミング
ア プログラム言語の種類と特性
イ プログラムの作成
ウ プログラムの統合
(4) 情報システムの開発管理と運用・保守
ア 情報システムの開発工程の管理
イ 情報システムの運用と保守
ウ 情報システムのセキュリティ
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 社会で活用されている情報システムを取り上げ,情報システムの機能や構造を考察するよう留意して指導すること。
イ 情報システムのプログラミングに関する具体的な課題を設定し,解決する方法について考察するよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,モデルを表記する適切な方法について扱うこと。ウの分割は,機能要素の単位で行うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,数値型,文字型,論理型などを扱うこと。イについては,配列,リスト,レコードなどを扱うこと。ウについては,具体的な事例を取り上げ,データ構造の選択と効率的なアルゴリズム及びその表記方法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,目的に応じた適切なプログラミング言語の選択について扱うこと。イについては,関数の定義と使用によるプログラムの構造化についても扱うこと。ウについては,統合の前後でプログラムの動作を確認する実習を取り入れること。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,プロジェクトマネジメントなどを扱うこと。イについては,情報システムの運用と保守に必要なドキュメントについても触れること。ウについては,情報システムのセキュリティを高める具体的な方法について扱うとともに,情報産業に携わる者に求められる倫理観にも...
第7 ネットワークシステム
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,ネットワークシステムの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ネットワークシステムについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) ネットワークシステムに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) ネットワークシステムの安全かつ効率的な活用を目指して自ら学び,ネットワークシステムの開発,運用及び保守などに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ネットワークの基礎
ア ネットワークシステムの役割
イ データ通信の仕組みと働き
ウ ネットワークの仮想化
(2) ネットワークの設計と構築
ア ネットワークの設計
イ ネットワークの構築
ウ ネットワークの分析と評価
(3) ネットワークシステムの開発
ア ネットワークシステムを活用したサービス
イ ネットワークサーバの構築
ウ ネットワークアプリケーションの開発
(4) ネットワークシステムの運用と保守
ア ネットワークシステムの運用管理
イ ネットワークシステムの保守
ウ ネットワークシステムのセキュリティ対策
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 社会で利用されているネットワークシステムに着目させ,ネットワークシステムの開発,運用及び保守などと関連付けて考察するよう留意して指導すること。
イ ネットワークシステムに関する具体的な課題を設定し,解決する学習活動を取り入れること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のイについては,データ通信の基本構成について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のイについては,有線通信と無線通信の双方について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,実機若しくはインターネット上のサーバ又はその両方を扱うこと。また,公開を前提としたサーバのアクセス制御,暗号化などのセキュリティ対策について扱うこと。ウについては,ネットワークアプリケーションを取り上げ...
エ 〔指導項目〕の(4)のア及びイについては,ネットワークシステムを安全かつ適切に活用するために必要な運用と保守の具体的な内容について扱うこと。ウについては,具体的な事例を取り上げ,ネットワーク上の脅威に関する管理や防止対策などについて扱うこと。
第8 データベース
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報社会を支えるデータベースの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) データベースについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) データベースに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) データの安全かつ効率的な活用を目指して自ら学び,データベースの利用,構築,運用及び保守などに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) データベースと私たちの社会
ア データベースと社会との関わり
イ データベースを支える情報技術
ウ データベースの目的と機能
エ データベースのデータモデル
(2) データベース管理システムとデータベースの設計
ア データベース管理システムの働き
イ データの分析とモデル化
ウ データベースの正規化
(3) データとデータベースの操作
ア データの操作
イ データベースの定義
ウ データベースの操作
(4) データベースの運用と保守
ア データベースの運用管理
イ データベースの保守
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 社会で利用されている具体的なデータベースを取り上げ,実習を通して,データベースの設計や操作,運用と保守などの視点から社会の中でデータベースが果たす役割を理解できるよう留意して指導すること。
イ 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切なデータベース操作言語やデータベース管理システムを選択すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,データベースが私たちの生活や企業などで利用されていることを扱うこと。その際,データベースの機能や目的についても触れること。イについては,多くのデータベースがネットワークを介して様々なアプリケーションの下で動作していること及びデータベースの最新...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,データベースの機能と役割について扱うこと。イについては,E-Rモデルを扱うこと。ウについては,第一正規形から第三正規形までを取り上げ,正規化の内容や必要性について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,関係演算を扱うこと。イについては,データ定義言語を取り上げ,データベースの作成,表の作成や削除などを扱うこと。ウについては,データベース操作言語を取り上げ,表の問合わせや結合,ビューの作成などを扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,データベースの運用管理のための組織体制,データベースの動作管理,セキュリティ管理及びバックアップなどについて扱うこと。イについては,運用に伴う障害管理やリカバリなどの保守について扱うこと。
第9 情報デザイン
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報デザインの構築に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報伝達やコミュニケーションと情報デザインとの関係について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報デザインの手法,構成,活用に関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報デザインによる効果的な情報伝達やコミュニケーションの実現を目指して自ら学び,コンテンツやユーザインタフェースのデザインなどの構築に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報デザインの役割と対象
ア 社会における情報デザインの役割
イ 情報デザインの対象
(2) 情報デザインの要素と構成
ア 情報デザインにおける表現の要素
イ 表現手法と心理に与える影響
ウ 対象の観察と表現
エ 情報伝達やコミュニケーションの演出
(3) 情報デザインの構築
ア 情報の収集と検討
イ コンセプトの立案
ウ 情報の構造化と表現
(4) 情報デザインの活用
ア 情報産業における情報デザインの役割
イ ビジュアルデザイン
ウ インタラクティブメディアのデザイン
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 情報デザインに関する具体的な事例を取り上げ,情報伝達やコミュニケーションと関連付けて考察するよう留意して指導すること。
イ 実習を通して,情報の収集,整理,構造化,可視化などの学習活動を行わせるとともに,地域や社会における情報伝達やコミュニケーションに関する具体的な課題を設定し,解決の手段を作品として制作,評価及び改善する学習活動を取り入れること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,具体的な事例を取り上げ,社会において情報デザインが果たす役割について扱うこと。イについては,情報伝達やコミュニケーションの仕組みとそこで使われるコンテンツを扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,形態や色彩とその働きについて扱うこと。イについては,造形や色彩が人間の心理に与える影響と,情報デザインへの応用について扱うこと。ウについては,対象を観察する方法と,その結果を表現する技術について扱うこと。エについては,レイアウトや配色などを扱...
ウ 〔指導項目〕の(3)のイについては,目的を明確にしてコンセプトを決める方法を扱うこと。ウについては,コンセプトに沿った情報の構造化と表現を扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,製品やサービスの普及,操作性やセキュリティの確保において情報デザインが果たす役割について扱うこと。イについては,視覚情報の提供について考慮したデザインを扱うこと。ウについては,双方向性について考慮したデザインを扱うこと。
第10 コンテンツの制作と発信
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,コンテンツの制作と発信に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) コンテンツの制作と発信について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報社会におけるコンテンツの制作と発信に関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報社会で必要とされるコンテンツの創造を目指して自ら学び,コンテンツの制作と発信に主体的かつ協動的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報社会とコンテンツ
ア コンテンツの役割と影響
イ メディアの種類と特性
ウ コンテンツの保護
(2) 静止画のコンテンツ
ア 静止画による表現
イ 静止画の編集
ウ 静止画のコンテンツ制作
(3) 動画のコンテンツ
ア 動画による表現
イ 動画の編集
ウ 動画のコンテンツ制作
(4) 音・音声のコンテンツ
ア 音・音声による表現
イ 音・音声の編集
ウ 音・音声のコンテンツ制作
(5) コンテンツの発信
ア コンテンツ発信の手法
イ コンテンツの統合と編集
ウ コンテンツの発信と評価
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切なアプリケーションソフトウェアを選択すること。その際,実習を効果的に取り入れるとともに,コンテンツの制作と発信について知的財産権に配慮すること。
イ 〔指導項目〕の(2)から(4)までについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,いずれか一つ以上を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,具体的な事例を取り上げて扱うこと。また,コンテンツの制作や保護に必要な理論や方法についても触れること。
イ 〔指導項目〕の(2)のイ,(3)のイ,(4)のイについては,素材をコンピュータに取り込んで加工したり,素材そのものをコンピュータで作成したりするために必要な方法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(5)のアについては,コンテンツを発信するための様々な手法について扱うこと。イについては,複数の種類のコンテンツの統合と編集について扱うこと。ウについては,様々な機器や環境における表示の互換性などについても扱うこと。
第11 メディアとサービス
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,メディア及びメディアを利用したサービスの活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) メディア及びメディアを利用したサービスについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) メディアを利用したサービスに関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) メディアを利用したサービスの安全かつ効果的な運用と管理を目指して自ら学び,メディアを利用したサービスの設計などに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) メディアと情報社会
ア メディアの機能
イ メディアの活用
(2) メディアを利用したサービス
ア メディアを利用したサービスの機能
イ メディアを利用したサービスの活用
(3) メディアを利用したサービスの役割と影響
ア メディアを利用したサービスと情報社会との関わり
イ メディアを利用したサービスと情報産業との関わり
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 実習を効果的に取り入れ,メディアを利用してコンテンツを提供するサービスの全体像について考察するよう留意して指導すること。
イ 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,適切なコンテンツ開発環境及びコンテンツ管理のための適切なシステムや運用サービスを選択すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,多様なメディアの定義と特徴について扱うこと。イについては,メディアを活用している身近な事例を取り上げ,利用者の目的や状況に合わせたメディアの適切な選択について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,社会で用いられているメディアを利用したサービスの種類と特徴について扱うこと。イについては,メディアを利用したサービスを分析する実習や新たなサービスを企画し提案する実習を行うこと。また,センサなどと組み合わせたサービスについても触れること。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,メディア及びメディアを利用したサービスの変遷と今後の展望について扱うこと。イについては,メディアを利用したサービスが情報産業として成り立つための条件について扱うこと。
第12 情報実習
1 目標 情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報産業を担う情報技術者として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報の各分野について総合的に捉え体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報の各分野に関する課題を発見し,情報産業に携わる者として合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 情報の各分野に関する課題を解決する力の向上を目指して自ら学び,情報システムの開発やコンテンツの制作及びこれらの運用などに主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報システムの開発のプロセス
ア 情報システムの開発の概要
イ 情報システムの設計
ウ 情報システムの開発と評価
エ 情報システムの運用と保守
(2) コンテンツの制作のプロセス
ア コンテンツの制作の概要
イ 要求分析と企画
ウ コンテンツの設計と制作
エ コンテンツの運用と評価
(3) 実習
ア 情報システムの開発実習
イ コンテンツの制作実習
ウ 情報システム分野とコンテンツ分野を関連させた総合的な実習
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 課題解決に向けた計画の立案や実習を通して,情報システムの開発,コンテンツの制作などの一連の工程を理解できるよう留意して指導すること。その際,知的財産権の扱いにも配慮すること。
イ 生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,〔指導項目〕の(1)及び(2)から1項目以上を選択するとともに,(3)のアからウまでの中から1項目以上を選択し,実習を行わせること。 その際,具体的な課題を設定し,開発又は制作した作品を実験的・実証的に確認する学習活動を取り入れること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,ウォーターフォールやプロトタイピングなどの開発モデルを取り上げるとともに,一連の工程や関連するシステム情報及びデータなどを記録する文書化について触れ,それぞれの工程の意義や目的について扱うこと。イ及びウについては,インターネットに接続された機...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,コンテンツの制作工程について扱い,コンテンツ産業の現状や労働環境などについても触れること。また,イ及びウについては,面接法やブレーンストーミングなどを取り上げ,利用者の要求などについて調査し分析する手法について扱うとともに,その結果を反映させ...
ウ 〔指導項目〕の(3)については,情報システム分野とコンテンツ分野の学習成果に基づいて,適切な課題を設定し,プログラミングなどの情報技術を活用した実習を行うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,情報の科学的な見方・考え方を働かせ,社会の様々な事象を捉え,専門的な知識や技術などを基に情報産業に対する理解を深めるとともに,新た...
(2) 情報に関する各学科においては,「情報産業と社会」及び「課題研究」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 情報に関する各学科においては,原則としてこの章に示す情報科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(4) 地域や産業界,大学等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 情報産業に関する課題の発見や解決の過程において,協働して分析,考察,討議するなど言語活動の充実を図ること。
(2) 個人情報や知的財産の保護と活用について扱うとともに,情報モラルや職業人として求められる倫理観の育成を図ること。
(3) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,施設・設備の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第8節 福 祉
第1款 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,福祉を通じ,人間の尊厳に基づく地域福祉の推進と持続可能な福祉社会の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 福祉の各分野について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 福祉に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ合理的かつ創造的に解決する力を養う。
(3) 職業人として必要な豊かな人間性を育み,よりよい社会の構築を目指して自ら学び,福祉社会の創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 社会福祉基礎
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会福祉の向上に必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 社会福祉について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 社会福祉の展開に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,福祉社会の創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 社会福祉の理念と意義
ア 生活と福祉
イ 社会福祉の理念
ウ 人間の尊厳と自立
(2) 人間関係とコミュニケーション
ア 人間関係の形成
イ コミュニケーションの基礎
ウ 社会福祉援助活動の概要
(3) 社会福祉思想の流れと福祉社会への展望
ア 外国における社会福祉
イ 日本における社会福祉
ウ 地域福祉の進展
(4) 生活を支える社会保障制度
ア 社会保障制度の意義と役割
イ 生活支援のための公的扶助
ウ 児童家庭福祉と社会福祉サービス
エ 高齢者福祉と介護保険制度
オ 障害者福祉と障害者総合支援制度
カ 介護実践に関連する諸制度
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(3)については,欧米や日本において社会福祉思想が発展してきた過程について理解できるよう留意して指導すること。また,地域福祉の考え方や進展,近年の外国の状況などについての学習を通して,国際的な視点で社会福祉を捉えられるようにすること。
イ 〔指導項目〕の(4)については,日常生活と社会保障制度との関連について考察させるとともに,対人援助の視点から福祉に関する支援が行われる必要性について理解できるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,社会や産業全体の課題及びその解決のために福祉が果たしている役割,働くことの社会的意義や役割,職業人に求められる倫理観について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(1)のアについては,家庭生活の機能や概要,人間の生活と社会との関わり及び少子高齢化の進行と介護の社会化との関連について扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,社会福祉の理念や自立支援と国民生活との関連について扱うこと。ウについては,人間の尊厳と自立支援の必...
ウ 〔指導項目〕の(2)のアについては,対人援助に必要な人間の理解や人間関係を構築するための技法などについて扱うこと。イについては,対人関係形成のためのコミュニケーションの意義や役割,コミュニケーションの基礎的な技法などについて扱うこと。ウについては,社会福祉援助活動の意義や役割な...
エ 〔指導項目〕の(3)のアについては,英国やアメリカ合衆国における社会福祉思想の発展の概要,スウェーデンやデンマークなどにおける社会福祉思想及びアジア地域の福祉の状況などについて扱うこと。イについては,日本における社会福祉思想の発展について具体的に扱うこと。ウについては,地域共生...
オ 〔指導項目〕の(4)のアについては,日本の社会保障制度の意義や概要について,日本国憲法と関連付けて扱うこと。イについては,生活保護制度を中心に公的扶助について扱うこと。ウについては,子育て支援,少子化対策についても扱うこと。エについては,高齢者を支える社会福祉サービスについて,...
第2 介護福祉基礎
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,人間の尊厳を支え自立支援を行うために必要な基礎的な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 介護について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 介護に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,適切な介護の実践に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 介護の意義と役割
ア 尊厳を支える介護
イ 自立に向けた支援
(2) 介護福祉の担い手
ア 介護を取り巻く状況
イ 介護従事者の役割と介護福祉士
ウ 介護従事者の倫理
エ 介護実践における連携
(3) 介護を必要とする人の理解と介護
ア 介護を必要とする人と生活環境
イ 高齢者の生活と介護
ウ 障害者の生活と介護
エ 介護福祉サービスの概要
(4) 介護における安全確保と危機管理
ア 介護における安全と事故対策
イ 介護従事者の健康管理
ウ 感染対策
エ 福祉用具と介護ロボット
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 人間の尊厳や自立支援,介護従事者としての職業倫理,事故の予防や感染対策,国際生活機能分類,リハビリテーション及び虐待などと関連付けて指導すること。
イ 豊かな人間性や倫理観を育み,自立支援の観点に基づいた適切な介護福祉サービスを提供する態度を養うことができるよう留意して指導すること。
ウ プライバシーの保護や自己決定の保障,継続的な地域生活の支援などの人権尊重の意義や重要性について理解できるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,人間の尊厳を保持するための介護の必要性について扱うこと。また,高齢者や障害者などの虐待防止の重要性について扱うこと。イについては,自立のために介護が果たす役割や意義,介護予防について扱うこと。また,国際生活機能分類やリハビリテーションの考え方...
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,介護の歴史的経緯や関連法規など介護を取り巻く社会的状況の変化や介護従事者の養成などについて扱うこと。イについては,介護従事者の在り方やその役割について扱うこと。また,チームリーダーに必要な資質・能力について介護福祉士と関連付けて扱うこと。ウに...
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,サービス利用者の生活歴やその環境,家族の状況,地域の状況などについて扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,高齢者の生活課題やニーズについて扱うこと。ウについては,具体的な事例を通して,障害者の生活課題やニーズについて扱うこと。エについ...
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,安全のための事故防止,防災対策などについて扱うこと。イについては,介護福祉サービスの提供における介護従事者の健康維持の重要性と具体的な方策,介護従事者の労働安全について扱うこと。ウについては,介護現場における感染症の実態や感染症対策の必要性と...
第3 コミュニケーション技術
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,対人援助や福祉実践の場での人間関係の構築に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対人援助について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 対人援助の展開に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,適切な対人援助に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 福祉実践におけるコミュニケーション
ア コミュニケーションの意義と役割
イ コミュニケーションの基本技術
(2) サービス利用者や家族とのコミュニケーション
ア サービス利用者に応じたコミュニケーション
イ サービス利用者や家族との関係づくり
(3) 福祉実践におけるチームのコミュニケーション
ア 記録による情報の共有化
イ チームによる連携
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)から(3)までについては,生徒や地域の実態,学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
イ 生徒や地域の実態,学科の特色に応じて,介護実習やボランティア,地域交流の場を活用した実践的・体験的な学習活動を取り入れるなどして指導すること。
ウ 生活に関する事象を,サービス利用者の状況や環境の継続性に着目して捉え,人間の尊厳と自立を目指した人間関係の構築に向けて,適切かつ効果的なコミュニケーション技法と関連付けて指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,サービス利用者とのコミュニケーションや具体的な福祉実践の場を想定した事例について扱うこと。イについては,援助を行う際に必要なコミュニケーション技法の概要,活用及びその過程について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,サービス利用者の状態や状況に応じたコミュニケーション技法について扱うこと。イについては,サービス利用者や家族との関係づくりや支援の技法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,福祉実践の場における他の職種との情報共有及び多様化している記録媒体や情報機器の有効な活用方法について扱うこと。イについては,多職種がチームとして取り組む福祉実践の場におけるコミュニケーションについて扱うこと。
第4 生活支援技術
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,適切で安全・安楽な生活支援技術を提供するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自立生活の支援について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 自立生活の支援の展開に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,自立生活の適切な支援に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 生活支援の理解
ア 生活の理解
イ 生活支援の考え方
ウ 他の職種の役割と協働
(2) 自立に向けた生活支援
ア 介護技術の基本
イ 居住環境の整備
ウ 身じたくの支援
エ 移動の支援
オ 食事の支援
カ 入浴・清潔保持の支援
キ 排泄(せつ)の支援
ク 家事行動の支援
ケ 睡眠・休養の支援
コ レクリエーションの支援
(3) 緊急時・災害時の支援
(4) 終末期の支援
(5) 医療的ケア
ア 医療的ケアの理解
イ 高齢者及び障害者の喀(かく)痰(たん)吸引
ウ 高齢者及び障害者の経管栄養
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)から(5)までについては,生徒や地域の実態,学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
イ 自立生活を人間の尊厳,安全・安楽,協働などの視点から捉え,「こころとからだの理解」と関連付けて,生活の質の向上やサービス利用者の状態に合った自立生活の支援の必要性について理解できるよう留意して指導すること。
ウ 実践的・体験的な学習活動を通して,サービス利用者の自立生活の支援に関する専門的な学習への動機付けを図るなど,専門職としての生徒の意識が高まるよう工夫して指導すること。
エ 〔指導項目〕の(2)から(5)までについては,自立生活の支援に活用される福祉用具や介護ロボットについても理解できるよう留意して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,生活の個別性と多様性について扱うこと。イについては,安全な介護の必要性,介護従事者に求められる倫理観について扱うこと。ウについては,他の職種と協働しサービスを提供することの意義や目的について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,サービス利用者の尊厳を保持した自立生活の支援方法,潜在的能力を引き出す支援について扱うこと。また,安全で安楽に介護するための技法について扱うこと。イからケまでについては,サービス利用者の自立生活に向けた安全で安楽な支援方法,心身の状況や生活の...
ウ 〔指導項目〕の(3)については,緊急時・災害時における介護の意義や目的,具体的な支援方法について扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)については,終末期における介護の意義や目的,具体的な支援方法について扱うこと。
オ 〔指導項目〕の(5)のアについては,医療の倫理,医療的ケアに関連する法規,医療的ケアにおける介護職員の役割,健康状態の把握方法などについて扱うこと。また,安全に喀(かく)痰(たん)吸引や経管栄養の支援を提供する重要性,適切な観察と判断,感染予防などについて扱うこと。イについては...
第5 介護過程
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,介護過程の展開に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 介護過程について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 介護過程の展開に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,介護過程の適切な展開に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 介護過程の意義と役割
(2) 介護過程の展開
ア 情報収集とアセスメント
イ 生活課題と目標設定
ウ 介護計画の立案
エ 介護計画の実施と評価
(3) 介護過程の実践的展開
(4) 介護過程のチームアプローチ
ア 介護過程とチームアプローチの意義
イ 介護過程とチームアプローチの実際
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 介護過程に関する事象を,人間の尊厳,自立生活の支援,多職種協働,国際生活機能分類の視点から捉え,生活の継続性に配慮した支援の在り方と関連付けて指導すること。
イ 実践的・体験的な学習活動を通して,介護過程の展開を実践する専門職としての生徒の意識が高まるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,サービス利用者に応じた適切な介護の提供には介護過程が必要なこと及び介護過程の一連の流れについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,将来の自立に向けた生活課題の解決及び目標の設定,サービス利用者の希望を尊重した介護計画の立案など介護過程の要素や介護従事者として必要な視点及び能力について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,(2)と関連付けて具体的に扱うこと。また,各種メディア教材を活用し,具体的な事例に基づき演習を行うとともに,介護活動における記録についても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,チームの組み方や進め方についても扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,チームアプローチの展開の演習などを行うこと。
第6 介護総合演習
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,地域福祉の推進と持続可能な福祉社会の創造と発展に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地域福祉や福祉社会について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 地域福祉や福祉社会に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ解決策を探究し,科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,地域福祉や福祉社会の創造と発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 介護演習
(2) 事例研究
(3) 調査,研究,実験
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)から(3)までについては,生徒や地域の実態,学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。また,生徒の興味・関心,進路希望,学校や地域の実態,学科の特色等に応じて,(1)から(3)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定し,地域福祉や福...
イ 実践的・体験的な学習活動を通して,演習や研究などを適切かつ総合的に展開し,サービス利用者の生活と人権を守る福祉の在り方について,専門的な知識や技術の発展と関連付けて指導すること。
ウ 専門的な知識,技術などの深化・総合化を図るとともに,介護実習の事前・事後指導,施設等のオリエンテーション,実習報告会を実施するなど効果的に指導すること。
エ 自己の課題を明確化するとともに,他者の課題も共有し,専門職としての生徒の意識が高まるよう工夫して指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,「介護実習」と関連付けて,介護実習の意義と目的,個人情報保護やリスクマネジメントなどについて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,「介護実習」や福祉活動の体験などから得た事例等の考察や介護計画の作成などを行うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)については,「社会福祉基礎」や福祉活動の体験などに基づいて課題を設定して,情報収集や調査,研究,実験などを行うこと。
第7 介護実習
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,根拠に基づいた介護及び支援を実践するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 介護及び支援の実践について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 介護及び支援の実践に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,介護及び支援の適切な実践に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 多様な介護の場における実習
ア コミュニケーションの実践
イ 介護技術の実践
ウ 多職種協働及びチームケアの理解
(2) 個別ケアを理解するための継続した実習
ア 個別的な介護技術の実践
イ 介護過程の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,多様な介護の場における実習を通して,サービス利用者について理解できるよう留意して指導すること。また,「介護総合演習」と関連付けて指導すること。
イ 〔指導項目〕の(2)については,継続した実習を行う中で,サービス利用者の介護計画の作成,実施後の評価,介護計画の修正など一連の介護過程を実践することができるよう留意するとともに,「介護過程」及び「介護総合演習」と関連付けて指導すること。また,サービス利用者の状態や状況に応じた適...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,サービス利用者や家族とのコミュニケーション能力を高める技法について扱うこと。イについては,基本的な介護技術の実践について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,一定期間継続した介護実習を行い,サービス利用者一人一人の個性や生活のリズムを尊重した個別ケアの実践を中心に扱うこと。
第8 こころとからだの理解
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,介護を実践するための人間の理解に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自立生活の支援に必要なこころとからだについて体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 自立生活の支援に必要なこころとからだに関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,こころとからだに基づいた自立生活の支援に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) こころとからだの基礎的理解
ア こころの理解
イ からだのしくみの理解
(2) 生活支援に必要なこころとからだのしくみの理解
ア 身じたくに関するこころとからだのしくみ
イ 移動に関するこころとからだのしくみ
ウ 食事に関するこころとからだのしくみ
エ 入浴・清潔に関するこころとからだのしくみ
オ 排泄(せつ)に関するこころとからだのしくみ
カ 睡眠・休養に関するこころとからだのしくみ
キ 緊急時・災害時に関するこころとからだのしくみ
ク 終末期に関するこころとからだのしくみ
(3) 発達と老化の理解
ア 人間の成長と発達
イ 老年期の理解と日常生活
ウ 高齢者と健康
(4) 認知症の理解
ア 認知症の基礎的理解
イ 認知症に伴う心身の変化と日常生活
ウ 認知症を取り巻く状況
(5) 障害の理解
ア 障害の基礎的理解
イ 生活機能障害の理解
ウ 障害者の生活理解
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)から(5)までについては,生徒や地域の実態,学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
イ 〔指導項目〕の(1)については,介護技術の根拠となるこころとからだとの関連や人体構造と機能について理解できるよう留意して指導すること。また,介護福祉サービスにおける安全や心理面への配慮に関連付けて指導すること。
ウ 〔指導項目〕の(2)については,福祉用具や介護ロボットの活用を含めた介護福祉サービスにおける安全や心理面への配慮に関連付けて指導すること。また,基本的な生活行動と各器官の機能を関連付けて指導すること。
エ 〔指導項目〕の(3)から(5)までについては,サービス利用者の生活や心身の状況に加え,家族を含めた周囲の環境にも関連付けて指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,人間の基本的欲求や社会的欲求,発達課題などについても扱うこと。イについては,人体の構造や機能,生命維持のしくみや人体各部の名称などについて扱うこと。また,健康状態の把握方法については,医療的ケアと関連付けて扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,「生活支援技術」と関連付けて扱うこと。キについては,具体的な事例を通して,サービス利用者の状態や状況に応じた緊急時・災害時における介護について扱うこと。クについては,サービス利用者の心身の状態に応じた保健医療職など他の職種との連携についても扱うこ...
ウ 〔指導項目〕の(3)及び(5)については,高齢者や障害者などに多く見られる疾病,感染症,機能低下及び日常生活への影響などについて扱うこと。また,医薬品とその使用法についても扱うこと。さらに,高齢者や障害者の交通安全などについても扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(3)のアについては,人間の成長・発達における心理や身体機能の変化と日常生活への影響について扱うこと。イについては,老年期の定義,高齢者の医療制度などについて,「社会福祉基礎」や「介護福祉基礎」と関連付けて扱うこと。ウについては,ヘルスプロモーションの考え方及び生...
オ 〔指導項目〕の(4)及び(5)については,地域包括支援センターの役割や機能など地域の支援体制や関連職種との連携と協働,チームアプローチ及び家族への支援や指導についても扱うこと。
カ 〔指導項目〕の(4)については,認知症の特徴と生活への影響,予防と治療,支える家族や生活面への影響について扱うこと。ウについては,認知症ケアの歴史や理念,罹(り)患者数の推移,認知症高齢者への支援対策の概要についても扱うこと。
キ 〔指導項目〕の(5)については,障害に関する基本的な考え方と関連法規について,「社会福祉基礎」と関連付けて扱うこと。アについては,国際障害分類から国際生活機能分類への障害の捉え方の変遷について扱うこと。イについては,各種障害の種類や特性などについて扱うこと。ウについては,具体的...
第9 福祉情報
1 目標 福祉の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,情報及び福祉分野における情報の活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報及び福祉分野における情報の活用について体系的・系統的に理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。
(2) 情報及び福祉分野における情報の活用に関する課題を発見し,職業人に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力を養う。
(3) 健全で持続的な社会の構築を目指して自ら学び,情報及び福祉分野における情報の活用に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報社会と福祉サービス
ア 情報社会
イ 情報機器の利用と福祉サービス
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報モラル
イ 情報のセキュリティ管理
(3) 情報機器と情報通信ネットワーク
ア 情報機器の仕組みとプログラミング
イ 情報通信ネットワークの仕組み
(4) 福祉サービスと情報機器の活用
ア 情報の収集,整理,分析,発信
イ 福祉サービスの各分野における情報機器の活用
ウ 情報機器を活用した高齢者・障害者の自立生活支援
エ 個人情報の管理
3 内容の取扱い
(1) 内容を取り扱う際には,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(3)及び(4)については,実際に情報機器や情報通信ネットワークを活用できるよう実習を中心として扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 〔指導項目〕の(1)については,具体的な事例を通して,情報社会における生活の変化と福祉サービスにおける情報機器の役割や利用状況について扱うこと。
イ 〔指導項目〕の(2)については,情報に関連する法規やマナーの意義,情報社会において個人の果たす役割や責任などの情報モラル及び情報通信ネットワーク,情報セキュリティを確保する方法について扱うこと。
ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,情報機器の基本的な構成要素とプログラミング及びソフトウェアの役割と特徴について扱うこと。イについては,情報通信ネットワークの基本的な仕組みについて扱うこと。
エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,情報機器や情報通信ネットワークを利用した情報の収集,整理,分析,発信について扱うこと。イについては,福祉サービス各分野での情報機器を活用したサービスや情報の効果的な活用法について扱うこと。ウについては,情報機器を活用した自立生活の支援方法につ...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,福祉の見方・考え方を働かせ,生活に関する事象を捉え,専門的な知識や技術などを基に実際の福祉に対する理解を深めるとともに,新たな社会...
(2) 福祉に関する各学科においては,「社会福祉基礎」及び「介護総合演習」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 福祉に関する各学科においては,原則として福祉科に属する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(4) 「介護実習」や「介護総合演習」における現場実習及び具体的な事例の研究や介護計画作成に際しては,プライバシーの保護に十分留意すること。
(5) 地域や福祉施設,産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験活動を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 福祉に関する課題について,協働して分析,考察,討論を行い,よりよい社会の構築を目指して解決するなどの学習活動を通して,言語活動の充実を図ること。
(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう工夫すること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,福祉用具や介護ロボットなどの取扱いには十分な注意を払わせ,事故防止などの指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第9節 理 数
第1款 目標 様々な事象に関わり,数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方などを働かせ,数学的活動や観察,実験などを通して,探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数学及び理科における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,探究するために必要な知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 多角的,複合的に事象を捉え,数学的,科学的に考察し表現する力などを養うとともに創造的な力を高める。
(3) 数学や理科などに関する事象や課題に向き合い,課題の解決や新たな価値の創造に向けて積極的に挑戦しようとする態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 理数数学Ⅰ
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数学における基本的な概念や原理・法則を系統的に理解するとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能を身に付けるようにする。
(2) 事象を数学的に捉え,論理的・統合的・発展的に考察する力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を養う。
(3) 数学のよさを認識し,数学を活用しようとする態度,粘り強く考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,事象を数学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 数と式
(2) 図形と計量
(3) 二次関数
(4) 指数関数・対数関数
(5) データの分析
(6) 場合の数と確率
3 内容の取扱い
(1)指導に当たっては,第2章第4節第2款の第1の「数学Ⅰ」,第2の「数学Ⅱ」,第3の「数学Ⅲ」及び第4の「数学A」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「数学Ⅰ」の内容の(1)に加えて,ユークリッドの互除法や二進法も扱うこと。
イ 内容の(2)については,「数学Ⅰ」の内容の(2)及び「数学A」の内容の(1)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「数学Ⅰ」の内容の(3)及び「数学Ⅲ」の内容の(1)のアの(ウ)及び(エ),イの(イ)を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「数学Ⅱ」の内容の(3)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「数学Ⅰ」の内容の(4)を扱うこと。
カ 内容の(6)については,「数学A」の内容の(2)を扱うこと。
第2 理数数学Ⅱ
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数学における基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を深めるとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能に習熟するようにする。
(2) 事象を数学的に捉え,論理的・統合的・発展的に考察する力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を伸ばす。
(3) 数学のよさを認識し,数学を積極的に活用しようとする態度,粘り強く考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,事象を数学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) いろいろな式
(2) 数列
(3) 三角関数と複素数平面
(4) 図形と方程式
(5) 極限
(6) 微分法
(7) 積分法
(8) 統計的な推測
3 内容の取扱い
(1) 指導に当たっては,第2章第4節第2款の第2の「数学Ⅱ」,第3の「数学Ⅲ」,第5の「数学B」及び第6の「数学C」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「数学Ⅱ」の内容の(1)に加えて,最大公約数及び最小公倍数も扱うこと。
イ 内容の(2)については,「数学B」の内容の(1)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「数学Ⅱ」の内容の(4)及び「数学C」の内容の(2)のアの(エ)(オ)及びイの(イ)とそれらの活用を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「数学Ⅱ」の内容の(2)及び「数学C」の内容の(2)のアの(ア)(イ)(ウ)及びイの(ア)とそれらの活用に加えて,円と円の共有点を求めることも扱うこと。
オ 内容の(5)については,「数学Ⅲ」の内容の(1)のアの(ア)(イ)(オ)及びイの(ア)(ウ)を扱うこと。
カ 内容の(6)については,「数学Ⅱ」の内容の(5)のアの(ア)(イ)及びイの(ア)(イ),「数学Ⅲ」の内容の(2)を扱うこと。
キ 内容の(7)については,「数学Ⅱ」の内容の(5)のアの(ウ)及びイの(ウ),「数学Ⅲ」の内容の(3)に加えて, (は定数)程度の簡単な微分方程式の意味と解法も扱うこと。
ク 内容の(8)については,「数学B」の内容の(2)を扱うこと。
第3 理数数学特論
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数学における基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を広げるとともに,事象を数学化したり,数学的に解釈したり,数学的に表現・処理したりする技能に習熟するようにする。
(2) 事象を数学的に捉え,論理的・統合的・発展的に考察する力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現する力を伸ばす。
(3) 数学のよさを認識し,数学を積極的に活用しようとする態度,粘り強く考え数学的論拠に基づいて判断しようとする態度,事象を数学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ベクトル
(2) 行列とその応用
(3) 離散グラフ
(4) 数学と生活や社会との関わり
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(4)までについては,適宜選択させるものとする。指導に当たっては,第2章第4節第2款の第4の「数学A」,第5の「数学B」及び第6の「数学C」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の(1)から(4)までの取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「数学C」の内容の(1)に加えて,空間における直線や平面の方程式も扱うこと。
イ 内容の(2)については,行列の表し方や演算,行列の積と逆行列,行列を用いた連立一次方程式の解法及び点の移動を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,離散グラフの基本的な考え方,いろいろな離散グラフ及び離散グラフの活用を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「数学A」の内容の(3)及び「数学B」の内容の(3)を扱うこと。
第4 理数物理
1 目標 物理的な事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 物理学における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,科学的に探究するために必要な知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 物理的な事物・現象に関して,観察,実験などを行い科学的に探究する力を養う。
(3) 自然に対する関心を高め,事物・現象を科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 力と運動
(2) 波
(3) 電気と磁気
(4) 原子
3 内容の取扱い
(1) 内容の指導に当たっては,物理学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。また,第2章第5節第2款の第2の「物理基礎」及び第3の「物理」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「物理基礎」の内容の(1)及び(2)のアの(イ)並びに「物理」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「物理基礎」の内容の(2)のアの(ア)及び「物理」の内容の(2)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「物理基礎」の内容の(2)のアの(ウ)及び「物理」の内容の(3)を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「物理基礎」の内容の(2)のアの(エ)(オ)及び「物理」の内容の(4)を扱うこと。
オ 内容の(1)から(4)までの中で,身近な物理現象についてセンサを用いた計測とコンピュータを用いた分析の手法も扱うこと。
第5 理数化学
1 目標 化学的な事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 化学における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,科学的に探究するために必要な知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 化学的な事物・現象に関して,観察,実験などを行い科学的に探究する力を養う。
(3) 自然に対する関心を高め,事物・現象を科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 化学と人間生活
(2) 物質の構成
(3) 物質の変化とその利用
(4) 物質の状態と化学平衡
(5) 無機物質の性質
(6) 有機化合物の性質
(7) 化学が果たす役割
3 内容の取扱い
(1) 内容の指導に当たっては,化学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。また,第2章第5節第2款の第4の「化学基礎」及び第5の「化学」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「化学基礎」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「化学基礎」の内容の(2)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「化学基礎」の内容の(3)及び「化学」の内容の(2)のアの(ア)を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「化学」の内容の(1)及び(2)のアの(イ)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「化学」の内容の(3)を扱うこと。
カ 内容の(6)については,「化学」の内容の(4)を扱うこと。
キ 内容の(7)については,「化学」の内容の(5)を扱うこと。
ク 内容の(1)から(7)までの中で,機器による分析又はその原理,理論を学ぶことができる観察,実験などを扱うこと。
第6 理数生物
1 目標 生物や生物現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生物学における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,科学的に探究するために必要な知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 生物や生物現象に関して,観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う。
(3) 自然に対する関心を高め,事物・現象を科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 生物の特徴と進化
(2) 生命現象と物質
(3) 遺伝情報の発現と発生
(4) 生物の環境応答
(5) 生態と環境
3 内容の取扱い
(1) 内容の指導に当たっては,生物学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。また,第2章第5節第2款の第6の「生物基礎」及び第7の「生物」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「生物基礎」の内容の(1)及び「生物」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「生物」の内容の(2)に加えて,タンパク質に関する実験も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「生物」の内容の(3)に加えて,遺伝子に関する実験も扱うこと。
エ 内容の(4)については,「生物基礎」の内容の(2)及び「生物」の内容の(4)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「生物基礎」の内容の(3)及び「生物」の内容の(5)に加えて,野外観察又は調査も扱うこと。
(3) 内容の(1)については,この科目の導入として位置付け,以後の学習においても,進化の視点を意識させるよう展開すること。
第7 理数地学
1 目標 地球や地球を取り巻く環境に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地学における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,科学的に探究するために必要な知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 地学的な事物・現象に関して,観察,実験などを行い科学的に探究する力を養う。
(3) 自然に対する関心を高め,事物・現象を科学的に探究しようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 地球の概観と構造
(2) 地球の活動
(3) 地球の歴史
(4) 大気と海洋の構造と運動
(5) 宇宙の構造と進化
(6) 自然環境と人間生活との関わり
3 内容の取扱い
(1) 内容の指導に当たっては,地学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。また,第2章第5節第2款の第8の「地学基礎」及び第9の「地学」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「地学基礎」の内容の(1)のアの(ア)及び「地学」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「地学基礎」の内容の(1)のアの(イ)及び「地学」の内容の(2)のアの(ア)に加えて,岩石などの偏光顕微鏡観察も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「地学基礎」の内容の(2)のアの(ア)の㋑及び「地学」の内容の(2)のアの(イ)に加えて,断面図を含めた地質図の実習も扱うこと。
エ 内容の(4)については,「地学基礎」の内容の(1)のアの(ウ)及び「地学」の内容の(3)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「地学基礎」の内容の(2)のアの(ア)の㋐及び「地学」の 内容の(4)に加えて,複数の光源のスペクトルを観測する実習も扱うこと。
カ 内容の(6)については,「地学基礎」の内容の(2)のアの(イ)に加えて,地域のハザードマップを用いた実習も扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,数学的な見方・考え方や理科の見方・考え方を働かせ,数学や理科などに関する事象や課題に向き合い,探究する学習活動の充実を図ること。
(2) 理数に関する学科においては,「理数数学Ⅰ」及び「理数数学Ⅱ」を原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 理数に関する学科においては,「理数物理」,「理数化学」,「理数生物」及び「理数地学」のうちから,原則として3科目以上を全ての生徒に履修させること。
(4) 「理数数学Ⅱ」及び「理数数学特論」については,原則として「理数数学Ⅰ」を履修した後に履修させること。
(5) 各科目を履修させるに当たっては,当該科目やこの章に示す理数科に属する他の科目の履修内容を踏まえ,相互の連携を一層充実させるとともに,他教科等の目標や学習の内容の関連に留意し,連携を図ること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「理数数学Ⅰ」,「理数数学Ⅱ」及び「理数数学特論」の指導に当たっては,第2章第4節第3款の3を参照し,数学的活動を一層重視すること。
(2) 「理数物理」,「理数化学」,「理数生物」及び「理数地学」の指導に当たっては,観察,実験などの結果を分析し解釈して自らの考えを導き出し,それらを表現するなどの学習活動を充実すること。
(3) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成を図ること。また,環境問題や科学技術の進歩と人間生活に関わる内容等については,持続可能な社会をつくることの重要性も踏まえながら,科学的な見地から取り扱うこと。
(4) 各科目の指導に当たっては,数理現象の理解や多数の計算例による法則性の認識及び観察,実験の過程での情報の収集・検索,計測・制御,シミュレーション,結果の集計・処理などのために,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
(5) 観察,実験,野外観察などの体験的な学習活動を充実させること。また,環境整備に十分配慮すること。
(6) 各科目の指導に当たっては,大学や研究機関,博物館や科学学習センターなどと積極的に連携,協力を図るようにすること。
(7) 科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや安全性の向上に役立っていることに触れること。また,数学・理科で学習することが様々な職業などと関連していることにも触れること。
(8) 観察,実験,野外観察などの指導に当たっては,関連する法規等に従い,事故防止に十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置を講ずること。
第10節 体 育
第1款 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) スポーツの多様な意義やスポーツの推進 及び発展の仕方について理解するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に必要な技能を身に付けるようにする。
(2) スポーツの推進及び発展についての自他や社会の課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与することを目指し,明るく豊かで活力ある生活を営む態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 スポーツ概論
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に 寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) スポーツの多様な意義やスポーツの推進及び発展の仕方 について理解するとともに,スポーツの推進及び発展に必要な技能を身に付ける。
(2) スポーツの推進及び発展に必要な自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与するための学習に主体的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) スポーツの文化的特性や現代におけるスポーツの発展
(2) スポーツの効果的な学習の仕方
(3) 豊かなスポーツライフの設計の仕方
(4) スポーツの多様な指導法と健康・安全
(5) スポーツの企画と運営
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(5)までの各項目とも扱うものとする。
(2) 指導に当たっては,「スポーツ概論」の学習成果が「スポーツⅠ」,「スポーツⅡ」,「スポーツⅢ」,「スポーツⅣ」,「スポーツⅤ」,「スポーツⅥ」及び「スポーツ総合演習」の各科目における学習と密接に関連していることに配慮するものとする。
第2 スポーツⅠ
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 採点競技及び測定競技の推進及び発展に向けた多様な関わり方を理解するとともに,技能を身に付ける。
(2) 採点競技及び測定競技における自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 採点競技及び測定競技の学習に主体的に取り組むとともに,公正,協力,責任,参画,共生などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 採点競技への多様な関わり方
(2) 測定競技への多様な関わり方
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 〔指導項目〕の(1)については,体操競技を,(2)については,陸上競技,水泳競技の中から適宜取り上げるものとし,スキー,スケート等についても,学校や地域の実態に応じて扱うことができる。
第3 スポーツⅡ
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 球技の推進及び発展に向けた多様な関わり方を理解するとともに,技能を身に付ける。
(2) 球技における自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 球技の学習に主体的に取り組むとともに,公正,協力,責任,参画,共生などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ゴール型球技への多様な関わり方
(2) ネット型球技への多様な関わり方
(3) ベースボール型球技への多様な関わり方
(4) ターゲット型球技への多様な関わり方
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(4)までの中から一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 〔指導項目〕の(1)については,バスケットボール,ハンドボール,サッカー,ラグビーの中から,(2)については,バレーボール,卓球,テニス,バドミントンの中から,(3)については,ソフトボール,野球の中から,(4)については,ゴルフを適宜取り上げるものとし,その他の球技につい...
第4 スポーツⅢ
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 武道及び諸外国の対人的競技等の推進及び発展に向けた多様な関わり方を理解するとともに,技能を身に付ける。
(2) 武道及び諸外国の対人的競技等における自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 武道及び諸外国の対人的競技等の学習に主体的に取り組むとともに,伝統的な行動の仕方,公正,協力,責任,参画,共生などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 武道への多様な関わり方
(2) 諸外国の対人的競技への多様な関わり方
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 〔指導項目〕の(1)については,柔道,剣道,相撲,空手道,なぎなた,弓道,合気道,少林寺拳法,銃剣道の中から,(2)については,レスリングを適宜取り上げるものとし,その他の武道等についても,学校や地域の実態に応じて扱うことができる。
第5 スポーツⅣ
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) ダンスの推進及び発展に向けた多様な関わり方を理解するとともに,技能を身に付ける。
(2) ダンスにおける自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) ダンスの学習に主体的に取り組むとともに,公正,協力,責任,参画,共生などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 創造型ダンスへの多様な関わり方
(2) 伝承型ダンスへの多様な関わり方
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 〔指導項目〕の(1)については,創作ダンス,現代的なリズムのダンスの中から,(2)については,フォークダンス,社交ダンスの中から適宜取り上げるものとし,その他のダンスについても,学校や地域の実態に応じて扱うことができる。
第6 スポーツⅤ
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自然との関わりの深い野外の運動の推進及び発展に向けた多様な関わり方を理解するとともに,技能を身に付ける。
(2) 自然との関わりの深い野外の運動における自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 自然との関わりの深い野外の運動の学習に主体的に取り組むとともに,公正,協力,責任,参画,共生などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 自然体験型の野外の運動への多様な関わり方
(2) 競技型の野外の運動への多様な関わり方
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 〔指導項目〕の(1)については,キャンプ,登山,遠泳などの水辺活動の中から,(2)については,スキー,スケートの中から適宜取り上げるものとし,その他の運動についても,機械等の動力を用いない活動を中心に,学校や地域の実態に応じて扱うことができる。
(3) 特定の期間に集中的に校外で授業を行う場合は,安全対策に十分配慮するものとする。
第7 スポーツⅥ
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 体つくり運動の推進及び発展に向けた多様な関わり方を理解するとともに,技能を身に付ける。
(2) 体つくり運動における自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 体つくり運動の学習に主体的に取り組むとともに,協力,責任,参画,共生などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯を通してスポーツを継続するとともにスポーツの推進及び発展に寄与する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 体つくり運動への多様な関わり方
(2) 目的に応じた心身の気付きや交流を深めるための運動の仕方
(3) ライフステージ及びライフスタイルに応じた体操や運動の計画の立て方
3 内容の取扱い 〔指導項目〕の(1)を入学年次で扱うものとし,〔指導項目〕の(2)及び(3)はその次の年次以降で扱うこととする。
第8 スポーツ総合演習
1 目標 体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) スポーツの多様な意義 やスポーツの推進及び発展の仕方について理解するとともに,スポーツの推進及び発展に必要な技能を身に付ける。
(2) スポーツの推進及び発展に必要な自他や社会の課題を発見し,思考し判断するとともに,他者に伝える力を養う。
(3) 生涯を通してスポーツの推進及び発展に寄与するための課題研究に主体的に取り組む態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を育成するため,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) スポーツの多様な理論や実践に関する課題研究
(2) スポーツの多様な指導や企画と運営に関する課題研究
(3) スポーツを通した多様な社会参画に関する課題研究
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(3)までの中から一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 指導に当たっては,「スポーツ概論」との関連を図るとともに,体育科に属する他の科目の学習成果を生かし,関係団体等との協力,連携の機会を通して,知識及び技能,思考力,判断力,表現力等,学びに向かう力,人間性等のバランスのよい育成に配慮するものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,体育の見方・考え方を働かせ,課題を発見し,主体的,合理的,計画的な解決に向けた学習過程を通して,心と体を一体として捉え,健やかな心...
(2) 体育に関する学科においては,「スポーツ概論」,「スポーツⅤ」,「スポーツⅥ」及び「スポーツ総合演習」については,原則として,全ての生徒に履修させること。
(3) 体育に関する学科においては,「スポーツⅠ」,「スポーツⅡ」,「スポーツⅢ」及び「スポーツⅣ」については,これらの中から生徒の興味や適性等に応じて1科目以上を選択して履修できるようにすること。
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導に当たっては,公正,協力,責任,参画,共生に対する意欲及び思考力,判断力,表現力等を育成するとともに,生徒の健康・安全を確保し,事故防止を図ること。
(2) 「スポーツⅠ」,「スポーツⅡ」,「スポーツⅢ」及び「スポーツⅣ」の指導に当たっては,「スポーツⅥ」の学習成果の活用を図ること。
(3) 体力の測定については,計画的に実施し,各科目の指導及び体力の向上に活用するようにすること。
(4) 集合,整頓,列の増減,方向変換などの行動の仕方については,各科目の特性との関連において適切に行うこと。
(5) 各科目の指導に当たっては,その特質を踏まえ,必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
(6) 学外の認定資格等の取得と関連付けるなど,より専門的かつ実践的な知識及び技術の習得が図られるようにすること。
第11節 音 楽
第1款 目標 音楽に関する専門的な学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,音楽や音楽文化と創造的に関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 音楽に関する専門的で幅広く多様な内容について理解を深めるとともに,表現意図を音楽で表すために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽に関する専門的な知識や技能を総合的に働かせ,音楽の表現内容を解釈したり音楽の文化的価値などについて考えたりし,表現意図を明確にもったり,音楽や演奏の価値を見いだして鑑賞したりすることができるようにする。
(3) 主体的に音楽に関する専門的な学習に取り組み,感性を磨き,音楽文化の継承,発展,創造に寄与する態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 音楽理論
1 目標 音楽理論の学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 音楽に関する基礎的な理論について理解するとともに,理解したことを楽譜によって表す技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽理論を表現や鑑賞の学習に活用する思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 音楽理論を表現や鑑賞に生かそうとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 楽典,楽曲の形式など
(2) 和声法
(3) 対位法
3 内容の取扱い
(1) 我が国の伝統音楽の理論については,必要に応じて扱うことができる。
第2 音楽史
1 目標 音楽史の学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 我が国及び諸外国の音楽の歴史について理解することができるようにする。
(2) 多様な音楽の文化的価値について考えることができるようにする。
(3) 音楽に関する伝統と文化を尊重する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 我が国の音楽史
(2) 諸外国の音楽史
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)及び(2)については,相互の関連を図るとともに,著しく一方に偏らないよう配慮するものとする。
(2) 〔指導項目〕の(1)及び(2)については,鑑賞活動などを通して,具体的・実践的に学習させるようにする。
(3) 〔指導項目〕の(2)については,西洋音楽史を中心としつつ,その他の地域の音楽史にも触れるようにする。
第3 演奏研究
1 目標 音楽作品の演奏や鑑賞の学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 演奏における客観性と多様性について理解を深めるとともに,理解したことを生かした演奏をするために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽の様式を踏まえた演奏に関する思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 音楽作品を尊重して演奏したり鑑賞したりする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 時代や地域による表現上の特徴を踏まえた解釈及び演奏に関する研究
(2) 作曲家の表現上の特徴を踏まえた解釈及び演奏に関する研究
(3) 声や楽器の特徴を踏まえた解釈及び演奏に関する研究
(4) 音楽の解釈の多様性
3 内容の取扱い
(1) 専門的に履修させる「声楽」の〔指導項目〕の(1),「器楽」の〔指導項目〕の(1)から(5)まで及び「作曲」の〔指導項目〕の(1)との関連にも配慮して指導するものとする。
第4 ソルフェージュ
1 目標 ソルフェージュに関する学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 視唱,視奏及び聴音に関する知識や技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽を形づくっている要素の働きやその効果などに関する思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 音楽性豊かな表現をするための基礎となる学習を大切にする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 視唱
(2) 視奏
(3) 聴音
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1),(2)及び(3)の相互の関連を図り,幅広く多角的な方法によって指導するものとする。
(2) 専門的に履修させる「声楽」の〔指導項目〕の(1),「器楽」の〔指導項目〕の(1)から(5)まで及び「作曲」の〔指導項目〕の(1)との関連にも配慮して指導するものとする。
第5 声 楽
1 目標 声楽に関する学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 楽曲の表現内容について理解を深めるとともに,創造的に歌唱表現するために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽性豊かな表現について考え,表現意図を明確にもつことができるようにする。
(3) 音楽性豊かな表現を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 独唱
(2) 様々な形態のアンサンブル
3 内容の取扱い
(1) 我が国の伝統的な歌唱については,必要に応じて扱うことができる。
(2) 演奏発表の場を設けるなどして,演奏を共有したり,評価し合ったりする活動を取り入れるようにする。
第6 器 楽
1 目標 器楽に関する学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 楽曲の表現内容について理解を深めるとともに,創造的に器楽表現するために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽性豊かな表現について考え,表現意図を明確にもつことができるようにする。
(3) 音楽性豊かな表現を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 鍵盤楽器の独奏
(2) 弦楽器の独奏
(3) 管楽器の独奏
(4) 打楽器の独奏
(5) 和楽器の独奏
(6) 様々な形態のアンサンブル
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(5)までについては,生徒の特性,学校や地域の実態を考慮し,特定の楽器を選んで行うものとする。
(2) 演奏発表の場を設けるなどして,演奏を共有したり,評価し合ったりする活動を取り入れるようにする。
第7 作 曲
1 目標 作曲に関する学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 作曲に関する多様な技法などについて理解を深めるとともに,創造的に作曲するために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽性豊かな楽曲の構成について考え,表現意図を明確にもつことができるようにする。
(3) 音楽表現の可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 様々な表現形態の楽曲
3 内容の取扱い
(1) 我が国の伝統的な音楽の特徴を生かした作曲についても扱うようにする。
(2) 完成した作品について演奏発表の場を設けるなどして,作品を共有したり,評価し合ったりする活動を取り入れるようにする。
第8 鑑賞研究
1 目標 音楽作品の鑑賞の学習を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,専門的な音楽に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 音楽作品や演奏,作曲家などについて理解を深めることができるようにする。
(2) 音楽作品や演奏について,根拠を明確にして批評することができるようにする。
(3) 音楽や音楽文化を尊重する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 作品・作曲家に関する研究
(2) 地域や文化的背景に関する研究
(3) 音楽とメディアとの関わり
(4) 音楽批評
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,いずれかを選択して扱うことができる。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 題材など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,音楽的な見方・考え方を働かせ,各科目の特質に応じた学習の充実を図ること。
(2) 音楽に関する学科においては,「音楽理論」の〔指導項目〕の(1)及び(2),「音楽史」,「演奏研究」,「ソルフェージュ」及び「器楽」の〔指導項目〕の(1)を,原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 音楽に関する学科においては,「声楽」の〔指導項目〕の(1),「器楽」の〔指導項目〕の(1)から(5)まで及び「作曲」の〔指導項目〕の(1)の中から,生徒の特性等に応じ,いずれかを専門的に履修させること。また,これに加えて,「声楽」の〔指導項目〕の(1),「器楽」の〔指導項目...
(4) 音楽に関する学科においては,(3)において履修させる〔指導項目〕,「音楽理論」の〔指導項目〕の(1)及び(2),「ソルフェージュ」及び「器楽」の〔指導項目〕の(1)を,原則として各年次にわたり履修させること。
(5) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「声楽」の〔指導項目〕の(2)及び「器楽」の〔指導項目〕の(6)については,他者と協調しながら活動することを重視することによって,より一層幅広い音楽表現に関わる資質・能力を育成できるようにすること。
(2) 各科目の特質を踏まえ,音や音楽と生活や社会との関わりについて考えられるようにするとともに,音環境への関心を高められるようにすること。
(3) 自己や他者の著作物及びそれらの著作者の創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,音楽に関する知的財産権について適宜取り扱うようにすること。また,こうした態度の形成が,音楽文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮すること。
(4) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用すること。また,コンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用し,生徒が様々な感覚や情報を関連付けて,音楽への理解を深めたり主体的に学習に取り組んだりできるよう工夫すること。
(5) 各科目の特質を踏まえ,学校や地域の実態に応じて,文化施設,社会教育施設,地域の文化財等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。
第12節 美 術
第1款 目標 美術に関する専門的な学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,美的体験を豊かにし,美術や美術文化と創造的に関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 美術に関する専門的で幅広く多様な内容について理解を深めるとともに,独創的・創造的に表すことができるようにする。
(2) 美術に関する専門的な知識や技能を総合的に働かせ,創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 主体的に美術に関する専門的な学習に取り組み,感性を磨き,美術文化の継承,発展,創造に寄与する態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 美術概論
1 目標 美術概論の学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 芸術としての美術の意義や基礎的な理論について理解を深めることができるようにする。
(2) 美術に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 美術を専門的に学ぼうとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 美術に関する基礎的な理論
(2) 自然と美術,生活や社会の中の美術
(3) 知的財産権と肖像権
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(3)までの各項目とも扱うものとする。
第2 美術史
1 目標 美術史の学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 文化遺産や美術文化について理解を深めることができるようにする。
(2) 新たな美術文化を創造していく基礎となる思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 伝統と文化を尊重する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 日本の美術と文化
(2) 東洋の美術と文化
(3) 西洋の美術と文化
(4) 現代の美術と文化
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(4)までの各項目とも扱うものとする。
第3 鑑賞研究
1 目標 鑑賞研究の学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 美術作品や文化財などの特質や背景などについて理解を深めることができるようにする。
(2) 鑑賞の視点を深化させる創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 美術や美術文化を尊重する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 作品及び作家に関する研究
(2) 文化財の保存・修復に関する研究
(3) 展示企画及び展示構成に関する研究
(4) 美術批評
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(3)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第4 素描
1 目標 素描の学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 表現材料の特性について理解を深めるとともに,対象を深く観察して表現を工夫しながら的確に描写する基礎となる技能を身に付けるようにする。
(2) 対象のイメージや空間を把握するための基礎となる思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 造形表現を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) デッサン
(2) スケッチ
(3) 表現材料
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第5 構成
1 目標 構成の学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 造形的な創造活動に関わる諸要素について理解を深めるとともに,基礎となる技能を身に付けるようにする。
(2) 造形的な表現効果を高めるための基礎となる思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 造形感覚を高めようとする態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 形体,色彩
(2) 材料
(3) 平面構成,立体構成
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第6 絵画
1 目標 絵画に関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 表現形式の特性について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 絵画表現の可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 日本画
(2) 水彩画
(3) 油彩画
(4) 漫画,イラストレーション
(5) その他の絵画
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(5)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第7 版画
1 目標 版画に関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 表現形式の特性について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 版画表現の可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 木版画
(2) 銅版画
(3) リトグラフ
(4) シルクスクリーン
(5) その他の版画
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(2)から(5)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第8 彫刻
1 目標 彫刻に関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 表現形式の特性について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 彫刻表現の可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 彫造
(2) 塑造
(3) その他の彫刻及び立体造形
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(3)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第9 ビジュアルデザイン
1 目標 ビジュアルデザインに関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 視覚的な伝達効果について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) ビジュアルデザインの可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) ビジュアルデザインの基礎
(2) 伝達目的に応じたデザイン
(3) 空間デザイン
(4) 図法,表示法
(5) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(2)及び(3)については,いずれかを選択して扱うことができる。
第10 クラフトデザイン
1 目標 クラフトデザインに関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 美的な造形性や機能性について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) クラフトデザインの可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) クラフトデザインの基礎
(2) 図法,製図
(3) 工芸
(4) プロダクトデザイン
(5) 伝統工芸
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(3)から(5)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第11 情報メディアデザイン
1 目標 情報メディアデザインに関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報の視覚化及び伝達,交流,共有について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 情報メディアデザインの可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 情報メディアの基礎
(2) 情報の視覚化
(3) 伝達,交流,共有
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第12 映像表現
1 目標 映像表現に関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 映像表現の特性について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 映像表現の可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 機器,用具,材料の知識及び使用技術
(2) 企画,構成,演出
(3) 編集,合成,加工
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第13 環境造形
1 目標 環境造形に関する学習を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,専門的な美術に関する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 環境と造形との調和について理解を深めるとともに,専門的な技能を身に付けるようにする。
(2) 表現及び鑑賞に関する創造的な思考力,判断力,表現力等を育成する。
(3) 環境造形の可能性を追求する態度を養う。
2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。
〔指導項目〕
(1) 生活環境と造形
(2) 展示計画と造形
(3) 舞台演出と造形
(4) その他の環境造形
(5) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 〔指導項目〕の(1)から(4)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 題材など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,造形的な見方・考え方を働かせ,各科目の特質に応じた学習の充実を図ること。
(2) 美術に関する学科においては,「美術概論」,「美術史」,「鑑賞研究」,「素描」及び「構成」を,原則として全ての生徒に履修させること。
(3) 美術に関する学科においては,特定の科目を専門的に履修させることや同一の科目を2以上の年次にわたって履修させること,複数の科目を関連付けて取り扱うことなど,履修の仕方を工夫することによって,生徒の特性の伸長が図れるようにすること。
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 創造することの価値を捉え,自己や他者の作品などに表れている創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,美術に関する知的財産権や肖像権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにすること。また,こうした態度の形成が,美術文化の継承,発展,創造を支えて...
(2) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用すること。また,コンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用し,資料や情報の提示などにより生徒の発想や構想を高めたり,見方や感じ方を深めたりするなど主体的に学習に取り組むことができるように工夫すること。
(3) 各科目の特質を踏まえ,学校や地域の実態に応じて,美術館や博物館等と連携を図ったり,地域の文化財の活用や人材の協力を求めたりすること。
(4) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底すること。
第13節 英語
第1款 目標 外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,英語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動及びこれらを結び付けた統合的な言語活動を通して,情報や考えなどを的確に理解したり適切に表現したり伝え合ったりするコミュニケーションを図る資質・能力を次...
(1) 英語の音声や語彙,表現,文法,言語の働きなどの理解を深めるとともに,これらの知識を,聞くこと,読むこと,話すこと,書くことによる実際のコミュニケーションにおいて,目的や場面,状況などに応じて適切に活用できる技能を身に付けるようにする。
(2) コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,日常的な話題や社会的な話題について,英語で情報や考えなどの概要や要点,詳細,話し手や書き手の意図などを的確に理解したり,これらを活用して適切に表現したり伝え合ったりすることができる力を養う。
(3) 英語の背景にある文化に対する理解を深め,聞き手,読み手,話し手,書き手に配慮しながら,主体的,自律的に英語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 総合英語Ⅰ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,聞くこと,読むこと,話すこと[やり取り],話すこと[発表],書くことの五つの領域(以下この節において「五つの領域」という。)別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに...
(1) 聞くこと
ア 日常的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を聞き取り,話し手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を聞き取り,概要や要点を目的に応じて捉えることができるようにする。
(2) 読むこと
ア 日常的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を読み取り,書き手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,一定の支援を活用すれば,必要な情報を読み取り,概要や要点を目的に応じて捉えることができるようにする。
(3) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを話して伝え合うやり取りを続けることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して話して伝え合うことができるようにする。
(4) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して話して伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して話して伝えることができるようにする。
(5) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して文章を書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して文章を書いて伝えることができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 第2章第8節第2款の第1の「英語コミュニケーションⅠ」(以下この節において「英語コミュニケーションⅠ」という。)の2の(1)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように発展,拡充させて取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(2)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 聞くこと
(ア) 日常的な話題について,必要に応じて,話される速さが調整されたり,別の語句や文での言い換えを聞いたりしながら,対話や放送などから必要な情報を聞き取り,話し手の意図を把握する活動。また,聞き取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,話される速さが調整されたり,別の語句や文での言い換えを聞いたりしながら,対話や説明などから必要な情報を聞き取り,概要や要点を把握する活動。また,聞き取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
イ 読むこと
(ア) 日常的な話題について,必要に応じて,別の語句や文での言い換えや,書かれている文章の背景に関する説明などを聞いたり読んだりしながら,電子メールやパンフレットなどから必要な情報を読み取り,書き手の意図を把握する活動。また,読み取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,別の語句や文での言い換えや,書かれている文章の背景に関する説明などを聞いたり読んだりしながら,説明文や論証文などから必要な情報を読み取り,概要や要点を把握する活動。また,読み取った内容を話したり書いたりして伝え合う活動。
ウ 話すこと[やり取り]
(ア) 身近な出来事や家庭生活などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,情報や考え,気持ちなどを即興で話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,対話や説明などを聞いたり読んだりして,賛成や反対の立場から,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考えなどを整...
エ 話すこと[発表]
(ア) 身近な出来事や家庭生活などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,発話例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合...
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,発話例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,対話や説明などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感...
オ 書くこと
(ア) 身近な出来事や家庭生活などの日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに段落を書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を...
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,対話や説明などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに段落を書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い 第2章第8節第2款の第2の「英語コミュニケーションⅡ」(以下この節において「英語コミュニケーションⅡ」という。)の3と同様に取り扱うものとする。
第2 総合英語Ⅱ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,五つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 聞くこと
ア 日常的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(2) 読むこと
ア 日常的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を読み取り,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(3) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合うやり取りを続けることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して詳しく話して伝え合うことができるようにする。
(4) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して詳しく話して伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して詳しく話して伝えることができるようにする。
(5) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて適切に用いて,情報や考え,気持ちなどを論理性に注意して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができる...
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「英語コミュニケーションⅡ」の2の(1)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように発展,拡充させて取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(2)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「総合英語Ⅰ」及び「英語コミュニケーションⅠ」のそれぞれの2の(3)の①に示す言語活動のうち,これらの科目における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 聞くこと
(ア) 日常的な話題について,対話やスピーチなどから必要な情報を聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握する活動。また,聞き取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,説明や討論などから必要な情報を聞き取り,概要や要点,詳細を把握する活動。また,聞き取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う活動。
ウ 読むこと
(ア) 日常的な話題について,新聞記事や広告などから必要な情報を読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握する活動。また,読み取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う活動。
(イ) 社会的な話題について,論説文や報告文などから必要な情報を読み取り,概要や要点,詳細を把握する活動。また,読み取った内容を基に考えをまとめ,話したり書いたりして伝え合う活動。
エ 話すこと[やり取り]
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 社会的な話題について,説明や討論などを聞いたり読んだりして,賛成や反対の立場から,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに詳しく話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考えなどを整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
オ 話すこと[発表]
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,説明や討論などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
カ 書くこと
(ア) 関心のある事柄や学校生活などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,説明や討論などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い 「英語コミュニケーションⅡ」の3と同様に取り扱うものとする。
第3 総合英語Ⅲ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,五つの領域別に設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 聞くこと
ア 日常的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を正確に聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,話される速さや,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,話の展開に注意しながら必要な情報を聞き取り,幅広い視点から,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(2) 読むこと
ア 日常的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,必要な情報を正確に読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握することができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用される語句や文,情報量などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,文章の展開に注意しながら必要な情報を読み取り,幅広い視点から,概要や要点,詳細を目的に応じて捉えることができるようにする。
(3) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合うやり取りを続け,会話を発展させることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,対話の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,課題の解決策などを幅広い視点から論理的に詳しく話して伝え合うことができるようにす...
(4) 話すこと[発表]
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,気持ちなどを幅広い視点から論理的に詳しく話して伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,気持ちなどを幅広い視点から論理的に詳しく話して伝えることができるようにする。
(5) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,気持ちなどを幅広い視点から複数の段落から成る文章で論理的に詳しく書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,聞いたり読んだりしたことを基に,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,気持ちなどを幅広い視点から複数の段落から成る文章で論理的に詳しく書いて伝えること...
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 第2章第8節第2款の第3の「英語コミュニケーションⅢ」(以下この節において「英語コミュニケーションⅢ」という。)の2の(1)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように発展,拡充させて取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(2)に示す事項について,五つの領域別の目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「総合英語Ⅰ」及び「総合英語Ⅱ」のそれぞれの2の(3)の①に示す言語活動のうち,これらの科目における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 聞くこと
(ア) 日常的な話題について,インタビューやニュースなどから必要な情報を正確に聞き取り,話の展開や話し手の意図を把握する活動。また,聞き取った内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,複数のニュースや講演などから話の展開に注意しながら必要な情報を聞き取り,複数の視点を整理,比較して,概要や要点,詳細を把握する活動。また,聞き取った内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
ウ 読むこと
(ア) 日常的な話題について,新聞記事や物語などから必要な情報を正確に読み取り,文章の展開や書き手の意図を把握する活動。また,読み取った内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,複数の論証文や記録文などから文章の展開に注意し,課題を解決するために必要な情報を読み取り,複数の視点を整理,比較して,概要や要点,詳細をまとめる活動。また,まとめた内容を基に解決策を考え,話したり書いたりして伝え合う活動。
エ 話すこと[やり取り]
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを詳しく話して伝え合い,会話を発展させる活動。また,やり取りした内容を整理して発表したり,文章を書いたりする活動。
(イ) 社会的な話題について,ニュースや講演などを聞いたり読んだりして,情報や考え,課題の解決策などを複数の情報を整理,比較しながら,明確な理由や根拠とともに詳しく話して伝え合う活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考えなどを整理して発表したり,文章を書いたりする活動。...
オ 話すこと[発表]
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを複数の情報を整理,比較しながら,明確な理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,ニュースや講演などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを複数の情報を整理,比較した上で自分自身の立場を明らかにしながら,明確な理由や根拠とともに詳しく話して伝える活動。また,発表した内容について,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする...
カ 書くこと
(ア) 学校外での生活や地域社会などの日常的な話題について,情報や考え,気持ちなどを複数の情報を整理,比較しながら,明確な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想を伝え合ったりする活動。
(イ) 社会的な話題について,ニュースや講演などを聞いたり読んだりして,情報や考え,気持ちなどを複数の情報を整理,比較した上で自分自身の立場を明らかにしながら,明確な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質疑応答をしたり,意見や感想...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い 「英語コミュニケーションⅡ」の3と同様に取り扱うものとする。
第4 ディベート・ディスカッションⅠ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,話すこと[やり取り]の領域において設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 話すこと[やり取り]
ア 日常的な話題や社会的な話題に関する論題について,使用する語句や文,議論の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,資料を的確に活用し,多様な語句や文を用いて,賛成又は反対の立場をとった上で,論理的に一貫性のある議論を展開することができるようにする。
イ 日常的な話題や社会的な話題について,使用する語句や文,議論の展開などにおいて,一定の支援を活用すれば,資料を的確に活用し,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理の構成や展開を工夫して詳しく話して伝え合うことができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 第2章第8節第2款の第4の「論理・表現Ⅰ」(以下この節において「論理・表現Ⅰ」という。)の2の(1)に示す事項について,この科目の1に示す,話すこと[やり取り]の領域における目標を達成するように取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 具体的な課題等を設定し,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,これらを論理的に適切な英語で表現することを通して,次の事項を身に付けるこ...
ア 日常的な話題や社会的な話題について,伝える内容を整理し,英語で話したり書いたり して,要点や意図,論理の展開などを明確にしながら,情報や自分自身の考えなどを話して伝え合うこと。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような話すこと[やり取り]の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 話すこと[やり取り]
(ア) 日常的な話題や社会的な話題に関する論題について ,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,論証文や英文資料などを読んで,論点を整理するとともに,それらを活用して自説の優位性を示す情報や考えを詳しく話して伝え合ったり,相手の意見に質問や反論し...
(イ) 日常的な話題や社会的な話題について ,必要に応じて,使用する語句や文,やり取りの具体的な進め方が示される状況で,スピーチや講義,英文資料などを聞いたり読んだりして,論点を整理するとともに,それらを活用して情報や自分自身の考えを適切な理由や根拠とともに詳しく話して伝えたり,他...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い
(1) コミュニケーションを図る資質・能力を育成するためのこれまでの総合的な指導を踏まえ,ディベートやディスカッションなどの言語活動を中心に,情報や考えなどを伝え合う能力の向上を図るように指導するものとする。
(2) 指導に当たっては,「論理・表現Ⅰ」及び第2章第8節第2款の第5の「論理・表現Ⅱ」(以下この節において「論理・表現Ⅱ」という。)の内容などを参照し,スピーチやプレゼンテーションについても,適宜指導するものとする。
第5 ディベート・ディスカッションⅡ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,話すこと[やり取り]の領域において設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 話すこと[やり取り]
ア 社会的な話題に関する論題について,使用する語句や文,議論の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,複数の資料を的確に活用し,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,賛成又は反対の立場をとった上で,聞き手を説得することができるよう,論理的に一貫性のある...
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,議論の展開などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,複数の資料を的確に活用し,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,課題の解決策などについて合意形成することができるよう,他者の意見などに配慮しながら自分自身の意見や...
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「ディベート・ディスカッションⅠ」の2の(1)と同様に取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「ディベート・ディスカッションⅠ」の2の(2)に示す事項について,この科目の1に示す,話すこと[やり取り]の領域における目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような話すこと[やり取り]の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「ディベート・ディスカッションⅠ」の2の(3)の①に示す言語活動のうち,「ディベート・ディスカッションⅠ」における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 話すこと[やり取り]
(ア) 社会的な話題に関する論題についての複数の論証文や英文資料などを読んで,論点を整理するとともに,それらを活用して自説の優位性を効果的に示したり,相手の議論に応じて,適切な質問や反論をしたりして聞き手を説得するディベートをする活動。また,やり取りした内容を踏まえて,自分自身の考...
(イ) 社会的な話題について,複数のスピーチや講義,英文資料などを聞いたり読んだりして,論点の共通点や相違点を整理,比較するとともに,課題の解決策などを効果的な理由や根拠とともに詳しく話して伝え合い,他者の意見に適切に応じて最善の解決策をまとめるためのディスカッションをする活動。ま...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い
(1) 「ディベート・ディスカッションⅠ」の3の(1)と同様に取り扱うものとする。
(2) 指導に当たっては,「論理・表現Ⅱ」及び第2章第8節第2款の第6の「論理・表現Ⅲ」(以下この節において「論理・表現Ⅲ」という。)の内容などを参照し,スピーチやプレゼンテーションについても,適宜指導するものとする。
第6 エッセイライティングⅠ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,書くことの領域において設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,資料を的確に活用し,多様な語句や文を用いて,情報や考え,気持ちなどを論理の構成や展開を工夫して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,一定の支援を活用すれば,資料を的確に活用し,多様な語句や文を用いて,意見や主張などを論理の構成や展開を工夫して複数の段落から成る文章で詳しく書いて伝えることができるようにする。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「論理・表現Ⅰ」の2の(1)に示す事項について,この科目の1に示す,書くことの領域における目標を達成するように取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 具体的な課題等を設定し,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,これらを論理的に適切な英語で表現することを通して,次の事項を身に付けるこ...
ア 日常的な話題や社会的な話題について,英語を聞いたり読んだりして得られた情報や考えなどを活用しながら,情報や自分自身の考えなどを書いて適切に表現すること。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような書くことの言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 書くこと
(ア) 日常的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,ニュースや新聞記事などを聞いたり読んだりして,論点を整理した上で,それらを活用して情報や考え,気持ちなどを適切な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳し...
(イ) 社会的な話題について,必要に応じて,使用する語句や文,文章例が示されたり,準備のための一定の時間が確保されたりする状況で,スピーチや講義,英文資料などを聞いたり読んだりして,論点を整理した上で,それらを活用して意見や主張などを適切な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い
(1) コミュニケーションを図る資質・能力を育成するためのこれまでの総合的な指導を踏まえ,文章を書くことなどの言語活動を中心に,情報や考えなどを表現する能力の向上を図るように指導するものとする。
(2) 指導に当たっては,「論理・表現Ⅰ」及び「論理・表現Ⅱ」の内容などを参照 するものとする。
第7 エッセイライティングⅡ
1 目標 英語学習の特質を踏まえ,以下に示す,書くことの領域において設定する目標の実現を目指した指導を通して,第1款の(1)及び(2)に示す資質・能力を一体的に育成するとともに,その過程を通して,第1款の(3)に示す資質・能力を育成する。
(1) 書くこと
ア 日常的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,複数の資料を的確に活用し,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,情報や考え,気持ちなどを読み手を引きつけたり説得したりできるよう,論理の構成や展開を工夫して複数の...
イ 社会的な話題について,使用する語句や文,事前の準備などにおいて,支援をほとんど活用しなくても,複数の資料を的確に活用し,多様な語句や文を目的や場面,状況などに応じて効果的に用いて,意見や主張などを読み手を引きつけたり説得したりできるよう,幅広い視点から論理の構成や展開を工夫して...
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 英語の特徴やきまりに関する事項 「エッセイライティングⅠ」の2の(1)と同様に取り扱うものとする。
〔思考力,判断力,表現力等〕
(2) 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 「エッセイライティングⅠ」の2の(2)に示す事項について,この科目の1に示す,書くことの領域における目標を達成するように取り扱うものとする。
(3) 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 (2)に示す事項については,(1)に示す事項を活用して,例えば,次のような書くことの言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通して指導する。
ア 「エッセイライティングⅠ」の2の(3)の①に示す言語活動のうち,「エッセイライティングⅠ」における学習内容の定着を図るために必要なもの。
イ 書くこと
(ア) 日常的な話題について,複数のニュースや新聞記事などを聞いたい読んだりして,読み手を引きつけたり説得したりできるよう,論点を整理した上で,それらを活用して情報や考え,気持ちなどを効果的な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動。また,書いた内容を読み合い,質...
(イ) 社会的な話題について,複数のスピーチや講義,英文資料などを聞いたり読んだりして,読み手を引きつけたり説得したりできるよう,論点を整理した上で,それらを活用して 意見や主張などを複数の情報を整理,比較しながら,効果的な理由や根拠とともに複数の段落を用いて詳しく書いて伝える活動...
② 言語の働きに関する事項 「英語コミュニケーションⅠ」の2の(3)の②と同様に取り扱うものとする。
3 内容の取扱い
(1) 「エッセイライティングⅠ」の3の(1)と同様に取り扱うものとする。
(2) 指導に当たっては,「論理・表現Ⅱ」及び「論理・表現Ⅲ」の内容などを参照するものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,小学校や中学校における指導との接続に留意しながら,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,具体的な課題等を設定し,生徒が外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせながら,コミュニケーションの目的や場面,状...
(2) 英語に関する学科においては,「総合英語Ⅰ」及び「ディベート・ディスカッションⅠ」を原則として,全ての生徒に履修させること。
(3) 「総合英語Ⅱ」は「総合英語Ⅰ」又は「英語コミュニケーションⅠ」を履修した後に,「総合英語Ⅲ」は「総合英語Ⅱ」を履修した後に,「ディベート・ディスカッションⅡ」は「ディベート・ディスカッションⅠ」を履修した後に,「エッセイライティングⅡ」は「エッセイライティングⅠ」を履修した...
(4) 多様な生徒の実態に応じ,生徒の学習負担に配慮しながら,年次ごと及び科目ごとの目標を適切に定め,学校が定める卒業までの指導計画を通して十分に段階を踏みながら,英語科の目標の実現を図るようにすること。
(5) 実際に英語を使用して自分自身の考えを伝え合うなどの言語活動を行う際は,既習の語句や文構造,文法事項などの学習内容を繰り返し指導し定着を図ること。
(6) 生徒が英語に触れる機会を充実させるとともに,授業を実際のコミュニケーションの場面とするため,授業は英語で行うことを基本とする。その際,生徒の理解の程度に応じた英語を用いるようにすること。
(7) 言語能力の向上を図る観点から,言語活動などにおいて第2章に示す国語科と連携を図り,指導の効果を高めるとともに,日本語と英語の語彙や表現,論理の展開などの違いや共通点に気付かせ,その背景にある歴史や文化,習慣などに対する理解が深められるよう工夫をすること。
(8) 言語活動で扱う題材は,生徒の興味・関心に合ったものとし,第2章に示す国語科や地理歴史科,理科など,他の教科等で学習した内容と関連付けるなどして,英語を用いて課題解決を図る力を育成する工夫をすること。
(9) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(10) 指導計画の作成や授業の実施に当たっては,ネイティブ・スピーカーや英語が堪能な地域人材などの協力を得る等,指導体制の充実を図るとともに,指導方法の工夫を行うこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 単に英語を日本語に,又は日本語を英語に置き換えるような指導とならないよう,各科目の内容の(1)に示す言語材料については,意味のある文脈でのコミュニケーションの中で繰り返し触れることを通して指導すること。また,生徒の発達の段階に応じて,聞いたり読んだりすることを通して意味を理...
(2) 音声指導の補助として,必要に応じて発音表記を用いて指導することもできることに留意すること。
(3) 文法事項の指導に当たっては,文法はコミュニケーションを支えるものであることを踏まえ,過度に文法的な正しさのみを強調したり,用語や用法の区別などの指導が中心となったりしないよう配慮し,使用する場面や伝えようとする内容と関連付けて整理するなど,実際のコミュニケーションにおいて活...
(4) 現代の標準的な英語によること。ただし,様々な英語が国際的に広くコミュニケーションの手段として使われている実態にも配慮すること。
(5) 話すことや書くことの指導に当たっては,目的や場面,状況などに応じたやり取りや発表,文章などの具体例を示した上で,生徒がそれらを参考にしながら自分で表現できるよう留意すること。
(6) 中学校で身に付けた使い方を基礎として,辞書を効果的に活用できるようにすること。
(7) 生徒が発話する機会を増やすとともに,他者と協働する力を育成するため,ペア・ワーク,グループ・ワークなどの学習形態について適宜工夫すること。その際,他者とコミュニケーションを行うことに課題がある生徒については,個々の生徒の特性に応じて指導内容や指導方法を工夫すること。
(8) 生徒が身に付けるべき資質・能力や生徒の実態,教材の内容などに応じて,視聴覚教材やコンピュータ,情報通信ネットワーク,教育機器などを有効活用し,生徒の興味・関心をより高めるとともに,英語による情報の発信に慣れさせるために,キーボードを使って英文を入力するなどの活動を効果的に取...
(9) 各単元や各時間の指導に当たっては,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などを設定し,言語活動を通して育成すべき資質・能力を明確に示すことにより,生徒が学習の見通しを立てたり,振り返ったりして,主体的,自律的に学習することができるようにすること。
3 教材については,次の事項に留意するものとする。
(1) 教材は,五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた統合的な言語活動を通してコミュニケーションを図る資質・能力を総合的に育成するため, 各科目の五つの領域別の目標と2に示す内容との関係について,単元など内容や時間のまとまりごとに各教材の中で明確に示すとともに,実際の言語...
(2) 英語を使用している人々を中心とする世界の人々や日本人の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史,伝統文化,自然科学などに関するものの中から,生徒の発達の段階や興味・関心に即して適切な題材を効果的に取り上げるものとし,次の観点に配慮すること。
(ア) 多様な考え方に対する理解を深めさせ,公正な判断力を養い豊かな心情を育てるのに役立つこと。
(イ) 我が国の文化や,英語の背景にある文化に対する関心を高め,理解を深めようとする態度を養うのに役立つこと。
(ウ) 社会がグローバル化する中で,広い視野から国際理解を深め,国際社会と向き合うことが求められている我が国の一員としての自覚を高めるとともに,国際協調の精神を養うのに役立つこと。
(エ) 人間,社会,自然などについての考えを深めるのに役立つこと。
第4章 総合的な探究の時間
第1 目標 探究の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 探究の過程において,課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究の意義や価値を理解するようにする。
(2) 実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め,整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
(3) 探究に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,新たな価値を創造し,よりよい社会を実現しようとする態度を養う。
第2 各学校において定める目標及び内容
1 目標 各学校においては,第1の目標を踏まえ,各学校の総合的な探究の時間の目標を定める。
2 内容 各学校においては,第1の目標を踏まえ,各学校の総合的な探究の時間の内容を定める。
3 各学校において定める目標及び内容の取扱い 各学校において定める目標及び内容の設定に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各学校において定める目標については,各学校における教育目標を踏まえ,総合的な探究の時間を通して育成を目指す資質・能力を示すこと。
(2) 各学校において定める目標及び内容については,他教科等の目標及び内容との違いに留意しつつ,他教科等で育成を目指す資質・能力との関連を重視すること。
(3) 各学校において定める目標及び内容については,地域や社会との関わりを重視すること。
(4) 各学校において定める内容については,目標を実現するにふさわしい探究課題,探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力を示すこと。
(5) 目標を実現するにふさわしい探究課題については,地域や学校の実態,生徒の特性等に応じて,例えば,国際理解,情報,環境,福祉・健康などの現代的な諸課題に対応する横断的・総合的な課題,地域や学校の特色に応じた課題,生徒の興味・関心に基づく課題,職業や自己の進路に関する課題などを踏...
(6) 探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力については,次の事項に配慮すること。
ア 知識及び技能については,他教科等及び総合的な探究の時間で習得する知識及び技能が相互に関連付けられ,社会の中で生きて働くものとして形成されるようにすること。
イ 思考力,判断力,表現力等については,課題の設定,情報の収集,整理・分析,まとめ・表現などの探究の過程において発揮され,未知の状況において活用できるものとして身に付けられるようにすること。
ウ 学びに向かう力,人間性等については,自分自身に関すること及び他者や社会との関わりに関することの両方の視点を踏まえること。
(7) 目標を実現するにふさわしい探究課題及び探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力については,教科・科目等を越えた全ての学習の基盤となる資質・能力が育まれ,活用されるものとなるよう配慮すること。
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 年間や,単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,生徒や学校,地域の実態等に応じて,生徒が探究の見方・考え方を働かせ,教科・科目等の枠を超えた横断的・総合的な学習や生徒の興...
(2) 全体計画及び年間指導計画の作成に当たっては,学校における全教育活動との関連の下に,目標及び内容,学習活動,指導方法や指導体制,学習の評価の計画などを示すこと。
(3) 目標を実現するにふさわしい探究課題を設定するに当たっては,生徒の多様な課題に対する意識を生かすことができるよう配慮すること。
(4) 他教科等及び総合的な探究の時間で身に付けた資質・能力を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにすること。その際,言語能力,情報活用能力など全ての学習の基盤となる資質・能力を重視すること。
(5) 他教科等の目標及び内容との違いに留意しつつ,第1の目標並びに第2の各学校において定める目標及び内容を踏まえた適切な学習活動を行うこと。
(6) 各学校における総合的な探究の時間の名称については,各学校において適切に定めること。
(7) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(8) 総合学科においては,総合的な探究の時間の学習活動として,原則として生徒が興味・関心,進路等に応じて設定した課題について知識や技能の深化,総合化を図る学習活動を含むこと。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 第2の各学校において定める目標及び内容に基づき,生徒の学習状況に応じて教師が適切な指導を行うこと。
(2) 課題の設定においては,生徒が自分で課題を発見する過程を重視すること。
(3) 第2の3の(6)のウにおける両方の視点を踏まえた学習を行う際には,これらの視点を生徒が自覚し,内省的に捉えられるよう配慮すること。
(4) 探究の過程においては,他者と協働して課題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し,まとめたり表現したりするなどの学習活動が行われるようにすること。その際,例えば,比較する,分類する,関連付けるなどの考えるための技法が自在に活用されるようにすること。
(5) 探究の過程においては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切かつ効果的に活用して,情報を収集・整理・発信するなどの学習活動が行われるよう工夫すること。その際,情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮すること。
(6) 自然体験や就業体験活動,ボランティア活動などの社会体験,ものづくり,生産活動などの体験活動,観察・実験・実習,調査・研究,発表や討論などの学習活動を積極的に取り入れること。
(7) 体験活動については,第1の目標並びに第2の各学校において定める目標及び内容を踏まえ,探究の過程に適切に位置付けること。
(8) グループ学習や個人研究などの多様な学習形態,地域の人々の協力も得つつ,全教師が一体となって指導に当たるなどの指導体制について工夫を行うこと。
(9) 学校図書館の活用,他の学校との連携,公民館,図書館,博物館等の社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携,地域の教材や学習環境の積極的な活用などの工夫を行うこと。
(10) 職業や自己の進路に関する学習を行う際には,探究に取り組むことを通して,自己を理解し,将来の在り方生き方を考えるなどの学習活動が行われるようにすること。
第5章 特別活動
第1 目標 集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,様々な集団活動に自主的,実践的に取り組み,互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して,次のとおり資質・能力を育成することを目指す。
(1) 多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し,行動の仕方を身に付けるようにする。
(2) 集団や自己の生活,人間関係の課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成を図ったり,意思決定したりすることができるようにする。
(3) 自主的,実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして,主体的に集団や社会に参画し,生活及び人間関係をよりよく形成するとともに,人間としての在り方生き方についての自覚を深め,自己実現を図ろうとする態度を養う。
第2 各活動・学校行事の目標及び内容
〔ホームルーム活動〕
1 目標 ホームルームや学校での生活をよりよくするための課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成し,役割を分担して協力して実践したり,ホームルームでの話合いを生かして自己の課題の解決及び将来の生き方を描くために意思決定して実践したりすることに,自主的,実践的に取り組むことを...
2 内容 1の資質・能力を育成するため,全ての学年において,次の各活動を通して,それぞれの活動の意義及び活動を行う上で必要となることについて理解し,主体的に考えて実践できるよう指導する。
(1) ホームルームや学校における生活づくりへの参画
ア ホームルームや学校における生活上の諸問題の解決 ホームルームや学校における生活を向上・充実させるための課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成を図り,実践すること。
イ ホームルーム内の組織づくりや役割の自覚 ホームルーム生活の充実や向上のため,生徒が主体的に組織をつくり,役割を自覚しながら仕事を分担して,協力し合い実践すること。
ウ 学校における多様な集団の生活の向上 生徒会などホームルームの枠を超えた多様な集団における活動や学校行事を通して学校生活の向上を図るため,ホームルームとしての提案や取組を話し合って決めること。
(2) 日常の生活や学習への適応と自己の成長及び健康安全
ア 自他の個性の理解と尊重,よりよい人間関係の形成 自他の個性を理解して尊重し,互いのよさや可能性を発揮し,コミュニケーションを図りながらよりよい集団生活をつくること。
イ 男女相互の理解と協力 男女相互について理解するとともに,共に協力し尊重し合い,充実した生活づくりに参画すること。
ウ 国際理解と国際交流の推進 我が国と他国の文化や生活習慣などについて理解し,よりよい交流の在り方を考えるなど,共に尊重し合い,主体的に国際社会に生きる日本人としての在り方生き方を探求しようとすること。
エ 青年期の悩みや課題とその解決 心や体に関する正しい理解を基に,適切な行動をとり,悩みや不安に向き合い乗り越えようとすること。
オ 生命の尊重と心身ともに健康で安全な生活態度や規律ある習慣の確立 節度ある健全な生活を送るなど現在及び生涯にわたって心身の健康を保持増進することや,事件や事故,災害等から身を守り安全に行動すること。
(3) 一人一人のキャリア形成と自己実現
ア 学校生活と社会的・職業的自立の意義の理解 現在及び将来の生活や学習と自己実現とのつながりを考えたり,社会的・職業的自立の意義を意識したりしながら,学習の見通しを立て,振り返ること。
イ 主体的な学習態度の確立と学校図書館等の活用 自主的に学習する場としての学校図書館等を活用し,自分にふさわしい学習方法や学習習慣を身に付けること。
ウ 社会参画意識の醸成や勤労観・職業観の形成 社会の一員としての自覚や責任をもち,社会生活を営む上で必要なマナーやルール,働くことや社会に貢献することについて考えて行動すること。
エ 主体的な進路の選択決定と将来設計 適性やキャリア形成などを踏まえた教科・科目を選択することなどについて,目標をもって,在り方生き方や進路に関する適切な情報を収集・整理し,自己の個性や興味・関心と照らして考えること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)の指導に当たっては,集団としての意見をまとめる話合い活動など中学校の積み重ねや経験を生かし,それらを発展させることができるよう工夫すること。
(2) 内容の(3)の指導に当たっては,学校,家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て,学んだことを振り返りながら,新たな学習や生活への意欲につなげたり,将来の在り方生き方を考えたりする活動を行うこと。その際,生徒が活動を記録し蓄積する教材等を活用すること。
〔生徒会活動〕
1 目標 異年齢の生徒同士で協力し,学校生活の充実と向上を図るための諸問題の解決に向けて,計画を立て役割を分担し,協力して運営することに自主的,実践的に取り組むことを通して,第1の目標に掲げる資質・能力を育成することを目指す。
2 内容 1の資質・能力を育成するため,学校の全生徒をもって組織する生徒会において,次の各活動を通して,それぞれの活動の意義及び活動を行う上で必要となることについて理解し,主体的に考えて実践できるよう指導する。
(1) 生徒会の組織づくりと生徒会活動の計画や運営 生徒が主体的に組織をつくり,役割を分担し,計画を立て,学校生活の課題を見いだし解決するために話し合い,合意形成を図り実践すること。
(2) 学校行事への協力 学校行事の特質に応じて,生徒会の組織を活用して,計画の一部を担当したり,運営に主体的に協力したりすること。
(3) ボランティア活動などの社会参画 地域や社会の課題を見いだし,具体的な対策を考え,実践し,地域や社会に参画できるようにすること。
〔学校行事〕
1 目標 全校若しくは学年又はそれらに準ずる集団で協力し,よりよい学校生活を築くための体験的な活動を通して,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養いながら,第1の目標に掲げる資質・能力を育成することを目指す。
2 内容 1の資質・能力を育成するため,全校若しくは学年又はそれらに準ずる集団を単位として,次の各行事において,学校生活に秩序と変化を与え,学校生活の充実と発展に資する体験的な活動を行うことを通して,それぞれの学校行事の意義及び活動を行う上で必要となることについて理解し,主体的に考...
(1) 儀式的行事 学校生活に有意義な変化や折り目を付け,厳粛で清新な気分を味わい,新しい生活の展開への動機付けとなるようにすること。
(2) 文化的行事 平素の学習活動の成果を発表し,自己の向上の意欲を一層高めたり,文化や芸術に親しんだりするようにすること。
(3) 健康安全・体育的行事 心身の健全な発達や健康の保持増進,事件や事故,災害等から身を守る安全な行動や規律ある集団行動の体得,運動に親しむ態度の育成,責任感や連帯感の涵(かん)養,体力の向上などに資するようにすること。
(4) 旅行・集団宿泊的行事 平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすること。
(5) 勤労生産・奉仕的行事 勤労の尊さや創造することの喜びを体得し,就業体験活動などの勤労観・職業観の形成や進路の選択決定などに資する体験が得られるようにするとともに,共に助け合って生きることの喜びを体得し,ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験が得られるようにすること。...
3 内容の取扱い
(1) 生徒や学校,地域の実態に応じて,内容に示す行事の種類ごとに,行事及びその内容を重点化するとともに,各行事の趣旨を生かした上で,行事間の関連や統合を図るなど精選して実施すること。また,実施に当たっては,自然体験や社会体験などの体験活動を充実するとともに,体験活動を通して気付い...
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 特別活動の各活動及び学校行事を見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,よりよい人間関係の形成,よりよい集団生活の構築や社会への参画及び自己実現に資するよう,生徒が集団や社会の形成者としての見方・考え方...
(2) 各学校においては,次の事項を踏まえて特別活動の全体計画や各活動及び学校行事の年間指導計画を作成すること。
ア 学校の創意工夫を生かし,ホームルームや学校,地域の実態,生徒の発達の段階などを考慮すること。
イ 第2に示す内容相互及び各教科・科目,総合的な探究の時間などの指導との関連を図り,生徒による自主的,実践的な活動が助長されるようにすること。特に社会において自立的に生きることができるようにするため,社会の一員としての自己の生き方を探求するなど,人間としての在り方生き方の指導が行わ...
ウ 家庭や地域の人々との連携,社会教育施設等の活用などを工夫すること。その際,ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験的な活動や就業体験活動などの勤労に関わる体験的な活動の機会をできるだけ取り入れること。
(3) ホームルーム活動における生徒の自発的,自治的な活動を中心として,各活動と学校行事を相互に関連付けながら,個々の生徒についての理解を深め,教師と生徒,生徒相互の信頼関係を育み,ホームルーム経営の充実を図ること。その際,特に,いじめの未然防止等を含めた生徒指導との関連を図るよう...
(4) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(5) 第1章第1款の2の(2)に示す道徳教育の目標に基づき,特別活動の特質に応じて適切な指導をすること。
(6) ホームルーム活動については,主としてホームルームごとにホームルーム担任の教師が指導することを原則とし,活動の内容によっては他の教師などの協力を得ること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) ホームルーム活動及び生徒会活動の指導については,指導内容の特質に応じて,教師の適切な指導の下に,生徒の自発的,自治的な活動が効果的に展開されるようにすること。その際,よりよい生活を築くために自分たちできまりをつくって守る活動などを充実するよう工夫すること。
(2) 生徒及び学校の実態並びに第1章第7款の1に示す道徳教育の重点などを踏まえ,各学年において取り上げる指導内容の重点化を図るとともに,必要に応じて,内容間の関連や統合を図ったり,他の内容を加えたりすることができること。
(3) 学校生活への適応や人間関係の形成,教科・科目や進路の選択などについては,主に集団の場面で必要な指導や援助を行うガイダンスと,個々の生徒の多様な実態を踏まえ,一人一人が抱える課題に個別に対応した指導を行うカウンセリング(教育相談を含む。)の双方の趣旨を踏まえて指導を行うこと。...
(4) 異年齢集団による交流を重視するとともに,幼児,高齢者,障害のある人々などとの交流や対話,障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習の機会を通して,協働することや,他者の役に立ったり社会に貢献したりすることの喜びを得られる活動を充実すること。
(5) 特別活動の一環として学校給食を実施する場合には,食育の観点を踏まえた適切な指導を行うこと。
3 入学式や卒業式などにおいては,その意義を踏まえ,国旗を掲揚するとともに,国歌を斉唱するよう指導するものとする。
第1章 総則
第1款 教育課程編成の一般方針
1 各学校においては,教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い,生徒の人間として調和のとれた育成を目指し,地域や学校の実態,課程や学科の特色,生徒の心身の発達の段階及び特性等を十分考慮して,適切な教育課程を編成するものとし,これらに掲げる目標を達成する...
2 学校における道徳教育は,生徒が自己探求と自己実現に努め国家・社会の一員としての自覚に基づき行為しうる発達の段階にあることを考慮し人間としての在り方生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことにより,その充実を図るものとし,各教科に属する科目,総合的な学習の時間及び特別...
3 学校における体育・健康に関する指導は,生徒の発達の段階を考慮して,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,学校における食育の推進並びに体力の向上に関する指導,安全に関する指導及び心身の健康の保持増進に関する指導については,保健体育科はもとより,家庭科,特別活動など...
4 学校においては,地域や学校の実態等に応じて,就業やボランティアにかかわる体験的な学習の指導を適切に行うようにし,勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ,望ましい勤労観,職業観の育成や社会奉仕の精神の涵《かん》養に資するものとする。
第2款 各教科・科目及び単位数等
1 卒業までに履修させる単位数等  各学校においては,卒業までに履修させる下記2から5までに示す各教科に属する科目及びその単位数,総合的な学習の時間の単位数並びに特別活動及びその授業時数に関する事項を定めるものとする。この場合,各教科に属する科目(以下「各教科・科目」という。)及び...
2 各学科に共通する各教科・科目及び総合的な学習の時間並びに標準単位数  各学校においては,教育課程の編成に当たって,次の表に掲げる各教科・科目及び総合的な学習の時間並びにそれぞれの標準単位数を踏まえ,生徒に履修させる各教科・科目及び総合的な学習の時間並びにそれらの単位数について適...
【摘要】教科等(科目:標準単位数) 国語(国語総合:4,国語表現:3,現代文A:2,現代文B:4,古典A:2,古典B:4) 地理歴史(世界史A:2,世界史B:4,日本史A:2,日本史B:4,地理A:2,地理B:4) 公民(現代社会:2,倫理:2,政治・経済:2) 数学(数学Ⅰ:3,...
3 主として専門学科において開設される各教科・科目  各学校においては,教育課程の編成に当たって,次の表に掲げる主として専門学科(専門教育を主とする学科をいう。以下同じ。)において開設される各教科・科目及び設置者の定めるそれぞれの標準単位数を踏まえ,生徒に履修させる各教科・科目及び...
農業(農業と環境,課題研究,総合実習,農業情報処理,作物,野菜,果樹,草花,畜産,農業経営,農業機械,食品製造,食品化学,微生物利用,植物バイオテクノロジー,動物バイオテクノロジー,農業経済,食品流通,森林科学,森林経営,林産物利用,農業土木設計,農業土木施工,水循環,造園計画,造...
工業(工業技術基礎,課題研究,実習,製図,工業数理基礎,情報技術基礎,材料技術基礎,生産システム技術,工業技術英語,工業管理技術,環境工学基礎,機械工作,機械設計,原動機,電子機械,電子機械応用,自動車工学,自動車整備,電気基礎,電気機器,電力技術,電子技術,電子回路,電子計測制御...
商業(ビジネス基礎,課題研究,総合実践,ビジネス実務,マーケティング,商品開発,広告販売促進,ビジネス経済,ビジネス経済応用,経済活動と法,簿記,財務会計Ⅰ,財務会計Ⅱ,原価計算,管理会計,情報処理,ビジネス情報,電子商取引,プログラミング,ビジネス情報管理)
水産(水産海洋基礎,課題研究,総合実習,海洋情報技術,水産海洋科学,漁業,航海・計器,船舶運用,船用機関,機械設計工作,電気理論,移動体通信工学,海洋通信技術,資源増殖,海洋生物,海洋環境,小型船舶,食品製造,食品管理,水産流通,ダイビング,マリンスポーツ)
家庭(生活産業基礎,課題研究,生活産業情報,消費生活,子どもの発達と保育,子ども文化,生活と福祉,リビングデザイン,服飾文化,ファッション造形基礎,ファッション造形,ファッションデザイン,服飾手芸,フードデザイン,食文化,調理,栄養,食品,食品衛生,公衆衛生)
看護(基礎看護,人体と看護,疾病と看護,生活と看護,成人看護,老年看護,精神看護,在宅看護,母性看護,小児看護,看護の統合と実践,看護臨地実習,看護情報活用)
情報(情報産業と社会,課題研究,情報の表現と管理,情報と問題解決,情報テクノロジー,アルゴリズムとプログラム,ネットワークシステム,データベース,情報システム実習,情報メディア,情報デザイン,表現メディアの編集と表現,情報コンテンツ実習)
福祉(社会福祉基礎,介護福祉基礎,コミュニケーション技術,生活支援技術,介護過程,介護総合演習,介護実習,こころとからだの理解,福祉情報活用)
理数(理数数学Ⅰ,理数数学Ⅱ,理数数学特論,理数物理,理数化学,理数生物,理数地学,課題研究)
体育(スポーツ概論,スポーツⅠ,スポーツⅡ,スポーツⅢ,スポーツⅣ,スポーツⅤ,スポーツⅥ,スポーツ総合演習)
音楽(音楽理論,音楽史,演奏研究,ソルフェージュ,声楽,器楽,作曲,鑑賞研究)
美術(美術概論,美術史,素描,構成,絵画,版画,彫刻,ビジュアルデザイン,クラフトデザイン,情報メディアデザイン,映像表現,環境造形,鑑賞研究)
英語(総合英語,英語理解,英語表現,異文化理解,時事英語)
4 学校設定科目  学校においては,地域,学校及び生徒の実態,学科の特色等に応じ,特色ある教育課程の編成に資するよう,上記2及び3の表に掲げる教科について,これらに属する科目以外の科目(以下「学校設定科目」という。)を設けることができる。この場合において,学校設定科目の名称,目標,...
5 学校設定教科
(1) 学校においては,地域,学校及び生徒の実態,学科の特色等に応じ,特色ある教育課程の編成に資するよう,上記2及び3の表に掲げる教科以外の教科(以下「学校設定教科」という。)及び当該教科に関する科目を設けることができる。この場合において,学校設定教科及び当該教科に関する科目の名称...
(2) 学校においては,学校設定教科に関する科目として「産業社会と人間」を設けることができる。この科目の目標,内容,単位数等を各学校において定めるに当たっては,産業社会における自己の在り方生き方について考えさせ,社会に積極的に寄与し,生涯にわたって学習に取り組む意欲や態度を養うとと...
ア 社会生活や職業生活に必要な基本的な能力や態度及び望ましい勤労観,職業観の育成
イ 我が国の産業の発展とそれがもたらした社会の変化についての考察
ウ 自己の将来の生き方や進路についての考察及び各教科・科目の履修計画の作成
第3款 各教科・科目の履修等
1 各学科に共通する必履修教科・科目及び総合的な学習の時間
(1) すべての生徒に履修させる各教科・科目(以下「必履修教科・科目」という。)は次のとおりとし,その単位数は,第2款の2に標準単位数として示された単位数を下らないものとする。ただし,生徒の実態及び専門学科の特色等を考慮し,特に必要がある場合には,「国語総合」については3単位又は2...
ア 国語のうち「国語総合」
イ 地理歴史のうち「世界史A」及び「世界史B」のうちから1科目並びに「日本史A」,「日本史B」,「地理A」及び「地理B」のうちから1科目
ウ 公民のうち「現代社会」又は「倫理」・「政治・経済」
エ 数学のうち「数学Ⅰ」
オ 理科のうち「科学と人間生活」,「物理基礎」,「化学基礎」,「生物基礎」及び「地学基礎」のうちから2科目(うち1科目は「科学と人間生活」とする。)又は「物理基礎」,「化学基礎」,「生物基礎」及び「地学基礎」のうちから3科目
カ 保健体育のうち「体育」及び「保健」
キ 芸術のうち「音楽Ⅰ」,「美術Ⅰ」,「工芸Ⅰ」及び「書道Ⅰ」のうちから1科目
ク 外国語のうち「コミュニケーション英語Ⅰ」(英語以外の外国語を履修する場合は,学校設定科目として設ける1科目とし,その標準単位数は3単位とする。)
ケ 家庭のうち「家庭基礎」,「家庭総合」及び「生活デザイン」のうちから1科目
コ 情報のうち「社会と情報」及び「情報の科学」のうちから1科目
(2) 総合的な学習の時間については,すべての生徒に履修させるものとし,その単位数は,第2款の2に標準単位数として示された単位数の下限を下らないものとする。ただし,特に必要がある場合には,その単位数を2単位とすることができる。
2 専門学科における各教科・科目の履修  専門学科における各教科・科目の履修については,上記1のほか次のとおりとする。
(1) 専門学科においては,専門教科・科目(第2款の3の表に掲げる各教科・科目,同表の教科に属する学校設定科目及び専門教育に関する学校設定教科に関する科目をいう。以下同じ。)について,すべての生徒に履修させる単位数は,25単位を下らないこと。ただし,商業に関する学科においては,上記...
(2) 専門教科・科目の履修によって,上記1の必履修教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては,その専門教科・科目の履修をもって,必履修教科・科目の履修の一部又は全部に替えることができること。
(3) 職業教育を主とする専門学科においては,総合的な学習の時間の履修により,農業,工業,商業,水産,家庭若しくは情報の各教科に属する「課題研究」,「看護臨地実習」又は「介護総合演習」(以下この項において「課題研究等」という。)の履修と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な...
3 総合学科における各教科・科目の履修等  総合学科における各教科・科目の履修等については,上記1のほか次のとおりとする。
(1) 総合学科においては,第2款の5の(2)に掲げる「産業社会と人間」をすべての生徒に原則として入学年次に履修させるものとし,標準単位数は2~4単位とすること。
(2) 総合学科においては,学年による教育課程の区分を設けない課程(以下「単位制による課程」という。)とすることを原則とするとともに,「産業社会と人間」及び専門教科・科目を合わせて25単位以上設け,生徒が多様な各教科・科目から主体的に選択履修できるようにすること。その際,生徒が選択...
第4款 各教科・科目,総合的な学習の時間及び特別活動の授業時数等
1 全日制の課程における各教科・科目及びホームルーム活動の授業は,年間35週行うことを標準とし,必要がある場合には,各教科・科目の授業を特定の学期又は特定の期間(夏季,冬季,学年末等の休業日の期間に授業日を設定する場合を含む。)に行うことができる。
2 全日制の課程における週当たりの授業時数は,30単位時間を標準とする。ただし,必要がある場合には,これを増加することができる。
3 定時制の課程における授業日数の季節的配分又は週若しくは1日当たりの授業時数については,生徒の勤労状況と地域の諸事情等を考慮して,適切に定めるものとする。
4 ホームルーム活動の授業時数については,原則として,年間35単位時間以上とするものとする。
5 生徒会活動及び学校行事については,学校の実態に応じて,それぞれ適切な授業時数を充てるものとする。
6 定時制の課程において,特別の事情がある場合には,ホームルーム活動の授業時数の一部を減じ,又はホームルーム活動及び生徒会活動の内容の一部を行わないものとすることができる。
7 各教科・科目,総合的な学習の時間及び特別活動(以下「各教科・科目等」という。)のそれぞれの授業の1単位時間は,各学校において,各教科・科目等の授業時数を確保しつつ,生徒の実態及び各教科・科目等の特質を考慮して適切に定めるものとする。なお,10分間程度の短い時間を単位として特定の...
8 総合的な学習の時間における学習活動により,特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては,総合的な学習の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる。
第5款 教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項
1 選択履修の趣旨を生かした適切な教育課程編成  教育課程の編成に当たっては,生徒の特性,進路等に応じた適切な各教科・科目の履修ができるようにし,このため,多様な各教科・科目を設け生徒が自由に選択履修することのできるよう配慮するものとする。また,教育課程の類型を設け,そのいずれかの...
2 各教科・科目等の内容等の取扱い
(1) 学校においては,第2章以下に示していない事項を加えて指導することができる。また,第2章以下に示す内容の取扱いのうち内容の範囲や程度等を示す事項は,当該科目を履修するすべての生徒に対して指導するものとする内容の範囲や程度等を示したものであり,学校において必要がある場合には,こ...
(2) 第2章以下に示す各教科・科目及び特別活動の内容に掲げる事項の順序は,特に示す場合を除き,指導の順序を示すものではないので,学校においては,その取扱いについて適切な工夫を加えるものとする。
(3) 学校においては,あらかじめ計画して,各教科・科目の内容及び総合的な学習の時間における学習活動を学期の区分に応じて単位ごとに分割して指導することができる。
(4) 学校においては,特に必要がある場合には,第2章及び第3章に示す教科及び科目の目標の趣旨を損なわない範囲内で,各教科・科目の内容に関する事項について,基礎的・基本的な事項に重点を置くなどその内容を適切に選択して指導することができる。
3 指導計画の作成に当たって配慮すべき事項  各学校においては,次の事項に配慮しながら,学校の創意工夫を生かし,全体として,調和のとれた具体的な指導計画を作成するものとする。
(1) 各教科・科目等について相互の関連を図り,発展的,系統的な指導ができるようにすること。
(2) 各教科・科目の指導内容については,各事項のまとめ方及び重点の置き方に適切な工夫を加えて,効果的な指導ができるようにすること。
(3) 学校や生徒の実態等に応じ,必要がある場合には,例えば次のような工夫を行い,義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るようにすること。
ア 各教科・科目の指導に当たり,義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るための学習機会を設けること。
イ 義務教育段階での学習内容の確実な定着を図りながら,必履修教科・科目の内容を十分に習得させることができるよう,その単位数を標準単位数の標準の限度を超えて増加して配当すること。
ウ 義務教育段階での学習内容の確実な定着を図ることを目標とした学校設定科目等を履修させた後に,必履修教科・科目を履修させるようにすること。
(4) 全教師が協力して道徳教育を展開するため,第1款の2に示す道徳教育の目標を踏まえ,指導の方針や重点を明確にして,学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育について,その全体計画を作成すること。
4 職業教育に関して配慮すべき事項
(1) 普通科においては,地域や学校の実態,生徒の特性,進路等を考慮し,必要に応じて,適切な職業に関する各教科・科目の履修の機会の確保について配慮するものとする。
(2) 職業教育を主とする専門学科においては,次の事項に配慮するものとする。
ア 職業に関する各教科・科目については,実験・実習に配当する授業時数を十分確保するようにすること。
イ 生徒の実態を考慮し,職業に関する各教科・科目の履修を容易にするため特別な配慮が必要な場合には,各分野における基礎的又は中核的な科目を重点的に選択し,その内容については基礎的・基本的な事項が確実に身に付くように取り扱い,また,主として実験・実習によって指導するなどの工夫をこらすよ...
(3) 学校においては,キャリア教育を推進するために,地域や学校の実態,生徒の特性,進路等を考慮し,地域や産業界等との連携を図り,産業現場等における長期間の実習を取り入れるなどの就業体験の機会を積極的に設けるとともに,地域や産業界等の人々の協力を積極的に得るよう配慮するものとする。...
(4) 職業に関する各教科・科目については,次の事項に配慮するものとする。
ア 職業に関する各教科・科目については,就業体験をもって実習に替えることができること。この場合,就業体験は,その各教科・科目の内容に直接関係があり,かつ,その一部としてあらかじめ計画されるものであることを要すること。
イ 農業,水産及び家庭に関する各教科・科目の指導に当たっては,ホームプロジェクト並びに学校家庭クラブ及び学校農業クラブなどの活動を活用して,学習の効果を上げるよう留意すること。この場合,ホームプロジェクトについては,その各教科・科目の授業時数の10分の2以内をこれに充てることができ...
ウ 定時制及び通信制の課程において,職業に関する各教科・科目を履修する生徒が,現にその各教科・科目と密接な関係を有する職業(家事を含む。)に従事している場合で,その職業における実務等が,その各教科・科目の一部を履修した場合と同様の成果があると認められるときは,その実務等をもってその...
5 教育課程の実施等に当たって配慮すべき事項  以上のほか,次の事項について配慮するものとする。
(1) 各教科・科目等の指導に当たっては,生徒の思考力,判断力,表現力等をはぐくむ観点から,基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習活動を重視するとともに,言語に対する関心や理解を深め,言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え,生徒の言語活動を充実すること。
(2) 学校の教育活動全体を通じて,個々の生徒の特性等の的確な把握に努め,その伸長を図ること。また,生徒が適切な各教科・科目や類型を選択し学校やホームルームでの生活によりよく適応するとともに,現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力を育成することができるよう,ガイダンスの機能の...
(3) 教師と生徒の信頼関係及び生徒相互の好ましい人間関係を育てるとともに生徒理解を深め,生徒が主体的に判断,行動し積極的に自己を生かしていくことができるよう,生徒指導の充実を図ること。
(4) 生徒が自己の在り方生き方を考え,主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,計画的,組織的な進路指導を行い,キャリア教育を推進すること。
(5) 各教科・科目等の指導に当たっては,生徒が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるようにすること。
(6) 各教科・科目等の指導に当たっては,教師間の連携協力を密にするなど指導体制を確立するとともに,学校や生徒の実態に応じ,個別指導やグループ別指導,繰り返し指導,教師間の協力的な指導,生徒の学習内容の習熟の程度等に応じた弾力的な学級の編成など指導方法や指導体制を工夫改善し,個に応...
(7) 学習の遅れがちな生徒などについては,各教科・科目等の選択,その内容の取扱いなどについて必要な配慮を行い,生徒の実態に応じ,例えば義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための指導を適宜取り入れるなど,指導内容や指導方法を工夫すること。
(8) 障害のある生徒などについては,各教科・科目等の選択,その内容の取扱いなどについて必要な配慮を行うとともに,特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ,例えば指導についての計画又は家庭や医療,福祉,労働等の業務を行う関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成することなどによ...
(9) 海外から帰国した生徒などについては,学校生活への適応を図るとともに,外国における生活経験を生かすなど適切な指導を行うこと。
(10) 各教科・科目等の指導に当たっては,生徒が情報モラルを身に付け,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を適切かつ実践的,主体的に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに,これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。...
(11) 学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図り,生徒の主体的,意欲的な学習活動や読書活動を充実すること。
(12) 生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価するとともに,指導の過程や成果を評価し,指導の改善を行い学習意欲の向上に生かすようにすること。
(13) 生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵《かん》養等に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,地域や学校の実態に応じ,地域の人々の協...
(14) 学校がその目的を達成するため,地域や学校の実態等に応じ,家庭や地域の人々の協力を得るなど家庭や地域社会との連携を深めること。また,高等学校間や中学校,特別支援学校及び大学などとの間の連携や交流を図るとともに,障害のある幼児児童生徒などとの交流及び共同学習や高齢者などとの交...
第6款 単位の修得及び卒業の認定
1 各教科・科目及び総合的な学習の時間の単位の修得の認定
(1) 学校においては,生徒が学校の定める指導計画に従って各教科・科目を履修し,その成果が教科及び科目の目標からみて満足できると認められる場合には,その各教科・科目について履修した単位を修得したことを認定しなければならない。
(2) 学校においては,生徒が学校の定める指導計画に従って総合的な学習の時間を履修し,その成果が第4章に定める目標からみて満足できると認められる場合には,総合的な学習の時間について履修した単位を修得したことを認定しなければならない。
(3) 学校においては,生徒が1科目又は総合的な学習の時間を2以上の年次にわたって分割履修したときは,各年次ごとにその各教科・科目又は総合的な学習の時間について履修した単位を修得したことを認定することを原則とする。また,単位の修得の認定を学期の区分ごとに行うことができる。
2 卒業までに修得させる単位数  学校においては,卒業までに修得させる単位数を定め,校長は,当該単位数を修得した者で,特別活動の成果がその目標からみて満足できると認められるものについて,高等学校の全課程の修了を認定するものとする。この場合,卒業までに修得させる単位数は,74単位以上...
3 各学年の課程の修了の認定  学校においては,各学年の課程の修了の認定については,単位制が併用されていることを踏まえ,弾力的に行うよう配慮するものとする。
第7款 通信制の課程における教育課程の特例  通信制の課程における教育課程については,第1款から第6款まで(第4款,第5款の1並びに第5款の4の(4)のア及びイを除く。)に定めるところによるほか,次に定めるところによる。
1 各教科・科目の添削指導の回数及び面接指導の単位時間(1単位時間は,50分として計算するものとする。以下同じ。)数の標準は,1単位につき次の表のとおりとするほか,学校設定教科に関する科目のうち専門教科・科目以外のものについては,各学校が定めるものとする。
国語,地理歴史,公民及び数学に属する科目(添削指導3回,面接指導1(単位時間)) 理科に属する科目(添削指導3回,面接指導4(単位時間)) 保健体育に属する科目のうち「体育」(添削指導1回,面接指導5(単位時間)) 保健体育に属する科目のうち「保健」(添削指導3回,面接指導1(単位...
2 総合的な学習の時間の添削指導の回数及び面接指導の単位時間数については,各学校において,学習活動に応じ適切に定めるものとする。
3 面接指導の授業の1単位時間は,各学校において,各教科・科目の面接指導の単位時間数を確保しつつ,生徒の実態及び各教科・科目等の特質を考慮して適切に定めるものとする。
4 学校が,その指導計画に,各教科・科目又は特別活動について計画的かつ継続的に行われるラジオ放送,テレビ放送その他の多様なメディアを利用して行う学習を取り入れた場合で,生徒がこれらの方法により学習し,報告課題の作成等により,その成果が満足できると認められるときは,その生徒について,...
5 特別活動については,ホームルーム活動を含めて,各々の生徒の卒業までに30単位時間以上指導するものとする。なお,特別の事情がある場合には,ホームルーム活動及び生徒会活動の内容の一部を行わないものとすることができる。
第2章 各学科に共通する各教科
第1節 国語
第1款 目標  国語を適切に表現し的確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力を伸ばし,心情を豊かにし,言語感覚を磨き,言語文化に対する関心を深め,国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 国語総合
1 目標  国語を適切に表現し的確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力を伸ばし,心情を豊かにし,言語感覚を磨き,言語文化に対する関心を深め,国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。
2 内容
A 話すこと・聞くこと
(1) 次の事項について指導する。
ア 話題について様々な角度から検討して自分の考えをもち,根拠を明確にするなど論理の構成や展開を工夫して意見を述べること。
イ 目的や場に応じて,効果的に話したり的確に聞き取ったりすること。
ウ 課題を解決したり考えを深めたりするために,相手の立場や考えを尊重し,表現の仕方や進行の仕方などを工夫して話し合うこと。
エ 話したり聞いたり話し合ったりしたことの内容や表現の仕方について自己評価や相互評価を行い,自分の話し方や言葉遣いに役立てるとともに,ものの見方,感じ方,考え方を豊かにすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 状況に応じた話題を選んでスピーチしたり,資料に基づいて説明したりすること。
イ 調査したことなどをまとめて報告や発表をしたり,内容や表現の仕方を吟味しながらそれらを聞いたりすること。
ウ 反論を想定して発言したり疑問点を質問したりしながら,課題に応じた話合いや討論などを行うこと。
B 書くこと
(1) 次の事項について指導する。
ア 相手や目的に応じて題材を選び,文章の形態や文体,語句などを工夫して書くこと。
イ 論理の構成や展開を工夫し,論拠に基づいて自分の考えを文章にまとめること。
ウ 対象を的確に説明したり描写したりするなど,適切な表現の仕方を考えて書くこと。
エ 優れた表現に接してその条件を考えたり,書いた文章について自己評価や相互評価を行ったりして,自分の表現に役立てるとともに,ものの見方,感じ方,考え方を豊かにすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 情景や心情の描写を取り入れて,詩歌をつくったり随筆などを書いたりすること。
イ 出典を明示して文章や図表などを引用し,説明や意見などを書くこと。
ウ 相手や目的に応じた語句を用い,手紙や通知などを書くこと。
C 読むこと
(1) 次の事項について指導する。
ア 文章の内容や形態に応じた表現の特色に注意して読むこと。
イ 文章の内容を叙述に即して的確に読み取ったり,必要に応じて要約や詳述をしたりすること。
ウ 文章に描かれた人物,情景,心情などを表現に即して読み味わうこと。
エ 文章の構成や展開を確かめ,内容や表現の仕方について評価したり,書き手の意図をとらえたりすること。
オ 幅広く本や文章を読み,情報を得て用いたり,ものの見方,感じ方,考え方を豊かにしたりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 文章を読んで脚本にしたり,古典を現代の物語に書き換えたりすること。
イ 文字,音声,画像などのメディアによって表現された情報を,課題に応じて読み取り,取捨選択してまとめること。
ウ 現代の社会生活で必要とされている実用的な文章を読んで内容を理解し,自分の考えをもって話し合うこと。
エ 様々な文章を読み比べ,内容や表現の仕方について,感想を述べたり批評する文章を書いたりすること。
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
(1) 「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項について指導する。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
(ア) 言語文化の特質や我が国の文化と外国の文化との関係について気付き,伝統的な言語文化への興味・関心を広げること。
(イ) 文語のきまり,訓読のきまりなどを理解すること。
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(ア) 国語における言葉の成り立ち,表現の特色及び言語の役割などを理解すること。
(イ) 文や文章の組立て,語句の意味,用法及び表記の仕方などを理解し,語彙《い》を豊かにすること。
ウ 漢字に関する事項
(ア) 常用漢字の読みに慣れ,主な常用漢字が書けるようになること。
3 内容の取扱い
(1) 総合的な言語能力を養うため,内容のA,B,C及び〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕について相互に密接な関連を図り,効果的に指導するようにする。
(2) 内容のAに関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 話すこと・聞くことを主とする指導には15~25単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 口語のきまり,言葉遣い,敬語の用法などについて,必要に応じて扱うこと。
(3) 内容のBに関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 書くことを主とする指導には30~40単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
(4) 内容のCに関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 古典を教材とした授業時数と近代以降の文章を教材とした授業時数との割合は,おおむね同等とすることを目安として,生徒の実態に応じて適切に定めること。なお,古典における古文と漢文との割合は,一方に偏らないようにすること。
イ 文章を読み深めるため,音読,朗読,暗唱などを取り入れること。
ウ 自分の読書生活を振り返り,読書の幅を広げ,読書の習慣を養うこと。
(5) 内容の〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕については,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校の指導の上に立って,内容のA,B及びCの指導の中で深めること。
イ (1)のアの(イ)については,読むことの指導に即して行うこと。
(6) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 教材は,話すこと・聞くことの能力,書くことの能力,読むことの能力などを偏りなく養うことや読書に親しむ態度の育成をねらいとし,生徒の発達の段階に即して適切な話題や題材を精選して調和的に取り上げること。また,内容のA,B及びCのそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材...
イ 古典の教材については,表記を工夫し,注釈,傍注,解説,現代語訳などを適切に用い,特に漢文については訓点を付け,必要に応じて書き下し文を用いるなど理解しやすいようにすること。また,古典に関連する近代以降の文章を含めること。
ウ 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
(ア) 言語文化に対する関心や理解を深め,国語を尊重する態度を育てるのに役立つこと。
(イ) 日常の言葉遣いなど言語生活に関心をもち,伝え合う力を高めるのに役立つこと。
(ウ) 思考力や想像力を伸ばし,心情を豊かにし,言語感覚を磨くのに役立つこと。
(エ) 情報を活用して,公正かつ適切に判断する能力や創造的精神を養うのに役立つこと。
(オ) 科学的,論理的な見方や考え方を養い,視野を広げるのに役立つこと。
(カ) 生活や人生について考えを深め,人間性を豊かにし,たくましく生きる意志を培うのに役立つこと。
(キ) 人間,社会,自然などに広く目を向け,考えを深めるのに役立つこと。
(ク) 我が国の伝統と文化に対する関心や理解を深め,それらを尊重する態度を育てるのに役立つこと。
(ケ) 広い視野から国際理解を深め,日本人としての自覚をもち,国際協調の精神を高めるのに役立つこと。
第2 国語表現
1 目標  国語で適切かつ効果的に表現する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力を伸ばし,言語感覚を磨き,進んで表現することによって国語の向上や社会生活の充実を図る態度を育てる。
2 内容
(1) 次の事項について指導する。
ア 話題や題材に応じて情報を収集し,分析して,自分の考えをまとめたり深めたりすること。
イ 相手の立場や異なる考えを尊重して課題を解決するために,論拠の妥当性を判断しながら話し合うこと。
ウ 主張や感動などが効果的に伝わるように,論理の構成や描写の仕方などを工夫して書くこと。
エ 目的や場に応じて,言葉遣いや文体など表現を工夫して効果的に話したり書いたりすること。
オ 様々な表現についてその効果を吟味したり,書いた文章を互いに読み合って批評したりして,自分の表現や推敲《こう》に役立てるとともに,ものの見方,感じ方,考え方を豊かにすること。
カ 国語における言葉の成り立ち,表現の特色及び言語の役割などについて理解を深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 様々な考え方ができる事柄について,幅広い情報を基に自分の考えをまとめ,発表したり討論したりすること。
イ 詩歌をつくったり小説などを書いたり,鑑賞したことをまとめたりすること。
ウ 関心をもった事柄について調査したことを整理して,解説や論文などにまとめること。
エ 相手や目的に応じて,紹介,連絡,依頼などのための話をしたり文章を書いたりすること。
オ 話題や題材などについて調べてまとめたことや考えたことを伝えるための資料を,図表や画像なども用いて編集すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の実態等に応じて,話すこと・聞くこと又は書くことのいずれかに重点を置いて指導することができる。
(2) 内容の(1)のエについては,発声や発音の仕方,話す速度,文章の形式なども必要に応じて扱うようにする。
(3) 内容の(1)のカについては,文や文章,語句,語彙《い》及び文語の表現法なども必要に応じて関連的に扱うようにする。また,現代社会における言語生活の在り方について考えさせるようにする。
(4) 教材は,思考力や想像力を伸ばす学習活動に役立つもの,情報を活用して表現する学習活動に役立つもの,歴史的,国際的な視野から現代の国語を考える学習活動に役立つものを取り上げるようにする。
第3 現代文A
1 目標  近代以降の様々な文章を読むことによって,我が国の言語文化に対する理解を深め,生涯にわたって読書に親しみ,国語の向上や社会生活の充実を図る態度を育てる。
2 内容
(1) 次の事項について指導する。
ア 文章に表れたものの見方,感じ方,考え方を読み取り,人間,社会,自然などについて考察すること。
イ 文章特有の表現を味わったり,語句の用いられ方について理解を深めたりすること。
ウ 文章を読んで,言語文化の特質や我が国の文化と外国の文化との関係について理解すること。
エ 近代以降の言語文化についての課題を設定し,様々な資料を読んで探究して,言語文化について理解を深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 文章の調子などを味わいながら音読や朗読をしたり,印象に残った内容や場面について文章中の表現を根拠にして説明したりすること。
イ 外国の文化との関係なども視野に入れて,文章の内容や表現の特色を調べ,発表したり論文にまとめたりすること。
ウ 図書館を利用して同じ作者や同じテーマの文章を読み比べ,それについて話し合ったり批評したりすること。
3 内容の取扱い
(1) 文章を読む楽しさを味わったり,近代以降の言語文化に触れることの意義を理解したりすることを重視し,読書への関心を高め,読書の習慣を付けるようにする。
(2) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 教材は,特定の文章や作品,文種や形態などについて,まとまりのあるものを中心として適切に取り上げること。
イ 教材は,近代以降の様々な種類の文章とすること。また,必要に応じて実用的な文章,翻訳の文章,近代以降の文語文及び演劇や映画の作品などを用いることができること。
第4 現代文B
1 目標  近代以降の様々な文章を的確に理解し,適切に表現する能力を高めるとともに,ものの見方,感じ方,考え方を深め,進んで読書することによって,国語の向上を図り人生を豊かにする態度を育てる。
2 内容
(1) 次の事項について指導する。
ア 文章を読んで,構成,展開,要旨などを的確にとらえ,その論理性を評価すること。
イ 文章を読んで,書き手の意図や,人物,情景,心情の描写などを的確にとらえ,表現を味わうこと。
ウ 文章を読んで批評することを通して,人間,社会,自然などについて自分の考えを深めたり発展させたりすること。
エ 目的や課題に応じて,収集した様々な情報を分析,整理して資料を作成し,自分の考えを効果的に表現すること。
オ 語句の意味,用法を的確に理解し,語彙《い》を豊かにするとともに,文体や修辞などの表現上の特色をとらえ,自分の表現や推敲《こう》に役立てること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 文学的な文章を読んで,人物の生き方やその表現の仕方などについて話し合うこと。
イ 論理的な文章を読んで,書き手の考えやその展開の仕方などについて意見を書くこと。
ウ 伝えたい情報を表現するためのメディアとしての文字,音声,画像などの特色をとらえて,目的に応じた表現の仕方を考えたり創作的な活動を行ったりすること。
エ 文章を読んで関心をもった事柄などについて課題を設定し,様々な資料を調べ,その成果をまとめて発表したり報告書や論文集などに編集したりすること。
3 内容の取扱い
(1) 総合的な言語能力を養うため,話すこと・聞くこと,書くこと及び読むことについて相互に密接な関連を図り,効果的に指導するようにする。
(2) 生徒の読書意欲を喚起し,読書の幅を一層広げ,文字・活字文化に対する理解が深まるようにする。
(3) 近代以降の文章や文学の変遷について,必要に応じて扱うようにする。
(4) 教材は,近代以降の様々な種類の文章とする。その際,現代の社会生活で必要とされている実用的な文章を含めるものとする。また,必要に応じて翻訳の文章や近代以降の文語文などを用いることができる。
第5 古典A
1 目標  古典としての古文と漢文,古典に関連する文章を読むことによって,我が国の伝統と文化に対する理解を深め,生涯にわたって古典に親しむ態度を育てる。
2 内容
(1) 次の事項について指導する。
ア 古典などに表れた思想や感情を読み取り,人間,社会,自然などについて考察すること。
イ 古典特有の表現を味わったり,古典の言葉と現代の言葉とのつながりについて理解したりすること。
ウ 古典などを読んで,言語文化の特質や我が国の文化と中国の文化との関係について理解すること。
エ 伝統的な言語文化についての課題を設定し,様々な資料を読んで探究して,我が国の伝統と文化について理解を深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 古文や漢文の調子などを味わいながら音読,朗読,暗唱をすること。
イ 日常の言語生活の中から我が国の伝統と文化に関連する表現を集め,その意味や特色,由来などについて調べたことを報告すること。
ウ 図書館を利用して古典などを読み比べ,そこに描かれた人物,情景,心情などについて,感じたことや考えたことを文章にまとめたり話し合ったりすること。
3 内容の取扱い
(1) 古文と漢文の両方又はいずれか一方を取り上げることができる。
(2) 古典を読む楽しさを味わったり,伝統的な言語文化に触れることの意義を理解したりすることを重視し,古典などへの関心を高めるようにする。
(3) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 教材は,特定の文章や作品,文種や形態などについて,まとまりのあるものを中心として適切に取り上げること。
イ 教材には,古典に関連する近代以降の文章を含めること。また,必要に応じて日本漢文,近代以降の文語文や漢詩文などを用いることができること。
ウ 教材は,次のような観点に配慮して取り上げること。
(ア) 古典を進んで学習する意欲や態度を養うのに役立つこと。
(イ) 人間,社会,自然などに対する様々な時代の人々のものの見方,感じ方,考え方について理解を深めるのに役立つこと。
(ウ) 様々な時代の人々の生き方や自分の生き方について考えたり,我が国の伝統と文化について理解を深めたりするのに役立つこと。
(エ) 古典を読むのに必要な知識を身に付けるのに役立つこと。
(オ) 現代の国語について考えたり,言語感覚を豊かにしたりするのに役立つこと。
(カ) 中国など外国の文化との関係について理解を深めるのに役立つこと。
第6 古典B
1 目標  古典としての古文と漢文を読む能力を養うとともに,ものの見方,感じ方,考え方を広くし,古典についての理解や関心を深めることによって人生を豊かにする態度を育てる。
2 内容
(1) 次の事項について指導する。
ア 古典に用いられている語句の意味,用法及び文の構造を理解すること。
イ 古典を読んで,内容を構成や展開に即して的確にとらえること。
ウ 古典を読んで,人間,社会,自然などに対する思想や感情を的確にとらえ,ものの見方,感じ方,考え方を豊かにすること。
エ 古典の内容や表現の特色を理解して読み味わい,作品の価値について考察すること。
オ 古典を読んで,我が国の文化の特質や我が国の文化と中国の文化との関係について理解を深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 辞書などを用いて古典の言葉と現代の言葉とを比較し,その変遷などについて分かったことを報告すること。
イ 同じ題材を取り上げた文章や同じ時代の文章などを読み比べ,共通点や相違点などについて説明すること。
ウ 古典に表れた人間の生き方や考え方などについて,文章中の表現を根拠にして話し合うこと。
エ 古典を読んで関心をもった事柄などについて課題を設定し,様々な資料を調べ,その成果を発表したり文章にまとめたりすること。
3 内容の取扱い
(1) 古文及び漢文の両方を取り上げるものとし,一方に偏らないようにする。
(2) 古典を読み深めるため,音読,朗読,暗唱などを取り入れるようにする。
(3) 文語文法の指導は読むことの学習に即して行い,必要に応じてある程度まとまった学習もできるようにする。
(4) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 教材は,言語文化の変遷について理解を深める学習に資するよう,文種や形態,長短や難易などに配慮して適当な部分を取り上げること。
イ 教材には,日本漢文を含めること。また,必要に応じて近代以降の文語文や漢詩文,古典についての評論文などを用いることができること。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,「国語表現」,「現代文A」,「現代文B」,「古典A」及び「古典B」の各科目については,原則として,「国語総合」を履修した後に履修させるものとする。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 教材については,各科目の3の内容の取扱いに示す事項のほか,「国語表現」及び「現代文A」は「国語総合」の3の(6)のウに示す事項について,「現代文B」は「国語総合」の3の(6)のア及びウに示す事項について,「古典A」及び「古典B」は「国語総合」の3の(6)のイに示す事項につい...
(2) 学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図ることなどを通して,読書意欲を喚起し幅広く読書する態度を育成するとともに,情報を適切に用いて,思考し,表現する能力を高めるようにすること。
(3) 音声言語や画像による教材,コンピュータや情報通信ネットワークなども適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
第2節 地 理 歴 史
第1款 目標  我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め,国際社会に主体的に生き平和で民主的な国家・社会を形成する日本国民として必要な自覚と資質を養う。
第2款 各 科 目
第1 世界史A
1 目標  近現代史を中心とする世界の歴史を諸資料に基づき地理的条件や日本の歴史と関連付けながら理解させ,現代の諸課題を歴史的観点から考察させることによって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
2 内容
(1) 世界史へのいざない  自然環境と歴史,日本の歴史と世界の歴史のつながりにかかわる適切な主題を設定し考察する活動を通して,世界史学習の基本的技能に触れさせるとともに,地理と歴史への関心を高め,世界史学習の意義に気付かせる。
ア 自然環境と歴史  歴史の舞台としての自然環境について,河川,海洋,草原,オアシス,森林などから適切な事例を取り上げ,地図や写真などを読み取る活動を通して,自然環境と人類の活動が相互に作用し合っていることに気付かせる。
イ 日本列島の中の世界の歴史  日本列島の中に見られる世界との関係や交流について,人,もの,技術,文化,宗教,生活などから適切な事例を取り上げ,年表や地図などに表す活動を通して,日本の歴史が世界の歴史とつながっていることに気付かせる。
(2) 世界の一体化と日本  近現代世界を理解するための前提として,ユーラシアの諸文明の特質に触れるとともに,16世紀以降の世界商業の進展及び資本主義の確立を中心に,世界が一体化に向かう過程を理解させる。その際,世界の動向と日本とのかかわりに着目させる。
ア ユーラシアの諸文明  自然環境,生活,宗教などに着目させながら,東アジア,南アジア,西アジア,ヨーロッパに形成された諸文明の特質とユーラシアの海,陸における交流を概観させる。
イ 結び付く世界と近世の日本  大航海時代のヨーロッパとアフリカ,アメリカ,アジアの接触と交流,アジアの諸帝国とヨーロッパの主権国家体制,大西洋世界の展開とアフリカ・アメリカ社会の変容を扱い,16世紀から18世紀までの世界の一体化の動きと近世の日本の対応を把握させる。
ウ ヨーロッパ・アメリカの工業化と国民形成  産業革命と資本主義の確立,フランス革命とアメリカ諸国の独立,自由主義と国民主義の進展を扱い,ヨーロッパ・アメリカにおける工業化と国民形成を理解させる。
エ アジア諸国の変貌《ぼう》と近代の日本  ヨーロッパの進出期におけるアジア諸国の状況,植民地化や従属化の過程での抵抗と挫《ざ》折,伝統文化の変容,その中での日本の動向を扱い,19世紀の世界の一体化と日本の近代化を理解させる。
(3) 地球社会と日本  地球規模で一体化した構造をもつ現代世界の特質と展開過程を理解させ,人類の課題について歴史的観点から考察させる。その際,世界の動向と日本とのかかわりに着目させる。
ア 急変する人類社会  科学技術の発達,企業や国家の巨大化,公教育の普及と国民統合,国際的な移民の増加,マスメディアの発達,社会の大衆化と政治や文化の変容などを理解させ,19世紀後期から20世紀前半までの社会の変化について,人類史的視野から考察させる。
イ 世界戦争と平和  帝国主義諸国の抗争とアジア・アフリカの対応,二つの世界大戦の原因と総力戦としての性格,それらが世界と日本に及ぼした影響を理解させ,19世紀後期から20世紀前半までの世界の動向と平和の意義について考察させる。
ウ 三つの世界と日本の動向  第二次世界大戦後の米ソ両陣営の対立と日本の動向,アジア・アフリカの民族運動と植民地支配からの独立を理解させ,核兵器問題やアジア・アフリカ諸国が抱える問題などについて考察させる。
エ 地球社会への歩みと課題  1970年代以降の市場経済のグローバル化,冷戦の終結,地域統合の進展,知識基盤社会への移行,地域紛争の頻発,環境や資源・エネルギーをめぐる問題などを理解させ,地球社会への歩みと地球規模で深刻化する課題について考察させる。
オ 持続可能な社会への展望  現代世界の特質や課題に関する適切な主題を設定させ,歴史的観点から資料を活用して探究し,その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して,世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について展望させる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成するとともに,各時代において世界と日本を関連付けて扱うこと。また,地理的条件とも関連付けるようにすること。
イ 年表,地図その他の資料を積極的に活用したり,文化遺産,博物館や資料館の調査・見学を取り入れたりするなどして,具体的に学ばせるように工夫すること。
(2) 各項目については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のアについては,近現代史を中心とするこの科目の特質を踏まえ,ユーラシアの諸文明を大観させるようにすること。
イ 内容の(3)については,単に知識を与えるだけでなく,現代世界が当面する課題について考察させること。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争を防止し,平和で民主的な世界を実現することが重要な課題であることを認識させること。
(3) 主題を設定して行う学習については,次の事項に配慮するものとする。
ア 学習の実施に当たっては,適切な時間を確保し,年間指導計画の中に位置付けて指導すること。また,主題の設定や資料の選択に際しては,生徒の興味・関心や学校,地域の実態等に十分配慮して行うこと。
イ 内容の(1)については,中学校社会科の内容との連続性に配慮して,主題を設定すること。その際,アについては,この科目の導入として位置付け,内容の(2)のアと関連付けて指導すること。イについては,適切な時期に実施するようにすること。
ウ 内容の(3)のオについては,内容の(3)のアからエまでに示された事項を参考にして主題を設定させること。
(4) 近現代史の指導に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 客観的かつ公正な資料に基づいて歴史の事実に関する理解を得させるようにすること。
イ 政治,経済,社会,文化,宗教,生活など様々な観点から歴史的事象を取り上げ,近現代世界に対する多角的で柔軟な見方を養うこと。
第2 世界史B
1 目標  世界の歴史の大きな枠組みと展開を諸資料に基づき地理的条件や日本の歴史と関連付けながら理解させ,文化の多様性・複合性と現代世界の特質を広い視野から考察させることによって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
2 内容
(1) 世界史への扉  自然環境と人類のかかわり,日本の歴史と世界の歴史のつながり,日常生活にみる世界の歴史にかかわる適切な主題を設定し考察する活動を通して,地理と歴史への関心を高め,世界史学習の意義に気付かせる。
ア 自然環境と人類のかかわり  自然環境と人類のかかわりについて,生業や暮らし,交通手段,資源,災害などから適切な歴史的事例を取り上げて考察させ,世界史学習における地理的視点の重要性に気付かせる。
イ 日本の歴史と世界の歴史のつながり  日本と世界の諸地域の接触・交流について,人,もの,技術,文化,宗教,生活などから適切な歴史的事例を取り上げて考察させ,日本の歴史と世界の歴史のつながりに気付かせる。
ウ 日常生活にみる世界の歴史  日常生活にみる世界の歴史について,衣食住,家族,余暇,スポーツなどから適切な事例を取り上げて,その変遷を考察させ,日常生活からも世界の歴史がとらえられることに気付かせる。
(2) 諸地域世界の形成  人類は各地の自然環境に適応しながら農耕や牧畜を基礎とする諸文明を築き上げ,やがてそれらを基により大きな地域世界を形成したことを把握させる。
ア 西アジア世界・地中海世界  西アジアと地中海一帯の地理的特質,オリエント文明,イラン人の活動,ギリシア・ローマ文明に触れ,西アジア世界と地中海世界の形成過程を把握させる。
イ 南アジア世界・東南アジア世界  南アジアと東南アジアの地理的特質,インダス文明,アーリヤ人の進入以後の南アジアの文化,社会,国家の発展,東南アジアの国家形成に触れ,南アジア世界と東南アジア世界の形成過程を把握させる。
ウ 東アジア世界・内陸アジア世界  東アジアと内陸アジアの地理的特質,中華文明の起源と秦《しん》・漢帝国,遊牧国家の動向,唐帝国と東アジア諸民族の活動に触れ,日本を含む東アジア世界と内陸アジア世界の形成過程を把握させる。
エ 時間軸からみる諸地域世界  主題を設定し,それに関連する事項を年代順に並べたり,因果関係で結び付けたり,地域世界ごとに比較したりするなどの活動を通して,世界史を時間的なつながりに着目して整理し,表現する技能を習得させる。
(3) 諸地域世界の交流と再編  ユーラシアの海域及び内陸のネットワークを背景に,諸地域世界の交流が一段と活発化し,新たな地域世界の形成や再編を促したことを把握させる。
ア イスラーム世界の形成と拡大   アラブ人とイスラーム帝国の発展,トルコ系民族の活動,アフリカ・南アジアのイスラーム化に触れ,イスラーム世界の形成と拡大の過程を把握させる。
イ ヨーロッパ世界の形成と展開   ビザンツ帝国と東ヨーロッパの動向,西ヨーロッパの封建社会の成立と変動に触れ,キリスト教とヨーロッパ世界の形成と展開の過程を把握させる。
ウ 内陸アジアの動向と諸地域世界   内陸アジア諸民族と宋《そう》の抗争,モンゴル帝国の興亡とユーラシアの諸地域世界や日本の変動に触れ,内陸アジア諸民族が諸地域世界の交流と再編に果たした役割を把握させる。
エ 空間軸からみる諸地域世界   同時代性に着目して主題を設定し,諸地域世界の接触や交流などを地図上に表したり,世紀ごとに比較したりするなどの活動を通して,世界史を空間的なつながりに着目して整理し,表現する技能を習得させる。
(4) 諸地域世界の結合と変容  アジアの繁栄とヨーロッパの拡大を背景に,諸地域世界の結合が一層進展したこととともに,主権国家体制を整え工業化を達成したヨーロッパの進出により,世界の構造化が進み,社会の変容が促されたことを理解させる。
ア アジア諸地域の繁栄と日本  西アジア・南アジアのイスラーム諸帝国や東南アジア海域の動向,明《みん》・清《しん》帝国と日本や朝鮮などとの関係を扱い,16世紀から18世紀までのアジア諸地域の特質とその中での日本の位置付けを理解させる。
イ ヨーロッパの拡大と大西洋世界  ルネサンス,宗教改革,主権国家体制の成立,世界各地への進出と大西洋世界の形成を扱い,16世紀から18世紀までのヨーロッパ世界の特質とアメリカ・アフリカとの関係を理解させる。
ウ 産業社会と国民国家の形成  産業革命,フランス革命,アメリカ諸国の独立など,18世紀後半から19世紀までのヨーロッパ・アメリカの経済的,政治的変革を扱い,産業社会と国民国家の形成を理解させる。
エ 世界市場の形成と日本  世界市場の形成,ヨーロッパ諸国のアジア進出,オスマン,ムガル,清《しん》帝国及び日本などアジア諸国の動揺と改革を扱い,19世紀のアジアの特質とその中での日本の位置付けを理解させる。
オ 資料からよみとく歴史の世界  主題を設定し,その時代の資料を選択して,資料の内容をまとめたり,その意図やねらいを推測したり,資料への疑問を提起したりするなどの活動を通して,資料を多面的・多角的に考察し,よみとく技能を習得させる。
(5) 地球世界の到来  科学技術の発達や生産力の著しい発展を背景に,世界は地球規模で一体化し,二度の世界大戦や冷戦を経て相互依存を一層強めたことを理解させる。また,今日の人類が直面する課題を歴史的観点から考察させ,21世紀の世界について展望させる。
ア 帝国主義と社会の変容  科学技術の発達,企業・国家の巨大化,国民統合の進展,帝国主義諸国の抗争とアジア・アフリカの対応,国際的な移民の増加などを理解させ,19世紀後期から20世紀初期までの世界の動向と社会の特質について考察させる。
イ 二つの世界大戦と大衆社会の出現  総力戦としての二つの世界大戦,ロシア革命とソヴィエト連邦の成立,大衆社会の出現とファシズム,世界恐慌と資本主義の変容,アジア・アフリカの民族運動などを理解させ,20世紀前半の世界の動向と社会の特質について考察させる。
ウ 米ソ冷戦と第三世界  米ソ両陣営による冷戦の展開,戦後の復興と経済発展,アジア・アフリカ諸国の独立とその後の課題,平和共存の模索などを理解させ,第二次世界大戦後から1960年代までの世界の動向について考察させる。
エ グローバル化した世界と日本  市場経済のグローバル化とアジア経済の成長,冷戦の終結とソヴィエト連邦の解体,地域統合の進展,知識基盤社会への移行,地域紛争の頻発,環境や資源・エネルギーをめぐる問題などを理解させ,1970年代以降の世界と日本の動向及び社会の特質について考察させる。...
オ 資料を活用して探究する地球世界の課題  地球世界の課題に関する適切な主題を設定させ,歴史的観点から資料を活用して探究し,その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して,資料を活用し表現する技能を習得させるとともに,これからの世界と日本の在り方や世界の人々が協調し共存できる...
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成するとともに,各時代における世界と日本を関連付けて扱うこと。また,地理的条件とも関連付けるようにすること。
イ 年表,地図その他の資料を積極的に活用したり,文化遺産,博物館や資料館の調査・見学を取り入れたりするなどして,具体的に学ばせるように工夫すること。
(2) 各項目については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,各地域世界の人々の生活,宗教,意識などを具体的に把握できるようにし,政治史のみの学習にならないようにすること。
イ 内容の(5)については,単に知識を与えるだけでなく,地球世界の課題について考察させること。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争を防止し,平和で民主的な世界を実現させることが重要な課題であることを認識させること。
(3) 主題を設定して行う学習については,次の事項に配慮するものとする。
ア 学習の実施に当たっては,適切な時間を確保し,年間指導計画の中に位置付けて段階的・継続的に指導すること。また,主題の設定や資料の選択に際しては,生徒の興味・関心や学校,地域の実態等に十分配慮して行うこと。
イ 内容の(1)については,中学校社会科の内容との連続性に配慮して,主題を設定すること。その際,アについては,この科目の導入として位置付けること。イ及びウについては,適切な時期に実施するようにすること。
ウ 内容の(2)のエ,(3)のエ及び(4)のオについては,次の事項に留意すること。
(ア) それぞれの項目の内容に示された事項を参考にして主題を設定し,生徒の主体的な追究を通して,歴史的思考力を培うようにすること。
(イ) 内容の(2)のエ及び(3)のエについては,年表や地図その他の資料を活用して説明するなどの活動を取り入れること。
(ウ) 内容の(4)のオについては,文字資料に加えて,絵画,風刺画,写真などの図像資料を取り入れるよう工夫すること。
エ 内容の(5)のオについては,内容の(5)のアからエまでに示された事項を参考にして主題を設定させること。
(4) 近現代史の指導に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 客観的かつ公正な資料に基づいて歴史の事実に関する理解を得させるようにすること。
イ 各国史別の扱いにならないよう,広い視野から世界の動きをとらえさせるようにすること。
ウ 政治,経済,社会,文化,宗教,生活など様々な観点から歴史的事象を取り上げ,近現代世界に対する多角的で柔軟な見方を養うこと。
エ 日本と関連する諸国の歴史については,当該国の歴史から見た日本などにも着目させ,世界の歴史における日本の位置付けを明確にすること。
第3 日本史A
1 目標  我が国の近現代の歴史の展開を諸資料に基づき地理的条件や世界の歴史と関連付け,現代の諸課題に着目して考察させることによって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
2 内容
(1) 私たちの時代と歴史  現代の社会やその諸課題が歴史的に形成されたものであるという観点から,近現代の歴史的事象と現在との結び付きを考える活動を通して,歴史への関心を高め,歴史を学ぶ意義に気付かせる。
(2) 近代の日本と世界  開国前後から第二次世界大戦終結までの政治や経済,国際環境,国民生活や文化の動向について,相互の関連を重視して考察させる。
ア 近代国家の形成と国際関係の推移
(ア) 近代の萌《ほう》芽や欧米諸国のアジア進出,文明開化などに見られる欧米文化の導入と明治政府による諸改革に伴う社会や文化の変容,自由民権運動と立憲体制の成立に着目して,開国から明治維新を経て近代国家が形成される過程について考察させる。
(イ) 条約改正や日清《にっしん》・日露戦争前後の対外関係の変化,政党の役割と社会的な基盤に着目して,国際環境や政党政治の推移について考察させる。
イ 近代産業の発展と両大戦をめぐる国際情勢
(ア) 産業革命の進行,都市や村落の生活の変化と社会問題の発生,学問・文化の進展と教育の普及,大衆社会と大衆文化の形成に着目して,近代産業の発展と国民生活の変化について考察させる。
(イ) 諸国家間の対立や協調関係と日本の立場,国内の経済・社会の動向,アジア近隣諸国との関係に着目して,二つの世界大戦とその間の内外情勢の変化について考察させる。
ウ 近代の追究  近代における政治や経済,国際環境,国民生活や文化の動向が相互に深くかかわっているという観点から,産業と生活,国際情勢と国民,地域社会の変化などについて,具体的な歴史的事象と関連させた適切な主題を設定して追究し表現する活動を通して,歴史的な見方や考え方を育てる。
(3) 現代の日本と世界  第二次世界大戦後の政治や経済,国際環境,国民生活や文化の動向について,現代の諸課題と近現代の歴史との関連を重視して考察させる。
ア 現代日本の政治と国際社会  占領政策と諸改革,新憲法の成立,平和条約と独立,国際交流や国際貢献の拡大などに着目して,我が国の再出発及びその後の政治や対外関係の推移について考察させる。
イ 経済の発展と国民生活の変化  戦後の経済復興,高度経済成長と科学技術の発達,経済の国際化,生活意識や価値観の変化などに着目して,日本経済の発展と国民生活の変化について考察させる。
ウ 現代からの探究  現代の社会やその諸課題が歴史的に形成されたものであるという観点から,近現代の歴史にかかわる身の回りの社会的事象と関連させた適切な主題を設定させ,資料を活用して探究し,その解決に向けた考えを表現する活動を通して,歴史的な見方や考え方を身に付けさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 我が国の近現代の歴史の展開について国際環境や地理的条件などと関連付け,世界の中の日本という視点から考察させること。
イ 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成すること。
ウ 年表,地図その他の資料を一層活用させるとともに,地域の文化遺産,博物館や資料館の調査・見学などを取り入れるよう工夫すること。
エ 国民生活や文化の動向については,地域社会の様子などと関連付けるとともに,衣食住や風習・信仰などの生活文化についても扱うようにすること。
(2) この科目の指導に当たっては,客観的かつ公正な資料に基づいて,事実の正確な理解に導くようにするとともに,多面的・多角的に考察し公正に判断する能力を育成するようにする。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争を防止し,平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題であることを...
(3) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,この科目の導入として位置付けること。また,近代,現代などの時代区分の持つ意味,近現代の歴史の考察に有効な諸資料についても扱うこと。
イ 内容の(2)のウ及び(3)のウについては,資料を活用して歴史を考察したりその結果を表現したりする技能を高めること。内容の(3)のウについては,この科目のまとめとして位置付けること。
第4 日本史B
1 目標  我が国の歴史の展開を諸資料に基づき地理的条件や世界の歴史と関連付けて総合的に考察させ,我が国の伝統と文化の特色についての認識を深めさせることによって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
2 内容
(1) 原始・古代の日本と東アジア  原始社会の特色及び古代国家と社会や文化の特色について,国際環境と関連付けて考察させる。
ア 歴史と資料  遺跡や遺物,文書など様々な歴史資料の特性に着目し,資料に基づいて歴史が叙述されていることなど歴史を考察する基本的な方法を理解させ,歴史への関心を高めるとともに,文化財保護の重要性に気付かせる。
イ 日本文化の黎《れい》明と古代国家の形成  旧石器文化,縄文文化及び弥生《やよい》文化の時代を経て,我が国において国家が形成され律令《りつりょう》体制が確立する過程,隋《ずい》・唐など東アジア世界との関係,古墳文化,天平《てんぴょう》文化に着目して,古代国家の形成と展開,文化の特...
ウ 古代国家の推移と社会の変化  東アジア世界との関係の変化,荘園《しょうえん》・公領の動きや武士の台頭など諸地域の動向に着目して,古代国家の推移,文化の特色とその成立の背景及び中世社会の萌《ほう》芽について考察させる。
(2) 中世の日本と東アジア  中世国家と社会や文化の特色について,国際環境と関連付けて考察させる。
ア 歴史の解釈  歴史資料を含む諸資料を活用して,歴史的事象の推移や変化,相互の因果関係を考察するなどの活動を通して,歴史の展開における諸事象の意味や意義を解釈させる。
イ 中世国家の形成  武士の土地支配と公武関係,宋《そう》・元などとの関係,仏教の動向に着目して,中世国家の形成過程や社会の仕組み,文化の特色とその成立の背景について考察させる。
ウ 中世社会の展開  日本の諸地域の動向,日明《にちみん》貿易など東アジア世界との関係,産業経済の発展,庶民の台頭と下剋上《げこくじょう》,武家文化と公家《くげ》文化のかかわりや庶民文化の萌《ほう》芽に着目して,中世社会の多様な展開,文化の特色とその成立の背景について考察させる。
(3) 近世の日本と世界  近世国家と社会や文化の特色について,国際環境と関連付けて考察させる。
ア 歴史の説明  歴史的事象には複数の歴史的解釈が成り立つことに気付かせ,それぞれの根拠や論理を踏まえて,筋道立てて考えを説明させる。
イ 近世国家の形成  ヨーロッパ世界との接触やアジア各地との関係,織豊政権と幕藩体制下の政治・経済基盤,身分制度の形成や儒学の役割,文化の特色に着目して,近世国家の形成過程とその特色や社会の仕組みについて考察させる。
ウ 産業経済の発展と幕藩体制の変容  幕藩体制下の農業など諸産業や交通・技術の発展,町人文化の形成,欧米諸国のアジアへの進出,学問・思想の動きに着目して,近世の都市や農山漁村における生活や文化の特色とその成立の背景,幕藩体制の変容と近代化の基盤の形成について考察させる。
(4) 近代日本の形成と世界  近代国家の形成と社会や文化の特色について,国際環境と関連付けて考察させる。
ア 明治維新と立憲体制の成立  開国と幕府の滅亡,文明開化など欧米の文化・思想の影響や国際環境の変化,自由民権運動と立憲体制の成立に着目して,明治維新以降の我が国の近代化の推進過程について考察させる。
イ 国際関係の推移と立憲国家の展開  条約改正,日清《にっしん》・日露戦争とその前後のアジア及び欧米諸国との関係の推移に着目して,我が国の立憲国家としての展開について考察させる。
ウ 近代産業の発展と近代文化  国民生活の向上と社会問題の発生,学問の発展や教育制度の拡充に着目して,近代産業の発展の経緯や近代文化の特色とその成立の背景について考察させる。
(5) 両世界大戦期の日本と世界  近代国家の展開と社会や文化の特色について,国際環境と関連付けて考察させる。
ア 政党政治の発展と大衆社会の形成  政治や社会運動の動向,都市の発達と農山漁村の変化及び文化の大衆化に着目して,政党政治の発展,大衆社会の特色とその成立の背景について考察させる。
イ 第一次世界大戦と日本の経済・社会  国際社会の中の日本の立場に着目して,第一次世界大戦前後の対外政策の推移や大戦が国内の経済・社会に及ぼした影響について考察させる。
ウ 第二次世界大戦と日本  国際社会の動向,国内政治と経済の動揺,アジア近隣諸国との関係に着目して,対外政策の推移と戦時体制の強化など日本の動向と第二次世界大戦とのかかわりについて考察させる。
(6) 現代の日本と世界  現代の社会や国民生活の特色について,国際環境と関連付けて考察させ,世界の中での日本の立場について認識させる。
ア 現代日本の政治と国際社会  占領政策と諸改革,新憲法の成立,平和条約と独立,国際交流や国際貢献の拡大などに着目して,我が国の再出発及びその後の政治や対外関係の推移について考察させる。
イ 経済の発展と国民生活の変化  戦後の経済復興,高度経済成長と科学技術の発達,経済の国際化,生活意識や価値観の変化などに着目して,日本経済の発展と国民生活の変化について考察させる。
ウ 歴史の論述  社会と個人,世界の中の日本,地域社会の歴史と生活などについて,適切な主題を設定させ,資料を活用して探究し,考えを論述する活動を通して,歴史的な見方や考え方を身に付けさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 我が国の歴史と文化について各時代の国際環境や地理的条件などと関連付け,世界の中の日本という視点から考察させること。
イ 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成すること。その際,各時代の特色を総合的に考察する学習及び前後の時代を比較してその移り変わりを考察する学習それぞれの充実を図ること。
ウ 年表,地図その他の資料を一層活用させるとともに,地域の文化遺産,博物館や資料館の調査・見学などを取り入れるよう工夫すること。
エ 文化に関する指導に当たっては,各時代の文化とそれを生み出した時代的背景との関連,外来の文化などとの接触や交流による文化の変容や発展の過程などに着目させ,我が国の伝統と文化の特色とそれを形成した様々な要因を総合的に考察させるようにすること。衣食住や風習・信仰などの生活文化について...
オ 地域社会の歴史と文化について扱うようにするとともに,祖先が地域社会の向上と文化の創造や発展に努力したことを具体的に理解させ,それらを尊重する態度を育てるようにすること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のア,(2)のア,(3)のア,(6)のウを通じて,資料を活用して歴史を考察したりその結果を表現したりする技能を段階的に高めていくこと。様々な資料の特性に着目させ複数の資料の活用を図って,資料に対する批判的な見方を養うとともに,因果関係を考察させたり解釈の多様性に気付...
イ 内容の(1)のアについては,この科目の導入として位置付けること。内容の(2)のア及び(3)のアについては,原則として各時代の学習内容と関連させて適切な時期に実施すること。内容の(6)のウについては,この科目のまとめとして位置付けること。
(3) 近現代史の指導に当たっては,客観的かつ公正な資料に基づいて,事実の正確な理解に導くようにするとともに,多面的・多角的に考察し公正に判断する能力を育成するようにする。その際,核兵器などの脅威に着目させ,戦争を防止し,平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題であることを...
第5 地理A
1 目標  現代世界の地理的な諸課題を地域性や歴史的背景,日常生活との関連を踏まえて考察し,現代世界の地理的認識を養うとともに,地理的な見方や考え方を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
2 内容
(1) 現代世界の特色と諸課題の地理的考察  世界諸地域の生活・文化及び地球的課題について,地域性や歴史的背景を踏まえて考察し,現代世界の地理的認識を深めるとともに,地理的技能及び地理的な見方や考え方を身に付けさせる。
ア 地球儀や地図からとらえる現代世界  地球儀と世界地図との比較,様々な世界地図の読図などを通して,地理的技能を身に付けさせるとともに,方位や時差,日本の位置と領域,国家間の結び付きなどについてとらえさせる。
イ 世界の生活・文化の多様性  世界諸地域の生活・文化を地理的環境や民族性と関連付けてとらえ,その多様性について理解させるとともに,異文化を理解し尊重することの重要性について考察させる。
ウ 地球的課題の地理的考察  環境,資源・エネルギー,人口,食料及び居住・都市問題を地球的及び地域的視野からとらえ,地球的課題は地域を越えた課題であるとともに地域によって現れ方が異なっていることを理解させ,それらの課題の解決には持続可能な社会の実現を目指した各国の取組や国際協力が必...
(2) 生活圏の諸課題の地理的考察  生活圏の諸課題について,地域性や歴史的背景を踏まえて考察し,地理的技能及び地理的な見方や考え方を身に付けさせる。
ア 日常生活と結び付いた地図  身の回りにある様々な地図の収集や地形図の読図,目的や用途に適した地図の作成などを通して,地理的技能を身に付けさせる。
イ 自然環境と防災  我が国の自然環境の特色と自然災害とのかかわりについて理解させるとともに,国内にみられる自然災害の事例を取り上げ,地域性を踏まえた対応が大切であることなどについて考察させる。
ウ 生活圏の地理的な諸課題と地域調査  生活圏の地理的な諸課題を地域調査やその結果の地図化などによってとらえ,その解決に向けた取組などについて探究する活動を通して,日常生活と結び付いた地理的技能及び地理的な見方や考え方を身に付けさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成すること。
イ 地理的な見方や考え方及び地図の読図や作図,衛星画像や空中写真,景観写真の読み取りなど地理的技能を身に付けることができるよう系統性に留意して計画的に指導すること。その際,教科用図書「地図」を十分に活用するとともに,地図や統計などの地理情報の収集・分析には,情報通信ネットワークや地...
ウ 地図を有効に活用して事象を説明したり,自分の解釈を加えて論述したり,討論したりするなどの活動を充実させること。
エ 学習過程で政治,経済,生物,地学的な事象なども必要に応じて扱うことができるが,それらは空間的な傾向性や諸地域の特色を理解するのに必要な程度とすること。
オ 各項目の内容に応じて日本を含めて扱うとともに,日本と比較し関連付けて考察させること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,次の事項に留意すること。
(ア) アについては,球面上の世界のとらえ方に慣れ親しませるよう工夫すること。日本の位置と領域については,世界的視野から日本の位置をとらえるとともに,日本の領域をめぐる問題にも触れること。また,国家間の結び付きについては,世界の国家群,貿易,交通・通信,観光の現状と動向に関する諸事...
(イ) イについては,世界諸地域の生活・文化について世界を広く大観する学習と事例地域を通して考察する学習を組み合わせて扱うこと。その際,生活と宗教のかかわりなどについて考察させるとともに,日本との共通性や異質性に着目させ,異なる習慣や価値観などをもっている人々と共存していくことの意...
(ウ) ウについては,地球的課題ごとに世界を広く大観する学習と具体例を通して考察する学習を組み合わせて扱うこと。その際,環境,資源・エネルギー,人口,食料及び居住・都市問題は,それぞれ相互に関連し合っていることに留意して取扱いを工夫すること。
イ 内容の(2)については,次の事項に留意すること。
(ア) アからウまでの項目については,地図の読図や作図などを主とした作業的,体験的な学習を取り入れるとともに,各項目を関連付けて地理的技能が身に付くよう工夫すること。
(イ) アについては,日常生活の中でみられる様々な地図を取り上げ,目的や用途に適した地図表現の工夫などについて理解させ,日常生活と結び付いた地図の役割とその有用性について認識させるよう工夫すること。
(ウ) イについては,日本では様々な自然災害が多発することから,早くから自然災害への対応に努めてきたことなどを具体例を通して取り扱うこと。その際,地形図やハザードマップなどの主題図の読図など,日常生活と結び付いた地理的技能を身に付けさせるとともに,防災意識を高めるよう工夫すること。...
(エ) ウについては,生徒の特性や学校所在地の事情等を考慮し,地域調査を実施し,その方法が身に付くよう工夫すること。その際,これまでの学習成果を活用すること。
第6 地理B
1 目標  現代世界の地理的事象を系統地理的に,現代世界の諸地域を歴史的背景を踏まえて地誌的に考察し,現代世界の地理的認識を養うとともに,地理的な見方や考え方を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う。
2 内容
(1) 様々な地図と地理的技能  地球儀や様々な地図の活用及び地域調査などの活動を通して,地図の有用性に気付かせるとともに,地理的技能を身に付けさせる。
ア 地理情報と地図  地球儀の活用,様々な時代や種類の世界地図の読図,地理情報の地図化などの活動を通して,各時代の人々の世界観をとらえさせるとともに,地図の有用性に気付かせ,現代世界の地理的事象をとらえる地理的技能を身に付けさせる。
イ 地図の活用と地域調査  直接的に調査できる地域を地図を活用して多面的・多角的に調査し,生活圏の地域的特色をとらえる地理的技能を身に付けさせる。
(2) 現代世界の系統地理的考察  世界の自然環境,資源,産業,人口,都市・村落,生活文化,民族・宗教に関する諸事象の空間的な規則性,傾向性やそれらの要因などを系統地理的に考察させるとともに,現代世界の諸課題について地球的視野から理解させる。
ア 自然環境  世界の地形,気候,植生などに関する諸事象を取り上げ,それらの分布や人間生活とのかかわりなどについて考察させるとともに,現代世界の環境問題を大観させる。
イ 資源,産業  世界の資源・エネルギーや農業,工業,流通,消費などに関する諸事象を取り上げ,それらの分布や動向などについて考察させるとともに,現代世界の資源・エネルギー,食料問題を大観させる。
ウ 人口,都市・村落  世界の人口,都市・村落などに関する諸事象を取り上げ,それらの分布や動向などについて考察させるとともに,現代世界の人口,居住・都市問題を大観させる。
エ 生活文化,民族・宗教  世界の生活文化,民族・宗教に関する諸事象を取り上げ,それらの分布や民族と国家の関係などについて考察させるとともに,現代世界の民族,領土問題を大観させる。
(3) 現代世界の地誌的考察  現代世界の諸地域を多面的・多角的に考察し,各地域の多様な特色や課題を理解させるとともに,現代世界を地誌的に考察する方法を身に付けさせる。
ア 現代世界の地域区分  現代世界を幾つかの地域に区分する方法や地域の概念,地域区分の意義を理解させるとともに,その有用性に気付かせる。
イ 現代世界の諸地域  現代世界の諸地域を取り上げ,歴史的背景を踏まえて多面的・多角的に地域の変容や構造を考察し,それらの地域にみられる地域的特色や地球的課題について理解させるとともに,地誌的に考察する方法を身に付けさせる。
ウ 現代世界と日本  現代世界における日本の国土の特色について多面的・多角的に考察し,我が国が抱える地理的な諸課題を探究する活動を通して,その解決の方向性や将来の国土の在り方などについて展望させる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成すること。
イ 地理的な見方や考え方及び地図の読図や作図,衛星画像や空中写真,景観写真の読み取りなど地理的技能を身に付けることができるよう系統性に留意して計画的に指導すること。その際,教科用図書「地図」を十分に活用するとともに,地図や統計などの地理情報の収集・分析には,情報通信ネットワークや地...
ウ 地図を有効に活用して事象を説明したり,自分の解釈を加えて論述したり,討論したりするなどの活動を充実させること。
エ 学習過程で政治,経済,生物,地学的な事象なども必要に応じて扱うことができるが,それらは空間的な傾向性や諸地域の特色を理解するのに必要な程度とすること。
オ 各項目の内容に応じて日本を含めて扱うとともに,日本と比較し関連付けて考察させること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,次の事項に留意すること。
(ア) 地球儀や地図の活用,観察や調査,統計,画像,文献などの地理情報の収集,選択,処理,諸資料の地理情報化や地図化などの作業的,体験的な学習を取り入れるとともに,各項目を関連付けて地理的技能が身に付くよう工夫すること。
(イ) アについては,地理的認識を深める上で地図を活用することが大切であることを理解させるとともに,地図に関する基礎的・基本的な知識や技能を習得することができるよう工夫すること。
(ウ) イについては,生徒の特性や学校所在地の事情等を考慮し,地域調査を実施し,その方法が身に付くよう工夫すること。
イ 内容の(2)については,分析,考察の過程を重視し,現代世界を系統地理的にとらえる視点や考察方法が身に付くよう工夫すること。エについては,領土問題の現状や動向を扱う際に日本の領土問題にも触れること。
ウ 内容の(3)については,次の事項に留意すること。
(ア) ア及びイについては,内容の(1)及び(2)の学習成果を活用するよう工夫すること。
(イ) アについては,現代世界が自然,政治,経済,文化などの指標によって様々に地域区分できることに着目させ,それらを比較対照させることによって,地域の概念,地域区分の意義などを理解させるようにすること。
(ウ) イについては,アで学習した地域区分を踏まえるとともに,様々な規模の地域を世界全体から偏りなく取り上げるようにすること。また,取り上げた地域の多様な事象を項目ごとに整理して考察する地誌,取り上げた地域の特色ある事象と他の事象を有機的に関連付けて考察する地誌,対照的又は類似的な...
(エ) ウについては,この科目のまとめとして位置付けること。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 地理歴史科の目標を達成するため,教科全体として調和のとれた指導が行われるよう,適切に留意すること。
(2) 中学校社会科及び公民科との関連並びに地理歴史科に属する科目相互の関連に留意すること。
2 各科目の指導に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 情報を主体的に活用する学習活動を重視するとともに,作業的,体験的な学習を取り入れるよう配慮すること。そのため,地図や年表を読みかつ作成すること,各種の統計,年鑑,白書,画像,新聞,読み物その他の資料を収集・選択し,それらを読み取り解釈すること,観察,見学及び調査・研究したこ...
(2) 資料の収集,処理や発表などに当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的に活用するとともに,生徒が主体的に情報手段を活用できるようにすること。その際,情報モラルの指導にも留意すること。
3 内容の指導に当たっては,教育基本法第14条及び第15条の規定に基づき,適切に行うよう特に慎重に配慮して,政治及び宗教に関する教育を行うものとする。
第3節 公   民
第1款 目標  広い視野に立って,現代の社会について主体的に考察させ,理解を深めさせるとともに,人間としての在り方生き方についての自覚を育て,平和で民主的な国家・社会の有為な形成者として必要な公民としての資質を養う。
第2款 各 科 目
第1 現代社会
1 目標  人間の尊重と科学的な探究の精神に基づいて,広い視野に立って,現代の社会と人間についての理解を深めさせ,現代社会の基本的な問題について主体的に考察し公正に判断するとともに自ら人間としての在り方生き方について考察する力の基礎を養い,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる...
2 内容
(1) 私たちの生きる社会  現代社会における諸課題を扱う中で,社会の在り方を考察する基盤として,幸福,正義,公正などについて理解させるとともに,現代社会に対する関心を高め,いかに生きるかを主体的に考察することの大切さを自覚させる。
(2) 現代社会と人間としての在り方生き方  現代社会について,倫理,社会,文化,政治,法,経済,国際社会など多様な角度から理解させるとともに,自己とのかかわりに着目して,現代社会に生きる人間としての在り方生き方について考察させる。
ア 青年期と自己の形成  生涯における青年期の意義を理解させ,自己実現と職業生活,社会参加,伝統や文化に触れながら自己形成の課題を考察させ,現代社会における青年の生き方について自覚を深めさせる。
イ 現代の民主政治と政治参加の意義  基本的人権の保障,国民主権,平和主義と我が国の安全について理解を深めさせ,天皇の地位と役割,議会制民主主義と権力分立など日本国憲法に定める政治の在り方について国民生活とのかかわりから認識を深めさせるとともに,民主政治における個人と国家について考...
ウ 個人の尊重と法の支配  個人の尊重を基礎として,国民の権利の保障,法の支配と法や規範の意義及び役割,司法制度の在り方について日本国憲法と関連させながら理解を深めさせるとともに,生命の尊重,自由・権利と責任・義務,人間の尊厳と平等などについて考察させ,他者と共に生きる倫理について...
エ 現代の経済社会と経済活動の在り方  現代の経済社会の変容などに触れながら,市場経済の機能と限界,政府の役割と財政・租税,金融について理解を深めさせ,経済成長や景気変動と国民福祉の向上の関連について考察させる。また,雇用,労働問題,社会保障について理解を深めさせるとともに,個人や...
オ 国際社会の動向と日本の果たすべき役割  グローバル化が進展する国際社会における政治や経済の動向に触れながら,人権,国家主権,領土に関する国際法の意義,人種・民族問題,核兵器と軍縮問題,我が国の安全保障と防衛及び国際貢献,経済における相互依存関係の深まり,地域的経済統合,南北問題...
(3) 共に生きる社会を目指して  持続可能な社会の形成に参画するという観点から課題を探究する活動を通して,現代社会に対する理解を深めさせるとともに,現代に生きる人間としての在り方生き方について考察を深めさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校社会科及び道徳並びに公民科に属する他の科目,地理歴史科,家庭科,情報科及び特別活動などとの関連を図るとともに,項目相互の関連に留意しながら,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに偏らないようにすること。
イ 社会的事象は相互に関連し合っていることに留意し,社会的事象に対する関心をもって多様な角度から考察させるとともに,できるだけ総合的にとらえることができるようにすること。また,生徒が自己の生き方にかかわって主体的に考察できるよう学習指導の展開を工夫すること。
ウ 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成すること。
エ 的確な資料に基づいて,社会的事象に対する客観的かつ公正なものの見方や考え方を育成するとともに,学び方の習得を図ること。その際,統計などの資料の見方やその意味,情報の検索や処理の仕方,簡単な社会調査の方法などについて指導するよう留意すること。また,学習の過程で考察したことや学習の...
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,次の事項に留意すること。
(ア) 内容の(1)は,この科目の導入として位置付けること。
(イ) 「現代社会における諸課題」としては,生命,情報,環境などを扱うこと。
イ 内容の(2)については,次の事項に留意すること。
(ア) 項目ごとに課題を設定し,内容の(1)で取り上げた幸福,正義,公正などを用いて考察させること。
(イ) アの「生涯における青年期の意義」と「自己形成の課題」については,生涯にわたる学習の意義についても考察させること。また,男女が共同して社会に参画することの重要性にも触れること。
(ウ) イについては,地方自治に触れながら政治と生活との関連について認識を深めさせること。「政治参加の重要性」については,世論の形成の意義についても理解させること。また,「民主社会において自ら生きる倫理」については,個人と社会との関係に着目して考察させること。
(エ) ウについては,法に関する基本的な見方や考え方を身に付けさせるとともに裁判員制度についても扱うこと。
(オ) エの「市場経済の機能と限界」については,経済活動を支える私法に関する基本的な考え方についても触れること。「金融」については,金融制度や資金の流れの変化などにも触れること。また,「個人や企業の経済活動における役割と責任」については,公害の防止と環境保全,消費者に関する問題など...
(カ) オの「人種・民族問題」については,文化や宗教の多様性についても触れ,それぞれの固有の文化などを尊重する寛容の態度を養うこと。
ウ 内容の(3)については,この科目のまとめとして位置付け,内容の(1)及び(2)で学習した成果を活用させること。地域や学校,生徒の実態等に応じて課題を設定し,個人と社会の関係,社会と社会の関係,現役世代と将来世代の関係のいずれかに着目させること。
第2 倫 理
1 目標  人間尊重の精神と生命に対する畏《い》敬の念に基づいて,青年期における自己形成と人間としての在り方生き方について理解と思索を深めさせるとともに,人格の形成に努める実践的意欲を高め,他者と共に生きる主体としての自己の確立を促し,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 現代に生きる自己の課題  自らの体験や悩みを振り返ることを通して,青年期の意義と課題を理解させ,豊かな自己形成に向けて,他者と共に生きる自己の生き方について考えさせるとともに,自己の生き方が現代の倫理的課題と結び付いていることをとらえさせる。
(2) 人間としての在り方生き方  自己の生きる課題とのかかわりにおいて,先哲の基本的な考え方を手掛かりとして,人間の存在や価値について思索を深めさせる。
ア 人間としての自覚  人生における哲学,宗教,芸術のもつ意義などについて理解させ,人間の存在や価値にかかわる基本的な課題について思索させることを通して,人間としての在り方生き方について考えを深めさせる。
イ 国際社会に生きる日本人としての自覚  日本人にみられる人間観,自然観,宗教観などの特質について,我が国の風土や伝統,外来思想の受容に触れながら,自己とのかかわりにおいて理解させ,国際社会に生きる主体性のある日本人としての在り方生き方について自覚を深めさせる。
(3) 現代と倫理  現代に生きる人間の倫理的課題について思索を深めさせ,自己の生き方の確立を促すとともに,よりよい国家・社会を形成し,国際社会に主体的に貢献しようとする人間としての在り方生き方について自覚を深めさせる。
ア 現代に生きる人間の倫理  人間の尊厳と生命への畏《い》敬,自然や科学技術と人間とのかかわり,民主社会における人間の在り方,社会参加と奉仕,自己実現と幸福などについて,倫理的な見方や考え方を身に付けさせ,他者と共に生きる自己の生き方にかかわる課題として考えを深めさせる。
イ 現代の諸課題と倫理   生命,環境,家族,地域社会,情報社会,文化と宗教,国際平和と人類の福祉などにおける倫理的課題を自己の課題とつなげて探究する活動を通して,論理的思考力や表現力を身に付けさせるとともに,現代に生きる人間としての在り方生き方について自覚を深めさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校社会科及び道徳並びに公民科に属する他の科目,地理歴史科,家庭科,情報科及び特別活動などとの関連を図るとともに,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに偏らないようにすること。
イ 先哲の基本的な考え方を取り上げるに当たっては,内容と関連が深く生徒の発達や学習段階に適した代表的な先哲の言説等を精選すること。また,生徒自らが人生観,世界観を確立するための手掛かりを得させるよう様々な工夫を行うこと。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,この科目の導入として位置付け,生徒自身の課題を他者,集団や社会,生命や自然などとのかかわりを視点として考えさせ,以後の学習への意欲を喚起すること。
イ 内容の(2)については,次の事項に留意すること。
(ア) アについては,ギリシアの思想,キリスト教,イスラム教,仏教,儒教などの基本的な考え方を代表する先哲の思想,芸術家とその作品を,倫理的な観点を明確にして取り上げるなど工夫すること。
(イ) イについては,古来の日本人の考え方や代表的な日本の先哲の思想を手掛かりにして,自己の課題として学習させること。
ウ 内容の(3)については,次の事項に留意すること。
(ア) アについては,倫理的な見方や考え方を身に付けさせ,自己の課題として考えを深めていく主体的な学習への意欲を喚起すること。
(イ) イについては,アの学習を基礎として,学校や生徒の実態等に応じて課題を選択し,主体的に探究する学習を行うよう工夫すること。その際,イに示された倫理的課題が相互に関連していることを踏まえて,学習が効果的に展開するよう留意するとともに,論述したり討論したりするなどの活動を通して,...
第3 政治・経済
1 目標  広い視野に立って,民主主義の本質に関する理解を深めさせ,現代における政治,経済,国際関係などについて客観的に理解させるとともに,それらに関する諸課題について主体的に考察させ,公正な判断力を養い,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 現代の政治  現代の日本の政治及び国際政治の動向について関心を高め,基本的人権と議会制民主主義を尊重し擁護することの意義を理解させるとともに,民主政治の本質について把握させ,政治についての基本的な見方や考え方を身に付けさせる。
ア 民主政治の基本原理と日本国憲法  日本国憲法における基本的人権の尊重,国民主権,天皇の地位と役割,国会,内閣,裁判所などの政治機構を概観させるとともに,政治と法の意義と機能,基本的人権の保障と法の支配,権利と義務の関係,議会制民主主義,地方自治などについて理解させ,民主政治の本...
イ 現代の国際政治  国際社会の変遷,人権,国家主権,領土などに関する国際法の意義,国際連合をはじめとする国際機構の役割,我が国の安全保障と防衛及び国際貢献について理解させ,国際政治の特質や国際紛争の諸要因について把握させ,国際平和と人類の福祉に寄与する日本の役割について考察させる...
(2) 現代の経済  現代の日本経済及び世界経済の動向について関心を高め,日本経済のグローバル化をはじめとする経済生活の変化,現代経済の仕組みや機能について理解させるとともに,その特質を把握させ,経済についての基本的な見方や考え方を身に付けさせる。
ア 現代経済の仕組みと特質  経済活動の意義,国民経済における家計,企業,政府の役割,市場経済の機能と限界,物価の動き,経済成長と景気変動,財政の仕組みと働き及び租税の意義と役割,金融の仕組みと働きについて理解させ,現代経済の特質について把握させ,経済活動の在り方と福祉の向上との関...
イ 国民経済と国際経済  貿易の意義,為替相場や国際収支の仕組み,国際協調の必要性や国際経済機関の役割について理解させ,グローバル化が進む国際経済の特質について把握させ,国際経済における日本の役割について考察させる。
(3) 現代社会の諸課題  政治や経済などに関する基本的な理解を踏まえ,持続可能な社会の形成が求められる現代社会の諸課題を探究する活動を通して,望ましい解決の在り方について考察を深めさせる。
ア 現代日本の政治や経済の諸課題  少子高齢社会と社会保障,地域社会の変貌《ぼう》と住民生活,雇用と労働を巡る問題,産業構造の変化と中小企業,農業と食料問題などについて,政治と経済とを関連させて探究させる。
イ 国際社会の政治や経済の諸課題  地球環境と資源・エネルギー問題,国際経済格差の是正と国際協力,人種・民族問題と地域紛争,国際社会における日本の立場と役割などについて,政治と経済とを関連させて探究させる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の全体にわたって,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校社会科,公民科に属する他の科目,地理歴史科,家庭科及び情報科などとの関連を図るとともに,全体としてのまとまりを工夫し,特定の事項だけに偏らないようにすること。
イ 1の目標に即して基本的な事項・事柄を精選して指導内容を構成すること。また,客観的な資料と関連させて政治や経済の諸課題を考察させるとともに,政治や経済についての公正かつ客観的な見方や考え方を深めさせること。
ウ 政治や経済について考察した過程や結果について適切に表現する能力と態度を育てるようにすること。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,次の事項に留意すること。
(ア) アの「法の意義と機能」,「基本的人権の保障と法の支配」,「権利と義務の関係」については,法に関する基本的な見方や考え方を身に付けさせるとともに,裁判員制度を扱うこと。「民主政治の本質」については,世界の主な政治体制と関連させて扱うこと。また,「現代政治の特質」については,世...
(イ) イについては,文化や宗教の多様性についても理解させること。また,「国際紛争の諸要因」については,多様な角度から考察させるとともに,軍縮や核兵器廃絶などに関する国際的な取組についても扱うこと。
イ 内容の(2)については,次の事項に留意すること。  アについては,マクロ経済の観点を中心に扱うこと。「市場経済の機能と限界」については,公害防止と環境保全,消費者に関する問題も扱うこと。また,「金融の仕組みと働き」については,金融に関する環境の変化にも触れること。
ウ 内容の(3)については,次の事項に留意すること。
(ア) 内容の(3)については,この科目のまとめとして位置付け,内容の(1)及び(2)で学習した成果を生かし,地域や学校,生徒の実態等に応じて,ア及びイのそれぞれにおいて課題を選択させること。その際,政治や経済の基本的な概念や理論の理解の上に立って,事実に基づいて多様な角度から探究...
(イ) アについては,国際社会の動向に着目させたり,諸外国における取組なども参考にさせたりすること。
第3款 各科目にわたる内容の取扱い
1 各科目の指導に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 情報を主体的に活用する学習活動を重視するとともに,作業的,体験的な学習を取り入れるよう配慮すること。そのため,各種の統計,年鑑,白書,新聞,読み物,地図その他の資料を収集,選択し,それらを読み取り解釈すること,観察,見学及び調査・研究したことを発表したり報告書にまとめたりす...
(2) 資料の収集,処理や発表などに当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的に活用するとともに,生徒が主体的に情報手段を活用できるようにすること。その際,情報モラルの指導にも留意すること。
2 内容の指導に当たっては,教育基本法第14条及び第15条の規定に基づき,適切に行うよう特に慎重に配慮して,政治及び宗教に関する教育を行うものとする。
第4節 数   学
第1款 目標  数学的活動を通して,数学における基本的な概念や原理・法則の体系的な理解を深め,事象を数学的に考察し表現する能力を高め,創造性の基礎を培うとともに,数学のよさを認識し,それらを積極的に活用して数学的論拠に基づいて判断する態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 数学Ⅰ
1 目標  数と式,図形と計量,二次関数及びデータの分析について理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察する能力を培い,数学のよさを認識できるようにするとともに,それらを活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 数と式  数を実数まで拡張する意義や集合と命題に関する基本的な概念を理解できるようにする。また,式を多面的にみたり処理したりするとともに,一次不等式を事象の考察に活用できるようにする。
ア 数と集合
(ア) 実数  数を実数まで拡張する意義を理解し,簡単な無理数の四則計算をすること。
(イ) 集合  集合と命題に関する基本的な概念を理解し,それを事象の考察に活用すること。
イ 式
(ア) 式の展開と因数分解  二次の乗法公式及び因数分解の公式の理解を深め,式を多面的にみたり目的に応じて式を適切に変形したりすること。
(イ) 一次不等式  不等式の解の意味や不等式の性質について理解し,一次不等式の解を求めたり一次不等式を事象の考察に活用したりすること。
(2) 図形と計量  三角比の意味やその基本的な性質について理解し,三角比を用いた計量の考えの有用性を認識するとともに,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 三角比
(ア) 鋭角の三角比  鋭角の三角比の意味と相互関係について理解すること。
(イ) 鈍角の三角比  三角比を鈍角まで拡張する意義を理解し,鋭角の三角比の値を用いて鈍角の三角比の値を求めること。
(ウ) 正弦定理・余弦定理  正弦定理や余弦定理について理解し,それらを用いて三角形の辺の長さや角の大きさを求めること。
イ 図形の計量  三角比を平面図形や空間図形の考察に活用すること。
[用語・記号]
正弦
sin
余弦
cos
正接
tan
(3) 二次関数  二次関数とそのグラフについて理解し,二次関数を用いて数量の関係や変化を表現することの有用性を認識するとともに,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 二次関数とそのグラフ  事象から二次関数で表される関係を見いだすこと。また,二次関数のグラフの特徴について理解すること。
イ 二次関数の値の変化
(ア) 二次関数の最大・最小  二次関数の値の変化について,グラフを用いて考察したり最大値や最小値を求めたりすること。
(イ) 二次方程式・二次不等式  二次方程式の解と二次関数のグラフとの関係について理解するとともに,数量の関係を二次不等式で表し二次関数のグラフを利用してその解を求めること。
(4) データの分析  統計の基本的な考えを理解するとともに,それを用いてデータを整理・分析し傾向を把握できるようにする。
ア データの散らばり  四分位偏差,分散及び標準偏差などの意味について理解し,それらを用いてデータの傾向を把握し,説明すること。
イ データの相関  散布図や相関係数の意味を理解し,それらを用いて二つのデータの相関を把握し説明すること。
〔課題学習〕  (1),(2),(3)及び(4)の内容又はそれらを相互に関連付けた内容を生活と関連付けたり発展させたりするなどして,生徒の関心や意欲を高める課題を設け,生徒の主体的な学習を促し,数学のよさを認識できるようにする。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)のアの(イ)については,簡単な命題の証明も扱うものとする。
(2) 内容の(2)のアの(イ)については,関連して0°,90°,180°の三角比を扱うものとする。
(3) 課題学習については,それぞれの内容との関連を踏まえ,学習効果を高めるよう適切な時期や場面に実施するとともに,実施に当たっては数学的活動を一層重視するものとする。
第2 数学Ⅱ
1 目標  いろいろな式,図形と方程式,指数関数・対数関数,三角関数及び微分・積分の考えについて理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を養うとともに,それらを活用する態度を育てる。
2 内容
(1) いろいろな式  整式の乗法・除法及び分数式の四則計算について理解できるようにするとともに,等式や不等式が成り立つことを証明できるようにする。また,方程式についての理解を深め,数の範囲を複素数まで拡張して二次方程式を解くこと及び因数分解を利用して高次方程式を解くことができるよ...
ア 式と証明
(ア) 整式の乗法・除法,分数式の計算  三次の乗法公式及び因数分解の公式を理解し,それらを用いて式の展開や因数分解をすること。また,整式の除法や分数式の四則計算について理解し,簡単な場合について計算をすること。
(イ) 等式と不等式の証明  等式や不等式が成り立つことを,それらの基本的な性質や実数の性質などを用いて証明すること。
イ 高次方程式
(ア) 複素数と二次方程式  数を複素数まで拡張する意義を理解し,複素数の四則計算をすること。また,二次方程式の解の種類の判別及び解と係数の関係について理解すること。
(イ) 因数定理と高次方程式  因数定理について理解し,簡単な高次方程式の解を因数定理などを用いて求めること。
[用語・記号] 
虚数
i
(2) 図形と方程式  座標や式を用いて,直線や円などの基本的な平面図形の性質や関係を数学的に表現し,その有用性を認識するとともに,事象の考察に活用できるようにする。
ア 直線と円
(ア) 点と直線  座標を用いて,平面上の線分を内分する点,外分する点の位置や二点間の距離を表すこと。また,座標平面上の直線を方程式で表し,それを二直線の位置関係などの考察に活用すること。
(イ) 円の方程式  座標平面上の円を方程式で表し,それを円と直線の位置関係などの考察に活用すること。
イ 軌跡と領域  軌跡について理解し,簡単な場合について軌跡を求めること。また,簡単な場合について,不等式の表す領域を求めたり領域を不等式で表したりすること。
(3) 指数関数・対数関数  指数関数及び対数関数について理解し,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 指数関数
(ア) 指数の拡張  指数を正の整数から有理数へ拡張する意義を理解すること。
(イ) 指数関数とそのグラフ  指数関数とそのグラフの特徴について理解し,それらを事象の考察に活用すること。
イ 対数関数
(ア) 対数  対数の意味とその基本的な性質について理解し,簡単な対数の計算をすること。
(イ) 対数関数とそのグラフ  対数関数とそのグラフの特徴について理解し,それらを事象の考察に活用すること。
[用語・記号] 
累乗根
logax
(4) 三角関数  角の概念を一般角まで拡張して,三角関数及び三角関数の加法定理について理解し,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 角の拡張  角の概念を一般角まで拡張する意義や弧度法による角度の表し方について理解すること。
イ 三角関数
(ア) 三角関数とそのグラフ  三角関数とそのグラフの特徴について理解すること。
(イ) 三角関数の基本的な性質  三角関数について,相互関係などの基本的な性質を理解すること。
ウ 三角関数の加法定理  三角関数の加法定理を理解し,それを用いて2倍角の公式を導くこと。
(5) 微分・積分の考え  微分・積分の考えについて理解し,それらの有用性を認識するとともに,事象の考察に活用できるようにする。
ア 微分の考え
(ア) 微分係数と導関数  微分係数や導関数の意味について理解し,関数の定数倍,和及び差の導関数を求めること。
(イ) 導関数の応用  導関数を用いて関数の値の増減や極大・極小を調べ,グラフの概形をかくこと。また,微分の考えを事象の考察に活用すること。
イ 積分の考え
(ア) 不定積分と定積分  不定積分及び定積分の意味について理解し,関数の定数倍,和及び差の不定積分や定積分を求めること。
(イ) 面積  定積分を用いて直線や関数のグラフで囲まれた図形の面積を求めること。
[用語・記号] 
極限値
lim
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)のアについては,関連して二項定理を扱うものとする。
(2) 内容の(3)のイについては,常用対数も扱うものとする。
(3) 内容の(4)のウについては,関連して三角関数の合成を扱うものとする。
(4) 内容の(5)のアについては,三次までの関数を中心に扱い,イについては,二次までの関数を中心に扱うものとする。アの(ア)の微分係数については,関数のグラフの接線に関連付けて扱うものとする。また,極限については,直観的に理解させるよう扱うものとする。
第3 数学Ⅲ
1 目標  平面上の曲線と複素数平面,極限,微分法及び積分法についての理解を深め,知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を伸ばすとともに,それらを積極的に活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 平面上の曲線と複素数平面  平面上の曲線がいろいろな式で表されること及び複素数平面について理解し,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 平面上の曲線
(ア) 直交座標による表示  放物線,楕《だ》円,双曲線が二次式で表されること及びそれらの二次曲線の基本的な性質について理解すること。
(イ) 媒介変数による表示  媒介変数の意味及び曲線が媒介変数を用いて表されることを理解し,それらを事象の考察に活用すること。
(ウ) 極座標による表示  極座標の意味及び曲線が極方程式で表されることを理解し,それらを事象の考察に活用すること。
イ 複素数平面
(ア) 複素数の図表示  複素数平面と複素数の極形式,複素数の実数倍,和,差,積及び商の図形的な意味を理解し,それらを事象の考察に活用すること。
(イ) ド・モアブルの定理  ド・モアブルの定理について理解すること。
[用語・記号] 
焦点
準線
(2) 極限  数列や関数値の極限の概念を理解し,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 数列とその極限
(ア) 数列の極限  数列の極限について理解し,数列{rn}の極限などを基に簡単な数列の極限を求めること。また,数列の極限を事象の考察に活用すること。
(イ) 無限等比級数の和  無限級数の収束,発散について理解し,無限等比級数などの簡単な無限級数の和を求めること。また,それらを事象の考察に活用すること。
イ 関数とその極限
(ア) 分数関数と無理関数  簡単な分数関数と無理関数及びそれらのグラフの特徴について理解すること。
(イ) 合成関数と逆関数  合成関数や逆関数の意味を理解し,簡単な場合についてそれらを求めること。
(ウ) 関数値の極限  関数値の極限について理解し,それを事象の考察に活用すること。
[用語・記号]
(3) 微分法  微分法についての理解を深めるとともに,その有用性を認識し,事象の考察に活用できるようにする。
ア 導関数
(ア) 関数の和・差・積・商の導関数  関数の積及び商の導関数について理解し,関数の和,差,積及び商の導関数を求めること。
(イ) 合成関数の導関数  合成関数の導関数について理解し,合成関数の導関数を求めること。
(ウ) 三角関数・指数関数・対数関数の導関数  三角関数,指数関数及び対数関数の導関数を求めること。
イ 導関数の応用  導関数を用いて,いろいろな曲線の接線の方程式を求めたり,いろいろな関数の値の増減,極大・極小,グラフの凹凸などを調べグラフの概形をかいたりすること。また,それらを事象の考察に活用すること。
[用語・記号] 
自然対数
e
第二次導関数
変曲点
(4) 積分法  積分法についての理解を深めるとともに,その有用性を認識し,事象の考察に活用できるようにする。
ア 不定積分と定積分
(ア) 積分とその基本的な性質  不定積分及び定積分の基本的な性質についての理解を深め,それらを用いて不定積分や定積分を求めること。
(イ) 置換積分法・部分積分法  置換積分法及び部分積分法について理解し,簡単な場合についてそれらを用いて不定積分や定積分を求めること。
(ウ) いろいろな関数の積分  いろいろな関数について,工夫して不定積分や定積分を求めること。
イ 積分の応用  いろいろな曲線で囲まれた図形の面積や立体の体積及び曲線の長さなどを定積分を利用して求めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)のアの(イ)及び(ウ)については,二次曲線や内容の(3)及び(4)で取り上げる曲線を中心に扱うものとし,描画においてはコンピュータなどを積極的に活用するものとする。
(2) 内容の(2)のイの(ウ)については,関連して関数の連続性を扱うものとする。
(3) 内容の(3)のイについては,関連して直線上の点の運動や平面上の点の運動の速度及び加速度を扱うものとする。
(4) 内容の(4)のアの(イ)については,置換積分法は と置き換えるものを中心に扱うものとする。また,部分積分法は,簡単な関数について1回の適用で結果が得られるものを中心に扱うものとする。
第4 数学A
1 目標  場合の数と確率,整数の性質又は図形の性質について理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察する能力を養い,数学のよさを認識できるようにするとともに,それらを活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 場合の数と確率  場合の数を求めるときの基本的な考え方や確率についての理解を深め,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 場合の数
(ア) 数え上げの原則  集合の要素の個数に関する基本的な関係や和の法則,積の法則について理解すること。
(イ) 順列・組合せ  具体的な事象の考察を通して順列及び組合せの意味について理解し,それらの総数を求めること。
イ 確率
(ア) 確率とその基本的な法則  確率の意味や基本的な法則についての理解を深め,それらを用いて事象の確率を求めること。また,確率を事象の考察に活用すること。
(イ) 独立な試行と確率  独立な試行の意味を理解し,独立な試行の確率を求めること。また,それを事象の考察に活用すること。
(ウ) 条件付き確率  条件付き確率の意味を理解し,簡単な場合について条件付き確率を求めること。また,それを事象の考察に活用すること。
[用語・記号]
nPr
nCr
階乗
n!
排反
(2) 整数の性質  整数の性質についての理解を深め,それを事象の考察に活用できるようにする。
ア 約数と倍数  素因数分解を用いた公約数や公倍数の求め方を理解し,整数に関連した事象を論理的に考察し表現すること。
イ ユークリッドの互除法  整数の除法の性質に基づいてユークリッドの互除法の仕組みを理解し,それを用いて二つの整数の最大公約数を求めること。また,二元一次不定方程式の解の意味について理解し,簡単な場合についてその整数解を求めること。
ウ 整数の性質の活用  二進法などの仕組みや分数が有限小数又は循環小数で表される仕組みを理解し,整数の性質を事象の考察に活用すること。
(3) 図形の性質  平面図形や空間図形の性質についての理解を深め,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 平面図形
(ア) 三角形の性質  三角形に関する基本的な性質について,それらが成り立つことを証明すること。
(イ) 円の性質  円に関する基本的な性質について,それらが成り立つことを証明すること。
(ウ) 作図  基本的な図形の性質などをいろいろな図形の作図に活用すること。
イ 空間図形  空間における直線や平面の位置関係やなす角についての理解を深めること。また,多面体などに関する基本的な性質について理解し,それらを事象の考察に活用すること。
〔課題学習〕  (1),(2)及び(3)の内容又はそれらを相互に関連付けた内容を生活と関連付けたり発展させたりするなどして,生徒の関心や意欲を高める課題を設け,生徒の主体的な学習を促し,数学のよさを認識できるようにする。
3 内容の取扱い
(1) この科目は,内容の(1)から(3)までの中から適宜選択させるものとする。
(2) 課題学習については,それぞれの内容との関連を踏まえ,学習効果を高めるよう適切な時期や場面に実施するとともに,実施に当たっては数学的活動を一層重視するものとする。
第5 数学B
1 目標  確率分布と統計的な推測,数列又はベクトルについて理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を伸ばすとともに,それらを活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 確率分布と統計的な推測  確率変数とその分布,統計的な推測について理解し,それらを不確定な事象の考察に活用できるようにする。
ア 確率分布
(ア) 確率変数と確率分布  確率変数及び確率分布について理解し,確率変数の平均,分散及び標準偏差を用いて確率分布の特徴をとらえること。
(イ) 二項分布  二項分布について理解し,それを事象の考察に活用すること。
イ 正規分布  正規分布について理解し,二項分布が正規分布で近似できることを知ること。また,それらを事象の考察に活用すること。
ウ 統計的な推測
(ア) 母集団と標本  標本調査の考え方について理解し,標本を用いて母集団の傾向を推測できることを知ること。
(イ) 統計的な推測の考え  母平均の統計的な推測について理解し,それを事象の考察に活用すること。
(2) 数列  簡単な数列とその和及び漸化式と数学的帰納法について理解し,それらを事象の考察に活用できるようにする。
ア 数列とその和
(ア) 等差数列と等比数列  等差数列と等比数列について理解し,それらの一般項及び和を求めること。
(イ) いろいろな数列  いろいろな数列の一般項や和について,その求め方を理解し,事象の考察に活用すること。
イ 漸化式と数学的帰納法
(ア) 漸化式と数列  漸化式について理解し,簡単な漸化式で表された数列について,一般項を求めること。また,漸化式を事象の考察に活用すること。
(イ) 数学的帰納法  数学的帰納法について理解し,それを用いて簡単な命題を証明するとともに,事象の考察に活用すること。
[用語・記号]
Σ
(3) ベクトル  ベクトルの基本的な概念について理解し,その有用性を認識するとともに,事象の考察に活用できるようにする。
ア 平面上のベクトル
(ア) ベクトルとその演算  ベクトルの意味,相等,和,差,実数倍,位置ベクトル及びベクトルの成分表示について理解すること。
(イ) ベクトルの内積  ベクトルの内積及びその基本的な性質について理解し,それらを平面図形の性質などの考察に活用すること。
イ 空間座標とベクトル  座標及びベクトルの考えが平面から空間に拡張できることを知ること。
3 内容の取扱い
(1) この科目は,内容の(1)から(3)までの中から適宜選択させるものとする。
第6 数学活用
1 目標  数学と人間とのかかわりや数学の社会的有用性についての認識を深めるとともに,事象を数理的に考察する能力を養い,数学を積極的に活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 数学と人間の活動  数学が人間の活動にかかわってつくられ発展してきたことやその方法を理解するとともに,数学と文化とのかかわりについての認識を深める。
ア 数や図形と人間の活動  数量や図形に関する概念などと人間の活動や文化とのかかわりについて理解すること。
イ 遊びの中の数学  数理的なゲームやパズルなどを通して論理的に考えることのよさを認識し,数学と文化とのかかわりについて理解すること。
(2) 社会生活における数理的な考察  社会生活において数学が活用されている場面や身近な事象を数理的に考察するとともに,それらの活動を通して数学の社会的有用性についての認識を深める。
ア 社会生活と数学  社会生活などの場面で,事象を数学化し考察すること。
イ 数学的な表現の工夫  図,表,行列及び離散グラフなどを用いて,事象を数学的に表現し考察すること。
ウ データの分析  目的に応じてデータを収集し,表計算用のソフトウェアなどを用いて処理しデータ間の傾向をとらえ予測や判断をすること。
3 内容の取扱い
(1) この科目の指導に当たっては,数学的活動を一層重視し,身近な事例を取り上げるなど生徒の主体的活動を促すとともに,コンピュータなどを積極的に活用した学習が行われるよう配慮するものとする。
(2) 内容の(1)のアについては,数学における概念の形成や原理・法則の認識の過程と人間の活動や文化とのかかわりを中心として,数学史的な話題及びコンピュータを活用した問題の解決などを取り上げるものとする。
(3) 内容の(2)のアについては,経済にかかわる話題なども取り上げるものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「数学Ⅱ」,「数学Ⅲ」を履修させる場合は,「数学Ⅰ」,「数学Ⅱ」,「数学Ⅲ」の順に履修させることを原則とすること。
(2) 「数学A」については,「数学Ⅰ」と並行してあるいは「数学Ⅰ」を履修した後に履修させ,「数学B」については,「数学Ⅰ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(3) 各科目を履修させるに当たっては,当該科目や他の科目の内容及び理科,情報科,家庭科等の内容を踏まえ,相互の関連を図るとともに,学習内容の系統性に留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の内容の[用語・記号]は,当該科目で扱う内容の程度や範囲を明確にするために示したものであり,内容と密接に関連させて扱うこと。
(2) 各科目の指導に当たっては,必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
3 指導に当たっては,各科目の特質に応じ数学的活動を重視し,数学を学習する意義などを実感できるようにするとともに,次の事項に配慮するものとする。
(1) 自ら課題を見いだし,解決するための構想を立て,考察・処理し,その過程を振り返って得られた結果の意義を考えたり,それを発展させたりすること。
(2) 学習した内容を生活と関連付け,具体的な事象の考察に活用すること。
(3) 自らの考えを数学的に表現し根拠を明らかにして説明したり,議論したりすること。
第5節 理科
第1款 目標  自然の事物・現象に対する関心や探究心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,科学的に探究する能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め,科学的な自然観を育成する。
第2款 各 科 目
第1 科学と人間生活
1 目標  自然と人間生活とのかかわり及び科学技術が人間生活に果たしてきた役割について,身近な事物・現象に関する観察,実験などを通して理解させ,科学的な見方や考え方を養うとともに,科学に対する興味・関心を高める。
2 内容
(1) 科学技術の発展  科学技術の発展が今日の人間生活に対してどのように貢献してきたかについて理解させる。
(2) 人間生活の中の科学  身近な自然の事物・現象及び日常生活や社会の中で利用されている科学技術を取り上げ,科学と人間生活とのかかわりについて認識を深めさせる。
ア 光や熱の科学
(ア) 光の性質とその利用  光を中心とした電磁波の性質とその利用について理解すること。
(イ) 熱の性質とその利用  熱の性質,エネルギーの変換と保存及び有効利用について理解すること。
イ 物質の科学
(ア) 材料とその再利用  身近な材料であるプラスチックや金属の種類,性質及び用途と資源の再利用について理解すること。
(イ) 衣料と食品  身近な衣料材料の性質や用途,食品中の主な成分の性質について理解すること。
ウ 生命の科学
(ア) 生物と光  植物の生育,動物の行動及びヒトの視覚と光とのかかわりについて理解すること。
(イ) 微生物とその利用  様々な微生物の存在と生態系での働き,微生物と人間生活とのかかわりについて理解すること。
エ 宇宙や地球の科学
(ア) 身近な天体と太陽系における地球  太陽や月などの身近に見られる天体と人間生活とのかかわり,太陽系における地球について理解すること。
(イ) 身近な自然景観と自然災害  身近な自然景観の成り立ちと自然災害について,太陽の放射エネルギーによる作用や地球内部のエネルギーによる変動と関連付けて理解すること。
(3) これからの科学と人間生活  自然と人間生活とのかかわり及び科学技術が人間生活に果たしてきた役割についての学習を踏まえて,これからの科学と人間生活とのかかわり方について考察させる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校理科との関連を十分考慮するとともに,科学と人間生活とのかかわりについて理解させ,観察,実験などを中心に扱い,自然や科学技術に対する興味・関心を高めること。
イ 内容の(1)については,この科目の導入として位置付け,身近な事例を基に科学技術に対する興味・関心を高めるよう展開すること。
ウ 内容の(2)のアからエまでについては,生徒の実態等を考慮し,それぞれ(ア)又は(イ)のいずれかを選択して扱うこと。
エ 内容の(3)については,内容の(2)の学習を踏まえ,課題を適宜設けて考察させ,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりすること。その際,コンピュータや情報通信ネットワークなどの適切な活用を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,身近な科学技術の例を取り上げ,その変遷と人間生活の変化とのかかわりを扱うこと。
イ 内容の(2)のアの(ア)については,光の波としての分類や性質,電磁波の利用に関して,観察,実験などを中心に扱うこと。その際,「電磁波の利用」については,電波やX線にも触れること。(イ)については,熱量保存,仕事や電流による熱の発生,エネルギーの変換に関して,観察,実験などを中心...
ウ 内容の(2)のイの(ア)については,代表的なプラスチックや金属の種類,性質に関して,観察,実験などを中心に扱うこと。その際,「プラスチック」については,その成分の違い,化学構造及び燃焼にかかわる安全性にも触れること。「金属」については,製錬や腐食とその防止にも触れること。「資源...
エ 内容の(2)のウの(ア)については,光合成と光,光に対する動物の行動,ヒトの視覚に関して,観察,実験などを中心に扱うこと。その際,「植物の生育」については,成長運動,開花にも触れること。「動物の行動」については,体内時計も取り上げ,ヒトの健康と光とのかかわりにも触れること。(イ...
オ 内容の(2)のエの(ア)については,太陽や月の運行と時や暦などとの関係,太陽が地球や人間生活に及ぼす影響,太陽系の天体及び太陽系の広がりや構造に関して,観察,実験などを中心に扱うこと。その際,天動説,地動説にも触れること。(イ)については,地域の自然景観,その変化と自然災害に関...
カ 内容の(3)については,(2)で学習した内容を踏まえ,生徒の興味・関心等に応じて,自然や科学技術に関連した事例を課題として設定し考察させること。
第2 物理基礎
1 目標  日常生活や社会との関連を図りながら物体の運動と様々なエネルギーへの関心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,物理学的に探究する能力と態度を育てるとともに,物理学の基本的な概念や原理・法則を理解させ,科学的な見方や考え方を養う。
2 内容
(1) 物体の運動とエネルギー  日常に起こる物体の運動を観察,実験などを通して探究し,その基本的な概念や法則を理解させ,運動とエネルギーについての基礎的な見方や考え方を身に付けさせる。
ア 運動の表し方
(ア) 物理量の測定と扱い方  身近な物理現象について,物理量の測定と表し方,分析の手法を理解すること。
(イ) 運動の表し方  物体の運動の表し方について,直線運動を中心に理解すること。
(ウ) 直線運動の加速度  物体が直線上を運動する場合の加速度を理解すること。
イ 様々な力とその働き
(ア) 様々な力  物体に様々な力が働くことを理解すること。
(イ) 力のつり合い  物体に働く力のつり合いを理解すること。
(ウ) 運動の法則  運動の三法則を理解すること。
(エ) 物体の落下運動  物体が落下する際の運動の特徴及び物体に働く力と運動の関係について理解すること。
ウ 力学的エネルギー
(ア) 運動エネルギーと位置エネルギー  運動エネルギーと位置エネルギーについて,仕事と関連付けて理解すること。
(イ) 力学的エネルギーの保存  力学的エネルギー保存の法則を仕事と関連付けて理解すること。
エ 物体の運動とエネルギーに関する探究活動  物体の運動とエネルギーに関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,物理学的に探究する能力を高めること。
(2) 様々な物理現象とエネルギーの利用  様々な物理現象を観察,実験などを通して探究し,それらの基本的な概念や法則を理解させ,物理現象とエネルギーについての基礎的な見方や考え方を身に付けさせる。
ア 熱
(ア) 熱と温度  熱と温度について,原子や分子の熱運動という視点から理解すること。
(イ) 熱の利用  熱の移動及び熱と仕事の変換について理解すること。
イ 波
(ア) 波の性質  波の性質について,直線状に伝わる場合を中心に理解すること。
(イ) 音と振動  気柱の共鳴,弦の振動及び音波の性質を理解すること。
ウ 電気
(ア) 物質と電気抵抗  物質によって抵抗率が異なることを理解すること。
(イ) 電気の利用 交流の発生,送電及び利用について,基本的な仕組みを理解すること。
エ エネルギーとその利用
(ア) エネルギーとその利用  人類が利用可能な水力,化石燃料,原子力,太陽光などを源とするエネルギーの特性や利用などについて,物理学的な視点から理解すること。
オ 物理学が拓《ひら》く世界
(ア) 物理学が拓《ひら》く世界  「物理基礎」で学んだ事柄が,日常生活やそれを支えている科学技術と結び付いていることを理解すること。
カ 様々な物理現象とエネルギーの利用に関する探究活動  様々な物理現象とエネルギーの利用に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,物理学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校理科との関連を考慮しながら,物理学の基本的な概念の形成を図るとともに,物理学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,各項目の学習活動と関連させながら観察,実験を行い,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりすること。また,その特質に応じて,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,実験データの分析・解釈,法則性の導出などの探究の方法を習得させるようにする...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,「物理基礎」の学習全体に通じる手法などを扱うこと。  イの(ア)については,摩擦力,弾性力,圧力及び浮力を扱うこと。また,空間を隔てて働く力にも定性的に触れること。(イ)については,平面内で働く力のつり合いを中心に扱うこと。(ウ)については,...
イ 内容の(2)のアの(ア)については,熱現象を微視的な視点でとらえ,原子や分子の熱運動と温度の関係を定性的に扱うこと。また,内部エネルギーや物質の三態にも触れること。(イ)については,熱現象における不可逆性にも触れること。   イの(ア)については,作図を用いる方法を中心に扱うこ...
第3 物 理
1 目標  物理的な事物・現象に対する探究心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,物理学的に探究する能力と態度を育てるとともに,物理学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 様々な運動  運動とエネルギーについての基礎的な見方や考え方に基づき,物体の運動を観察,実験などを通して探究し,力と運動に関する概念や原理・法則を系統的に理解させ,それらを活用できるようにする。
ア 平面内の運動と剛体のつり合い
(ア) 曲線運動の速度と加速度  平面内を運動する物体の運動について理解すること。
(イ) 斜方投射  斜方投射された物体の運動を理解すること。
(ウ) 剛体のつり合い  大きさのある物体のつり合いを理解すること。
イ 運動量
(ア) 運動量と力積  運動量と力積の関係について理解すること。
(イ) 運動量の保存  物体の衝突や分裂における運動量の保存を理解すること。
(ウ) はね返り係数  衝突におけるはね返りについて理解すること。
ウ 円運動と単振動
(ア) 円運動  円運動をする物体の様子を表す方法やその物体に働く力などについて理解すること。
(イ) 単振動  単振動をする物体の様子を表す方法やその物体に働く力などについて理解すること。
エ 万有引力
(ア) 惑星の運動  惑星の運動に関する法則を理解すること。
(イ) 万有引力  万有引力の法則及び万有引力による物体の運動について理解すること。
オ 気体分子の運動
(ア) 気体分子の運動と圧力  気体分子の運動と圧力の関係について理解すること。
(イ) 気体の内部エネルギー  気体の内部エネルギーについて,気体の分子運動と関連付けて理解すること。
(ウ) 気体の状態変化  気体の状態変化における熱,仕事及び内部エネルギーの関係を理解すること。
カ 様々な運動に関する探究活動  様々な運動に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,物理学的に探究する能力を高めること。
(2) 波  水面波,音,光などの波動現象を観察,実験などを通して探究し,共通する基本的な概念や法則を系統的に理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 波の伝わり方
(ア) 波の伝わり方とその表し方  波の伝わり方とその表し方について理解すること。
(イ) 波の干渉と回折  波の干渉と回折について理解すること。
イ 音
(ア) 音の干渉と回折  音の干渉と回折について理解すること。
(イ) 音のドップラー効果  音のドップラー効果について理解すること。
ウ 光
(ア) 光の伝わり方  光の伝わり方について理解すること。
(イ) 光の回折と干渉  光の回折と干渉について理解すること。
エ 波に関する探究活動  波に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,物理学的に探究する能力を高めること。
(3) 電気と磁気  電気や磁気に関する現象を観察,実験などを通して探究し,電気と磁気に関する基本的な概念や原理・法則を系統的に理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 電気と電流
(ア) 電荷と電界  電荷が相互に及ぼし合う力や電界の表し方を理解すること。
(イ) 電界と電位  電界と電位の関係を理解すること。
(ウ) コンデンサー  コンデンサーの性質を理解すること。
(エ) 電気回路  電気回路について理解すること。
イ 電流と磁界
(ア) 電流による磁界  電流がつくる磁界の様子を理解すること。
(イ) 電流が磁界から受ける力  電流が磁界から受ける力について理解すること。
(ウ) 電磁誘導  電磁誘導と交流について,現象や法則を理解すること。
(エ) 電磁波の性質とその利用  電磁波について,性質とその利用を理解すること。
ウ 電気と磁気に関する探究活動  電気や磁気に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,物理学的に探究する能力を高めること。
(4) 原子  電子,原子及び原子核に関する現象を観察,実験などを通して探究し,原子についての基本的な概念や原理・法則を理解させる。
ア 電子と光
(ア) 電子  電子の電荷と質量について理解すること。
(イ) 粒子性と波動性  電子や光の粒子性と波動性について理解すること。
イ 原子と原子核
(ア) 原子とスペクトル  原子の構造及びスペクトルと電子のエネルギー準位の関係について理解すること。
(イ) 原子核  原子核の構成,原子核の崩壊及び核反応について理解すること。
(ウ) 素粒子  素粒子の存在について知ること。
ウ 物理学が築く未来
(ア) 物理学が築く未来  物理学の成果が様々な分野で利用され,未来を築く新しい科学技術の基盤となっていることを理解すること。
エ 原子に関する探究活動  原子に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,物理学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 「物理基礎」との関連を考慮しながら,物理学の基本的な概念の形成を図るとともに,物理学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,「物理基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,物体の平面内の運動を表す変位,速度及び加速度はベクトルで表されることを扱うこと。(イ)については,物体の水平投射や斜方投射における速度,加速度,重力の働きなどを扱うこと。また,空気の抵抗がある場合の落下運動にも触れること。(ウ)については,力...
イ 内容の(2)のアの(ア)については,ホイヘンスの原理,水面波の反射・屈折及び波の式を扱うこと。(イ)については,水面波を扱うこと。  イの(イ)については,観測者と音源が同一直線上を動く場合を扱うこと。  ウの(ア)については,光の速さ,波長,反射,屈折,分散,偏光などを扱い,...
ウ 内容の(3)のアの(ア)については,静電誘導も扱うこと。(ウ)については,コンデンサーの接続にも触れること。(エ)については,抵抗率の温度変化,内部抵抗も扱うこと。また,半導体にも触れること。  イの(ア)については,直線電流と円電流がつくる磁界を中心に扱うこと。(イ)について...
エ 内容の(4)のアの(ア)については,電子に関する歴史的な実験にも触れること。(イ)については,光電効果,電子線回折などを扱い,X線にも触れること。  イの(ア)については,水素原子の構造を中心にスペクトルと関連させて扱うこと。(イ)については,質量とエネルギーの等価性にも触れる...
第4 化学基礎
1 目標  日常生活や社会との関連を図りながら物質とその変化への関心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,化学的に探究する能力と態度を育てるとともに,化学の基本的な概念や原理・法則を理解させ,科学的な見方や考え方を養う。
2 内容
(1) 化学と人間生活  化学と人間生活とのかかわりについて関心を高め,化学が物質を対象とする科学であることや化学が人間生活に果たしている役割を理解させるとともに,観察,実験などを通して物質を探究する方法の基礎を身に付けさせる。
ア 化学と人間生活とのかかわり
(ア) 人間生活の中の化学  日常生活や社会を支える物質の利用とその製造の例を通して,化学に対する興味・関心を高めること。
(イ) 化学とその役割  日常生活や社会において物質が適切に使用されている例を通して,化学が果たしている役割を理解すること。
イ 物質の探究
(ア) 単体・化合物・混合物  物質の分離・精製や元素の確認などの実験を通して,単体,化合物及び混合物について理解するとともに,実験における基本操作と物質を探究する方法を身に付けること。
(イ) 熱運動と物質の三態  粒子の熱運動と温度及び物質の三態変化との関係について理解すること。
ウ 化学と人間生活に関する探究活動  化学と人間生活に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
(2) 物質の構成  原子の構造及び電子配置と周期律との関係を理解させる。また,物質の性質について観察,実験などを通して探究し,化学結合と物質の性質との関係を理解させ,物質について微視的な見方ができるようにする。
ア 物質の構成粒子
(ア) 原子の構造  原子の構造及び陽子,中性子,電子の性質を理解すること。
(イ) 電子配置と周期表  元素の周期律及び原子の電子配置と周期表の族や周期との関係について理解すること。
イ 物質と化学結合
(ア) イオンとイオン結合  イオンの生成を電子配置と関連付けて理解すること。また,イオン結合及びイオン結合でできた物質の性質を理解すること。
(イ) 金属と金属結合  金属結合及び金属の性質を理解すること。
(ウ) 分子と共有結合  共有結合を電子配置と関連付けて理解すること。また,分子からなる物質の性質を理解すること。
ウ 物質の構成に関する探究活動  物質の構成に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
(3) 物質の変化  化学反応の量的関係,酸と塩基の反応及び酸化還元反応について観察,実験などを通して探究し,化学反応に関する基本的な概念や法則を理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 物質量と化学反応式
(ア) 物質量  物質量と粒子数,質量,気体の体積との関係について理解すること。
(イ) 化学反応式  化学反応式は化学反応に関与する物質とその量的関係を表すことを理解すること。
イ 化学反応
(ア) 酸・塩基と中和  酸と塩基の性質及び中和反応に関与する物質の量的関係を理解すること。
(イ) 酸化と還元  酸化と還元が電子の授受によることを理解すること。また,酸化還元反応と日常生活や社会とのかかわりについて理解すること。
ウ 物質の変化に関する探究活動  物質の変化に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校理科との関連を考慮しながら,化学の基本的な概念の形成を図るとともに,化学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,各項目の学習活動と関連させながら観察,実験を行い,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりすること。また,その特質に応じて,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,実験データの分析・解釈などの探究の方法を習得させるようにすること。その際,...
ウ 内容の(1)のアについては,この科目の導入として位置付け,化学に対する興味・関心を高めるよう展開すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,代表的な金属やプラスチックを扱うこと。その際,再利用にも触れること。(イ)については,洗剤や食品添加物など身近な例を扱うこと。その際,物質の性質や使用する量が有効性と危険性に関連していることにも触れること。  イの(ア)の「物質の分離・精製」...
イ 内容の(2)のアの(ア)については,原子番号,質量数及び同位体を扱うこと。その際,放射性同位体とその利用にも触れること。(イ)の「電子配置」については,代表的な典型元素を扱うこと。「周期律」については,イオン化エネルギーの変化にも触れること。  イの(ア)については,多原子イオ...
ウ 内容の(3)のアの(ア)については,モル質量や溶液のモル濃度も扱うこと。  イの(ア)については,酸,塩基の強弱と電離度の大小との関係も扱うこと。「酸と塩基」については,水素イオン濃度とpHとの関係にも触れること。「中和反応」については,生成する塩の性質にも触れること。(イ)に...
第5 化 学
1 目標  化学的な事物・現象に対する探究心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,化学的に探究する能力と態度を育てるとともに,化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 物質の状態と平衡  気体,液体,固体の性質を観察,実験などを通して探究し,物質の状態変化,状態間の平衡,溶解平衡及び溶液の性質について理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 物質の状態とその変化
(ア) 状態変化  物質の沸点,融点を分子間力や化学結合と関連付けて理解すること。また,状態変化に伴うエネルギーの出入り及び状態間の平衡と温度や圧力との関係について理解すること。
(イ) 気体の性質  気体の体積と圧力や温度との関係を理解すること。
(ウ) 固体の構造  結晶格子の概念及び結晶の構造を理解すること。
イ 溶液と平衡
(ア) 溶解平衡  溶解の仕組みを理解すること。また,溶解度を溶解平衡と関連付けて理解すること。
(イ) 溶液とその性質  身近な現象を通して溶媒と溶液の性質の違いを理解すること。
ウ 物質の状態と平衡に関する探究活動  物質の状態と平衡に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
(2) 物質の変化と平衡  化学反応に伴うエネルギーの出入り,反応速度及び化学平衡を観察,実験などを通して探究し,化学反応に関する概念や法則を理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 化学反応とエネルギー
(ア) 化学反応と熱・光  化学反応における熱及び光の発生や吸収は,反応の前後における物質のもつ化学エネルギーの差から生じることを理解すること。
(イ) 電気分解  外部から加えた電気エネルギーによって,電極で酸化還元反応が起こることを理解すること。また,その反応に関与した物質の変化量と電気量との関係を理解すること。
(ウ) 電池  電池は,酸化還元反応によって電気エネルギーを取り出す仕組みであることを理解すること。
イ 化学反応と化学平衡
(ア) 反応速度  反応速度の表し方及び反応速度に影響を与える要因を理解すること。
(イ) 化学平衡とその移動  可逆反応,化学平衡及び化学平衡の移動を理解すること。
(ウ) 電離平衡  水のイオン積,pH及び弱酸や弱塩基の電離平衡について理解すること。
ウ 物質の変化と平衡に関する探究活動  物質の変化と平衡に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
(3) 無機物質の性質と利用  無機物質の性質や反応を観察,実験などを通して探究し,元素の性質が周期表に基づいて整理できることを理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 無機物質
(ア) 典型元素  典型元素の単体と化合物の性質や反応を周期表と関連付けて理解すること。
(イ) 遷移元素  遷移元素の単体と化合物の性質や反応について理解すること。
イ 無機物質と人間生活
(ア) 無機物質と人間生活  無機物質が,その特徴を生かして人間生活の中で利用されていることを理解すること。
ウ 無機物質の性質と利用に関する探究活動  無機物質の性質と利用に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
(4) 有機化合物の性質と利用  有機化合物の性質や反応を観察,実験などを通して探究し,有機化合物の分類と特徴を理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 有機化合物
(ア) 炭化水素  脂肪族炭化水素の性質や反応を構造と関連付けて理解すること。
(イ) 官能基をもつ化合物  官能基をもつ脂肪族化合物の性質や反応について理解すること。
(ウ) 芳香族化合物  芳香族化合物の構造,性質及び反応について理解すること。
イ 有機化合物と人間生活
(ア) 有機化合物と人間生活  有機化合物が,その特徴を生かして人間生活の中で利用されていることを理解すること。
ウ 有機化合物の性質と利用に関する探究活動  有機化合物の性質と利用に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
(5) 高分子化合物の性質と利用  高分子化合物の性質や反応を観察,実験などを通して探究し,合成高分子化合物と天然高分子化合物の特徴を理解させるとともに,それらを日常生活や社会と関連付けて考察できるようにする。
ア 高分子化合物
(ア) 合成高分子化合物  合成高分子化合物の構造,性質及び合成について理解すること。
(イ) 天然高分子化合物  天然高分子化合物の構造や性質について理解すること。
イ 高分子化合物と人間生活
(ア) 高分子化合物と人間生活  高分子化合物が,その特徴を生かして人間生活の中で利用されていることを理解すること。
ウ 高分子化合物の性質と利用に関する探究活動  高分子化合物の性質と利用に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,化学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 「化学基礎」との関連を考慮しながら,化学の基本的な概念の形成を図るとともに,化学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,「化学基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,融解熱や蒸発熱を扱うこと。「状態間の平衡」については,気液平衡や蒸気圧を扱うこと。(イ)については,ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を扱うこと。その際,分子量測定にも触れること。また,混合気体,分圧の法則及び実在気体も扱うこと。(...
イ 内容の(2)のアの(ア)については,熱化学方程式やヘスの法則を扱うこと。また,結合エネルギーにも触れること。(イ)については,水溶液の電気分解を中心に扱うこと。(ウ)については,水の電気分解の逆反応を用いた電池を扱うこと。また,ダニエル電池や代表的な実用電池の反応にも触れること...
ウ 内容の(3)のアの(ア)については,各族の代表的な元素の単体と化合物を扱うこと。(イ)については,クロム,マンガン,鉄,銅,銀及びそれらの化合物を扱うこと。  イの(ア)については,アで取り上げた物質のほか,人間生活に利用されている代表的な金属,セラミックスなどを扱うこと。
エ 内容の(4)のアの(イ)については,アルコール,エーテル,カルボニル化合物,カルボン酸,エステルなどを取り上げ,それらの性質は炭素骨格及び官能基により特徴付けられることを扱うこと。また,光学異性体にも触れること。(ウ)については,芳香族炭化水素,フェノール類,芳香族カルボン酸,...
オ 内容の(5)のアの(ア)については,代表的な合成繊維及びプラスチックを扱うこと。その際,合成高分子化合物の開発の歴史にも触れること。(イ)については,繊維や食物を構成している代表的な天然高分子化合物を扱うこと。また,核酸の構造にも触れること。  イの(ア)については,高分子化合...
第6 生物基礎
1 目標  日常生活や社会との関連を図りながら生物や生物現象への関心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,生物学的に探究する能力と態度を育てるとともに,生物学の基本的な概念や原理・法則を理解させ,科学的な見方や考え方を養う。
2 内容
(1) 生物と遺伝子  生物と遺伝子について観察,実験などを通して探究し,細胞の働き及びDNAの構造と機能の概要を理解させ,生物についての共通性と多様性の視点を身に付けさせる。
ア 生物の特徴
(ア) 生物の共通性と多様性  生物は多様でありながら共通性をもっていることを理解すること。
(イ) 細胞とエネルギー  生命活動に必要なエネルギーと代謝について理解すること。
イ 遺伝子とその働き
(ア) 遺伝情報とDNA  遺伝情報を担う物質としてのDNAの特徴について理解すること。
(イ) 遺伝情報の分配  DNAが複製され分配されることにより,遺伝情報が伝えられることを理解すること。
(ウ) 遺伝情報とタンパク質の合成  DNAの情報に基づいてタンパク質が合成されることを理解すること。
ウ 生物と遺伝子に関する探究活動  生物と遺伝子に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
(2) 生物の体内環境の維持  生物の体内環境の維持について観察,実験などを通して探究し,生物には体内環境を維持する仕組みがあることを理解させ,体内環境の維持と健康との関係について認識させる。
ア 生物の体内環境
(ア) 体内環境  体内環境が保たれていることを理解すること。
(イ) 体内環境の維持の仕組み  体内環境の維持に自律神経とホルモンがかかわっていることを理解すること。
(ウ) 免疫  免疫とそれにかかわる細胞の働きについて理解すること。
イ 生物の体内環境の維持に関する探究活動  生物の体内環境の維持に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
(3) 生物の多様性と生態系  生物の多様性と生態系について観察,実験などを通して探究し,生態系の成り立ちを理解させ,その保全の重要性について認識させる。
ア 植生の多様性と分布
(ア) 植生と遷移  陸上には様々な植生がみられ,植生は長期的に移り変わっていくことを理解すること。
(イ) 気候とバイオーム  気温と降水量の違いによって様々なバイオームが成立していることを理解すること。
イ 生態系とその保全
(ア) 生態系と物質循環  生態系では,物質が循環するとともにエネルギーが移動することを理解すること。
(イ) 生態系のバランスと保全  生態系のバランスについて理解し,生態系の保全の重要性を認識すること。
ウ 生物の多様性と生態系に関する探究活動  生物の多様性と生態系に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校理科との関連を考慮しながら,生物学の基本的な概念の形成を図るとともに,生物学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,各項目の学習活動と関連させながら観察,実験を行い,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりすること。また,その特質に応じて,問題を見いだすための観察,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,調査,実験データの分析・解釈などの探究の方法を習得させること...
ウ 内容の(1)のアの(ア)については,この科目の導入として位置付け,以後の学習においても,生物についての共通性と多様性の視点を意識させるよう展開すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,生物が共通性を保ちながら進化し多様化してきたこと,その共通性は起源の共有に由来することを扱うこと。その際,原核生物と真核生物の観察を行うこと。(イ)については,呼吸と光合成の概要を扱うこと。その際,酵素の触媒作用やATPの役割,ミトコンドリア...
イ 内容の(2)のアの(ア)については,体液の成分とその濃度調節を扱うこと。また,血液凝固にも触れること。(イ)については,血糖濃度の調節機構を取り上げること。その際,身近な疾患の例にも触れること。(ウ)については,身近な疾患の例にも触れること。
ウ 内容の(3)のアの(ア)については,植生の成り立ちには光や土壌などが関係することを扱うこと。また,植物の環境形成作用にも触れること。(イ)については,気温と降水量に対する適応に関連付けて扱うこと。また,日本のバイオームも扱うこと。  イの(ア)の物質の「循環」については,窒素の...
第7 生 物
1 目標  生物や生物現象に対する探究心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,生物学的に探究する能力と態度を育てるとともに,生物学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 生命現象と物質  生命現象を支える物質の働きについて観察,実験などを通して探究し,タンパク質や核酸などの物質の働きを理解させ,生命現象を分子レベルでとらえさせる。
ア 細胞と分子
(ア) 生体物質と細胞  細胞の内部構造とそれを構成する物質の特徴を理解すること。
(イ) 生命現象とタンパク質  様々なタンパク質が様々な生命現象を支えていることを理解すること。
イ 代謝
(ア) 呼吸  呼吸によって有機物からエネルギーが取り出される仕組みを理解すること。
(イ) 光合成  光合成によって光エネルギーを用いて有機物がつくられる仕組みを理解すること。
(ウ) 窒素同化  窒素同化について理解すること。
ウ 遺伝情報の発現
(ア) 遺伝情報とその発現  DNAの複製の仕組み,遺伝子の発現の仕組み及び遺伝情報の変化を理解すること。
(イ) 遺伝子の発現調節  遺伝子の発現が調節されていること及びその仕組みの概要を理解すること。
(ウ) バイオテクノロジー  遺伝子を扱った技術について,その原理と有用性を理解すること。
エ 生命現象と物質に関する探究活動  生命現象と物質に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
(2) 生殖と発生  生物の生殖や発生について観察,実験などを通して探究し,動物と植物の配偶子形成から形態形成までの仕組みを理解させる。
ア 有性生殖
(ア) 減数分裂と受精  減数分裂による遺伝子の分配と受精により多様な遺伝的な組合せが生じることを理解すること。
(イ) 遺伝子と染色体  遺伝子の連鎖と組換えについて理解すること。
イ 動物の発生
(ア) 配偶子形成と受精  配偶子形成と受精の過程について理解すること。
(イ) 初期発生の過程  卵割から器官分化の始まりまでの過程について理解すること。
(ウ) 細胞の分化と形態形成  細胞の分化と形態形成の仕組みを理解すること。
ウ 植物の発生
(ア) 配偶子形成と受精,胚《はい》発生  配偶子形成と受精及び胚《はい》発生の過程について理解すること。
(イ) 植物の器官の分化  被子植物の器官の分化の過程について理解すること。
エ 生殖と発生に関する探究活動  生殖と発生に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
(3) 生物の環境応答  環境の変化に生物が反応していることについて観察,実験などを通して探究し,生物個体が外界の変化を感知し,それに反応する仕組みを理解させる。
ア 動物の反応と行動
(ア) 刺激の受容と反応  外界の刺激を受容し,神経系を介して,反応する仕組みを理解すること。
(イ) 動物の行動  刺激に対する反応としての動物個体の行動について理解すること。
イ 植物の環境応答
(ア) 植物の環境応答  植物が環境変化に反応する仕組みを理解すること。
ウ 生物の環境応答に関する探究活動  生物の環境応答に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
(4) 生態と環境  生物の個体群と群集及び生態系について観察,実験などを通して探究し,それらの構造や変化の仕組みを理解させ,生態系のバランスや生物多様性の重要性について認識させる。
ア 個体群と生物群集
(ア) 個体群  個体群とその変動について理解すること。
(イ) 生物群集  生物群集の成り立ちについて理解すること。
イ 生態系
(ア) 生態系の物質生産  生態系における物質生産とエネルギー効率について理解すること。
(イ) 生態系と生物多様性  生態系における生物多様性に影響を与える要因を理解し,生物多様性の重要性を認識すること。
ウ 生態と環境に関する探究活動  生態と環境に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
(5) 生物の進化と系統  生物の進化の過程とその仕組み及び生物の系統について,観察,実験などを通して探究し,生物界の多様性と系統を理解させ,進化についての考え方を身に付けさせる。
ア 生物の進化の仕組み
(ア) 生命の起源と生物の変遷  生命の起源と生物進化の道筋について理解すること。
(イ) 進化の仕組み  生物進化がどのようにして起こるのかを理解すること。
イ 生物の系統
(ア) 生物の系統  生物はその系統に基づいて分類できることを理解すること。
ウ 生物の進化と系統に関する探究活動  生物の進化と系統に関する探究活動を行い,学習内容の理解を深めるとともに,生物学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 「生物基礎」との関連を考慮しながら,生物学の基本的な概念の形成を図るとともに,生物学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,「生物基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,生命現象を分子レベルでとらえるために必要な最小限の化学の知識にも触れること。
イ 内容の(1)のアの(ア)については,生体膜を扱い,細胞骨格にも触れること。(イ)については,物質輸送,情報伝達などにかかわるタンパク質を扱うこと。また,酵素については,その働きとタンパク質の立体構造との関係を扱うこと。  イの(ア)については,解糖系,クエン酸回路及び電子伝達系...
ウ 内容の(2)のアの(ア)については,性染色体の存在にも触れること。(イ)については,組換えによって遺伝子の新しい組合せが生じることを扱うこと。  イの(イ)については,胚《はい》の前後軸の決定に卵の細胞質における不均一性が関与していることを扱うこと。(ウ)については,形成体と誘...
エ 内容の(3)のアの(ア)については,受容器として眼《め》と耳を中心に,効果器として筋肉を中心に取り上げ,刺激の受容から反応までの流れを扱うこと。(イ)については,神経系の働きに関連付けられる動物の行動を扱うこと。  イの(ア)については,植物ホルモンと光受容体を扱うこと。
オ 内容の(4)のアの(ア)については,個体群内の相互作用として種内競争と社会性,個体群間の相互作用として捕食と被食,種間競争及び相利共生を扱うこと。(イ)については,多様な種が共存する仕組みを扱うこと。  イの(ア)の「物質生産」については,年間生産量を取り上げ,生産者の現存量と...
カ 内容の(5)のアの(ア)については,生物の変遷を地球環境の変化に関連付けて扱うこと。(イ)については,種分化の過程も扱うこと。  イの(ア)については,ドメインや界・門などの高次の分類群を中心に扱うこと。
第8 地学基礎
1 目標  日常生活や社会との関連を図りながら地球や地球を取り巻く環境への関心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,地学的に探究する能力と態度を育てるとともに,地学の基本的な概念や原理・法則を理解させ,科学的な見方や考え方を養う。
2 内容
(1) 宇宙における地球  宇宙の誕生と地球の形成について観察,実験などを通して探究し,宇宙と惑星としての地球の特徴を理解させる。
ア 宇宙の構成
(ア) 宇宙のすがた  宇宙の誕生と銀河の分布について理解すること。
(イ) 太陽と恒星  太陽の表面の現象と太陽のエネルギー源及び恒星としての太陽の進化を理解すること。
イ 惑星としての地球
(ア) 太陽系の中の地球  太陽系の誕生と生命を生み出す条件を備えた地球の特徴を理解すること。
(イ) 地球の形と大きさ  地球の形の特徴と大きさについて理解すること。
(ウ) 地球内部の層構造  地球内部の層構造とその状態を理解すること。
ウ 宇宙における地球に関する探究活動  宇宙における地球に関する探究活動を行い,その学習内容の理解を深めるとともに,地学的に探究する能力を高めること。
(2) 変動する地球  変動する地球について観察,実験などを通して探究し,地球がプレートの運動や太陽の放射エネルギーによって変動してきたことを理解させる。また,地球の環境と人間生活とのかかわりについて考察させる。
ア 活動する地球
(ア) プレートの運動  プレートの分布と運動及びプレート運動に伴う大地形の形成について理解すること。
(イ) 火山活動と地震  火山活動と地震の発生の仕組みについて理解すること。
イ 移り変わる地球
(ア) 地層の形成と地質構造  地層が形成される仕組みと地質構造について理解すること。
(イ) 古生物の変遷と地球環境  古生物の変遷と地球環境の変化について理解すること。
ウ 大気と海洋
(ア) 地球の熱収支  大気の構造と地球全体の熱収支について理解すること。
(イ) 大気と海水の運動  大気の大循環と海水の運動及びそれらによる地球規模の熱の輸送について理解すること。
エ 地球の環境
(ア) 地球環境の科学  地球環境の変化を科学的に考察すること。
(イ) 日本の自然環境  日本の自然環境を理解し,その恩恵や災害など自然環境と人間生活とのかかわりについて考察すること。
オ 変動する地球に関する探究活動  変動する地球に関する探究活動を行い,その学習内容の理解を深めるとともに,地学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 中学校理科との関連を考慮しながら,地学の基本的な概念の形成を図るとともに,地学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,各項目の学習活動と関連させながら観察,実験などを行い,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりすること。また,その特質に応じて,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,野外観察,調査,データの分析・解釈,推論などの探究の方法を習得させるようにすること。そ...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)の「宇宙の誕生」については,ビッグバンを扱い,水素やヘリウムがつくられたことにも触れること。「銀河の分布」については,大規模構造にも触れること。(イ)の「太陽の表面の現象」については,スペクトルも扱うこと。また,恒星の進化の過程で元素が生成されることにも...
イ 内容(2)のアの(ア)については,マントル内のプルームの存在にも触れること。(イ)の「火山活動」については,プレートの発散境界や収束境界における火山活動を扱い,ホットスポットにおける火山活動にも触れること。また,火成岩の観察を行うこと。「地震の発生の仕組み」については,プレート...
第9 地 学
1 目標  地学的な事物・現象に対する探究心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,地学的に探究する能力と態度を育てるとともに,地学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 地球の概観  地球の形状や内部構造を観察,実験などを通して探究し,地球の概観を理解させる。
ア 地球の形状
(ア) 地球の形と重力  地球の形状と重力とのかかわりを理解すること。
(イ) 地球の磁気  地磁気の特徴とその働きを理解すること。
イ 地球の内部
(ア) 地球の内部構造  地震波の伝わり方に基づいて地球内部の構造を理解すること。
(イ) 地球内部の状態と物質  地球内部の温度,密度,圧力及び構成物質の組成について理解すること。
ウ 地球の概観に関する探究活動  地球の概観に関する探究活動を行い,その学習内容の理解を深めるとともに,地学的に探究する能力を高めること。
(2) 地球の活動と歴史  地球に見られる様々な事物・現象を観察,実験などを通して探究し,地球の活動と歴史を理解させる。
ア 地球の活動
(ア) プレートテクトニクス  プレートテクトニクスとその成立過程を理解すること。
(イ) 地震と地殻変動  プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて理解すること。
(ウ) 火成活動  マグマの発生と分化及び火成岩の形成について理解すること。
(エ) 変成作用と変成岩  変成作用や変成岩の特徴及び造山帯について理解すること。
イ 地球の歴史
(ア) 地表の変化  風化,侵食,運搬及び堆《たい》積の諸作用による地形の形成について理解すること。
(イ) 地層の観察  地層に関する野外観察や実験などを通して,地質時代における地球環境や地殻変動について理解すること。
(ウ) 地球環境の変遷  大気,海洋,大陸及び古生物などの変遷を基に地球環境の移り変わりを総合的に理解すること。
(エ) 日本列島の成り立ち  島弧としての日本列島の地学的な特徴と形成史を理解すること。
ウ 地球の活動と歴史に関する探究活動  地球の活動と歴史に関する探究活動を行い,その学習内容の理解を深めるとともに,地学的に探究する能力を高めること。
(3) 地球の大気と海洋  地球の大気と海洋の事物・現象を観察,実験などを通して探究し,大気と海洋の構造や運動を理解させる。
ア 大気の構造と運動
(ア) 大気の構造  大気の組成と構造を理解すること。
(イ) 大気の運動と気象  大循環と対流による現象及び日本や世界の気象の特徴を理解すること。
イ 海洋と海水の運動
(ア) 海洋の構造  海水の組成と海洋の構造を理解すること。
(イ) 海水の運動  海水の運動や循環及び海洋と大気の相互作用について理解すること。
ウ 地球の大気と海洋に関する探究活動  地球の大気と海洋に関する探究活動を行い,その学習内容の理解を深めるとともに,地学的に探究する能力を高めること。
(4) 宇宙の構造  宇宙に関する事物・現象を観察,実験などを通して探究し,宇宙の構造について理解させる。
ア 太陽系
(ア) 地球の自転と公転  地球の自転と公転の証拠となる現象を理解すること。
(イ) 太陽系天体とその運動  太陽系天体の特徴と惑星の運動を理解すること。
(ウ) 太陽の活動  太陽の活動と内部構造を理解すること。
イ 恒星と銀河系
(ア) 恒星の性質と進化  恒星の性質と進化について理解すること。
(イ) 銀河系の構造  銀河系の構成天体とその分布について理解すること。
ウ 銀河と宇宙
(ア) 様々な銀河  様々な銀河の存在や銀河の後退運動を理解すること。
(イ) 膨張する宇宙  現代の宇宙像の概要を理解すること。
エ 宇宙の構造に関する探究活動  宇宙の構造に関する探究活動を行い,その学習内容の理解を深めるとともに,地学的に探究する能力を高めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 「地学基礎」との関係を考慮しながら,地学の基本的な概念の形成を図るとともに,地学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 「探究活動」においては,「地学基礎」の3の(1)のイと同様に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,地球楕《だ》円体や地球表面における重力を扱い,ジオイドや重力異常にも触れること。(イ)については,地磁気の三要素及び磁気圏と太陽風との関連を扱うこと。また,地磁気の原因と古地磁気にも触れること。  イの(ア)については,走時曲線を扱い,地震波...
イ 内容の(2)のアの(ア)については,マントル内のプルームも扱うこと。(イ)については,世界の地震帯の特徴をプレート運動と関連付けて扱うこと。また,日本列島付近におけるプレート間地震やプレート内地震の特徴も扱うこと。地殻変動については,活断層と地形との関係にも触れること。(ウ)に...
ウ 内容の(3)のアの(ア)の大気の「組成」については,大気中の水分も扱うこと。大気の「構造」については,各圏の特徴と大気における熱収支を扱うこと。(イ)の「大循環」による現象については,偏西風波動と地上の高気圧・低気圧との関係も扱うこと。「対流」による現象については,大気の安定・...
エ 内容の(4)のアの(ア)の「自転」については,フーコーの振り子を扱うこと。「公転」については,年周視差と年周光行差を扱うこと。また,時刻と太陽暦にも触れること。(イ)の「太陽系天体の特徴」については,観測や探査機による研究成果を踏まえて特徴を扱うこと。「惑星の運動」については,...
第10 理科課題研究
1 目標  科学に関する課題を設定し,観察,実験などを通して研究を行い,科学的に探究する能力と態度を育てるとともに,創造性の基礎を培う。
2 内容
(1) 特定の自然の事物・現象に関する研究
(2) 先端科学や学際的領域に関する研究
(3) 自然環境の調査に基づく研究
(4) 科学を発展させた実験に関する研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成とその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(4)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 指導に効果的な場合には,大学や研究機関,博物館などと積極的に連携,協力を図ること。
ウ 研究の成果について,報告書を作成させ,発表を行う機会を設けること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,高等学校理科の内容と関連させて扱うこと。
イ 内容の(4)については,科学の歴史における著名な実験などを行い,原理・法則の確立の経緯とも関連付けて扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「物理」,「化学」,「生物」及び「地学」の各科目については,原則として,それぞれに対応する基礎を付した科目を履修した後に履修させること。
(2) 「理科課題研究」については,一つ以上の基礎を付した科目を履修した後に履修させること。また,課題の特性や学校の実態に応じて,授業を特定の期間に実施するなど,指導を効果的に行うこと。
(3) 各科目の指導に当たっては,大学や研究機関,博物館などと積極的に連携,協力を図るようにすること。
(4) 各科目を履修させるに当たっては,当該科目や他の科目の内容及び数学科や家庭科等の内容を踏まえ,相互の関連を図るとともに,学習の内容の系統性に留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導に当たっては,観察,実験などの結果を分析し解釈して自らの考えを導き出し,それらを表現するなどの学習活動を充実すること。
(2) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成を図ること。また,環境問題や科学技術の進歩と人間生活にかかわる内容等については,持続可能な社会をつくることの重要性も踏まえながら,科学的な見地から取り扱うこと。
(3) 観察,実験,野外観察,調査などの指導に当たっては,関連する法規等に従い,事故防止について十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置を講ずること。
(4) 各科目の指導に当たっては,観察,実験の過程での情報の収集・検索,計測・制御,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
第6節 保 健 体 育
第1款 目標  心と体を一体としてとらえ,健康・安全や運動についての理解と運動の合理的,計画的な実践を通して,生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り,明るく豊かで活力ある生活を営む態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 体 育
1 目標  運動の合理的,計画的な実践を通して,知識を深めるとともに技能を高め,運動の楽しさや喜びを深く味わうことができるようにし,自己の状況に応じて体力の向上を図る能力を育て,公正,協力,責任,参画などに対する意欲を高め,健康・安全を確保して,生涯にわたって豊かなスポーツライフを...
2 内容
A 体つくり運動
(1) 次の運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを味わい,健康の保持増進や体力の向上を図り,目的に適した運動の計画や自己の体力や生活に応じた運動の計画を立て,実生活に役立てることができるようにする。
ア 体ほぐしの運動では,心と体は互いに影響し変化することに気付き,体の状態に応じて体の調子を整え,仲間と積極的に交流するための手軽な運動や律動的な運動を行うこと。
イ 体力を高める運動では,自己のねらいに応じて,健康の保持増進や調和のとれた体力の向上を図るための継続的な運動の計画を立て取り組むこと。
(2) 体つくり運動に主体的に取り組むとともに,体力などの違いに配慮しようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保することができるようにする。
(3) 体つくり運動の行い方,体力の構成要素,実生活への取り入れ方などを理解し,自己や仲間の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
B 器械運動
(1) 次の運動について,技がよりよくできる楽しさや喜びを味わい,自己に適した技を高めて,演技することができるようにする。
ア マット運動では,回転系や巧技系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技,発展技を滑らかに行うこと,それらを構成し演技すること。
イ 鉄棒運動では,支持系や懸垂系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技,発展技を滑らかに行うこと,それらを構成し演技すること。
ウ 平均台運動では,体操系やバランス系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技,発展技を滑らかに行うこと,それらを構成し演技すること。
エ 跳び箱運動では,切り返し系や回転系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技,発展技を滑らかに行うこと。
(2) 器械運動に主体的に取り組むとともに,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保することができるようにする。
(3) 技の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,発表の仕方などを理解し,自己や仲間の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
C 陸上競技
(1) 次の運動について,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい,各種目特有の技能を高めることができるようにする。
ア 競走  短距離走・リレーでは,中間走の高いスピードを維持して速く走ること,長距離走では,ペースの変化に対応するなどして走ること,ハードル走では,スピードを維持した走りからハードルを低くリズミカルに越すこと。
イ 跳躍  走り幅跳びでは,スピードに乗った助走と力強い踏み切りから着地までの動きを滑らかにして跳ぶこと,走り高跳びでは,スピードのあるリズミカルな助走から力強く踏み切り,滑らかな空間動作で跳ぶこと,三段跳びでは,短い助走からリズミカルに連続して跳ぶこと。
ウ 投てき  砲丸投げでは,立ち投げなどから砲丸を突き出して投げること,やり投げでは,短い助走からやりを前方にまっすぐ投げること。
(2) 陸上競技に主体的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保することができるようにする。
(3) 技術の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解し,自己や仲間の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
D 水 泳
(1) 次の運動について,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい,自己に適した泳法の効率を高めて,泳ぐことができるようにする。
ア クロールでは,手と足,呼吸のバランスを保ち,伸びのある動作と安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
イ 平泳ぎでは,手と足,呼吸のバランスを保ち,伸びのある動作と安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
ウ 背泳ぎでは,手と足,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
エ バタフライでは,手と足,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
オ 複数の泳法で長く泳ぐこと又はリレーをすること。
(2) 水泳に主体的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,水泳の事故防止に関する心得など健康・安全を確保することができるようにする。
(3) 技術の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解し,自己や仲間の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
E 球 技
(1) 次の運動について,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,作戦や状況に応じた技能や仲間と連携した動きを高めてゲームが展開できるようにする。
ア ゴール型では,状況に応じたボール操作と空間を埋めるなどの動きによって空間への侵入などから攻防を展開すること。
イ ネット型では,状況に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空間を作りだすなどの攻防を展開すること。
ウ ベースボール型では,状況に応じたバット操作と走塁での攻撃,安定したボール操作と状況に応じた守備などによって攻防を展開すること。
(2) 球技に主体的に取り組むとともに,フェアなプレイを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保することができるようにする。
(3) 技術などの名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解し,チームや自己の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
F 武 道
(1) 次の運動について,技を高め勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,得意技を用いた攻防が展開できるようにする。
ア 柔道では,相手の多様な動きに応じた基本動作から,得意技や連絡技・変化技を用いて,素早く相手を崩して投げたり,抑えたり,返したりするなどの攻防を展開すること。
イ 剣道では,相手の多様な動きに応じた基本動作から,得意技を用いて,相手の構えを崩し,素早くしかけたり応じたりするなどの攻防を展開すること。
(2) 武道に主体的に取り組むとともに,相手を尊重し,礼法などの伝統的な行動の仕方を大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすることなどや,健康・安全を確保することができるようにする。
(3) 伝統的な考え方,技の名称や見取り稽《けい》古,体力の高め方,課題解決の方法,試合の仕方などを理解し,自己や仲間の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
G ダンス
(1) 次の運動について,感じを込めて踊ったり,仲間と自由に踊ったりする楽しさや喜びを味わい,それぞれ特有の表現や踊りを高めて交流や発表ができるようにする。
ア 創作ダンスでは,表したいテーマにふさわしいイメージをとらえ,個や群で,対極の動きや空間の使い方で変化を付けて即興的に表現したり,イメージを強調した作品にまとめたりして踊ること。
イ フォークダンスでは,踊り方の特徴を強調して,音楽に合わせて多様なステップや動きと組み方で仲間と対応して踊ること。
ウ 現代的なリズムのダンスでは,リズムの特徴を強調して全身で自由に踊ったり,変化とまとまりを付けて仲間と対応したりして踊ること。
(2) ダンスに主体的に取り組むとともに,互いに共感し高め合おうとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,合意形成に貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保することができるようにする。
(3) ダンスの名称や用語,文化的背景と表現の仕方,体力の高め方,課題解決の方法,交流や発表の仕方などを理解し,グループや自己の課題に応じた運動を継続するための取り組み方を工夫できるようにする。
H 体育理論
(1) スポーツの歴史,文化的特性や現代のスポーツの特徴について理解できるようにする。
ア スポーツは,人類の歴史とともに始まり,その理念が時代に応じて変容してきていること。また,我が国から世界に普及し,発展しているスポーツがあること。
イ スポーツの技術や戦術,ルールは,用具の改良やメディアの発達に伴い変わり続けていること。
ウ 現代のスポーツは,国際親善や世界平和に大きな役割を果たしており,その代表的なものにオリンピックムーブメントがあること。また,ドーピングは,フェアプレイの精神に反するなど,能力の限界に挑戦するスポーツの文化的価値を失わせること。
エ 現代のスポーツは,経済的な波及効果があり,スポーツ産業が経済の中で大きな影響を及ぼしていること。
(2) 運動やスポーツの効果的な学習の仕方について理解できるようにする。
ア 運動やスポーツの技術は,学習を通して技能として発揮されるようになること。また,技術の種類に応じた学習の仕方があること。
イ 運動やスポーツの技能の上達過程にはいくつかの段階があり,その学習の段階に応じた練習方法や運動観察の方法,課題の設定方法などがあること。
ウ 運動やスポーツの技能と体力は,相互に関連していること。また,期待する成果に応じた技能や体力の高め方があること。
エ 運動やスポーツを行う際は,気象条件の変化など様々な危険を予見し,回避することが求められること。
(3) 豊かなスポーツライフの設計の仕方について理解できるようにする。
ア スポーツは,各ライフステージにおける身体的,心理的,社会的特徴に応じた楽しみ方があること。また,その楽しみ方は,個人のスポーツに対する欲求などによっても変化すること。
イ 生涯にわたってスポーツを継続するためには,自己に適した運動機会をもつこと,施設などを活用して活動の場をもつこと,ライフスタイルに応じたスポーツとのかかわり方を見付けることなどが必要であること。
ウ スポーツの振興は,様々な施策や組織,人々の支援や参画によって支えられていること。
エ スポーツを行う際は,スポーツが環境にもたらす影響を考慮し,持続可能な社会の実現に寄与する責任ある行動が求められること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までの領域については,次のとおり取り扱うものとする。
ア 「A体つくり運動」及び「H体育理論」については,各年次においてすべての生徒に履修させること。
イ 入学年次においては,「B器械運動」,「C陸上競技」,「D水泳」及び「Gダンス」についてはこれらの中から一つ以上を,「E球技」及び「F武道」についてはこれらの中から一つ以上をそれぞれ選択して履修できるようにすること。その次の年次以降においては,「B器械運動」から「Gダンス」までの...
(2) 内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までに示す事項については,各年次において次のとおり取り扱うものとする。
ア 「A体つくり運動」に示す事項については,すべての生徒に履修させること。なお,「A体つくり運動」の(1)のアの運動については,「B器械運動」から「Gダンス」までにおいても関連を図って指導することができるとともに,「保健」における精神の健康などの内容との関連を図ること。「A体つくり...
イ 「B器械運動」の(1)の運動については,アからエまでの中から選択して履修できるようにすること。
ウ 「C陸上競技」の(1)の運動については,アからウまでに示す運動の中から選択して履修できるようにすること。
エ 「D水泳」の(1)の運動については,アからオまでの中から選択して履修できるようにすること。また,スタートの指導については,段階的な指導を行うとともに安全を十分に確保すること。また,「保健」における応急手当の内容との関連を図ること。
オ 「E球技」の(1)の運動については,入学年次においては,アからウまでの中から二つを,その次の年次以降においては,アからウまでの中から一つを選択して履修できるようにすること。また,アについては,バスケットボール,ハンドボール,サッカー,ラグビーの中から,イについては,バレーボール...
カ 「F武道」の(1)の運動については,ア又はイのいずれかを選択して履修できるようにすること。なお,地域や学校の実態に応じて,相撲,なぎなた,弓道などのその他の武道についても履修させることができること。
キ 「Gダンス」の(1)の運動については,アからウまでの中から選択して履修できるようにすること。なお,地域や学校の実態に応じて,社交ダンスなどのその他のダンスについても履修させることができること。
ク 「H体育理論」については,(1)は入学年次,(2)はその次の年次,(3)はそれ以降の年次で取り上げること。
(3) 内容の「B器械運動」から「Gダンス」までの領域及び運動については,地域や学校の実態及び生徒の特性や選択履修の状況等を踏まえるとともに,安全を十分に確保した上で,生徒が自由に選択して履修することができるよう配慮するものとする。指導に当たっては,内容の「B器械運動」から「Gダン...
(4) 自然とのかかわりの深いスキー,スケートや水辺活動などの指導については,地域や学校の実態に応じて積極的に行うことに留意するものとする。また,レスリングについても履修させることができるものとする。
(5) 集合,整頓《とん》,列の増減,方向変換などの行動の仕方を身に付け,能率的で安全な集団としての行動ができるようにするための指導については,内容の「A体つくり運動」から「Gダンス」までの領域において適切に行うものとする。
(6) 筋道を立てて練習や作戦について話し合う活動などを通して,コミュニケーション能力や論理的な思考力の育成を促し,主体的な学習活動が充実するよう配慮するものとする。
第2 保 健
1 目標  個人及び社会生活における健康・安全について理解を深めるようにし,生涯を通じて自らの健康を適切に管理し,改善していく資質や能力を育てる。
2 内容
(1) 現代社会と健康  我が国の疾病構造や社会の変化に対応して,健康を保持増進するためには,個人の行動選択やそれを支える社会環境づくりなどが大切であるというヘルスプロモーションの考え方を生かし,人々が自らの健康を適切に管理すること及び環境を改善していくことが重要であることを理解で...
ア 健康の考え方  健康の考え方は,国民の健康水準の向上や疾病構造の変化に伴って変わってきていること。また,健康は,様々な要因の影響を受けながら,主体と環境の相互作用の下に成り立っていること。  健康の保持増進には,健康に関する個人の適切な意志決定や行動選択及び環境づくりがかかわる...
イ 健康の保持増進と疾病の予防  健康の保持増進と生活習慣病の予防には,食事,運動,休養及び睡眠の調和のとれた生活を実践する必要があること。  喫煙と飲酒は,生活習慣病の要因になること。また,薬物乱用は,心身の健康や社会に深刻な影響を与えることから行ってはならないこと。それらの対策...
ウ 精神の健康  人間の欲求と適応機制には,様々な種類があること。精神と身体には,密接な関連があること。また,精神の健康を保持増進するには,欲求やストレスに適切に対処するとともに,自己実現を図るよう努力していくことが重要であること。
エ 交通安全  交通事故を防止するには,車両の特性の理解,安全な運転や歩行など適切な行動,自他の生命を尊重する態度,交通環境の整備などがかかわること。また,交通事故には責任や補償問題が生じること。
オ 応急手当  適切な応急手当は,傷害や疾病の悪化を軽減できること。応急手当には,正しい手順や方法があること。また,心肺蘇《そ》生等の応急手当は,傷害や疾病によって身体が時間の経過とともに損なわれていく場合があることから,速やかに行う必要があること。
(2) 生涯を通じる健康  生涯の各段階において健康についての課題があり,自らこれに適切に対応する必要があること及び我が国の保健・医療制度や機関を適切に活用することが重要であることについて理解できるようにする。
ア 生涯の各段階における健康   生涯にわたって健康を保持増進するには,生涯の各段階の健康課題に応じた自己の健康管理及び環境づくりがかかわっていること。
イ 保健・医療制度及び地域の保健・医療機関  生涯を通じて健康の保持増進をするには,保健・医療制度や地域の保健所,保健センター,医療機関などを適切に活用することが重要であること。  また,医薬品は,有効性や安全性が審査されており,販売には制限があること。疾病からの回復や悪化の防止に...
ウ 様々な保健活動や対策  我が国や世界では,健康課題に対応して様々な保健活動や対策などが行われていること。
(3) 社会生活と健康  社会生活における健康の保持増進には,環境や食品,労働などが深くかかわっていることから,環境と健康,環境と食品の保健,労働と健康にかかわる活動や対策が重要であることについて理解できるようにする。
ア 環境と健康  人間の生活や産業活動は,自然環境を汚染し健康に影響を及ぼすこともあること。それらを防ぐには,汚染の防止及び改善の対策をとる必要があること。
イ 環境と食品の保健  環境衛生活動は,学校や地域の環境を健康に適したものとするよう基準が設定され,それに基づき行われていること。また,食品衛生活動は,食品の安全性を確保するよう基準が設定され,それに基づき行われていること。
ウ 労働と健康  労働災害の防止には,作業形態や作業環境の変化に起因する傷害や職業病などを踏まえた適切な健康管理及び安全管理をする必要があること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)のイ及び(3)のイについては,食育の観点を踏まえつつ,健康的な生活習慣の形成に結び付くよう配慮するものとする。
(2) 内容の(1)のイの喫煙と飲酒,薬物乱用については,疾病との関連,社会への影響などについて総合的に取り扱い,薬物については,麻薬,覚せい剤,大麻等を扱うものとする。
(3) 内容の(1)のウについては,大脳の機能,神経系及び内分泌系の機能について必要に応じ関連付けて扱う程度とする。また,「体育」における体ほぐしの運動との関連を図るよう配慮するものとする。
(4) 内容の(1)のエについては,二輪車及び自動車を中心に取り上げるものとする。また,自然災害などによる傷害の防止についても,必要に応じ関連付けて扱うよう配慮するものとする。
(5) 内容の(1)のオについては,実習を行うものとし,呼吸器系及び循環器系の機能については,必要に応じ関連付けて扱う程度とする。また,効果的な指導を行うため,「体育」の「D水泳」などとの関連を図るよう配慮するものとする。
(6) 内容の(2)のアについては,思春期と健康,結婚生活と健康及び加齢と健康を取り扱うものとする。また,生殖に関する機能については,必要に応じ関連付けて扱う程度とする。責任感を涵《かん》養することや異性を尊重する態度が必要であること,及び性に関する情報等への適切な対処についても扱...
(7) 内容の(3)のアについては,廃棄物の処理と健康についても触れるものとする。
(8) 指導に際しては,知識を活用する学習活動を取り入れるなどの指導方法の工夫を行うものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 第1章総則第1款の3に示す学校における体育・健康に関する指導の趣旨を生かし,特別活動,運動部の活動などとの関連を図り,日常生活における体育・健康に関する活動が適切かつ継続的に実践できるよう留意するものとする。なお,体力の測定については,計画的に実施し,運動の指導及び体力の向...
(2) 「体育」は,各年次継続して履修できるようにし,各年次の単位数はなるべく均分して配当するものとする。なお,内容の「A体つくり運動」に対する授業時数については,各年次で7~10単位時間程度を,内容の「H体育理論」に対する授業時数については,各年次で6単位時間以上を配当するととも...
(3) 「保健」は,原則として入学年次及びその次の年次の2か年にわたり履修させるものとする。
2 各科目の指導に当たっては,その特質を踏まえ,必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
第7節 芸   術
第1款 目標  芸術の幅広い活動を通して,生涯にわたり芸術を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,芸術の諸能力を伸ばし,芸術文化についての理解を深め,豊かな情操を養う。
第2款 各 科 目
第1 音楽Ⅰ
1 目標  音楽の幅広い活動を通して,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし,音楽文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 歌唱
ア 曲想を歌詞の内容や楽曲の背景とかかわらせて感じ取り,イメージをもって歌うこと。
イ 曲種に応じた発声の特徴を生かし,表現を工夫して歌うこと。
ウ 様々な表現形態による歌唱の特徴を生かし,表現を工夫して歌うこと。
エ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して歌うこと。
(2) 器楽
ア 曲想を楽曲の背景とかかわらせて感じ取り,イメージをもって演奏すること。
イ 楽器の音色や奏法の特徴を生かし,表現を工夫して演奏すること。
ウ 様々な表現形態による器楽の特徴を生かし,表現を工夫して演奏すること。
エ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して演奏すること。
(3) 創作
ア 音階を選んで旋律をつくり,その旋律に副次的な旋律や和音などを付けて,イメージをもって音楽をつくること。
イ 音素材の特徴を生かし,反復,変化,対照などの構成を工夫して,イメージをもって音楽をつくること。
ウ 音楽を形づくっている要素の働きを変化させ,イメージをもって変奏や編曲をすること。
エ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して音楽をつくること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 声や楽器の音色の特徴と表現上の効果とのかかわりを感じ取って鑑賞すること。
イ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して鑑賞すること。
ウ 楽曲の文化的・歴史的背景や,作曲者及び演奏者による表現の特徴を理解して鑑賞すること。
エ 我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれぞれの特徴を理解して鑑賞すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,中学校音楽科との関連を十分に考慮し,それぞれ特定の活動のみに偏らないようにするとともに,A及びB相互の関連を図るものとする。
(2) 生徒の特性等を考慮し,内容のAの(3)のア,イ又はウのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(3) 内容のAの指導に当たっては,生徒の特性等を考慮し,視唱と視奏及び読譜と記譜の指導を含めるものとする。
(4) 内容のAの指導に当たっては,我が国の伝統的な歌唱及び和楽器を含めて扱うようにする。また,内容のBのエとの関連を図るよう配慮するものとする。
(5) 内容のAの(3)の指導に当たっては,即興的に音を出しながら音のつながり方を試すなど,音を音楽へと構成することを重視するとともに,作品を記録する方法を工夫させるものとする。
(6) 内容のBの指導に当たっては,楽曲や演奏について根拠をもって批評する活動などを取り入れるようにする。
(7) 内容のA及びBの教材については,地域や学校の実態等を考慮し,我が国や郷土の伝統音楽を含む我が国及び諸外国の様々な音楽から幅広く扱うようにする。また,Bの教材については,アジア地域の諸民族の音楽を含めて扱うようにする。
(8) 音や音楽と生活や社会とのかかわりを考えさせ,音環境への関心を高めるよう配慮するものとする。また,音楽に関する知的財産権などについて配慮し,著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
第2 音楽Ⅱ
1 目標  音楽の諸活動を通して,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現の能力と主体的な鑑賞の能力を伸ばし,音楽文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 歌唱
ア 曲想を歌詞の内容や楽曲の背景とかかわらせて理解し,イメージをもって歌うこと。
イ 曲種に応じた発声の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して歌うこと。
ウ 様々な表現形態による歌唱の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して歌うこと。
エ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して歌うこと。
(2) 器楽
ア 曲想を楽曲の背景とかかわらせて理解し,イメージをもって演奏すること。
イ 楽器の音色や奏法の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して演奏すること。
ウ 様々な表現形態による器楽の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して演奏すること。
エ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して演奏すること。
(3) 創作
ア 音階を選んで旋律をつくり,その旋律に副次的な旋律や和音などを付けて,イメージをもって創造的に音楽をつくること。
イ 音素材の特徴を生かし,反復,変化,対照などの構成を工夫して,イメージをもって創造的に音楽をつくること。
ウ 音楽を形づくっている要素の働きを変化させ,イメージをもって創造的に変奏や編曲をすること。
エ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して音楽をつくること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 声や楽器の音色の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解して鑑賞すること。
イ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して鑑賞すること。
ウ 楽曲の文化的・歴史的背景や,作曲者及び演奏者による表現の特徴について理解を深めて鑑賞すること。
エ 我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれぞれの特徴について理解を深めて鑑賞すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,相互の関連を図るものとする。また,生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のBの指導に当たっては,我が国や郷土の伝統音楽を含む多様な音楽文化について理解を深める観点から,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「音楽Ⅰ」の3の(2)から(8)までと同様に取り扱うものとする。
第3 音楽Ⅲ
1 目標  音楽の諸活動を通して,生涯にわたり音楽を愛好する心情と音楽文化を尊重する態度を育てるとともに,感性を磨き,個性豊かな音楽の能力を高める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 歌唱
ア 楽曲の表現内容を総合的に理解し,表現意図をもって創造的に歌うこと。
イ 様々な表現形態による歌唱の特徴を理解し,表現上の効果を生かして歌うこと。
(2) 器楽
ア 楽曲の表現内容を総合的に理解し,表現意図をもって創造的に演奏すること。
イ 様々な表現形態による器楽の特徴を理解し,表現上の効果を生かして演奏すること。
(3) 創作
ア 様々な音素材の表現効果を生かした構成を工夫して,表現意図をもって個性豊かに音楽をつくること。
イ 様々な様式や演奏形態の特徴を理解し,表現意図をもって個性豊かに音楽をつくること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 音楽の構造上の特徴と美しさとのかかわりを理解して鑑賞すること。
イ 現代の我が国及び諸外国の音楽の特徴を理解して鑑賞すること。
ウ 音楽と他の芸術や文化とのかかわりを理解して鑑賞すること。
エ 生活及び社会における音楽や音楽にかかわる人々の役割を理解して鑑賞すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2),(3)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のA及びBの教材については,地域や学校の実態等を考慮し,我が国や郷土の伝統音楽を含めて扱うようにする。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「音楽Ⅰ」の3の(3),(5),(6)及び(8)と同様に取り扱うものとする。
第4 美術Ⅰ
1 目標  美術の幅広い創造活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり美術を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし,美術文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 絵画・彫刻
ア 感じ取ったことや考えたこと,夢や想像などから主題を生成すること。
イ 表現形式の特性を生かし,形体,色彩,構成などを工夫して創造的な表現の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料や用具の特性を生かすこと。
エ 表現方法を工夫し,主題を追求して表現すること。
(2) デザイン
ア 目的,機能,美しさなどを考えて主題を生成すること。
イ 表現形式の特性,形や色彩などの造形要素の働きを考え,創造的な表現の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料や用具の特性を生かすこと。
エ 表現方法を工夫し,目的や計画を基に表現すること。
(3) 映像メディア表現
ア 感じ取ったことや考えたこと,目的や機能などを基に,映像メディアの特性を生かして主題を生成すること。
イ 色光,視点,動きなどの映像表現の視覚的要素を工夫して表現の構想を練ること。
ウ 意図に応じて映像メディア機器等の用具の特性を生かすこと。
エ 表現方法や編集を工夫して表現すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 美術作品などのよさや美しさ,作者の心情や意図と表現の工夫などを感じ取り,理解を深めること。
イ 映像メディア表現の特質や表現の効果などを感じ取り,理解すること。
ウ 自然と美術とのかかわり,生活や社会を心豊かにする美術の働きについて考え,理解を深めること。
エ 日本の美術の歴史や表現の特質,日本及び諸外国の美術文化について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,中学校美術科との関連を十分に考慮し,A及びB相互の関連を図るとともに,Bの指導については,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(2) 内容のAの(1)については,生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。また,(2)及び(3)についてはいずれかを選択して扱うことができる。その際,感じ取ったことや考えたことなどを基にした表現と,目的や機能などを考...
(3) 内容のAの指導に当たっては,スケッチやデッサンなどにより観察力,思考力,描写力などが十分高まるよう配慮するものとする。
(4) 内容のBの指導に当たっては,作品について互いに批評し合う活動などを取り入れるようにする。
(5) 内容のBについては,日本の美術も重視して扱うとともに,アジアの美術などについても扱うようにする。
(6) 美術に関する知的財産権や肖像権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
(7) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
第5 美術Ⅱ
1 目標  美術の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり美術を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばし,美術文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 絵画・彫刻
ア 自然,自己,社会などを深く見つめて主題を生成すること。
イ 表現形式を選択し,創造的で心豊かな表現の構想を練ること。
ウ 主題に合った表現方法を工夫し,創造的に表現すること。
(2) デザイン
ア 自然,自己,社会などを深く見つめ,生活を美しく豊かにするデザインの働きを考えて主題を生成すること。
イ 目的や条件などを基に,デザイン効果を考えて創造的で心豊かな表現の構想を練ること。
ウ 主題に合った表現方法を工夫し,創造的に表現すること。
(3) 映像メディア表現
ア 自然,自己,社会などを深く見つめ,映像メディアの特性を生かして主題を生成すること。
イ 映像表現の視覚的要素などの効果を生かして創造的で心豊かな表現の構想を練ること。
ウ 主題に合った表現方法を工夫し,創造的に表現すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 作品や作者の個性などに関心をもち,発想や構想の独自性,表現の工夫などについて,多様な視点から分析し理解すること。
イ 心豊かな生き方の創造にかかわる美術の働きについて理解を深めること。
ウ 時代,民族,風土,宗教などによる表現の相違や共通性などを考察し,美術文化についての理解を一層深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,Aの(1)については,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「美術Ⅰ」の3の(1)及び(3)から(7)までと同様に取り扱うものとする。
第6 美術Ⅲ
1 目標  美術の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり美術を愛好する心情と美術文化を尊重する態度を育てるとともに,感性と美意識を磨き,個性豊かな美術の能力を高める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 絵画・彫刻
ア 独創的な主題を生成し,表現の構想を練ること。
イ 主題に合った表現方法を工夫し,個性を生かして創造的な表現を追求すること。
(2) デザイン
ア デザイン効果を考えて独創的な主題を生成し,表現の構想を練ること。
イ 主題に合った表現方法を工夫し,個性を生かして創造的なデザインを追求すること。
(3) 映像メディア表現
ア 映像メディアの特性を生かして独創的な主題を生成し,表現の構想を練ること。
イ 主題に合った表現方法を工夫し,個性を生かして創造的な映像メディア表現を追求すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 作者の主張,作品と時代や社会とのかかわりなどを考察し,自己の価値観や美意識を働かせて作品を読み取り味わうこと。
イ 国際理解に果たす美術の役割について理解すること。
ウ 文化遺産としての美術の特色と文化遺産等を継承し保存することの意義を理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2),(3)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,Aの(1)については,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「美術Ⅰ」の3の(3)から(7)までと同様に取り扱うものとする。
第7 工芸Ⅰ
1 目標  工芸の幅広い創造活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり工芸を愛好する心情と生活を心豊かにするために工夫する態度を育てるとともに,感性を高め,創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし,工芸の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 身近な生活と工芸
ア 自然や素材,身近な生活や自己の思いなどから心豊かな発想をすること。
イ 用途と美しさの調和を考え,日本の伝統的な表現のよさなどを生かした制作の構想を練ること。
ウ 制作方法を理解し,意図に応じて材料や用具を活用すること。
エ 手順や技法などを吟味し,創意工夫して制作すること。
(2) 社会と工芸
ア 社会的な視点に立って,使う人の願いや心情,生活環境などを考え,心豊かな発想をすること。
イ 使用する人や場などに求められる機能と美しさを考え,制作の構想を練ること。
ウ 制作方法を理解し,意図に応じて材料や用具を活用すること。
エ 手順や技法などを吟味し,創意工夫して制作すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 工芸作品などのよさや美しさ,作者の心情や意図と表現の工夫などを感じ取り,理解を深めること。
イ 制作過程における工夫や素材の生かし方,技法などを理解すること。
ウ 自然と工芸とのかかわり,生活や社会を心豊かにする工芸の働きについて考え,理解を深めること。
エ 日本の工芸の特質や美意識に気付き,工芸の伝統と文化について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,中学校美術科との関連を十分に考慮し,A及びB相互の関連を図るとともに,Bの指導については,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(2) 内容のAの指導に当たっては,地域の材料及び伝統的な工芸の表現などを取り入れることにも配慮するものとする。
(3) 内容のBの指導に当たっては,作品について互いに批評し合う活動などを取り入れるようにする。
(4) 内容のBについては,日本の工芸も重視して扱うとともに,アジアの工芸などについても扱うようにする。
(5) 工芸に関する知的財産権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
(6) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
第8 工芸Ⅱ
1 目標  工芸の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり工芸を愛好する心情と生活を心豊かにするために工夫する態度を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばし,工芸の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 身近な生活と工芸
ア 生活の中の工芸をとらえ,自己の体験や夢などから,創造的で心豊かな発想をすること。
イ 用途と美しさの調和を求め,素材の特質,表現の多様性などを生かした制作の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料,用具,手順,技法などを検討し,創造的に制作すること。
(2) 社会と工芸
ア 社会的な視点に立って,生活環境を観察,検討し,創造的で心豊かな発想をすること。
イ 社会における有用性,機能と美しさとの調和を考え,制作の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料,用具,手順,技法などを検討し,創造的に制作すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 作品や作者の個性などに関心をもち,発想や構想の独自性,表現の工夫などについて,多様な視点から分析し理解すること。
イ 生活環境の改善や心豊かな生き方にかかわる工芸の働きについて理解を深めること。
ウ 時代,民族,風土などによる表現の相違や共通性などを考察し,工芸の伝統と文化についての理解を一層深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1)又は(2)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「工芸Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第9 工芸Ⅲ
1 目標  工芸の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり工芸を愛好する心情と工芸の伝統と文化を尊重する態度を育てるとともに,感性と美意識を磨き,個性豊かな工芸の能力を高める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 身近な生活と工芸
ア 自己を取り巻く生活を多様な視点に立って考え,独創的に発想し,美的で心豊かな制作の構想を練ること。
イ 制作過程全体を見通して制作方法を工夫し,個性を生かして創造的な制作を追求すること。
(2) 社会と工芸
ア 社会的な視点に立って独創的に発想し,美的で心豊かな制作の構想を練ること。
イ 制作過程全体を見通して制作方法を工夫し,個性を生かして創造的な制作を追求すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 生活文化と工芸とのかかわり,作品が生まれた背景などを考察し,自己の価値観や美意識を働かせて作品を読み取り味わうこと。
イ 国際理解に果たす工芸の役割について理解すること。
ウ 文化遺産としての工芸の特色と文化遺産等を継承し保存することの意義を理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「工芸Ⅰ」の3の(2)から(6)までと同様に取り扱うものとする。
第10 書道Ⅰ
1 目標  書道の幅広い活動を通して,生涯にわたり書を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,書写能力の向上を図り,表現と鑑賞の基礎的な能力を伸ばし,書の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 漢字仮名交じりの書
ア 用具・用材の特徴を理解し,適切に扱うこと。
イ 漢字と仮名の調和した線質の表し方を習得すること。
ウ 字形,文字の大きさと全体の構成を工夫すること。
エ 名筆を生かした表現を理解し,工夫すること。
オ 目的や用途に即した形式,意図に基づく表現を工夫すること。
(2) 漢字の書
ア 用具・用材の特徴を理解し,適切に扱うこと。
イ 古典に基づく基本的な点画や線質の表し方を理解し,その用筆・運筆の技法を習得すること。
ウ 字形の構成を理解し,全体の構成を工夫すること。
エ 意図に基づく表現を構想し,工夫すること。
(3)仮名の書
ア 用具・用材の特徴を理解し,適切に扱うこと。
イ 古典に基づく基本的な線質の表し方を理解し,その用筆・運筆の技法を習得すること。
ウ 単体,連綿の技法を習得し,全体の構成を工夫すること。
エ 意図に基づく表現を構想し,工夫すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 日常生活における書への関心を高め,その効用を理解すること。
イ 見ることを楽しみ,書の美しさと表現効果を味わい,感じ取ること。
ウ 日本及び中国等の文字と書の伝統と文化について理解すること。
エ 漢字の書体の変遷,仮名の成立等を理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,相互の関連を図るものとする。
(2) 内容のAの指導に当たっては,(1)の漢字は楷《かい》書及び行書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)は楷《かい》書及び行書,(3)は平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとし,(2)については,生徒の特性等を考慮し,草書,隷書及び篆《てん》書を加えることもできる。
(3) 内容のAの指導に当たっては,中学校国語科の書写との関連を十分に考慮し,日常生活における目的や用途に応じて,硬筆も取り上げるものとする。
(4) 内容のAの指導に当たっては,篆《てん》刻,刻字等を扱うよう配慮するものとする。また,(2)及び(3)については,臨書及び創作を通して指導するものとする。
(5) 内容のBの指導に当たっては,作品について互いに批評し合う活動などを取り入れるようにする。
(6) 書に関する知的財産権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
第11 書道Ⅱ
1 目標  書道の創造的な諸活動を通して,生涯にわたり書を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばし,書の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 漢字仮名交じりの書
ア 意図に即した表現と用具・用材の関係を工夫すること。
イ 名筆の鑑賞に基づき表現を工夫し,個性的に表現すること。
ウ 表現形式に応じて,全体の構成を工夫すること。
エ 感興や意図に応じた素材や表現を構想し,工夫すること。
(2) 漢字の書
ア 書体や書風に即した用筆・運筆を理解し,工夫すること。
イ 古典に基づく表現を工夫し,個性的に表現すること。
ウ 表現形式に応じて,全体の構成を工夫すること。
エ 感興や意図に応じた素材や表現を構想し,工夫すること。
(3) 仮名の書
ア 書風に即した用筆・運筆を理解し,工夫すること。
イ 古典に基づく表現を工夫し,個性的に表現すること。
ウ 表現形式に応じて,全体の構成を工夫すること。
エ 感興や意図に応じた素材や表現を構想し,工夫すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 書の美の諸要素を把握し,その表現効果について理解し,感受を深めること。
イ 書の美と時代,風土,筆者などとのかかわり,その表現方法や形式等について理解を深めること。
ウ 日本及び中国等の書の歴史・文化と書の現代的意義について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のAの指導に当たっては,(1)の漢字は楷《かい》書,行書及び草書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)は楷《かい》書,行書,草書,隷書及び篆《てん》書,(3)は平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとする。
(3) 内容のAの指導に当たっては,篆《てん》刻を扱うものとし,生徒の特性等を考慮し,刻字等を加えることもできる。また,(2)及び(3)については,臨書及び創作を通して指導するものとする。
(4) 内容の取扱いに当たっては,「書道Ⅰ」の3の(1),(5)及び(6)と同様に取り扱うものとする。
第12 書道Ⅲ
1 目標  書道の創造的な諸活動を通して,生涯にわたり書を愛好する心情と書の伝統と文化を尊重する態度を育てるとともに,感性を磨き,個性豊かな書の能力を高める。
2 内容
A 表現  表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 漢字仮名交じりの書
ア 書の伝統を理解し,現代社会に即した効果的な表現を工夫すること。
イ 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
(2) 漢字の書
ア 書の伝統を理解し,書体の特色を生かして表現すること。
イ 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
(3) 仮名の書
ア 書の伝統を理解し,古典の特色を生かして表現すること。
イ 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
B 鑑賞  鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 書の美の多様性を理解し,作品の様式美を鑑賞すること。
イ 書論を講読し,書の理解と鑑賞の深化を図ること。
ウ 日本及び中国等の書の伝統とその背景となる諸文化との関連について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2),(3)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のAの(2)及び(3)については,目的に応じて臨書又は創作のいずれかを通して指導することができる。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「書道Ⅰ」の3の(5)及び(6)と同様に取り扱うものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) Ⅱを付した科目はそれぞれに対応するⅠを付した科目を履修した後に,Ⅲを付した科目はそれぞれに対応するⅡを付した科目を履修した後に履修させることを原則とすること。
(2) 主体的な学習態度を育てるため,生徒の特性等を考慮し,適切な課題を設定して学習することができる機会を設けるよう留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどを指導に生かすこと。
(2) 各科目の特質を踏まえ,地域や学校の実態に応じて,文化施設,社会教育施設,地域の文化財等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。
第8節 外 国 語
第1款 目標  外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う。
第2款 各 科 目
第1 コミュニケーション英語基礎
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,聞くこと,話すこと,読むこと,書くことなどの基礎的な能力を養う。
2 内容
(1) 1の目標に基づき,中学校学習指導要領第2章第9節の第2の2の(1)に示す言語活動を参照しつつ,適切な言語活動を英語で行う。
(2) (1)に示す言語活動を効果的に行うために,それぞれの生徒の中学校における学習内容の定着の程度等を踏まえた上で,中学校学習指導要領第2章第9節の第2の2の(2)のアに示す事項を参照しつつ,適切に指導するよう配慮するものとする。
3 内容の取扱い  中学校における学習との接続と「コミュニケーション英語Ⅰ」における学習への円滑な移行のため,主に身近な場面における言語活動を経験させながら,中学校における基礎的な学習内容を整理して指導し定着を図るものとする。
第2 コミュニケーション英語Ⅰ
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする基礎的な能力を養う。
2 内容
(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,次のような言語活動を英語で行う。
ア 事物に関する紹介や対話などを聞いて,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえたりする。
イ 説明や物語などを読んで,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえたりする。また,聞き手に伝わるように音読する。
ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,話し合ったり意見の交換をしたりする。
エ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,簡潔に書く。
(2) (1)に示す言語活動を効果的に行うために,次のような事項について指導するよう配慮するものとする。
ア リズムやイントネーションなどの英語の音声的な特徴,話す速度,声の大きさなどに注意しながら聞いたり話したりすること。
イ 内容の要点を示す語句や文,つながりを示す語句などに注意しながら読んだり書いたりすること。
ウ 事実と意見などを区別して,理解したり伝えたりすること。
3 内容の取扱い
(1) 中学校におけるコミュニケーション能力の基礎を養うための総合的な指導を踏まえ,聞いたことや読んだことを踏まえた上で話したり書いたりする言語活動を適切に取り入れながら,四つの領域の言語活動を有機的に関連付けつつ総合的に指導するものとする。
(2) 生徒の実態に応じて,多様な場面における言語活動を経験させながら,中学校や高等学校における学習内容を繰り返して指導し定着を図るよう配慮するものとする。
第3 コミュニケーション英語Ⅱ
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする能力を伸ばす。
2 内容
(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,次のような言語活動を英語で行う。
ア 事物に関する紹介や報告,対話や討論などを聞いて,情報や考えなどを理解したり,概要や要点をとらえたりする。
イ 説明,評論,物語,随筆などについて,速読したり精読したりするなど目的に応じた読み方をする。また,聞き手に伝わるように音読や暗唱を行う。
ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,話し合うなどして結論をまとめる。
エ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどについて,まとまりのある文章を書く。
(2) (1)に示す言語活動を効果的に行うために,次のような事項について指導するよう配慮するものとする。
ア 英語の音声的な特徴や内容の展開などに注意しながら聞いたり話したりすること。
イ 論点や根拠などを明確にするとともに,文章の構成や図表との関連などを考えながら読んだり書いたりすること。
ウ 未知の語の意味を推測したり背景となる知識を活用したりしながら聞いたり読んだりすること。
エ 説明や描写の表現を工夫して相手に効果的に伝わるように話したり書いたりすること。
3 内容の取扱い  「コミュニケーション英語Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第4 コミュニケーション英語Ⅲ
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする能力を更に伸ばし,社会生活において活用できるようにする。
2 内容
(1) 1の目標に基づき,「コミュニケーション英語Ⅱ」の2の(1)に示す言語活動を更に発展させて行う。
(2) (1)に示す言語活動を行うに当たっては,「コミュニケーション英語Ⅱ」の2の(2)と同様に配慮するものとする。
3 内容の取扱い  「コミュニケーション英語Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第5 英語表現Ⅰ
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,事実や意見などを多様な観点から考察し,論理の展開や表現の方法を工夫しながら伝える能力を養う。
2 内容
(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,次のような言語活動を英語で行う。
ア 与えられた話題について,即興で話す。また,聞き手や目的に応じて簡潔に話す。
イ 読み手や目的に応じて,簡潔に書く。
ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどをまとめ,発表する。
(2) (1)に示す言語活動を効果的に行うために,次のような事項について指導するよう配慮するものとする。
ア リズムやイントネーションなどの英語の音声的な特徴,話す速度,声の大きさなどに注意しながら話すこと。
イ 内容の要点を示す語句や文,つながりを示す語句などに注意しながら書くこと。また,書いた内容を読み返すこと。
ウ 発表の仕方や発表のために必要な表現などを学習し,実際に活用すること。
エ 聞いたり読んだりした内容について,そこに示されている意見を他の意見と比較して共通点や相違点を整理したり,自分の考えをまとめたりすること。
3 内容の取扱い
(1) 中学校におけるコミュニケーション能力の基礎を養うための総合的な指導を踏まえ,話したり書いたりする言語活動を中心に,情報や考えなどを伝える能力の向上を図るよう指導するものとする。
(2) 聞くこと及び読むこととも有機的に関連付けた活動を行うことにより,話すこと及び書くことの指導の効果を高めるよう工夫するものとする。
(3) 生徒の実態に応じて,多様な場面における言語活動を経験させながら,中学校や高等学校における学習内容を繰り返して指導し定着を図るよう配慮するものとする。
第6 英語表現Ⅱ
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,事実や意見などを多様な観点から考察し,論理の展開や表現の方法を工夫しながら伝える能力を伸ばす。
2 内容
(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,次のような言語活動を英語で行う。
ア 与えられた条件に合わせて,即興で話す。また,伝えたい内容を整理して論理的に話す。
イ 主題を決め,様々な種類の文章を書く。
ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどをまとめ,発表する。また,発表されたものを聞いて,質問したり意見を述べたりする。
エ 多様な考え方ができる話題について,立場を決めて意見をまとめ,相手を説得するために意見を述べ合う。
(2) (1)に示す言語活動を効果的に行うために,次のような事項について指導するよう配慮するものとする。
ア 英語の音声的な特徴や内容の展開などに注意しながら話すこと。
イ 論点や根拠などを明確にするとともに,文章の構成や図表との関連,表現の工夫などを考えながら書くこと。また,書いた内容を読み返して推敲《すいこう》すること。
ウ 発表の仕方や討論のルール,それらの活動に必要な表現などを学習し,実際に活用すること。
エ 相手の立場や考えを尊重し,互いの発言を検討して自分の考えを広げるとともに,課題の解決に向けて考えを生かし合うこと。
3 内容の取扱い  「英語表現Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第7 英語会話
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,身近な話題について会話する能力を養う。
2 内容
(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,次のような言語活動を英語で行う。
ア 相手の話を聞いて理解するとともに,場面や目的に応じて適切に応答する。
イ 関心のあることについて相手に質問したり,相手の質問に答えたりする。
ウ 聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考えなどを場面や目的に応じて適切に伝える。
エ 海外での生活に必要な基本的な表現を使って,会話する。
(2) (1)に示す言語活動を効果的に行うために,次のような事項について指導するよう配慮するものとする。
ア リズムやイントネーションなどの英語の音声的な特徴,話す速度,声の大きさなどに注意しながら聞いたり話したりすること。
イ 繰り返しを求めたり,言い換えたりするときなどに必要となる表現を活用すること。
ウ ジェスチャーなどの非言語的なコミュニケーション手段の役割を理解し,場面や目的に応じて適切に用いること。
3 内容の取扱い
(1) 中学校におけるコミュニケーション能力の基礎を養うための総合的な指導を踏まえ,実際の会話に即した言語活動を多く取り入れながら,聞いたり話したりする能力の向上を図るよう指導するものとする。
(2) 読むこと及び書くこととも有機的に関連付けた活動を行うことにより,聞くこと及び話すことの指導の効果を高めるよう工夫するものとする。
(3) 生徒の実態に応じて,多様な場面における言語活動を経験させながら,中学校や高等学校における学習内容を繰り返して指導し定着を図るよう配慮するものとする。
第8 その他の外国語に関する科目  その他の外国語に関する科目については,第1から第7まで及び第3款に示す英語に関する各科目の目標及び内容等に準じて行うものとする。
第3款 英語に関する各科目に共通する内容等
1 英語に関する各科目の2の(1)に示す言語活動を行うに当たっては,例えば,次に示すような言語の使用場面や言語の働きの中から,各科目の目標を達成するのにふさわしいものを適宜取り上げ,有機的に組み合わせて活用する。
[言語の使用場面の例]
a 特有の表現がよく使われる場面:
・ 買物        
・ 旅行        
・ 食事
・ 電話での応答    
・ 手紙や電子メールのやりとり 
など
b 生徒の身近な暮らしや社会での暮らしにかかわる場面:
・ 家庭での生活    
・ 学校での学習や活動 
・ 地域での活動
・ 職場での活動 
など
c 多様な手段を通じて情報などを得る場面:
・ 本,新聞,雑誌などを読むこと  
・テレビや映画などを観《み》ること
・ 情報通信ネットワークを活用し情報を得ること 
など
[言語の働きの例]
a コミュニケーションを円滑にする:
・ 相づちを打つ    
・ 聞き直す      
・ 繰り返す
・ 言い換える     
・ 話題を発展させる  
・ 話題を変える
など
b 気持ちを伝える:
・ 褒める       
・ 謝る        
・ 感謝する
・ 望む        
・ 驚く        
・ 心配する
など
c 情報を伝える:
・ 説明する      
・ 報告する      
・ 描写する
・ 理由を述べる    
・ 要約する      
・ 訂正する 
など
d 考えや意図を伝える:
・ 申し出る      
・ 賛成する      
・ 反対する
・ 主張する      
・ 推論する      
・ 仮定する 
など
e 相手の行動を促す:
・ 依頼する      
・ 誘う        
・ 許可する
・ 助言する      
・ 命令する      
・ 注意を引く 
など
2 英語に関する各科目の2の(1)に示す言語活動を行うに当たっては,中学校学習指導要領第2章第9節第2の2の(3)及び次に示す言語材料の中から,それぞれの科目の目標を達成するのにふさわしいものを適宜用いて行わせる。その際,「コミュニケーション英語Ⅰ」においては,言語活動と効果的に関...
ア 語,連語及び慣用表現
(ア) 語
a 「コミュニケーション英語Ⅰ」にあっては,中学校で学習した語に400語程度の新語を加えた語
b 「コミュニケーション英語Ⅱ」にあっては,aに示す語に700語程度の新語を加えた語
c 「コミュニケーション英語Ⅲ」にあっては,bに示す語に700語程度の新語を加えた語
d 「コミュニケーション英語基礎」,「英語表現Ⅰ」,「英語表現Ⅱ」及び「英語会話」にあっては,生徒の学習負担を踏まえた適切な語
(イ) 連語及び慣用表現のうち,運用度の高いもの
イ 文構造のうち,運用度の高いもの
ウ 文法事項 
(ア) 不定詞の用法
(イ) 関係代名詞の用法
(ウ) 関係副詞の用法
(エ) 助動詞の用法
(オ) 代名詞のうち,itが名詞用法の句及び節を指すもの
(カ) 動詞の時制など
(キ) 仮定法
(ク) 分詞構文
3 2に示す言語材料を用いるに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 現代の標準的な英語によること。ただし,様々な英語が国際的に広くコミュニケーションの手段として使われている実態にも配慮すること。
イ 文法については,コミュニケーションを支えるものであることを踏まえ,言語活動と効果的に関連付けて指導すること。
ウ コミュニケーションを行うために必要となる語句や文構造,文法事項などの取扱いについては,用語や用法の区別などの指導が中心とならないよう配慮し,実際に活用できるよう指導すること。
4 英語に関する各科目については,その特質にかんがみ,生徒が英語に触れる機会を充実するとともに,授業を実際のコミュニケーションの場面とするため,授業は英語で行うことを基本とする。その際,生徒の理解の程度に応じた英語を用いるよう十分配慮するものとする。
第4款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「コミュニケーション英語Ⅱ」は「コミュニケーション英語Ⅰ」を履修した後に,「コミュニケーション英語Ⅲ」 は「コミュニケーション英語Ⅱ」を履修した後に,「英語表現Ⅱ」は「英語表現Ⅰ」を履修した後に履修させることを原則とすること。
(2) 「コミュニケーション英語基礎」を履修させる場合,「コミュニケーション英語Ⅰ」は「コミュニケーション英語基礎」を履修した後に履修させることを原則とすること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 教材については,外国語を通じてコミュニケーション能力を総合的に育成するため,各科目の目標に応じ,実際の言語の使用場面や言語の働きに十分配慮したものを取り上げるものとすること。その際,その外国語を日常使用している人々を中心とする世界の人々及び日本人の日常生活,風俗習慣,物語,...
ア 多様なものの見方や考え方を理解し,公正な判断力を養い豊かな心情を育てるのに役立つこと。
イ 外国や我が国の生活や文化についての理解を深めるとともに,言語や文化に対する関心を高め,これらを尊重する態度を育てるのに役立つこと。
ウ 広い視野から国際理解を深め,国際社会に生きる日本人としての自覚を高めるとともに,国際協調の精神を養うのに役立つこと。
エ 人間,社会,自然などについての考えを深めるのに役立つこと。
(2) 音声指導の補助として,発音表記を用いて指導することができること。
(3) 辞書の活用の指導などを通じ,生涯にわたって,自ら外国語を学び,使おうとする積極的な態度を育てるようにすること。
(4) 各科目の指導に当たっては,指導方法や指導体制を工夫し,ペア・ワーク,グループ・ワークなどを適宜取り入れたり,視聴覚教材やコンピュータ,情報通信ネットワークなどを適宜指導に生かしたりすること。また,ネイティブ・スピーカーなどの協力を得て行うティーム・ティーチングなどの授業を積...
第9節 家   庭
第1款 目標  人間の生涯にわたる発達と生活の営みを総合的にとらえ,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会とのかかわりについて理解させるとともに,生活に必要な知識と技術を習得させ,男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 家庭基礎
1 目標  人の一生と家族・家庭及び福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに,生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
2 内容
(1) 人の一生と家族・家庭及び福祉  人の一生を生涯発達の視点でとらえ,各ライフステージの特徴と課題について理解させるとともに,家族や家庭生活の在り方,子どもと高齢者の生活と福祉について考えさせ,共に支え合って生活することの重要性について認識させる。
ア 青年期の自立と家族・家庭  生涯発達の視点で青年期の課題を理解させ,男女が協力して,家族の一員としての役割を果たし家庭を築くことの重要性について考えさせるとともに,家庭や地域の生活を創造するために自己の意思決定に基づき,責任をもって行動することが重要であることを認識させる。
イ 子どもの発達と保育  乳幼児の心身の発達と生活,親の役割と保育,子どもの育つ環境について理解させ,子どもを生み育てることの意義を考えさせるとともに,子どもの発達のために親や家族及び地域や社会の果たす役割について認識させる。
ウ 高齢期の生活  高齢期の特徴と生活及び高齢社会の現状と課題について理解させ,高齢者の自立生活を支えるために家族や地域及び社会の果たす役割について認識させる。
エ 共生社会と福祉  生涯を通して家族・家庭の生活を支える福祉や社会的支援について理解させ,家庭や地域及び社会の一員としての自覚をもって共に支え合って生活することの重要性について認識させる。
(2) 生活の自立及び消費と環境  自立した生活を営むために必要な衣食住,消費生活や生活における経済の計画に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,環境に配慮したライフスタイルについて考えさせるとともに,主体的に生活を設計することができるようにする。
ア 食事と健康  健康で安全な食生活を営むために必要な栄養,食品,調理及び食品衛生などの基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,生涯を見通した食生活を営むことができるようにする。
イ 被服管理と着装  被服管理に必要な被服材料,被服構成などの基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,目的に応じて着装を工夫し,健康で快適な衣生活を営むことができるようにする。
ウ 住居と住環境  住居の機能,住居と地域社会とのかかわりなどに必要な基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,安全で環境に配慮した住生活を営むことができるようにする。
エ 消費生活と生涯を見通した経済の計画  消費生活の現状と課題や消費者の権利と責任について理解させ,適切な意思決定に基づいて行動できるようにするとともに,生涯を見通した生活における経済の管理や計画について考えることができるようにする。
オ ライフスタイルと環境  生活と環境とのかかわりについて理解させ,持続可能な社会を目指してライフスタイルを工夫し,主体的に行動できるようにする。
カ 生涯の生活設計  生涯を見通した自己の生活について考えさせるとともに,主体的に生活を設計できるようにする。
(3) ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動  自己の家庭生活や地域の生活と関連付けて生活上の課題を設定し,解決方法を考え,計画を立てて実践することを通して生活を科学的に探究する方法や問題解決の能力を身に付けさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイ及びウについては,学校や地域の実態等に応じて,学校家庭クラブ活動等との関連を図り,乳幼児や高齢者との触れ合いや交流などの実践的な活動を取り入れるよう努めること。
イ 内容の(2)については,実験・実習を中心とした指導を行うよう留意すること。アについては,栄養,食品,調理及び食品衛生との関連を図って扱うようにすること。  また,カについては,(1)及び(2)のアからオまでの内容との関連を図って,「家庭基礎」の学習のまとめとして扱うこと。
ウ 内容の(3)については,ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動の意義と実施方法について理解させること。また,指導に当たっては,内容の(1)及び(2)の学習の発展として扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,子どもの発達を支えるための親の役割や子育てを支援する環境に重点を置くこと。イからエについては,生涯にわたって家族・家庭の生活を支える福祉の基本的な理念に重点を置くこと。
イ 内容の(2)のエについては,契約,消費者信用及びそれらをめぐる問題などを取り上げて具体的に扱うこと。オについては,環境負荷の少ない衣食住の生活の工夫に重点を置くこと。
第2 家庭総合
1 目標  人の一生と家族・家庭,子どもや高齢者とのかかわりと福祉,消費生活,衣食住などに関する知識と技術を総合的に習得させ,家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに,生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
2 内容
(1) 人の一生と家族・家庭  人の一生を生涯発達の視点でとらえ,青年期の生き方を考えさせるとともに,家族・家庭の意義や家族・家庭と社会とのかかわりについて理解させ,男女が協力して家庭を築くことの重要性について認識させる。
ア 人の一生と青年期の自立  生涯発達の視点で各ライフステージの特徴と課題について理解させ,青年期の課題である自立や男女の平等と協力などについて認識させるとともに,生涯を見通した青年期の生き方について考えさせる。
イ 家族・家庭と社会  家庭の機能と家族関係,家族・家庭と法律,家庭生活と福祉などについて理解させ,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会とのかかわりについて考えさせるとともに,家族の一員としての役割を果たし男女が協力して家庭を築き生活を営むことの重要性について認識させる。
(2) 子どもや高齢者とのかかわりと福祉  子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉などについて理解させるとともに,様々な人々に対する理解を深め,生涯を通して共に支え合って生きることの重要性や家族及び地域や社会の果たす役割について認識させる。
ア 子どもの発達と保育・福祉  子どもの発達と生活,子どもの福祉などについて理解させ,親の役割と保育の重要性や地域及び社会の果たす役割について認識させるとともに,子どもを生み育てることの意義や子どもとかかわることの重要性について考えさせる。
イ 高齢者の生活と福祉  高齢者の心身の特徴や高齢社会の現状及び福祉などについて理解させ,高齢者の生活の課題や家族,地域及び社会の果たす役割について認識させるとともに,高齢者の自立生活を支えるための支援の方法や高齢者とかかわることの重要性について考えさせる。
ウ 共生社会における家庭や地域  家庭と地域とのかかわりについて理解させ,高齢者や障害のある人々など様々な人々が共に支え合って生きることの重要性を認識し,家庭や地域及び社会の一員として主体的に行動することの意義について考えさせる。
(3) 生活における経済の計画と消費  生活における経済の計画,消費者問題や消費者の権利と責任などについて理解させ,現代の消費生活の課題について認識させるとともに,消費者としての適切な意思決定に基づいて,責任をもって行動できるようにする。
ア 生活における経済の計画  生活と社会とのかかわりについて理解させ,生涯を見通した生活における経済の管理や計画の重要性について認識させる。
イ 消費行動と意思決定  消費行動における意思決定の過程とその重要性について理解させ,消費者として主体的に判断できるようにする。
ウ 消費者の権利と責任  消費生活の現状と課題,消費者問題や消費者の自立と支援などについて理解させ,消費者としての権利と責任を自覚して行動できるようにする。
(4) 生活の科学と環境  生涯を見通したライフステージごとの衣食住の生活を科学的に理解させ,先人の知恵や文化に関心をもたせるとともに,持続可能な社会を目指して資源や環境に配慮し,適切な意思決定に基づいた消費生活を主体的に営むことができるようにする。
ア 食生活の科学と文化  栄養,食品,調理及び食品衛生などについて科学的に理解させ,食生活の文化に関心をもたせるとともに,必要な知識と技術を習得して安全と環境に配慮し,主体的に食生活を営むことができるようにする。
イ 衣生活の科学と文化  着装,被服材料,被服の構成,被服製作,被服管理などについて科学的に理解させ,衣生活の文化に関心をもたせるとともに,必要な知識と技術を習得して安全と環境に配慮し,主体的に衣生活を営むことができるようにする。
ウ 住生活の科学と文化  住居の機能,住空間の計画,住環境などについて科学的に理解させ,住生活の文化に関心をもたせるとともに,必要な知識と技術を習得して,安全と環境に配慮し,主体的に住生活を営むことができるようにする。
エ 持続可能な社会を目指したライフスタイルの確立  安全で安心な生活と消費について考え,生活文化を伝承・創造し,資源や環境に配慮した生活が営めるようにライフスタイルを工夫し,主体的に行動できるようにする。
(5) 生涯の生活設計   生活設計の立案を通して,生涯を見通した自己の生活について主体的に考えることができるようにする。
ア 生活資源とその活用  生活の営みに必要な金銭,生活時間などの生活資源についての理解を深め,有効に活用することの重要性について認識させる。
イ ライフスタイルと生活設計  自己のライフスタイルや将来の家庭生活と職業生活の在り方について考えさせるとともに,生活資源を活用して生活を設計できるようにする。
(6) ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動  自己の家庭生活や地域の生活と関連付けて生活上の課題を設定し,解決方法を考え,計画を立てて実践することを通して生活を科学的に探究する方法や問題解決の能力を身に付けさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のアについては,学校や地域の実態等に応じて,学校家庭クラブ活動等との関連を図り,幼稚園や保育所等の乳幼児,近隣の小学校の低学年の児童等との触れ合いや交流の機会をもつよう努めること。イについては,学校や地域の実態等に応じて,学校家庭クラブ活動等との関連を図り,福祉施設...
イ 内容の(4)については,実験・実習を中心とした指導を行うよう留意すること。
ウ 内容の(5)については,(1)から(4)までの学習の中で段階的に扱ったり,「家庭総合」の学習のまとめとして扱ったりするなどの工夫をすること。
エ 内容の(6)については,ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動の意義と実施方法について理解させること。また,指導に当たっては,内容の(1)から(5)までの学習の発展として扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のアについては,小学校の低学年までの子どもを中心に扱い,子どもの発達を支える親の役割や子育てを支援する環境に重点を置くこと。また,子どもの福祉については,児童福祉の基本的な理念や地域及び社会の果たす役割に重点を置くこと。イについては,日常生活の介助の基礎として,食事...
イ 内容の(3)のアについては,家庭の経済生活の諸課題について具体的に扱うようにすること。ウについては,契約,消費者信用及びそれらをめぐる問題などを取り上げて具体的に扱うこと。
ウ 内容の(4)のイの被服製作については,衣服を中心として扱い,生徒の技術や興味・関心に応じて縫製技術が学習できる題材を選択させること。エについては,生活と環境とのかかわりについて具体的に理解させることに重点を置くこと。
第3 生活デザイン
1 目標  人の一生と家族・家庭及び福祉,消費生活,衣食住などに関する知識と技術を体験的に習得させ,家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに,生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
2 内容 
(1) 人の一生と家族・家庭及び福祉  人の一生を生涯発達の視点でとらえ,各ライフステージの特徴と課題について理解させるとともに,家族や家庭生活の在り方,子どもと高齢者の生活と福祉について考えさせ,共に支え合って生活することの重要性について認識させる。
ア 青年期の自立と家族・家庭  生涯発達の視点で青年期の課題を理解させ,男女が協力して,家族の一員としての役割を果たし家庭を築くことの重要性について考えさせるとともに,家庭や地域の生活を創造するために自己の意思決定に基づき,責任をもって行動することが重要であることを認識させる。
イ 子どもの発達と保育  乳幼児の心身の発達と生活,親の役割と保育,子どもの育つ環境について理解させ,子どもを生み育てることの意義を考えさせるとともに,子どもの発達のために親や家族及び地域や社会の果たす役割について認識させる。
ウ 高齢期の生活  高齢期の特徴と生活及び高齢社会の現状と課題について理解させ,高齢者の自立生活を支えるために家族や地域及び社会の果たす役割について認識させる。
エ 共生社会と福祉  生涯を通して家族・家庭の生活を支える福祉や社会的支援について理解させ,家庭や地域及び社会の一員としての自覚をもって共に支え合って生活することの重要性について認識させる。
オ 子どもとの触れ合い  子どもとの触れ合いを通して,子どもの生活と遊び,子どもの発達と環境とのかかわりなどについて理解させ,子どもと適切にかかわることができるようにする。
カ 高齢者とのコミュニケーション  高齢者との交流や日常生活の介助などを体験的に学ぶことを通して,高齢者の自立的な生活を支援することの意味やコミュニケーションの重要性を理解することができるようにする。
(2) 消費や環境に配慮したライフスタイルの確立  自立した生活を営むために必要な消費生活や生活における経済の計画に関する知識と技術を習得させ,環境に配慮したライフスタイルについて考えさせるとともに,主体的に生活を設計することができるようにする。
ア 消費生活と生涯を見通した経済の計画  消費生活の現状と課題や消費者の権利と責任について理解させ,適切な意思決定に基づいて行動できるようにするとともに,生涯を見通した生活における経済の管理や計画について考えることができるようにする。
イ ライフスタイルと環境  生活と環境とのかかわりについて理解させ,持続可能な社会を目指したライフスタイルを工夫し,主体的に行動できるようにする。
ウ 生涯の生活設計  生涯を見通した自己の生活について考えさせるとともに,主体的に生活を設計できるようにする。
(3) 食生活の設計と創造  食事と健康とのかかわりや栄養,食品,調理,食べ物のおいしさなどの食生活に関する知識と技術を習得させ,食文化に関心をもたせるとともに,生涯を通して安全と環境に配慮した食生活を主体的に営むことができるようにする。
ア 家族の健康と食事  食事の意義を理解させ,家族の健康と栄養や調理など食生活に関する知識と技術を習得させるとともに,生涯を通して健康に配慮した家族の食生活を管理できるようにする。
イ おいしさの科学と調理  食べ物のおいしさの要素や食品の栄養的特質と調理上の性質について科学的に理解させるとともに,栄養とおいしさを考えた食べ物や食事を作るために必要な知識と技術を習得させる。
ウ 食生活と環境  食生活の安全と衛生について理解させ,食料の生産や流通と食生活とのかかわりや環境に配慮した食生活の在り方を考えさせるとともに,主体的に家族の食生活を営むことができるようにする。
エ 食生活のデザインと実践  日常の食事や行事食における食の歴史や文化などについて理解させ,必要な知識と技術を習得させるとともに,食文化を継承し食生活を創造的に実践することができるようにする。
(4) 衣生活の設計と創造  被服の着装,製作,管理などの衣生活に関する知識と技術を習得させ,衣文化に関心をもたせるとともに,生涯を通して快適で創造的な衣生活を主体的に営むことができるようにする。
ア 装いの科学と表現  被服の機能を科学的に理解させ,目的に応じた被服の選択や自己を表現する着装を工夫できるようにする。
イ 被服の構成と製作  被服の構成と人体の形や動作及び被服材料とのかかわりを理解させ,製作に必要な知識と技術を習得させるとともに,発想を生かした被服製作ができるようにする。
ウ 衣生活の管理と環境  被服の管理方法や被服材料の性能,被服の構成などについて科学的に理解させ,健康や安全,資源・環境などに配慮した衣生活を主体的に営むことができるようにする。
エ 衣生活のデザインと実践  衣生活にかかわる歴史や文化などについて理解させ,衣生活を営むために必要な知識と技術を習得させるとともに,衣文化を継承し衣生活を創造的に実践することができるようにする。
(5) 住生活の設計と創造  健康で安全な住生活を営むための住居の機能,住居やインテリアの計画に関する知識と技術を習得させるとともに,生涯を見通して環境に配慮した住生活を主体的に営むことができるようにする。
ア 家族の生活と住居  住居の機能と管理,家族の生活とライフステージに応じた住空間について理解させ,安全で健康的な住生活について考えることができるようにする。
イ 快適さの科学と住空間の設計  快適な住居について科学的に理解させ,インテリア,園芸などに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させるとともに,快適で機能的な住生活を営むために必要な平面計画やインテリア計画ができるようにする。
ウ 住居と住環境  住居とそれを取り巻く住環境について理解させ,資源・環境などに配慮した住生活を営むことができるようにする。
エ 住生活のデザインと実践  住生活にかかわる歴史や文化などについて理解させ,住生活を営むために必要な知識と技術を習得させるとともに,住文化を継承し住生活を創造的に実践することができるようにする。
(6) ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動  自己の家庭生活や地域の生活と関連付けて生活上の課題を設定し,解決方法を考え,計画を立てて実践することを通して生活を科学的に探究する方法や問題解決の能力を身に付けさせる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のオ,カ,(3)のエ,(4)のエ,(5)のエについては,生徒の興味・関心等に応じて,適宜項目を選択して履修させること。
イ 内容の(1)のイ及びウについては,学校や地域の実態等に応じて,学校家庭クラブ活動等との関連を図り,乳幼児や高齢者との触れ合いや交流などの実践的な活動を取り入れるよう努めること。
ウ 内容の(2)のウについては,(1)及び(2)のア,イの内容との関連を図るとともに,(1)から(5)までの学習の中で段階的に扱ったり,「生活デザイン」の学習のまとめとして扱ったりするなどの工夫をすること。
エ 内容の(3),(4),(5)については,実験・実習を中心とした指導を行うよう留意すること。
オ 内容の(6)については,ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動の意義と実施方法について理解させること。また,指導に当たっては,内容の(1)から(5)までの学習の発展として扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,子どもの発達を支えるための親の役割や子育てを支援する環境に重点を置くこと。イからエについては,生涯にわたって家族・家庭の生活を支える福祉の基本的な理念に重点を置くこと。
イ 内容の(2)のアについては,契約,消費者信用及びそれらをめぐる問題などを取り上げて具体的に扱うこと。イについては,環境負荷の少ない生活の工夫に重点を置くこと。
ウ 内容の(4)のイの被服製作については,衣服を中心として扱い,生徒の技術や興味・関心に応じて縫製技術が学習できる題材を選択させること。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「家庭基礎」,「家庭総合」及び「生活デザイン」の各科目に配当する総授業時数のうち,原則として10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(2) 「家庭基礎」は,原則として,同一年次で履修させること。
(3) 「家庭総合」及び「生活デザイン」を複数の年次にわたって分割して履修させる場合には,原則として連続する2か年において履修させること。
(4) 中学校技術・家庭科,公民科,数学科,理科及び保健体育科などとの関連を図るとともに,教科の目標に即した調和のとれた指導が行われるよう留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 生徒が自分の生活に結び付けて学習できるよう,問題解決的な学習を充実すること。
(2) 子どもや高齢者など様々な人々と触れ合い,他者とかかわる力を高める活動,衣食住などの生活における様々な事象を言葉や概念などを用いて考察する活動,判断が必要な場面を設けて理由や根拠を論述したり適切な解決方法を探究したりする活動などを充実すること。
(3) 食に関する指導については,家庭科の特質を生かして,食育の充実を図ること。
(4) 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるようにすること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備の安全管理に配慮し,学習環境を整備するとともに,火気,用具,材料などの取扱いに注意して事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第10節 情   報
第1款 目標  情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 社会と情報
1 目標  情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ,情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集,処理,表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い,情報社会に積極的に参画する態度を育てる。
2 内容
(1) 情報の活用と表現
ア 情報とメディアの特徴  情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用するために,情報の特徴とメディアの意味を理解させる。
イ 情報のディジタル化  情報のディジタル化の基礎的な知識と技術及び情報機器の特徴と役割を理解させるとともに,ディジタル化された情報が統合的に扱えることを理解させる。
ウ 情報の表現と伝達  情報を分かりやすく表現し効率的に伝達するために,情報機器や素材を適切に選択し利用する方法を習得させる。
(2) 情報通信ネットワークとコミュニケーション
ア コミュニケーション手段の発達  コミュニケーション手段の発達をその変遷と関連付けて理解させるとともに,通信サービスの特徴をコミュニケーションの形態とのかかわりで理解させる。
イ 情報通信ネットワークの仕組み  情報通信ネットワークの仕組みと情報セキュリティを確保するための方法を理解させる。
ウ 情報通信ネットワークの活用とコミュニケーション  情報通信ネットワークの特性を踏まえ,効果的なコミュニケーションの方法を習得させるとともに,情報の受信及び発信時に配慮すべき事項を理解させる。
(3) 情報社会の課題と情報モラル
ア 情報化が社会に及ぼす影響と課題  情報化が社会に及ぼす影響を理解させるとともに,望ましい情報社会の在り方と情報技術を適切に活用することの必要性を理解させる。
イ 情報セキュリティの確保  個人認証と暗号化などの技術的対策や情報セキュリティポリシーの策定など,情報セキュリティを高めるための様々な方法を理解させる。
ウ 情報社会における法と個人の責任  多くの情報が公開され流通している現状を認識させるとともに,情報を保護することの必要性とそのための法規及び個人の責任を理解させる。
(4) 望ましい情報社会の構築
ア 社会における情報システム  情報システムの種類や特徴を理解させるとともに,それらが社会生活に果たす役割と及ぼす影響を理解させる。
イ 情報システムと人間  人間にとって利用しやすい情報システムの在り方,情報通信ネットワークを活用して様々な意見を提案し集約するための方法について考えさせる。
ウ 情報社会における問題の解決  情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して問題を解決する方法を習得させる。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)については,情報の信頼性,信憑《ぴょう》性及び著作権などに配慮したコンテンツの作成を通して扱うこと。イについては,標本化や量子化を取り上げ,コンピュータの内部では情報がディジタル化されていることについて扱うこと。ウについては,実習を中心に扱い,生徒同士で相互評価...
(2) 内容の(2)のイについては,電子メールやウェブサイトなどを取り上げ,これらの信頼性,利便性についても扱うこと。ウについては,実習を中心に扱い,情報の信憑《ぴょう》性や著作権などへの配慮について自己評価させる活動を取り入れること。
(3) 内容の(3)のアについては,望ましい情報社会の在り方と情報技術の適切な活用について生徒が主体的に考え,討議し,発表し合うなどの活動を取り入れること。イについては,情報セキュリティを確保するためには技術的対策と組織的対応とを適切に組み合わせることの重要性についても扱うこと。ウ...
(4) 内容の(4)については,望ましい情報社会を構築する上での人間の役割について生徒が主体的に考え,討議し,発表し合うなどの活動を取り入れること。イについては,生徒に情報システムの改善策などを提案させるなど,様々な意見を提案し集約する活動を取り入れること。
第2 情報の科学
1 目標  情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させるとともに,情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用するための科学的な考え方を習得させ,情報社会の発展に主体的に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) コンピュータと情報通信ネットワーク
ア コンピュータと情報の処理  コンピュータにおいて,情報が処理される仕組みや表現される方法を理解させる。
イ 情報通信ネットワークの仕組み  情報通信ネットワークの構成要素,プロトコルの役割,情報通信の仕組み及び情報セキュリティを確保するための方法を理解させる。
ウ 情報システムの働きと提供するサービス  情報システムとサービスについて,情報の流れや処理の仕組みと関連付けながら理解させ,それらの利用の在り方や社会生活に果たす役割と及ぼす影響を考えさせる。
(2) 問題解決とコンピュータの活用
ア 問題解決の基本的な考え方  問題の発見,明確化,分析及び解決の方法を習得させ,問題解決の目的や状況に応じてこれらの方法を適切に選択することの重要性を考えさせる。
イ 問題の解決と処理手順の自動化  問題の解法をアルゴリズムを用いて表現する方法を習得させ,コンピュータによる処理手順の自動実行の有用性を理解させる。
ウ モデル化とシミュレーション  モデル化とシミュレーションの考え方や方法を理解させ,実際の問題解決に活用できるようにする。
(3) 情報の管理と問題解決
ア 情報通信ネットワークと問題解決  問題解決における情報通信ネットワークの活用方法を習得させ,情報を共有することの有用性を理解させる。
イ 情報の蓄積・管理とデータベース 情報を蓄積し管理・検索するためのデータベースの概念を理解させ,問題解決にデータベースを活用できるようにする。
ウ 問題解決の評価と改善  問題解決の過程と結果について評価し,改善することの意義や重要性を理解させる。
(4) 情報技術の進展と情報モラル
ア 社会の情報化と人間  社会の情報化が人間に果たす役割と及ぼす影響について理解させ,情報社会を構築する上での人間の役割を考えさせる。
イ 情報社会の安全と情報技術  情報社会の安全とそれを支える情報技術の活用を理解させ,情報社会の安全性を高めるために個人が果たす役割と責任を考えさせる。
ウ 情報社会の発展と情報技術  情報技術の進展が社会に果たす役割と及ぼす影響を理解させ,情報技術を社会の発展に役立てようとする態度を育成する。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)のアについては,標本化や量子化などについて扱うこと。イについては,情報のやり取りを図を用いて説明するなどして,情報通信ネットワークやプロトコルの仕組みを理解させることを重視すること。ウについては,情報システムが提供するサービスが生活に与えている変化について扱うこ...
(2) 内容の(2)のアについては,生徒に複数の解決策を考えさせ,目的と状況に応じて解決策を選択させる活動を取り入れること。イ及びウについては,学校や生徒の実態に応じて,適切なアプリケーションソフトウェアやプログラム言語を選択すること。
(3) 内容の(3)については,実際に処理又は創出した情報について生徒に評価させる活動を取り入れること。アについては,学校や生徒の実態に応じて,適切なアプリケーションソフトウェアや情報通信ネットワークを選択すること。イについては,簡単なデータベースを作成する活動を取り入れ,情報が喪...
(4) 内容の(4)については,生徒が主体的に考え,討議し,発表し合うなどの活動を取り入れること。アについては,情報機器や情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫及び高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などについても扱うこと。イについては,情報通信ネット...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 中学校における情報教育の成果を踏まえ,情報科での学習が他の各教科・科目等の学習に役立つよう,他の各教科・科目等との連携を図ること。
(2) 各科目の目標及び内容等に即して,コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。
(3) 各科目は,原則として,同一年次で履修させること。
(4) 情報機器を活用した学習を行うに当たっては,生徒の健康と望ましい習慣を身に付ける観点から,照明やコンピュータの使用時間などに留意すること。
(5) 公民科及び数学科などとの関連を図るとともに,教科の目標に即した調和のとれた指導が行われるよう留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導においては,内容の全体を通じて知的財産や個人情報の保護などの情報モラルの育成を図ること。
(2) 各科目の指導においては,内容の全体を通じて体験的な学習を重視し,実践的な能力と態度の育成を図ること。
(3) 授業で扱う具体例などについては,情報技術の進展に対応して適宜見直しを図ること。
第3章 主として専門学科において開設される各教科
第1節 農   業
第1款 目標  農業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,農業の社会的な意義や役割について理解させるとともに,農業に関する諸課題を主体的,合理的に,かつ倫理観をもって解決し,持続的かつ安定的な農業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 農業と環境
1 目標  農業生物の育成と環境の保全についての体験的,探究的な学習を通して,農業及び環境に関する学習について興味・関心を高めるとともに,科学的思考力と課題解決能力を育成し,農業及び環境に関する基礎的な知識と技術を習得させ,農業の各分野で活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 暮らしと農業
ア 食と農業
イ 生活と農業
ウ 環境と農業
エ 農業の動向と課題
(2) 農業生産の基礎
ア 農業生物の種類と特性
イ 農業生物の栽培・飼育
ウ 育成環境の要素
エ 農業生産物の利用
オ 農業生産の計画・管理・評価
(3) 環境の調査・保全・創造
ア 環境の調査
イ 環境の保全
ウ 環境の創造
(4) 農業学習と学校農業クラブ活動
ア 農業学習の特質
イ プロジェクト学習
ウ 学校農業クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,地域農業の見学や地域環境の観察及び統計資料を用いた具体的な学習を通して,農業の社会的な役割と環境・暮らしとのかかわりについて理解させ,農業の各分野に関する学習に関心をもたせること。
イ 内容の(2)については,農業生物の育成に関するプロジェクト学習を通して,農業生物の育成と栽培・飼育環境を関連付けて理解させるとともに,科学的な見方と実践力を育てること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業生物を選定すること。
ウ 内容の(3)については,地域環境などの調査や保全・創造に関する体験的な学習活動を通して,環境保全・創造の重要性などについて理解させるとともに,科学的な見方と実践力を育てること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,食料の生産と供給をはじめとした農業の多面的な役割,生態系における物質循環,地域環境や地球環境と人間生活との相互関係及び農業の動向と課題について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,農業生物の生理・生態的な特性,気象など育成環境の要素及びそれらの相互関係を扱うこと。また,農業生物の栽培や飼育から加工,利用までの基礎的な内容と農業生産の計画・管理・評価の方法の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,地域環境などの調査の方法,森林による国土・環境の保全や都市緑地における景観創造の機能などについて基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,農業生物の育成や環境の保全などの農業学習の特質,プロジェクト学習の進め方並びに学校農業クラブ活動の目標,内容,組織及び実践方法を扱うこと。
第2 課題研究
1 目標  農業に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品製作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
(5) 学校農業クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(5)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(5)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 総合実習
1 目標  農業の各分野に関する体験的な学習を通して,総合的な知識と技術を習得させ,経営と管理についての理解を深めさせるとともに,企画力や管理能力などを身に付け,農業の各分野の改善を図る実践的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 農業の各分野に関する総合的な実習
ア 専門技術総合実習
イ 経営管理総合実習
(2) 農業の産業現場等における総合的な実習
ア 専門技術総合実習
イ 経営管理総合実習
(3) 学校農業クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,農業の各分野の総合的な実習を通して,経営や管理における技術の役割と各技術の相互関係を体験的に理解させ,経営や管理の改善を図る実践的な能力と態度を育てること。
イ 内容の(2)については,産業現場等における総合的な実習を通して,技術の実践的な役割と経営や管理の実際を体験的に理解させ,経営や管理の改善を図る実践的な能力と態度を育てること。なお,(2)については,地域の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
ウ 内容の(3)については,農業の各分野の学習を基に,学校農業クラブ活動における自主的な研究活動を通して,技術及び経営と管理を体験的に理解させ,農業の各分野の改善を図る実践的な能力と態度を育てること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,農業の各分野の技術及び経営と管理について基礎的な内容を総合的に扱うこと。
第4 農業情報処理
1 目標  社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させ,情報に関する知識と技術を習得させるとともに,農業情報及び環境情報を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 産業社会と情報
ア 情報とその活用
イ 農林業における情報の役割
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報モラル
イ 情報のセキュリティ管理
(3) 情報技術
ア ハードウェアとソフトウェア
イ 情報通信ネットワーク
ウ 情報システム
(4) 農業情報及び環境情報の活用
ア 生産・加工・流通・経営のシステム
イ 農業情報の活用
ウ 森林情報の活用
エ 環境情報の活用
(5) 農業学習と情報活用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,農業分野を中心に産業社会における情報の活用の具体的な事例を通して,情報の意義を理解させるとともに,農業の各分野における情報の役割について関心をもたせること。
イ 内容の(3)については,実習や産業現場の見学等を通して,情報,情報機器,情報通信ネットワーク,ソフトウェアなどを活用する能力を育てること。なお,生徒の実態や学科の特色に応じて,内容の一部に重点を置くなどの工夫を加えること。
ウ 内容の(4)については,実習及び産業現場での見学や体験等を通して,情報の流れや情報システムが活用されている実際の状況を理解し,実践的な情報活用ができるようにすること。
エ 内容の(5)については,農業の各科目の学習や学校農業クラブ活動のプロジェクト学習を進める各段階において,情報及び情報技術を効果的に活用できるようにすること。また,課題の発見・解決に必要な創造的思考力や科学的判断力,コミュニケーション能力などの育成に配慮するとともに,情報機器や情...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,情報化の進展に伴う産業や生活の変化について扱うこと。イについては,農林業に関係する情報の収集,処理及び活用の基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラル及び情報通信ネットワークシステムにおけるセキュリティ管理の重要性について扱うこと。
ウ 内容の(3)については,目的に応じた情報機器やソフトウェアの選択,アプリケーションソフトウェアの使用法,情報通信ネットワークを活用した情報の収集,処理及び発信並びに情報システムの活用について,一般的な内容と農業に関連する内容を扱うこと。情報システムによる問題解決の方法については...
エ 内容の(4)については,農業技術や経営に関する情報,地理空間情報及び農業に関する情報システムなどの活用について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,情報通信技術を活用したプロジェクト学習などを扱うこと。
第5 作 物
1 目標  作物の生産と経営に必要な知識と技術を習得させ,作物の特性や生産に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上及び経営の改善を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 作物生産の役割と動向
ア 作物生産と食料供給
イ 世界の食料需給の動向
(2) 作物の特性と栽培技術
ア 作物の種類と特徴
イ 作物の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
(3) 作物の生産
ア 作物の栽培的,経営的特性
イ 品種の特性と選び方
ウ 栽培計画
エ 育苗
オ 栽培管理
カ 商品化
キ 機械・施設の利用
ク 作物生産の評価
(4) 作物経営の改善
ア 作業体系の改善
イ 生産と流通の改善
(5) 作物生産の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全な作物の生産から消費までの食料供給の仕組みを理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,作物の種類による特性と栽培環境の相互関係から作物の生育と環境の調節について理解させ,作物生産に関する科学的な見方と実践力を育てること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な作物を選定すること。
ウ 内容の(5)については,内容の(1)から(4)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国と世界の作物生産,食料需給の動向及びそれらの相互関係について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,いろいろな作物の特徴,作物の生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した作物栽培の技術の仕組みを扱うこと。
ウ 内容の(3)については,品種の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく評価など作物の生産と経営について体系的に扱うこと。また,残留農薬のポジティブリスト制度の概要についても触れること。
エ 内容の(4)については,作業の順序,組合せとその管理,生産費と流通の手段や経費,農業生産工程管理など作物の生産と経営の改善について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,実際に選定した作物に関する一連の生産活動及び経営の改善に取り組む活動を行うこと。なお,経営の改善に取り組む活動として起業的な内容についても扱うことができること。
第6 野 菜
1 目標  野菜の生産と経営に必要な知識と技術を習得させ,野菜の特性や生産に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上及び経営の改善を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 野菜生産の役割と動向
ア 野菜の生産と利用
イ 野菜の需給の動向
(2) 野菜の特性と栽培技術
ア 野菜の種類と特徴
イ 野菜の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
エ 人工環境における栽培技術
(3) 野菜の生産
ア 野菜の栽培的,経営的特性
イ 品種の特性と選び方
ウ 作型と栽培計画
エ 育苗
オ 栽培管理
カ 商品化
キ 施設と土地の高度利用
ク 野菜生産の評価
(4) 野菜経営の改善
ア 作業体系の改善
イ 生産と流通の改善
(5) 野菜生産の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全な野菜の生産から消費までの仕組みを理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,野菜の特性と栽培環境の相互関係から野菜の生育と環境の調節及び人工環境における栽培技術について理解させ,野菜生産に関する科学的な見方と実践力を育てること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な野菜を選...
ウ 内容の(5)については,内容の(1)から(4)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国を中心に,食生活の変化を踏まえた野菜生産の役割,野菜の多様な利用形態及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,野菜の生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した野菜栽培の技術の仕組みを扱うこと。
ウ 内容の(3)については,野菜の作型の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく評価など野菜の生産と経営について体系的に扱うこと。また,残留農薬のポジティブリスト制度の概要についても触れること。
エ 内容の(4)については,作業の順序,組合せとその管理,加工と鮮度の保持,生産費と流通の手段や経費,農業生産工程管理など野菜の生産と経営の改善について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,実際に選定した野菜に関する一連の生産活動及び経営の改善に取り組む活動を行うこと。なお,経営の改善に取り組む活動として起業的な内容についても扱うことができること。
第7 果 樹
1 目標  果樹生産と経営に必要な知識と技術を習得させ,果樹の特性や果実の生産に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上及び経営の改善を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 果実生産の役割と動向
ア 果実の生産と利用 
イ 果実の需給の動向
(2) 果樹の特性と栽培技術
ア 果樹の種類と特徴
イ 果樹の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
(3) 果樹の栽培と果実の生産
ア 果樹の栽培的,経営的特性
イ 品種の特性と選び方
ウ 苗木の養成と開園・更新
エ 作型と栽培計画
オ 栽培管理
カ 商品化
キ 施設の利用と栽培技術
ク 果樹生産の評価
(4) 果樹経営の改善
ア 作業体系の改善
イ 生産と流通の改善
(5) 果樹生産の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全な果実の生産から消費までの仕組みを理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,果樹の特性と栽培環境の相互関係から果樹の生育と環境の調節について理解させ,果樹生産に関する科学的な見方と実践力を育てること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な果樹を選定すること。
ウ 内容の(5)については,内容の(1)から(4)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国を中心に,食生活の変化を踏まえた果実生産の役割,果実の多様な利用形態及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,果樹の生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した果樹栽培の技術の仕組みを扱うこと。
ウ 内容の(3)については,果樹の作型の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく評価など果実の生産と果樹経営について体系的に扱うこと。また,残留農薬のポジティブリスト制度の概要についても触れること。
エ 内容の(4)については,品種の選定,作業の順序,組合せとその管理,生産費と流通の手段や経費,農業生産工程管理など果樹の生産と経営の改善について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,実際に選定した果樹に関する一連の生産活動及び経営の改善に取り組む活動を行うこと。なお,経営の改善に取り組む活動として起業的な内容についても扱うことができること。
第8 草 花
1 目標  草花の生産と経営に必要な知識と技術を習得させ,草花の特性や生産に適した環境を理解させるとともに,品質と生産性の向上及び経営の改善を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 草花生産の役割と動向
ア 草花生産の特性
イ 生活と草花の利用
ウ 草花の流通と需給の動向
(2) 草花の特性と栽培技術
ア 草花の種類と特徴
イ 草花の生育と生理
ウ 栽培環境と生育の調節
エ 品種改良
(3) 草花の生産
ア 草花の栽培的,経営的特性
イ 品種の特性と選び方
ウ 作型と栽培計画
エ 栽培管理
オ 商品化
カ 施設の利用
キ 草花生産の評価
(4) 草花経営の改善
ア 作業体系の改善
イ 生産と流通の改善
(5) 草花生産の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全な草花の生産から消費までの仕組みと多様な草花の利用の形態を理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,草花の特性と栽培環境の相互関係から草花の生育と環境の調節について理解させ,草花生産に関する科学的な見方と実践力を育てること。なお,地域農業の実態,学科の特色や消費動向に応じて,題材として適切な草花を選定すること。
ウ 内容の(5)については,内容の(1)から(4)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国を中心に,生活の変化に伴う草花の利用の変化を踏まえた草花生産及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,草花の生育過程,生理作用,栽培環境と生育の調節や環境に配慮した草花栽培の技術の仕組みを扱うこと。
ウ 内容の(3)については,草花の品種の選定をはじめとする栽培計画,各生育段階の特性に応じた栽培管理,各生育段階の診断方法に基づく評価など草花の生産と経営について体系的に扱うこと。
エ 内容の(4)については,品種の選定,作業管理,施設利用,生産費と流通の手段や経費,農業生産工程管理など草花の生産と経営の改善について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,実際に選定した草花に関する一連の生産活動及び経営の改善に取り組む活動を行うこと。なお,経営の改善に取り組む活動として起業的な内容についても扱うことができること。
第9 畜 産
1 目標  家畜の飼育と畜産経営に必要な知識と技術を習得させ,家畜の特性や飼育環境を理解させるとともに,合理的な家畜管理と品質や生産性の向上を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 畜産の役割と動向
ア 畜産の役割と特色
イ 畜産物の需給の動向
(2) 家畜の生理・生態と飼育環境
ア 家畜の生理・生態
イ 飼育環境の調節
(3) 家畜と飼料
ア 家畜の栄養と栄養素
イ 消化吸収と栄養素の代謝
ウ 飼料の特性と給与
エ 飼料作物の栽培
オ 草地の管理
(4) 家畜の飼育
ア 家畜の選択
イ 飼育計画と管理
ウ 繁殖と改良
エ 施設の利用
オ 家畜の病気と衛生
カ 飼育の評価
(5) 家畜廃棄物の処理と利用
ア 家畜廃棄物の処理
イ 家畜廃棄物の価値とその利用
(6) 畜産経営の改善
ア 作業体系の改善
イ 生産と流通の改善
(7) 畜産の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,地域環境と安全に配慮した畜産物の生産から消費までの食料供給の仕組みを理解させること。
イ 内容の(2)から(4)までについては,観察や実習を通して,家畜の特性と飼育環境の相互関係から飼育環境の調節と制御について理解させ,家畜飼育に関する科学的な見方と実践力を育てること。なお,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な家畜を選定すること。
ウ 内容の(3)のエ及びオについては,地域農業の実態や飼料の需給の動向に応じて,題材として適切な飼料作物を選定すること。
エ 内容の(7)については,内容の(1)から(6)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国を中心に,国際的な畜産物の生産,利用及び需給の動向について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,家畜の生理・生態と行動的な特性,環境要因が家畜に与える影響及び飼育環境の調節を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,栄養素の家畜体内における代謝,粗飼料や濃厚飼料の給与,飼料の安全性などを扱うこと。
エ 内容の(4)については,品種の選定をはじめとする飼育計画や目標,飼料給与など飼育管理や繁殖管理の成績などの総合的な判断に基づく飼育評価など家畜の飼育と経営について体系的に扱うこと。ウについては,バイオテクノロジーを利用した改良の基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,家畜廃棄物の適切な処理法や多様化する利用法について扱うこと。
カ 内容の(6)については,飼育形態,作業管理,生産費と流通の手段や経費など家畜生産の経営改善について基礎的な内容を扱うこと。また,安全な食品を供給するための食品トレーサビリティシステムなどについても扱うこと。
キ 内容の(7)については,実際に選定した家畜に関する一連の飼育及び経営の改善に取り組む活動を行うこと。なお,経営の改善に取り組む活動として起業的な内容についても扱うことができること。
第10 農業経営
1 目標  農業経営の設計と管理に必要な知識と技術を習得させ,コスト管理とマーケティングの必要性を理解させるとともに,経営管理の改善を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 農業の動向と農業経営
ア 我が国と世界の農業
イ 地域農業の動向
ウ 農業経営と社会経済環境
(2) 農業経営の管理
ア 農業経営の主体と目標
イ 農業生産の要素
ウ 経営組織の組立て
エ 経営と協同組織
オ 農業経営の管理
(3) 農業経営の情報
ア 農業経営情報の収集と活用
イ 農業経営とマーケティング
ウ 農業政策と関係法規
(4) 農業経営の会計
ア 取引・勘定・仕訳
イ 仕訳帳と元帳
ウ 試算表と決算
エ 農産物の原価計算
(5) 農業経営の診断と設計
ア 農業経営の診断
イ 農業経営の設計
(6) 農業経営の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(5)までについては,学校農場や地域の農業経営の身近な事例を通して,具体的に理解させること。
イ 内容の(3)については,演習や実習を通して,経営情報の活用技術を具体的に理解させること。
ウ 内容の(4)については,演習や実習を通して,簿記の記帳方法について理解させ,経営の改善を図る合理的な見方と実践力を育てること。
エ 内容の(6)については,生徒の実態や学科の特色に応じて選択して扱うことができること。その際,内容の(1)から(5)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,国際的な市場拡大の中での我が国と世界の農業の動向とその相互関係,農業経営のあらましと経営者として兼ね備えるべき要件について基礎的な内容を扱うこと。また,産地形成など地域農業の動向と農業経営及びその相互関係について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,農業経営の運営と管理の仕方について具体的な事例を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,農業経営をめぐる社会環境の変化を踏まえ,農業マーケティング及び農業政策とそれに関連する法規の概要を扱うこと。
エ 内容の(4)については,農業会計の原理,農業簿記の仕組み,複式簿記による取引から決算までの処理方法及び原価計算の意義と方法を扱うこと。
オ 内容の(5)については,農業経営の診断の指標とマネジメントサイクルを含めた診断方法及び農業経営の設計に必要な条件と方法を扱うこと。
カ 内容の(6)については,生産や飼育に関する活動と連動した経営の改善に取り組む活動を行うこと。また,起業的な活動についても扱うことができること。
第11 農業機械
1 目標  農業機械の取扱いと維持管理に必要な知識と技術を習得させ,機械の構造と作業上の特性を理解させるとともに,農業機械の効率的な利用を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 農業機械の役割
ア 農業機械化の意義
イ 農業機械の利用とその現状
(2) 農業機械の操作
ア トラクタとその操作
イ 作業機とその操作
ウ 農業機械と安全作業
(3) 農業機械の構造と整備
ア 原動機の原理・構造と整備
イ トラクタの構造と整備
ウ 作業機の構造と整備
エ 燃料と潤滑油の特質
(4) 農業生産と農業機械の利用
ア 農業機械の効率的利用
イ 経営形態と機械の導入・利用
ウ 農業機械化体系の作成
(5) 農業機械による自動化
ア 環境制御機器
イ 作業工程の自動化
ウ 農業用ロボット
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,実験・実習を通して,機械の構造と作業特性の相互関係から機械の点検方法について理解させ,機械の維持管理を図る実践力を育てること。また,機械の原理や構造などの理解を深めさせるため,教育用機器を活用すること。
イ 内容の(2)から(4)までについては,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業機械を選定すること。また,機械及び燃料の安全な取扱いについて指導し,事故の防止に努めること。
ウ 内容の(5)については,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業機械や農業用ロボットを選定し,活用の意義について理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国における農業機械の利用の現状及び農業の生産性の向上と農業機械化との相互関係を扱うこと。
イ 内容の(3)については,原動機とトラクタの各種装置の作動原理と作業機の作業原理にかかわる基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(4)については,学校農場や地域農業の身近な事例を取り上げて,機械の作業能率や利用経費など農業機械の効率的な利用と経営形態や目的に応じた機械の導入・利用を考慮した農業機械化体系の作成を扱うこと。
エ 内容の(5)については,技術の進展に対応した題材を取り上げ,基礎的な内容を扱うこと。
第12 食品製造
1 目標  食品製造に必要な知識と技術を習得させ,食品の特性と加工方法及び貯蔵の原理を理解させるとともに,品質と生産性の向上を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食品製造の意義と動向
ア 食品製造の意義
イ 食品産業の現状と動向
(2) 食品加工の原理と方法
ア 物理的な方法による加工
イ 化学的な方法による加工
ウ 生物的な作用による加工
(3) 食品の特性と加工
ア 原材料の処理
イ 穀類,大豆,イモ類の加工
ウ 野菜,果実の加工
エ 畜産物の加工
オ 発酵食品の製造
(4) 食品加工と衛生管理
ア 食品による危害と安全の確保
イ 食品製造における衛生
ウ 環境汚染の防止
(5) 食品の変質と貯蔵
ア 食品の変質の要因
イ 食品の貯蔵法
ウ 食品の包装と品質表示
(6) 機械と装置の利用
ア 製造用の機械と装置の利用
イ ボイラと冷却装置の利用
(7) 生産管理の改善
ア 品質管理
イ 作業体系の改善
(8) 食品製造の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,農業生産,食品製造から食料消費までの安全な食料供給の仕組みを理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,実験・実習を通して,食品の特性と加工原理を理解させ,食品加工の工夫を図る実践力を育てること。
ウ 実験・実習の指導に当たっては,食品や製造用機械・器具の安全な取扱いについて指導するとともに,食品衛生上の危害の発生の防止に努めること。
エ 内容の(3)のアからオまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
オ 内容の(7)については,食品企業における従業員の教育や管理の手法について具体的な事例を取り上げ,安全な食品の提供と生産性を向上するための取組の重要性を理解させること。
カ 内容の(8)については,内容の(1)から(7)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国の食生活における食品産業の役割及び食品製造に関する技術の進歩を中心に扱うこと。
イ 内容の(2)については,原材料の特性を利用した加熱,塩漬や発酵などの食品加工の方法とその基本的な原理を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,主な食品の製造工程における操作及び検査を扱うこと。
エ 内容の(4)については,食品による危害の要因や食品の安全に関する法規の概要について扱うとともに,食品を衛生的に製造するための危害分析重要管理点手法や食品安全マネジメントシステムなどについて扱うこと。また,環境汚染を防止するために必要な排水や廃棄物の処理の方法などについても扱うこ...
オ 内容の(5)については,温度,酸素や微生物による食品の変質とそれに伴う価値の変化及びその防止のための代表的な貯蔵法を扱うこと。また,包装と表示及び製造用機械・器具の使用方法について扱うこと。
カ 内容の(6)については,内容の(3)及び(5)で扱う食品製造用の機械や装置の操作と整備を扱うこと。
キ 内容の(7)については,品質管理を図るための工程と生産環境の管理,衛生検査及び作業体系の基礎的な内容を扱うこと。
ク 内容の(8)については,実際に選定した食品の加工に関する活動や商品を開発する活動を食品企業の経営と関連付けて行うこと。
第13 食品化学
1 目標  食品の成分分析と検査に必要な知識と技術を習得させ,食品の成分と栄養的価値を理解させるとともに,食品製造及び農業の各分野で応用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食品化学の役割
ア 食品化学の領域
イ 食品化学と食品製造
(2) 食品の成分
ア 食品成分の分類と機能
イ 食品成分の変化
(3) 食品の栄養
ア 食品成分の代謝と栄養
イ 食品の栄養的価値の評価
(4) 食品の成分分析
ア 成分分析の基本操作
イ 食品成分の定量分析
ウ 食品成分の物理・化学分析
(5) 食品の衛生検査
ア 食品衛生検査の意義
イ 異物の検査
ウ 細菌の検査
エ 水質の検査
オ 食品添加物の検査
カ 農薬と食品
(6) 食品分析の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(5)までについては,地域の食生活の現状や学科の特色に応じて,題材として適切な食品と原材料を選定すること。
イ 内容の(4)及び(5)については,実験・実習を通して,成分分析や衛生検査の意義と原理について理解させ,食品製造に応用する実践力を育てること。
ウ 内容の(5)のカについては,残留農薬のポジティブリスト制度などにも触れ,食品の安全に応用する実践力を育てること。
エ 内容の(6)については,内容の(1)から(5)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,食品の成分分析や衛生検査が,食品製造や食生活の改善に果たしている役割を中心に扱うこと。
イ 内容の(2)については,食品中のタンパク質,ビタミンなどの性質,加工や貯蔵時における変化を中心に扱うこと。
ウ 内容の(2)から(5)までについては,化学式,構造式及び化学反応式を扱う場合は基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(3)については,食品成分の体内での変化と働きを中心に扱い,機能性食品などについても触れること。
オ 内容の(4)については,食品成分の分析方法とその原理及び分析機器の操作を扱うこと。
カ 内容の(5)のアからオについては,食品の安全性確保のために必要な衛生検査の概要及び各種検査の原理と方法を扱うこと。カについては残留農薬の問題など具体的な事例を扱うこと。
キ 内容の(6)については,実際に選定した食品の成分分析や衛生検査を行うこと。
第14 微生物利用
1 目標  食品に関連する微生物の利用と培養に必要な知識と技術を習得させ,微生物の特性を理解させるとともに,農業の各分野で微生物を利用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 微生物利用の意義と分野
ア 微生物利用の意義
イ 食品と微生物利用
(2) 微生物の種類と特徴
ア 微生物の種類と増殖
イ 微生物の生育環境
ウ 微生物の遺伝
(3) 微生物の代謝とその利用
ア 酵素の一般的性質
イ 酵素の分類と種類
ウ 酵素の利用
エ 微生物の代謝
オ アルコール発酵
カ 有機酸発酵
キ アミノ酸発酵
(4) 微生物の分離と培養
ア 微生物実験の基本操作
イ 細菌の分離と培養
ウ 酵母の分離と培養
エ かびの分離と培養
オ きのこの培養
(5) 微生物利用の発展
ア 新たな微生物利用
イ 微生物の改良
ウ 微生物によるエネルギー生産
エ 固定化生体触媒の利用
オ 微生物による環境保全
(6) 微生物利用の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,各種の事例を通して,微生物利用の意義を具体的に理解させること。
イ 内容の(2)については,観察・実験を通して,微生物の形態的特徴と生理的特性を具体的に理解させること。
ウ 内容の(2)から(5)までについては,微生物の特性を理解させ,微生物の活動を制御し,利用する実践力を育てること。また,地域の食品産業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な菌種を選定すること。なお,遺伝子組換えや有害微生物を扱う際には,適切な拡散防止の措置を講じるなど安全に...
エ 内容の(3)のオからキまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
オ 内容の(4)については,実験・実習を通して,微生物の特徴を理解させること。
カ 内容の(5)については,遺伝子操作に関する技術の進展やそれに伴う倫理的な問題についても触れること。
キ 内容の(6)については,内容の(1)から(5)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,微生物利用の状況,微生物の役割及び食品と微生物の関係について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のウについては,微生物の遺伝の仕組み及び突然変異について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(2)から(6)までについては,微生物の学名や英名及び化学式や構造式を扱う場合は基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,微生物の純粋分離と純粋培養の基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,遺伝子組換えの基礎的な内容を扱うこと。また,エネルギー生産については,再資源化や環境浄化とも関連付けて発酵機構と代謝産物及び生体触媒の固定化などの基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(6)については,実際に選定した微生物の培養や発酵食品の製造,微生物を応用した技術に関する活動を行うこと。
第15 植物バイオテクノロジー
1 目標  植物に関するバイオテクノロジーの知識と技術を習得させ,植物体の特性とバイオテクノロジーの特質を理解させるとともに,農業の各分野で活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) バイオテクノロジーの意義と役割
ア バイオテクノロジーの意義
イ 産業社会とバイオテクノロジー
(2) 植物バイオテクノロジーの特質と基本操作
ア 植物の構造と機能
イ 無菌操作の基本
(3) 植物の増殖能力の利用
ア 組織培養の目的と技術体系
イ 培地の組成と調整
ウ 培養植物体の生育と環境
エ 野菜や草花への活用
オ 果樹や作物などへの活用
カ バイオテクノロジーの活用実態
(4) 植物の遺伝情報の利用
ア 遺伝子組換えの仕組み
イ 細胞融合の仕組み
(5) バイオマス・エネルギーの利用
ア 栽培植物の利用
イ 有機廃棄物の利用
(6) 植物バイオテクノロジーの展望
(7) 植物バイオテクノロジーの実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,植物の分化全能性とその利用について理解させ,組織培養技術を活用する実践力を育てること。
イ 内容の(2)から(4)までについては,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な植物を選定すること。また,遺伝子組換えを扱う際には,適切な拡散防止の措置を講じるなど安全に十分留意して指導し,雑菌による機器や施設などの汚染防止を図ること。
ウ 内容の(7)については,内容の(1)から(6)までと並行してあるいはそれらの内容を学習した後に取り扱うこと
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,植物の繁殖などの機能を利用するバイオテクノロジーの技術体系及び農業などの産業各分野における利用の概要を扱うこと。 
イ 内容の(2)については,茎頂など植物の組織・器官の構造と機能,植物ホルモンの作用及び無菌的条件の設定も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,植物細胞の分化全能性,培地の調整,組織培養及び培養植物体の順化,育成を中心に扱うこと。カについては,地域の野菜や草花など身近な植物や絶滅危惧《ぐ》植物などの具体的な事項を扱うこと。
エ 内容の(4)については,遺伝子の構造及び植物のもつ遺伝情報の伝達機能について基礎的な内容を扱い,遺伝子組換えに関連する法規の概要についても扱うこと。
オ 内容の(5)については,バイオテクノロジーを活用して,セルロースなどの植物成分やもみがらなどの有機廃棄物を変換利用する技術を扱うこと。
カ 内容の(6)については,遺伝子組換え植物の利用などバイオテクノロジーに関する今後の動向,課題及び可能性について基礎的な内容を扱うこと。
キ 内容の(7)については,植物バイオテクノロジーの技術を活用した活動や絶滅危惧《ぐ》植物などを対象とした活動を行うこと。
第16 動物バイオテクノロジー
1 目標  動物バイオテクノロジーや実験動物の飼育・管理に関する知識と技術を習得させ,動物の生理特性とバイオテクノロジーの特質を理解させるとともに,農業の各分野で応用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) バイオテクノロジーの意義と役割
ア バイオテクノロジーの意義
イ 産業社会とバイオテクノロジー
ウ 動物実験の意義
(2) 実験動物
ア 動物の体の構造
イ 飼育と管理
ウ 動物実験の基本
(3) 動物バイオテクノロジーの基礎
ア 生殖細胞と人工授精
イ 受精卵の操作
ウ 雌雄の判別
エ 核移植とクローニング  
(4) 動物バイオテクノロジーの展望
(5) 動物バイオテクノロジーの実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,実験・実習を通して,動物の組織や機能を理解させ,バイオテクノロジーの応用を図る実践力を育てること。
イ 内容の(2)及び(3)については,地域農業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な動物を選定すること。
ウ 内容の(3)については,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。また,遺伝子組換えを扱う際には,適切な拡散防止の措置を講じるなど安全に十分留意して指導し,雑菌による機器や施設などの汚染防止を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,動物の繁殖機能を利用するバイオテクノロジーの技術体系及び農業などの産業各分野における利用の概要を扱うこと。
イ 内容の(1)のウ及び(2)については,生命尊重の視点から実験で使用する動物について倫理面にも配慮して扱うこと。 
ウ 内容の(3)については,受精卵移植や雌雄の判別など動物のバイオテクノロジーの基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,人工多能性幹細胞など動物のバイオテクノロジーに関する今後の動向,課題及び可能性について基礎的な内容を扱い,遺伝子組換えに関連する法規の概要についても扱うこと。
オ 内容の(5)については,動物バイオテクノロジーの技術を活用した活動や応用的な技術を活用した活動を行うこと。
第17 農業経済
1 目標  農業及び食品産業の経済活動に関する知識と技術を習得させ,流通及び市場の原理を理解させるとともに,流通の改善を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 我が国の農業と世界の食料需給
ア 農業と国民経済
イ 世界の食料需給
ウ 農業と国際経済事情
(2) 食料供給と農業及び食品産業
ア 農業生産の役割と特徴
イ 食品産業の役割と特徴
(3) 農産物の需給と価格形成
ア 農産物の需要と供給
イ 市場の原理と価格の形成
(4) 農産物の流通と経済
ア 流通の構造と機能
イ 農産物・加工食品と農業生産資材の流通
ウ 金融と保険
(5) 農業生産の組織と食品産業
ア 農業協同組合
イ 農業生産組織と農業生産法人
ウ 食品企業
(6) 農業と情報
ア 農業情報システム
イ 情報の管理と活用
(7) 農業・食料政策と関係法規
ア 農業・食料政策
イ 農業経済と関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(5)までについては,地域の具体的な事例を通して,農業及び食品産業の経済活動について理解させること。
イ 内容の(5)から(7)までについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,農業と食品産業が我が国の経済活動において果たしている役割,国際的な食料需給の動向が我が国の農業と食品産業に与える影響などについて基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,食料消費の形態と動向並びに食料供給における農業,食品製造業,食品流通業及び外食産業の役割と動向について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,価格形成の原理として需要と供給の変動の要因及び市場の役割を具体的に扱うこと。
エ 内容の(4)については,主な農産物・加工食品と農業生産資材の流通構造及び流通に必要な金融と保険について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,販売事業や信用事業など農業協同組合の事業,共同出荷など生産組合の事業,集落営農などの農業生産組織や農業生産法人,食品企業の運営及び経営について基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(7)については,農業政策及び食料政策とその関係法規の概要を扱うこと。
第18 食品流通
1 目標  農産物や農産物を原料とする食品の流通に必要な知識と技術を習得させ,食品の特性と流通構造を理解させるとともに,食品の流通と管理の合理化を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食品流通と食品産業
ア 食品産業と国民経済
イ 食品流通とフードシステム
(2) 食品流通の構造と機能
ア 食品流通の社会的機能
イ 食品流通の構造
ウ 流通経費と価格形成
(3) 主な食品の流通
ア 米と麦類の流通
イ 青果物の流通
ウ 畜産物の流通
エ 加工食品の流通
オ 農産物の輸出入
(4) 食品の品質と規格
ア 食品の機能と安全性
イ 品質と品質保証
ウ 規格・表示・検査
エ 食品流通と包装
オ 食品の変質
(5) 食品の輸送と保管
ア 食品の輸送
イ 食品の保管
ウ 物流のシステム化
エ 物流と情報管理
(6) マーケティング
ア 食品市場の調査
イ 販売計画と仕入計画
ウ 流通と販売
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,食品流通の具体的な事例を通して,安全な食品の流通の仕組みについて理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,調査や実習を通して,食品の特性と流通構造を理解させ,流通の改善を図る実践力を育てること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,国民の食生活の動向及び食品産業や食品流通の役割を中心に扱うこと。
イ 内容の(3)については,我が国の主な食品の特性及び流通の手段,経路と機能を扱うこと。なお,地域の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な食品を選定すること。
ウ 内容の(4)については,食品の栄養や安全性などの品質の保持と保証及びそのための検査と包装を扱うこと。なお,食品の規格や表示については,農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律に基づく食品表示と規格など基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,食品の品質の維持や環境とのかかわり,食品トレーサビリティシステムについても扱うこと。
オ 内容の(6)については,食品の販売や店舗の経営に必要なマーケティングの原理,食品市場の調査と情報分析,消費動向,品揃《ぞろ》えと数量などの仕入計画及び商品陳列,広告,販売方法などの販売計画について基礎的な内容を扱うこと。
第19 森林科学
1 目標  森林の育成,保全と木材の生産に必要な知識と技術を習得させ,森林の役割や生態について理解させるとともに,森林の保全と利用を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 森林の役割
ア 森林の多面的機能
イ 森林管理の意義
(2) 森林の生態
ア 森林の生態と分布
イ 林木の生育と環境
(3) 森林の育成
ア 育苗と造林
イ 森林の保育と保護
(4) 山地の保全
ア 治山治水
イ 林道と作業道
(5) 木材の生産
ア 林木の伐採
イ 造材と集材
ウ 木材の運搬
(6) 人間社会と森林
ア 森林利用の変遷
イ 流域社会と人の暮らし
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,学校林や地域の森林における実習を通して,森林の役割及び生態について具体的に理解をさせること。
イ 内容の(2)及び(3)については,観察や実験・実習を通して,林木の生育特性と環境要因を理解させ,計画的な森林造成を図る実践力を育てること。
ウ 内容の(2)のイについては,地域の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な林木を選定すること。
エ 内容の(4)のイについては,山地の保全にとって作業道の果たす役割を理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,我が国の森林を中心に扱うこととし,水資源の涵《かん》養や生物多様性の保全をはじめとする多面的な森林の機能を維持するための森林管理の意義を扱うこと。
イ 内容の(2)については,森林生態系での物質循環と遷移及び森林植生の分布と気候の関係について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,実生苗や挿し木苗の養成及び造林の基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,治山治水,林道,作業道の意義や役割などについて基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)については,森林利用の歴史,流域社会と人間,森林観形成の過程における思想の変遷などを扱うこと。
第20 森林経営
1 目標  森林経営における測定,計画と管理に必要な知識と技術を習得させ,森林の機能と評価の意義を理解させるとともに,森林を持続的に経営する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 森林と森林経営
ア 我が国と世界の森林
イ 森林経営の意義と役割
(2) 森林の機能
ア 林産物生産機能
イ 環境保全機能
ウ 保健休養機能
(3) 森林の測定と評価
ア 森林の測定
イ リモートセンシングの利用
ウ 森林の機能の評価
(4) 森林経営の計画と管理 
ア 森林経営の目標と組織
イ 森林施業
ウ 森林の利用
エ 森林経営情報の活用
(5) 木材の流通
ア 国民経済と木材商業
イ 木材の流通と市場
ウ 木材貿易
(6) 森林経営と森林政策
ア 我が国の森林政策
イ 林業金融と森林保険
ウ 森林関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,学校林や地域の森林における実習を通して,森林の機能とその測定を理解させること。
イ 内容の(3)及び(4)については,地域の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な森林を選定すること。また,指導に当たっては,各種メディア教材や地球観測衛星などの情報を適切に活用すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,我が国と世界の森林資源,木材の需給の動向及びそれらの相互関係について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,木材等の林産物の生産や供給,国土の保全や水資源の涵《かん》養,保健休養や教育的利用の場の提供など森林がもつ機能について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,森林の測定とその機能の評価の方法について基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,我が国の森林の持続的経営に関して,植林,間伐,伐採,再造林などの具体的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)のアについては,森林計画制度など我が国の森林政策の概要を扱うこと。イについては森林の機能を持続させるための金融と保険制度を扱うこと。ウについては森林経営に関する法規の概要を扱うこと。
第21 林産物利用
1 目標  林産物の加工,利用に必要な知識と技術を習得させ,林産物の特性を理解させるとともに,林産物の多様な利用を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 森林資源の循環利用と林業・林産業
ア 循環資源としての木材
イ 木造建築物と循環
ウ 林産業の現状と動向
(2) 木材の性質と用途
ア 木材の構造
イ 木材の性質
ウ 木材の用途
(3) 製材と木材の工作
ア 製材
イ 木材の乾燥
ウ 木材の工作
(4) 木材の加工と利用
ア 改良木材の製造
イ 木材パルプと和紙
ウ 木炭
エ バイオマスの変換技術と利用
(5) 特用林産物の生産と加工
ア きのこの生産と加工
イ 山菜の加工
ウ 薬用植物の生産と加工
エ つるなどの加工
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,光合成産物である木材が循環利用可能な資源であり,人間の生活に欠かせない素材として重要な役割を果たしていることを理解させること。
イ 内容の(2)から(4)までについては,実験・実習を通して,木材の構造と性質を理解させ,木材の多様な利用を図る実践力を育てること。
ウ 内容の(3)から(5)までについては,地域林業の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な林産物を選定すること。また,加工,製造機械類の操作及び各種薬剤などによる事故の防止など安全の指導の充実に努めること。
エ 内容の(4)のイからエまで及び内容の(5)のアからエまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のウについては,木造建築業,木材加工業及び林産製造業を扱うこと。
イ 内容の(4)については,木材の材質の改良,木材の物理的処理と化学的処理及びバイオマス・エネルギーの利用について基礎的な内容を扱うこと。
第22 農業土木設計
1 目標  農業土木事業の計画と設計に必要な知識と技術を習得させ,事業計画の重要性と土木構造物の特質を理解させるとともに,自然環境との調和に配慮した事業を計画し,構造物を設計する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 農業土木計画と設計の意義
ア 農業土木計画の意義と役割
イ 環境保全と農業土木計画
ウ 農業土木構造物の種類と特質
エ 農業土木構造物の計画・設計・製図
(2) 設計と力学
ア 力と釣合い
イ 平面図形の性質
ウ 材料の性質と強さ
(3) 構造及び部材の計算と設計
ア 静定ばりの計算と設計
イ 不静定ばりの基礎
ウ 柱
エ トラス
オ ラーメン
(4) 鉄筋コンクリート構造と鋼構造の設計
ア 鉄筋コンクリート構造
イ 鋼構造
(5) 農業土木構造物の設計
ア 基礎工
イ 擁壁
ウ 水利構造物
エ 道路
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)については,地域の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業土木構造物を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,地域計画と農業土木事業を関連付けて扱うこと。
イ 内容の(2)については,力の合成と分解,断面二次モーメントなどの断面の性質及び構造材料の強さと特性を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,はり,柱とトラスに作用する外力と応力及びその計算方法を扱うこと。また,ラーメン構造については概要を扱うこと。
エ 内容の(4)については,鉄筋コンクリート構造と鋼構造の性質,許容応力度法及び限界状態設計法について基礎的な内容を扱うこと。
第23 農業土木施工
1 目標  農業土木事業における施工と管理に必要な知識と技術を習得させ,農業土木工事の特質を理解させるとともに,各種の工事を自然環境や安全に配慮し,合理的に施工・管理する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 農業土木事業の役割
ア 農業土木工事の意義と特質
イ 自然環境と農業土木工事
(2) 施工計画の基本
ア 施工計画の立案
イ 仮設計画
ウ 仕様と積算
(3) 工事の管理
ア 工事の運営組織
イ 工程管理
ウ 品質管理
エ 安全管理
(4) 農業土木関係法規
(5) 農業土木工事の施工
ア 土工
イ コンクリート工
ウ 基礎工
エ 道路工
オ 植栽工
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(5)については,地域の実態や学科の特色に応じて,題材として適切な農業土木工事を選定すること。
イ 内容の(5)については,土木構造物の見学,調査や実習を通して,農業土木工事の特質を理解させ,工事の改善を図る実践力を育てること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,農地の整備と保全,かんがい,排水などの各種農業土木工事の概要を自然環境と関連付けて扱うこと。
第24 水循環
1 目標  水を有効かつ継続的に利用するための知識と技術を習得させ,地球上の水循環と環境や生物とのかかわり,人間活動が水循環の中で営まれることを理解させるとともに,環境保全に配慮し,農業の持続的な発展に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 水と地球環境
ア 水と大気
イ 水文循環
ウ 水と森林・河川・農地
エ 水と生態系
(2) 水と人間
ア 水と人間の歴史
イ 資源としての水
(3) 水と農林業
ア 水と農地の土壌
イ 水と農業生物の栽培
ウ 水と森林の土壌
(4) 水と土の基本的性質
ア 水の基本的性質
イ 土の基本的性質
ウ 土中の水
(5) 農業水利
ア 利水と治水
イ かんがいと排水
ウ 水利施設
(6) 水と生活環境
ア 水の有効利用と水質保全
イ 農業用水の多面的機能
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)及び(2)については,地域環境の観察,地球的な視点や歴史的な視点に立った資料などを用いた学習を通して,水と環境及び人間の相互関係並びに水循環について関心をもたせること。
イ 内容の(3)については,水の動きに伴う肥料や農薬の動きと環境とのかかわり,農地・森林の水資源の涵《かん》養機能及びこれにかかわる環境保全への寄与についても扱うこと。
ウ 内容の(4)から(6)までについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のイについては,地球的規模に立った新しい考え方も取り入れて扱うこと。
イ 内容の(5)のウについては,用排水機場や水門など主な水利施設の基礎的な内容を扱うこと。なお,生態系や環境保全へ配慮した水利構造物も扱うこと。
第25 造園計画
1 目標  造園の計画・設計に必要な知識と技術を習得させ,造園空間のもつ機能を理解させるとともに,目的や環境に応じた造園空間を創造する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 造園計画の意義と緑地環境の役割
ア 生活と緑地環境
イ 造園計画と造園空間
(2) 環境と造園の様式
ア 我が国の環境と造園様式
イ 外国の環境と造園様式
(3) 造園製図と造園デザインの基礎
ア 造園製図の基礎
イ 造園デザインの基礎
(4) 庭園の計画・設計
ア 住宅庭園
イ 学校庭園
ウ 屋上緑化
(5) 公園,緑地の計画・設計
ア 都市緑地
イ 農村緑地
ウ 自然公園
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,我が国と外国の造園様式を,それぞれの国や地域の自然環境,文化的環境及び社会的環境と関連付けて理解させること。
イ 内容の(5)のアからウまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,造園の目的と計画及びそれに基づく造園空間の創造と利用の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,我が国と外国の主な造園様式とその変遷並びにそれを取り巻く自然環境,文化的環境及び社会的環境を総合的に扱うこと。
ウ 内容の(4)については,住宅庭園と学校庭園及び屋上緑化などの特殊基盤緑化の構成・機能・環境条件など庭園の計画・設計に必要な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,種類,機能,役割,環境条件など公園や緑地の計画・設計に関する基礎的な内容を扱うこと。また,バリアフリーやユニバーサルデザインに関する基礎的な内容も扱うこと。なお,イ及びウについては,設計を扱わないことができること。
第26 造園技術
1 目標  造園の施工と管理に必要な知識と技術を習得させ,造園の特質を理解させるとともに,合理的に施工し,維持管理する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 造園技術の特色と役割
ア 造園技術の特色
イ 造園施工と管理の役割
(2) 造園植栽施工
ア 植栽とデザイン
イ 芝生,花壇などの造成
(3) 造園土木施工
ア 敷地の造成と土壌の改良
イ コンクリート工
ウ 給排水工
エ 造園施設工
(4) 植物及び工作物の管理
ア 植物の管理
イ 工作物の管理
ウ 景観の管理
(5) 合理的な施工管理
ア 工程管理
イ 品質管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(4)までについては,地域の実態や学科の特色に応じて,造園の施工と管理を行う上で適切な題材を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(4)までについては,病気,害虫,機械及び器具について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(3)については,屋上緑化をはじめとする特殊基盤緑化についてもバリアフリーやユニバーサルデザインを考慮して扱うこと。
ウ 内容の(3)から(5)までについては,関係する法規と関連付けて扱うこと。
エ 内容の(4)については,造園樹木のせん定と整姿,工作物の補修などの維持管理及び造園の目的に沿った景観の維持管理を扱うこと。
第27 環境緑化材料
1 目標  環境緑化のための植物の育成や造園空間の構成に使用する材料について必要な知識と技術を習得させ,環境緑化材料の特性を理解させるとともに,材料を適切に取り扱い,活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 環境緑化材料の特色と役割
ア 環境緑化材料の特色
イ 環境緑化材料の役割
(2) 植物材料
ア 造園樹木
イ 地被植物
ウ 花壇用草花
(3) 岩石材料
ア 岩石
イ 自然石材
ウ 加工石材
(4) 各種材料
ア 木材
イ 竹材
ウ 金属材料
エ セメント
オ コンクリート製品
カ 窯製品
キ 新しい環境緑化材料
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(4)までについては,観察や実習を通して,造園空間を構成するために必要な材料の特性とその取扱いを具体的に理解させること。
イ 内容の(2)から(4)までについては,地域の造園施工の実態に応じて,題材として適切な緑化材料を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,植物材料の種類,特性及び育成を扱うこと。
イ 内容の(3)については,岩石材料の種類及び特性を扱うこと。
第28 測 量
1 目標  測量に必要な知識と技術を習得させ,測定機器の特質と地理空間情報の処理と利用について理解させるとともに,環境保全や農林業に応用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 測量の役割
ア 地理空間情報と測量の役割
イ 座標系と基準点
ウ 測定値の処理と表現
(2) 位置や高さの測量
ア 平板測量
イ 角測量
ウ トラバース測量
エ 水準測量
オ 衛星測位
(3) 写真測量
ア 写真測量の原理と実体視
イ 写真情報の判読と処理
ウ 写真測量の利用
エ リモートセンシングの原理と種類
オ リモートセンシングの利用
(4) 地理空間情報
ア 地理情報システムの原理と役割
イ 地理情報システムの利用
ウ 地理空間情報の利用
(5) 応用測量
ア 地形測量
イ 路線測量
ウ 工事測量
エ 河川測量
オ 森林測量
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,見学や実習を通して,測量の原理と測定機器の操作について理解させること。
イ 内容の(4)については,実習を通して,地理情報システムの基本的な原理及びデータの種類と処理について理解させ,空間情報を利用できるようにすること。
ウ 内容の(5)のアからオまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)のアからウまでについては,写真測量の基本的な測定原理及び写真測量データの処理と利用を中心に扱うこと。オについては,環境保全や農林業などへの利用について扱うこと。
イ 内容の(4)のウについては,国土空間データ基盤についても扱うこと。
ウ 内容の(5)については,既存の地図情報の利用,各種事業の目的に応じた測量の選択,データの精度と表現方法など,基礎的な内容を扱うこと。
第29 生物活用
1 目標  園芸作物や社会動物の活用に必要な知識と技術を習得させ,それらの生物の特性を活用した活動や療法の特質を理解させるとともに,生活の質の向上を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 生物活用の意義と役割
ア 園芸作物,社会動物と人間生活
イ 生物活用と対人サービス
(2) 園芸作物の栽培と活用
ア 草花・野菜・ハーブの栽培と活用
イ 園芸デザインとその活用
(3) 社会動物の飼育と活用
ア 社会動物の飼育としつけ
イ 社会動物の活用
(4) 生物を活用した療法
ア 園芸療法
イ 動物介在療法
(5) 生物活用の実際
ア 対象者の理解と交流の技法
イ 交流活動
ウ 療法的な活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,交流対象者の安全や健康などについて十分配慮するとともに,必要に応じて地域の専門機関や専門家との連携を図ること。
イ 内容の(1)については,専門家が療法として行う行為と一般の人々がレクリエーションや教育,健康増進などを目的として行う活動の違いについて理解させること。
ウ 内容の(2)及び(3)については,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。また,題材として適切な園芸作物や社会動物を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,教育や健康などに関する効果に着目した園芸作物の栽培や園芸デザインの活動を中心に扱い,それを活用した交流活動の準備や活動の支援も扱うこと。
イ 内容の(3)については,教育や健康などに関する効果に着目した社会動物との交流とそのための飼育やしつけを中心に扱い,社会動物を活用した交流活動の準備や活動の支援も扱うこと。
ウ 内容の(4)については,園芸療法,動物介在療法の基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,安全な活動を行うために必要な交流対象者の心身の特徴や生活状況の理解及び交流に必要な技術について扱うこと。
第30 グリーンライフ
1 目標  農林業・農山村の特色を生かした生活体験を提供する活動に必要な知識と技術を習得させ,地域資源の有用性を理解させるとともに,地域に根ざした事業の振興に寄与できる能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 農山村社会の変化と地域社会の再編
ア 農山村と都市の現状と変化
イ 地域社会の変化と起業活動
ウ 農山村活性化のための政策
(2) グリーンライフの概要
ア 人間生活とグリーンライフ
イ 農林業・農山村の魅力
ウ グリーン・ツーリズムの取組
(3) 地域資源の発見・保全・活用
ア 身近な地域の資源
イ 農山村の資源
(4) グリーンライフ活動の実践
ア 地域コーディネータの役割 
イ 対人サービスのマナー
ウ 環境インタープリターの技法
エ グリーンライフプログラムの作成・企画
オ 安全管理
(5) グリーンライフ活動
ア エコツアー
イ 直売所・農家レストラン
ウ 商品開発
エ 産地直送・通信販売
オ 市民農園・観光農園
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,農林業・農山村の多面的機能や地域資源の有用性を発揮するために他産業・異業種と連携する取組の重要性について理解させるようにすること。
イ 内容の(3)については,見学や実習を通して,地域資源の発見・保全・活用を図る実践力を育てること。
ウ 内容の(3)のア及びイ並びに(5)のアからオまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
エ 内容の(5)については,グリーンライフ活動における食の安全や事故の防止など安全の指導の充実に努めること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,都市部におけるグリーンライフのニーズと関連付けて扱うこと。
イ 内容の(4)については,グリーンライフ活動の実践に必要な基礎的な技術を扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 農業に関する各学科においては,「農業と環境」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 農業に関する各学科においては,原則として農業に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また,実験・実習に当たっては,ホームプロジェクトを取り入れることもできること。
(3) 地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第2節 工   業
第1款 目標  工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,現代社会における工業の意義や役割を理解させるとともに,環境及びエネルギーに配慮しつつ,工業技術の諸問題を主体的,合理的に,かつ倫理観をもって解決し,工業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 工業技術基礎
1 目標  工業に関する基礎的技術を実験・実習によって体験させ,各専門分野における技術への興味・関心を高め,工業の意義や役割を理解させるとともに,工業に関する広い視野と倫理観をもって工業の発展を図る意欲的な態度を育てる。
2 内容
(1) 人と技術と環境
ア 人と技術
イ 技術者の使命と責任
ウ 環境と技術
(2) 基礎的な加工技術
ア 形態を変化させる加工
イ 質を変化させる加工
(3) 基礎的な生産技術
ア 生産の流れと技術
イ 基礎的な分析及び測定技術
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,産業社会,職業生活,産業技術に関する調査や見学を通して,工業技術と人間とのかかわり及び工業技術が日本の発展に果たした役割について理解させること。イについては,安全な製品の製作や構造物の設計・施工,法令遵守など工業における技術者に求められる使命と責任に...
イ 内容の(2)及び(3)については,相互に関連する実験や実習内容を取り上げるよう留意し,工業の各専門分野に関連する要素を総合的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,工業の各専門分野に関連する職業資格及び知的財産権についても扱うこと。ウについては,環境に配慮した工業技術について,身近な事例を通して,その意義や必要性を扱うこと。
イ 内容の(2)については,日常生活にかかわる身近な製品の製作例を取り上げ,工業技術への興味・関心を高めさせるとともに,工具や器具を用いた加工及び機械や装置類を活用した加工を体験させること。アについては,塑性加工など,形態を変化させる加工の基礎的な内容を扱うこと。イについては,化学...
ウ 内容の(3)のアについては,簡単な工業製品の製作を通して,生産に関する技術の基礎的な内容を扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,生産にかかわる基礎的な分析及び測定技術の重要性を扱うこと。
第2 課題研究
1 目標  工業に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 作品製作
(2) 調査,研究,実験
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(4)までの中から個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 実 習
1 目標 工業の各専門分野に関する技術を実際の作業を通して総合的に習得させ,技術革新に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 要素実習
(2) 総合実習
(3) 先端的技術に対応した実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全に配慮するとともに,生徒の興味・関心,進路希望等に応じて実習内容を重点化することや生徒に実習内容を選択させるなど弾力的に扱うこと。
イ 指導に当たっては,工業の各専門分野に関する日本の伝統的な技術・技能に触れるとともに,安全衛生や技術者としての倫理,環境及びエネルギーへの配慮などについて,総合的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,工業の各専門分野に関連する要素的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,内容の(1)の個々の要素技術を総合化した内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,工業の各専門分野に関連する先端的技術の中から,基礎的な内容を選択して扱うこと。
第4 製 図
1 目標  製図に関する日本工業規格及び工業の各専門分野の製図に関する知識と技術を習得させ,製作図,設計図などを正しく読み,図面を構想し作成する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 製図の基礎
ア 製図と規格
イ 図面の表し方
(2) 各専門分野の製図・設計製図
ア 各専門分野に関する製図
イ 各専門分野に関する設計製図
(3) CADの基礎
ア CADの機能
イ CADを活用した設計製図
ウ 三次元CAD
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,必要に応じて内容と関連する国際規格を取り上げ,基礎的な内容を理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,関連する内容を選択するとともに,適切な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のウについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,日本工業規格の製図に関する基礎的な内容を扱うこと。イについては,基礎的な図法及び製図用具の使い方を扱うこと。
イ 内容の(3)のイについては,具体的な事例を通して活用の方法を扱うとともに,基礎的な図面を作成させること。
第5 工業数理基礎
1 目標  工業の各分野における事象の数理処理に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 工業の事象と数式
ア 工業の事象の計算
イ 面積・体積・質量の積算
ウ 単位と単位換算
(2) 基礎的な数理処理
ア 力とエネルギー
イ 力と釣合い
ウ 流れの基礎
エ 計測と誤差
オ 工業の事象とグラフ
(3) 応用的な数理処理
(4) コンピュータによる数理処理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,演習を重視し,数学,物理及び化学の理論を工業の基礎的事象を処理する道具として活用させること。
イ 内容の(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切な工業の事象を題材として扱うこと。
ウ 内容の(4)については,内容の(1)から(3)までの数理処理と関連付けて扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のア及びイについては,中学校までに学んだ数学を基礎として数理処理できる工業の事象を扱うこと。ウについては,国際単位系を扱い,具体的な単位換算については内容の(2)及び(3)の中で扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,力とエネルギーに関する工業の事象を取り上げ,具体的な数理処理を扱うこと。イについては,力と釣合いに関する工業の事象を取り上げ,具体的な数理処理を扱うこと。ウについては,電気,水,熱の流れの基礎的な内容を扱うこと。エについては,測定した値の精度及び位取...
ウ 内容の(3)については,構造物の安全性,流れとエネルギー,時間とともに変化する事象などの基本的な数理処理を扱うこと。微積分を用いる場合は基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,工業に関する事象を迅速かつ合理的に処理する具体的な事例を扱うこと。
第6 情報技術基礎
1 目標  社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させるとともに,情報技術に関する知識と技術を習得させ,工業の各分野において情報及び情報手段を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 産業社会と情報技術
ア 情報化の進展と産業社会
イ 情報モラル
ウ 情報のセキュリティ管理
(2) コンピュータの基礎
ア 数の表現と演算
イ 論理回路
ウ コンピュータの動作原理
(3) コンピュータシステム
ア ハードウェアとソフトウェア
イ オペレーティングシステムの基礎
ウ アプリケーションソフトウェアの利用
エ ネットワーク
(4) プログラミングの基礎
ア 流れ図
イ データの演算と入出力
ウ 基本的なプログラミング
(5) コンピュータ制御の基礎
(6) 情報技術の活用
ア 情報の収集と活用
イ マルチメディアの活用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,コンピュータの操作を通して具体的に理解させること。また,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを選択し,実習や演習を中心として扱うこと。
イ 内容の(3)については,コンピュータシステムの概要について理解させるとともに,利用に必要な基本的な操作を習得させること。
ウ 内容の(5)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
エ 内容の(6)については,情報機器や情報通信ネットワークを活用して,適切な情報の収集,整理,分析,表現及び発表をさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,情報化の進展が産業社会に及ぼす影響について,身近な事例を扱うこと。また,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラルと情報のセキュリティ管理の方法を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,数値表現,基数変換及び算術演算を扱うこと。イについては,基本的な論理回路の動作を扱うこと。ウについては,コンピュータの基本的な構成と機能を扱うこと。
ウ 内容の(4)については,基本的なプログラムの作成方法を扱うこと。
エ 内容の(5)については,身近な事例を通してコンピュータ制御と組込み技術の概要を扱うこと。
第7 材料技術基礎
1 目標  工業の各分野に用いられる材料の製造,組織,性質及び用途に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 工業材料と社会生活
(2) 工業材料の性質と構造
ア 物質の状態と材料の構造
イ 変形と流動
ウ 構造と性質
(3) 工業材料の検査
ア 機械的性質の検査
イ 顕微鏡による組織検査
ウ 計器による検査
(4) 工業材料の製造
ア 金属材料の製造
イ セラミック材料の製造
ウ 高分子材料の製造
(5) 工業材料の加工
ア 工業材料の加工性
イ 主な加工法
(6) 工業材料と環境
ア 工業材料と環境保全
イ 工業材料のリサイクル
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,材料の性質,検査方法,製造方法などについて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,工業材料が社会生活及び産業に果たしている役割を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,工業材料の化学結合の原理及び結晶構造を扱うこと。イについては,工業材料の変形及び流動と組織との関係を扱うこと。ウについては,工業材料の結晶構造と機械的,物理的,化学的性質との関係を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,検査の原理,検査方法及び検査結果と工業材料の性質との関係を扱うこと。
エ 内容の(4)については,主な工業材料を取り上げ,製造法の原理と材料の性質との関連性を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,金属,セラミックス及び高分子材料の加工性の違いを扱うこと。イについては,鋳造,成形,機械加工,焼結などの主な加工方法の原理と方法を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,環境に配慮した工業材料の製造及び利用を扱うこと。イについては,工業材料のリサイクル技術の基礎的な内容及び関連する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第8 生産システム技術
1 目標  工業の生産システムに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 生産システム技術と社会
ア 生産システム技術の発達
イ 工業と社会
(2) 電気技術
ア 直流回路
イ 交流回路
ウ 電気設備
(3) 電子技術
ア 電子回路
イ 電子部品と情報機器
(4) 計測・制御
ア 計測の基礎と計測用機器
イ 制御の基礎
ウ コンピュータ制御
(5) 生産技術
ア 機械設備
イ 材料の加工技術
(6) 生産管理とシステム技術
ア 生産管理
イ 生産の合理化とシステム技術
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)及び(6)については,コンピュータを活用するなど,指導上の工夫を図ること。
イ 内容の(4)から(6)までについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,生産システム技術の発達の概要を扱うこと。イについては,工業技術の発展と社会との関係を扱うこと。
イ 内容の(2)のア及びイについては,基本的な電気回路を扱うこと。ウについては,生産システムに必要な電気設備の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,基本的な電子回路の原理及び構成を扱うこと。イについては,基本的な電子部品の特徴と活用例及び生産システムにおける情報機器の基本的な構成と動作原理を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,計測の方法及び計測用機器の原理と構成を扱うこと。イについては,シーケンス制御とフィードバック制御の原理と構成及び電気的制御機器と機械的制御機器の原理と構成を扱うこと。ウについては,コンピュータ制御の原理及び制御機器とのインタフェースを扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,基本的な機械設備及びコンピュータ制御による自動化設備の原理と構成を扱うこと。イについては,基本的な加工技術の原理と方法を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,工程管理を中心に扱うこと。イについては,コンピュータを利用した生産のシステム技術に関する基礎的な内容を扱うこと。
第9 工業技術英語
1 目標  工業の各分野における生産,営業及び管理の業務に必要な技術英語に関する知識と表現技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 工業に関連した簡単な会話
(2) 会議における会話
(3) プレゼンテーション
(4) 情報通信ネットワークを利用したコミュニケーション
(5) 工業技術に関連したリーディングとライティング
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,英語科教員やネイティブ・スピーカーとの連携に留意し,工業の各分野における実践的な事例について基礎的な用語を使用し,専門的な用語は各分野の必要に応じて扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,技術者としての自己紹介及び工場や実験室での会話を扱うこと。
イ 内容の(2)については,会議での質問の方法及び自分の意見を述べる方法を扱うこと。また,司会者として会議を進める際に必要な基本的な表現を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,各種の資料を用いて発表する際の基本的な表現を扱うこと。
エ 内容の(4)については,情報通信ネットワークを活用した英文による部品の注文や説明などを扱うこと。
オ 内容の(5)については,工業の各分野における工業製品仕様書及び技術書の読解,報告書や図面の作成など具体的な題材を扱うこと。
第10 工業管理技術
1 目標  工業生産の運営と管理に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 工業管理技術の概要
(2) 生産の計画と管理
ア 生産計画
イ 生産管理
ウ 生産と流通
(3) 工程管理と品質管理
ア 工程管理
イ 品質管理
(4) 安全管理と環境管理
ア 保守と保全
イ 生産現場の災害とその防止
ウ 環境の保全
(5) 工場の経営
ア 人事管理
イ 工業会計
ウ 工場経営に関する法規
エ 工業と起業
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や企業での事例を通して,具体的に理解させること。
イ 内容の(5)については,工業の各分野における経営事例を通して,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,工業生産の管理技術の意義と工業生産に関する組織の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,需要予測と生産数量及び生産方式の選定の概要を扱うこと。イについては,生産にかかわる全般的な管理の概要を扱うこと。ウについては,生産と流通手段や経費などについて基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,生産工程の計画や作業日程などを扱うこと。イについては,基本的な品質管理方法の原理及び活用方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,機械の保守と保全を扱うこと。イについては,安全管理の意義,目的及びその手法に重点を置いて,災害防止の概要を扱うこと。ウについては,生産活動における環境汚染の防止,省エネルギー及びリサイクルの概要を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,人事管理の進め方,賃金,福利厚生,労使関係などの概要を扱うこと。イについては,工業会計の基礎的な内容を扱うこと。また,原価計算についても触れること。ウについては,工場経営に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。エについては,起業の重要性を扱うこと...
第11 環境工学基礎
1 目標  工業の各分野における環境工学に関する知識と技術を習得させ,環境に関する調査,評価,管理などに活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 人間と環境
(2) 産業と環境
ア 環境問題の推移
イ 環境リスクと安全
ウ 産業界の対応
(3) 生活環境の保全
ア 都市環境
イ 住環境と健康
(4) 環境に関する法規
ア 環境保全に関する法規
イ 環境評価の基礎
(5) 環境対策技術の基礎
ア 大気
イ 水質
ウ 土壌
エ 音・振動・臭気
オ 廃棄物
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,工業生産において環境への配慮が重要であることを理解させるとともに,自然科学的及び工学的な見地から扱い,環境の改善について考えさせること。
イ 指導に当たっては,地域の身近な環境問題を取り上げ,調査,報告書の作成,発表などをさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,地球の成り立ち,資源やエネルギーの有限性,地球環境の現状などを扱うこと。また,持続可能な社会の構築に向け技術者が果たす役割についても扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,環境へのリスクの概要を扱うこと。ウについては,産業界における環境保全やリサイクルなどの対策を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,都市環境の保全技術の概要を扱うこと。イについては,住環境による健康への影響の概要を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,環境保全に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。イについては,基本的な環境評価の手法を扱うこと。
オ 内容の(5)については,環境対策に関する各技術の概要を扱うこと。
第12 機械工作
1 目標  機械工作に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 機械工作法の発達
(2) 機械材料
ア 材料の加工性と活用
イ 金属材料
ウ 新素材
(3) 各種の工作法
ア 主な工作法
イ 特殊な工作法
(4) 工業量の測定と計測機器
ア 測定の基礎
イ 計測機器
(5) 生産の管理
ア 生産計画と管理
イ 情報技術によるシステム化
(6) 機械加工と生産の自動化の基礎
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,技術の進展に対応した機械材料,工作機械及び計測機器について扱うとともに,実習と関連付けて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,機械材料,工作機械及び工作法の発達を扱うとともに,それらが相互に関連して発達してきたことを扱うこと。また,機械の発達と産業社会との関係についても扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,主な金属材料の機械的性質と利用方法を扱うこと。ウについては,新素材の機械的性質について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,主な工作法の原理と方法及びその発展の動向を扱うこと。また,具体的な事例を通して,ジグや取付具の構成と用途を扱うこと。イについては,レーザー加工法,放電加工法などの原理と方法を扱うこと。
エ 内容の(4)については,機械に関する基本的な工業量の測定及び計測機器の原理を扱うこと。
オ 内容の(5)については,生産の管理手法について総合的に扱うこと。また,災害の予防や安全対策及び情報技術の利用による管理のシステム化について基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(6)については,数値制御工作機械とコンピュータ制御により自動化された生産方式について基礎的な内容を扱うこと。
第13 機械設計
1 目標  機械設計に関する知識と技術を習得させ,器具,機械などを創造的,合理的に設計する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 機械と設計
(2) 機械に働く力
ア 機械に働く力と運動
イ エネルギーと仕事及び動力の関係
(3) 材料の強さ
ア 機械部分に生ずる応力とひずみの関係
イ 機械部分の形状
(4) 機械要素と装置
ア 締結要素
イ 軸要素
ウ 伝達装置
エ 緩衝装置
オ 管路・構造物・圧力容器
(5) 器具と機械の設計
ア 器具の設計
イ 機械の設計
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,機械に働く力や機構について工学的に理解させること。
イ 内容の(4)のイ,エ及びオについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
ウ 内容の(5)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,ア又はイのいずれかを選択して設計の手順について理解させ,設計させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,機械が機構と機械要素から成り立っていること及び生産における設計の役割を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,機械に働く力と運動に関する基本的な法則及び具体的な事例を通して基本的な計算方法を扱うこと。イについては,基本的な計算方法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,機械部分に生ずる応力とひずみの基礎的な内容を扱うとともに,機械部分の形状と大きさを決める方法と基本的な計算方法を扱うこと。また,座屈については計算式の活用を中心に扱うこと。イについては,はりの断面の形状と寸法の計算を扱うこと。
エ 内容の(4)のアからオまでについては,要素と装置の種類,特性及び用途を扱うこと。
オ 内容の(5)については,コンピュータを用いた設計の方法についても基礎的な内容を扱うこと。
第14 原動機
1 目標  原動機の構造と機能に関する知識と技術を習得させ,原動機を有効に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) エネルギー変換と環境
ア 動力とエネルギー
イ エネルギーと原動機
ウ エネルギーと環境
エ 新エネルギーと原動機
(2) 流体機械
ア 流体の性質と力学
イ 水車とポンプ
ウ 送風機と圧縮機
エ 油空圧機器
(3) 内燃機関の基礎
ア 熱力学の基礎
イ 内燃機関の原理
(4) 自動車
ア 自動車と社会生活
イ ガソリン機関
ウ ディーゼル機関
エ 自動車の安全技術と環境対策
(5) タービンエンジン
ア 蒸気タービン
イ ガスタービン
(6) 冷凍装置
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,原動機の理論と実際の機器とを関連させて,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のウについては,エネルギー消費と環境問題との関連にも触れること。エについては,技術の進展に対応した新エネルギーの内容を扱うとともに,自然エネルギーの活用についても触れること。
イ 内容の(2)のアについては,液体及び気体の性質と基本的な力学計算を扱うこと。イからエまでについては,流体機械の構造,機能及び利用例を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,熱と仕事の関係を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,自動車が社会生活や産業において果たしている役割を扱うこと。イ及びウについては,エネルギー変換の原理と機関の構造を扱うこと。機関の性能については,各種のサイクル及び日本工業規格に基づく性能試験の基礎的な内容を扱うこと。エについては,自動車に関する基本的...
オ 内容の(5)のアについては,火力発電及び原子力発電における動力発生について,原理,構成,利用及び環境への配慮を扱うこと。イについては,ジェットエンジンも扱うこと。
カ 内容の(6)については,冷凍装置の原理と仕組みについて基礎的な内容を扱うこと。
第15 電子機械
1 目標  電子機械に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 電子機械と産業社会
ア 身近な電子機械
イ 電子機械と生産ライン
(2) 機械の機構と運動の伝達
ア 基本的な機械要素
イ 基本的なメカニズム
(3) センサとアクチュエータの基礎
ア センサ
イ アクチュエータ
(4) シーケンス制御の基礎
ア リレーシーケンス
イ プログラマブルコントローラ
(5) コンピュータ制御の基礎
ア コンピュータとインタフェース
イ 外部機器の制御
(6) メカトロニクスの活用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,身近なメカトロニクスに関する事例を通して,総合的に理解させること。
イ 内容の(1)のアについては,身近な事例を通して,電子機械が社会生活や産業において果たしている役割について理解させるとともに,省エネルギーや環境保全などの分野における重要な技術であることについて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のアについては,電子機械に必要な締結要素,軸要素及び伝達要素の概要を扱うこと。イについては,電子機械の基本的なメカニズムの特徴を扱うこと。
イ 内容の(3)のアについては,主なセンサの原理,特徴及び利用例を扱うこと。イについては,主なアクチュエータの原理,特徴及び利用例を扱うこと。
ウ 内容の(4)については,具体的な事例を通して,シーケンス制御の仕組みを扱うこと。
エ 内容の(5)のアについては,インタフェース回路の原理と方法及び制御プログラムを扱うこと。イについては,外部機器からのフィードバック信号を利用した制御の原理と方法及び外部機器の基本的な制御技術を扱うこと。
オ 内容の(6)については,簡単なメカトロニクス製品を例に,マイクロコンピュータの組込み技術,制御機構及びソフトウェア技術を扱うこと。また,簡単なメカトロニクスを活用した機械を設計させること。
第16 電子機械応用
1 目標  電子機械に関する応用的な知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 動力用アクチュエータ
ア 電力を利用したアクチュエータ
イ 流体を利用したアクチュエータ
(2) 産業用ロボット
ア ロボットの基礎
イ ロボットの制御システム
ウ ロボットの操作と安全管理
(3) ファクトリーオートメーション
ア CAD/CAMの基礎
イ 数値制御工作機械
ウ 生産システムの基礎
エ ネットワーク技術
(4) 電子機械応用設計
ア 自動化機器の調査と研究
イ メカトロニクスシステムの設計
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,ア又はイのいずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,出力の大きなアクチュエータの基本的な技術を扱うこと。イについては,空気圧及び油圧を利用したアクチュエータを扱うこと。
イ 内容の(2)については,産業用ロボットについて基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,ファクトリーオートメーションを構成する基本的な技術及びそれらを統合する基本的なネットワーク技術を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,身近な自動化機器を対象として,システム化の技術や最適なシステムの在り方について調査や研究をさせること。イについては,簡単なメカトロニクスシステムの構想,設計及び製作手順までの一貫した内容を扱うこと。
第17 自動車工学
1 目標  自動車の構造と機能に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 人と自動車
(2) 自動車の原理
ア 自動車の概要と力学
イ 自動車用機関の働きと動力伝達に関する装置
ウ 自動車の操作と制動
(3) 自動車の構造
ア 自動車用機関と性能
イ 自動車用機関の付属装置
ウ 車体と付属装置
エ 走行と性能
(4) 自動車と電気・電子技術
ア 自動車の電気装置
イ 自動車の電子制御技術
(5) 自動車と安全
(6) 自動車と環境
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,現代社会における自動車の役割及び技術について総合的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,自動車の発明と進歩,自動車産業と社会とのかかわり及び自動車と人間生活とのかかわりを扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,動力の発生,自動車の操作装置,材料の性質などを扱うこと。イについては,自動車用機関の働きと動力伝達に関連する装置の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のウについては,技術の進展に対応した題材を取り上げ,基礎的な内容を扱うこと。エについては,走行性能と走行試験を関連付けて扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,自動車の電気装置の原理と構造及び機能について扱うこと。イについては,自動車の電子制御技術の基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,自動車の安全確保に関する技術の基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(6)については,排出ガスの対策など自動車の環境保全に関する技術の基礎的な内容を扱うこと。
第18 自動車整備
1 目標  自動車整備に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 自動車整備と関係法規
ア 自動車整備の目的と内容
イ 自動車の整備に関する法規
ウ 自動車整備事業と自動車整備士
(2) 自動車用材料
ア 自動車用材料の加工
イ 自動車用材料のリサイクル
ウ 自動車整備に伴う工作法と機器
(3) 自動車の整備と試験
ア 自動車用機関と関連装置の整備
イ 自動車シャシと関連装置の整備
ウ 環境保全と安全確保に関する装置の整備
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,実験・実習を通して具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,自動車整備に関する基本的な法規の目的と概要を,整備の体系と関連させて扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,自動車用材料の加工法を扱うこと。イについては,リサイクルを考慮した自動車用材料を通して省資源と環境保全の重要性を扱うこと。ウについては,自動車整備に関連する工作機器の原理と基礎的な工作法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のア及びイについては,関連する装置も含めて総合的に扱い,点検,測定,調整,検査及び試験に関しては,基礎的な内容を扱うこと。ウについては,技術の進展に対応した題材を取り上げ,基礎的な内容を扱うこと。
第19 電気基礎
1 目標  電気に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 直流回路
ア 電気回路の電流・電圧・抵抗
イ 消費電力と発生熱量
ウ 電気抵抗
エ 電気の各種作用
(2) 磁気と静電気
ア 電流と磁気
イ 静電気の基礎
(3) 交流回路
ア 交流回路の基礎
イ 交流回路の電流・電圧・電力
ウ 記号法
エ 三相交流
(4) 電気計測
ア 電気計測の基礎
イ 基礎量の測定
ウ 測定量の取扱い
(5) 各種の波形
ア 非正弦波交流
イ 過渡現象
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 計算方法の取扱いに当たっては,演習を重視し,実際に活用させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,電流,電圧及び抵抗の意味と関係する基本的な量と計算方法を扱うこと。イについては,電流による発熱,電力及び電力量を扱うこと。エについては,電気による各種作用の原理と利用を扱うこと。
イ 内容の(2)については,電流と磁気に関する基本的な計算方法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,交流の状態を表す諸量を扱うこと。イについては,交流回路における抵抗,インダクタンス及び静電容量についての基本的な計算方法を扱うこと。ウについては,交流回路における電流及び電圧の基本的な計算方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,主な電気計器の基本原理,構造,特性及び取扱い方法を扱うこと。イについては,基礎量の基本的な測定法を扱うこと。ウについては,測定に伴う誤差や測定値の取扱いなどを扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,代表的な波形を扱うこと。イについては,電気回路における過渡現象の発生とその回路の時定数を扱うこと。
第20 電気機器
1 目標  電気機器及び電気材料に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 直流機器
ア 直流発電機
イ 直流電動機
ウ 特殊電動機
(2) 交流機器
ア 変圧器
イ 誘導機
ウ 同期機
(3) 電気材料
ア 導電材料
イ 磁性材料
ウ 絶縁材料
(4) パワーエレクトロニクス
ア パワーエレクトロニクス素子
イ 基本回路
ウ 応用回路
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 計算方法の取扱いに当たっては,演習を重視し,実際に活用させること。
イ 指導に当たっては,電気機器に関する法規及び日本工業規格などの各種規格について,内容と関連させて扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,直流機器の原理,構造及び特性を扱うこと。
イ 内容の(2)については,交流機器の原理,構造及び特性を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,電気材料の特性及び取扱い方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,パワーエレクトロニクス素子の原理,構造及び特性を扱うこと。イ及びウについては,パワーエレクトロニクス素子を使用した基本的な電子回路を扱うこと。
第21 電力技術
1 目標  電力技術に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 発電
ア 発電方式
イ 水力発電
ウ 火力発電
エ 原子力発電
オ 新しい発電方式 
(2) 送電と配電
ア 送電
イ 配電
ウ 自家用変電所と屋内配線
(3) 自動制御
ア シーケンス制御
イ フィードバック制御
ウ コンピュータ制御
(4) 省エネルギー技術
ア 発電・送電の省エネルギー技術
イ 電力利用の省エネルギー技術
(5) 各種の電力応用
ア 照明
イ 電熱
ウ 電気化学
エ 電気鉄道
オ 家庭用電気機器
(6) 電気に関する法規
ア 電気事業に関する法規
イ 電気工事に関する法規
ウ 電気用品に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)のアからオまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,主な発電方式の概要と特徴を扱うこと。イからエまでについては,発電の基本原理,方法,構成及び特性を扱うこと。オについては,太陽光発電,風力発電などを扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,送電の方式と特性を扱うこと。変電所については,構成及び運用の基礎的な内容を扱うこと。イについては,配電の方式,構成,特性及び保守の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,自家用変電所の構成と関連する基本的な法規の目的と概要及び屋内配線の設計・施工を扱う...
ウ 内容の(3)については,電気エネルギーに関する制御の基本原理,制御系の構成及び動作を扱うこと。
エ 内容の(4)については,発電・送電及び電力利用時の省エネルギー技術の原理と方法を扱うこと。
オ 内容の(5)については,電力応用の基本原理,機器と装置の構成及び利用例を扱うこと。
カ 内容の(6)については,電気に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第22 電子技術
1 目標  電子技術に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 電子技術の概要
(2) 半導体と電子回路
ア 半導体
イ 電子回路の基礎
(3) AD変換とDA変換の基礎
ア AD変換
イ DA変換
(4) 通信システムの基礎
ア 有線通信
イ 無線通信
ウ 画像通信
エ データ通信
オ 通信に関する法規
(5) 音響・映像機器の基礎
ア 音響機器
イ 映像機器
(6) 電子計測の基礎
ア 高周波計測
イ 応用計測
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 計算方法の取扱いに当たっては,演習を重視し,実際に活用させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,電子技術の発達や現代社会における役割などを扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,半導体の原理並びに半導体素子の種類,特性及び具体的な働きを扱うこと。イについては,代表的なアナログ及びディジタル回路の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,AD変換及びDA変換の原理と利用例を扱うこと。
エ 内容の(4)のアからエまでについては,通信に必要な電子機器の特性と利用例及び主な通信機器と通信システムの基礎的な内容を扱うこと。オについては,通信に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
オ 内容の(5)については,アナログ及びディジタル技術を利用した音響機器及び映像機器の原理と構造を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,高周波測定に用いる基本的な測定器の原理と測定方法を扱うこと。イについては,電子計測に用いられる基本的なセンサの原理と応用例を扱うこと。
第23 電子回路
1 目標  電子回路に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 電子回路用素子
ア ダイオード
イ トランジスタ
ウ 集積回路
(2) 電子回路の基礎
ア 低周波増幅回路
イ 高周波増幅回路
(3) 各種の電子回路
ア 電源回路
イ 発振回路
ウ パルス回路
エ 変調・復調回路
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,回路素子の機能や特性,基本的な電子回路について定量的に扱うこと。
イ 指導に当たっては,簡単な電子回路の設計や製作を通して具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のア及びイについては,電子回路で用いる代表的な素子の構造,性質及び基本的な用途を扱うこと。ウについては,アナログ及びディジタル回路に用いられる基本的な集積回路の種類,特徴,機能及び利用例を扱うこと。
イ 内容の(2)については,増幅回路の原理,利得,帯域幅等の基本的な特性及び電力増幅を扱うこと。また,簡単な増幅回路を設計させること。
ウ 内容の(3)については,代表的な電子回路の構成,動作原理及び取扱い方法を扱うこと。ウについては,パルス波の有用性,発生及び整形の方法を扱うこと。
第24 電子計測制御
1 目標  電子計測制御に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 電子計測制御の概要
ア 電子計測制御の基礎
イ 計測制御機器とデータ処理
(2) シーケンス制御
ア シーケンス制御の基礎
イ シーケンス制御の機器
ウ 基本的な回路
エ プログラマブルコントローラの利用
(3) フィードバック制御
ア フィードバック制御の基礎
イ 制御特性
ウ フィードバック制御の利用
(4) コンピュータによる制御の基礎
ア 制御装置とインタフェース
イ 制御プログラム
ウ コンピュータによる計測制御システム
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,計測技術,自動制御技術及びコンピュータ技術を総合的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,身近な事例を通して,電子計測制御の基本的な仕組みを扱うこと。また,情報通信ネットワークを利用した計測制御システムについても触れること。イについては,計測制御機器によるデータの簡単な測定方法及び処理方法を扱うこと。
イ 内容の(2)については,シーケンス制御の基本的な原理と特徴及び使用される電子機器の構成と取扱い方法を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,フィードバック制御の基本的な原理,特性及び利用例を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,コンピュータと外部機器との基本的な接続方法を扱うこと。イについては,外部機器を制御する基本的なプログラミングの方法を扱うこと。ウについては,コンピュータによる計測制御システムの概要とファクトリーオートメーションにおける計測技術の基礎的な内容を扱うこと...
第25 通信技術
1 目標  情報通信に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 有線通信
ア 有線通信システム
イ データ通信とネットワーク
ウ 光通信
(2) 無線通信
ア 電波とアンテナ
イ 無線通信システム
ウ 無線機器
エ 衛星を利用した通信システム
(3) 画像通信
ア 静止画像の通信
イ テレビジョン技術
ウ マルチメディアの通信技術
エ 圧縮
オ 暗号化
(4) 通信装置の入出力機器
ア 情報のディジタル化技術
イ 入出力機器
(5) 通信に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)については,内容の(1)から(4)までと関連させて扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,有線通信回線を用いたアナログ及びディジタル通信の具体的な事例を通して,通信システムの構成及び概要を扱うこと。イについては,データ通信システム及びネットワークの概要を扱うこと。また,通信プロトコルと交換機についても触れること。ウについては,光通信の原理...
イ 内容の(2)のアについては,電波の性質,各種アンテナの電気的特性及び電波の放射と受信を扱うこと。イについては,無線通信の方法と通信システムについて,アナログ及びディジタル通信の具体的な事例を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,ファクシミリの送受信の原理を扱うこと。イについては,テレビジョンの電波と送受信機の概要及びディジタル放送の特徴を扱うこと。ウについては,画像通信システム及びマルチメディアのディジタルデータを扱うネットワーク技術の基礎的な内容を扱うこと。エについては,...
エ 内容の(4)については,情報通信に必要な入出力機器について,ディジタル化技術を中心に扱うこと。また,技術の進展に対応した機器を扱うこと。
オ 内容の(5)については,通信に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第26 電子情報技術
1 目標  電子情報技術に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) コンピュータの電子回路
ア 電子回路の基礎
イ 論理回路と論理代数
ウ フリップフロップと応用回路
エ レジスタと演算回路
(2) コンピュータの構成と機能
ア マイクロプロセッサと処理装置
イ 記憶装置と周辺機器
ウ データの流れと命令語の構成
(3) コンピュータ制御
ア ハードウェアに適した言語
イ センサとアクチュエータ
ウ 入出力と周辺回路
エ 制御プログラム
(4) コンピュータの利用と電子情報技術
ア オペレーティングシステム
イ ネットワークと情報処理形態
ウ マルチメディアと電子情報技術
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
イ 内容の(1)及び(2)については,マイクロコンピュータに関する情報技術を扱うこと。
ウ 内容の(3)及び(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なプログラム言語を選択し,実習や演習を通して具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,コンピュータで用いられる基本的な素子の構造,性質及び基本的な用途を扱うこと。イについては,基本的な論理回路の特徴,組み合わせた論理回路の機能及び簡単な論理代数を用いた回路設計を扱うこと。ウについては,フリップフロップ回路の原理及びその応用回路の特徴と...
イ 内容の(2)のア及びイについては,装置や機器の動作原理,機能及び役割を扱うこと。ウについては,命令語の構成やデータの処理手順を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,機械語及びアセンブリ言語の特徴と用途を扱うこと。イについては,コンピュータ制御に用いられるセンサの原理,構造及び特性を扱うこと。ウについては,周辺回路の用途と機能を扱うこと。エについては,計測及び制御における基礎的なプログラミングの方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,コンピュータ制御に適したオペレーティングシステムの概要を扱うこと。イについては,ネットワークシステムの概要と情報処理形態に適したシステム構築の方法を扱うこと。ウについては,マルチメディアに関連した電子情報技術の基礎的な内容を扱うこと。
第27 プログラミング技術
1 目標  コンピュータのプログラミングに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) プログラミング技法
ア 順次型のプログラム
イ 選択型のプログラム
ウ 繰り返し型のプログラム
エ プログラムの標準化
(2) 応用的プログラム
ア データ構造
イ ファイル処理
ウ 入出力設計
エ プログラムの構造化設計
(3) プログラム開発
ア プログラム開発の手順
イ プログラム開発環境
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なプログラム言語を選択し,実習や演習を通して具体的に理解させること。
イ 内容の(1)については,プログラム言語の規則の習得に偏ることのないよう論理的思考の学習を重視すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)及び(2)については,適切な例題を使った演習を取り入れ,基本的なプログラミング技法を扱うこと。また,基本的なアルゴリズムを扱い,プログラムの計画,作成,実施及び評価の実習を通して,効果的に情報を処理する方法を扱うこと。
イ 内容の(3)については,プログラム開発における要求分析や設計,ドキュメンテーション,テストなどの実習や演習を通して,効果的なプログラム開発の技法を扱うこと。
第28 ハードウェア技術
1 目標  コンピュータのハードウェアに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ハードウェアの基礎
ア 電子回路と素子
イ 論理回路と各種レジスタ
ウ コンピュータによる論理回路設計
(2) ハードウェアの構成
ア コンピュータの機能
イ 中央処理装置と主記憶装置
ウ 周辺装置とインタフェース
エ コンピュータの構成
(3) 制御技術
ア 命令とプログラム
イ 制御プログラムと入出力
ウ 割込み制御
(4) マイクロコンピュータの組込み技術
ア マイクロプロセッサ
イ 周辺装置
ウ 組込みシステムの構成
(5) 組込みソフトウェア
ア 高水準言語によるプログラム開発
イ リアルタイムオペレーティングシステム
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なマイクロコンピュータ及びプログラム言語を選択し,実習や演習を通して具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,コンピュータのハードウェアを構成する各種回路の基本的な動作原理と簡単な論理回路の設計を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,中央処理装置と主記憶装置の基本構成を取り上げ,基本動作を扱うこと。ウについては,周辺装置の構造と基本動作を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,機械語及びアセンブリ言語の仕組みと機能及び基本的なプログラム作成を扱うこと。
エ 内容の(4)については,マイクロプロセッサを組み込むための基本的な実装技術を扱うこと。
オ 内容の(5)については,マイクロプロセッサを組み込むための効果的なプログラムの開発技法を扱うこと。
第29 ソフトウェア技術
1 目標  コンピュータのソフトウェアに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ソフトウェア
ア ソフトウェアの体系
イ ソフトウェアパッケージ
ウ ソフトウェアの管理システム
(2) オペレーティングシステム
ア オペレーティングシステムの概要
イ オペレーティングシステムの機能
ウ オペレーティングシステムの操作
エ オペレーティングシステムの管理
(3) セキュリティ技術
ア 暗号化とアクセス管理
イ ネットワークセキュリティとリスク管理
ウ 情報に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを選択し,実習や演習を通して具体的に理解させること。
イ 指導に当たっては,情報化の進展が及ぼす影響について技術者倫理の観点から扱い,情報モラルについて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,ソフトウェアの分類と基本的な役割を扱うこと。イについては,ソフトウェアパッケージの特徴と活用方法を扱うこと。ウについては,ソフトウェアの保護と管理及び信頼性と安全対策の管理システムの基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,オペレーティングシステムの機能と役割を扱うこと。エについては,オペレーティングシステムのインストール及び基礎的な運用と管理を扱うこと。
ウ 内容の(3)のア及びイについては,技術の進展に対応した基本的な事例を扱うこと。ウについては,情報に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第30 コンピュータシステム技術
1 目標  コンピュータシステムに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) コンピュータシステム技術
ア コンピュータシステムの概要
イ コンピュータシステムの分析と設計
ウ コンピュータシステムの評価
(2) ネットワーク技術
ア データ通信の方式と機器
イ ネットワークの階層とプロトコル
ウ ネットワークの設計と施工
エ ネットワークサービス
オ ネットワークシステムの運用と保守
(3) データベース技術
ア データベースの概要
イ データベースの設計と運用
(4) マルチメディア技術
ア マルチメディア技術の概要
イ ディジタル化技術
ウ 圧縮と送受信
エ マルチメディアの表現技法
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,生徒の実態や学科の特色に応じて,適切なオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを選択し,実習や演習を通して具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,ディレクトリ構成,環境設定及びユーザ管理を扱うこと。イについては,具体的なコンピュータシステムの事例を通して,システムの分析,設計及び開発の基本的な手法を扱うこと。ウについては,コンピュータシステムの基本的な運用及び保守を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,プロトコルと伝送制御を扱うこと。ウについては,ローカルエリアネットワークを扱うこと。エについては,ネットワークの代表的なサービスを扱うこと。オについては,利用者及びリソースの管理を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,データとファイルの構造,データベースの概要を扱うこと。イについては,簡単なデータベースの設計と運用を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,文字,画像,音声をディジタル化する基本的な技術を扱うこと。ウについては,マルチメディア情報の圧縮,復元の原理と方法及びディジタルデータの送受信に関する基礎的な内容を扱うこと。エについては,マルチメディアを活用した具体的な事例を通して,情報表現の特性を...
第31 建築構造
1 目標  建築物の構造及び建築材料に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 建築構造の概要
(2) 建築材料
ア 建築材料の種類と特徴
イ 建築材料の規格と性能
(3) 木構造
ア 各部の名称
イ 各部の構成と機能
(4) 鉄筋コンクリート構造
ア 各部の名称
イ 各部の構成と機能
(5) 鋼構造
ア 各部の名称
イ 各部の構成と機能
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,建築現場の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,建築構造の種類と歴史的発達,主な建築構造の特徴,耐震技術及び関連する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,建築材料の基礎的な内容を扱い,身近な住宅などの事例を通して,材料と構造の関連を扱うこと。また,建築材料の種類と特徴について建築構造と関連させて扱うこと。
ウ 内容の(3)から(5)までについては,それぞれの構造に関する各部の名称,構成及び機能の基礎的な内容を扱うこと。
第32 建築計画
1 目標  建築計画に関する知識と技術を習得させ,建築物を安全で合理的に計画する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 建築の歴史
ア 日本の建築
イ 西洋の建築
ウ 近代の建築
(2) 建築と環境
ア 気候
イ 光
ウ 音
エ 熱
オ 色彩
(3) 建築の設備
ア 給排水・衛生設備
イ 空気調和設備
ウ 電気・通信設備
エ 防災設備
(4) 建築物の計画
ア 独立住宅
イ 集合住宅
ウ 各種建築物
(5) 都市計画
ア 都市計画の概要
イ 都市計画と地域計画
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,建築物の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
イ 内容の(2)については,快適な住環境を計画する上で,自然条件が基本的な要因であることを理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,建築の歴史的変遷,建築様式と建築物の形態の概要及び建築計画の意義を扱うこと。
イ 内容の(2)のアからオまでについては,それぞれの事項と建築物との関係及び自然条件が建築物に与える影響を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアからウまでについては,主な設備の種類,構成と特徴などの基礎的な内容を扱うこと。また,省エネルギーに関する設備にも触れること。エについては,災害の予防や人命保護に関する設備を扱うこと。
エ 内容の(4)のア及びイにつては,身近な住宅を中心として,建築計画の基本的な手法を扱うこと。ウについては,不特定多数の利用者を対象とした公共建築物などの空間構成と災害に対する配慮の必要性を扱うこと。
オ 内容の(5)については,都市景観及び都市防災についても扱うこと。
第33 建築構造設計
1 目標  建築構造設計に関する知識と技術を習得させ,構造物を安全で合理的に設計する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 構造物に働く力
ア 構造物と荷重
イ 力の釣合い
ウ 支点と反力
エ 構造物の安定・不安定及び静定・不静定
(2) 静定構造物
ア 応力
イ 静定ばり
ウ 静定ラーメン
エ 静定トラス
(3) 部材に関する力学
ア 構造材料の力学的特性
イ 断面の性質
ウ はりや部材の変形
(4) 不静定構造物
ア 不静定構造物の基礎
イ 不静定ばりと不静定ラーメン
(5) 各種構造物の設計
ア 鉄筋コンクリート構造
イ 鋼構造
(6) 建築物の耐震設計
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,建築構造に関連した模型を用いた実験や各種メディア教材の活用により,力学的な現象を視覚的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,構造物に働く荷重の原理や構造物の力学的な特性を扱うこと。
イ 内容の(2)については,力の釣合い条件から応力が求められることを扱うとともに,具体的な題材を通して基本的な計算方法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,応力度とひずみ度の関係及び許容応力度と部材設計の関係を扱うこと。イについては,簡単な断面の形状の力学的な特性を扱うこと。ウについては,はりや部材の変形と安全性及び簡単な部材の設計に関する基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,不静定構造物の基礎的な内容及び簡単な構造物の計算を扱うこと。
オ 内容の(5)については,主な構造物の断面設計及び構造設計について基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(6)については,建築物の耐震設計について基礎的な内容を扱うこと。
第34 建築施工
1 目標  建築施工に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 建築施工の概要
(2) 建築業務
ア 施工方式
イ 工事契約
ウ 施工計画と施工監理
(3) 各種工事
ア 仮設工事
イ 基礎工事と地業工事
ウ く体工事
エ 仕上工事
オ 解体工事と環境保全
カ 建築物の保守
(4) 工事用機械・器具
(5) 建築積算
ア 積算の概要
イ 概算見積と明細見積
ウ 入札
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,建築現場の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,建築施工の意義やその過程,建築工事に関する技術者の資格,安全管理などの概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,施工業務に関する内容の概要を扱うこと。また,施工に関する法規及び性能保証について触れること。
ウ 内容の(3)のアからエまでについては,各種工事の施工法の基礎的な内容及び建築測量の概要を扱うこと。また,技術の進展に対応した工法や施工技術についても触れること。オについては,解体工事の概要,廃材の処理,リサイクル,環境保全及び関連法規を扱うこと。カについては,建築物の保守の概要...
エ 内容の(4)については,主な工事用機械・器具の種類,特徴及び用途を扱うこと。
オ 内容の(5)については,積算の意義と概要を扱うこと。また,具体的な事例を通して,簡単な建築積算を扱うこと。ウについては,電子入札にも触れること。
第35 建築法規
1 目標  建築関係法規に関する知識を習得させ,建築物の計画,設計,施工,管理などに活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 建築に関する法規の概要
ア 建築に関する法規の意義
イ 建築に関する法規の構成
(2) 建築基準法
ア 構造と設備に関する規定
イ 用途と敷地に関する規定
(3) 建築業務等に関する法規
ア 建築の業務に関する法規
イ 都市計画に関する法規
ウ 労働安全衛生に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,具体的な事例を通して,建築物が多くの法規によって規制されていること及び法令遵守について理解させ,倫理観を養うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,建築に関する法規の沿革に触れること。イについては,建築関係法規の体系と構成の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)のア及びイについては,具体的な事例を取り上げ,相互に関連付けて扱うこと。
ウ 内容の(3)については,内容の(2)以外の建築に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第36 設備計画
1 目標  設備工業の計画に関する知識と技術を習得させ,実際に計画できる能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 設備の基礎
ア 自然環境
イ 室内環境
ウ 流れの基礎
(2) 設備に関係した建築構造
ア 建築物の計画
イ 建築構造の基礎
ウ 構造物の力学
(3) 建築物の設備計画
ア 設備計画の概要
イ 建築物内の設備の配管
ウ 機器・配管の所要スペース
(4) 設備の施工
ア 施工管理
イ 設備工事の積算
(5) 建築設備に関する法規
ア 設備に関する法規
イ 建築に関する法規
ウ 衛生・防災に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,環境に配慮した計画が重要であることを理解させること。
イ 内容の(5)のウについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のア及びイについては,設備工業と自然環境及び室内環境とのかかわりを扱うこと。ウについては,水,空気及び熱の流れに関する基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のア及びイについては,設備を計画する際に必要な建築構造に関する基礎的な内容を中心に扱うこと。ウについては,静定構造物の力の釣合い,曲げモーメントとせん断力図,応力度とひずみ度の関係,断面二次モーメントと断面係数の関係及び基本的な計算方法を扱うこと。
ウ 内容の(5)については,建築設備に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第37 空気調和設備
1 目標  空気調和設備に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 空気調和の基礎
ア 空気調和の方式
イ 冷房・暖房負荷
ウ 湿り空気の状態
(2) 空気調和装置
ア 空気調和装置の構成
イ 中央式・個別式空気調和機
ウ 空気調和装置の制御
エ 空気調和装置の設計
(3) 換気・排煙装置
ア 換気・排煙設備の構成
イ 換気・排煙設備の設計
(4) 直接暖房装置
ア 直接暖房装置の構成
イ 直接暖房装置と配管の設計
(5) 空気調和設備の施工
ア 機器の据付けと配管工事
イ 空気調和設備の試験・検査・保守
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,空気調和設備を設計する上で,省エネルギーに配慮することが重要であることを理解させること。
イ 内容の(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,代表的な空気調和方式の構成,特徴及び利用例を扱うこと。イについては,冷房及び暖房の簡単な負荷計算を扱うこと。ウについては,湿り空気の組成及び空気線図の仕組みを扱うこと。
イ 内容の(2)のア及びイについては,空気調和装置を構成している主な機器の構造,性能及び用途を扱うこと。ウについては,空気調和装置の制御に関する基礎的な内容を扱うこと。エについては,空気調和装置の設計に関する基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,換気法の種類と排気量や排煙の方式について,換気・排煙設備に関する法規と関連付けて扱うこと。イについては,換気設備及び排煙設備の設計手順を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,直接暖房装置を構成する主な機器の構造,用途及び関連する配管を扱うこと。イについては,簡単な暖房装置の設計について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,機器の据付け,配管工事及び保温・保冷工事の基礎的な内容を扱うこと。イについては,空気調和設備に関する法規に基づく試験,検査及び保守について基礎的な内容を扱うこと。
第38 衛生・防災設備
1 目標  衛生・防災設備に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 給水・給湯設備
ア 水資源と上水道
イ 給水・給湯機器と構成
ウ 給水・給湯設備と配管機器の設計
(2) 排水通気設備
ア 排水と下水道
イ 排水通気設備と配管機器の設計
ウ 住宅の給排水設備
(3) 排水処理設備
ア 排水浄化の原理と方法
イ し尿浄化設備と排水再利用
(4) 防災設備
ア 防火対象物と消防用設備
イ 消火設備と配管機器の設計
(5) ガス設備と通信設備
(6) 衛生・防災設備の施工
ア 機器の据付けと配管工事
イ 衛生・防災設備の試験・検査・保守
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)及び(5)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
イ 内容の(3)については,環境保全の観点から排水処理の必要性を理解させること。
ウ 内容の(4)については,防災設備の必要性を具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,水質基準と水道施設の概要を扱うこと。また,雨水の活用についても触れること。イについては,給水・給湯の機器構成及び給水方式を扱うこと。ウについては,給水・給湯量の計算,配管機器の簡単な設計及び給水・給湯管径の基本的な計算方法を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,排水の種類と下水道施設の概要を扱うこと。イについては,排水・通気系統の機器と構成,衛生器具の排水量及び排水・通気管径の基本的な計算方法を扱うこと。ウについては,具体的な住宅の事例を通して,給排水設備を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,し尿浄化設備の構成と排水の再利用を扱うこと。
エ 内容の(4)については,主な消火設備の機器の構成と配管を中心に扱うこと。
オ 内容の(5)については,ガス設備及び通信設備の概要を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,施工法を中心に扱うこと。イについては,衛生・防災設備に関する法規に基づく基本的な機器の試験,検査及び保守を扱うこと。
第39 測 量
1 目標  測量に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 測量の基礎
ア 測量の概要
イ 距離の測量
ウ 角の測量
(2) 平面の測量
ア 骨組測量
イ 細部測量
ウ 面積の計算
(3) 高低の測量
ア レベルによる高低の測量
イ 縦横断測量
ウ 体積や土量の計算
(4) 地形図
ア 地形測量の目的と順序
イ 等高線と測定法
ウ 地形図の作成と利用
(5) 写真測量
ア 写真測量の基礎
イ 空中写真の性質と利用
(6) 測量技術の応用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,地形測量,路線測量などの測量実習を通して,具体的に理解させること。
イ 内容の(5)及び(6)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする
ア 内容の(2)のア及びイについては,セオドライトによる骨組測量や平板による細部測量など,測量の基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(4)については,土木工事を計画し施工するための地形図の作成手順とその利用方法を扱うこと。
ウ 内容の(5)については,写真測量技術の利用方法について概要を扱うこと。
エ 内容の(6)については,地殻変動や気候変動などの自然災害における測量技術の応用を扱うこと。また,人工衛星の利用など技術の進展に対応した測量技術も扱うこと。
第40 土木基礎力学
1 目標  土木構造物及び土と水の基礎力学に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 土木構造力学の基礎
ア 土木構造物と力
イ 静定構造物の計算
ウ 材料の強さと部材の設計
(2) 土質力学の基礎
ア 土の基本的性質と調査及び試験
イ 土中の水の流れ
ウ 地中応力と土の圧密
エ 土の強さ
オ 土圧
(3) 水理学の基礎
ア 静水の性質
イ 水の流れの性質と測定
ウ 水路の計算
エ 流れと波の力
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,模型を用いた実験や各種メディア教材の活用により,力学的な現象を視覚的に理解させること。
イ 内容の(2)及び(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,土木構造物の種類,土木構造物に作用する力及び鋼とコンクリートの材料の基本的な性質を扱うこと。イについては,単純ばり,片持ばり,短柱及び長柱について,軸方向力,せん断力及び曲げモーメントの基本的な計算方法を扱うこと。また,静定トラス,ゲルバーばり,間接...
イ 内容の(2)については,土木構造物の安定や土木構造物を支える地盤に関連して,土の基本的な性質や土質力学の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,静水圧を中心に扱うこと。イについては,ベルヌーイの定理を中心に扱うこと。ウについては,管水路と開水路の基礎的な内容を扱うこと。エについては,水の流れにより物体の受ける力及び波の作用の基礎的な内容を扱うこと。
第41 土木構造設計
1 目標  土木構造物の設計に関する知識と技術を習得させ,構造物を安全で合理的に設計する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 鋼構造の設計
ア 鋼構造の設計の基礎
イ Hビームの設計
ウ プレートガーダーの設計
(2) 鉄筋コンクリート構造物の設計
ア 鉄筋コンクリート構造物の設計の基礎
イ はり構造の設計
ウ 柱構造の設計
エ プレストレストコンクリート構造物の設計
(3) 基礎・土留め構造物の設計
ア 杭《くい》基礎の設計
イ 直接基礎の設計
ウ 土留め構造物の設計
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,示方書などを用いて,土木構造物の部材の具体的な設計をさせること。
イ 指導に当たっては,工事現場の見学,土木構造物の模型を用いた実験及び各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
ウ 内容の(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,設計の目的,順序,設計方法などの基礎的な内容を扱うこと。イについては,H形鋼を用いたけたの応力計算や断面の設計方法を扱うこと。ウについては,プレートガーダーを用いたけたの応力計算や断面の設計方法を扱うこと。また,イ及びウについては,曲げモーメントによ...
イ 内容の(2)については,単鉄筋長方形ばりの設計計算を中心に扱い,複鉄筋長方形ばり,スラブなどの設計計算に関する計算式についても触れること。
ウ 内容の(3)については,具体的な事例を通して計算式の意味と使用方法を扱うこと。
第42 土木施工
1 目標  土木施工と管理に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 土木材料
ア 土木材料の基礎
イ 土木材料の性質と利用
ウ 土木材料としての土の利用
(2) 施工技術
ア 土工
イ コンクリート工
ウ 基礎工
エ 舗装工
オ トンネル工
(3) 土木工事管理
ア 工事管理の計画
イ 工程管理と品質管理
ウ 入札
エ 建設マネジメント
(4) 工事用機械と電気設備
ア 工事用機械
イ 工事用電気設備
(5) 土木施工に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,工事現場の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のア及びイについては,土木工事に用いられる基本的な材料を扱うこと。ウについては,土木材料としての土の利用や土の改良などを扱うこと。
イ 内容の(2)については,土木工事の基本的な技術を扱うこと。ウについては,土木構造物の基礎,杭《くい》基礎などの基礎工及び基礎掘削における土留め工法を扱うこと。オについては,トンネル工の基礎的な内容及び下水道管などの地下埋設物工事における圧入工法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,施工計画,工事の管理と組織,原価管理,安全管理などを扱うこと。ウについては,電子入札にも触れること。エについては,具体的な事例を通して,建設マネジメントを扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,各種工事に必要な基本的な土工用機械を扱うこと。
オ 内容の(5)については,土木施工に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第43 社会基盤工学
1 目標  社会基盤整備に関する知識を習得させ,自然環境との調和を図り実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 社会基盤整備
ア 土木の歴史
イ 社会資本と社会基盤の整備
ウ 災害と国土の整備
エ エネルギーの整備
オ 環境の保全
(2) 交通と運輸
ア 道路
イ 鉄道
ウ 港湾
エ 空港
(3) 水資源
ア 利水
イ 治水
(4) 社会基盤システム
ア 都市計画
イ 環境と景観
ウ 防災
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(4)までについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,土木事業に関する技術史について,土木構造物と人間の生活とのかかわり及び土木事業が産業や経済の発展に果たした役割の概要を扱うこと。イについては,経済や産業の基盤整備と土木工事とのかかわりの概要を扱うこと。ウについては,防災のための国土の整備を扱うこと。...
イ 内容の(2)のアについては,道路の構造,施工及び維持管理の基礎的な内容を扱うこと。イについては,鉄道建設及び線路の規格と構造の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,港湾の計画と管理及び港湾施設の基礎的な内容を扱うこと。エについては,空港の計画や施設の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,水資源の開発及び上下水道の基礎的な内容を扱うこと。イについては,河川の改修,海岸の防護,治山・砂防及び土木構造物の機能と簡単な計画を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,都市計画の基礎的な内容並びに国土計画及び地域計画の概要を扱うこと。イについては,内容の(2)及び(3)に関連する環境保全及び社会基盤施設と景観とのかかわりを扱うこと。ウについては,地震災害,風水害,火山災害などと防災対策の基礎的な内容を扱うこと。
第44 工業化学
1 目標  工業化学に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 物質と化学
ア 地球の資源
イ 物質と元素
ウ 物質の変化と量
(2) 気体と水の化学
ア 気体の性質
イ 空気の利用
ウ 水と溶液
(3) 元素の性質と化学結合
ア 元素と周期性
イ 化学結合
ウ 元素の性質
(4) 物質の変化とエネルギー
ア 酸と塩基
イ 酸化と還元
ウ 化学反応と熱
エ 反応速度と化学平衡
オ 原子核エネルギー
(5) 石油と化学
ア 有機化合物の基礎
イ 石油の精製
ウ 石油と化学工業
(6) 材料と化学
ア 工業材料
イ 新素材
(7) 生活と化学工業製品
ア 食品と化学
イ 油脂とせっけん
ウ バイオテクノロジーの化学
エ 有害物質と危険物
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,化学工業が資源やエネルギーを有効に利用して様々な材料を製造していることを理解させること。また,化学技術の発展や歴史についても理解させること。
イ 指導に当たっては,化学技術が環境保全に関して重要な役割を果たしていることについて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,化学工業で利用される資源を中心に扱うこと。イについては,物質を構成している基本的な元素や化合物の概要を扱うこと。ウについては,化学変化と化学反応式及び化学変化と物質の量との関係について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,気体の法則を中心に扱うこと。イについては,空気の組成と化学工業での利用を扱うこと。ウについては,溶解度や濃度を中心に扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,原子の構造と周期性を扱うこと。イについては,化学結合と物質の構造を扱うこと。ウについては,族ごとの基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,酸及び塩基の基礎的な内容を扱うこと。イについては,酸化と還元及び電気分解と電池を扱うこと。ウについては,熱化学方程式を中心に扱うこと。エについては,反応速度と化学平衡の基礎的な内容を扱うこと。オについては,放射性物質の性質と利用を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,有機化合物の基礎的な内容を扱うこと。イについては,石油製品の製造に関する基礎的な内容を扱うこと。ウについては,化学工業の原料としての石油の役割を扱うこと。また,天然ガスや石炭を原料とする化学工業についても触れること。
カ 内容の(6)のアについては,セラミック材料,金属材料及び高分子材料の性質及び用途を扱うこと。イについては,機能性材料の性質と用途を扱うこと。
キ 内容の(7)のア及びイについては,身近な生活用品を具体的な事例として取り上げ,生活と化学工業製品の関係を扱うこと。ウについては,酵素や微生物を利用した化学工業の概要を扱うこと。エについては,有害物質と危険物の取扱い方法及び取扱者の管理責任の概要を扱うこと。
第45 化学工学
1 目標  化学製品の製造に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 化学工場と化学プラント
ア 化学工場の特徴
イ 反応装置
ウ 周辺の装置と設備
エ 化学プラント
(2) 物質とエネルギーの収支
ア 物質収支
イ エネルギー収支
ウ 単位換算
(3) 単位操作
ア 流体の輸送
イ 熱の利用と管理
ウ 物質変換の単位操作
(4) 計測と制御
ア プロセス変量の計測
イ 制御技術
(5) 化学プラントの安全
ア 化学工業と災害
イ 災害の予防と安全管理
(6) 化学工場の管理と法規
ア 生産の計画と工程管理
イ 品質管理
ウ 化学工場に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,エネルギーや資源の有効利用について理解させること。
イ 指導に当たっては,災害の防止,安全管理の重要性及び法令遵守について理解させること。
ウ 内容の(3)のウについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,単位操作の題材を選定して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイ及びウについては,化学工場の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,資源及びエネルギーの有効活用の具体的な事例を扱うこと。イについては,熱収支の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,基本的な流体の力学計算,物質収支,エネルギー収支を扱うこと。イについては,伝熱及び熱交換を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,主な検出器の種類と原理及び用途を扱うこと。また,センサ,電子技術及びコンピュータの活用方法について扱うこと。
オ 内容の(5)については,化学災害の防止やプラントの安全管理などの基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(6)のア及びイについては,化学工場における基本的な工程管理及び品質管理を扱うこと。ウについては,化学物質及び化学工場に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第46 地球環境化学
1 目標  環境保全に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 地球環境と人間
ア 生活と環境
イ 自然環境の保全
(2) 資源とエネルギー
ア 地球と資源
イ 資源の有効利用
ウ 資源の使用と地球環境
(3) 自然環境の調査
ア 環境汚染の種類と原因
イ 環境の分析と調査
ウ 環境評価
(4) 環境の保全と化学技術
ア 環境保全と製造プロセスの改善
イ 環境汚染の処理技術
ウ 廃棄物のリサイクル
(5) 環境保全に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,地球の環境保全のために,化学技術が重要な役割を果たしていることについて理解させるとともに,自然科学的見地から扱うこと。
イ 内容の(3)のアからウまで及び(4)のアからウまでについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて適切な題材を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,自然環境の保全と人間生活や生態系とのかかわりを扱うこと。
イ 内容の(2)については,資源の有限性,資源やエネルギーの有効利用の必要性,化石燃料の使用による地球環境への影響などを扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,大気汚染と水質汚濁の具体的な事例を通して,汚染の種類と原因を扱うこと。イについては,関係法規に基づいた測定法による基本的な環境分析技術及び調査方法を扱うこと。ウについては,環境に関する基本的な評価方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,環境保全のための製造プロセスの改善に関する基礎的な内容を扱うこと。イについては,環境汚染物質の基本的な処理技術を扱うこと。ウについては,廃棄物の再資源化の基本的な処理技術を扱うこと。
オ 内容の(5)については,環境保全に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第47 材料製造技術
1 目標  材料製造技術に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 材料製造の基礎
ア 材料製造法の発達
イ 物質の性質と化学反応
ウ 高分子化合物の合成
(2) 鉱石と原料の予備処理
ア 高温炉の種類
イ 原料の予備処理
(3) 鉄鋼製錬
ア 鉄鋼の製造と製錬反応
イ 鋼の造塊と連続鋳造
(4) 非鉄金属製錬
ア 溶融製錬法
イ 湿式製錬法
ウ 電解製錬法
エ 特殊材料の製錬法
(5) セラミック材料の製造
ア セラミック材料の概要
イ セラミック材料の製造法
ウ 複合材料の製造
(6) 高分子材料の製造
ア 高分子材料の概要
イ 高分子材料の製造法
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,工場の見学や実験・実習などの活用により,具体的に理解させること。
イ 内容の(5)については,地域産業の実態や学科の特色に応じて,セラミック材料として,ファインセラミックス,ガラス,セメントから適切な題材を選定して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,工業材料の製造方法と工業が相互に関連して発達してきたことを扱うこと。イについては,物質の種類と性質及び材料製造の原理と化学反応の基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(3)のアについては,主な炉による精錬の原理と方法を扱うこと。イについては,連続鋳造法の原理と鉄鋼製造工程の概要を扱うこと。
ウ 内容の(4)のアからウまでについては,代表的な材料を取り上げ,精錬法の原理と方法を扱うこと。エについては,半導体などの特殊な材料の精錬法を扱うこと。
第48 工業材料
1 目標  工業材料に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 工業材料の開発の歴史
(2) 工業材料の性質
ア 化学結合と結晶構造
イ 機械的性質
ウ 物理的・化学的性質
エ 状態図と結晶組織
(3) 材料の試験と検査
ア 機械的性質の試験
イ 組織観察
(4) 構造用材料
ア 鋼と鋳鉄
イ 軽金属材料
ウ 構造用セラミックス
エ エンジニアリングプラスチック
オ 構造用複合材料
(5) 機能性材料
ア 電磁気材料
イ 音響・光学材料
ウ エネルギー変換材料
エ センサ材料
(6) 環境と材料
ア 工業材料と安全
イ リサイクル技術
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,工業材料の発達が生活文化及び工業の発展に大きな影響を与えてきたことについて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,物質の結合方法及び材料の組織が,材料の性質と相互に関連していることを扱うこと。
イ 内容の(3)については,材料の試験及び検査の原理と方法を扱うこと。
ウ 内容の(4)のアについては,鋼,鋳鉄及び基本的な鉄合金の性質を扱うこと。イからオまでについては,代表的な材料の種類,性質及び利用例を扱うこと。
エ 内容の(5)のアからエまでについては,各材料の性質及び利用例を扱うこと。
オ 内容の(6)のアについては,環境に対して安全な工業材料の製造及び活用方法を扱うこと。イについては,工業材料のリサイクル技術に関する基礎的な内容を扱うこと。
第49 材料加工
1 目標  材料加工に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 材料加工技術の発達
(2) 材料の加工方法
ア 鋳造
イ 成形
ウ 焼結
エ 機械加工
オ 接合
カ 特殊な加工方法
(3) 生産の自動化とプロセス制御
ア 計測方法
イ 制御方法
ウ 生産工程の自動化システム
(4) 工業材料の製造管理
ア 生産方式と工程管理
イ 設備と資材の管理
ウ 作業の標準化
エ 環境管理
(5) 工業材料の品質管理と検査
ア 品質管理の目的
イ 品質のばらつきと統計
ウ 品質保証と検査
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,適切な題材を選定して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,工業材料の加工技術と生産方法が相互に関連して発達してきたことを扱うこと。
イ 内容の(2)については,金属,セラミックス及び高分子材料に関する基本的な加工方法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のア及びイについては,材料の計測及び生産における制御の原理と方法を扱うこと。ウについては,生産工程の自動化システムの基本的な構成を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,工業材料の製造における基本的な生産方式と工程管理を扱うこと。ウについては,作業の標準化及び原価管理の基礎的な内容を扱うこと。エについては,生産工場における大気及び水質の汚染対策の基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)については,具体的な事例を通して,工業材料の品質管理及び検査の基礎的な内容を扱うこと。
第50 セラミック化学
1 目標  セラミック化学に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 原子と原子構造
ア 原子の構造
イ 電子配置とイオン
(2) 化学結合と物性
ア 化学結合の種類
イ イオン半径と配位数
ウ 結晶構造と物性
エ ガラス構造と物性
(3) 平衡状態図
ア 相と成分
イ 平衡状態図
(4) 高温反応
ア 高温における物質移動と反応
イ 溶融と結晶化
(5) 結晶質材料
ア シリカとアルミナ
イ ケイ酸アルミニウムと粘土鉱物
ウ 酸化物材料
エ 非酸化物材料
(6) 非晶質材料
ア 酸化物ガラス
イ 結晶化ガラス
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)及び(6)については,地域産業の実態や学科の特色に応じて,適切なセラミック材料を選定して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,周期表の第3周期までの元素を扱うこと。
イ 内容の(2)については,化学結合及び物性の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,2成分系を扱うこと。
エ 内容の(4)については,焼結の機構を中心に扱うこと。
第51 セラミック技術
1 目標  セラミックスの製造技術に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 原料処理
ア 原料
イ 処理工程
ウ 調合計算と原料処理
(2) セラミックスの成形と乾燥
ア 各種の成形法
イ 乾燥
(3) 加熱処理と溶融
ア 燃料と燃焼
イ 加熱炉
ウ 溶融
(4) セラミックスの加工
ア 研磨剤と工具
イ セラミック加工
(5) 品質の管理と評価
ア 品質管理
イ 品質の評価
(6) セラミック技術と安全
ア 環境保全と安全
イ 廃棄物の処理とリサイクル技術
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,工場の見学や実験・実習などの活用により,具体的に理解させること。
イ 内容の(1)のウについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,適切な題材を選定して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のウについては,調合計算及び原料処理の基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,セラミックスの成形,乾燥の方法及びそれらの装置の構造の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,燃料の特性と簡単な燃焼計算を扱うこと。イについては,加熱炉の構造及び炉材の特性を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,機械的加工,化学的加工及び電気的加工を扱うこと。
オ 内容の(5)については,具体的な事例を通して,品質管理及び評価方法の基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(6)については,セラミックスの製造における環境保全及び資源のリサイクル技術の基礎的な内容を扱うこと。
第52 セラミック工業
1 目標  セラミック工業に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) セラミック工業の概要
(2) 機能性セラミックス
ア 材料と科学技術
イ 機械的機能
ウ 電気的機能
エ 光学的機能
(3) 陶磁器
ア 陶磁器の歴史
イ 原料と製造工程
ウ 陶器と磁器
(4) ガラスとほうろう
ア ガラス工業の歴史
イ 原料と製造工程
ウ ガラス
エ ほうろう
(5) 耐火物
ア 産業と耐火物
イ 原料と製造工程
ウ 各種の耐火物
(6) セメント
ア 原料と製造工程
イ セメントの性質と用途
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,セラミック工業の発達と産業社会の発展が相互に関連していることを理解させること。
イ 内容の(2)から(6)までについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のアについては,機能性セラミックスの開発を支えた技術の概要を扱うこと。イからエまでについては,セラミックスの多様な機能及び利用例を扱うこと。また,機能性の原理に関する基礎的な内容を扱うこと。   
イ 内容の(3)については,地場産業の発達の歴史と製造方法を関連付けて扱うこと。
ウ 内容の(4)のイについては,代表的なガラスの製造工程を扱うこと。
エ 内容の(5)については,耐火物を利用する製造業についても触れること。
オ 内容の(6)のイについては,セメントに関する基礎的な内容を扱うこと。
第53 繊維製品
1 目標  繊維及び繊維製品に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 繊維製品の基礎
ア 繊維製品の役割
イ 繊維の種類と性質
ウ 新繊維
(2) 糸
ア 糸の種類・構造・製造
イ 糸の性質と用途
(3) 布類
ア 織物の組織・構造・製造
イ ニットの組織・構造・製造
ウ 組物とレース類
エ 布の性質と用途
(4) 繊維の二次製品
ア 二次製品の種類
イ アパレル製造
ウ 二次製品の加工
エ 品質試験・品質管理
オ 日本の伝統織物
(5) 繊維製品の企画
ア 繊維製品の消費動向と市場調査
イ 製品の企画と開発
ウ 繊維製品の流通
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)については,地域産業の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,代表的な天然繊維及び化学繊維を扱うこと。ウについては,繊維の生活用新素材及び産業用新素材について,特徴と用途を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,基本的な糸の性質と用途及び糸の性質を調べるための試験方法の原理を扱うこと。
ウ 内容の(3)のウについては,不織布にも触れること。エについては,布の性質を調べるための簡単な試験方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,衣料及び産業用資材としての二次製品の種類及び用途を扱うこと。エについては,品質試験及び品質管理の基礎的な内容を扱うこと。オについては,代表的な日本の伝統織物を扱うこと。
第54 繊維・染色技術
1 目標  繊維製品の製造技術及び染色技術に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 繊維製造・染色技術の基礎
ア 繊維・染色の歴史
イ 繊維産業
ウ 繊維・染色と生活環境
(2) 繊維と染色の基礎化学
ア 繊維の化学
イ 染色の化学
ウ 繊維と染色の薬剤
(3) 素材
ア 繊維の製造と性質
イ 色素材料
ウ 繊維製造の自動化
(4) 染色加工
ア 精練・漂白
イ 浸染
ウ なせん
エ 工芸染色
(5) 仕上げ加工
ア 一般仕上げ加工
イ 処理加工
ウ 特殊処理加工
エ 染色と仕上げ加工の自動化
オ 染色用水と廃水処理
(6) 表面加工・処理
ア 印刷
イ 表面処理
ウ 非繊維素材への着色
(7) 品質管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,繊維製造技術及び染色技術の役割と発達について総合的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,繊維製造及び染色技術の歴史を扱うこと。
イ 内容の(2)については,繊維と染色に関する化学の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,繊維製造の方法,繊維の性質及び製造機械を扱うこと。イについては,色素材料の基本的な性質と代表的な用途及び管理を扱うこと。ウについては,繊維製造における自動化の原理及び基本的な機械設備の構成を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,繊維材料の代表的な精練工程及び漂白工程を扱うこと。イについては,基本染法及び主な繊維の染色方法の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,なせんの基礎的な内容を扱うこと。エについては,代表的な日本の伝統的染法を扱うこと。
オ 内容の(5)のイについては,機能性をもたせるための基本的な処理加工を扱うこと。エについては,染色,色彩管理及び仕上げ加工の自動化の基本的な原理及び方法を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,印刷の工程及び製版の基礎的な内容を扱うこと。イについては,金属及びプラスチックの表面処理を扱うこと。ウについては,非繊維素材への着色の基礎的な内容を扱うこと。
キ 内容の(7)については,繊維製品及び染色加工製品の品質管理の基礎的な内容を扱うこと。
第55 染織デザイン
1 目標  繊維製品の染と織のデザインに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) テキスタイルと造形
ア テキスタイルと人とのかかわり
イ テキスタイルとデザイン
ウ 基礎造形
エ 色彩の基礎と色彩計画
(2) デザインの基礎技法
ア テキスタイルデザイン
イ 基礎描法
ウ パターンデザイン
(3) デザインの具体化
ア 織物デザイン
イ ニットデザイン
ウ 染色デザイン
エ コンピュータデザイン
(4) 装飾様式と室内装飾
ア 装飾様式と文様
イ 服飾様式
ウ 室内装飾
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,美術館,博物館等の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。また,地域産業の実態や学科の特色に応じて,適切な題材を選定し,実習及び制作を通して具体的に理解させること。
イ 内容の(3)のアからエまでについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,簡単な作品制作を通して,具体的なテキスタイルとデザインの関係を扱うこと。ウについては,造形の原理について扱い,簡単な作品を制作させること。エについては,色彩の基礎及び色彩計画の基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,テキスタイルデザインの基本的な描法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアからウまでについては,具体的な事例を通して,デザインの具体化の方法を扱うこと。エについては,コンピュータを活用した簡単なテキスタイルデザインの作品を制作させること。
エ 内容の(4)のアについては,日本の伝統的な服飾様式と文様を扱うこと。イについては,服飾デザイン画を制作させること。ウについては,室内装飾としてのテキスタイルを扱うこと。
第56 インテリア計画
1 目標  インテリア計画に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) インテリア計画の概要
(2) インテリアの環境条件
ア 屋外環境
イ 屋内環境
ウ 色彩と形態
(3) インテリアと人間工学
ア 人体と人体寸法
イ 姿勢と動作
ウ インテリアと住空間
(4) 寸法計画と規模計画
ア 空間の目的と規模
イ モデュラーコーディネーション
ウ 寸法設計
(5) インテリアエレメントの計画
ア インテリアエレメントの分類
イ インテリアエレメントの計画上の取扱い
(6) 各種空間の計画
ア 住宅
イ 事務所
ウ 各種施設
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,アからウまでを関連付けた適切な題材を選定し,インテリア空間の計画をさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,インテリア計画の意義と概要を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,気温や日照等の屋外の気象変化とインテリアの関係の基礎的な内容を扱うこと。イについては,照明や音響等の屋内の環境とインテリアの関係の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,インテリアの色彩と形態及びそれらが人間の感覚に与える影響の基礎的な内容を扱うこと。...
ウ 内容の(4)のアについては,空間規模,施設規模及び規模決定の方法を扱うこと。イについては,モデュラーコーディネーションの基礎的な内容を扱うこと。ウについては,グリッドプランニングを扱うこと。
エ 内容の(5)のアについては,インテリアエレメントの種類及び分類を扱うこと。イについては,家具,カーテン,カーペット,照明器具などを扱うこと。
オ 内容の(6)のア及びイについては,空間の計画及び簡単な設計例を扱うこと。ウについては,商業施設,教育・文化施設などの計画を扱うこと。
第57 インテリア装備
1 目標  インテリア装備に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 建築構造と力学
ア 建築構造の概要
イ 構造物に働く力
ウ 部材の断面
(2) 設備
ア 給排水・衛生設備
イ 空気調和設備
ウ 電気・ガス・通信設備
(3) インテリアの構造と施工
ア 床・壁・天井の下地と仕上げ
イ 開口部
ウ 階段
エ 造作
(4) インテリア材料の種類と性質
ア 構造材料
イ 機能材料
ウ 仕上材料
(5) インテリアの工業化
(6) インテリアの維持保全
(7) インテリア装備に関する法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,インテリア装備の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,インテリア装備を計画し,施工するための建築構造の基礎的な内容を扱うこと。イについては,構造物に加わる力の基本的な力学計算を扱うこと。
イ 内容の(2)については,インテリア装備を計画し,施工するための設備の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(4)については,インテリア材料の種類と性質及び材料の審美的特性と心理的効果の基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,インテリアのユニット化及びシステム化の基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)については,インテリアの維持保全の方法及びリフォームの方法について基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(7)については,インテリア装備の施工と管理及び安全性などに関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第58 インテリアエレメント生産
1 目標  インテリアエレメントの生産に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 材料と加工
ア 木材と木質材料
イ 無機材料
ウ 有機材料
(2) 各種のエレメント
ア 家具
イ 建具
ウ 照明器具
エ 窓回り部品
オ テキスタイル製品
カ 壁装材料
キ 工芸品
(3) 生産技術
ア 家具
イ 建具
(4) 生産管理
ア 生産管理の基礎
イ 生産の工程
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアからウまで及び(2)のアからキまでについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
イ 内容の(4)のイについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,家具,建具及び住宅部品から適切な事例を選定して具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,材料の特性及び加工の原理と方法を扱うこと。イについては,金属材料,セラミック材料及び石材を中心に扱うこと。ウについては,プラスチック材料を中心に扱うこと。
イ 内容の(3)については,実際の生産工程に沿って機械設備と生産技術を総合的に扱うこと。また,関連する法規についても触れること。
ウ 内容の(4)のイについては,生産工程及び基本的な管理方法を扱うこと。
第59 デザイン技術
1 目標  デザイン技術に関する知識と技術を習得させ,実際に創造し応用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) デザインの基礎
ア デザインの概要と創造活動
イ デザイン用具と用法
ウ 形態観察と表示
エ 色彩
オ 人間要素
(2) ビジュアルデザイン
ア ビジュアルデザインの概要
イ グラフィックデザイン
ウ パッケージデザイン
エ 写真と印刷技術
オ ビジュアルデザインの活用
(3) プロダクトデザイン
ア プロダクトデザインの概要
イ 生活器具のデザイン
ウ 産業機器のデザイン
エ 繊維・服飾デザイン
オ 工芸品のデザイン
(4) 環境構成デザイン
ア 住空間と業務空間
イ 家具
ウ ディスプレイ及び店舗
エ 都市空間
(5) デザイン企画
ア デザインの企画と計画
イ マーケティング
ウ デザインの組織と進行
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,美術館,博物館等の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。また,地域産業の実態や学科の特色に応じて,適切な題材を選定し,実習を通して具体的に理解させること。
イ 内容の(2)のアからオまで及び(3)のアからオまでについては,地域産業の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,デザインの意味と要素,創造の意味と手法などを扱うこと。ウについては,物の見え方,とらえ方,表示及び表現の種類とその技法を扱うこと。エについては,色彩の基礎的な内容を扱うこと。オについては,造形の心理,人間工学,デザインと人間要素などの基礎的な内容を扱...
イ 内容の(2)については,視覚伝達デザインの分野にかかわる基礎的な内容を扱うこと。オについては,デザインに関する機器の活用を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,プロダクトデザインの意義,要素,用途などの基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)のアからウまでについては,室内,家具及び店舗のデザインについて基礎的な内容を扱うこと。エについては,都市景観について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)のア及びイについては,企業における製品デザインの企画,宣伝の企画,市場調査など具体的な事例を通して扱うこと。
第60 デザイン材料
1 目標  デザイン材料及び加工に関する知識と技術を習得させ,使用目的に応じて適切な材料を選択する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 無機材料の特性と加工技術
ア 金属材料
イ セラミック材料
ウ ガラス
(2) 有機材料の特性と加工技術
ア 木・竹材料
イ プラスチック
ウ 繊維と皮革類
エ 紙類
オ 塗料と色材
カ 接着剤
(3) デザインと材料
ア 材料の工学的特性
イ 材料の感覚的特性
ウ デザインと加工・施工技術
エ 使用条件と材料の選択
オ 製品実例の研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
イ 内容の(3)については,地域産業の実態や学科の特色に応じて,適切な題材を選定し,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,各材料の種類,基本的な特性及び用途を扱うこと。
第61 デザイン史
1 目標  造形とデザインの歴史を理解させ,実際に創造し鑑賞する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 日本のデザイン
ア 古代の生活と造形
イ 中世の生活と造形
ウ 近世の生活と造形
エ 近代の生活とデザイン
(2) 西洋のデザイン
ア 古代の生活と造形
イ 中世の生活と造形
ウ 近世の生活と造形
エ 近代のデザインの成立と展開
(3) 現代のデザイン
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,美術館,博物館等の見学や各種メディア教材の活用により,具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,東洋のデザインについても扱うこと。
イ 内容の(3)については,日本のデザイン活動の国際的な広がり及び日本のデザインに影響を与えた諸外国のデザインなどを扱うとともに,現代デザインの国際的な動向にも触れること。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 工業に関する各学科においては,「工業技術基礎」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 工業に関する各学科においては,原則として工業に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(3) 「実習」及び「製図」については,それぞれ科目名に各学科の名称を冠し,例えば「機械実習」,「機械製図」などとして取り扱うことができること。
(4) 地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。また,化学工業,材料技術,セラミックス,繊維などに関する「実習」においては,排気,廃液などの処理につい...
第3節 商   業
第1款 目標  商業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,ビジネスの意義や役割について理解させるとともに,ビジネスの諸活動を主体的,合理的に,かつ倫理観をもって行い,経済社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 ビジネス基礎
1 目標  ビジネスに関する基礎的な知識と技術を習得させ,経済社会の一員としての望ましい心構えを身に付けさせるとともに,ビジネスの諸活動に適切に対応する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 商業の学習ガイダンス
ア 商業を学ぶ目的と学び方
イ 商業の学習分野と職業
(2) ビジネスとコミュニケーション
ア ビジネスに対する心構え
イ コミュニケーションの基礎
ウ 情報の入手と活用
(3) ビジネスと売買取引
ア 売買取引とビジネス計算の基礎
イ 代金決済
(4) 経済と流通の基礎
ア 経済の基礎
イ ビジネスの役割と発展
ウ 経済活動と流通
エ ビジネスの担い手
(5) 企業活動の基礎
ア 企業の形態と経営組織
イ 資金調達
ウ 企業活動と税
エ 雇用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,商業教育全般の導入として基礎的な内容を取り扱うこと。また,各種メディア教材などを活用し,経済社会の動向に着目させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,商業を学ぶ目的,マーケティング,ビジネス経済,会計及びビジネス情報の4分野とその学び方並びに継続学習の中で専門的能力を身に付けることの重要性についてガイダンスを行い,生徒の学習の動機付けを図ること。イについては,商業の学習と関連する職業の概要を扱い,...
イ 内容の(2)のアについては,ビジネスにおける基本的なマナー,良好な人間関係を構築することの意義や必要性及びビジネスに対する望ましい心構えや考え方を扱うこと。イについては,ビジネスの場面に応じた言葉の使い方などコミュニケーションの基礎的な方法を扱うこと。ウについては,ビジネスの諸...
ウ 内容の(3)のアについては,流通活動における売買取引及び仕入原価,売価,利息,外国貨幣の換算などビジネス計算の基礎的な内容を扱うこと。イについては,代金決済の手段と仕組みを扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,土地,資本,労働力といった生産要素の希少性,経済主体,経済活動の循環など経済活動の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,経済活動における流通の意義や役割について,生産から消費に至る役割分担の変化や小売業の業種,業態の変化とかかわらせて扱うこと。エにつ...
オ 内容の(5)のイについては,資金調達の方法とその特徴を扱うこと。エについては,雇用の形態及び雇用に伴う企業の責任を扱うこと。
第2 課題研究
1 目標  商業に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品制作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(4)までの中から個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 総合実践
1 目標  商業の各分野に関する知識と技術を実践的活動を通して総合的に習得させ,ビジネスの諸活動を主体的,合理的に行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) マーケティングに関する実践
(2) ビジネス経済に関する実践
(3) 会計に関する実践
(4) ビジネス情報に関する実践
(5) 分野横断的・総合的な実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,各分野の特色に応じた実践を通して,各分野の学習内容を総合的に応用できるようにすること。
イ 内容の(1)から(5)までについては,学科の特色に応じて選択して扱うことができること。また,内容の(5)については,内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる総合的な内容を扱うこと。
第4 ビジネス実務
1 目標  ビジネス実務に関する知識と技術を習得させ,ビジネスにおけるコミュニケーションの意義や業務の合理化の重要性について理解させるとともに,ビジネスの諸活動を円滑に行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) オフィス実務
ア 企業の組織と仕事
イ ビジネスマナーとコミュニケーション
ウ オフィス実務と情報化
エ 税の申告と納付
(2) ビジネスと珠算
ア 計算の基礎
イ 珠算
ウ 暗算
(3) ビジネス英語
ア 国際化とコミュニケーション
イ ビジネスの会話
ウ ビジネスの文書
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,オフィス実務,珠算・暗算及びビジネス英語に関する知識や技術をビジネスの諸活動に活用できるようにすること。
イ 内容の(1)から(3)までの中から,生徒の実態や学科の特色に応じて,2項目以上を選択して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,企業の組織と意思決定の流れ,職業人としての心構えと良好な人間関係の構築の必要性,仕事の進め方や改善方法などを扱うこと。イについては,訪問,受付案内などの際のマナー及びディスカッションや交渉などのコミュニケーションの技法を扱うとともに,ディベートなどを...
イ 内容の(2)のアについては,珠算の歴史,数の表現,記数法,概数及び概算を扱うこと。イについては,四則計算を扱い,計算力の向上を図ること。ウについては,珠算式の暗算を扱い,簡単な計算ができるようにすること。
ウ 内容の(3)のアについては,ビジネスにおける国際化の進展及び英語によるコミュニケーションの意義や役割を扱うこと。イについては,ビジネスの諸活動における外国人との応対,商談及び会議でよく用いられる基本的な英会話を扱うこと。ウについては,海外との取引に用いられる文書の基本的構成要素...
第5 マーケティング
1 目標  マーケティングに関する知識と技術を習得させ,マーケティングの意義や役割について理解させるとともに,マーケティング活動を計画的,合理的に行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 現代市場とマーケティング
ア 現代市場の特徴とマーケティングの発展
イ マーケティングの手順
(2) 市場調査
ア 市場調査の手順と方法
イ 情報の収集と分析
(3) 消費者の購買行動
ア 消費者の行動
イ 消費者の意思決定の過程
(4) 商品計画
ア 販売計画と販売予測
イ 仕入計画と在庫管理
(5) 価格の決定
ア 価格決定の要因
イ 価格戦略
(6) 販売経路と販売促進
ア 販売経路
イ 販売促進
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,マーケティングに関する具体的な事例を取り上げ,顧客満足の実現を目指すマーケティングの在り方について考えさせ,マーケティング活動に主体的,創造的に取り組むことができるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,市場環境の変化に対応してマーケティングの考え方や内容が変化してきたこと及び消費者保護や法令遵守など現代市場における企業の社会的責任を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,市場調査を行う課題を設定し,情報の収集・分析,報告書の作成及びプレゼンテーションを行う実習をさせること。
ウ 内容の(3)のアについては,消費財市場における消費者行動の特徴及び消費者行動に影響を与える要因を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,販売計画の必要性,販売計画の立案及び売上高の予測方法を扱うこと。
オ 内容の(5)のイについては,生産者,卸売業者及び小売業者の価格戦略の概要を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,販売経路の設定と強化を扱うこと。イについては,販売促進の重要性及び販売促進の方法の概要を扱うこと。
第6 商品開発
1 目標  商品開発に関する知識と技術を習得させ,顧客満足を実現することの重要性について理解させるとともに,商品を企画・開発し,流通活動を行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 商品と商品開発
ア 商品の多様化
イ 商品開発の意義と手順
(2) 商品の企画
ア 環境分析
イ 商品開発の方針とテーマの決定
ウ 市場調査
エ 商品コンセプトの立案
(3) 商品の開発
ア 商品仕様の詳細設計
イ 試作品の作成と評価
ウ 消費者テスト
エ 事業計画の立案
(4) 商品開発とデザイン
ア デザインの基礎
イ グラフィックデザイン
ウ パッケージデザイン
(5) 商品開発と知的財産権
ア 知的財産権の概要
イ 知的財産権の取得
(6) 商品流通と流通を支える活動
ア 流通の仕組みと市場
イ 小売業と卸売業
ウ 流通手段の多様化
エ 流通を支える活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,具体的な事例を通して,消費者の視点に立った商品開発に主体的,創造的に取り組むことができるようにすること。
イ 内容の(4)及び(5)については,内容の(1)から(3)までと関連付けて指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,商品開発の手順,商品開発や流通における法令遵守などの社会的責任,販売後の商品の評価とそれに基づく改良の重要性を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,商品を取り巻く環境の分析を商品開発担当者の視点で扱うこと。ウについては,商品開発のための市場調査の方法を扱うこと。エについては,商品コンセプトの考案,企画書の作成及びプレゼンテーションを行う実習をさせること。
ウ 内容の(3)のエについては,価格,流通経路,販売促進などに関する事業計画の立案,企画書の作成及びプレゼンテーションを行う実習をさせること。
エ 内容の(4)のアについては,商業デザインがマーケティングの中で果たしている役割及び配色や構成などデザインの基礎を扱うこと。イについては,グラフィックデザインの技法及びコンピュータを活用したデザインの技法を扱うこと。ウについては,パッケージの機能及びパッケージデザインの技法を扱う...
オ 内容の(5)のアについては,商標権,意匠権及び著作権の意義と概要を扱うこと。イについては,知的財産権を取得する方法を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,商品が生産者から消費者にわたる仕組み及び商品流通における市場の役割や課題を扱うこと。イについては,小売業と卸売業の主要な形態や特性及び今後の方向を扱うこと。エについては,流通を支える物流活動,金融・保険活動及び情報通信システムの概要を扱うこと。
第7 広告と販売促進
1 目標  広告や販売促進などに関する知識と技術を習得させ,企業と消費者間のコミュニケーション活動の意義や役割について理解させるとともに,販売に関連する活動を主体的,創造的に行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 販売促進
ア 販売促進の目的
イ 販売促進の方法
(2) 広告と広報活動
ア 広告の目的
イ 広告計画の立案と実施
ウ 広告効果の測定
エ 広報活動の意義と手法
(3) 店舗の立地と設計
ア 店舗立地の重要性と立地条件
イ 店舗設計
ウ 商品陳列
(4) 販売活動
ア 人的販売と販売組織
イ 接客の方法
(5) 販売促進の発展と顧客満足の実現
ア 時代に応じた販売促進
イ 販売後の消費者対応
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,具体的な事例を取り上げ,適切な販売促進などの在り方について考えさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,消費者及び企業に対する販売促進の方法を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,広告予算の考え方も扱うこと。
ウ 内容の(3)のウについては,商品陳列の方法,ディスプレイの機能及びディスプレイデザインの技法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,販売の形態,販売員の役割,販売員に必要な資質及び効果的な販売の手順を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,消費者への直接販売など時代に応じた販売促進について,具体的な事例を扱うこと。イについては,品質保証や苦情への対応など販売後の責任やサービスを扱うこと。
第8 ビジネス経済
1 目標  ビジネスに必要な経済に関する基礎的な知識を習得させ,経済の仕組みや概念について理解させるとともに,経済事象を主体的に考える能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ビジネスと経済
ア 市場とビジネスの成立
イ 市場経済と計画経済
(2) 需要と供給
ア 需要の概念と需要の変化
イ 供給の概念と供給の変化
(3) 価格決定と市場の役割
ア 価格決定の仕組み
イ 市場の役割と課題
(4) 経済成長と景気循環
ア 国内総生産と物価
イ 経済成長とその要因
ウ 景気循環とその指標
エ 国際化と景気変動
(5) 経済政策
ア 財政政策
イ 金融政策
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,各種メディア教材などを活用し,経済社会の動向に着目させるとともに,具体的な経済事象について経済理論と関連付けて考えさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,自給自足から市場やビジネスが成立するまでの過程を扱うこと。イについては,市場経済と計画経済の違いを扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,価格やその他の要因による需要の変化,限界効用の逓減及び需要の弾力性を扱うこと。イについては,価格やその他の要因による供給の変化,供給の弾力性,固定費と変動費の概念及び限界分析を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,市場経済における価格決定の仕組みを扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,国内総生産の概念,物価水準の変動による国内総生産への影響及びインフレーションとデフレーションが経済に与える影響を扱うこと。イについては,我が国の経済成長とその要因を扱うこと。ウについては,景気循環の局面と景気循環を表す指標を扱うこと。エについては,経...
オ 内容の(5)のアについては,財政政策の概要及び国家財政と地方財政が果たす役割と課題を扱うこと。イについては,金融政策の概要,金融の仕組み及び中央銀行の役割を扱うこと。
第9 ビジネス経済応用
1 目標  ビジネスに必要な経済に関する知識を習得させ,経済社会の動向について理解させるとともに,サービス経済社会に適切に対応する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) サービス経済化とサービス産業
ア 産業構造の変化
イ サービス産業の現状
(2) 経済の国際化
ア 国際化の進展と国際収支
イ 貿易の利益と課題
ウ 国際資本移動
エ 外国為替
(3) 金融市場と資本市場
ア 金融市場と資本市場の役割
イ 金融取引の発達
ウ 貯蓄と投資の動向
エ 金融市場と資本市場の課題
(4) 企業経営
ア 企業経営の特徴
イ 企業経営と外部環境
ウ 企業の海外進出と経営
エ 企業の社会的責任
(5) ビジネスの創造と地域産業の振興
ア 起業の手続
イ 新たなビジネスの展開
ウ 地域ビジネス事情
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,我が国の経済を通して世界経済の動向を理解させるとともに,地域産業の振興への寄与について考えさせること。
イ 各種メディア教材などを活用し,我が国の経済の動向に着目させるとともに,適切な企業活動の在り方について考えさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,我が国における産業構造の変化とサービス経済化が進展した要因を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,国際化の進展を国際収支の変化と関連付けて扱うこと。ウについては,民間及び公的な資本移動の現状を扱うこと。エについては,外国為替の仕組み及び外国為替相場の現状と対応策を扱うこと。
ウ 内容の(3)のエについては,経済の国際化と関連付けて扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,組織や経営管理にかかわる我が国の企業経営の特徴を扱うこと。イについては,企業経営と市場や消費者などの外部環境とのかかわりを扱うこと。ウについては,経済の国際化の中での企業経営の現状を扱うこと。エについては,環境問題への対応,社会貢献,法令遵守などを扱...
オ 内容の(5)のアについては,起業の意義及び起業の手続の概要を扱うこと。イについては,新しいビジネスの展開の具体的な事例を研究させるとともに,新しいビジネスを考案させること。ウについては,身近な地域のビジネスを研究させ,地域産業の振興方策を考案させること。
第10 経済活動と法
1 目標  ビジネスに必要な法規に関する基礎的な知識を習得させ,経済社会における法の意義や役割について理解させるとともに,経済事象を法律的に考え,適切に判断して行動する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 経済社会と法
ア 法の意義と役割
イ 経済環境の変化と法
(2) 権利・義務と財産権
ア 権利と義務
イ 物権と債権
ウ 知的財産権
(3) 取引に関する法
ア 契約と意思表示
イ 売買契約と貸借契約
ウ 債権の管理と回収
エ 手形と小切手の利用
オ 金融取引
(4) 会社に関する法
ア 会社の種類
イ 株式会社の特徴
ウ 株式会社の機関とその責任
エ 資金調達
オ 企業再編
(5) 企業の責任と法
ア 法令遵守
イ 紛争の予防と解決
ウ 消費者保護
エ 雇用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,企業の経済活動について具体的な事例を取り上げ,課題を発見させるとともに,法的に思考し判断して行動できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,経済社会における法の意義や役割を扱うこと。イについては,国際化や情報化などの経済環境の変化と法規とのかかわりを扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,権利行使の限界及び法人の権利と義務を扱うこと。イについては,物権と債権の保護を扱うこと。ウについては,知的財産権の保護と活用を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,契約の種類及び意思表示の効果を扱うこと。ウについては,債務不履行への対応及び債権の担保を扱うこと。オについては,金融商品の取引に関する法規の概要を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,株式会社の意義,株主の責任,資本と経営の分離を扱うこと。ウについては,企業の内部統制の仕組みや不正行為を防止する機能も扱うこと。エについては,株式や社債の発行など資金調達の方法を扱うこと。オについては,企業の合併や買収などを扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,法令を遵守して企業活動を行うことの重要性を扱うこと。イについては,国内における紛争の予防と解決に関する法制度の概要及び国際的な紛争が国による法制度の違いが一因となっていることを扱うこと。ウ及びエについては,関係法規の概要を扱うこと。
第11 簿記
1 目標  簿記に関する知識と技術を習得させ,その基本的な仕組みについて理解させるとともに,適正な会計処理を行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 簿記の基礎
ア 簿記の概要
イ 資産・負債・純資産と貸借対照表
ウ 収益・費用と損益計算書
エ 簿記一巡の手続
(2) 取引の処理
ア 現金・預金
イ 商品売買
ウ 債権・債務
エ 固定資産
オ 個人企業の純資産と税
カ 販売費及び一般管理費
(3) 決算
ア 決算整理
イ 財務諸表の作成
(4) 本支店会計
ア 本店・支店間の取引
イ 財務諸表の合併
(5) 会計帳簿と帳簿組織
ア 会計帳簿
イ 伝票
ウ 仕訳帳の分割
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,企業会計に関する法規や基準の変更に留意し,企業における取引を合理的,能率的に記帳する知識と技術を習得させるとともに,簿記の基本的な仕組みについて理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,簿記の意味,目的,歴史及び必要性,企業における会計情報の流れ,会計にかかわる職業並びに会計担当者の役割や責任を扱うこと。イについては,貸借対照表の役割及び構成要素の意味を扱うこと。ウについては,損益計算書の役割及び構成要素の意味を扱うこと。
イ 内容の(2)については,企業における日常の取引の記帳法及び各種会計帳簿の役割を扱うこと。なお,ウについては,手形に関する債権・債務,未収金・未払金及び株式などの有価証券を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,決算の意味や目的及び基本的な決算整理を含む決算手続を扱うこと。なお,イについては,勘定式の財務諸表を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,支店会計が独立している場合の取引の記帳法を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,会計帳簿の種類と帳簿全体の仕組みを扱うこと。
第12 財務会計Ⅰ
1 目標  財務諸表の作成に関する知識と技術を習得させ,財務会計の意義や制度について理解させるとともに,会計情報を提供し,活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 財務会計の基礎
ア 企業会計の意義と役割
イ 財務会計の機能
ウ 会計法規と会計基準
(2) 貸借対照表
ア 資産
イ 負債
ウ 純資産
エ 貸借対照表の作成
(3) 損益計算書
ア 損益計算の意味と損益の区分
イ 収益・費用の認識と測定
ウ 損益計算書の作成
(4) 連結財務諸表
ア 連結財務諸表の目的と連結の範囲
イ 連結財務諸表作成の基礎
(5) 財務諸表活用の基礎
ア 財務諸表分析の意義
イ 財務諸表の見方
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,企業会計に関する法規や基準の変更に留意し,企業の経営成績や財政状態を把握し,ビジネスの諸活動に活用する知識と技術を習得させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,株式会社制度の特徴と関連付けて扱うこと。イについては,財務会計と管理会計の違い及び財務会計の主な機能を扱うこと。ウについては,会計法規の概要,会計基準の必要性と動向及び企業会計制度の特徴を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,資産の意味と分類,評価基準及び資産の処理方法を扱うこと。イについては,負債の意味,分類及び負債の処理方法を扱うこと。ウについては,純資産の意味,表示及び純資産の処理方法を扱うこと。エについては,基本的な資料により報告式の貸借対照表を作成する方法を扱う...
ウ 内容の(3)のアについては,経常損益計算と特別損益計算の概念及び各種利益の意味を扱うこと。ウについては,各損益項目の処理方法及び基本的な資料により報告式の損益計算書を作成する方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,基本的な資料により連結財務諸表を作成する方法を扱うこと。
オ 内容の(5)のイについては,財務比率などの財務指標を利用した期間比較や同業他社比較を扱うこと。
第13 財務会計Ⅱ
1 目標  財務会計に関する知識と技術を習得させ,会計責任を果たすことの重要性について理解させるとともに,会計情報を提供し,活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 財務会計の基本概念と会計基準
ア 財務諸表の作成・表示の考え方
イ 資産負債アプローチと収益費用アプローチ
ウ 会計基準の国際的統合
(2) 貸借対照表に関する会計
ア 資産会計
イ 負債・純資産会計
ウ 外貨換算会計
エ リース会計
オ 税効果会計
(3) キャッシュ・フロー計算書
ア 資金繰りとキャッシュ・フロー計算書
イ キャッシュ・フロー計算書の作成
(4) 企業集団の会計
ア 企業結合会計の意義と合併会計
イ 連結財務諸表の作成
(5) 財務諸表の活用
ア 企業価値と財務諸表分析
イ 連結財務諸表分析
ウ 財務諸表分析と株価
(6) 監査と職業会計人
ア 会計責任と監査
イ 職業会計人の職務
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,企業会計に関する法規や基準の変更に留意し,企業会計に関する法規や基準に従った会計処理と監査の重要性を理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,財務報告の目的,財務諸表の構成要素及び財務諸表の構成要素の認識と測定を扱うこと。イについては,純利益と包括利益の意義も扱うこと。ウについては,財務会計に関する国際的な基準の特徴及び会計基準の国際的統合の動向を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,資産の評価基準と評価方法及び減損会計を扱うこと。イについては,償却原価法を用いた利息法による普通社債の会計処理,新株予約権の会計処理及び株主資本等変動計算書の作成を扱うこと。ウについては,外貨建取引及び外貨建有価証券の決算時の会計処理を扱うこと。エに...
ウ 内容の(3)のアについては,資金繰りの重要性及びキャッシュ・フロー計算書の意義を扱うこと。イについては,基本的な資料によりキャッシュ・フロー計算書を作成する方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,子会社株式の追加取得を含む連結財務諸表の作成方法及び持分法の会計処理を扱うこと。
オ 内容の(5)のイについては,連結財務諸表による財務諸表分析の方法,四半期財務情報の意義及び連結キャッシュ・フロー計算書の概要と分析の方法を扱うこと。ウについては,株主関連指標を利用した財務諸表分析を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,会計責任を果たすことの重要性,監査の意義及び基本的な監査手続を扱うこと。
第14 原価計算
1 目標  製造業における原価計算及び会計処理に関する知識と技術を習得させ,原価の概念について理解させるとともに,原価計算から得られる情報を活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 原価と原価計算
ア 原価の概念と原価計算
イ 製造業における簿記の特色と仕組み
(2) 原価の費目別計算
ア 材料費の計算と記帳
イ 労務費の計算と記帳
ウ 経費の計算と記帳
(3) 原価の部門別計算と製品別計算
ア 個別原価計算と製造間接費の計算
イ 部門別個別原価計算
ウ 総合原価計算
(4) 製品の完成・販売と決算
ア 製品の完成と販売
イ 工場会計の独立
ウ 製造業の決算
(5) 標準原価計算
ア 標準原価計算の目的と手続
イ 原価差異の原因別分析
ウ 損益計算書の作成
(6) 直接原価計算の基礎
ア 直接原価計算の目的と損益計算書の作成
イ 短期利益計画
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,企業会計に関する法規や基準の変更に留意し,原価計算の基本的な考え方と計算方法を理解させ,適切に原価を管理できるようにするとともに,工業簿記の基本的な記帳方法を習得させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,原価の意味と分類及び原価計算の目的と種類を扱うこと。
イ 内容の(2)については,材料費,労務費,経費の分類,計算,記帳法及び予定価格を用いた合理的な計算を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,原価計算表の作成,原価計算表と製造勘定との関係,製造間接費の配賦及び製造間接費差異の原因別分析を扱うこと。イについては,部門別個別原価計算の基本的な手続の流れを扱うこと。ウについては,総合原価計算の特色及び月末仕掛品原価の計算と記帳法を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,工場会計が本社会計から独立している場合の本社と工場間の取引の記帳法を扱うこと。ウについては,製造業における決算の特徴と製造原価報告書の作成を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,パーシャルプランによる記帳法を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,直接原価計算の方法及び直接原価計算による損益計算書の作成を扱うこと。イについては,売上高,原価,利益の関係を扱うこと。
第15 管理会計
1 目標  管理会計に関する知識と技術を習得させ,経営戦略の重要性について理解させるとともに,経営管理に必要な情報を活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 管理会計の基礎
ア 管理会計の目的
イ 管理会計と原価計算
(2) 直接原価計算
ア 直接原価計算と全部原価計算
イ 直接標準原価計算
(3) 短期利益計画
ア 原価予測の方法
イ 損益分岐分析と感度分析
ウ 利益の最大化
(4) 予算編成と予算統制
ア 企業予算の編成
イ 予算統制
(5) 経営意思決定と戦略的原価計算
ア 経営意思決定の概要
イ 特殊原価調査
ウ 戦略的原価計算
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,企業を取り巻く社会的・経済的環境が変化する中での経営戦略の重要性について,具体的な事例を取り上げて考えさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,管理会計と原価計算の関係を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,直接原価計算と全部原価計算の違い,月初・月末に仕掛品や製品がある場合の直接原価計算による損益計算書の作成及び固定費調整の意義と計算方法を扱うこと。イについては,標準原価計算による直接原価計算と実際原価計算による直接原価計算の違い及び標準原価計算による...
ウ 内容の(3)のウについては,利益を最大化する最適な販売数量の組合せを求める方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,予算実績差異分析の意義と方法を扱うこと。
オ 内容の(5)のイについては,差額原価収益分析の方法及び機会原価の意味を扱うこと。ウについては,活動基準原価計算,品質原価計算及びライフサイクル・コスティングの目的と方法を扱うこと。
第16 情報処理
1 目標  ビジネスに関する情報を収集・処理・分析し,表現する知識と技術を習得させ,情報の意義や役割について理解させるとともに,ビジネスの諸活動において情報を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報の活用と情報モラル
ア ビジネスと情報
イ ハードウェアとソフトウェア
ウ 情報モラル
(2) 情報通信ネットワークとセキュリティ管理
ア 情報通信ネットワークの概要
イ ビジネス情報の検索と収集
ウ ビジネス情報の受信と発信
エ セキュリティ管理の基礎
(3) ビジネス情報の処理と分析
ア 表の作成
イ グラフの作成
ウ 情報の整列・検索・抽出
エ ビジネスと統計
(4) ビジネス文書の作成
ア 文章の表現
イ 図形と画像の活用
ウ 文書の作成
(5) プレゼンテーション
ア プレゼンテーションの技法
イ ビジネスとプレゼンテーション
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,具体的な事例を通して,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラルについて理解させること。また,ビジネスの諸活動において,情報を扱う者の役割や責任について考えさせること。
イ ビジネスの諸活動に応じた具体的なデータを用いた実習をさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,ビジネスの諸活動における情報の意義や役割及び情報通信技術の進歩がビジネスの諸活動に与える影響などを扱うこと。イについては,パーソナルコンピュータを中心に扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,ウェブページを活用して,ビジネスに関する情報を検索・収集する方法を扱うこと。ウについては,電子メールを活用して,ビジネスに関する情報を受信・発信する方法を扱うこと。エについては,セキュリティ管理の必要性,コンピュータウイルスへの感染などを予防するソフ...
ウ 内容の(3)については,表計算ソフトウェアの各種関数や機能を活用して,ビジネスに関する情報を処理・分析する方法,分析した結果を表現する方法及び統計処理の基礎的な方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,ビジネス文書を作成するために必要な適切な文章の表現方法を扱うこと。ウについては,コンピュータを活用して,社外文書や報告書などビジネス文書を作成する方法を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,プレゼンテーションを行う際の話し方や進め方を扱うこと。イについては,ソフトウェアを活用して目的に応じた効果的なプレゼンテーションを行う方法を扱うとともに,内容の(1)から(4)までで学習した内容と関連させて,ビジネスに関する情報の収集・処理・分析,報...
第17 ビジネス情報
1 目標  情報通信ネットワークの導入やソフトウェアの活用に関する知識と技術を習得させ,情報を効率的に処理することの重要性について理解させるとともに,ビジネスの諸活動においてコンピュータを適切に運用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) オフィス業務と情報通信ネットワーク
ア 業務の情報化
イ 情報通信ネットワークの導入と運用
ウ データの保護
(2) 表計算ソフトウェアの活用
ア ビジネス計算とデータの集計・分析
イ オペレーションズリサーチの基礎
ウ 手続の自動化
(3) データベースソフトウェアの活用
ア ビジネスとデータベース
イ データベースの設計と作成
ウ データの入力とデータベースの操作
エ 報告書の作成
オ 手続の自動化
(4) ソフトウェアを活用したシステム開発
ア アルゴリズム
イ 表計算ソフトウェアの活用
ウ データベースソフトウェアの活用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,ビジネスの諸活動に応じた課題を設定した実習をさせること。
イ 内容の(4)のイ及びウについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれか1項目を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,業務の情報化の意義や必要性及びエンドユーザの役割などを扱うこと。ウについては,アクセス権の設定,暗号化,ファイアウォールの利用などを扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,金融や証券投資などのビジネスに関する計算,グループ別集計とクロス集計及びシミュレーションを行う方法を扱うこと。イについては,在庫管理や線形計画法などオペレーションズリサーチの基礎的な内容を扱うこと。ウについては,操作の自動化及び一連の手続を起動するメ...
ウ 内容の(3)のアについては,ビジネスに関する情報をデータベース化することの意義や必要性及びデータベースの機能や役割を扱うこと。オについては,操作の自動化及び一連の手続を起動するメニューの作成を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,制御構造の種類,条件判定,繰り返し処理,配列の利用など基礎的なアルゴリズムを扱うこと。イ及びウについては,ビジネスに関する情報を処理する簡易なビジネス情報システムの開発を行う実習をさせること。
第18 電子商取引
1 目標  情報通信ネットワークを活用した商取引や広告・広報に関する知識と技術を習得させ,情報通信ネットワークを活用することの意義や課題について理解させるとともに,情報通信技術を電子商取引に応用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報通信技術の進歩とビジネス
ア ビジネスの変化
イ 情報通信ネットワークの活用と課題
(2) コンテンツの制作
ア ファイルの形式
イ 図形と画像
ウ 音声
エ 情報の統合
(3) ウェブデザインと広告・広報
ア ウェブページ制作の手順
イ デザインの基礎
ウ ウェブページ制作の基礎
エ ウェブページ制作の応用
(4) ウェブページの公開
ア ネットワーク機器の種類と機能
イ ハードウェアとソフトウェアの導入
(5) 電子商取引とビジネス
ア 電子商取引の仕組み
イ 企業間取引と企業・消費者間取引
ウ 電子決済の仕組みと方法
エ 電子商取引システムの作成
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,情報通信ネットワークを活用した商取引や広告・広報に伴う課題について,具体的な事例を取り上げ,関係法規や情報モラルと関連付けて考えさせるとともに,利用者の立場に立ったウェブページを制作できるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,情報通信技術の進歩に伴うビジネスの形態や広告・広報活動の変化を扱うこと。イについては,通信回線やインターネット接続サービスを提供する企業の役割及び電子商取引に伴う個人情報や知的財産の保護を扱うこと。
イ 内容の(2)のエについては,図形,画像及び音声を統合する方法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のイについては,ウェブページの制作に必要な配色や構成などデザインの基礎を扱うこと。ウについては,広告や広報に関するウェブページを制作する方法を扱うこと。エについては,双方向で情報を送受信するウェブページを制作する方法及びデータベースと連携したウェブページを制作する方...
エ 内容の(4)のイについては,商取引や広告・広報を行うために必要なハードウェアとソフトウェアを導入し,情報通信ネットワークを構築する方法及びウェブページを公開する方法を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,情報通信ネットワークを活用して商品売買や金融取引を行う仕組み,電子商取引によるビジネスを始めるための手順及び電子商取引に関する法規を扱うこと。エについては,商品広告,商品販売,代金決済などのウェブページを制作し,模擬的な電子商取引のシステムを構築させ...
第19 プログラミング
1 目標  プログラミングに関する知識と技術を習得させ,プログラムの役割や重要性について理解させるとともに,ビジネスの諸活動においてコンピュータを合理的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) コンピュータとプログラム
ア ビジネスとデータ処理
イ プログラム言語の種類と特徴
(2) プログラミングの基礎
ア プログラミングの手順
イ アルゴリズムの表現技法
ウ データ構造と制御構造
エ 変数と定数
オ データの入出力と演算
カ 条件判定と繰り返し処理
(3) プログラミングの応用
ア 配列の利用
イ 関数の利用
ウ ファイル処理
エ ユーザインタフェース
オ 文字や画像などの処理
(4) ソフトウェア
ア システムソフトウェア
イ 応用ソフトウェア
(5) ハードウェア
ア データの表現
イ 中央処理装置
ウ 主記憶装置
エ 周辺装置
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,アルゴリズムやプログラミングに関する知識と技術を実習を通して習得させること。
イ 内容の(3)については,指導するプログラム言語,生徒の実態及び学科の特色に応じて,アからオまでの中から選択して扱うことができること。また,指導するプログラム言語に応じて,各項目に関連する内容を扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,様々なデータ処理の形態とその具体的な事例を扱うこと。
イ 内容の(2)のウについては,基本データ構造と問題向きデータ構造の種類や特徴,制御構造の種類及び構造化定理を扱うこと。
ウ 内容の(3)のオについては,文字列処理,画像・音声・図形の活用,図形とグラフの描画及び例外処理を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,基本ソフトウェア及びミドルウェアの役割や機能を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,コンピュータ内部におけるデータの表現方法を扱うこと。イについては,制御装置と演算装置の仕組みを扱うこと。
第20 ビジネス情報管理
1 目標  情報通信ネットワークやビジネス情報システムに関する知識と技術を習得させ,ビジネスの諸活動において情報を管理し,共有することの意義や必要性について理解させるとともに,業務の合理化を積極的に推進する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ビジネスと情報システム
ア ビジネスと情報の共有
イ 情報システムと業務の合理化
ウ セキュリティ管理の必要性と方法
(2) 情報通信ネットワークの構築と運用管理
ア 情報通信ネットワークの仕組みと通信方法
イ ネットワーク機器の種類と機能
ウ 情報通信ネットワークの設計
エ ハードウェアとソフトウェアの導入
オ 運用管理
カ ビジネス用周辺機器の活用
キ 情報通信ネットワーク構築・運用管理の実習
(3) ビジネス情報システムの開発
ア 販売情報の分析と活用
イ 財務情報の分析と活用
ウ システム開発の手法
エ システム開発の手順
オ ビジネス情報システム開発の実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実践的・体験的学習を通して,情報通信ネットワークの構築・運用管理及びビジネス情報システムの開発に関する知識と技術を習得させること。
イ 内容の(2)と(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれかの項目を選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,ビジネスの諸活動において情報を共有することの意義や必要性を扱うこと。イについては,情報システムを構築し,業務を合理化・効率化している具体的な事例を扱うこと。ウについては,不正アクセス,コンピュータウイルス,災害などから情報や情報通信ネットワークなどを...
イ 内容の(2)のキについては,ビジネスに関する情報を処理するための情報通信ネットワークの構築と運用管理を行う実習をさせること。
ウ 内容の(3)のアについては,売上成長率や損益分岐点などの販売情報を分析し,活用する方法を扱うこと。イについては,企業の収益性や安全性などの財務情報を分析し,活用する方法を扱うこと。オについては,販売情報システムや財務情報システムの開発を行う実習をさせること。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 商業に関する各学科においては,「ビジネス基礎」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 「財務会計Ⅱ」については,原則として,「財務会計Ⅰ」を履修した後に履修させるものとする。
(3) 地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,実践的・体験的学習を重視するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,施設・設備の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第4節 水   産
第1款 目標  水産や海洋の各分野における基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,水産業及び海洋関連産業の意義や役割を理解させるとともに,水産や海洋に関する諸課題を主体的,合理的に,かつ倫理観をもって解決し,持続的かつ安定的な水産業及び海洋関連産業と社会の発展を図る創造的な能力と実践...
第2款 各 科 目
第1 水産海洋基礎
1 目標  水産や海洋に関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに,水産業や海洋関連産業が国民生活に果たしている役割を理解させる。
2 内容
(1) 海のあらまし
ア 日本の海
イ 世界の海
ウ 海と食生活・文化・社会
エ 海と生物
オ 海と環境
(2) 水産業と海洋関連産業のあらまし
ア 船と暮らし
イ とる漁業・つくり育てる漁業と資源管理
ウ 水産物の流通と加工
エ 海洋関連産業
(3) 基礎実習
ア 水産・海洋生物の採集
イ 水産・海洋生物の飼育
ウ 食品加工
エ 海洋実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,海,水産物及び船の全体を概観させるとともに,生徒の興味・関心や目的意識を高め,学習への意欲を喚起するようにすること。
イ 内容の(1)については,我が国の魚食文化などを取り上げる中で,海,水産物及び船と生活とのかかわりについて理解させること。
ウ 内容の(2)については,具体的な事例を通して,水産業や海洋関連産業の重要性を理解させるとともに,これらの産業に従事する者としての使命や責任なども取り上げ,卒業後の進路と関連付けて考えさせること。
エ 内容の(3)については,安全確保に十分留意し,地域の実態や時期等に応じて計画的に適切な実習内容を設定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,河川,湖沼等陸水も含め,海と人間とのかかわり,我が国の食生活における水産物の意義や役割,水産資源及び海洋環境の保全と管理,海洋関連法規などについて,基礎的な内容を扱うこと。エについては,魚介類の飼育や観察などの基礎的な内容を扱うこと。オについては,海や地...
イ 内容の(2)のアについては,船の種類と役割などについて,基礎的な内容を扱うこと。イについては,資源管理型漁業及びつくり育てる漁業の重要性について扱うこと。ウについては,我が国や世界の水産物需給の現状などについて扱うこと。エについては,海洋性レクリエーションなどの海洋関連産業の現...
ウ 内容の(3)のエについては,操船及び水泳を中心に扱い,地域や学科の特色に応じて,結索,漕《そう》艇,体験乗船,海洋観測,各種泳法,ダイビングなどについても扱うこと。
第2 課題研究
1 目標  水産や海洋に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品製作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(4)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 総合実習
1 目標  水産や海洋の各分野に関する総合的な知識と技術を習得させ,安全を重んじ技術の改善を図るとともに,実務に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 海洋漁業実習
(2) 海洋工学実習
(3) 情報通信実習
(4) 資源増殖実習
(5) 水産食品実習
(6) その他の水産・海洋実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(6)までの中から,地域の実態や学科の特色,生徒の進路希望等に応じて,一つ又は二つの項目を選択して取り扱うこと。
イ 指導に当たっては,安全管理や事故防止,衛生管理等の指導の徹底を図ること。
ウ 指導に当たっては,安全な船舶の運航や食品の供給など水産業や海洋関連産業に従事する者としての使命や責任,環境保全やエネルギーの有効活用などについて,総合的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,漁業乗船実習及び漁業生産実習を行うこととするが,いずれかを選択して扱うことができること。また,漁業乗船実習の一環として,外地寄港地活動や海事実務英語などを扱うこと。
イ 内容の(2)については,機関乗船実習,機械工作実習及び海洋機器実習を行うこととするが,いずれかを選択して扱うことができること。また,機関乗船実習の一環として,外地寄港地活動や海事実務英語などを扱うこと。なお,機関乗船実習については,必要に応じ,陸上の実習施設等を利用して行うこと...
ウ 内容の(5)については,地域の実態や生徒の進路希望等に応じて,適切な食品を選択すること。その際,必要に応じ,農畜産物を取り上げることもできること。
エ 内容の(1),(2),(4)及び(6)において,ダイビングやマリンスポーツなどの実習を行う場合には,事前の健康診断や器具の点検等安全に十分留意して行うこと。
第4 海洋情報技術
1 目標  社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させるとともに,情報機器や情報通信ネットワークに関する知識と技術を習得させ,水産や海洋の各分野で情報技術を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 産業社会と情報技術
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報モラル
イ 情報のセキュリティ管理
(3) 情報機器の仕組みと情報の表現
ア 情報機器の仕組み
イ 情報のディジタル化と情報処理
(4) ソフトウェア
ア ソフトウェアの体系
イ アプリケーションソフトウェアの使用法
ウ オペレーティングシステム
エ プログラミング
(5) 情報通信ネットワーク
ア 情報通信ネットワークの概要
イ 情報通信ネットワークの活用
(6) 水産や海洋における情報の応用
ア 海洋の環境情報システム
イ 海洋の観測,測量システム
ウ 船舶運航の計測・制御システム
エ 船舶運航の通信システム
オ 防災及び安全システム
カ 水産情報システム
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実際に情報機器や情報通信ネットワークを活用できるように実習を中心として取り扱うこと。
イ 内容の(6)については,学科の特色や生徒の進路希望等に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,情報化の進展が社会や産業に及ぼしている影響と情報の意義や役割などについて扱うこと。
イ 内容の(2)については,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラル及び情報のセキュリティ管理の重要性について扱うこと。
ウ 内容の(4)については,オペレーティングシステムを使用してのファイル管理,プログラミングなどの基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,情報通信ネットワークの基本的な仕組みや情報通信ネットワークを利用した情報の検索,収集,処理,分析,発信などの基礎的な内容を扱うこと。また,情報通信ネットワークにおけるセキュリティ管理の方法について扱うこと。
オ 内容の(6)については,水質など海洋に関する環境情報システム,気象や海象に関するデータ収集や分析等のシステム,船舶運航や管理,通信に関するシステム,沿岸と海中の安全救助や監視に関するシステムなどの基礎的な内容を扱うこと。カについては,食品トレーサビリティシステムを実施するために...
第5 水産海洋科学
1 目標  水産や海洋の各分野における知識と技術を習得させ,水産や海洋に関する諸課題について科学的に探究するとともに,水産業及び海洋関連産業の充実を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 海洋と生活
ア 海洋の知識
イ 水産資源の育成と漁業
ウ 水産物の需給と流通
エ 食品としての水産物
オ 船舶の役割
カ 水産業と海洋関連産業
(2) 海洋の科学
ア 海洋の地形と海水の組成
イ 海洋と生命
ウ 海洋と気象
エ 海洋の資源・エネルギー
オ 深海の世界
カ 海洋と環境問題
(3) 海洋の新しい展開
ア 海洋の新たな活用
イ 水産物の高度利用
(4) 海洋に関する探究活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,「水産海洋基礎」との関連も考慮しながら,生徒や地域の実態に応じて,学習内容の深化を図るようにすること。
イ 内容の(2)については,海洋について科学的に概観させるとともに,海洋に関連する環境問題などの実態を理解させること。
ウ 内容の(3)については,地域産業の活性化を図る活動を主体的に立案,実施させるようにし,地域の活性化に貢献できる能力と態度を身に付けさせるようにすること。
エ 内容の(4)については,内容の(1)から(3)までの中から,適切な研究課題を設定し,課題を探求する活動を通して,科学的な見方や考え方,自発的な学習態度の育成を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,水産業及び海洋関連産業,地域生活における海洋の役割について扱うこと。また,これからの我が国の水産業や海洋関連産業の展望と課題についても扱うこと。
イ 内容の(2)のエについては,化石燃料,海底鉱物資源などを扱うこと。カについては,異常気象,海洋環境保全などについて基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,海が持つ多面的機能及びその活用方法について扱うこと。イについては,未利用資源及び有効成分の利用について基礎的な内容を扱うこと。
第6 漁 業
1 目標  漁業に関する知識と技術を習得させ,資源管理と漁業経営について理解を深めさせるとともに,漁業における生産性の向上を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 漁業と水産生物
ア 漁業の意義と沿革
イ 海洋環境と生物生産
ウ 漁場と漁場調査
エ 海の環境保全
(2) 水産資源と漁業管理
ア 水産資源
イ 漁業管理
(3) 漁業の技術
ア 漁具と漁法
イ 主な漁業と資源増殖
ウ 漁具の構成と材料
エ 漁業機械・計測機器・冷凍機械
(4) 漁業生産の基盤
ア 漁業制度と法規
イ 漁業をめぐる国際環境
ウ 漁業と情報
エ 水産物の貿易と流通
オ 食品管理
(5) 漁業経営
ア 漁業経営の仕組み
イ 経営組織と管理・運営
ウ 漁業経営の効率化
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や実験・実習を通して,適切な資源管理や漁業経営の改善の重要性について具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,海の生態系,食物連鎖及び海の生産力について概要を扱うこと。エについては,環境汚染の防止など海の環境保全に必要な基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(4)のアについては,漁業に関する法規や漁業協同組合などの概要を扱うこと。イについては,二百海里体制,国際漁業に関する条約や協定,漁業の国際協力などについて基礎的な内容を扱うこと。ウについては,漁業情報の種類,漁船の運航や漁況・海況に関する各種情報システムなどの基礎的な内...
ウ 内容の(5)のアについては,漁業経営の特性など経営に関する基礎的な内容を扱うこと。イについては,経営分析や事業計画について基礎的な内容を扱うこと。また,簿記の基礎的な内容に触れること。ウについては,新たな漁業経営の取組など経営の改善について基礎的な内容を扱うこと。
第7 航海・計器
1 目標  船舶を安全かつ適切に航海させるために必要な知識と技術を習得させ,実際に漁業生産など海上業務に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 航海の概要
ア 航海の意義と沿革
イ 航海と航法
ウ 航海と計算
(2) 航海に関する情報
ア 航海と情報
イ 海図と航路標識
ウ 海流や潮汐《せき》の概要
(3) 計器と航法
ア 基本航海計器
イ 地文航法
ウ 電波航法
エ 天文航法
(4) 航海計画
(5) 海上交通関係法規
(6) 海事実務英語
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)については,実験・実習を通して,船舶の安全な航海について具体的に理解させること。
イ 内容の(4)については,内容の(1)から(3)までと関連付けて扱うとともにレーダ・自動衝突予防援助装置シミュレータや小型実習船を活用して,理解を深めさせるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)のアについては,航海に必要な情報の収集と活用の方法を扱うこと。イについては,電子海図,各種の航路標識,信号などを扱うこと。
イ 内容の(3)のアについては,航海計器の基本的な操作方法などを扱うこと。イについては,船位測定や衝突防止を中心として扱うこと。ウについては双曲線航法,衛星航法などを扱うこと。また,船位通報制度の概要を扱うこと。
ウ 内容の(5)については,海上衝突予防,海上交通安全及び港湾に関する法規を中心として扱うこと。
エ 内容の(6)については,航海に必要な海事実務英語や外地寄港地等における英会話について基礎的な内容を扱うこと。
第8 船舶運用
1 目標  船舶を安全かつ適切に運用するために必要な知識と技術を習得させ,実際に漁業生産など海上業務に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 船舶の概要
ア 船舶の意義
イ 漁船の意義
ウ 船の種類と船体構造
(2) 船舶の設備
ア 操船・機関・通信設備
イ 係船・荷役設備
ウ 船用品
エ 安全・衛生設備
オ 漁業設備
カ 冷凍・冷蔵設備
(3) 船務
ア 乗組員の編成と職務
イ 船体の整備
ウ ドックと検査
エ 通信
オ 保安の確保
(4) 海上気象
ア 海上気象の基礎
イ 日本近海の海上気象
(5) 操船
ア 操船の基本
イ 応用操船
ウ 荒天運用
エ 海難と応急
(6) 船内の安全と衛生
ア 災害防止
イ 救急処置
ウ 船内消毒
(7) 船舶・船員・海洋関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(6)までについては,実験・実習を通して,船舶の安全な運航・管理について具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,船舶の変遷を中心として扱うこと。イについては,漁船の定義,従業制限などを扱うこと。ウについては,船の種類や船体構造など船舶の基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(3)のエについては,海上特殊無線や旗りゅう信号についても扱うこと。オについては,船舶保安統括者及び船舶安全管理者についても扱うこと。
ウ 内容の(4)のアについては,気象要素や気団,前線などを扱うこと。イについては,我が国の各季節における気圧配置の特徴などについて扱うこと。
エ 内容の(6)のイについては,捜索救助,応急医療,消火作業指揮などを扱うこと。
第9 船用機関
1 目標  船舶の機関及びその運転と保安に関する知識と技術を習得させ,船舶及び関係する機械装置を安全かつ効率的に運航,管理する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 熱機関の概要
ア 熱機関の種類と変遷
イ 熱機関に関する基礎
(2) 内燃機関
ア 内燃機関の概要
イ ディーゼル機関
ウ ガソリン機関
エ ガスタービン
オ 環境技術
(3) 推進装置
ア 軸系
イ プロペラ
ウ 操船装置
エ 小型船舶の推進装置
オ 速度と経済性
(4) 燃料と潤滑剤
(5) 補機
ア ポンプ
イ 油圧装置
ウ 造水装置
エ 環境汚染防止装置
(6) ボイラ,冷凍装置
ア ボイラ
イ 冷凍・冷蔵装置
ウ 空気調和装置
(7) 船舶の運航と保安
ア 船舶の種類と構造
イ 船舶の設備
ウ 船内組織と職務
エ 損傷制御と安全衛生
オ 海事関係法規
カ 海事実務英語
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,船舶及び関係する機械装置の安全な運航・管理について具体的に理解させること。
イ 内容の(7)については,学科の特色や生徒の進路希望等に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,熱機関の種類や変遷及び蒸気タービンについて基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,ディーゼル機関の作動原理及び構造を扱うこと。ウについては,ガソリン機関の構造及び取扱いなどの概要を扱うこと。エについては,ガスタービンの構造などの概要を扱うこと。オについては,船用機関における環境技術及び省エネルギー技術の概要を扱うこと。
ウ 内容の(4)については,燃料と潤滑剤の種類や性質,船内積込み法,石油製品の管理,油清浄装置などについて基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)のイについては,漁業機械や甲板機械及び海洋調査などに用いられる機器を扱うこと。
オ 内容の(7)のアについては,船舶の種類及び構造の概要を扱うこと。イについては,船舶の基本的な設備の操作を扱うこと。エについては,船舶の安全や執務一般に関する基本的な内容を扱うこと。オについては,海事に関する法規の基本的な内容を扱うこと。カについては,機関業務に必要な海事実務英語...
第10 機械設計工作
1 目標  機械の設計と工作に関する基礎的な知識と技術を習得させ,水産や海洋の工学的分野に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 機械設計工作の概要
ア 機械と設計工作の基礎
イ 機械に働く力と運動
ウ 材料の一般的性質
(2) 機械設計
ア 締結用機械要素
イ 軸に関する機械要素
ウ 歯車伝動装置とその他の機械要素
(3) 機械製図
ア 製図の基礎
イ 製作図
ウ CAD
エ 測定
(4) 機械材料
ア 鉄鋼材料
イ 非鉄金属材料
ウ 複合材料
(5) 機械工作
ア 鋳造と鍛造
イ 板金加工
ウ 溶接と切断
エ 機械加工
オ 手仕上げと組立て
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,水産や海洋分野における機械設計について具体的に理解させること。
イ 内容の(5)のアからオまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,流体力学の基礎的な内容についても扱うこと。
イ 内容の(4)のアについては,鉄と鋼,鋳鉄等の性質や用途などの基礎的な内容を扱うこと。イについては,鉄鋼以外の金属や合金等の性質や用途などの基礎的な内容を扱うこと。ウについては,繊維強化プラスチック等の複合材料や技術の進展に対応した素材の特性及び用途などについて基礎的な内容を扱う...
第11 電気理論
1 目標  電気・電子に関する基礎的な知識と技術を習得させ,水産や海洋の各分野において電気機器や電子機器を適切に取り扱う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 電気回路の基礎
ア 直流回路
イ 電気抵抗の性質
ウ 電気エネルギー
エ 交流の性質と交流回路
(2) 電気と磁気
ア 静電気
イ 磁気
ウ 電流と磁気
エ 電磁誘導
(3) 半導体素子と電子回路
ア ダイオードとトランジスタ
イ 各種の半導体素子
ウ 電子回路
(4) 電気機器
ア 同期機
イ 誘導機
ウ 変圧器
エ 直流機
オ 非常用電源装置
(5) 電気計測と自動制御
ア 電気計器
イ 計測
ウ 自動制御の基礎
エ 自動制御の応用
(6) 配電・電気工事
ア 船内配電
イ 工場配電
ウ 電気工事
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,水産や海洋の各分野における電気・電子に関する基礎的な理論について具体的に理解させること。
イ 内容の(5)のエについては,生徒の実態や学科の特色に応じて扱わないことができること。
ウ 内容の(6)については,アからウまでの中から生徒の実態や学科の特色に応じて選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,直流回路と交流回路における諸定理や計算方法の基礎的な内容を扱うこと。エについては,正弦波交流を中心として扱うこと。
イ 内容の(2)については,電気や磁気に関する現象の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(4)については,電気機器や電池,電源設備の原理,構造,運転,保守などの基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)のウについては,自動制御の概要や論理回路などについて基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)については,発電,送電,配電,電気工事などの基礎的な内容を扱うこと。
第12 移動体通信工学
1 目標  船舶など移動体における通信工学に関する知識と技術を習得させ,電子機器の取扱いや通信業務に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 移動体通信の概要
ア 通信の種類
イ 移動体通信
ウ 電波や光による情報の伝送
エ 無線局の設備と特徴
(2) 無線通信機器
ア 無線通信機器の基礎回路
イ 送信機,受信機
ウ マイクロ波通信装置
エ 遭難及び安全通信設備
(3) マイクロ波回路とアンテナ
ア マイクロ波回路
イ マイクロ波回路の種類と特徴
ウ アンテナの種類と特性
エ 給電線の種類と特徴
(4) 電波の伝わり方
ア 電波の伝搬特性
イ 伝搬上の諸現象
(5) 航海用電子機器
ア レーダ
イ 双曲線航法機器,衛星航法機器
ウ ソナー
エ その他の電子機器
(6) 応用電子計測
ア 電子計測機器
イ 送信機の測定
ウ 受信機の測定
エ マイクロ波と光の測定
オ アンテナ及び電波の測定
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,船舶など移動体における通信について具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,船舶など移動体における通信の変遷や構成,各種通信サービスなどの基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,発振回路や変調・復調回路などの基礎的な内容を扱うこと。イについては,無線通信機器の原理や機器の構成などについて基礎的な内容を扱うこと。エについては,海上における遭難及び安全に関する世界的な制度を中心として扱うこと。
ウ 内容の(3)のア及びイについては,分布定数回路や導波管を用いた立体回路,四端子回路網などについて基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,各種電子機器の原理や性能,用途などについて基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)については,電圧計やオシロスコープなどの基礎的な内容を扱うこと。
第13 海洋通信技術
1 目標  有線通信及び情報通信の運用に関する知識と技術を習得させ,実際に通信業務に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 有線通信機器
ア 有線によるデータ通信の基礎
イ 端末設備の技術
ウ ネットワークの技術
エ 情報セキュリティの技術
オ 接続工事の技術
(2) 通信関係法規
ア 電波法及び関係法規
イ 国際通信関係法規
ウ 有線通信関係法規
エ 海事関係法規
(3) 通信英語
ア 無線通信に使用される英語
イ 重要通信の通信文例
(4) 通信交通地理
ア 日本の通信交通地理
イ 世界の通信交通地理
(5) 通信の実技
ア 送受信の実技
イ 通信運用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,船内における有線通信技術と通信業務について具体的に理解させること。
イ 内容の(2)のアからエまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
ウ 内容の(3)から(5)までについては,生徒の実態や学科の特色に応じて選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,端末設備やネットワークの伝送技術,種類,構造などの基礎的な内容を中心に扱うこと。オについては,各種ケーブルの製作や保守方法などについても扱うこと。
イ 内容の(3)のイについては,遭難通信,緊急通信,安全通信などの通信文例を扱うこと。
ウ 内容の(4)のアについては,海上用無線航行陸上局の配置や漁港などの所在地について扱うこと。イについては,海岸地球局の配置や日本の漁船の主要寄港地などについて扱うこと。
エ 内容の(5)のアについては,モールス符号による和文・欧文の受信と手送りによる送信などについて扱うこと。
第14 資源増殖
1 目標  水産増養殖に関する知識と技術を習得させ,安全な水産物の資源増殖と生産性の向上に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 資源増殖の概要
ア 増養殖技術の変遷
イ 増養殖技術
ウ 種苗生産
(2) 飼料・餌《じ》料
ア 養魚飼料の現状と特徴
イ 魚介類の摂餌《じ》,消化,吸収,栄養要求
ウ 初期餌《じ》料
エ 飼料原料と配合飼料
(3) 病気と病害対策
ア 病気の種類と流行
イ 病気の診断と対策
(4) 生産物の安全管理と環境対策
(5) 水産育種とバイオテクノロジー
(6) 主な増養殖技術
ア 海洋動物
イ 海洋植物
(7) 経営と流通
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や実験・実習を通して,水産増養殖による生産性の向上と環境保全の重要性について具体的に理解させること。
イ 内容の(3)から(6)までについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
ウ 内容の(6)については,地域の実態や学科の特色に応じて,適切な増養殖対象種を選定すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,水産資源の維持や増大に果たしている資源増殖の意義,変遷,現状及び今後の展望を扱うこと。イについては,主な増養殖技術について基礎的な内容を扱うこと。
イ 内容の(2)については,一般的に使用されている飼料を扱うこと。また,初期餌《じ》料については,その培養技術も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,病気の種類やその対策などについて基礎的な内容を扱うこと。病害対策については,持続的養殖生産確保法などの関係法規も扱うこと。
エ 内容の(4)については,食品トレーサビリティシステムなど安全管理に関する知識と技術や環境汚染の防止に関する対策について扱うこと。
オ 内容の(5)については,育種やバイオテクノロジーの概要,種類や技術について基礎的な内容を扱うこと。
カ 内容の(7)については,養殖業の経営の特性について,漁業協同組合と金融,共済制度などと関連させて基礎的な内容を扱うこと。また,簿記の基礎的な内容と経営や流通の合理化について触れること。
第15 海洋生物
1 目標  海洋生物に関する基礎的な知識と実験・観察の技法を習得させ,水産資源の管理や有効利用に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 海洋動物
ア 海洋動物の生活
イ 主な海洋動物
(2) 海洋植物
ア 海洋植物の生活
イ 主な海洋植物
(3) プランクトン
(4) 未利用資源
(5) 水産資源管理
ア 水産資源の特徴
イ 資源量の推定
ウ 資源管理の方法
(6) 海洋生物実験
ア 海洋動物実験
イ 海洋植物実験
ウ プランクトン実験
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,飼育,観察,調査等の実験・実習を通して,水産資源の管理や有効な活用について具体的に理解させること。
イ 内容の(1)及び(2)については,地域の実態や学科の特色に応じて,いずれかを重点的に扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,海洋動物の生活と環境とのかかわり及び生態系,水産資源等の中で海洋動物の果たす役割を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,海洋植物の生活と環境とのかかわり及び生態系,水産資源等の中で海洋植物の果たす役割を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,海洋や湖沼等の生物生産にかかわりの深いプランクトンの種類と生態を扱うこと。
エ 内容の(4)については,深海生物やバイオマスなどについても触れること。
オ 内容の(5)については,水産資源の持続的有効利用,漁獲可能量制度などについても触れること。
カ 内容の(6)のアについては,基礎的な解剖,発生の観察,外部形態と計測,野外観察,標本作製などを扱うこと。イについては,野外観察と採集,標本作製,色素の検出などを扱うこと。ウについては,採集方法,計測方法などを扱うこと。
第16 海洋環境
1 目標  海洋や陸水の環境に関する基礎的な知識と技術を習得させ,水産業や海洋関連産業における環境保全に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 海洋環境管理
ア 海洋環境管理の概要
イ 海洋環境の保全
ウ 陸水環境の保全
エ 海洋環境関係法規
(2) 水産・海洋関連産業と環境保全
ア 漁業・船舶と環境保全
イ 資源増殖と環境保全
ウ 海洋性レクリエーションと環境保全
(3) 漁場環境と調査
ア 漁場環境の特性
イ 漁場の調査
(4) 海洋工事と環境保全
ア 漁場造成技術
イ ウォーターフロント開発
ウ 環境改善技術
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,海洋環境の保全の重要性を具体的に理解させること。
イ 内容の(4)のアからウまでについては,地域の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,海洋や河川,湖沼等の陸水の環境管理の意義と沿革及び現状と今後の展望を扱うこと。イについては,オゾン層の破壊など地球環境の変化と海洋環境とのかかわり及び排水,油汚染などの環境要因の基礎的な内容を扱うこと。ウについては,陸水の環境要因の基礎的な内容を扱う...
イ 内容の(2)のアについては,漁業に伴う廃棄漁具,船舶運航による排出ガスやバラスト水などと環境とのかかわりを扱うこと。イについては,増養殖場における環境要因,海洋生物の生育に適する水質や自然条件などの環境づくりについて基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,内水面,浅海及び増養殖場の環境特性を扱うこと。イについては,気象観測や水質,底質及び生物調査について基本的な観測及び調査方法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,人工漁場の造成技術など基礎的な内容を扱うこと。イについては,沿岸域の基本的な環境調査及び保全技術並びに海岸環境の保全と整備を扱うこと。ウについては,海洋生物の繁殖や成長に必要な環境を造成するための基本的な技術などについて扱うこと。
第17 小型船舶
1 目標  小型船舶の操縦に関する知識と技術を習得させ,安全かつ適切な操船を行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項
ア 水上交通の特性
イ 船長の心得
ウ 船長の遵守事項
(2) 交通の方法
ア 一般水域での交通の方法
イ 港内での交通の方法
ウ 特定海域での交通の方法
エ 湖川・特定水域での交通の方法
(3) 運航
ア 船体,設備及び装備品
イ 機関の取扱い
ウ 操縦
エ 航海の基礎
オ 気象・海象
カ 航海計画
キ 荒天航法と海難防止
(4) 機関
ア 機関の保守整備
イ 機関故障時の対処
(5) 小型船舶の取扱い
ア 発航前の準備及び点検
イ 解らん・係留
ウ 結索
エ 方位測定
(6) 小型船舶の操縦
ア 基本操縦
イ 応用操縦
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実験・実習を通して,小型船舶の安全な運航について具体的に理解させること。
イ 指導に当たっては,安全管理や事故防止について指導の徹底を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,小型船舶操縦者に必要な船員及び船舶と安全に関する法規の基本的な内容についても扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,海上衝突予防法及び関係法規について扱うこと。イについては,港則法及び関係法規について扱うこと。ウについては,海上交通安全法及び関係法規について扱うこと。
ウ 内容の(6)のアについては,安全確認や発進及び停止などを扱うこと。イについては,人命救助や避航操船などを扱うこと。
第18 食品製造
1 目標  水産食品を主とした食品の製造に関する知識と技術を習得させ,安全な食品の製造と品質の向上に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食品製造の概要
ア 食品製造の意義と食育
イ 水産食品の現状と将来
(2) 食品の貯蔵及び加工
ア 食品の貯蔵と加工の原理
イ 食品の貯蔵法
(3) 水産食品の製造
ア 簡易加工食品の製造
イ 高度加工食品の製造
ウ 機能性食品
(4) 食品製造関連機器
ア 食品製造機器の概要
イ 水産食品製造機器
ウ ボイラ,冷凍装置
(5) 排水及び廃棄物の処理
ア 環境汚染防止と水質保全
イ 廃棄物処理と悪臭・騒音対策
(6) 経営と生産管理
ア 経営
イ 生産管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や実験・実習を通して,生産から消費までの食料供給の仕組みを理解させるとともに,安全で高品質な食品を製造することの重要性を具体的に理解させること。
イ 内容の(3)及び(4)については,安全指導の徹底を図るとともに,食品衛生上の危害の発生を防止すること。
ウ 内容の(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,国民生活に果たしている水産食品製造の意義や役割,食品製造に従事する者の使命と責任などを扱うとともに,食育の意義についても扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,食品の貯蔵と加工の基本的な原理を扱うこと。イについては低温,脱水,密封加熱などの代表的な貯蔵法を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,主として冷蔵品・冷凍品,乾製品,塩蔵品などを扱うこと。イについては,主として缶詰,レトルト製品,魚肉ねり製品などを扱うこと。ウについては,水産物などに含まれる有効成分を利用した機能性食品を扱うこと。
エ 内容の(5)のアについては,食品製造に起因する環境汚染の発生要因とその対策及び処理方法の基礎的な内容を扱うこと。イについては,食品製造で生じる排水・廃棄物処理方法と悪臭・騒音対策などについて基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)のアについては,経営管理と組織を扱うこと。また,簿記の基礎的な内容に触れること。イについては,工程管理や製造管理の概要を扱うこと。
第19 食品管理
1 目標  水産食品を主とした食品の品質管理と安全管理に関する基礎的な知識と技術を習得させ,食品を安全かつ適切に管理する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食品管理の概要
(2) 食品の成分変化
ア 食品の成分と栄養
イ 食品の品質変化
(3) 食品と微生物
ア 食品と微生物
イ 食品による危害
(4) 食品管理実験
ア 実験の基礎
イ 化学分析
ウ 食品の成分分析
エ 微生物試験
(5) 食品の安全管理
ア 工場の衛生と品質管理
イ 安全管理システム
ウ 食品添加物
(6) 食品管理関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や実験・実習を通して,品質管理と安全管理の重要性を具体的に理解させること。
イ 内容の(4)のアからエまでについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,食品の品質管理と安全管理の意義や役割について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,身近な水産食品を取り上げ,その成分と化学的な性質及び栄養について,農産物と比較して扱うこと。イについては,貯蔵,加工及び流通の過程における変化について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,食品製造に用いられる微生物,腐敗や食中毒の原因となる微生物及び食品開発にかかわる微生物の性質や働きを扱うこと。イについては,食品に起因する危害の発生原因や予防に関する基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,有機酸や一般成分の定量分析法及び食品の衛生状態を示す生菌数や大腸菌群などの培養試験法について基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(5)のイについては,危害分析重要管理点手法などの国際的な品質管理の方法や食品トレーサビリティシステムの概要を扱うこと。
カ 内容の(6)については,安全な食品を供給するために必要な食品の衛生,品質管理及び製造責任に関する基本的な法規や制度,法令遵守について扱うこと。
第20 水産流通
1 目標  水産物の流通に関する知識と技術を習得させ,安全かつ合理的な水産物の流通を行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 水産物流通の概要
(2) 水産物の流通
ア 鮮魚の流通
イ 活魚の流通
ウ 水産加工品の流通
エ 輸出入水産物の流通
(3) 水産物流通の技術と管理
ア 輸送保管技術と品質管理
イ 水産物流通の衛生管理
ウ 包装技術
エ 情報技術の利用
(4) 水産物の流通機構
ア 卸売業
イ 小売業
ウ 輸出入業
(5) 水産物のマーケティング
ア 市場調査と商品開発
イ 水産物の販売促進
(6) 水産物流通関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や調査を通して,水産物を中心とした食品の安全で安定的な流通の重要性について具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,水産物流通の意義と沿革及び展望の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,各種水産物の特性を踏まえた流通経路や価格形成の仕組みを扱うこと。エについては,国際的な水産物貿易の現状を扱うこと。
ウ 内容の(3)のイについては,国際的な衛生基準などを踏まえた水産食品の品質管理について触れること。エについては,基本的な物流情報システム,販売時点情報管理システムなどを扱うこと。
エ 内容の(4)については,各流通段階の役割と機能について扱うこと。ウについては貿易実務の基礎的な内容を扱うこと。
オ 内容の(6)については,水産物流通に関する基本的な法規や制度の目的と概要を扱うこと。
第21 ダイビング
1 目標  ダイビングの安全な実施に関する知識と技術を習得させ,水産や海洋の各分野に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ダイビングの概要
(2) ダイビングの環境
ア 圧力・温度
イ 浮力
ウ 気体の性質
エ 水中での視覚・聴覚
オ 海の流れ
カ 海洋生物
(3) ダイビングの生理
ア ダイビングの人体に及ぼす影響
イ ダイビングによる障害と対策
ウ 救急処置
(4) ダイビング機器
ア スクーバ式
イ ヘルメット式
ウ フーカー式
エ その他の機器
(5) ダイビング技術
ア 送気法
イ 潜降法
ウ 浮上法
エ レクリエーションダイビング
オ 水中調査及び水中作業
(6) ダイビング関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全指導や安全管理を行い,水中や沿岸等の環境保全などに十分配慮するとともに,実験・実習を通して,ダイビングの安全な実施について具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,水産業や海洋関連産業などにおけるダイビングの意義と沿革及び業としてのダイビングの現状と今後の展望を扱うこと。
イ 内容の(2)については,ダイビングに関する物理的現象などの環境について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,ダイビングにより人体に受ける水圧や圧縮空気の影響を扱い,その障害と対策について基本的な内容を扱うこと。
エ 内容の(4)については,主要なダイビング機器の構造及び使用法を扱うこと。
オ 内容の(5)のオについては,基本的な水中での調査や作業に関する内容を扱うこと。
カ 内容の(6)については,ダイビングに関連する労働安全衛生や高気圧作業安全衛生に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第22 マリンスポーツ
1 目標  マリンスポーツに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,海洋などでの諸活動を円滑かつ安全に行うための能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 海の活用
ア 自然環境
イ ルールとマナー
(2) フィッシング
ア 海釣り
イ 川釣り
(3) レジャーダイビング
ア スノーケリング
イ スキンダイビング
ウ スクーバダイビング
(4) 海洋レジャー
ア 海上でのルールと自然現象
イ セーリング
ウ カヌー・カヤック
エ その他のマリンスポーツ
(5) 海における安全確保
ア 海と安全
イ 救急・救命
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,安全指導や安全管理,水中や沿岸等の環境保全などに十分配慮するとともに,実験・実習を通して,マリンスポーツの安全で効果的な実施について具体的に理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,環境の保全と安全確保を重視した海洋などの有効な活用について扱うこと。
イ 内容の(2)については,海洋や河川で活動する場合の基本的なルールやマナー及び基本的なフィッシング技術に関する内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,基本的なダイビングに関する知識や技術について扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,海洋気象及び基本的なルールやマナーについて扱うこと。
オ 内容の(5)については,安全確保に留意し,事故を未然に防ぐ方法や事故が発生した場合の対処法について扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 水産に関する各学科においては,「水産海洋基礎」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 水産に関する各学科においては,原則として水産に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また,実験・実習に当たっては,ホームプロジェクトを取り入れることもできること。
(3) 地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止や環境保全の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
4 漁業乗船実習,機関乗船実習,体験乗船実習等を行う際には,綿密な計画を立て,所属の実習船により安全で効果的な実習が行われるよう留意するものとする。
第5節 家   庭
第1款 目標  家庭の生活にかかわる産業に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,生活産業の社会的な意義や役割を理解させるとともに,生活産業を取り巻く諸課題を主体的,合理的に,かつ倫理観をもって解決し,生活の質の向上と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 生活産業基礎
1 目標  衣食住,ヒューマンサービスなどに関する生活産業や関連する職業への関心を高め,必要な知識と技術を進んで習得し活用する意欲と態度を育てる。
2 内容
(1) 生活の変化と生活産業
ア 産業構造の変化
イ 社会の変化と価値観の多様化
ウ 生活産業の発展
(2) 生活の変化に対応した商品・サービスの提供
ア 消費者ニーズの把握
イ 商品・サービスの開発及び販売・提供
ウ 関連法規
(3) 生活産業と職業
ア 食生活関連分野
イ 衣生活関連分野
ウ 住生活関連分野
エ ヒューマンサービス関連分野
(4) 職業生活と自己実現
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)のアからエについては,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,サービス産業の発展などを扱うこと。イについては,経済の発展に伴う就労形態や価値観,ライフスタイルが多様化している状況を扱うこと。ウについては,社会の変化に伴う生活に関する価値観の多様化や消費者の多様なニーズにこたえるために生活産業が発展している状況を...
イ 内容の(2)のアについては,消費者の多様なニーズをとらえる調査方法や結果を商品開発等に活用する方法などを扱うこと。イについては,身近で具体的な事例を取り上げ,商品・サービスの企画,開発から生産,販売・提供に結び付けていく仕組みを扱うこと。ウについては,商品やサービスの販売・提供...
ウ 内容の(3)については,生活産業の各分野を取り上げ,産業の種類や特徴及び関連する職業について,具体的な事例を通して扱うこと。
エ 内容の(4)については,生活産業にかかわる職業人に求められる資質・能力と役割や責任,職業資格を専門科目の学習と関連付けて扱うこと。
第2 課題研究
1 目標  生活産業の各分野に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品製作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
(5) 学校家庭クラブ活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(5)までの中から個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(5)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 生活産業情報
1 目標  生活産業における情報の意義や役割を理解させ,情報の処理に関する知識と技術を習得させるとともに,生活産業の各分野で情報及び情報手段を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報化の進展と生活産業
ア 情報化の進展と社会
イ 生活産業における情報化の進展
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報モラル
イ 情報のセキュリティ管理
(3) 情報機器と情報通信ネットワーク
ア 情報機器の仕組み
イ 情報通信ネットワークの仕組み
(4) 生活産業における情報及び情報手段の活用
ア 情報の収集,処理,分析,発信
イ 生活産業における情報及び情報活用の意義と実際
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)及び(4)については,実際に情報機器や情報通信ネットワークを活用できるよう実習を中心として扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,情報化の進展に伴う産業や生活の変化について扱うこと。イについては,生活産業における情報機器及び情報通信ネットワークの役割や利用状況について扱うこと。
イ 内容の(2)については,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラル及び情報通信ネットワークシステムにおけるセキュリティ管理の重要性について扱うこと。
ウ 内容(3)のアについては,情報機器の基本的な構成要素及びソフトウェアの役割と特徴について扱うこと。イについては,情報通信ネットワークの基本的な仕組みについて扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,情報機器や情報通信ネットワークを利用した情報の収集,処理,分析,発信を扱うこと。イについては,生活産業に関連した具体的な事例を通して扱うこと。
第4 消費生活
1 目標  経済社会の変化と消費生活,消費者の権利と責任,消費者と企業や行政とのかかわり及び連携の在り方などに関する知識と技術を習得させ,持続可能な社会の形成に寄与するとともに,消費者の支援に必要な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 経済社会の変化と消費生活
ア 国民経済と家庭生活
イ 社会の変化と消費生活
ウ 多様化する流通・販売方法と消費者
エ 生活における経済の計画と管理
(2) 消費者の権利と責任
ア 消費者問題
イ 消費者の権利と関係法規
ウ 契約と消費生活
エ 決済手段の多様化と消費者信用
(3) 消費者と企業,行政
ア 商品情報と消費者相談
イ 消費者の自立支援と行政
ウ 消費者教育
(4) 持続可能な社会を目指したライフスタイル
ア 消費生活と環境
イ 持続可能な社会の形成と消費行動
(5) 消費生活演習
ア 商品研究
イ 消費者支援研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)については,内容の(1)から(4)までと関連させて,ア又はイのいずれかを取り上げて,個人又はグループで適切な課題を設定させること。イについては,消費生活相談機関や企業の消費者相談などの具体的な事例を取り上げること。
イ 消費生活関連機関等との連携を図って指導の充実を図るようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,経済社会の変化に伴い,発生する消費者問題が複雑化している現状を身近で具体的な事例を通して扱うこと。エについては,家族の生涯の経済設計や家計の収支,金融,社会保障などと関連付けて扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,これまでの代表的な消費者問題を取り上げ,その背景及び問題点について扱うこと。イについては,消費者行政及び消費者に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。また,エについては,消費者信用を扱い,多重債務や自己破産などの具体的な事例を通して,消費者が留意...
ウ 内容の(3)については,消費者の視点に立った商品情報の重要性及び情報提供の方法について扱うこと。また,企業の社会的責任についても触れるとともに,行政や企業の消費者相談機関について具体的な事例を通して扱うこと。
エ 内容の(4)については,環境保全に配慮した持続可能な消費生活を考えさせるような活動を行うこと。
第5 子どもの発達と保育
1 目標  子どもの発達の特性や発達過程,保育などに関する知識と技術を習得させ,子どもの発達や子育て支援に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 子どもの発達の特性
ア 生涯発達における乳幼児期の意義
イ 発達と環境
ウ 発達観・児童観の変遷
(2) 子どもの発達過程
ア 身体発育と運動機能の発達
イ 認知機能の発達
ウ 情緒の発達
エ 人間関係の発達
(3) 子どもの生活
ア 乳幼児の生活の特徴と養護
イ 生活習慣の形成
ウ 乳幼児の健康管理と事故防止
(4) 子どもの保育
ア 保育の意義と目標
イ 保育の方法
ウ 保育の環境
(5) 子どもの福祉と子育て支援
ア 児童福祉の理念と関係法規・制度
イ 子育て支援
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 実際に子どもと触れ合う学習ができるよう,幼稚園や保育所,認定こども園及び地域の子育て支援関連施設などとの連携を十分に図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,発達の概念や乳幼児期が人間の発達の基礎を培う時期であることを扱うこと。イについては,心身の発達は子どもが主体的に環境にかかわることによって促されること,発達における個人差などを扱うこと。
イ 内容の(2)については,誕生から幼児期までの発達の時期における特徴を扱うこと。エについては,乳幼児期は,特に,基本的人間関係の樹立のために「愛着」が重要であることを具体的な事例を通して扱うこと。
ウ 内容の(3)のイについては,子どもの健康な生活に必要な食を営む力など基本的生活習慣の形成の基礎についても扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,乳幼児の発育・発達に応じた適切な保育の重要性を扱うこと。イについては,乳幼児の基本的要求や社会的要求に着目させ,心身の発達に応じた保育について具体的な事例を通して扱うこと。ウについては,保育環境としての家庭及び幼稚園,保育所や認定こども園などの役割に...
オ 内容の(5)のアについては,児童福祉に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。イについては,子育て支援に関する社会的背景を取り上げ,子育て支援施策の概要を扱うこと。また,子どもの虐待とその予防などにも触れること。
第6 子ども文化
1 目標  子どもと遊び,子どもの表現活動,児童文化財などに関する知識と技術を習得させ,子ども文化の充実を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 子ども文化の重要性
(2) 子どもと遊び
ア 遊びと発達
イ 遊びと遊具
(3) 子どもの表現活動と児童文化財
ア 造形表現活動
イ 言語表現活動
ウ 音楽・身体表現活動
エ 情報手段などを活用した活動
(4) 子ども文化を支える場
ア 児童文化施設
イ 子どものための各種施設
(5) 子ども文化実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,子どもの遊びや表現活動の重要性を具体的に理解させるよう実習を中心として扱うこと。
イ 内容の(5)については,内容の(3)の表現活動や関連する児童文化財の中からいずれかを取り上げて実習をさせること。また,児童福祉施設,社会教育施設等との連携を図り,子どもとの交流を体験させるようにすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,子どものための文化活動,児童文化財,児童文化施設などの重要性を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,子どもの遊びの意義と重要性及び遊びの種類と発達とのかかわりについて扱うこと。イについては,遊びと遊具とのかかわり,遊具の選び方や与え方などを扱うこと。また,伝承遊びなどを具体的な事例を通して扱うこと。
ウ 内容の(3)については,子どもの表現活動の意義とそれを支える児童文化財の重要性について,具体的な事例を通して扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,子どもの遊びや表現活動を支える代表的な施設を取り上げ,その意義と活用について扱うこと。
第7 生活と福祉
1 目標  高齢者の健康と生活,介護などに関する知識と技術を習得させ,高齢者の生活の質を高めるとともに,自立生活支援と福祉の充実に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 健康と生活
ア 健康の概念
イ ライフステージと健康管理
ウ 家庭看護の基礎
(2) 高齢者の自立生活支援と介護
ア 高齢者の心身の特徴
イ 自立生活支援の考え方
ウ 高齢者介護の基礎
(3) 高齢者福祉の制度とサービス
ア 高齢化の進展と社会福祉
イ 高齢者福祉の法規と制度
ウ 保健・医療・福祉サービス
(4) 生活援助と介護の実習
ア 生活援助の実習
イ 介護の実習
ウ レクリエーションの実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)については,校内での実習を踏まえて,高齢者と接する機会を設けたり,福祉施設等の見学や実習を取り入れたりすること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,健康の概念と健康状態に影響を及ぼす要因などについて扱うこと。イについては,ライフステージごとの健康問題の特徴を踏まえ,生活習慣病の予防など高齢期に至るまでの健康管理の必要性について扱うこと。ウについては,体温測定や応急手当などの基礎的な内容を扱うこと...
イ 内容の(2)のイについては,アとの関連を図り,加齢に伴う心身の変化を踏まえた自立生活について扱うこと。また,高齢者の自己決定に基づく自立生活支援の重要性について扱うこと。ウについては,介護の意義と役割や高齢者介護の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,日本の高齢化の進展状況と社会福祉の今後の展開について扱うこと。イについては,高齢者福祉に関する法規や制度の目的と概要を扱うこと。ウについては,高齢者に関する保健・医療・福祉サービスについて,具体的な事例を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,主に調理,被服管理,住環境の整備などの家事援助を扱うこと。イについては,食事,着脱衣,移動などの介助や体位変換などの基本的な介護技術を扱うこと。ウについては,レクリエーションが高齢者の身体的,精神的な機能や社会性などの維持・向上に有効であることと関連...
第8 リビングデザイン
1 目標  住生活と文化,住空間の構成と計画,インテリアデザインなどに関する知識と技術を習得させ,快適な住空間を計画し,デザインする能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 住生活と文化
ア 日本の住生活と文化
イ 世界の住生活と文化
(2) 住空間の構成と計画
ア 住生活と住空間
イ 住空間の構造と材料
ウ 住空間の環境と設備
エ 住空間の平面計画実習
(3) インテリアデザイン
ア インテリアデザインの構成要素
イ インテリアデザインの表現技法
ウ インテリアデザイン実習
(4) 生活環境と福祉
ア 住生活と環境
イ 住生活と福祉
ウ 住空間のリフォーム計画実習
(5) 住生活関連法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)のウ及び(4)のウについては,個人又はグループで適切な課題を設定させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,日本の各時代の特徴的な住居様式を取り上げ,気候風土と住居とのかかわり,生活様式や行動様式と住居とのかかわり,住意識や住要求と住居とのかかわりなどについて扱うこと。イについては,世界の特徴的な住居様式を取り上げ,気候風土と住居とのかかわり,生活様式や行...
イ 内容の(2)のアについては,人体寸法,動作寸法,作業寸法などを扱うとともに,間取りの基本であるゾーニング,動線,各室の配置と位置関係などについて扱うこと。イについては,住居の構造と材料に関する基礎的な事項を扱うこと。ウについては,健康で安全な室内環境の条件,室内環境整備のための...
ウ 内容の(3)のアについては,色彩,形態,材質感などを扱うとともに,各室の床,壁,天井,家具,カーテンなどについて扱うこと。イについては,インテリア計画の手順と表現技法を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,庭などの外部空間や住居と自然環境や社会環境とのかかわりなどについて扱うこと。イについては,子どもや高齢者などが安全に生活するための住空間の構成や維持管理などについて扱うこと。また,ウについては,家族の構成や状況の変化に応じた住居の間取りの変更やバリア...
オ 内容の(5)については,(2)から(4)までの各項目に関連する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第9 服飾文化
1 目標  服飾の変遷と文化,着装などに関する知識と技術を習得させ,服飾文化の伝承と創造に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 服飾の変遷と文化
ア 被服の起源と基本型
イ 日本の服飾
ウ 世界の服飾
(2) 着装
ア 着装の基本
イ 洋服の着装
ウ 和服の着装
(3) 服飾文化の伝承と創造
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)については,(1)と(2)の学習と関連付けて個人又はグループで適切な課題を設定させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,歴史的背景,気候,風土,文化などとのかかわりを扱うこと。ウについては,西洋の服飾を中心に取り上げ,歴史的背景,気候,風土,文化などとのかかわりを扱うこと。
イ 内容の(2)については,トータルコーディネートと社会生活上の着装のマナーについても扱うこと。
第10 ファッション造形基礎
1 目標  被服の構成,被服材料の種類や特徴など被服製作に関する知識と技術を習得させ,ファッション造形の基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 被服の構成
ア 人体と被服
イ 立体構成と平面構成
(2) 被服材料
ア 被服材料の特徴と性能
イ 用途に応じた被服材料の選択
(3) 洋服製作の基礎
ア 採寸
イ 型紙の基本
ウ デザインと材料の選択
エ 裁断
オ 仮縫いと補正
カ 縫製
キ 仕上げ
ク 着装
(4) 和服製作の基礎
ア 和服の構成と名称
イ 材料の選択
ウ 寸法の見積りと裁断
エ 縫製
オ 仕上げ
カ 着装
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)及び(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,人体と被服とのかかわり,人体を覆う被服の形,動作に適応した被服のゆるみなどについて扱うこと。イについては,立体構成と平面構成の特徴について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,繊維,糸,布を中心に扱うこと。イについては,布を中心に扱うこと。
第11 ファッション造形
1 目標  デザインや着用目的に応じたファッション造形の知識や技術を習得させ,ファッション製品を創造的に製作する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ファッション造形の要素
ア デザイン
イ 構成技法
ウ 材料
エ 縫製
(2) 洋服製作
ア デザインの選定
イ 材料の選択と取扱い
ウ パターンメーキングとアパレルCADの活用
エ 裁断
オ 仮縫いと補正
カ 縫製
キ 仕上げ
ク 着装
(3) 和服製作
ア 材料の選択
イ 裁断
ウ 縫製
エ 仕上げ
オ 着装
(4) 総合実習
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。
イ 内容の(4)については,個人又はグループで適切な課題を設定させ,実習をさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,立体裁断と平面製図の特徴や方法について,具体的な事例を通して扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,デザインに応じた材料の選択や取扱いについて扱うこと。ウについては,デザインに応じたパターンメーキングやアパレルCADシステムなどを扱うこと。
第12 ファッションデザイン
1 目標  ファッションデザインの基礎,発想と表現法などに関する知識と技術を習得させ,ファッションを創造的にデザインする能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ファッションデザインの基礎
ア 形態
イ 色彩
ウ 文様
エ 材質感
オ 要素の統一
(2) ファッションデザインの発想と表現法
ア デザインの発想
イ ファッションデザイン画
ウ 各種材料による表現
エ ファッションデザイン実習
(3) ファッションデザインと流行
ア 流行とブランド
イ 個性とデザイン
(4) ファッション産業
ア ファッション産業の仕組み
イ 消費者ニーズとファッション産業
ウ 商品企画
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)については,生徒の実態や学科の特色に応じて選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)についてはファッションデザインの造形要素の基礎的な事項をファッションイメージと関連付けて扱うこと。
イ 内容の(2)のイについては,基本プロポーションなど基礎的な表現手法から,素材表現などの発展的な表現手法へと段階的に扱うこと。ウについては,布などの材料を使ったピンワークやディスプレイなどを扱うこと。
ウ 内容の(4)のウについては,ファッションに関する情報収集から商品の企画及び販売までの活動を段階的に扱うこと。
第13 服飾手芸
1 目標  手芸の種類,特徴及び変遷,各種手芸の技法などに関する知識と技術を習得させ,手芸品を創造的に製作し,服飾に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 手芸の種類と特徴
(2) 手芸の変遷
(3) 服飾材料としての各種手芸の技法
(4) 手芸品の製作
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)については,安全に十分留意して用具や器具,薬品,染料などを取り扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,地域の伝統文化などとも関連付けて扱うこと。
イ 内容の(2)については,刺しゅう,編物,染色,織物及びその他の手芸の起源から現在に至るまでの変遷を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,刺しゅう,編物,染色,織物及びその他の手芸の中から選択して,基礎的な技法について扱うこと。
エ 内容の(4)については,服飾への活用を想定した手芸品の製作について扱うこと。
第14 フードデザイン
1 目標  栄養,食品,献立,調理,テーブルコーディネートなどに関する知識と技術を習得させ,食生活を総合的にデザインするとともに食育の推進に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 健康と食生活
ア 食を取り巻く現状
イ 食事の意義と役割
(2) フードデザインの構成要素
ア 栄養
イ 食品
ウ 料理様式と献立
エ 調理
オ テーブルコーディネート
(3) フードデザイン実習
ア 食事テーマの設定と献立作成
イ 食品の選択と調理
ウ テーブルコーディネートとサービスの実習
(4) 食育と食育推進活動
ア 食育の意義
イ 家庭や地域における食育推進活動
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)のイについては,地域の関係機関等との連携を図ること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,健康,栄養状態,食料事情,食の安全及び環境とのかかわりなどを扱うこと。イについては,食事の意義とおいしさ及び望ましい食習慣の形成並びに地域の食文化などを関連付けて扱うこと。
イ 内容の(2)のオ及び(3)のウについては,日本料理,西洋料理と中国料理のテーブルセッティングやサービスの基本的な考え方及び方法を扱うとともに,食事のテーマにふさわしいテーブルコーディネートやサービスの基本的な考え方及び方法を扱うこと。
ウ 内容の(4)のアについては,食育を推進することの重要性について扱うこと。イについては,学校家庭クラブ活動などを通して食育を推進する活動を行うこと。
第15 食文化
1 目標  食文化の成り立ち,日本と世界の食文化などに関する知識と技術を習得させ,食文化の伝承と創造に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食文化の成り立ち
(2) 日本の食文化
ア 食生活の変遷
イ 日常食,行事食,郷土料理
ウ 料理様式の発展
(3) 世界の食文化
ア 世界の料理の特徴と文化
イ 食生活の国際化
(4) 食文化の伝承と創造
(5) 調理師の業務と社会的役割
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(4)については,内容の(2)のイ及び(3)のアと関連付け,実習を中心として扱うこと。
イ 内容の(5)については,生徒の実態や学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,食文化の形成要因について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,日本の食生活の変遷について各時代ごとの特徴を概観させ,食生活の文化的な側面に着目させること。イについては,日常の食事と地域に伝わる行事食や郷土料理を取り上げ,食のもつ文化的,歴史的な側面について扱うこと。ウについては,伝統的な料理様式を取り上げ,その...
ウ 内容の(3)のアについては,世界の主な食文化圏とその料理の特徴の概要について扱うこと。
エ 内容の(4)については,食文化の伝承の重要性や新しい食文化を創造することの意義について扱うこと。
オ 内容の(5)については,食育の推進に果たす調理師の役割についても扱うこと。
第16 調 理
1 目標  様式別調理,大量調理などに関する知識と技術を習得させ,健康の維持・増進に寄与する食生活の充実向上を図るとともに,創造的に調理する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 調理の基礎
ア 調理の目的
イ 食品の性質
ウ 調理の種類と基本操作
(2) 調理用施設・設備,熱源及び調理機器
(3) 献立作成
ア 献立作成の意義
イ 栄養計算
(4) 様式別の献立と調理
ア 日本料理
イ 西洋料理
ウ 中国料理
エ その他の料理
(5) 目的別・対象別の献立と調理
ア 日常食
イ 行事食・供応食
ウ 病気時の食事
エ 幼児と高齢者の食事
(6) 大量調理
ア 大量調理の種類と特徴
イ 大量調理の組織と管理
ウ 献立作成と調理
(7) 食事環境とサービス
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(6)までについては,調理理論と関連付けて,実験・実習を中心として扱うこと。
イ 内容の(7)については,内容の(2)から(6)までとの関連を図って,サービス実習をさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,代表的な食品の調理上の性質について扱うこと。ウについては,加熱操作,非加熱操作及び調味の方法と特徴について扱うこと。
イ 内容の(2)については,家庭や特定給食施設などの厨《ちゅう》房設備と調理機器の安全で衛生的な取扱いに重点を置くこと。
ウ 内容の(3)については,献立作成の意義を理解させるとともに,性別,年齢,生活活動などに応じた適切な献立の作成について扱うこと。
エ 内容の(4)については,代表的な献立を取り上げ,様式別の食器,食卓構成,食卓作法なども扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,健康の維持・増進を考慮した日常食の献立と調理を扱うこと。イについては,代表的な行事を取り上げ,供応の目的に合った献立と調理を扱うこと。ウについては,流動食,軟食及び常食を扱うこと。エについては,幼児と高齢者の食事に関する留意事項を扱うこと。
カ 内容の(6)のアについては,各種給食を扱うこと。イについては,大量調理の組織と運営,食品の保管,調理作業管理,衛生管理などについて扱うこと。また,大量調理を担当する者の自覚と責任についても扱うこと。ウについては,学校や事業所などにおける給食の留意事項に重点を置いて扱うこと。
第17 栄 養
1 目標  栄養素の機能と代謝,各ライフステージにおける栄養,労働・スポーツと栄養などに関する知識を習得させ,健康の維持・増進を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 人体と栄養
ア 栄養と栄養素
イ 人体の構成成分と栄養素
ウ 食物の消化と吸収
(2) 栄養素の機能と代謝
ア 炭水化物
イ 脂質
ウ たんぱく質
エ 無機質
オ ビタミン
カ その他の成分
(3) 食事摂取基準と栄養状態の評価
ア エネルギー代謝
イ 食事摂取基準
ウ 栄養状態の評価
(4) ライフステージと栄養
(5) 生理と栄養
ア 労働,スポーツと栄養
イ 妊娠,授乳期の栄養
(6) 病態と栄養
ア 栄養障害と食事
イ 病態時の栄養
3 内容の取扱い
(1) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のウについては,食物の物理的消化,栄養素の化学的消化,吸収及び排泄《せつ》などの仕組みの概要について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,食物繊維の栄養的意義についても触れること。オについては,炭水化物,脂質及びたんぱく質の代謝と関連させて扱うこと。カについては,アからオ以外の生体調節機能成分について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,エネルギー代謝の基礎的な内容を扱うこと。イについては,食事摂取基準におけるエネルギーと代表的な栄養素を扱うこと。ウについては,個人及び集団の栄養状態の評価の意義と方法について扱うこと。
エ 内容の(4)については,乳幼児期,青少年期,成年期及び高齢期を取り上げ,各期の栄養の特徴とそれを満たす食事構成の概要を扱うこと。
オ 内容の(5)のアについては,生活活動強度や活動時間の差による生理的特徴,栄養上の配慮事項及び食事構成の概要を扱うこと。イについては,妊娠,授乳期の生理的特徴,栄養上の配慮事項及び食事構成の概要を扱うこと。
カ 内容の(6)については,栄養の過不足による病気と食事療法及び病態に応じた栄養と食事構成の概要を扱うこと。
第18 食 品
1 目標  食品の分類とその特徴,食品の表示,食品の加工と貯蔵などに関する知識と技術を習得させ,食品を適切に選択,活用して食生活の充実向上を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食品の分類とその特徴
ア 食品の成分と分類
イ 植物性食品とその加工品
ウ 動物性食品とその加工品
エ 油脂
オ 調味料,甘味料,香辛料及び嗜《し》好品
(2) 食品の表示
ア 食品の表示制度
イ 各種食品の表示
(3) 食品の加工と貯蔵
ア 食品の加工
イ 食品の貯蔵
(4) 食品の生産と流通
ア 食品の流通と食料需給
イ 食品の流通機構
3 内容の取扱い
(1) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,食品の成分の特徴による分類方法である食品群と,「日本食品標準成分表」を扱うこと。イ及びウについては,代表的な食品を扱うこと。エについては,加工油脂を含めて代表的な食品を扱うこと。オについては,代表的な食品の使用目的とその役割,性質,利用法などを扱うこ...
イ 内容の(2)のアについては,食品の表示にかかわる基本的な法規や制度の目的と概要を扱うこと。イについては,加工食品などの表示を具体的に扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,物理的加工,化学的加工及び微生物や酵素による加工の目的,方法及び成分の変化を扱うこと。イについては,代表的な貯蔵の方法についてその原理と特徴の概要を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,多様化する食品の生産と食料需給の概要を扱うこと。イについては,代表的な食品の流通機構の概要や食品の安全な流通を図るための仕組みを扱うこと。
第19 食品衛生
1 目標  食生活の安全と食品衛生対策など食品衛生に関する知識と技術を習得させ,安全で衛生的な食生活に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 食生活の安全と食品安全行政
(2) 食中毒とその予防
ア 細菌性食中毒とその予防
イ ウィルス性食中毒とその予防
ウ 化学物質による食中毒とその予防
エ 自然毒による食中毒とその予防
(3) 食品の汚染,寄生虫
ア 有害物質による食品の汚染とその予防
イ 寄生虫病とその予防
(4) 食品の変質とその防止
ア 微生物による変質とその防止
イ 化学的作用による変質とその防止
(5) 食品添加物
ア 食品添加物の使用目的と用途
イ 食品添加物の使用基準と表示
(6) 食品衛生対策
ア 衛生管理の方法
イ 食品衛生関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(6)のアについては,食品の衛生管理の方法を具体的に理解させるよう実験・実習を通して扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,食生活の安全を確保することの重要性やそのための食品安全行政の取組などについて扱うこと。
イ 内容の(2)については,具体的な事例を取り上げ,食中毒の特徴,症状,発生状況と汚染源,予防などを扱うこと。
ウ 内容の(4)については,食品の変質とその防止に関する基礎的な内容を扱うこと。
エ 内容の(5)については,食品添加物に関する法規と関連させて扱うこと。
オ 内容の(6)のアについては,食品の生産,加工,流通及び消費における衛生対策を扱うこと。イについては,食品衛生に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
第20 公衆衛生
1 目標  環境衛生,母子保健,学校保健など,集団の健康と公衆衛生に関する知識を習得させ,疾病の予防と健康づくりに寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 集団の健康と公衆衛生
ア 公衆衛生の意義
イ 保健衛生統計
(2) 公衆衛生関係法規
(3) 環境衛生
ア 現代の環境問題
イ 生活環境の保全
(4) 疾病の予防と健康管理
ア 生活習慣病と健康管理
イ 感染症の予防
ウ 精神保健
(5) 母子保健
ア 母性の保護と保健指導
イ 乳幼児の保健指導
(6) 学校保健
ア 学校保健管理
イ 健康教育
(7) 産業保健
ア 労働環境の整備
イ 労働者の健康管理
(8) 高齢者保健
ア 高齢者保健の現状
イ 健康管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(5)から(8)までについては,内容の(2)と関連付けて扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のイについては,人口動態統計,疾病統計及び国民健康・栄養調査などを取り上げ,集団の健康状態について扱うこと。
イ 内容の(2)については,公衆衛生に関する基本的な法規の目的と概要を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,現代の生活と自然環境とのかかわりについて具体的な事例を通して扱い,生活環境の保全のための方策を扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,生活習慣病の実態とその予防について具体的な事例を通して扱うこと。イについては,感染症の発生要因,予防対策,消毒法などの基礎的事項を扱うこと。ウについては,精神の健康を左右する要因と精神保健活動に関する基礎的事項を扱うこと。
オ 内容の(5)については,母性保健指導及び乳幼児保健指導について具体的な事例を扱うこと。
カ 内容の(6)については,学校における保健管理及び健康教育の意義と目的を扱うこと。
キ 内容の(7)については,職場の環境や作業条件と健康とのかかわりを扱うこと。
ク 内容の(8)については,高齢者の医療,福祉などと関連付けて扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 家庭に関する各学科においては,「生活産業基礎」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 家庭に関する学科においては,原則として家庭に関する科目に配当する 総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。また,実験・実習に当たっては,ホームプロジェクトを取り入れることもできること。
(3) 地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第6節 看   護
第1款 目標  看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,看護の本質と社会的な意義を理解させるとともに,国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 基礎看護
1 目標  看護の意義と保健・医療・福祉における看護の役割を理解させ,日常生活の援助及び診療における看護に関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに,看護を適切に行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 看護の意義と役割
ア 看護の対象の理解
イ 看護の意義
ウ 看護活動の分野
エ 看護職とその倫理
(2) 日常生活と看護
ア 日常生活の理解
イ 食生活の援助
ウ 排泄《せつ》の援助
エ 活動・運動の援助
オ 睡眠と休息の援助
カ 身体の清潔の援助
キ 衣生活の援助
ク 学習,生産的な活動,レクリエーションの援助
ケ 病床環境の調整
コ 安全と医療事故
(3) 診療と看護
ア フィジカルアセスメント
イ 診察・検査と看護
ウ 与薬
エ 罨《あん》法・保温
オ 褥《じょく》瘡の予防と手当て
カ 無菌法と院内感染の予防
キ 救急処置
ク 災害看護
(4) 看護活動の展開
ア 患者との人間関係
イ 疾病・障害の状態と看護
ウ 看護の展開
エ 看護活動の場における組織
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,望ましい看護観や職業観及び看護職としての倫理観を育成すること。
イ 内容の(2)及び(3)については,講義と実習の一体的な指導により,知識と技術が統合化されるようにすること。
ウ 内容の(4)のエについては,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,人間理解を基盤とする看護の基本的な概念及び保健・医療・福祉における看護の役割及び看護職としての使命と責任について扱うこと。
イ 内容の(2)については,患者の状態に応じた日常生活の援助をするための基礎的な知識と技術を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,診療における看護に関する基礎的な知識と技術を扱うこと。
エ 内容の(4)については,患者との適切な人間関係を形成するためのコミュニケーションの重要性とコミュニケーションの方法を扱うこと。また,看護の援助を計画的に実施し評価する看護活動の一連の過程及び看護活動の場における組織や看護体制を扱うこと。
第2 人体と看護
1 目標  看護を実践するために必要な人体に関する知識を習得させ,人体と生活及び環境との関係について理解させる。
2 内容
(1) 人体の構造と機能
ア 人体とその構成
イ 器官系の構成と働き
ウ 生体の恒常性とその維持
エ 人体の機能と生活行動
(2) 栄養
ア 栄養素と食品
イ 栄養と生命維持
ウ ライフステージと栄養
エ 病態と栄養
(3) 感染と免疫
ア 病原微生物の種類と特徴
イ 感染と人体の防御機構
ウ 滅菌と消毒
エ 病原微生物の検査
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,「疾病と看護」,「生活と看護」の内容構成を踏まえ,人間を身体的・精神的・社会的に統合された存在として理解を深めることができるように工夫すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,各器官系を構成する器官の構造と機能について,基本的な生活行動と関連させて扱うこと。なお,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
イ 内容の(2)については,生命維持のための栄養の生理,食習慣と健康及び食事療法の基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,主な病原微生物の種類と特徴及び免疫の仕組みの基礎的な内容を扱うこと。
第3 疾病と看護
1 目標  看護を実践するために必要な疾病,治療及び薬物に関する知識を習得させ,これらと疾病からの回復を促進させるための看護との関連について理解させる。
2 内容
(1) 疾病の成り立ちと回復の過程
ア 疾病の成り立ち
イ 回復の過程
ウ 疾病と検査
エ 系統別疾患
(2) 薬物と薬理
ア 薬物の作用
イ 薬物と生体の反応
ウ 薬物の管理
エ 薬物治療
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,「人体と看護」,「生活と看護」の内容構成を踏まえ,人間を身体的・精神的・社会的に統合された存在として理解を深めることができるように工夫すること。
イ 内容の(1)のエ及び(2)のエについては,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,病理及び主な疾患の病態生理について,疾病からの回復の過程を含めて扱うこと。
イ 内容の(2)については,薬理に関する基礎的な内容を扱うとともに,基本的な薬物について臨床での活用と関連させて扱うこと。
第4 生活と看護
1 目標  看護を実践するために必要な精神保健,生活者の健康及び社会保障制度に関する知識を習得させ,社会生活における医療と保健及び福祉との関係について理解させる。
2 内容
(1) 精神保健
ア 心の働きと発達
イ 心の健康
ウ ストレスとその対処
エ 精神保健活動
(2) 生活と健康
ア 生活環境と健康
イ 人々の生活と健康
ウ ヘルスプロモーションと公衆衛生
(3) 社会保障制度と福祉
ア 社会保障と社会福祉
イ 保健医療福祉制度
ウ 保健医療福祉関係法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,「人体と看護」,「疾病と看護」の内容構成を踏まえ,人間を身体的・精神的・社会的に統合された存在として理解を深めることができるように工夫すること。
イ 内容の(2)のウについては,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,性の発達と心の健康との関連も扱うこと。
イ 内容の(2)については,生活環境や生活行動と健康との関連及びヘルスプロモーションや公衆衛生の基本的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,社会保障及び社会福祉の理念と基本的な制度を扱うこと。ウについては,看護及び看護活動と関連の深い保健医療福祉等に関する法規の概要を扱うこと。
第5 成人看護
1 目標  成人の心身,生活,保健及び疾病について理解させ,成人の看護に関する知識と技術を習得させるとともに,その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 成人の生活・健康の特徴と看護
ア 生活と健康の特徴
イ 健康問題の特徴
ウ 成人期の疾患の特徴
エ 成人看護の特徴
(2) 機能障害と看護
ア 循環機能障害と看護
イ 呼吸機能障害と看護
ウ 栄養摂取・代謝障害と看護
エ 内部環境調節障害と看護
オ 生体防御機能障害と看護
カ 感覚機能障害と看護
キ 認知機能・コミュニケーション障害と看護
ク 運動機能障害と看護
ケ 排泄《せつ》機能障害と看護
コ 性機能障害と看護
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,必要に応じて実習を行い,成人の特質に応じた基本的な看護の方法を習得させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,成人の成長発達に伴う身体的変化と精神的・社会的発達,生活の特徴,健康問題などとそれに関連する成人の看護の特徴について扱うこと。
イ 内容の(2)については,身体の様々な機能障害とそれがもたらす日常生活の制限と治療にかかわる看護の知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。なお,学科の特色に応じて,その概要を扱う程度とすることができること。
第6 老年看護
1 目標  高齢者の加齢,生活,保健及び疾病について理解させ,高齢者の看護に関する知識と技術を習得させるとともに,その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 老年期の生活と健康
ア 老年期の理解
イ 身体的・精神的・社会的機能の変化
ウ 日常生活の特徴
エ 健康状態の多様性とその課題
(2) 高齢者の保健医療福祉の動向
ア 高齢者を取り巻く社会
イ 高齢者の保健医療福祉施策の概要
(3) 高齢者の日常生活の障害と看護
ア 生活に視点を置いた看護
イ 高齢者のフィジカルアセスメント
(4) 高齢者の代表的な障害と看護
ア 視覚・聴覚障害と看護
イ コミュニケーション障害と看護
ウ 排泄《せつ》障害と看護
エ 日常生活動作の障害と看護
オ 認知症・精神障害と看護
カ 骨粗鬆《しょう》症と看護
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)から(4)までについては,必要に応じて実習を行い,高齢者の特性に応じた基本的な看護の方法を習得させること。
イ 内容の(4)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,高齢者を身体的,精神的,社会的側面など多様な視点から理解し,人間としての尊厳を保ち,自立した生活が送れるよう支援することの重要性について扱うこと。
イ 内容の(2)については,高齢者を支える基本的な社会保障制度や福祉制度について扱うこと。また,社会構造の変化や高齢化の進展に伴う高齢者の保健医療福祉の問題について扱うこと。
ウ 内容の(3)及び(4)については,老化と疾病の程度に応じた老年看護の必要性とその方法の基礎的な内容について扱うこと。
第7 精神看護
1 目標  精神看護の意義と役割及び精神に障害のある人の看護の実際を理解させ,精神看護に関する知識と技術を習得させるとともに,その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 精神の健康と看護
ア 精神の構造と機能
イ 精神看護の基本概念
(2) 精神医療の歴史と精神保健福祉
ア 精神医療看護の変遷
イ 地域における精神保健医療福祉と看護
ウ 地域における生活支援
(3) 精神疾患と看護
ア 主な症状と看護
イ 検査及び治療と看護
ウ 主な精神疾患と看護
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,精神の健康の保持増進及び精神障害時の看護を統合的に学習できるようにすること。
イ 内容の(3)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,精神の健康に関する基礎的な内容について扱うこと。また,精神看護の基礎的な知識や人間関係の成立過程,リエゾン精神看護などについて扱うこと。
イ 内容の(2)については,精神医療看護の歴史を通して精神に障害のある人の人権や精神保健医療における看護の役割,倫理的配慮について扱うこと。また,地域で生活していくための支援システムや必要な援助についても扱うこと。
ウ 内容の(3)については,精神症状を有する人に対する看護に関する知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第8 在宅看護
1 目標  在宅看護の意義と役割及び看護の実際を理解させ,在宅での看護に関する知識と技術を習得させるとともに,その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 在宅看護の意義と役割
ア 在宅看護の必要性と対象
イ 在宅看護の場
ウ 訪問看護活動の形態
(2) 在宅療養者と家族への支援
ア 訪問看護の準備
イ 在宅における日常生活
ウ 訪問看護の実際
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,看護に関する各科目において習得した内容をもとに学習できるようにすること。また,在宅療養者とその家族に対するクオリティー・オブ・ライフを重視した在宅看護の特徴が学習できるようにすること。
イ 内容の(2)については,講義と実習の一体的な指導により,知識と技術が統合化されるようにすること。
ウ 内容の(2)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のウについては,在宅看護活動,組織的支援活動及びそれに携わる他職種と協働する中での看護の役割も扱うこと。
イ 内容の(2)については,在宅療養者の日常生活への援助とその家族の生活の状態に応じた援助をするための知識と技術に関する基礎的な内容及び診療の補助業務について扱うこと。ウについては,在宅看護における終末期の支援技術についても扱うこと。
第9 母性看護
1 目標  母性の特質,生活,保健及び疾病について理解させ,母性の看護に関する知識と技術を習得させるとともに,その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 母性の健康と看護
ア 母性看護の意義
イ 母子の保健と福祉
ウ 人間の性と生殖
(2) 母性の看護
ア 女性のライフステージ各期の特徴と看護
イ 周産期における看護
ウ 周産期の異常と看護
(3) 新生児の看護
ア 新生児の生理と看護
イ 新生児期の異常と看護
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2),(3)については,必要に応じて実習を行い,母性看護の対象及び新生児の特質に応じた基本的な看護の方法を習得させること。
イ 内容の(2)のウ,(3)のイについては,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,母性看護の対象となる人の健康と母性看護の基本的な概念について扱うこと。イについては,母子保健の現状と母子の保健・福祉に関する基本的な法規や制度の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,母性の健康及び妊婦,産婦,褥《じょく》婦に対する看護に関する知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,新生児に対する看護に関する知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第10 小児看護
1 目標  小児の特質,生活,保健及び疾病について理解させ,小児の看護に関する知識と技術を習得させるとともに,その看護を行うために必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 小児の健康と看護
ア 小児看護の意義
イ 小児の保健と福祉
(2) 小児の成長・発達と看護
ア 小児の成長・発達
イ 小児の日常生活と看護
(3) 健康問題のある小児と看護
ア 健康問題のある小児と家族の看護
イ 主な症状と看護
ウ 急性期にある小児の看護
エ 慢性期にある小児の看護
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)及び(3)については,必要に応じて実習を行い,小児の特質に応じた基本的な看護の方法を習得させること。
イ 内容の(3)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,小児の健康と小児看護の基本的な概念について扱うこと。イについては,小児保健の現状と小児の保健・福祉に関する基本的な法規や制度の概要を扱うこと。
イ 内容の(2)については,小児期の成長・発達に関する基礎的な内容と小児の日常生活,家族の子どもに対するかかわり方や生活指導,育児における家族の役割などについて看護と関連付けて扱うこと。
ウ 内容の(3)については,健康問題のある小児とその家族に対する看護に関する知識と技術について基礎的な内容を扱うこと。
第11 看護の統合と実践
1 目標  看護に関する各科目において習得した内容を臨床で活用できるよう,知識と技術の統合を図るとともに,看護の専門職として必要な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 看護活動と組織
ア 保健医療福祉に携わる人々
イ 関係職種との連携
ウ 医療施設における看護組織
エ 国際協力
(2) 医療安全
ア 医療事故発生のメカニズム
イ 医療事故防止の考え方
ウ 医療安全への取組み
エ 医療従事者の法的責任
(3) 災害看護
ア 災害看護の意義
イ 災害各期の対応と看護
ウ 災害看護における心のケア
(4) 統合実践
ア 看護計画の立案と評価
イ 実践への展開
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,臨床実践に近い状況を想定した実習を取り入れること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,チーム医療及び他職種との協働の中で看護師としてのメンバーシップ及びリーダーシップについて扱うこと。また,看護のマネジメントと国際社会における諸外国との協力の重要性について扱うこと。
イ 内容の(2)については,医療の安全確保に必要な基礎的な知識を扱うこと。また,具体的な事例を通して,安全の確保に関する看護師の役割,責任及び倫理について扱うこと。
ウ 内容の(3)については,災害直後から支援できる看護の基礎的な知識や心的外傷後ストレス障害などの心のケアについて扱うこと。
エ 内容の(4)については,看護援助を必要とする患者の設定を臨床に即して行い,その看護過程の展開と実践を行うこと。
第12 看護臨地実習
1 目標  看護に関する各科目において習得した知識と技術を臨床の場で活用し実践する経験を通して,看護観をはぐくみ,問題解決の能力を養うとともに,チーム医療に携わる様々な職種の役割及び保健医療福祉との連携・協働について理解し,臨床看護を行うために必要な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 基礎看護臨地実習
ア 医療施設の機能と看護の役割
イ 患者の理解
ウ 看護におけるコミュニケーション
エ 日常生活の援助
オ 看護の展開
(2) 領域別看護臨地実習
ア 成人看護臨地実習
イ 老年看護臨地実習
ウ 小児看護臨地実習
エ 母性看護臨地実習
オ 精神看護臨地実習
(3) 統合実践看護臨地実習
ア 在宅看護臨地実習
イ 看護の統合と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,生徒が主体的に設定した看護に関する課題について,問題解決的な学習をさせるようにすること。
イ 指導に当たっては,臨床の場における学習の効果を高めるために,事前及び事後の指導を適切に行うこと。また,医療事故などの防止及び個人情報保護に関する指導を徹底し,安全と衛生に十分留意すること。
ウ 内容の(1)のオ,(2)及び(3)については,学科の特色に応じて,扱わないことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,看護実践の基礎として必要な医療施設等の機能と看護の役割,患者の総合的な把握及び看護におけるコミュニケーションの重要性,患者の状態に応じた日常生活の援助の方法を扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,慢性期や急性期,回復期にある患者の看護の体験を通して看護の理論と実践を結び付け,成人に対する看護の特質と個別性について扱うこと。イについては,老年期の患者の看護の体験を通して看護の理論と実践を結び付け,老年期の特色と看護の特質について扱うこと。ウにつ...
ウ 内容の(3)については,看護に関する知識と技術を統合させるよう,チーム医療に携わる他職種や保健医療福祉との連携・協働などを含め,臨床実践の中で必要な基礎的な知識と技術を扱うこと。アについては,在宅における訪問看護や地域における医療看護活動などの実習を行うこと。イについては,臨床...
第13 看護情報活用
1 目標  社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させるとともに,情報の活用に関する知識と技術を習得させ,看護の分野で情報及び情報手段を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報機器と情報の活用
ア 生活と情報の活用
イ 情報機器の活用分野
ウ 情報通信ネットワーク
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報の価値とモラル
イ 情報のセキュリティ管理
(3) 看護と情報機器の活用
ア 看護における情報機器活用の目的と意義
イ 個人情報の管理
ウ 保健医療福祉の現場における看護情報システム
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,看護に関する題材やデータなどを用いた実習を通して,看護の分野において情報を主体的に活用できるようにすること。また,他の看護に関する各科目と関連付けて指導すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,情報化の進展が生活や社会に及ぼす影響,情報の意義や役割及び情報機器の活用分野の概要を扱うとともに,情報通信ネットワークを活用した情報の収集,処理,分析及び発信について体験的に扱うこと。
イ 内容の(2)については,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラル及び情報通信ネットワークシステムにおけるセキュリティ管理の重要性について扱うこと。
ウ 内容の(3)については,保健医療福祉サービス現場における情報の意義や役割及びコンピュータや医療用電子機器の活用の概要について扱うこと。アについては,医療用電子機器など測定機器の使用について扱うこと。イについては,保健医療福祉の現場における個人情報の管理の実際と重要性について扱う...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 看護に関する各学科においては,「基礎看護」及び「看護臨地実習」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 看護に関する各学科においては,原則として看護に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(3) 地域や医療機関,産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に従い,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第7節 情   報
第1款 目標  情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに,情報社会の諸課題を主体的,合理的に,かつ倫理観をもって解決し,情報産業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 情報産業と社会
1 目標  情報産業と社会とのかかわりについての基礎的な知識と技術を習得させ,情報産業への興味・関心を高めるとともに,情報に関する広い視野を養い,情報産業の発展に寄与する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報化と社会
ア 社会の情報化
イ 情報化の進展と情報産業の役割
(2) 情報産業と情報技術
ア 情報産業を支える情報技術
イ 情報産業における情報技術の活用
(3) 情報産業と情報モラル
ア 情報技術者の業務と責任
イ 情報モラルと情報セキュリティ
ウ 情報産業と法規
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,産業現場の見学や情報産業における具体的な事例を通して,情報産業の業務内容やそこで働くことの意義について理解させること。また,情報技術者が社会において果たしている役割について理解させること。
イ 指導に当たっては,社会の情報化の進展が生活に及ぼす影響について具体的な事例を通して理解させるとともに,情報産業が社会の情報化に果たす役割の重要性について考えさせること。また,情報産業における情報モラルについて討議するなど生徒が主体的に考える活動を取り入れること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,情報伝達手段の変遷についても扱うこと。イについては,これからの学習を進めるための指針を与えるために,情報産業の業務内容やそこで働く情報技術者の役割について扱うこと。
イ 内容の(2)については,学校や生徒の実態に応じて,適切な情報技術を選択し,実習を中心にして扱うこと。アについては,基本的なハードウェア,ソフトウェア及び情報通信ネットワークに関する基礎的な知識と技術について扱うこと。イについては,情報産業の業務内容と関連付けながら情報の収集,処...
ウ 内容の(3)のアについては,技術や情報の守秘義務や法令遵守などの情報技術者としての使命と責任について扱うこと。イについては,情報セキュリティの管理を適切に行うために必要な基礎的な知識と技術について扱うとともに,情報セキュリティ対策の重要性について扱うこと。ウについては,情報産業...
第2 課題研究
1 目標  情報に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 調査,研究,実験
(2) 作品の制作
(3) 産業現場等における実習
(4) 職業資格の取得
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(4)までの中から個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(4)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 課題研究の成果について発表する機会を設けるようにすること。
第3 情報の表現と管理
1 目標  情報の表現と管理に関する基礎的な知識と技術を習得させ,情報を目的に応じて適切に表現するとともに,管理し活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報の表現
ア 情報と表現の基礎
イ 情報の表現技法
ウ 情報の発信
(2) 情報の管理
ア ドキュメンテーション
イ 情報の管理
ウ コンピュータによる情報の管理と活用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,情報の表現と管理にコンピュータを積極的に活用しようとする主体的な態度を身に付けさせること。また,具体的な事例を通して,情報を扱う上での個人の責任について理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,文字,図形,音などのコミュニケーションを行う際のメディアを取り上げ,それぞれの特性と役割について扱うこと。イについては,アプリケーションソフトウェアを活用した基本的な情報の表現技法について扱うこと。また,レイアウトや配色などの視覚表現に関するデザイン...
イ 内容の(2)のアについては,情報の記録,管理や伝達のために文書化することの重要性及び実践的な文書の作成方法について扱うこと。イについては,情報を目的に応じて分類し,整理し,及び保存するために必要な基礎的な知識と技術を扱うこと。また,情報セキュリティに配慮した情報の管理手法につい...
第4 情報と問題解決
1 目標  情報と情報手段を活用した問題の発見と解決に関する基礎的な知識と技術を習得させ,適切に問題解決を行うことができる能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 問題解決の概要
ア 問題の発見から解決までの流れ
イ 問題解決の実際
(2) 問題の発見と解決
ア データの収集
イ データの整理
ウ データの分析
エ 最適化
(3) 問題解決の過程と結果の評価
ア 評価の方法
イ 評価の実際
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用した問題の発見から解決までの過程において必要とされる知識と技術について理解させること。また,適切な解決方法を用いることの重要性について考えさせるとともに,問題解決の手法を適切に選択する...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,問題の発見から解決までの一連の作業内容を取り上げ,目的に応じた作業や分析方法の選択・実施などを行うために必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。イについては,問題解決の手法や考え方が情報産業でどのように活用されているかを理解させるために,情報産業に...
イ 内容の(2)のアについては,データの収集方法として質問紙調査法や面接法などについて扱うこと。イについては,データの特性に応じてデータを整理し,及び保存する方法について扱うこと。ウについては,問題を発見するために行うデータ分析に必要な記述統計,確率,分布などについて扱うこと。エに...
ウ 内容の(3)のアについては,問題の発見から解決までの過程及び結果の評価に必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。イについては,問題解決の過程と結果の評価が情報産業で実際にどのように行われているかを理解させるために,情報産業で実際に行われている問題解決の過程と結果の評価にかかわ...
第5 情報テクノロジー
1 目標  情報産業を支える情報テクノロジーの基礎的な知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ハードウェア
ア コンピュータの構造と内部処理
イ 周辺機器とインタフェース
(2) ソフトウェア
ア オペレーティングシステムの仕組み
イ 応用ソフトウェアの仕組み
ウ 情報コンテンツに関する技術
(3) 情報システム
ア 情報システムの形態
イ ネットワーク
ウ データベース
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,学校や生徒の実態に応じて,適切な情報技術を選択し,実習を中心にして扱うこと。
イ 指導に当たっては,具体的な事例を通して,情報技術の歴史的な変遷及び国際標準や業界標準となっている技術について扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,家庭電化製品などへの組込みについても触れること。
イ 内容の(2)のアについては,オペレーティングシステムの役割や重要性及びファイルシステムなどの構造や機能について扱うこと。イについては,応用ソフトウェア,開発環境及びユーザインタフェースを取り上げ,それぞれの特徴について扱うこと。ウについては,静止画,動画,音などを取り上げ,ファ...
ウ 内容の(3)のアについては,社会で実際に活用されている情報システムを取り上げ,その形態にとどまらず,仕組みの全体像について扱うこと。イについては,ネットワークの種類及び概要並びにプロトコルなどのネットワークで使われている基礎的な技術について扱うこと。ウについては,データベースの...
第6 アルゴリズムとプログラム
1 目標  アルゴリズムとプログラミング及びデータ構造に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) アルゴリズムの基礎
ア アルゴリズムの基本要素
イ 処理手順の図式化
(2) プログラミングの基礎
ア プログラムの構成
イ 基本的な命令文
ウ プログラミング
(3) 数値計算の基礎
ア 基本的な数値計算
イ 実践的な数値計算
(4) データの型と構造
ア データの基本的な型と構造
イ データ構造とアルゴリズム
(5) アルゴリズム応用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,アルゴリズムに関する知識と表現技法を習得させるとともに,問題の内容に応じてアルゴリズムを適切に選択し,改善していくことの重要性について理解させること。
イ 指導に当たっては,学校や生徒の実態に応じて,適切なプログラム言語などを選択すること。
ウ 内容の(2)については,プログラム言語の規則の習得に偏ることのないように論理的な思考に関する学習を重視すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,アルゴリズムを表現するための順次,選択及び繰り返しの基本的な構造について扱うこと。イについては,流れ図や構造化チャートなどを取り上げ,アルゴリズムの図式化に必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,指導するプログラム言語の特徴や記述法などについて扱うこと。イについては,指導するプログラム言語の基本的な命令文について扱うこと。ウについては,効果的なプログラム開発の技法について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,分散や標準偏差を取り上げ,基礎的な数値計算のアルゴリズムとプログラムについて扱うこと。イについては,コンピュータを利用した数値計算において計算結果に誤差が生じることやアルゴリズムを工夫して誤差を減らす方法について扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,データの型として数値型,文字型及び論理型並びにデータの構造としてレコード及び配列について扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,データ構造の選択と効率的なアルゴリズムについて扱うこと。
オ 内容の(5)については,整列や探索などを取り上げ,効率的なアルゴリズムとプログラムの開発技法について扱うこと。
第7 ネットワークシステム
1 目標  情報通信ネットワークシステムに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) ネットワークの基礎
ア データ通信の仕組みと働き
イ プロトコル
ウ 関連技術
(2) ネットワークの設計と構築
ア ネットワークの分析 
イ ネットワークの設計
ウ ネットワークの構築
(3) ネットワークの運用と保守
ア ネットワークの運用管理
イ ネットワークの保守
ウ ネットワークの障害管理
(4) ネットワークの安全対策
ア 情報セキュリティポリシー
イ 不正行為とその対策
ウ ネットワーク利用者の啓発
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,ネットワークシステムの全体像について情報通信ネットワークシステムの設計と運用・保守の視点から理解させるとともに,通信回線と関連機器のハードウェアの概要について理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,データ通信の基本構成,伝送方式,接続方式などについて扱うこと。イについては,プロトコルの基本的な仕組みと機能について扱うこと。ウについては,ネットワーク機器やネットワークの構造などについて扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,ネットワークシステムの要求分析及びそのための必要条件について扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,ネットワークシステムの設計の基礎的な内容について扱うこと。ウについては,効率的なネットワークの構築技法について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,ネットワークの構成管理,運転管理及びセキュリティ管理を取り上げ,ネットワークの運用管理の具体的な手法と重要性について扱うこと。イについては,ネットワークの定期保守,事後保守などを取り上げ,ネットワークの保守の具体的な手法と重要性について扱うこと。ウに...
エ 内容の(4)のアについては,具体的な事例を通して,人為的過失や自然災害などに対する安全対策に関する基本方針の役割や重要性について扱うこと。イについては,データの破壊,不正アクセスなどを取り上げ,防止策や管理方法について扱うこと。ウについては,情報セキュリティについてのネットワー...
第8 データベース
1 目標  データベースに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) データベースシステムの概要
ア データベースの概要
イ データベースシステムの活用
(2) データベースの設計とデータ操作
ア データモデル
イ データの分析とモデル化
ウ 正規化
エ データ操作
(3) データベースの操作言語
ア データベースの定義
イ データベースの操作
(4) データベース管理システム
ア データベース管理システムの働き
イ データベースの運用と保守
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,データベースシステムの全体像について,データベースシステムの設計,操作,運用及び保守の視点から理解させること。
イ 指導に当たっては,学校や生徒の実態に応じて,適切なデータベース管理システムを選択すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,データベースの機能,仕組み,設計及び操作の概要について扱うこと。イについては,在庫管理システムや文書管理システムなどを取り上げ,データベースの有用性とデータベースシステムの具体的な活用状況について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,階層モデルやリレーショナルモデルなどを取り上げ,データモデルの種類や特徴について扱うこと。ウについては,第一正規化から第三正規化までを取り上げ,正規化の内容や必要性について扱うこと。エについては,選択,射影,結合などを取り上げ,データ操作の基本的な概...
ウ 内容の(3)のアについては,データベースの意義と目的について扱うこと。イについては,問い合せ,結合,副問合せ,更新及び削除を取り上げ,データベースの基本的な操作について扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,データベース定義機能,データベース制御機能などデータベース管理システムが提供する機能を取り上げ,それぞれの働きと役割について扱うこと。イについては,データベースシステムの運用管理,障害管理,セキュリティ管理などを取り上げ,データベースの運用と保守に必...
第9 情報システム実習
1 目標  情報システムの開発に関する知識と技術を実際の作業を通して習得させ,総合的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報システムの開発の概要
ア 情報システムの開発の基礎
イ 情報システム化の技法
(2) 情報システムの設計
ア 要求定義
イ 外部設計
ウ 内部設計
エ プログラム設計とプログラミング
オ テストとレビュー
(3) 情報システムの運用と保守
(4) 情報システムの開発と評価
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,著作権などの取扱いにも留意し,実習を通して,情報システムを開発するための一連の作業を理解させること。
イ 指導に当たっては,学校や生徒の実態及び開発する情報システムに応じて,適切なプログラム言語を選択すること。
ウ 内容の(2)については,構造化設計とオブジェクト指向設計の考え方について理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,ウォーターフォールやプロトタイピングなどを取り上げ,情報システムの開発の工程内容や特徴及びライフサイクルについて扱うこと。イについては,情報システムの対象となる業務と工程のモデルの作成,システム構成や機能の分析及び設計に利用される代表的な技法について...
イ 内容の(2)のアについては,要求定義書を,イについては外部設計書を,ウについては内部設計書を取り上げ,それぞれの作成に関する一連の作業と意義や目的について扱うこと。エについては,構造化設計やオブジェクト指向設計を取り上げ,プログラム設計からプログラミングまでの工程について扱うこ...
ウ 内容の(4)については,情報システムの開発の過程や結果の評価の意義や目的及び重要性について扱うこと。
第10 情報メディア
1 目標  情報メディアに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) メディアの基礎
ア メディアの定義と機能
イ メディアの種類と特性
(2) 情報メディアの特性と活用
ア 情報メディアの種類と特性
イ 情報メディアの活用
(3) 情報メディアと社会
ア 情報メディアが社会に及ぼす影響
イ 情報メディアと情報産業
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,情報伝達やコミュニケーションの目的に応じて情報メディアを適切に選択し,効果的に活用するための知識と技術を身に付けさせるとともに,情報メディアの社会や情報産業における役割や影響について,著作権などの知的財産の取扱いにも留意して理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,メディアが社会や情報産業に果たしている役割について扱うこと。イについては,情報メディア,表現メディア及び通信メディアを取り上げ,それぞれのメディアの特徴や働きについて扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,新聞,テレビ,電話などを取り上げ,それぞれの情報メディアの特徴や働きについて扱うこと。イについては,情報の収集,分析,発信などにおいて情報メディアを効果的に活用するために必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,情報メディアの変遷と今後の展望についても扱うこと。
第11 情報デザイン
1 目標  情報デザインに関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報デザインの基礎
ア 情報デザインの意義
イ 情報デザインの条件
(2) 情報デザインの要素と構成
ア 情報デザインの要素
イ 表現と心理
ウ 意味の演出
エ 要素の構成
(3) 情報デザインと情報社会
ア 情報デザインの実際
イ 人と情報デザイン
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,情報デザインに関する知識と技術を習得させること。また,手作業による情報デザインの作業を取り入れるなどして,総合的な表現力と造形力を身に付けさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,適切な情報伝達やコミュニケーションの要件及び手法を取り上げ,情報デザインの目的や役割及び重要性について扱うこと。イについては,分かりやすい情報伝達やコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,形態,色彩,光などを取り上げ,それぞれの特徴や働きについて扱うこと。イについては,情報デザインの意図を適切に表現するための心理学的な知識と技術について扱うこと。ウについては,情報デザインを通して作者が伝えようとしている考えや意味について扱うこと。エに...
ウ 内容の(3)のアについては,作者の意図を効果的に伝達するために,社会や情報産業における情報デザインの具体的な活用状況について扱うこと。イについては,コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫,高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などを取り...
第12 表現メディアの編集と表現
1 目標  コンピュータによる表現メディアの編集と表現に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 表現メディアの種類と特性
ア 文字
イ 図形
ウ 静止画
エ 音
オ 動画
(2) コンピュータグラフィックスの制作
ア コンピュータグラフィックスの編集
イ コンピュータグラフィックスによる表現
(3) 音・音楽の編集と表現
ア 音・音楽の編集
イ 音・音楽による表現
(4) 映像の編集と表現
ア 映像の編集
イ 映像による表現
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,学校や生徒の実態に応じて,適切なアプリケーションソフトウェアを選択し,実習を通して,コンピュータによる表現メディアの処理にかかわる技法を著作権などの知的財産の取扱いにも留意して習得させること。
イ 内容の(2)から(4)までについては,学校や生徒の実態に応じて,選択して扱うことができること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,具体的な事例を通して,それぞれの表現メディアの特性やディジタル化に関する基本的な原理について扱うこと。オについては,アニメーションについても扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,写真やイラストレーションなどを取り上げ,それぞれの特性やコンピュータによる編集に必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。イについては,立体図形の表現の視点から,モデルの種類と特徴,モデルの生成法などについて扱うこと。
ウ 内容の(3)及び(4)については,アプリケーションソフトウェアを利用した素材の取り込みや編集及び作品の作成に必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
第13 情報コンテンツ実習
1 目標  情報コンテンツの開発に関する知識と技術を実際の作業を通して習得させ,総合的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報コンテンツ開発の概要
ア 情報コンテンツ開発の基礎
イ 開発工程と管理
(2) 要求分析と企画
ア 要求分析
イ 企画
(3) 情報コンテンツの設計と制作
ア 情報コンテンツの設計
イ 情報コンテンツの制作
(4) 運用と評価
ア 情報コンテンツの運用と保守
イ 情報コンテンツの評価と改善
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,実習を通して,著作権などの知的財産の取扱いにも留意して,情報コンテンツを開発するための一連の作業を理解させること。
イ 指導に当たっては,学校や生徒の実態及び開発する情報コンテンツに応じて,適切な規格,技術及び技法を選択すること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,情報コンテンツの開発にかかわる産業の現状を取り上げ,情報コンテンツの開発工程やその特徴について扱うこと。イについては,開発工程におけるコスト管理,進捗《ちょく》管理などを取り上げ,それぞれの意義や役割及び重要性について扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,面接法やブレインストーミングを取り上げ,利用者の要求や市場の動向などを調査・分析する手法について扱うこと。イについては,利用者の要求にこたえられる企画と提案を行うために必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,概要設計や詳細設計を取り上げ,仕様を確定するに当たって設計書の作成が重要であることについて扱うこと。イについては,学校や生徒の実態に応じた情報コンテンツの開発について扱うこと。
エ 内容の(4)のイについては,情報コンテンツの評価と改善の意義や目的及び重要性について扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 情報に関する各学科においては,「情報産業と社会」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 情報に関する各学科においては,原則として情報に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(3) 地域や産業界との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
3 実験・実習を行うに当たっては,施設・設備の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,事故防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第8節 福   祉
第1款 目標  社会福祉に関する基礎的・基本的な知識と技術を総合的,体験的に習得させ,社会福祉の理念と意義を理解させるとともに,社会福祉に関する諸課題を主体的に解決し,社会福祉の増進に寄与する創造的な能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 社会福祉基礎
1 目標  社会福祉に関する基礎的な知識を習得させ,現代社会における社会福祉の意義や役割を理解させるとともに,人間としての尊厳の認識を深め,社会福祉の向上を図る能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 社会福祉の理念と意義
ア 生活と福祉
イ 社会福祉の理念
ウ 人間の尊厳と自立
(2) 人間関係とコミュニケーション
ア 人間関係の形成
イ コミュニケーションの基礎
ウ 社会福祉援助活動の概要
(3) 社会福祉思想の流れと福祉社会への展望
ア 外国における社会福祉
イ 日本における社会福祉
ウ 地域福祉の進展
(4) 生活を支える社会保障制度
ア 社会保障制度の意義と役割
イ 生活支援のための公的扶助
ウ 児童家庭福祉と社会福祉サービス
エ 高齢者福祉と介護保険制度
オ 障害者福祉と障害者自立支援制度
カ 介護実践に関連する諸制度
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,対人援助に必要な社会福祉援助活動の概要を理解させること。
イ 内容の(3)については,欧米や日本において社会福祉思想が発展してきた過程を理解させること。また,地域福祉の考え方や進展,近年の外国の状況などを扱い,国際的な視点で社会福祉をとらえられるようにすること。
ウ 内容の(4)については,日常生活と社会保障制度との関連について考えさせるとともに,対人援助の視点から福祉に関する支援が行われる必要性を理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,家庭生活の機能や概要,人間の生活と社会とのかかわり及び少子高齢化の進行と介護の社会化との関連について扱うこと。イについては,社会福祉の在り方や理念を自立生活支援の視点からとらえさせ,国民生活との関連について具体的事例を通して扱うこと。ウについては,人...
イ 内容の(2)のアについては,対人援助に必要な人間の理解や人間関係を構築するための技法などについて扱うこと。イについては,対人関係形成のためのコミュニケーションの持つ意義や役割,コミュニケーションの基礎的な技法などを扱うこと。ウについては,社会福祉援助活動の持つ意義や役割など概要...
ウ 内容の(3)のアについては,英国やアメリカ合衆国における社会福祉思想の発展の概要を扱うとともに,スウェーデンやデンマークなどにおける社会福祉思想及びアジア地域の福祉の状況も扱うこと。イについては,日本における社会福祉思想の発展について具体的に扱うこと。ウについては,地域福祉の意...
エ 内容の(4)のアについては,日本の社会保障制度の意義や概要について,日本国憲法と関連付けて扱うこと。イについては,生活保護制度を中心に公的扶助を扱うこと。ウについては,少子化対策についても扱うこと。エについては,高齢者を支える社会福祉サービスについて,介護保険制度と関連付けて扱...
第2 介護福祉基礎
1 目標  介護を必要とする人の尊厳の保持や自立支援など介護の意義と役割を理解させ,介護を適切に行う能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 介護の意義と役割
ア 尊厳を支える介護
イ 自立に向けた介護
(2) 介護福祉の担い手
ア 介護従事者を取り巻く状況
イ 介護従事者の役割
ウ 介護従事者の倫理
エ 介護における連携
(3) 介護を必要とする人の理解と介護
ア 介護を必要とする人と生活環境
イ 高齢者の生活と介護
ウ 障害者の生活と介護
エ 介護福祉サービスの概要
(4) 介護における安全確保と危機管理
ア 介護における安全確保と事故対策
イ 感染対策
ウ 介護従事者の健康管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,介護従事者としての職業観を育成すること。また,サービス利用者のプライバシーや人権尊重の意義や重要性について理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,人間としての尊厳を保持するための介護の必要性を扱うこと。イについては,人間の自立について考えさせ,自立のために介護の果たす役割や意義について扱うこと。また,国際生活機能分類やリハビリテーションの考え方についても扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,介護を取り巻く社会的状況の変化と対応について扱うとともに,国民の求める介護従事者の在り方についても扱うこと。エについては,保健・医療・福祉と連携した介護の在り方について,その必要性や意義について扱うこと。また,介護に関する社会資源や介護と地域社会との...
ウ 内容の(3)のイについては,具体的な事例を通して,高齢者の生活に関する課題やニーズについて扱うこと。ウについては,具体的な事例を通して,障害児も含め障害者の生活の課題やニーズについて扱うこと。エについては,介護保険制度や障害者自立支援制度などにおける介護福祉サービスの具体的な内...
エ 内容の(4)のアについては,安全確保のための事故防止について扱うこと。イについては,介護現場における感染症の実態及び感染予防の必要性や意義を扱うこと。ウについては,介護福祉サービスの提供における介護従事者の健康維持の重要性とそのための具体的な方策について扱うこと。また,介護従事...
第3 コミュニケーション技術
1 目標  コミュニケーションに関する基礎的な知識と技術を習得させ,介護福祉援助活動で活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 介護におけるコミュニケーション
ア コミュニケーションの意義と役割
イ コミュニケーションの基本技術
(2) サービス利用者や家族とのコミュニケーション
ア サービス利用者に応じたコミュニケーション
イ サービス利用者や家族との関係づくり
(3) 介護におけるチームのコミュニケーション
ア 記録による情報共有化
イ チームによる連携
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)及び(2)については,介護を必要とする人を理解するための基本的なコミュニケーションの技法を習得させること。
イ 内容の(3)については,保健・医療・福祉など多職種協働におけるコミュニケーションの在り方を扱い,チームケアのためのコミュニケーションの重要性を理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,具体的なサービス利用者や介護場面を想定して扱うこと。イについては,関係づくりの実際,個別的な援助及び集団的な援助の概要について,具体的な事例を通して扱うこと。
イ 内容の(2)のアについては,感覚機能,運動機能及び認知・知覚機能の低下など,サービス利用者の状態や状況に応じたコミュニケーション技法について扱うこと。イについては,サービス利用者・家族との関係づくりや家族への支援の技法について,具体的な事例を通して扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,記録の意義や目的,記録の活用と留意点などについても扱うこと。
第4 生活支援技術
1 目標  自立を尊重した生活を支援するための介護の役割を理解させ,基礎的な介護の知識と技術を習得させるとともに,様々な介護場面において適切かつ安全に支援できる能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 生活支援の理解
ア 生活の理解
イ 生活支援の考え方
ウ 他の職種の役割と協働
(2) 自立に向けた生活支援技術
ア 基本となる介護技術
イ 居住環境の整備
ウ 身じたくの介護
エ 移動の介護
オ 食事の介護
カ 入浴・清潔保持の介護
キ 排泄《せつ》の介護
ク 家事の介護
ケ 睡眠の介護
コ レクリエーションと介護
(3) 終末期・緊急時の介護
ア 終末期の介護
イ 緊急時の介護
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 指導に当たっては,個人の尊厳とプライバシー,サービス利用者の心理などについて指導するとともに,事故や感染の危険性及び終末期や緊急時における適切な対応について理解させること。
イ 内容の(1)については,「社会福祉基礎」,「介護福祉基礎」で学んだ尊厳の保持や自立支援の考え方,多職種連携などの知識を活用できるようにすること。また,介護観や倫理観を育成し,自ら判断し適切かつ安全に介護できる能力を育てるようにすること。
ウ 内容の(2)及び(3)については,「こころとからだの理解」と関連付け,講義・演習・実習を一連の流れとして指導すること。その際,サービス利用者の理解を深めるとともに,介護実践の根拠となる介護に必要な人体の構造や機能を理解させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,サービス利用者の生活や個別性,尊厳を踏まえた生活の自立について扱うこと。イについては,国際生活機能分類の視点に基づいたサービス利用者に対するアセスメントの重要性及び主体的に生活できる支援の在り方について扱うこと。ウについては,介護に関するチームアプロ...
イ 内容の(2)については,サービス利用者の自立生活に向け,各種メディア教材の活用やグループ演習により,日常生活における具体的な介護場面を想定し,サービス利用者の心身の状態や状況に応じた介護について扱うこと。コについては,レクリエーションが自立生活支援に必要な援助であること及び高齢...
第5 介護過程
1 目標  人間としての尊厳の保持と自立生活支援の観点から介護過程の意義と役割を理解し,介護過程が展開できる能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 介護過程の意義と役割
(2) 介護過程の展開
ア 情報収集とアセスメント
イ 生活課題と目標設定
ウ 介護計画の立案
エ 介護計画の実施と評価
(3) 介護過程の実践的展開
(4) 介護過程とチームアプローチ
ア 介護過程とチームアプローチの意義
イ 介護過程とチームアプローチの実際
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,サービス利用者に応じた適切な介護の提供には介護過程が必要なこと及び介護過程の一連の流れについて理解させること。
イ 内容の(2)については,将来の自立に向けた生活課題の解決及び目標の設定,サービス利用者の希望を尊重した介護計画の立案など介護過程の要素を理解させ,介護従事者として必要な視点と能力を身に付けさせること。
ウ 内容の(3)については,介護過程の展開について内容の(2)と関連付けて扱い,具体的に理解を深めさせること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)から(4)までについては,介護過程の展開を国際生活機能分類の視点も含めて扱うこと。
イ 内容の(3)については,各種メディア教材を活用し,具体的な事例に基づき演習を行うこと。また,介護活動における記録についても扱うこと。
ウ 内容の(4)のアについては,チームの組み方や進め方を扱うこと。イについては,具体的な事例を通して,チームアプローチの展開の演習を行うこと。
第6 介護総合演習
1 目標  介護演習や事例研究などの学習を通して,専門的な知識と技術の深化,総合化を図るとともに,課題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 介護演習
(2) 事例研究
(3) 調査,研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望,地域の実態や学科の特色等に応じて,内容の(1)から(3)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(3)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 内容の(1)については,介護実習の事前・事後指導として,主体的に実習に臨む態度を身に付けさせ,自己の課題を明確化するとともに,介護従事者としての意識付けを図るなど効果的な指導を行うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,介護実習の目的,危機管理や個人情報保護,実習施設の概要や主な業務内容などを扱うこと。また,基本的な介護技術や介護過程の展開を確認するとともに,介護実習の計画,実習報告の作成などを通して,介護実習の課題や成果を明確にすることができるようにすること。
イ 内容の(2)及び(3)については,介護実習など総合的な介護活動の体験から得た事例などの考察や個別支援計画の作成などを行うこと。
第7 介護実習
1 目標  介護に関する体験的な学習を多様な介護の場において行い,知識と技術を統合させ,介護従事者としての役割を理解させるとともに,適切かつ安全な介護ができる実践的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 多様な介護の場における実習
ア 介護技術の実践
イ コミュニケーションの実践
ウ 多職種協働及びチームケアの理解
(2) 個別ケアのための継続した実習
ア 個別的な介護技術の実践
イ 介護過程の実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,多様な介護の場における実習を通して,サービス利用者の理解を図ること。
イ 内容の(2)については,継続した実習を行う中で,サービス利用者ごとの介護計画の作成,実施後の評価,介護計画の修正など一連の介護過程を実践すること。
第8 こころとからだの理解
1 目標  自立生活を支援するために必要なこころとからだの基礎的な知識を習得させ,介護実践に適切に活用できる能力を育てる。
2 内容
(1) こころとからだの基礎的理解
ア こころの理解
イ からだのしくみの理解
(2) 生活支援に必要なこころとからだのしくみの理解
ア 身じたくに関するこころとからだのしくみ
イ 移動に関するこころとからだのしくみ
ウ 食事に関するこころとからだのしくみ
エ 入浴・清潔に関するこころとからだのしくみ
オ 排泄《せつ》に関するこころとからだのしくみ
カ 睡眠に関するこころとからだのしくみ
キ 終末期に関するこころとからだのしくみ
ク 緊急時に関するこころとからだのしくみ
(3) 発達と老化の理解
ア 人間の成長と発達
イ 老年期の理解と日常生活
ウ 高齢者と健康
(4) 認知症の理解
ア 認知症の基礎的理解
イ 認知症に伴う心身の変化と日常生活
ウ 認知症を取り巻く状況
(5) 障害の理解
ア 障害の基礎的理解
イ 生活機能障害の理解
ウ 障害者の生活理解
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(2)については,「生活支援技術」との関連を図り,各器官の機能と基本的な生活行動との関係について,その概要を理解させること。
イ 内容の(3)から(5)までについては,サービス利用者の生活や心身の状況に加え,家族を含めた周囲の環境にも十分留意する必要があることを理解させること。また,高齢者や障害者などに多く見られる疾病や機能低下が及ぼす日常生活への影響などを扱うとともに,高齢者や障害者の尊厳を守る介護の基...
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアについては,人間の基本的欲求や社会的欲求も扱うこと。イについては,人体の構造や関節可動域などの機能,人体各部の名称などを扱うこと。
イ 内容の(2)のキについては,対象となる人の状態に応じた医療職など他職種との連携についても扱うこと。クについては,対象となる人の状態や状況に応じた緊急時における介護実践が行えるよう具体的な事例を通して扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,人の成長・発達における心理や身体機能の変化と日常生活への影響について扱うこと。イについては,老年期の定義,高齢者の医療制度などについて,「社会福祉基礎」や「介護福祉基礎」と関連付けて扱うこと。ウについては,保健医療職との連携についても扱うこと。
エ 内容の(4)及び(5)については,地域の支援体制や関連職種との連携と協働,チームアプローチ及び家族への支援についても扱うこと。
オ 内容の(4)については,認知症の特徴,心の変化,生活面への影響,支える家族の心の変化や生活面への影響について扱うこと。ウについては,認知症ケアの歴史や理念,罹《り》患者数の推移,認知症高齢者支援対策の概要も扱うこと。
カ 内容の(5)については,障害に関する基本的な考え方と関係法規について,「社会福祉基礎」と関連付けて扱うこと。アについては,国際障害分類から国際生活機能分類への障害のとらえ方の変遷を扱うこと。イについては,各種障害の種類や特性などについて扱うこと。ウについては,具体的な事例などを...
第9 福祉情報活用
1 目標  社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させるとともに,情報活用に関する知識と技術を習得させ,福祉の各分野で情報及び情報手段を主体的に活用する能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 情報社会と福祉サービス
ア 情報社会
イ 情報機器の利用と福祉サービス
(2) 情報モラルとセキュリティ
ア 情報モラル
イ 情報のセキュリティ管理
(3) 情報機器と情報通信ネットワーク
ア 情報機器の仕組み
イ 情報通信ネットワークの仕組み
(4) 福祉サービスと情報機器の活用
ア 情報の収集,処理,分析,発信
イ 福祉サービスの各分野における情報機器の活用
ウ 情報機器を活用した高齢者・障害者の自立生活支援
エ 個人情報の管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(3)及び(4)については,実際に情報機器や情報通信ネットワークを活用できるよう実習を中心として扱うこと。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,情報社会における生活の変化と福祉サービスにおける情報機器の役割や利用状況について具体的な事例を通して扱うこと。
イ 内容の(2)については,個人のプライバシーや著作権など知的財産の保護,収集した情報の管理,発信する情報に対する責任などの情報モラル及び情報通信ネットワークシステムにおけるセキュリティ管理の重要性について扱うこと。
ウ 内容の(3)のアについては,情報機器の基本的な構成要素及びソフトウェアの役割と特徴について扱うこと。イについては,情報通信ネットワークの基本的な仕組みについて扱うこと。
エ 内容の(4)のアについては,情報機器や情報通信ネットワークを利用して情報の収集,処理,分析,発信ができるようにすること。イについては,福祉サービスの中で情報機器を活用したサービスや情報の活用法を扱うこと。ウについては,情報機器を活用した自立生活支援の方法について具体的に扱うこと...
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 福祉に関する各学科においては,「社会福祉基礎」及び「介護総合演習」を原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 福祉に関する各学科においては,原則として福祉に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(3) 地域や福祉施設,産業界等との連携・交流を通じた実践的な学習活動や就業体験を積極的に取り入れるとともに,社会人講師を積極的に活用するなどの工夫に努めること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「介護実習」や「介護総合演習」における現場実習及び具体的な事例の研究や介護計画作成に際しては,プライバシーの保護に十分留意すること。
(2) 各科目の指導に当たっては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り,学習の効果を高めるようにすること。
3 実験・実習を行うに当たっては,関連する法規等に基づき,施設・設備や薬品等の安全管理に配慮し,学習環境を整えるとともに,福祉機器などの取扱いには十分な注意を払わせ,事故防止などの指導を徹底し,安全と衛生に十分留意するものとする。
第9節 理   数
第1款 目標  事象を探究する過程を通して,科学及び数学における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,科学的,数学的に考察し表現する能力と態度を育て,創造的な能力を高める。
第2款 各 科 目
第1 理数数学Ⅰ
1 目標  数学における基本的な概念や原理・法則を系統的に理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を養い,数学のよさを認識できるようにするとともに,それらを的確に活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 数と式
(2) 図形と計量
(3) 二次関数
(4) 指数関数・対数関数
(5) データの分析
3 内容の取扱い
(1) 指導に当たっては,第2章第4節第1の「数学Ⅰ」,第2の「数学Ⅱ」,第3の「数学Ⅲ」及び第4の「数学A」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「数学Ⅰ」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「数学Ⅰ」の内容の(2)及び「数学A」の内容の(3)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「数学Ⅰ」の内容の(3)及び「数学Ⅲ」の内容の(2)のイの(ア)を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「数学Ⅱ」の内容の(3)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「数学Ⅰ」の内容の(4)を扱うこと。
第2 理数数学Ⅱ
1 目標  数学における概念や原理・法則についての理解を深め,知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を伸ばすとともに,それらを積極的に活用する態度を育てる。
2 内容
(1) いろいろな式
(2) 数列
(3) 三角関数と複素数平面
(4) 図形と方程式
(5) 極限
(6) 微分法
(7) 積分法
3 内容の取扱い
(1) 指導に当たっては,第2章第4節第2の「数学Ⅱ」,第3の「数学Ⅲ」及び第5の「数学B」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「数学Ⅱ」の内容の(1)に加えて,最大公約数及び最小公倍数も扱うこと。
イ 内容の(2)については,「数学B」の内容の(2)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「数学Ⅱ」の内容の(4)及び「数学Ⅲ」の内容の(1)のイを扱うこと。
エ 内容の(4)については,「数学Ⅱ」の内容の(2)及び「数学Ⅲ」の内容の(1)のアに加えて,円と円の共有点を求めることも扱うこと。
オ 内容の(5)については,「数学Ⅲ」の内容の(2)のアの(ア)(イ)及びイの(イ)(ウ)を扱うこと。
カ 内容の(6)については,「数学Ⅱ」の内容の(5)のア及び「数学Ⅲ」の内容の(3)を扱うこと。
キ 内容の(7)については,「数学Ⅱ」の内容の(5)のイ及び「数学Ⅲ」の内容の(4)に加えて,(は定数)程度の簡単な微分方程式の意味と解法も扱うこと。
第3 理数数学特論
1 目標  数学における概念や原理・法則についての理解を広め,知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を伸ばすとともに,それらを積極的に活用する態度を育てる。
2 内容
(1) 整数の性質
(2) ベクトル
(3) 行列とその応用
(4) 離散グラフ
(5) 場合の数と確率
(6) 確率分布と統計的な推測
3 内容の取扱い
(1) この科目は,内容の(1)から(6)までの中から適宜選択させるものとする。指導に当たっては,第2章第4節第4の「数学A」,第5の「数学B」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の(1)から(6)までの取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「数学A」の内容の(2)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「数学B」の内容の(3)に加えて,空間における直線や平面の方程式も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,行列の表し方や演算,行列の積と逆行列,行列を用いた連立一次方程式の解法及び点の移動を扱うこと。
エ 内容の(4)については,離散グラフの基本的な考え方,いろいろな離散グラフ及び離散グラフの活用を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「数学A」の内容の(1)を扱うこと。
カ 内容の(6)については,「数学B」の内容の(1)を扱うこと。
第4 理数物理
1 目標  物理的な事物・現象についての観察,実験などを行い,自然に対する関心や探究心を高め,物理学的に探究する能力と態度を育てるとともに,物理学の基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 力と運動
(2) 波
(3) 電気と磁気
(4) 原子
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成に当たっては,物理学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。指導に当たっては,第2章第5節第2の「物理基礎」及び第3の「物理」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「物理基礎」の内容の(1)及び(2)のア及びカ並びに「物理」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「物理基礎」の内容の(2)のイ及びカ並びに「物理」の内容の(2)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「物理基礎」の内容の(2)のウ及びカ並びに「物理」の内容の(3)を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「物理基礎」の内容の(2)のエ,オ及びカ並びに「物理」の内容の(4)を扱うこと。
オ 内容の(1)から(4)までの中で,身近な物理現象についてセンサーを用いた計測とコンピュータを用いた分析の手法も扱うこと。
第5 理数化学
1 目標  化学的な事物・現象についての観察,実験などを行い,自然に対する関心や探究心を高め,化学的に探究する能力と態度を育てるとともに,化学の基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 化学と人間生活
(2) 物質の構成
(3) 物質の変化
(4) 物質の状態と化学平衡
(5) 無機物質の性質と利用
(6) 有機化合物の性質と利用
(7) 高分子化合物の性質と利用
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成に当たっては,化学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。指導に当たっては,第2章第5節第4の「化学基礎」及び第5の「化学」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「化学基礎」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「化学基礎」の内容の(2)を扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「化学基礎」の内容の(3)並びに「化学」の内容の(2)のア及びウを扱うこと。
エ 内容の(4)については,「化学」の内容の(1)並びに(2)のイ及びウを扱うこと。
オ 内容の(5)については,「化学」の内容の(3)に加えて,新素材に関する実験も扱うこと。
カ 内容の(6)については,「化学」の内容の(4)に加えて,物質の合成実験も扱うこと。
キ 内容の(7)については,「化学」の内容の(5)を扱うこと。
第6 理数生物
1 目標  生物や生物現象についての観察,実験などを行い,自然に対する関心や探究心を高め,生物学的に探究する能力と態度を育てるとともに,生物学の基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 生物と遺伝子
(2) 生命現象と物質
(3) 生殖と発生
(4) 生物の環境応答
(5) 生態と環境
(6) 生物の進化と系統
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成に当たっては,生物学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。指導に当たっては,第2章第5節第6の「生物基礎」及び第7の「生物」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「生物基礎」の内容の(1)のア,イの(ア)(イ)及びウを扱うこと。
イ 内容の(2)については,「生物基礎」の内容の(1)のイの(ウ)及びウ並びに「生物」の内容の(1)に加えて,バイオテクノロジーに関する実験又はタンパク質に関する実験も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「生物」の内容の(2)を扱うこと。
エ 内容の(4)については,「生物基礎」の内容の(2)及び「生物」の内容の(3)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「生物基礎」の内容の(3)及び「生物」の内容の(4)に加えて,野外観察又は調査も扱うこと。
カ 内容の(6)については,「生物」の内容の(5)を扱うこと。
第7 理数地学
1 目標  地学的な事物・現象についての観察,実験などを行い,自然に対する関心や探究心を高め,地学的に探究する能力と態度を育てるとともに,地学の基本的な概念や原理・法則の系統的な理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内容
(1) 地球の概観と構造
(2) 地球の活動
(3) 地球の歴史
(4) 大気と海洋の構造と運動
(5) 宇宙の構造と進化
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成に当たっては,地学の基本的な概念の形成と科学の方法の習得が無理なく行われるようにする。指導に当たっては,第2章第5節第8の「地学基礎」及び第9の「地学」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)については,「地学基礎」の内容の(1)のイの(イ)(ウ)及びウ並びに「地学」の内容の(1)を扱うこと。
イ 内容の(2)については,「地学基礎」の内容の(2)のア及びオ並びに「地学」の内容の(2)のア及びウに加えて,岩石などの偏光顕微鏡観察も扱うこと。
ウ 内容の(3)については,「地学基礎」の内容の(2)のイ及びオ並びに「地学」の内容の(2)のイ及びウに加えて,地質図の実習も扱うこと。
エ 内容の(4)については,「地学基礎」の内容の(2)のウ,エ及びオ並びに「地学」の内容の(3)を扱うこと。
オ 内容の(5)については,「地学基礎」の内容の(1)のア,イの(ア)及びウ並びに「地学」の内容の(4)を扱うこと。
第8 課題研究
1 目標  科学及び数学に関する課題を設定し,その課題の解決を図る学習を通して,専門的な知識と技能の深化,総合化を図るとともに,問題解決の能力や自発的,創造的な学習態度を育てる。
2 内容
(1) 特定の自然の事物・現象に関する研究
(2) 特定の社会事象に関する研究
(3) 先端科学や学際的領域に関する研究
(4) 自然環境の調査に基づく研究
(5) 科学や数学を発展させた原理・法則に関する研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成とその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 生徒の興味・関心,進路希望等に応じて,内容の(1)から(5)までの中から,個人又はグループで適切な課題を設定させること。なお,課題は内容の(1)から(5)までの2項目以上にまたがる課題を設定することができること。
イ 指導に効果的な場合には,大学や研究機関,博物館などと積極的に連携,協力を図ること。
ウ 研究の成果について,報告書を作成させ,発表を行う機会を設けること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)及び(2)については,理数科の各科目の内容と関連させて扱うこと。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 理数に関する学科における指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「理数数学Ⅰ」,「理数数学Ⅱ」及び「課題研究」については,原則としてすべての生徒に履修させること。
(2) 「理数物理」,「理数化学」,「理数生物」及び「理数地学」については,これらのうちから,原則として3科目以上をすべての生徒に履修させること。
(3) 「理数数学Ⅱ」及び「理数数学特論」については,原則として「理数数学Ⅰ」を履修した後に履修させること。
(4) 各科目の指導に当たっては,大学や研究機関,博物館などと積極的に連携,協力を図るようにすること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「理数数学Ⅰ」,「理数数学Ⅱ」及び「理数数学特論」の指導に当たっては,第2章第4節第3款の3を参照し,数学的活動を一層重視すること。
(2) 「理数物理」,「理数化学」,「理数生物」,「理数地学」及び「課題研究」の指導に当たっては,観察,実験などの結果を分析し解釈して自らの考えを導き出し,それらを表現するなどの学習活動を充実すること。
(3) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成を図ること。また,環境問題や科学技術の進歩と人間生活にかかわる内容等については,持続可能な社会をつくることの重要性も踏まえながら,科学的な見地から取り扱うこと。
(4) 観察,実験,野外観察,調査などの指導に当たっては,関連する法規等に従い,事故防止について十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置を講ずること。
(5) 各科目の指導に当たっては,数理現象の理解や多数の計算例による法則性の認識及び観察,実験の過程での情報の収集・検索,計測・制御,シミュレーション,結果の集計・処理などのために,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用すること。
第10節 体   育
第1款 目標  心と体を一体としてとらえ,スポーツについての専門的な理解及び高度な技能の習得を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,健やかな心身の育成に資するとともに,生涯を通してスポーツの振興発展に寄与する資質や能力を育て,明るく豊かで活力ある生活を営む態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 スポーツ概論
1 目標  スポーツについての総合的な理解を通して,その知識を運動の主体的,合理的,計画的な実践に活用できるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) スポーツの歴史・文化的特性と現代的特徴
(2) スポーツの効果的な学習の仕方
(3) 豊かなスポーツライフの設計
(4) スポーツの指導法と安全
(5) スポーツの運営及び管理
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(5)までの各事項とも扱うものとする。
(2) 指導に当たっては,各事項に関連した課題研究や実習などの知識を活用する学習活動を適宜扱うものとする。
第2 スポーツⅠ
1 目標  採点競技及び測定競技の専門的な理解と高度な技能の習得を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,自己の課題を解決できるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) 採点競技の理解と実践
(2) 測定競技の理解と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 内容の(1)については,体操競技を,(2)については,陸上競技,水泳競技の中から適宜取り上げるものとし,スキー,スケート等についても,地域や学校の実態に応じて扱うことができる。
第3 スポーツⅡ
1 目標  球技の専門的な理解と高度な技能の習得を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,自己の課題を解決できるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) ゴール型球技の理解と実践
(2) ネット型球技の理解と実践
(3) ベースボール型球技の理解と実践
(4) ターゲット型球技の理解と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(4)までの中から一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の(1)については,バスケットボール,ハンドボール,サッカー,ラグビーの中から,(2)については,バレーボール,卓球,テニス,バドミントンの中から,(3)については,ソフトボール,野球の中から,(4)については,ゴルフを適宜取り上げるものとし,その他の球技についても,地...
第4 スポーツⅢ
1 目標  武道及び諸外国の対人的競技等の専門的な理解と高度な技能の習得を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,自己の課題を解決できるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) 武道の理解と実践
(2) 諸外国の対人的競技の理解と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 内容の(1)については,柔道,剣道,相撲,なぎなた,弓道の中から,(2)については,レスリングを適宜取り上げるものとし,その他の武道等についても,地域や学校の実態に応じて扱うことができる。
第5 スポーツⅣ
1 目標  ダンスの専門的な理解と高度な技能の習得を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,自己の課題を解決できるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) 創造型ダンスの理解と実践
(2) 伝承型ダンスの理解と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 内容の(1)については,創作ダンス,現代的なリズムのダンスの中から,(2)については,フォークダンス,社交ダンスの中から適宜取り上げるものとし,その他のダンスについても,地域や学校の実態に応じて扱うことができる。
第6 スポーツⅤ
1 目標  自然とのかかわりの深い野外の運動の専門的な理解と高度な技能の習得を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,自己の課題を解決できるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) 自然体験型野外活動の理解と実践
(2) 競技型野外活動の理解と実践
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)又は(2)のいずれかを選択して扱うことができる。
(2) 内容の(1)については,キャンプ,登山,遠泳等の水辺活動の中から,(2)については,スキー,スケートの中から適宜取り上げるものとし,その他の運動についても,機械等の動力を用いない活動を中心に,地域や学校の実態に応じて扱うことができる。
(3) 特定の期間に集中的に校外で授業を行う場合は,安全対策に十分配慮するものとする。
第7 スポーツⅥ
1 目標  体つくり運動の専門的な理解とその活用を目指した主体的,合理的,計画的な実践を通して,実生活に役立てることができるようにするとともに,生涯を通してスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) 体つくり運動の理解と実践
(2) 目的に応じた心身の調整の仕方や交流を深めるための運動の仕方の理解と実践
(3) ライフステージに応じた運動の計画の立て方の理解と実践
3 内容の取扱い  内容の(1)を入学年次で扱うものとし,内容の(2)又は(3)のいずれかを選択して扱うことができる。
第8 スポーツ総合演習
1 目標  スポーツの専門的な知識や高度な技能の総合的な活用を目指した課題研究を通して,生涯を通した豊かなスポーツライフの実現及びスポーツの振興発展にかかわることができる資質や能力を育てる。
2 内容
(1) スポーツの知識や実践に関する課題研究
(2) スポーツの指導や運営及び管理に関する課題研究
(3) スポーツを通した社会参画に関する課題研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(3)までの中から一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 指導に当たっては,「スポーツ概論」との関連を図り,実習,体験,発表等の活動を重視するとともに,言語に関する能力の育成に配慮するものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 体育に関する学科における指導計画の作成に当たっては,各年次において次の事項に配慮するものとする。
(1) 「スポーツ概論」,「スポーツⅤ」,「スポーツⅥ」及び「スポーツ総合演習」については,原則として,すべての生徒に履修させること。
(2) 「スポーツⅠ」,「スポーツⅡ」,「スポーツⅢ」及び「スポーツⅣ」については,これらの中から生徒の興味や適性等に応じて1科目以上を選択して履修できるようにすること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の指導に当たっては,公正,協力,責任,参画に対する意欲及び思考力,判断力などを育成するとともに,生徒の健康・安全を確保し,事故防止を図ること。
(2) 「スポーツⅠ」,「スポーツⅡ」,「スポーツⅢ」及び「スポーツⅣ」の指導に当たっては,「スポーツⅥ」の学習成果の活用を図ること。
(3) 体力の測定については,計画的に実施し,各科目の指導及び体力の向上に活用するようにすること。
(4) 集合,整頓《とん》,列の増減,方向変換などの行動の仕方については,各科目の特性との関連において適切に行うこと。
(5) 各科目の指導に当たっては,その特質を踏まえ,必要に応じて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切に活用し,学習の効果を高めるようにすること。
(6) 学外の認定資格等の取得と関連付けるなど,より専門的かつ実践的な知識及び技術の習得が図られるようにすること。
第11節 音楽
第1款 目標  音楽に関する専門的な学習を通して,感性を磨き,創造的な表現と鑑賞の能力を高めるとともに,音楽文化の発展と創造に寄与する態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 音楽理論
1 目標  音楽に関する基礎的な理論を理解させるとともに,表現と鑑賞に活用する能力を養う。
2 内容
(1) 楽典,楽曲の形式など
(2) 和声法
(3) 対位法
3 内容の取扱い  我が国の伝統音楽の理論については,必要に応じて扱うことができる。
第2 音楽史
1 目標  我が国及び諸外国の音楽の歴史について理解を深め,多様な音楽の文化的価値をとらえる能力を養う。
2 内容
(1) 我が国の音楽史
(2) 諸外国の音楽史
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)及び(2)については,相互の関連を図るとともに,著しく一方に偏らないよう配慮するものとする。
(2) 内容の(1)及び(2)については,鑑賞活動などを通して,具体的・実践的に学習させるようにする。
(3) 内容の(2)については,西洋音楽史を中心としつつ,その他の地域の音楽史にも触れるようにする。
第3 演奏研究
1 目標  音楽作品についての演奏研究を通して,演奏における客観性と多様性を理解し,音楽の様式を尊重して演奏する能力を養う。
2 内容
(1) 時代や地域による表現上の特徴を踏まえた解釈及び演奏に関する研究
(2) 作曲家の表現上の特徴を踏まえた解釈及び演奏に関する研究
(3) 声や楽器の特徴を踏まえた解釈及び演奏に関する研究
(4) 音楽の解釈の多様性
3 内容の取扱い  専門的に履修させる「声楽」の内容の(1),「器楽」の内容の(1)から(5)まで及び「作曲」の内容との関連にも配慮して指導するものとする。
第4 ソルフェージュ
1 目標  音楽を形づくっている要素を正しくとらえ,音楽性豊かな表現をするための基礎的な能力を養う。
2 内容
(1) 視唱
(2) 視奏
(3) 聴音
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1),(2)及び(3)の相互の関連を図り,幅広く多角的な方法によって指導するものとする。
(2) 専門的に履修させる「声楽」の内容の(1),「器楽」の内容の(1)から(5)まで及び「作曲」の内容との関連にも配慮して指導するものとする。
第5 声 楽
1 目標  声楽に関する専門的な学習を通して,楽曲の表現内容を理解し,表現意図を明確にして創造的に表現する能力を養う。
2 内容
(1) 独唱
(2) いろいろな形態のアンサンブル
3 内容の取扱い
(1) 我が国の伝統的な歌唱については,必要に応じて扱うことができる。
(2) 演奏発表の場を設けるなどして,演奏を共有したり,評価し合ったりする活動を取り入れるようにする。
第6 器 楽
1 目標  器楽に関する専門的な学習を通して,楽曲の表現内容を理解し,表現意図を明確にして創造的に表現する能力を養う。
2 内容
(1) 鍵《けん》盤楽器の独奏
(2) 弦楽器の独奏
(3) 管楽器の独奏
(4) 打楽器の独奏
(5) 和楽器の独奏
(6) いろいろな形態のアンサンブル
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(5)までについては,生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,特定の楽器を選んで行うものとする。
(2) 演奏発表の場を設けるなどして,演奏を共有したり,評価し合ったりする活動を取り入れるようにする。
第7 作 曲
1 目標  作曲に関する専門的な学習を通して,音楽性豊かに楽曲を構成する能力を養う。
2 内容  作曲に関する多様な技法及びそれらを生かした作曲
3 内容の取扱い
(1) 我が国の伝統的な音楽の特徴を生かした作曲についても扱うようにする。
(2) 完成した作品について演奏発表の場を設けるなどして,作品を共有したり,評価し合ったりする活動を取り入れるようにする。
第8 鑑賞研究
1 目標  音楽作品や作曲家,演奏などについての鑑賞研究を通して,音楽に対する理解を深め,音楽や音楽文化を尊重する態度を養い,批評する能力を育てる。
2 内容
(1) 作品・作曲家に関する研究
(2) 地域や文化的背景に関する研究
(3) 音楽とメディアとのかかわり
(4) 音楽批評
3 内容の取扱い  内容の(2)及び(3)については,いずれかを選択して扱うことができる。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 音楽に関する学科における指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「音楽理論」の内容の(1)及び(2),「音楽史」,「演奏研究」,「ソルフェージュ」及び「器楽」の内容の(1)については,原則として,すべての生徒に履修させること。
(2) 「声楽」の内容の(1),「器楽」の内容の(1)から(5)まで及び「作曲」の内容の中から,生徒の特性等に応じ,いずれかを専門的に履修させること。また,これに加えて,「声楽」の内容の(1),「器楽」の内容の(1)から(5)までのいずれかを履修させることができること。
(3) (2)に示す科目,「音楽理論」の内容の(1)及び(2),「ソルフェージュ」及び「器楽」の内容の(1)については,原則として,各年次にわたり履修させること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「声楽」の内容の(2)及び「器楽」の内容の(6)については,他者と協調しながら活動することによって,より一層幅広い表現の諸能力を養うため,重視して扱うこと。
(2) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどを指導に生かすこと。
(3) 各科目の特質を踏まえ,地域や学校の実態に応じて,文化施設,社会教育施設,地域の文化財等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。
(4) 音や音楽と生活や社会とのかかわりを考えさせ,音環境への関心を高めるようにすること。また,音楽に関する知的財産権などについて配慮し,著作物等を尊重する態度の形成を図るようにすること。
第12節 美   術
第1款 目標  美術に関する専門的な学習を通して,美的体験を豊かにし,感性を磨き,創造的な表現と鑑賞の能力を高めるとともに,美術文化の発展と創造に寄与する態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 美術概論
1 目標  美術の理論的学習を通して,芸術としての美術の意義を理解し,表現と鑑賞の基礎となる能力と態度を高める。
2 内容
(1) 美術と自然
(2) 美術と社会
(3) 美術と生活
3 内容の取扱い  内容の(1),(2)及び(3)の各事項とも扱うものとする。
第2 美術史
1 目標  美術の変遷の学習を通して,文化遺産や美術文化についての理解を深め,伝統と文化を尊重する態度と新たな美術文化を創造していく基礎となる能力を高める。
2 内容
(1) 日本の美術と文化
(2) 東洋の美術と文化
(3) 西洋の美術と文化
(4) 現代の美術と文化
3 内容の取扱い  内容の(1)から(4)までの各事項とも扱うものとする。
第3 素 描
1 目標  対象のイメージや空間を把握し,造形表現の基礎となる観察力と描写力を高める。
2 内容
(1) デッサン
(2) スケッチ
(3) 表現材料
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第4 構 成
1 目標  造形的な創造活動の基本となる諸要素の理解を深め,感性や造形感覚と創造的な構成の能力を高める。
2 内容
(1) 形体,色彩
(2) 材料
(3) 平面構成,立体構成
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第5 絵 画
1 目標  いろいろな表現形式による絵画表現に関する学習を通して,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) 日本画
(2) 水彩画
(3) 油彩画
(4) 漫画,イラストレ−ション
(5) その他の絵画
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(1)から(5)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第6 版 画
1 目標  いろいろな表現形式による版画表現に関する学習を通して,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) 木版画
(2) 銅版画
(3) リトグラフ
(4) シルクスクリーン
(5) その他の版画
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(2)から(5)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第7 彫 刻
1 目標  いろいろな材料による彫刻など立体造形の表現に関する学習を通して,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) 彫造
(2) 塑造
(3) その他の彫刻及び立体造形
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い   内容の(1),(2)及び(3)については,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第8 ビジュアルデザイン
1 目標  視覚的な伝達効果を主とするデザインについての理解を深め,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) デザインの基礎
(2) 平面・立体デザイン
(3) 空間デザイン
(4) 図法,表示法
(5) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(2)及び(3)については,いずれかを選択して扱うことができる。
第9 クラフトデザイン
1 目標  美的造形性や機能性を主とする造形のデザインについての理解を深め,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) デザインの基礎
(2) 図法,製図
(3) 工芸
(4) プロダクトデザイン
(5) 伝統工芸
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(3),(4)及び(5)については,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第10 情報メディアデザイン
1 目標  情報の表現,伝達及び共有を主とする情報メディアデザインについての理解を深め,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) 情報メディアの基礎
(2) 情報の視覚化
(3) 伝達,交流,共有
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第11 映像表現
1 目標  写真,ビデオ等の映像機器を使った表現に関する学習を通して,表現と鑑賞の能力を高める。
2 内容
(1) 機器,用具,材料の知識及び使用技術
(2) 企画,構成,演出
(3) 編集,合成,加工
(4) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(1),(2)及び(3)については,相互に関連付けて扱うようにする。
第12 環境造形
1 目標  自然や生活環境と造形との調和についての理解を深め,造形の諸要素を環境の構成に総合的に生かす実践的な能力と態度を育てる。
2 内容
(1) 環境造形
(2) 展示造形
(3) 舞台造形
(4) 環境総合芸術
(5) 鑑賞
3 内容の取扱い  内容の(1)から(4)までについては,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第13 鑑賞研究
1 目標  文化財や美術作品,作家などについての鑑賞研究を通して,美術に対する理解を深め,美術や美術文化を尊重する態度を養い,批評する能力を育てる。
2 内容
(1) 作品・作家に関する研究
(2) 文化財の保存・修復に関する研究
(3) 展示企画,展示構成
(4) 美術批評
3 内容の取扱い  内容の(1),(2)及び(3)については,そのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 美術に関する学科における指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 「美術史」,「素描」及び「構成」については,原則として,すべての生徒に履修させること。
(2) 特定の科目を専門的に履修させることや同一の科目を2以上の年次にわたって履修させること,複数の科目を関連付けて取り扱うことなど,履修の仕方を工夫することによって,生徒の特性の伸長が図れるようにすること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどを指導に生かすこと。
(2) 各科目の特質を踏まえ,地域や学校の実態に応じて,地域の文化財,文化施設,社会教育施設等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。
(3) 美術に関する知的財産権や肖像権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにすること。
(4) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底すること。
第13節 英   語
第1款 目標  英語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う。
第2款 各 科 目
第1 総合英語
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする能力を一層伸ばし,社会生活において活用できるようにする。
2 内容
(1) 発音
(2) 聴解
(3) 対話
(4) スピーチ
(5) 読解
(6) 作文
(7) 課題研究
3 内容の取扱い
(1) 指導に当たっては,第2章第8節第2の「コミュニケーション英語Ⅰ」,第3の「コミュニケーション英語Ⅱ」及び第4の「コミュニケーション英語Ⅲ」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 中学校におけるコミュニケーション能力の基礎を養うための総合的な指導を踏まえ,聞いたことや読んだことを踏まえた上で話したり書いたりする言語活動を適切に取り入れながら,四つの領域の言語活動を有機的に関連付けつつ総合的に指導するものとする。
第2 英語理解
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解し自らの考えを深める能力を一層伸ばす。
2 内容
(1) 発音
(2) 聴解
(3) 精読
(4) 速読
(5) 多読
(6) 鑑賞
3 内容の取扱い
(1) 話すこと及び書くこととも有機的に関連付けた活動を行うことにより,聞くこと及び読むことの指導の効果を高めるよう工夫するものとする。
(2) 教材の分量や程度及び聴解や読解の速度に配慮するものとする。
第3 英語表現
1 目標  英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,事実や意見などを多様な観点から考察し,論理の展開や表現の方法を工夫しながら伝える能力を一層伸ばす。
2 内容
(1) 発音
(2) 対話
(3) スピーチ
(4) プレゼンテーション
(5) ディベート
(6) ディスカッション
(7) 手紙・日記
(8) 作文
(9) 小論文
3 内容の取扱い
(1) 指導に当たっては,第2章第8節第5の「英語表現Ⅰ」及び第6の「英語表現Ⅱ」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。
(2) 聞くこと及び読むこととも有機的に関連付けた活動を行うことにより,話すこと及び書くことの指導の効果を高めるよう工夫するものとする。
(3) 話し言葉と書き言葉の相違,表現形式,文章構成,話す速度,ジェスチャーなどの非言語的なコミュニケーション手段などに配慮し,場面や目的に応じた表現ができるようにする。
第4 異文化理解
1 目標  英語を通じて,外国の事情や異文化について理解を深めるとともに,異なる文化をもつ人々と積極的にコミュニケーションを図るための態度や能力の基礎を養う。
2 内容
(1) 日常生活
(2) 社会生活
(3) 風俗習慣
(4) 地理・歴史
(5) 伝統文化
(6) 科学技術
(7) その他の異文化理解に関すること
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(7)までの中から,生徒の実態等に応じて,適宜選択するものとする。その際,電子メールの交換や実際の交流などのコミュニケーション体験を通して理解を深めるようにする。
(2) 必要に応じて,我が国の事情や文化などを取り上げ,外国の事情や文化との類似点や相違点について考えさせるとともに,他の教科等との関連にも配慮するものとする。
第5 時事英語
1 目標  新聞,テレビ,情報通信ネットワークなどにおいて用いられる英語を理解するとともに,必要な情報を選び活用する基礎的な能力を養う。
2 内容
(1) 新聞や雑誌などの理解
(2) テレビ番組や映画などの理解
(3) 情報通信ネットワークを通じて得られる情報の理解
(4) 時事的な内容に基づく発表や討論
3 内容の取扱い  生徒の実態等に応じて,教材の分量,程度,速度等に留意しながら,多様な題材を取り上げるとともに,他の教科等との関連にも配慮するものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 英語に関する学科の指導計画の作成に当たって,「総合英語」及び「異文化理解」については,原則として,すべての生徒に履修させるものとする。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,多様な言語活動を経験させながら指導すること。
(2) 生徒の実態に応じて,多様な場面における言語活動を経験させながら,中学校や高等学校における学習内容を繰り返して指導し定着を図ること。
(3) 英語に関する学科の各科目については,その特質にかんがみ,生徒が英語に触れる機会を充実するとともに,授業を実際のコミュニケーションの場面とするため,授業は英語で行うことを基本とすること。その際,生徒の理解の程度に応じた英語を用いるよう十分配慮すること。
(4) 教材については,英語を通じてコミュニケーション能力を総合的に育成するため,各科目の目標に応じ,実際の言語の使用場面や言語の働きに十分配慮したものを取り上げるものとすること。その際,英語を日常使用している人々を中心とする世界の人々及び日本人の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴...
ア 多様なものの見方や考え方を理解し,公正な判断力を養い豊かな心情を育てるのに役立つこと。
イ 外国や我が国の生活や文化についての理解を深めるとともに,言語や文化に対する関心を高め,これらを尊重する態度を育てるのに役立つこと。
ウ 広い視野から国際理解を深め,国際社会に生きる日本人としての自覚を高めるとともに,国際協調の精神を養うのに役立つこと。
エ 人間,社会,自然などについての考えを深めるのに役立つこと。
(5) 各科目の指導に当たっては,指導方法や指導体制を工夫し,ペア・ワーク,グループ・ワークなどを適宜取り入れたり,視聴覚教材やコンピュータ,情報通信ネットワークなどを適宜指導に生かしたりすること。また,ネイティブ・スピーカーなどの協力を得て行うティーム・ティーチングなどの授業を積...
第4章 総合的な学習の時間
第1 目標  横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の在り方生き方を...
第2 各学校において定める目標及び内容
1 目標  各学校においては,第1の目標を踏まえ,各学校の総合的な学習の時間の目標を定める。
2 内容  各学校においては,第1の目標を踏まえ,各学校の総合的な学習の時間の内容を定める。
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 全体計画及び年間指導計画の作成に当たっては,学校における全教育活動との関連の下に,目標及び内容,育てようとする資質や能力及び態度,学習活動,指導方法や指導体制,学習の評価の計画などを示すこと。
(2) 地域や学校,生徒の実態等に応じて,教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習,探究的な学習,生徒の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うこと。
(3) 第2の各学校において定める目標及び内容については,日常生活や社会とのかかわりを重視すること。
(4) 育てようとする資質や能力及び態度については,例えば,学習方法に関すること,自分自身に関すること,他者や社会とのかかわりに関することなどの視点を踏まえること。
(5) 学習活動については,地域や学校の特色,生徒の特性等に応じて,例えば国際理解,情報,環境,福祉・健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動,生徒が興味・関心,進路等に応じて設定した課題について知識や技能の深化,総合化を図る学習活動,自己の在り方生き方や進路について考察す...
(6) 各教科・科目及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにすること。
(7) 各教科・科目及び特別活動の目標及び内容との違いに留意しつつ,第1の目標並びに第2の各学校において定める目標及び内容を踏まえた適切な学習活動を行うこと。
(8) 各学校における総合的な学習の時間の名称については,各学校において適切に定めること。
(9) 総合学科においては,総合的な学習の時間の学習活動として,原則として生徒が興味・関心,進路等に応じて設定した課題について知識や技能の深化,総合化を図る学習活動を含むこと。
2 第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 第2の各学校において定める目標及び内容に基づき,生徒の学習状況に応じて教師が適切な指導を行うこと。
(2) 問題の解決や探究活動の過程においては,他者と協同して問題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し,まとめたり表現したりするなどの学習活動が行われるようにすること。
(3) 自然体験や就業体験活動,ボランティア活動などの社会体験,ものづくり,生産活動などの体験活動,観察・実験・実習,調査・研究,発表や討論などの学習活動を積極的に取り入れること。
(4) 体験活動については,第1の目標並びに第2の各学校において定める目標及び内容を踏まえ,問題の解決や探究活動の過程に適切に位置付けること。
(5) グループ学習や個人研究などの多様な学習形態,地域の人々の協力も得つつ全教師が一体となって指導に当たるなどの指導体制について工夫を行うこと。
(6) 学校図書館の活用,他の学校との連携,公民館,図書館,博物館等の社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携,地域の教材や学習環境の積極的な活用などの工夫を行うこと。
第5章 特 別 活 動
第1 目標  望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り,集団や社会の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとともに,人間としての在り方生き方についての自覚を深め,自己を生かす能力を養う。
第2 各活動・学校行事の目標及び内容
〔ホームルーム活動〕
1 目標  ホームルーム活動を通して,望ましい人間関係を形成し,集団の一員としてホームルームや学校におけるよりよい生活づくりに参画し,諸問題を解決しようとする自主的,実践的な態度や健全な生活態度を育てる。
2 内容  学校における生徒の基礎的な生活集団として編成したホームルームを単位として,ホームルームや学校の生活の充実と向上,生徒が当面する諸課題への対応に資する活動を行うこと。
(1) ホームルームや学校の生活づくり
ア ホームルームや学校における生活上の諸問題の解決
イ ホームルーム内の組織づくりと自主的な活動
ウ 学校における多様な集団の生活の向上
(2) 適応と成長及び健康安全
ア 青年期の悩みや課題とその解決
イ 自己及び他者の個性の理解と尊重
ウ 社会生活における役割の自覚と自己責任
エ 男女相互の理解と協力
オ コミュニケーション能力の育成と人間関係の確立
カ ボランティア活動の意義の理解と参画
キ 国際理解と国際交流
ク 心身の健康と健全な生活態度や規律ある習慣の確立
ケ 生命の尊重と安全な生活態度や規律ある習慣の確立
(3) 学業と進路
ア 学ぶことと働くことの意義の理解
イ 主体的な学習態度の確立と学校図書館の利用
ウ 教科・科目の適切な選択
エ 進路適性の理解と進路情報の活用
オ 望ましい勤労観・職業観の確立
カ 主体的な進路の選択決定と将来設計
〔生徒会活動〕
1 目標  生徒会活動を通して,望ましい人間関係を形成し,集団や社会の一員としてよりよい学校生活づくりに参画し,協力して諸問題を解決しようとする自主的,実践的な態度を育てる。
2 内容  学校の全生徒をもって組織する生徒会において,学校生活の充実と向上を図る活動を行うこと。
(1) 生徒会の計画や運営
(2) 異年齢集団による交流
(3) 生徒の諸活動についての連絡調整
(4) 学校行事への協力
(5) ボランティア活動などの社会参画
〔学校行事〕
1 目標  学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い,協力してよりよい学校生活や社会生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てる。
2 内容  全校若しくは学年又はそれらに準ずる集団を単位として,学校生活に秩序と変化を与え,学校生活の充実と発展に資する体験的な活動を行うこと。
(1) 儀式的行事  学校生活に有意義な変化や折り目を付け,厳粛で清新な気分を味わい,新しい生活の展開への動機付けとなるような活動を行うこと。
(2) 文化的行事   平素の学習活動の成果を総合的に生かし,その向上の意欲を一層高めたり,文化や芸術に親しんだりするような活動を行うこと。
(3) 健康安全・体育的行事  心身の健全な発達や健康の保持増進などについての理解を深め,安全な行動や規律ある集団行動の体得,運動に親しむ態度の育成,責任感や連帯感の涵《かん》養,体力の向上などに資するような活動を行うこと。
(4) 旅行・集団宿泊的行事  平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。
(5) 勤労生産・奉仕的行事  勤労の尊さや創造することの喜びを体得し,就業体験などの職業観の形成や進路の選択決定などに資する体験が得られるようにするとともに,共に助け合って生きることの喜びを体得し,ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験が得られるような活動を行うこと。
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 特別活動の全体計画や各活動・学校行事の年間指導計画の作成に当たっては,学校の創意工夫を生かすとともに,学校の実態や生徒の発達の段階及び特性等を考慮し,生徒による自主的,実践的な活動が助長されるようにすること。また,各教科・科目や総合的な学習の時間などの指導との関連を図るとと...
(2) 生徒指導の機能を十分に生かすとともに,教育相談(進路相談を含む。)についても,生徒の家庭との連絡を密にし,適切に実施できるようにすること。
(3) 学校生活への適応や人間関係の形成,教科・科目や進路の選択などの指導に当たっては,ガイダンスの機能を充実するよう〔ホームルーム活動〕等の指導を工夫すること。特に,高等学校入学当初においては,個々の生徒が学校生活に適応するとともに,希望と目標をもって生活をできるよう工夫すること...
(4) 〔ホームルーム活動〕を中心として特別活動の全体を通じて,特に社会において自立的に生きることができるようにするため,社会の一員としての自己の生き方を探求するなど,人間としての在り方生き方の指導が行われるようにすること。その際,他の教科,特に公民科や総合的な学習の時間との関連を...
2 第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 〔ホームルーム活動〕及び〔生徒会活動〕の指導については,指導内容の特質に応じて,教師の適切な指導の下に,生徒の自発的,自治的な活動が効果的に展開されるようにするとともに,内容相互の関連を図るよう工夫すること。また,よりよい生活を築くために集団としての意見をまとめるなどの話合...
(2) 〔ホームルーム活動〕及び〔生徒会活動〕については,学校や地域及び生徒の実態に応じて,取り上げる指導内容の重点化を図るとともに,入学から卒業までを見通して,必要に応じて内容間の関連や統合を図ったり,他の内容を加えたりすることができること。また,〔ホームルーム活動〕については,...
(3) 〔学校行事〕については,学校や地域及び生徒の実態に応じて,各種類ごとに,行事及びその内容を重点化するとともに,入学から卒業までを見通して,行事間の関連や統合を図るなど精選して実施すること。また,実施に当たっては,幼児,高齢者,障害のある人々などとの触れ合い,自然体験や社会体...
(4) 特別活動の一環として学校給食を実施する場合には,食育の観点を踏まえた適切な指導を行うこと。
3 入学式や卒業式などにおいては,その意義を踏まえ,国旗を掲揚するとともに,国歌を斉唱するよう指導するものとする。
4 〔ホームルーム活動〕については,主としてホームルームごとにホームルーム担任の教師が指導することを原則とし,活動の内容によっては他の教師などの協力を得ることとする。
Upper Secondary School Curriculum Guideline 1989-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 1999-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2009-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2018-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 1989-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 1999-03 Notification
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2002-05 Notification of Partial Revision
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2003-04 Notification of Partial Revision
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2003-12 Notification of Partial Revision
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Upper Secondary School Curriculum Guideline 2007-03 Notification of Partial Revision
Upper Secondary School Curriculum Guideline 2009-03 Notification
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