文学国語

https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondary/2018/国語/文学国語

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
学習指導要領掲載順
4
学校種別
高等学校
科目名
Japanese Language (Literature)
ぶんがくこくご
文学国語
英語表記出典
英語表記出典の名称
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2018-03)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成30年3月)
対応学習指導要領
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
関連リンク
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1417513.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
4
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
A4
科目コード
8414
F科目コード
A8A4A1A4
Type
科目等

被参照情報

'科目がある'としての参照元:
高等学校学習指導要領 2018年3月 告示
国語
'分野・科目・分類'としての参照元:
第4 文学国語
1 目標 言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で的確に理解し効果的に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに,我が国の言語文化に対する理解を深めることができるようにする。
(2) 深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばすとともに,創造的に考える力を養い,他者との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
(3) 言葉がもつ価値への認識を深めるとともに,生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ,我が国の言語文化の担い手としての自覚を深め,言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
2 内容
〔知識及び技能〕
(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 言葉には,想像や心情を豊かにする働きがあることを理解すること。
イ 情景の豊かさや心情の機微を表す語句の量を増し,文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすること。
ウ 文学的な文章やそれに関する文章の種類や特徴などについて理解を深めること。
エ 文学的な文章における文体の特徴や修辞などの表現の技法について,体系的に理解し使うこと。
(2) 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文学的な文章を読むことを通して,我が国の言語文化の特質について理解を深めること。
イ 人間,社会,自然などに対するものの見方,感じ方,考え方を豊かにする読書の意義と効用について理解を深めること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文学的な文章を書くために,選んだ題材に応じて情報を収集,整理して,表現したいことを明確にすること。
イ 読み手の関心が得られるよう,文章の構成や展開を工夫すること。
ウ 文体の特徴や修辞の働きなどを考慮して,読み手を引き付ける独創的な文章になるよう工夫すること。
エ 文章の構成や展開,表現の仕方などについて,伝えたいことや感じてもらいたいことが伝わるように書かれているかなどを吟味して,文章全体を整えたり,読み手からの助言などを踏まえて,自分の文章の特長や課題を捉え直したりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 自由に発想したり評論を参考にしたりして,小説や詩歌などを創作し,批評し合う活動。
イ 登場人物の心情や情景の描写を,文体や表現の技法等に注意して書き換え,その際に工夫したことなどを話し合ったり,文章にまとめたりする活動。
ウ 古典を題材として小説を書くなど,翻案作品を創作する活動。
エ グループで同じ題材を書き継いで一つの作品をつくるなど,共同で作品制作に取り組む活動。
B 読むこと
(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文章の種類を踏まえて,内容や構成,展開,描写の仕方などを的確に捉えること。
イ 語り手の視点や場面の設定の仕方,表現の特色について評価することを通して,内容を解釈すること。
ウ 他の作品と比較するなどして,文体の特徴や効果について考察すること。
エ 文章の構成や展開,表現の仕方を踏まえ,解釈の多様性について考察すること。
オ 作品に表れているものの見方,感じ方,考え方を捉えるとともに,作品が成立した背景や他の作品などとの関係を踏まえ,作品の解釈を深めること。
カ 作品の内容や解釈を踏まえ,人間,社会,自然などに対するものの見方,感じ方,考え方を深めること。
キ 設定した題材に関連する複数の作品などを基に,自分のものの見方,感じ方,考え方を深めること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 作品の内容や形式について,書評を書いたり,自分の解釈や見解を基に議論したりする活動。
イ 作品の内容や形式に対する評価について,評論や解説を参考にしながら,論述したり討論したりする活動。
ウ 小説を,脚本や絵本などの他の形式の作品に書き換える活動。
エ 演劇や映画の作品と基になった作品とを比較して,批評文や紹介文などをまとめる活動。
オ テーマを立てて詩文を集め,アンソロジーを作成して発表し合い,互いに批評する活動。
カ 作品に関連のある事柄について様々な資料を調べ,その成果を発表したり短い論文などにまとめたりする活動。
3 内容の取扱い
(1) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕における授業時数については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「A書くこと」に関する指導については,30~40単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
イ 「B読むこと」に関する指導については,100~110単位時間程度を配当するものとし,計画的に指導すること。
(2) 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕に関する指導については,次の事項に配慮するものとする。
ア 「B読むこと」に関する指導については,必要に応じて,文学の変遷を扱うこと。
(3) 教材については,次の事項に留意するものとする。
ア 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の教材は,近代以降の文学的な文章とすること。また,必要に応じて,翻訳の文章,古典における文学的な文章,近代以降の文語文,演劇や映画の作品及び文学などについての評論文などを用いることができること。
イ 内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A書くこと」及び「B読むこと」のそれぞれの(2)に掲げる言語活動が十分行われるよう教材を選定すること。