体育分野

https://w3id.org/jp-cos/LowerSecondary/2017/保健体育/体育分野

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
中学校学習指導要領 2017年3月 告示
学習指導要領掲載順
6
学校種別
中学校
科目名
Physical Education
たいいくぶんや
体育分野
英語表記出典
英語表記出典の名称
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
対応学習指導要領
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
関連リンク
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
1
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
A1
科目コード
83G1
F科目コード
A8A3UGA1
Type
科目等

被参照情報

'科目がある'としての参照元:
中学校学習指導要領 2017年3月 告示
保健体育
'分野・科目・分類'としての参照元:
〔体育分野 第1学年及び第2学年〕
1 目標
(1) 運動の合理的な実践を通して,運動の楽しさや喜びを味わい,運動を豊かに実践することができるようにするため,運動,体力の必要性について理解するとともに,基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 運動についての自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて思考し判断するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養う。
(3) 運動における競争や協働の経験を通して,公正に取り組む,互いに協力する,自己の役割を果たす,一人一人の違いを認めようとするなどの意欲を育てるとともに,健康・安全に留意し,自己の最善を尽くして運動をする態度を養う。
2 内容
A 体つくり運動 体つくり運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを味わい,体つくり運動の意義と行い方,体の動きを高める方法などを理解し,目的に適した運動を身に付け,組み合わせること。
ア 体ほぐしの運動では,手軽な運動を行い,心と体との関係や心身の状態に気付き,仲間と積極的に関わり合うこと。
イ 体の動きを高める運動では,ねらいに応じて,体の柔らかさ,巧みな動き,力強い動き,動きを持続する能力を高めるための運動を行うとともに,それらを組み合わせること。
(2) 自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 体つくり運動に積極的に取り組むとともに,仲間の学習を援助しようとすること,一人一人の違いに応じた動きなどを認めようとすること,話合いに参加しようとすることなどや,健康・安全に気を配ること。
B 器械運動 器械運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,技ができる楽しさや喜びを味わい,器械運動の特性や成り立ち,技の名称や行い方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,技をよりよく行うこと。
ア マット運動では,回転系や巧技系の基本的な技を滑らかに行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを組み合わせること。
イ 鉄棒運動では,支持系や懸垂系の基本的な技を滑らかに行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを組み合わせること。
ウ 平均台運動では,体操系やバランス系の基本的な技を滑らかに行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを組み合わせること。
エ 跳び箱運動では,切り返し系や回転系の基本的な技を滑らかに行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと。
(2) 技などの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 器械運動に積極的に取り組むとともに,よい演技を認めようとすること,仲間の学習を援助しようとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を認めようとすることなどや,健康・安全に気を配ること。
C 陸上競技 陸上競技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい,陸上競技の特性や成り立ち,技術の名称や行い方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,基本的な動きや効率のよい動きを身に付けること。
ア 短距離走・リレーでは,滑らかな動きで速く走ることやバトンの受渡しでタイミングを合わせること,長距離走では,ペースを守って走ること,ハードル走では,リズミカルな走りから滑らかにハードルを越すこと。
イ 走り幅跳びでは,スピードに乗った助走から素早く踏み切って跳ぶこと,走り高跳びでは,リズミカルな助走から力強く踏み切って大きな動作で跳ぶこと。
(2) 動きなどの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 陸上競技に積極的に取り組むとともに,勝敗などを認め,ルールやマナーを守ろうとすること,分担した役割を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を認めようとすることなどや,健康・安全に気を配ること。
D 水泳 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい,水泳の特性や成り立ち,技術の名称や行い方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,泳法を身に付けること。
ア クロールでは,手と足の動き,呼吸のバランスをとり速く泳ぐこと。
イ 平泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスをとり長く泳ぐこと。
ウ 背泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスをとり泳ぐこと。
エ バタフライでは,手と足の動き,呼吸のバランスをとり泳ぐこと。
(2) 泳法などの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 水泳に積極的に取り組むとともに,勝敗などを認め,ルールやマナーを守ろうとすること,分担した役割を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を認めようとすることなどや,水泳の事故防止に関する心得を遵守するなど健康・安全に気を配ること。
E 球技 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,球技の特性や成り立ち,技術の名称や行い方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,基本的な技能や仲間と連携した動きでゲームを展開すること。
ア ゴール型では,ボール操作と空間に走り込むなどの動きによってゴール前での攻防をすること。
イ ネット型では,ボールや用具の操作と定位置に戻るなどの動きによって空いた場所をめぐる攻防をすること。
ウ ベースボール型では,基本的なバット操作と走塁での攻撃,ボール操作と定位置での守備などによって攻防をすること。
(2) 攻防などの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 球技に積極的に取り組むとともに,フェアなプレイを守ろうとすること,作戦などについての話合いに参加しようとすること,一人一人の違いに応じたプレイなどを認めようとすること,仲間の学習を援助しようとすることなどや,健康・安全に気を配ること。
F 武道 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,技ができる楽しさや喜びを味わい,武道の特性や成り立ち,伝統的な考え方,技の名称や行い方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,基本動作や基本となる技を用いて簡易な攻防を展開すること。
ア 柔道では,相手の動きに応じた基本動作や基本となる技を用いて,投げたり抑えたりするなどの簡易な攻防をすること。
イ 剣道では,相手の動きに応じた基本動作や基本となる技を用いて,打ったり受けたりするなどの簡易な攻防をすること。
ウ 相撲では,相手の動きに応じた基本動作や基本となる技を用いて,押したり寄ったりするなどの簡易な攻防をすること。
(2) 攻防などの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 武道に積極的に取り組むとともに,相手を尊重し,伝統的な行動の仕方を守ろうとすること,分担した役割を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を認めようとすることなどや,禁じ技を用いないなど健康・安全に気を配ること。
G ダンス ダンスについて,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,感じを込めて踊ったりみんなで踊ったりする楽しさや喜びを味わい,ダンスの特性や由来,表現の仕方,その運動に関連して高まる体力などを理解するとともに,イメージを捉えた表現や踊りを通した交流をすること。
ア 創作ダンスでは,多様なテーマから表したいイメージを捉え,動きに変化を付けて即興的に表現したり,変化のあるひとまとまりの表現にしたりして踊ること。
イ フォークダンスでは,日本の民踊《よう》や外国の踊りから,それらの踊り方の特徴を捉え,音楽に合わせて特徴的なステップや動きで踊ること。
ウ 現代的なリズムのダンスでは,リズムの特徴を捉え,変化のある動きを組み合わせて,リズムに乗って全身で踊ること。
(2) 表現などの自己の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) ダンスに積極的に取り組むとともに,仲間の学習を援助しようとすること,交流などの話合いに参加しようとすること,一人一人の違いに応じた表現や役割を認めようとすることなどや,健康・安全に気を配ること。
H 体育理論
(1) 運動やスポーツが多様であることについて,課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 運動やスポーツが多様であることについて理解すること。
(ア) 運動やスポーツは,体を動かしたり健康を維持したりするなどの必要性及び競い合うことや課題を達成することなどの楽しさから生みだされ発展してきたこと。
(イ) 運動やスポーツには,行うこと,見ること,支えること及び知ることなどの多様な関わり方があること。
(ウ) 世代や機会に応じて,生涯にわたって運動やスポーツを楽しむためには,自己に適した多様な楽しみ方を見付けたり,工夫したりすることが大切であること。
イ 運動やスポーツが多様であることについて,自己の課題を発見し,よりよい解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝えること。
ウ 運動やスポーツが多様であることについての学習に積極的に取り組むこと。
(2) 運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方について,課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方について理解すること。
(ア) 運動やスポーツは,身体の発達やその機能の維持,体力の向上などの効果や自信の獲得,ストレスの解消などの心理的効果及びルールやマナーについて合意したり,適切な人間関係を築いたりするなどの社会性を高める効果が期待できること。
(イ) 運動やスポーツには,特有の技術があり,その学び方には,運動の課題を合理的に解決するための一定の方法があること。
(ウ) 運動やスポーツを行う際は,その特性や目的,発達の段階や体調などを踏まえて運動を選ぶなど,健康・安全に留意する必要があること。
イ 運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方について,自己の課題を発見し,よりよい解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝えること。
ウ 運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方についての学習に積極的に取り組むこと。
〔体育分野 第3学年〕
1 目標
(1) 運動の合理的な実践を通して,運動の楽しさや喜びを味わい,生涯にわたって運動を豊かに実践することができるようにするため,運動,体力の必要性について理解するとともに,基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 運動についての自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて思考し判断するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝える力を養う。
(3) 運動における競争や協働の経験を通して,公正に取り組む,互いに協力する,自己の責任を果たす,参画する,一人一人の違いを大切にしようとするなどの意欲を育てるとともに,健康・安全を確保して,生涯にわたって運動に親しむ態度を養う。
2 内容
A 体つくり運動 体つくり運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを味わい,運動を継続する意義,体の構造,運動の原則などを理解するとともに,健康の保持増進や体力の向上を目指し,目的に適した運動の計画を立て取り組むこと。
ア 体ほぐしの運動では,手軽な運動を行い,心と体は互いに影響し変化することや心身の状態に気付き,仲間と自主的に関わり合うこと。
イ 実生活に生かす運動の計画では,ねらいに応じて,健康の保持増進や調和のとれた体力の向上を図るための運動の計画を立て取り組むこと。
(2) 自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 体つくり運動に自主的に取り組むとともに,互いに助け合い教え合おうとすること,一人一人の違いに応じた動きなどを大切にしようとすること,話合いに貢献しようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
B 器械運動 器械運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,技ができる楽しさや喜びを味わい,技の名称や行い方,運動観察の方法,体力の高め方などを理解するとともに,自己に適した技で演技すること。
ア マット運動では,回転系や巧技系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを構成し演技すること。
イ 鉄棒運動では,支持系や懸垂系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを構成し演技すること。
ウ 平均台運動では,体操系やバランス系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと及びそれらを構成し演技すること。
エ 跳び箱運動では,切り返し系や回転系の基本的な技を滑らかに安定して行うこと,条件を変えた技や発展技を行うこと。
(2) 技などの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 器械運動に自主的に取り組むとともに,よい演技を讃《たた》えようとすること,互いに助け合い教え合おうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
C 陸上競技 陸上競技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,運動観察の方法などを理解するとともに,各種目特有の技能を身に付けること。
ア 短距離走・リレーでは,中間走へのつなぎを滑らかにして速く走ることやバトンの受渡しで次走者のスピードを十分高めること,長距離走では,自己に適したペースを維持して走ること,ハードル走では,スピードを維持した走りからハードルを低く越すこと。
イ 走り幅跳びでは,スピードに乗った助走から力強く踏み切って跳ぶこと,走り高跳びでは,リズミカルな助走から力強く踏み切り滑らかな空間動作で跳ぶこと。
(2) 動きなどの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 陸上競技に自主的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
D 水泳 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,運動観察の方法などを理解するとともに,効率的に泳ぐこと。
ア クロールでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
イ 平泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。
ウ 背泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで泳ぐこと。
エ バタフライでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで泳ぐこと。
オ 複数の泳法で泳ぐこと,又はリレーをすること。
(2) 泳法などの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 水泳に自主的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,水泳の事故防止に関する心得を遵守するなど健康・安全を確保すること。
E 球技 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,運動観察の方法などを理解するとともに,作戦に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開すること。
ア ゴール型では,安定したボール操作と空間を作りだすなどの動きによってゴール前への侵入などから攻防をすること。
イ ネット型では,役割に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空いた場所をめぐる攻防をすること。
ウ ベースボール型では,安定したバット操作と走塁での攻撃,ボール操作と連携した守備などによって攻防をすること。
(2) 攻防などの自己やチームの課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) 球技に自主的に取り組むとともに,フェアなプレイを大切にしようとすること,作戦などについての話合いに貢献しようとすること,一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとすること,互いに助け合い教え合おうとすることなどや,健康・安全を確保すること。
F 武道 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,技を高め勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,伝統的な考え方,技の名称や見取り稽古の仕方,体力の高め方などを理解するとともに,基本動作や基本となる技を用いて攻防を展開すること。
ア 柔道では,相手の動きの変化に応じた基本動作や基本となる技,連絡技を用いて,相手を崩して投げたり,抑えたりするなどの攻防をすること。
イ 剣道では,相手の動きの変化に応じた基本動作や基本となる技を用いて,相手の構えを崩し,しかけたり応じたりするなどの攻防をすること。
ウ 相撲では,相手の動きの変化に応じた基本動作や基本となる技を用いて,相手を崩し,投げたりいなしたりするなどの攻防をすること。
(2) 攻防などの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。
(3) 武道に自主的に取り組むとともに,相手を尊重し,伝統的な行動の仕方を大切にしようとすること,自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
G ダンス ダンスについて,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1) 次の運動について,感じを込めて踊ったり,みんなで自由に踊ったりする楽しさや喜びを味わい,ダンスの名称や用語,踊りの特徴と表現の仕方,交流や発表の仕方,運動観察の方法,体力の高め方などを理解するとともに,イメージを深めた表現や踊りを通した交流や発表をすること。
ア 創作ダンスでは,表したいテーマにふさわしいイメージを捉え,個や群で,緩急強弱のある動きや空間の使い方で変化を付けて即興的に表現したり,簡単な作品にまとめたりして踊ること。
イ フォークダンスでは,日本の民踊《よう》や外国の踊りから,それらの踊り方の特徴を捉え,音楽に合わせて特徴的なステップや動きと組み方で踊ること。
ウ 現代的なリズムのダンスでは,リズムの特徴を捉え,変化とまとまりを付けて,リズムに乗って全身で踊ること。
(2) 表現などの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。
(3) ダンスに自主的に取り組むとともに,互いに助け合い教え合おうとすること,作品や発表などの話合いに貢献しようとすること,一人一人の違いに応じた表現や役割を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。
H 体育理論
(1) 文化としてのスポーツの意義について,課題を発見し,その解決を目指した活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 文化としてのスポーツの意義について理解すること。
(ア) スポーツは,文化的な生活を営みよりよく生きていくために重要であること。
(イ) オリンピックやパラリンピック及び国際的なスポーツ大会などは,国際親善や世界平和に大きな役割を果たしていること。
(ウ) スポーツは,民族や国,人種や性,障害の違いなどを超えて人々を結び付けていること。
イ 文化としてのスポーツの意義について,自己の課題を発見し,よりよい解決に向けて思考し判断するとともに,他者に伝えること。
ウ 文化としてのスポーツの意義についての学習に自主的に取り組むこと。
〔内容の取扱い〕
(1) 内容の各領域については,次のとおり取り扱うものとする。
ア 第1学年及び第2学年においては,「A体つくり運動」から「H体育理論」までについては,全ての生徒に履修させること。その際,「A体つくり運動」及び「H体育理論」については,2学年間にわたって履修させること。
イ 第3学年においては,「A体つくり運動」及び「H体育理論」については,全ての生徒に履修させること。「B器械運動」,「C陸上競技」,「D水泳」及び「Gダンス」についてはいずれかから一以上を,「E球技」及び「F武道」についてはいずれか一以上をそれぞれ選択して履修できるようにすること。...
(2) 内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までに示す事項については,次のとおり取り扱うものとする。
ア 「A体つくり運動」の(1)のアの運動については,「B器械運動」から「Gダンス」までにおいても関連を図って指導することができるとともに,心の健康など保健分野との関連を図って指導すること。また,「A体つくり運動」の(1)のイの運動については,第1学年及び第2学年においては,動きを持...
イ 「B器械運動」の(1)の運動については,第1学年及び第2学年においては,アからエまでの中からアを含む二を選択して履修できるようにすること。第3学年においては,アからエまでの中から選択して履修できるようにすること。
ウ 「C陸上競技」の(1)の運動については,ア及びイに示すそれぞれの運動の中から選択して履修できるようにすること。
エ 「D水泳」の(1)の運動については,第1学年及び第2学年においては,アからエまでの中からア又はイのいずれかを含む二を選択して履修できるようにすること。第3学年においては,アからオまでの中から選択して履修できるようにすること。なお,学校や地域の実態に応じて,安全を確保するための泳...
オ 「E球技」の(1)の運動については,第1学年及び第2学年においては,アからウまでを全ての生徒に履修させること。第3学年においては,アからウまでの中から二を選択して履修できるようにすること。また,アについては,バスケットボール,ハンドボール,サッカーの中から,イについては,バレー...
カ 「F武道」については,柔道,剣道,相撲,空手道,なぎなた,弓道,合気道,少林寺拳法,銃剣道などを通して,我が国固有の伝統と文化により一層触れることができるようにすること。また,(1)の運動については,アからウまでの中から一を選択して履修できるようにすること。なお,学校や地域の実...
キ 「Gダンス」の(1)の運動については,アからウまでの中から選択して履修できるようにすること。なお,学校や地域の実態に応じて,その他のダンスについても履修させることができること。
ク 第1学年及び第2学年の内容の「H体育理論」については,(1)は第1学年,(2)は第2学年で取り上げること。
(3) 内容の「A体つくり運動」から「Gダンス」までの領域及び運動の選択並びにその指導に当たっては,学校や地域の実態及び生徒の特性等を考慮するものとする。また,第3学年の領域の選択に当たっては,安全を十分に確保した上で,生徒が自由に選択して履修することができるよう配慮すること。その...
(4) 自然との関わりの深いスキー,スケートや水辺活動などの指導については,学校や地域の実態に応じて積極的に行うことに留意するものとする。
(5) 集合,整頓,列の増減,方向変換などの行動の仕方を身に付け,能率的で安全な集団としての行動ができるようにするための指導については,内容の「A体つくり運動」から「Gダンス」までの領域において適切に行うものとする。