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芸術
https://w3id.org/jp-cos/UpperSecondary/2009/芸術
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芸術
詳細情報
学習指導要領(一部改正情報)
高等学校学習指導要領 2009年3月 告示
学習指導要領掲載順
8
学校種別
高等学校
教科名
Art
げいじゅつ
芸術
英語表記出典
英語表記出典の名称
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2009-03)
Upper Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2009-03)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成21年3月)
高等学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成21年3月)
対応学習指導要領
高等学校学習指導要領 2009年3月 告示
高等学校学習指導要領 2009年3月 告示
関連リンク
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298353.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298353.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード3桁目
B
学習指導要領コード3桁目に対応するFコード
UB
教科コード
74B
F教科コード
A7A4UB
科目がある
工芸I
工芸II
工芸III
書道I
書道II
書道III
美術I
美術II
美術III
音楽I
音楽II
音楽III
Type
教科等
被参照情報
'教科がある'としての参照元:
高等学校学習指導要領 2009年3月 告示
'教科等'としての参照元:
第7節 芸 術
第1款 目標 芸術の幅広い活動を通して,生涯にわたり芸術を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,芸術の諸能力を伸ばし,芸術文化についての理解を深め,豊かな情操を養う。
第2款 各 科 目
第1 音楽Ⅰ
1 目標 音楽の幅広い活動を通して,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし,音楽文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 歌唱
ア 曲想を歌詞の内容や楽曲の背景とかかわらせて感じ取り,イメージをもって歌うこと。
イ 曲種に応じた発声の特徴を生かし,表現を工夫して歌うこと。
ウ 様々な表現形態による歌唱の特徴を生かし,表現を工夫して歌うこと。
エ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して歌うこと。
(2) 器楽
ア 曲想を楽曲の背景とかかわらせて感じ取り,イメージをもって演奏すること。
イ 楽器の音色や奏法の特徴を生かし,表現を工夫して演奏すること。
ウ 様々な表現形態による器楽の特徴を生かし,表現を工夫して演奏すること。
エ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して演奏すること。
(3) 創作
ア 音階を選んで旋律をつくり,その旋律に副次的な旋律や和音などを付けて,イメージをもって音楽をつくること。
イ 音素材の特徴を生かし,反復,変化,対照などの構成を工夫して,イメージをもって音楽をつくること。
ウ 音楽を形づくっている要素の働きを変化させ,イメージをもって変奏や編曲をすること。
エ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して音楽をつくること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 声や楽器の音色の特徴と表現上の効果とのかかわりを感じ取って鑑賞すること。
イ 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きを感受して鑑賞すること。
ウ 楽曲の文化的・歴史的背景や,作曲者及び演奏者による表現の特徴を理解して鑑賞すること。
エ 我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれぞれの特徴を理解して鑑賞すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,中学校音楽科との関連を十分に考慮し,それぞれ特定の活動のみに偏らないようにするとともに,A及びB相互の関連を図るものとする。
(2) 生徒の特性等を考慮し,内容のAの(3)のア,イ又はウのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(3) 内容のAの指導に当たっては,生徒の特性等を考慮し,視唱と視奏及び読譜と記譜の指導を含めるものとする。
(4) 内容のAの指導に当たっては,我が国の伝統的な歌唱及び和楽器を含めて扱うようにする。また,内容のBのエとの関連を図るよう配慮するものとする。
(5) 内容のAの(3)の指導に当たっては,即興的に音を出しながら音のつながり方を試すなど,音を音楽へと構成することを重視するとともに,作品を記録する方法を工夫させるものとする。
(6) 内容のBの指導に当たっては,楽曲や演奏について根拠をもって批評する活動などを取り入れるようにする。
(7) 内容のA及びBの教材については,地域や学校の実態等を考慮し,我が国や郷土の伝統音楽を含む我が国及び諸外国の様々な音楽から幅広く扱うようにする。また,Bの教材については,アジア地域の諸民族の音楽を含めて扱うようにする。
(8) 音や音楽と生活や社会とのかかわりを考えさせ,音環境への関心を高めるよう配慮するものとする。また,音楽に関する知的財産権などについて配慮し,著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
第2 音楽Ⅱ
1 目標 音楽の諸活動を通して,生涯にわたり音楽を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現の能力と主体的な鑑賞の能力を伸ばし,音楽文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 歌唱
ア 曲想を歌詞の内容や楽曲の背景とかかわらせて理解し,イメージをもって歌うこと。
イ 曲種に応じた発声の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して歌うこと。
ウ 様々な表現形態による歌唱の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して歌うこと。
エ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して歌うこと。
(2) 器楽
ア 曲想を楽曲の背景とかかわらせて理解し,イメージをもって演奏すること。
イ 楽器の音色や奏法の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して演奏すること。
ウ 様々な表現形態による器楽の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解し,表現を工夫して演奏すること。
エ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して演奏すること。
(3) 創作
ア 音階を選んで旋律をつくり,その旋律に副次的な旋律や和音などを付けて,イメージをもって創造的に音楽をつくること。
イ 音素材の特徴を生かし,反復,変化,対照などの構成を工夫して,イメージをもって創造的に音楽をつくること。
ウ 音楽を形づくっている要素の働きを変化させ,イメージをもって創造的に変奏や編曲をすること。
エ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して音楽をつくること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 声や楽器の音色の特徴と表現上の効果とのかかわりを理解して鑑賞すること。
イ 音楽を形づくっている要素とそれらの働きを理解して鑑賞すること。
ウ 楽曲の文化的・歴史的背景や,作曲者及び演奏者による表現の特徴について理解を深めて鑑賞すること。
エ 我が国や郷土の伝統音楽の種類とそれぞれの特徴について理解を深めて鑑賞すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,相互の関連を図るものとする。また,生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のBの指導に当たっては,我が国や郷土の伝統音楽を含む多様な音楽文化について理解を深める観点から,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「音楽Ⅰ」の3の(2)から(8)までと同様に取り扱うものとする。
第3 音楽Ⅲ
1 目標 音楽の諸活動を通して,生涯にわたり音楽を愛好する心情と音楽文化を尊重する態度を育てるとともに,感性を磨き,個性豊かな音楽の能力を高める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 歌唱
ア 楽曲の表現内容を総合的に理解し,表現意図をもって創造的に歌うこと。
イ 様々な表現形態による歌唱の特徴を理解し,表現上の効果を生かして歌うこと。
(2) 器楽
ア 楽曲の表現内容を総合的に理解し,表現意図をもって創造的に演奏すること。
イ 様々な表現形態による器楽の特徴を理解し,表現上の効果を生かして演奏すること。
(3) 創作
ア 様々な音素材の表現効果を生かした構成を工夫して,表現意図をもって個性豊かに音楽をつくること。
イ 様々な様式や演奏形態の特徴を理解し,表現意図をもって個性豊かに音楽をつくること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 音楽の構造上の特徴と美しさとのかかわりを理解して鑑賞すること。
イ 現代の我が国及び諸外国の音楽の特徴を理解して鑑賞すること。
ウ 音楽と他の芸術や文化とのかかわりを理解して鑑賞すること。
エ 生活及び社会における音楽や音楽にかかわる人々の役割を理解して鑑賞すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2),(3)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のA及びBの教材については,地域や学校の実態等を考慮し,我が国や郷土の伝統音楽を含めて扱うようにする。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「音楽Ⅰ」の3の(3),(5),(6)及び(8)と同様に取り扱うものとする。
第4 美術Ⅰ
1 目標 美術の幅広い創造活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり美術を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし,美術文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 絵画・彫刻
ア 感じ取ったことや考えたこと,夢や想像などから主題を生成すること。
イ 表現形式の特性を生かし,形体,色彩,構成などを工夫して創造的な表現の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料や用具の特性を生かすこと。
エ 表現方法を工夫し,主題を追求して表現すること。
(2) デザイン
ア 目的,機能,美しさなどを考えて主題を生成すること。
イ 表現形式の特性,形や色彩などの造形要素の働きを考え,創造的な表現の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料や用具の特性を生かすこと。
エ 表現方法を工夫し,目的や計画を基に表現すること。
(3) 映像メディア表現
ア 感じ取ったことや考えたこと,目的や機能などを基に,映像メディアの特性を生かして主題を生成すること。
イ 色光,視点,動きなどの映像表現の視覚的要素を工夫して表現の構想を練ること。
ウ 意図に応じて映像メディア機器等の用具の特性を生かすこと。
エ 表現方法や編集を工夫して表現すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 美術作品などのよさや美しさ,作者の心情や意図と表現の工夫などを感じ取り,理解を深めること。
イ 映像メディア表現の特質や表現の効果などを感じ取り,理解すること。
ウ 自然と美術とのかかわり,生活や社会を心豊かにする美術の働きについて考え,理解を深めること。
エ 日本の美術の歴史や表現の特質,日本及び諸外国の美術文化について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,中学校美術科との関連を十分に考慮し,A及びB相互の関連を図るとともに,Bの指導については,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(2) 内容のAの(1)については,生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。また,(2)及び(3)についてはいずれかを選択して扱うことができる。その際,感じ取ったことや考えたことなどを基にした表現と,目的や機能などを考...
(3) 内容のAの指導に当たっては,スケッチやデッサンなどにより観察力,思考力,描写力などが十分高まるよう配慮するものとする。
(4) 内容のBの指導に当たっては,作品について互いに批評し合う活動などを取り入れるようにする。
(5) 内容のBについては,日本の美術も重視して扱うとともに,アジアの美術などについても扱うようにする。
(6) 美術に関する知的財産権や肖像権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
(7) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
第5 美術Ⅱ
1 目標 美術の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり美術を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばし,美術文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 絵画・彫刻
ア 自然,自己,社会などを深く見つめて主題を生成すること。
イ 表現形式を選択し,創造的で心豊かな表現の構想を練ること。
ウ 主題に合った表現方法を工夫し,創造的に表現すること。
(2) デザイン
ア 自然,自己,社会などを深く見つめ,生活を美しく豊かにするデザインの働きを考えて主題を生成すること。
イ 目的や条件などを基に,デザイン効果を考えて創造的で心豊かな表現の構想を練ること。
ウ 主題に合った表現方法を工夫し,創造的に表現すること。
(3) 映像メディア表現
ア 自然,自己,社会などを深く見つめ,映像メディアの特性を生かして主題を生成すること。
イ 映像表現の視覚的要素などの効果を生かして創造的で心豊かな表現の構想を練ること。
ウ 主題に合った表現方法を工夫し,創造的に表現すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 作品や作者の個性などに関心をもち,発想や構想の独自性,表現の工夫などについて,多様な視点から分析し理解すること。
イ 心豊かな生き方の創造にかかわる美術の働きについて理解を深めること。
ウ 時代,民族,風土,宗教などによる表現の相違や共通性などを考察し,美術文化についての理解を一層深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,Aの(1)については,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「美術Ⅰ」の3の(1)及び(3)から(7)までと同様に取り扱うものとする。
第6 美術Ⅲ
1 目標 美術の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり美術を愛好する心情と美術文化を尊重する態度を育てるとともに,感性と美意識を磨き,個性豊かな美術の能力を高める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 絵画・彫刻
ア 独創的な主題を生成し,表現の構想を練ること。
イ 主題に合った表現方法を工夫し,個性を生かして創造的な表現を追求すること。
(2) デザイン
ア デザイン効果を考えて独創的な主題を生成し,表現の構想を練ること。
イ 主題に合った表現方法を工夫し,個性を生かして創造的なデザインを追求すること。
(3) 映像メディア表現
ア 映像メディアの特性を生かして独創的な主題を生成し,表現の構想を練ること。
イ 主題に合った表現方法を工夫し,個性を生かして創造的な映像メディア表現を追求すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 作者の主張,作品と時代や社会とのかかわりなどを考察し,自己の価値観や美意識を働かせて作品を読み取り味わうこと。
イ 国際理解に果たす美術の役割について理解すること。
ウ 文化遺産としての美術の特色と文化遺産等を継承し保存することの意義を理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2),(3)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。また,Aの(1)については,絵画と彫刻のいずれかを選択したり一体的に扱ったりすることができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「美術Ⅰ」の3の(3)から(7)までと同様に取り扱うものとする。
第7 工芸Ⅰ
1 目標 工芸の幅広い創造活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり工芸を愛好する心情と生活を心豊かにするために工夫する態度を育てるとともに,感性を高め,創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばし,工芸の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 身近な生活と工芸
ア 自然や素材,身近な生活や自己の思いなどから心豊かな発想をすること。
イ 用途と美しさの調和を考え,日本の伝統的な表現のよさなどを生かした制作の構想を練ること。
ウ 制作方法を理解し,意図に応じて材料や用具を活用すること。
エ 手順や技法などを吟味し,創意工夫して制作すること。
(2) 社会と工芸
ア 社会的な視点に立って,使う人の願いや心情,生活環境などを考え,心豊かな発想をすること。
イ 使用する人や場などに求められる機能と美しさを考え,制作の構想を練ること。
ウ 制作方法を理解し,意図に応じて材料や用具を活用すること。
エ 手順や技法などを吟味し,創意工夫して制作すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 工芸作品などのよさや美しさ,作者の心情や意図と表現の工夫などを感じ取り,理解を深めること。
イ 制作過程における工夫や素材の生かし方,技法などを理解すること。
ウ 自然と工芸とのかかわり,生活や社会を心豊かにする工芸の働きについて考え,理解を深めること。
エ 日本の工芸の特質や美意識に気付き,工芸の伝統と文化について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,中学校美術科との関連を十分に考慮し,A及びB相互の関連を図るとともに,Bの指導については,適切かつ十分な授業時数を配当するものとする。
(2) 内容のAの指導に当たっては,地域の材料及び伝統的な工芸の表現などを取り入れることにも配慮するものとする。
(3) 内容のBの指導に当たっては,作品について互いに批評し合う活動などを取り入れるようにする。
(4) 内容のBについては,日本の工芸も重視して扱うとともに,アジアの工芸などについても扱うようにする。
(5) 工芸に関する知的財産権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
(6) 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
第8 工芸Ⅱ
1 目標 工芸の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり工芸を愛好する心情と生活を心豊かにするために工夫する態度を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばし,工芸の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 身近な生活と工芸
ア 生活の中の工芸をとらえ,自己の体験や夢などから,創造的で心豊かな発想をすること。
イ 用途と美しさの調和を求め,素材の特質,表現の多様性などを生かした制作の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料,用具,手順,技法などを検討し,創造的に制作すること。
(2) 社会と工芸
ア 社会的な視点に立って,生活環境を観察,検討し,創造的で心豊かな発想をすること。
イ 社会における有用性,機能と美しさとの調和を考え,制作の構想を練ること。
ウ 意図に応じて材料,用具,手順,技法などを検討し,創造的に制作すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 作品や作者の個性などに関心をもち,発想や構想の独自性,表現の工夫などについて,多様な視点から分析し理解すること。
イ 生活環境の改善や心豊かな生き方にかかわる工芸の働きについて理解を深めること。
ウ 時代,民族,風土などによる表現の相違や共通性などを考察し,工芸の伝統と文化についての理解を一層深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1)又は(2)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「工芸Ⅰ」の3と同様に取り扱うものとする。
第9 工芸Ⅲ
1 目標 工芸の創造的な諸活動を通して,美的体験を豊かにし,生涯にわたり工芸を愛好する心情と工芸の伝統と文化を尊重する態度を育てるとともに,感性と美意識を磨き,個性豊かな工芸の能力を高める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 身近な生活と工芸
ア 自己を取り巻く生活を多様な視点に立って考え,独創的に発想し,美的で心豊かな制作の構想を練ること。
イ 制作過程全体を見通して制作方法を工夫し,個性を生かして創造的な制作を追求すること。
(2) 社会と工芸
ア 社会的な視点に立って独創的に発想し,美的で心豊かな制作の構想を練ること。
イ 制作過程全体を見通して制作方法を工夫し,個性を生かして創造的な制作を追求すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 生活文化と工芸とのかかわり,作品が生まれた背景などを考察し,自己の価値観や美意識を働かせて作品を読み取り味わうこと。
イ 国際理解に果たす工芸の役割について理解すること。
ウ 文化遺産としての工芸の特色と文化遺産等を継承し保存することの意義を理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容の取扱いに当たっては,「工芸Ⅰ」の3の(2)から(6)までと同様に取り扱うものとする。
第10 書道Ⅰ
1 目標 書道の幅広い活動を通して,生涯にわたり書を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,書写能力の向上を図り,表現と鑑賞の基礎的な能力を伸ばし,書の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 漢字仮名交じりの書
ア 用具・用材の特徴を理解し,適切に扱うこと。
イ 漢字と仮名の調和した線質の表し方を習得すること。
ウ 字形,文字の大きさと全体の構成を工夫すること。
エ 名筆を生かした表現を理解し,工夫すること。
オ 目的や用途に即した形式,意図に基づく表現を工夫すること。
(2) 漢字の書
ア 用具・用材の特徴を理解し,適切に扱うこと。
イ 古典に基づく基本的な点画や線質の表し方を理解し,その用筆・運筆の技法を習得すること。
ウ 字形の構成を理解し,全体の構成を工夫すること。
エ 意図に基づく表現を構想し,工夫すること。
(3)仮名の書
ア 用具・用材の特徴を理解し,適切に扱うこと。
イ 古典に基づく基本的な線質の表し方を理解し,その用筆・運筆の技法を習得すること。
ウ 単体,連綿の技法を習得し,全体の構成を工夫すること。
エ 意図に基づく表現を構想し,工夫すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 日常生活における書への関心を高め,その効用を理解すること。
イ 見ることを楽しみ,書の美しさと表現効果を味わい,感じ取ること。
ウ 日本及び中国等の文字と書の伝統と文化について理解すること。
エ 漢字の書体の変遷,仮名の成立等を理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容のA及びBの指導に当たっては,相互の関連を図るものとする。
(2) 内容のAの指導に当たっては,(1)の漢字は楷《かい》書及び行書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)は楷《かい》書及び行書,(3)は平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとし,(2)については,生徒の特性等を考慮し,草書,隷書及び篆《てん》書を加えることもできる。
(3) 内容のAの指導に当たっては,中学校国語科の書写との関連を十分に考慮し,日常生活における目的や用途に応じて,硬筆も取り上げるものとする。
(4) 内容のAの指導に当たっては,篆《てん》刻,刻字等を扱うよう配慮するものとする。また,(2)及び(3)については,臨書及び創作を通して指導するものとする。
(5) 内容のBの指導に当たっては,作品について互いに批評し合う活動などを取り入れるようにする。
(6) 書に関する知的財産権などについて配慮し,自己や他者の著作物等を尊重する態度の形成を図るようにする。
第11 書道Ⅱ
1 目標 書道の創造的な諸活動を通して,生涯にわたり書を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばし,書の伝統と文化についての理解を深める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 漢字仮名交じりの書
ア 意図に即した表現と用具・用材の関係を工夫すること。
イ 名筆の鑑賞に基づき表現を工夫し,個性的に表現すること。
ウ 表現形式に応じて,全体の構成を工夫すること。
エ 感興や意図に応じた素材や表現を構想し,工夫すること。
(2) 漢字の書
ア 書体や書風に即した用筆・運筆を理解し,工夫すること。
イ 古典に基づく表現を工夫し,個性的に表現すること。
ウ 表現形式に応じて,全体の構成を工夫すること。
エ 感興や意図に応じた素材や表現を構想し,工夫すること。
(3) 仮名の書
ア 書風に即した用筆・運筆を理解し,工夫すること。
イ 古典に基づく表現を工夫し,個性的に表現すること。
ウ 表現形式に応じて,全体の構成を工夫すること。
エ 感興や意図に応じた素材や表現を構想し,工夫すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 書の美の諸要素を把握し,その表現効果について理解し,感受を深めること。
イ 書の美と時代,風土,筆者などとのかかわり,その表現方法や形式等について理解を深めること。
ウ 日本及び中国等の書の歴史・文化と書の現代的意義について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(2)又は(3)のうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のAの指導に当たっては,(1)の漢字は楷《かい》書,行書及び草書,仮名は平仮名及び片仮名,(2)は楷《かい》書,行書,草書,隷書及び篆《てん》書,(3)は平仮名,片仮名及び変体仮名を扱うものとする。
(3) 内容のAの指導に当たっては,篆《てん》刻を扱うものとし,生徒の特性等を考慮し,刻字等を加えることもできる。また,(2)及び(3)については,臨書及び創作を通して指導するものとする。
(4) 内容の取扱いに当たっては,「書道Ⅰ」の3の(1),(5)及び(6)と同様に取り扱うものとする。
第12 書道Ⅲ
1 目標 書道の創造的な諸活動を通して,生涯にわたり書を愛好する心情と書の伝統と文化を尊重する態度を育てるとともに,感性を磨き,個性豊かな書の能力を高める。
2 内容
A 表現 表現に関して,次の事項を指導する。
(1) 漢字仮名交じりの書
ア 書の伝統を理解し,現代社会に即した効果的な表現を工夫すること。
イ 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
(2) 漢字の書
ア 書の伝統を理解し,書体の特色を生かして表現すること。
イ 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
(3) 仮名の書
ア 書の伝統を理解し,古典の特色を生かして表現すること。
イ 主体的な構想に基づく個性的,創造的な表現を追求すること。
B 鑑賞 鑑賞に関して,次の事項を指導する。
ア 書の美の多様性を理解し,作品の様式美を鑑賞すること。
イ 書論を講読し,書の理解と鑑賞の深化を図ること。
ウ 日本及び中国等の書の伝統とその背景となる諸文化との関連について理解を深めること。
3 内容の取扱い
(1) 生徒の特性,地域や学校の実態を考慮し,内容のAの(1),(2),(3)又はBのうち一つ以上を選択して扱うことができる。
(2) 内容のAの(2)及び(3)については,目的に応じて臨書又は創作のいずれかを通して指導することができる。
(3) 内容の取扱いに当たっては,「書道Ⅰ」の3の(5)及び(6)と同様に取り扱うものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) Ⅱを付した科目はそれぞれに対応するⅠを付した科目を履修した後に,Ⅲを付した科目はそれぞれに対応するⅡを付した科目を履修した後に履修させることを原則とすること。
(2) 主体的な学習態度を育てるため,生徒の特性等を考慮し,適切な課題を設定して学習することができる機会を設けるよう留意すること。
2 内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の特質を踏まえ,学校の実態に応じて学校図書館を活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどを指導に生かすこと。
(2) 各科目の特質を踏まえ,地域や学校の実態に応じて,文化施設,社会教育施設,地域の文化財等の活用を図ったり,地域の人材の協力を求めたりすること。