第1分野

https://w3id.org/jp-cos/LowerSecondary/2008/理科/第1分野

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
中学校学習指導要領 2010年11月 一部改正
中学校学習指導要領 2015年3月 一部改正
学習指導要領掲載順
4
学校種別
中学校
科目名
Field One
だいいちぶんや
第1分野
英語表記出典
英語表記出典の名称
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
対応学習指導要領
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
関連リンク
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード4桁目
1
学習指導要領コード4桁目に対応するFコード
A1
科目コード
7361
F科目コード
A7A3A6A1
Type
科目等

被参照情報

'科目がある'としての参照元:
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
理科
'分野・科目・分類'としての参照元:
〔第1分野〕
1 目標
(1) 物質やエネルギーに関する事物・現象に進んでかかわり,その中に問題を見いだし意欲的に探究する活動を通して,規則性を発見したり課題を解決したりする方法を習得させる。
(2) 物理的な事物・現象についての観察,実験を行い,観察・実験技能を習得させ,観察,実験の結果を分析して解釈し表現する能力を育てるとともに,身近な物理現象,電流とその利用,運動とエネルギーなどについて理解させ,これらの事物・現象に対する科学的な見方や考え方を養う。
(3) 化学的な事物・現象についての観察,実験を行い,観察・実験技能を習得させ,観察,実験の結果を分析して解釈し表現する能力を育てるとともに,身の回りの物質,化学変化と原子・分子,化学変化とイオンなどについて理解させ,これらの事物・現象に対する科学的な見方や考え方を養う。
(4) 物質やエネルギーに関する事物・現象を調べる活動を行い,これらの活動を通して科学技術の発展と人間生活とのかかわりについて認識を深め,科学的に考える態度を養うとともに,自然を総合的に見ることができるようにする。
2 内容
(1) 身近な物理現象 身近な事物・現象についての観察,実験を通して,光や音の規則性,力の性質について理解させるとともに,これらの事物・現象を日常生活や社会と関連付けて科学的にみる見方や考え方を養う。
ア 光と音
(ア) 光の反射・屈折 光の反射や屈折の実験を行い,光が水やガラスなどの物質の境界面で反射,屈折するときの規則性を見いだすこと。
(イ) 凸レンズの働き 凸レンズの働きについての実験を行い,物体の位置と像の位置及び像の大きさの関係を見いだすこと。
(ウ) 音の性質 音についての実験を行い,音はものが振動することによって生じ空気中などを伝わること及び音の高さや大きさは発音体の振動の仕方に関係することを見いだすこと。
イ 力と圧力
(ア) 力の働き 物体に力を働かせる実験を行い,物体に力が働くとその物体が変形したり動き始めたり,運動の様子が変わったりすることを見いだすとともに,力は大きさと向きによって表されることを知ること。
(イ) 圧力 圧力についての実験を行い,圧力は力の大きさと面積に関係があることを見いだすこと。また,水圧や大気圧の実験を行い,その結果を水や空気の重さと関連付けてとらえること。
(2) 身の回りの物質 身の回りの物質についての観察,実験を通して,固体や液体,気体の性質,物質の状態変化について理解させるとともに,物質の性質や変化の調べ方の基礎を身に付けさせる。
ア 物質のすがた
(ア) 身の回りの物質とその性質 身の回りの物質の性質を様々な方法で調べ,物質には密度や加熱したときの変化など固有の性質と共通の性質があることを見いだすとともに,実験器具の操作,記録の仕方などの技能を身に付けること。
(イ) 気体の発生と性質 気体を発生させてその性質を調べる実験を行い,気体の種類による特性を見いだすとともに,気体を発生させる方法や捕集法などの技能を身に付けること。
イ 水溶液
(ア) 物質の溶解 物質が水に溶ける様子の観察を行い,水溶液の中では溶質が均一に分散していることを見いだすこと。
(イ) 溶解度と再結晶 水溶液から溶質を取り出す実験を行い,その結果を溶解度と関連付けてとらえること。
ウ 状態変化
(ア) 状態変化と熱 物質の状態変化についての観察,実験を行い,状態変化によって物質の体積は変化するが質量は変化しないことを見いだすこと。
(イ) 物質の融点と沸点 物質の状態が変化するときの温度の測定を行い,物質は融点や沸点を境に状態が変化することや沸点の違いによって物質の分離ができることを見いだすこと。
(3) 電流とその利用 電流回路についての観察,実験を通して,電流と電圧との関係及び電流の働きについて理解させるとともに,日常生活や社会と関連付けて電流と磁界についての初歩的な見方や考え方を養う。
ア 電流
(ア) 回路と電流・電圧 回路をつくり,回路の電流や電圧を測定する実験を行い,回路の各点を流れる電流や各部に加わる電圧についての規則性を見いだすこと。
(イ) 電流・電圧と抵抗 金属線に加わる電圧と電流を測定する実験を行い,電圧と電流の関係を見いだすとともに金属線には電気抵抗があることを見いだすこと。
(ウ) 電気とそのエネルギー 電流によって熱や光などを発生させる実験を行い,電流から熱や光などが取り出せること及び電力の違いによって発生する熱や光などの量に違いがあることを見いだすこと。
(エ) 静電気と電流 異なる物質同士をこすり合わせると静電気が起こり,帯電した物体間では空間を隔てて力が働くこと及び静電気と電流は関係があることを見いだすこと。
イ 電流と磁界
(ア) 電流がつくる磁界 磁石や電流による磁界の観察を行い,磁界を磁力線で表すことを理解するとともに,コイルの回りに磁界ができることを知ること。
(イ) 磁界中の電流が受ける力 磁石とコイルを用いた実験を行い,磁界中のコイルに電流を流すと力が働くことを見いだすこと。
(ウ) 電磁誘導と発電 磁石とコイルを用いた実験を行い,コイルや磁石を動かすことにより電流が得られることを見いだすとともに,直流と交流の違いを理解すること。
(4) 化学変化と原子・分子 化学変化についての観察,実験を通して,化合,分解などにおける物質の変化やその量的な関係について理解させるとともに,これらの事物・現象を原子や分子のモデルと関連付けてみる見方や考え方を養う。
ア 物質の成り立ち
(ア) 物質の分解 物質を分解する実験を行い,分解して生成した物質から元の物質の成分が推定できることを見いだすこと。
(イ) 原子・分子 物質は原子や分子からできていることを理解し,原子は記号で表されることを知ること。
イ 化学変化
(ア) 化合 2種類の物質を化合させる実験を行い,反応前とは異なる物質が生成することを見いだすとともに,化学変化は原子や分子のモデルで説明できること,化合物の組成は化学式で表されること及び化学変化は化学反応式で表されることを理解すること。
(イ) 酸化と還元 酸化や還元の実験を行い,酸化や還元が酸素の関係する反応であることを見いだすこと。
(ウ) 化学変化と熱 化学変化によって熱を取り出す実験を行い,化学変化には熱の出入りが伴うことを見いだすこと。
ウ 化学変化と物質の質量
(ア) 化学変化と質量の保存 化学変化の前後における物質の質量を測定する実験を行い,反応物の質量の総和と生成物の質量の総和が等しいことを見いだすこと。
(イ) 質量変化の規則性 化学変化に関係する物質の質量を測定する実験を行い,反応する物質の質量の間には一定の関係があることを見いだすこと。
(5) 運動とエネルギー 物体の運動やエネルギーに関する観察,実験を通して,物体の運動の規則性やエネルギーの基礎について理解させるとともに,日常生活や社会と関連付けて運動とエネルギーの初歩的な見方や考え方を養う。
ア 運動の規則性
(ア) 力のつり合い 物体に働く2力についての実験を行い,力がつり合うときの条件を見いだすこと。また,力の合成と分解についての実験を行い,合力や分力の規則性を理解すること。
(イ) 運動の速さと向き 物体の運動についての観察,実験を行い,運動には速さと向きがあることを知ること。
(ウ) 力と運動 物体に力が働く運動及び力が働かない運動についての観察,実験を行い,力が働く運動では運動の向きや時間の経過に伴って物体の速さが変わること及び力が働かない運動では物体は等速直線運動することを見いだすこと。
イ 力学的エネルギー
(ア) 仕事とエネルギー 仕事に関する実験を行い,仕事と仕事率について理解すること。また,衝突の実験を行い,物体のもつエネルギーの量は物体が他の物体になしうる仕事で測れることを理解すること。
(イ) 力学的エネルギーの保存 力学的エネルギーに関する実験を行い,運動エネルギーと位置エネルギーが相互に移り変わることを見いだし,力学的エネルギーの総量が保存されることを理解すること。
(6) 化学変化とイオン 化学変化についての観察,実験を通して,水溶液の電気伝導性や中和反応について理解させるとともに,これらの事物・現象をイオンのモデルと関連付けてみる見方や考え方を養う。
ア 水溶液とイオン
(ア) 水溶液の電気伝導性 水溶液に電流を流す実験を行い,水溶液には電流が流れるものと流れないものとがあることを見いだすこと。
(イ) 原子の成り立ちとイオン 電気分解の実験を行い,電極に物質が生成することからイオンの存在を知ること。また,イオンの生成が原子の成り立ちに関係することを知ること。
(ウ) 化学変化と電池 電解質水溶液と2種類の金属などを用いた実験を行い,電流が取り出せることを見いだすとともに,化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを知ること。
イ 酸・アルカリとイオン
(ア) 酸・アルカリ 酸とアルカリの性質を調べる実験を行い,酸とアルカリのそれぞれの特性が水素イオンと水酸化物イオンによることを知ること。
(イ) 中和と塩 中和反応の実験を行い,酸とアルカリを混ぜると水と塩が生成することを理解すること。
(7) 科学技術と人間 エネルギー資源の利用や科学技術の発展と人間生活とのかかわりについて認識を深め,自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について科学的に考察し判断する態度を養う。
ア エネルギー
(ア) 様々なエネルギーとその変換 エネルギーに関する観察,実験を通して,日常生活や社会では様々なエネルギーの変換を利用していることを理解すること。
(イ) エネルギー資源 人間は,水力,火力,原子力などからエネルギーを得ていることを知るとともに,エネルギーの有効な利用が大切であることを認識すること。
イ 科学技術の発展
(ア) 科学技術の発展 科学技術の発展の過程を知るとともに,科学技術が人間の生活を豊かで便利にしてきたことを認識すること。
ウ 自然環境の保全と科学技術の利用
(ア) 自然環境の保全と科学技術の利用 自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について科学的に考察し,持続可能な社会をつくることが重要であることを認識すること。
3 内容の取扱い
(1) 内容の(1)から(7)までのうち,内容の(1)及び(2)は第1学年,内容の(3)及び(4)は第2学年,内容の(5)から(7)までは第3学年で取り扱うものとする。
(2) 内容の(1)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(ア)については,全反射も扱うこと。また,光の屈折で入射角と屈折角の定性的な関係にも触れること。
イ アの(イ)については,光源の位置と像の位置,像の大きさの定性的な関係を調べること。その際,実像と虚像を扱うこと。
ウ アの(ウ)については,音の伝わる速さについて,空気中を伝わるおよその速さを扱うこと。
エ イの(ア)については,ばねに加える力の大きさとばねの伸びの関係も扱うこと。また,重さと質量の違いにも触れること。力の単位としては「ニュートン」を用いること。
オ イの(イ)については,水中にある物体にはあらゆる向きから圧力が働くことにも触れること。また,水中では物体に浮力が働くことにも触れること。
(3) 内容の(2)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(ア)については,有機物と無機物との違いや金属と非金属との違いを扱うこと。また,代表的なプラスチックの性質にも触れること。
イ アの(イ)については,異なる方法を用いても同一の気体が得られることも扱うこと。
ウ イの(ア)については,粒子のモデルと関連付けて扱うこと。また,質量パーセント濃度にも触れること。
エ イの(イ)については,溶解度曲線にも触れること。
オ ウの(ア)については,粒子のモデルと関連付けて扱うこと。その際,粒子の運動にも触れること。
カ ウの(イ)については,純粋な物質の状態変化を中心に扱うこと。
(4) 内容の(3)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(ア)の「回路」については,直列及び並列の回路を取り上げ,それぞれについて二つの抵抗のつなぎ方を中心に扱うこと。
イ アの(イ)の「電気抵抗」については,物質の種類によって抵抗の値が異なることを扱うこと。また,二つの抵抗をつなぐ場合の合成抵抗にも触れること。
ウ アの(ウ)については,電力量も扱うこと。その際,熱量にも触れること。
エ アの(エ)については,電流が電子の流れであることを扱うこと。
オ イの(イ)については,電流の向きや磁界の向きを変えたときに力の向きが変わることを扱うこと。
カ イの(ウ)については,コイルや磁石を動かす向きを変えたときに電流の向きが変わることを扱うこと。
(5) 内容の(4)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(イ)の「原子」については,周期表を用いて多くの種類が存在することにも触れること。また,「記号」については,基礎的なものを扱うこと。
イ イの(ア)の「化学式」及び「化学反応式」については,簡単なものを扱うこと。
ウ イの(イ)の「酸化や還元」については,簡単なものを扱うこと。
(6) 内容の(5)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(イ)については,物体に力が働くとき反対向きにも力が働くことにも触れること。
イ アの(ウ)の「力が働く運動」のうち,落下運動については斜面に沿った運動を中心に扱うこと。その際,斜面の角度が90度になったときに自由落下になることにも触れること。「物体の速さが変わること」については,定性的に扱うこと。
ウ イの(ア)については,仕事の原理にも触れること。
エ イの(イ)については,摩擦にも触れること。
(7) 内容の(6)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(イ)の「原子の成り立ち」については,原子が電子と原子核からできていることを扱うこと。その際,原子核が陽子と中性子でできていることにも触れること。また,「イオン」については,イオン式で表されることにも触れること。
イ アの(ウ)の「電池」については,電極で起こる反応を中心に扱うこと。また,日常生活や社会で利用されている代表的な電池にも触れること。
ウ イの(ア)については,pHにも触れること。
エ イの(イ)については,水に溶ける塩と水に溶けない塩があることにも触れること。
(8) 内容の(7)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(ア)については,熱の伝わり方も扱うこと。また,「エネルギーの変換」については,その総量が保存されること及びエネルギーを利用する際の効率も扱うこと。
イ アの(イ)については,放射線の性質と利用にも触れること。
ウ ウの(ア)については,これまでの第1分野と第2分野の学習を生かし,第2分野(7)のウの(ア)と関連付けて総合的に扱うこと。