2段階

https://w3id.org/jp-cos/stage/LowerSecondaryDeptSNES-Intellectual/2

詳細情報

名称
Stage 2
2段階
説明
 中学部1段階を踏まえ,生徒の日常生活や社会生活及び将来の職業生活の基礎を育てることをねらいとする内容を示している。  この段階では,主として生徒が自ら主体的に活動に取り組み,目的に応じて選択したり,処理したりするなど工夫し,将来の職業生活を見据えた力を身に付けられるようにしていくことをねらいとする内容を示している。
出典
文部科学省. "第4章 知的障害である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科 第 1 節 知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科等の基本的な考え方 5 段階の考え方". 特別支援学校学習指導要領解説 各教科等変(小学部・中学部) 平成30年3月. p.23-25. 参照日:2021-08-11.
関連リンク
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/04/1399950_4.pdf
障害分類
知的
学校種別
特別支援学校中学部
Type
段階

被参照情報

'段階'としての参照元:
○2段階
(1) 目標
ア 日常生活や社会生活,職業生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに,我が国の言語文化に親しむことができるようにする。
イ 筋道立てて考える力や豊かに感じたり想像したりする力を養い,日常生活や社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えをまとめることができるようにする。
ウ 言葉がもつよさに気付くとともに,いろいろな図書に親しみ,国語を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う。
(2) 内容
〔知識及び技能〕
ア 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 日常生活の中での周りの人とのやり取りを通して,言葉には,考えたことや思ったことを表す働きがあることに気付くこと。
(イ) 発声や発音に気を付けたり,声の大きさを調節したりして話すこと。
(ウ) 長音,拗音,促音,撥音などの表記や助詞の使い方を理解し,文や文章の中で使うこと。
(エ) 理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し,使える範囲を広げること。
(オ) 修飾と被修飾との関係,指示する語句の役割について理解すること。
(カ) 敬体と常体があることを理解し,その違いに注意しながら書くこと。
(キ) 内容の大体を意識しながら音読すること。
イ 話や文章の中に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 考えとそれを支える理由など,情報と情報との関係について理解すること。
(イ) 必要な語や語句の書き留め方や,比べ方などの情報の整理の仕方を理解し使うこと。
ウ 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 易しい文語調の短歌や俳句を音読したり暗唱したりするなどして,言葉の響きやリズムに親しむこと。
(イ) 生活に身近なことわざなどを知り,使うことにより様々な表現に親しむこと。
(ウ) 書くことに関する次の事項を取り扱うこと。
㋐ 点画の書き方や文字の形に注意しながら,筆順に従って丁寧に書くこと。
㋑ 漢字や仮名の大きさ,配列に注意して書くこと。
エ 幅広く読書に親しみ,本にはいろいろな種類があることを知ること。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 聞くこと・話すこと 聞くこと・話すことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 身近な人の話や放送などを聞きながら,聞いたことを簡単に書き留めたり, 分からないときは聞き返したりして,内容の大体を捉えること。
イ 相手や目的に応じて,自分の伝えたいことを明確にすること。
ウ 見聞きしたことや経験したこと,自分の意見やその理由について,内容の大体が伝わるように伝える順序や伝え方を考えること。
エ 相手に伝わるように発音や声の大きさ,速さに気を付けて話したり,必要な話し方を工夫したりすること。
オ 物事を決めるために,簡単な役割や進め方に沿って話し合い,考えをまとめること。
B 書くこと 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 相手や目的を意識して,見聞きしたことや経験したことの中から書くことを選び,伝えたいことを明確にすること。
イ 書く内容の中心を決め,自分の考えと理由などとの関係を明確にして,文章の構成を考えること。
ウ 事実と自分の考えとの違いなどが相手に伝わるように書き表し方を工夫すること。
エ 文章を読み返す習慣を身に付け,間違いを正したり,語と語との続き方を確かめたりすること。
オ 文章に対する感想を伝え合い,内容や表現のよいところを見付けること。
C 読むこと 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 様々な読み物を読み,情景や場面の様子,登場人物の心情などを想像すること。
イ 語と語や文と文との関係を基に,出来事の順序や気持ちの変化など内容の大体を捉えること。
ウ 日常生活や社会生活,職業生活に必要な語句,文章,表示などの意味を読み取り,行動すること。
エ 中心となる語句や文を明確にしながら読むこと。
オ 読んで感じたことや分かったことを伝え合い,一人一人の感じ方などに違いがあることに気付くこと。
○2段階
(1) 目標 日常生活に関わる社会的事象について理解し,地域社会の一員としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。
ア 自分たちの都道府県の地理的環境の特色,地域の人々の健康と生活環境を支える役割,自然災害から地域の安全を守るための諸活動及び地域の伝統と文化並びに社会参加するためのきまり,社会に関する基本的な制度及び外国の様子について,具体的な活動や体験を通して,人々の生活との関連を踏まえて理解...
イ 社会的事象について,自分の生活や地域社会と関連付けて具体的に考えたことを表現する力を養う。
ウ 社会に自ら関わろうとする意欲をもち,地域社会の中で生活することの大切さについての自覚を養う。
(2) 内容
ア 社会参加ときまり
(ア) 社会参加するために必要な集団生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 学級や学校の中で,意見を述べ合い,助け合い,協力しながら生活する必要性を理解し,そのための知識や技能を身に付けること。
㋑ 周囲の状況を判断し,集団生活の中での自分の役割と責任について考え,表現すること。
(イ) 社会生活に必要なきまりに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 家庭や学校,地域社会でのきまりは,社会生活を送るために必要であることを理解すること。
㋑ 社会生活に必要なきまりの意義について考え,表現すること。
イ 公共施設と制度
(ア) 公共施設の役割に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 自分の生活の中での公共施設や公共物の役割とその必要性を理解すること。
㋑ 公共施設や公共物の役割について調べ,生活の中での利用を考え, 表現すること。
(イ) 制度の仕組みに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 社会に関する基本的な制度について理解すること。
㋑ 社会に関する基本的な制度について調べ,それらの意味を考え,表現すること。
ウ 地域の安全
(ア) 地域の安全に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 地域の関係機関や人々は,過去に発生した地域の自然災害や事故に対し,様々な協力をして対処してきたことや,今後想定される災害に対し,様々な備えをしていることを理解すること。
㋑ 過去に発生した地域の自然災害や事故,関係機関の協力などに着目して,危険から人々を守る活動と働きを考え,表現すること。
エ 産業と生活
(ア) 県内の特色ある地域に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 地域では,人々が協力し,産業の発展に努めていることを理解すること。
㋑ 人々の活動や産業の歴史的背景などに着目して,地域の様子を捉え, それらの特色を考え,表現すること。
(イ) 生活を支える事業に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 水道,電気及びガスなどの生活を支える事業は,安全で安定的に供給や処理できるよう実施されていることや,地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていることを理解すること。
㋑ 供給や処理の仕組みや関係機関の協力などに着目して,水道,電気及びガスなどの生活を支える事業の様子を捉え,それらの事業が果たす役割を考え,表現すること。
オ 我が国の地理や歴史
(ア) 身近な地域に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 自分たちの県の概要を理解すること。
㋑ 我が国における自分たちの県の位置,県全体の地形などに着目して, 県の様子を捉え,地理的環境の特色を考え,表現すること。
(イ) 県内の伝統や文化,先人の働きや出来事に関わる学習活動を通して, 次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 県内の主な歴史を手掛かりに,先人の働きや出来事,文化遺産などを知ること。
㋑ 歴史的背景や現在に至る経緯などに着目し,県内の文化財や年中行事の様子を捉え,それらの特色を考え,表現すること。
カ 外国の様子
(ア) 世界の中の日本と国際交流に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 文化や風習の特徴や違いを理解すること。
㋑人々の生活や習慣などに着目して,多様な文化について考え,表現すること。
(イ) 世界の様々な地域に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 人々の生活の様子を大まかに理解すること。
㋑ 世界の出来事などに着目して,それらの国の人々の生活の様子を捉え,交流することの大切さを考え,表現すること。
○2段階
(1) 目標
A 数と計算
ア 整数の概念や性質について理解を深め,数に対する感覚を豊かにするとともに,加法,減法,乗法及び除法の意味や性質について理解し,それらの計算ができるようにする。また,小数及び分数の意味や表し方について知り,数量とその関係を表したり読み取ったりすることができるようにすることについての...
イ 数を構成する単位に着目して,数の表し方やその数について考えたり, 扱う数の範囲を広げ,計算の仕方を見いだし,筋道立てて考えたりするとともに,日常生活の問題場面を数量に着目して捉え,処理した結果を場面をもとに振り返り,解釈及び判断する力を養う。
ウ 数量に進んで関わり,数学的に表現・処理するとともに,数学で学んだことのよさを理解し,そのことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
B 図形
ア 二等辺三角形や正三角形などの基本的な図形や面積,角の大きさについて理解し,図形についての感覚を豊かにするとともに,図形を作図や構成したり,図形の面積や角の大きさを求めたりすることなどについての技能を身に付けるようにする。
イ 二等辺三角形や正三角形などの基本的な図形を構成する要素に着目して,平面図形の特徴を捉えたり,身の回りの事象を図形の性質から考察したりする力,図形を構成する要素に着目し,図形の計量について考察する力を養う。
ウ 図形や数量に進んで関わり,数学的に表現・処理するとともに,数学で学んだことのよさを理解し,そのことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
C 変化と関係
ア 二つの数量の関係や変化の様子を表や式,グラフで表すことについて理解するとともに,二つの数量の関係を割合によって比べることについての技能を身に付けるようにする。
イ 伴って変わる二つの数量の関係に着目し,変化の特徴に気付き,二つの数量の関係を表や式,グラフを用いて考察したり,割合を用いて考察したりする力を養う。
ウ 数量に進んで関わり,数学的に表現・処理するとともに,数学で学んだことのよさを理解し,そのことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
D データの活用
ア データを表や棒グラフ,折れ線グラフで表す表し方や読み取り方を理解し,それらを問題解決における用い方についての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りの事象について整理されたデータの特徴に着目し,事象を簡潔に表現したり,適切に判断したりする力を養う。
ウ データの活用に進んで関わり,数学的に表現・処理するとともに,数学で学んだことのよさを理解し,そのことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
(2) 内容
A 数と計算
ア 整数の表し方に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 4位数までの十進位取り記数法による数の表し方及び数の大小や順序について,理解すること。
㋑ 10倍,100倍,1/10 の大きさの数及びその表し方について知ること。
㋒ 数を千を単位としてみるなど,数の相対的な大きさについて理解を深めること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数のまとまりに着目し,考察する範囲を広げながら数の大きさの比べ方や数え方を考え,日常生活で生かすこと。
イ 整数の加法及び減法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 3位数や4位数の加法及び減法の計算の仕方について理解し,計算ができること。また,それらの筆算についての仕方を知ること。
㋑ 加法及び減法に関して成り立つ性質を理解すること。
㋒ 計算機を使って,具体的な生活場面における加法及び減法の計算ができること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数量の関係に着目し,数の適用範囲を広げ,計算に関して成り立つ性質や計算の仕方を見いだすとともに,日常生活で生かすこと。
ウ 整数の乗法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 1位数と1位数との乗法の計算ができ,それを適切に用いること。
㋑ 交換法則や分配法則といった乗法に関して成り立つ性質を理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数量の関係に着目し,計算に関して成り立つ性質や計算の仕方を見いだすとともに,日常生活で生かすこと。
エ 整数の除法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 除法が用いられる場合や意味について理解すること。
㋑ 除法が用いられる場面を式に表したり,式を読み取ったりすること。
㋒ 除法と乗法との関係について理解すること。
㋓ 除数と商が共に1位数である除法の計算ができること。
㋔ 余りについて知り,余りの求め方が分かること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数量の関係に着目し,計算に関して成り立つ性質や計算の仕方を見いだすとともに,日常生活に生かすこと。
オ 小数の表し方に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 端数部分の大きさを表すのに小数を用いることを知ること。
㋑ 1/10の位までの小数の仕組みや表し方について理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数のまとまりに着目し,数の表し方の適用範囲を広げ,日常生活に生かすこと。
カ 分数の表し方に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 1/2,1/4など簡単な分数について知ること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数のまとまりに着目し,数の表し方の適用範囲を広げ,日常生活に生かすこと。
キ 数量の関係を表す式に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 数量の関係を式に表したり,式と図を関連付けたりすること。
㋑ □などを用いて数量の関係を式に表すことができることを知ること。
㋒ □などに数を当てはめて調べること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数量の関係に着目し,事柄や関係を式や図を用いて簡潔に表したり,式と図を関連付けて式を読んだりすること。
B 図形
ア 図形に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 二等辺三角形,正三角形などについて知り,作図などを通してそれらの関係に着目すること。
㋑ 二等辺三角形や正三角形を定規とコンパスなどを用いて作図すること。
㋒ 基本的な図形と関連して角について知ること。
㋓ 直線の平行や垂直の関係について理解すること。
㋔ 円について,中心,半径及び直径を知ること。また,円に関連して,球についても直径などを知ること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 図形を構成する要素及びそれらの位置関係に着目し,構成の仕方を考察して,図形の性質を見いだすとともに,その性質を基に既習の図形を捉え直すこと。
イ 面積に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 面積の単位[平方センチメートル(㎠),平方メートル(㎡),平方キロメートル(㎢)]について知り,測定の意味について理解すること。
㋑ 正方形及び長方形の面積の求め方について知ること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 面積の単位に着目し,図形の面積について,求め方を考えたり, 計算して表したりすること。
ウ 角の大きさに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 角の大きさを回転の大きさとして捉えること。
㋑ 角の大きさの単位(度( °))について知り,測定の意味について理解すること。
㋒ 角の大きさを測定すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 角の大きさの単位に着目し,図形の角の大きさを的確に表現して比較したり,図形の考察に生かしたりすること。
C 変化と関係
ア 伴って変わる二つの数量に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 変化の様子を表や式を用いて表したり,変化の特徴を読み取ったりすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 伴って変わる二つの数量の関係に着目し,表や式を用いて変化の特徴を考察すること。
イ 二つの数量の関係に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 簡単な場合について,ある二つの数量の関係と別の二つの数量の関係とを比べる場合に割合を用いる場合があることを知ること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 日常生活における数量の関係に着目し,図や式を用いて,二つの数量の関係を考察すること。
D データの活用
ア データを表やグラフで表したり,読み取ったりすることに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ データを日時や場所などの観点から分類及び整理し,表や棒グラフで表したり,読んだりすること。
㋑ データを二つの観点から分類及び整理し,折れ線グラフで表したり,読み取ったりすること。
㋒ 表や棒グラフ,折れ線グラフの意味やその用い方を理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身の回りの事象に関するデータを整理する観点に着目し,表や棒グラフを用いながら,読み取ったり,考察したり,結論を表現したりすること。
㋑ 目的に応じてデータを集めて分類及び整理し,データの特徴や傾向を見付けて,適切なグラフを用いて表現したり,考察したりすること。
〔数学的活動〕
ア 内容の「A数と計算」,「B図形」,「C変化と関係」及び「Dデータの活用」に示す学習については,次のような数学的活動に取り組むものとする。
(ア) 身の回りの事象を観察したり,具体物を操作したりして,数学の学習に関わる活動
(イ) 日常の事象から見いだした数学の問題を,具体物や図,表及び式などを用いて解決し,結果を確かめたり,日常生活に生かしたりする活動
(ウ) 問題解決した過程や結果を,具体物や図,表,式などを用いて表現し伝え合う活動
○2段階
(1) 目標
A 生命
ア 人の体のつくりと運動,動物の活動や植物の成長と環境との関わりについての理解を図り,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けるようにする。
イ 人の体のつくりと運動,動物の活動や植物の成長と環境との関わりについて,疑問をもったことについて既習の内容や生活経験を基に予想する力を養う。
ウ 人の体のつくりと運動,動物の活動や植物の成長と環境の関わりについて見いだした疑問を進んで調べ,生物を愛護する態度や学んだことを日常生活や社会生活などに生かそうとする態度を養う。
B 地球・自然
ア 雨水の行方と地面の様子,気象現象,月や星についての理解を図り, 観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けるようにする。
イ 雨水の行方と地面の様子,気象現象,月や星について,疑問をもったことについて既習の内容や生活経験を基に予想する力を養う。
ウ 雨水の行方と地面の様子,気象現象,月や星について見いだした疑問を進んで調べ,学んだことを日常生活や社会生活などに生かそうとする態度を養う。
C 物質・エネルギー
ア 水や空気の性質についての理解を図り,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けるようにする。
イ 水や空気の性質について,疑問をもったことについて既習の内容や生活経験を基に予想する力を養う。
ウ 水や空気の性質について見いだした疑問を進んで調べ,学んだことを日常生活や社会生活などに生かそうとする態度を養う。
(2) 内容
A 生命
ア 人の体のつくりと運動 人や他の動物について,骨や筋肉のつくりと働きに着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 人の体には骨と筋肉があること。
㋑ 人が体を動かすことができるのは,骨,筋肉の働きによること。
(イ) 人や他の動物の骨や筋肉のつくりと働きについて調べる中で,見いだした疑問について,既習の内容や生活経験を基に予想し,表現するこ と 。
イ 季節と生物 身近な動物や植物について,探したり育てたりする中で,動物の活動や植物の成長と季節の変化に着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 動物の活動は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
㋑ 植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
(イ) 身近な動物の活動や植物の成長の変化について調べる中で,見いだした疑問について,既習の内容や生活経験を基に予想し,表現すること。
B 地球・自然
ア 雨水の行方と地面の様子 雨水の行方と地面の様子について , 流れ方やしみ込み方に着目して, それらと地面の傾きや土の粒の大きさとを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 水は,高い場所から低い場所へと流れて集まること。
㋑ 水のしみ込み方は,土の粒の大きさによって違いがあること。
(イ) 雨水の流れ方やしみ込み方と地面の傾きや土の粒の大きさとの関係について調べる中で,見いだした疑問について,既習の内容や生活経験を基に予想し,表現すること。
イ 天気の様子 天気や自然界の水の様子について,気温や水の行方に着目して,それらと天気の様子や水の状態変化とを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること。
㋑ 水は,水面や地面などから蒸発し,水蒸気になって空気中に含まれていくこと。
(イ) 天気の様子や水の状態変化と気温や水の行方との関係について調べる中で,見いだした疑問について,既習の内容や生活経験を基に予想し,表現すること。
ウ 月と星 月や星の特徴について,位置の変化や時間の経過に着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 月は日によって形が変わって見え,1日のうちでも時刻によって位置が変わること。
㋑ 空には,明るさや色の違う星があること。
(イ) 月の位置の変化と時間の経過との関係について調べる中で,見いだした疑問について,既習の内容や生活経験を基に予想し,表現すること。
C 物質・エネルギー
ア 水や空気と温度 水や空気の性質について,体積や状態の変化に着目して,それらと温度の変化とを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 水や空気は,温めたり冷やしたりすると,その体積が変わること。
㋑ 水は,温度によって水蒸気や氷に変わること。
(イ) 水や空気の体積や状態の変化について調べる中で,見いだした疑問について,既習の内容や生活経験を基に予想し,表現すること。
(3) 内容の取扱い
ア (2)の「A生命」のアの「人の体のつくりと運動」の(ア)の㋑については, 関節の働きを扱うものとすること。
イ (2)の「A生命」のイの「季節と生物」については,1年を通しての動物の活動や植物の成長を観察や映像資料などで指導するものとする。
ウ (2)の「B地球・自然」のイの「天気の様子」の(ア)の㋐については,2つのデータを同時に扱うようなグラフや表は扱わないこと。
○2段階
(1) 目標
ア 曲名や曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに,表したい音楽表現をするために必要な歌唱,器楽,音楽づくり,身体表現の技能を身に付けるようにする。
イ 音楽表現を考えて表したい思いや意図をもつことや,曲や演奏のよさを見いだしながら,音や音楽を味わって聴くことができるようにする。
ウ 主体的に楽しく音や音楽に関わり,協働して音楽活動をする楽しさを味わいながら,様々な音楽に親しむとともに,音楽経験を生かして生活を明るく潤いのあるものにしようとする態度を養う。
(2) 内容
A 表現
ア 歌唱の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 歌唱表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,曲の特徴にふさわしい表現を工夫し,歌唱表現に対する思いや意図をもつこと。
(イ) 次の㋐及び㋑について理解すること。
㋐ 曲名や曲想と音楽の構造との関わり
㋑ 曲想と歌詞の表す情景やイメージとの関わり
(ウ) 思いや意図にふさわしい歌い方で歌うために必要な次の㋐から㋒までの技能を身に付けること。
㋐ 歌詞やリズム,音の高さ等を意識して歌う技能
㋑ 呼吸及び発音の仕方に気を付けて歌う技能
㋒ 独唱と,斉唱及び簡単な輪唱などをする技能
イ 器楽の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 器楽表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,曲想にふさわしい表現を工夫し,器楽表現に対する思いや意図をもつこと。
(イ) 次の㋐及び㋑について理解すること。
㋐ 曲想と音楽の構造との関わり
㋑ 多様な楽器の音色と全体の響きとの関わり
(ウ) 思いや意図にふさわしい表現をするために必要な次の㋐から㋒までの技能を身に付けること。
㋐ 簡単な楽譜を見てリズムや速度,音色などを意識して,演奏する技能
㋑ 打楽器や旋律楽器の基本的な扱いを意識して,音色や響きに気を付けて演奏する技能
㋒ 友達の楽器の音や伴奏を聴いて,リズムや速度を合わせて演奏する技能
ウ 音楽づくりの活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 音楽づくりについての知識や技能を得たり生かしたりしながら,次の㋐及び㋑をできるようにすること。
㋐ 即興的に表現することを通して,音楽づくりの発想を得ること。
㋑ 音を音楽へと構成することについて思いや意図をもつこと。
(イ) 次の㋐及び㋑について,それらが生み出す面白さなどと関わらせて理解すること。
㋐ いろいろな音の響きやその組み合わせの特徴
㋑ リズム・パターンや短い旋律のつなぎ方や重ね方の特徴
(ウ) 発想を生かした表現,思いや意図に合った表現をするために必要な次の㋐及び㋑の技能を身に付けること。
㋐ 設定した条件に基づいて,即興的に音を選択したり組み合わせたりして表現する技能
㋑ 音楽の仕組みを生かして,音楽をつくる技能
エ 身体表現の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 身体表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,リズムの特徴や曲想を感じ取り,体を動かすことについて思いや意図をもつこと。
(イ) 次の㋐及び㋑の関わりについて理解すること。
㋐ 曲想と音楽の構造との関わり
㋑ 曲名や歌詞と体の動きとの関わり
(ウ) 思いや意図にふさわしい動きで表現するために必要な次の㋐から㋒までの技能を身に付けること。
㋐ 示範を見て表現したり,曲の速度やリズム,曲想に合わせて表現したりする技能
㋑ 音や音楽を聴いて,様々な動きを組み合わせてまとまりのある表現をする技能
㋒ 友達と動きを相談して,合わせて表現する技能
B 鑑賞
ア 鑑賞の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 鑑賞についての知識を得たり生かしたりしながら,曲や演奏のよさなどを見いだし,曲全体を味わって聴くこと。
(イ) 曲想と音楽の構造等との関わりについて理解すること。
(1) 1段階と2段階の「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 音楽を形づくっている要素を聴き取り,それらの働きが生み出すよさや面白さ,美しさを感じ取りながら,聴き取ったことと感じ取ったこととの関わりについて考えること。
イ 音楽を形づくっている要素及びそれらに関わる音符,休符,記号や用語について,音楽における働きと関わらせて理解すること。
(ウ) 2段階で取り上げる旋律楽器は,既習の楽器を含めて,鍵盤楽器や和楽器,電子楽器などの中から生徒の実態や発達の段階を考慮して選択すること。
㋑ 2段階の共通教材は,次に示すものとする。
「こいのぼり」 (文部省唱歌)
「子もり歌」 (日本古謡)
「スキーの歌」 (文部省唱歌) 林柳波作詞 橋本国彦作曲
「冬げしき」 (文部省唱歌)
「越天楽今様(歌詞は第2節まで)」(日本古謡) 慈鎮和尚作歌
「おぼろ月夜」 (文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「ふるさと」 (文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲
「われは海の子(歌詞は第3節まで)」(文部省唱歌)
○2段階
(1) 目標
ア 造形的な視点について理解し,材料や用具の扱い方などを身に付けるとともに,多様な表し方を工夫する技能を身に付けるようにする。
イ 造形的なよさや面白さ,美しさ,表したいことや表し方などについて考え,経験したことや想像したこと,材料などを基に,発想し構想するとともに,自分たちの作品や美術作品などに親しみ自分の見方や感じ方を深めることができるようにする。
ウ 主体的に美術の活動に取り組み,創造活動の喜びを味わい,美術を愛好する心情を高め,心豊かな生活を営む態度を養う。
(2) 内容
A 表現
ア 経験したことや想像したこと,材料などを基に,表したいことや表し方を考えて,描いたり,つくったり,それらを飾ったりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 経験したことや想像したこと,材料などを基に,表したいことや表し方を考えて,発想や構想をすること。
(イ) 材料や用具の扱い方を身に付け,表したいことに合わせて,材料や用具の特徴を生かしたり,それらを組み合わせたりして計画的に表すこと。
B 鑑賞
ア 自分たちの作品や美術作品などの鑑賞の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 自分たちの作品や美術作品などを鑑賞して,よさや面白さ,美しさを感じ取り,自分の見方や感じ方を深めること。
(イ) 表し方や材料による特徴の違いなどを捉え,自分の見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕
ア 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 形や色彩,材料や光などの特徴について理解すること。
(イ) 造形的な特徴などからイメージを捉えること。
○2段階
(1) 目標
ア 各種の運動の楽しさや喜びを味わい,その特性に応じた行い方及び体の発育・発達やけがの防止,病気の予防などの仕方について理解し,基本的な技能を身に付けるようにする。
イ 各種の運動や健康な生活における自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝える力を養う。
ウ 各種の運動に積極的に取り組み,きまりや簡単なスポーツのルールなどを守り,友達と助け合ったり,場や用具の安全に留意したりし,自己の最善を尽くして運動をする態度を養う。また,健康・安全の大切さに気付き, 自己の健康の保持増進と回復に進んで取り組む態度を養う。
(2) 内容
A 体つくり運動 体つくり運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 体ほぐしの運動や体の動きを高める運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを味わうとともに,その行い方を理解し,友達と関わったり, 動きを持続する能力などを高めたりすること。
イ 体ほぐしの運動や体の動きを高める運動についての自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ 体ほぐしの運動や体の動きを高める運動に積極的に取り組み,きまりを守り,友達と助け合ったり,場や用具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
B 器械運動 器械運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 器械運動の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解し,基本的な技を身に付けること。
イ 器械運動についての自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ 器械運動に積極的に取り組み,きまりを守り,友達と助け合ったり, 場や器械・器具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
C 陸上運動 陸上運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 陸上運動の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解し,基本的な技能を身に付けること。
イ 陸上運動についての自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ 陸上運動に積極的に取り組み,きまりを守り,友達と助け合ったり, 場や用具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
D 水泳運動 水泳運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 水泳運動の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解し,基本的な技能を身に付けること。
イ 水泳運動についての自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ 水泳運動に積極的に取り組み,きまりなどを守り,友達と助け合ったり,場や用具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
E 球技 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 球技の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解し,基本的な技能を身に付け,簡易化されたゲームを行うこと。
イ 球技についての自分やチームの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ 球技に積極的に取り組み,きまりや簡単なルールを守り,友達と助け合ったり,場や用具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
F 武道 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 武道の楽しさや喜びに触れ,その行い方や伝統的な考え方を理解し, 基本動作や基本となる技を用いて,簡易な攻防を展開すること。
イ 武道についての自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ 武道に積極的に取り組み,きまりや伝統的な行動の仕方を守り,友達と助け合ったり,場や用具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
G ダ ン ス ダンスについて,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア ダンスの楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解し,基本的な技能を身に付け,表現したり踊ったりすること。
イ ダンスについての自分やグループの課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
ウ ダンスに積極的に取り組み,友達のよさを認め助け合ったり,場や用具の安全に留意したりし,自己の力を発揮して運動をすること。
H 保健 健康・安全に関する事項について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 体の発育・発達やけがの防止,病気の予防などの仕方について理解し, 基本的な技能を身に付けること。
イ 自分やグループの健康・安全についての課題を見付け,その解決のために友達と考えたり,工夫したりしたことを他者に伝えること。
〇2段階
(1) 目標
職業分野 職業に係る見方・考え方を働かせ,作業や実習に関する実践的・体験的な学習活動を通して,よりよい生活の実現に向けて工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
ア 働くことに対する関心を高め,将来の職業生活に係る基礎的な知識や技能を身に付けるようにする。
イ 将来の職業生活に必要な事柄を見いだして課題を設定し,解決策を考え, 実践し,学習したことを振り返り,考えたことを表現するなど,課題を解決する力を養う。
ウ 将来の職業生活の実現に向けて,生活を工夫し考えようとする実践的な態度を養う。
家庭分野 生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,衣食住などに関する実践的・体験的な学習活動を通して,よりよい生活の実現に向けて工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
ア 家族や自分の役割について理解し,生活の自立に必要な家族・家庭,衣食住,消費や環境等についての基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
イ 家庭生活に必要な事柄について考え,課題を設定し,解決策を考え,実践し,学習したことを振り返り,考えたことを表現するなど,日常生活において課題を解決する力を養う。
ウ 家族や地域の人々とのやりとりを通して,よりよい生活の実現に向けて, 生活を工夫し考えようとする実践的な態度を養う。
(2) 内容
職業分野
A 職業生活
ア 働くことの意義 働くことに対する意欲や関心を高め,他者と協力して取り組む作業や実習等に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 働くことの目的などを理解すること。
(イ) 意欲や見通しをもって取り組み,自分と他者との関係や役割について考えること。
(ウ) 作業や実習等に達成感を得て,進んで取り組むこと。
イ 職 業 職業に関わる事柄について,考えを深めたり,体験したりする学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 職業に関わる知識や技能について,次のとおりとする。
㋐ 職業生活に必要な知識や技能を理解すること。
㋑ 職業生活を支える社会の仕組み等があることを理解すること。
㋒ 材料や育成する生物等の特性や扱い方及び生産や生育活動等に関わる基礎的な技術について理解すること。
㋓ 作業課題が分かり,使用する道具や機械等の扱い方を理解すること。
㋔ 作業の確実性や持続性,巧緻性等を身に付けること。
(イ) 職業生活に必要な思考力,判断力,表現力等について,次のとおりとする。
㋐ 職業に関わる事柄と作業や実習で取り組む内容との関連について,考えて,発表すること。
㋑ 作業上の安全や衛生及び作業の効率について考えて,工夫すること。
㋒ 職業生活に必要な健康管理について考えること。
B 情報機器の活用 職業生活や社会生活で使われるコンピュータ等の情報機器を扱うことに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア コンピュータ等の情報機器の基礎的な操作の仕方を知り,扱いに慣れること。
イ コンピュータ等の情報機器を扱い,体験したことや自分の考えを表現すること。
C 産業現場等における実習 実際的な学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 職業や進路に関わることについて調べて,理解すること。
イ 職業や職業生活,進路に関わることと自己の成長などについて考えて,発表すること。
家庭分野
A 家族・家庭生活
ア 自分の成長と家族 自分の成長と家族や家庭生活などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 自分の成長を振り返り,家庭生活の大切さを理解すること。
(イ) 家族とのやりとりを通して,家族を大切にする気持ちを育み,よりよい関わり方について考え,表現すること。
イ 家庭生活と役割 家庭生活での役割などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 家庭における役割や地域との関わりについて調べて,理解すること。
(イ) 家庭生活に必要なことに関して,家族の一員として,自分の果たす役割を考え,表現すること。
ウ 家庭生活における余暇 家庭生活における健康や余暇に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 健康管理や余暇の過ごし方について理解し,実践すること。
(イ) 望ましい生活環境や健康管理及び自分に合った余暇の過ごし方について考え,表現すること。
エ 家族や地域の人々との関わり 家族との触れ合いや地域の人々と接することなどに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 地域生活や地域の活動について調べて,理解すること。
(イ) 家族との触れ合いや地域生活に関心をもち,家族や地域の人々と地域活動への関わりについて気付き,表現すること。
B 衣食住の生活
ア 食事の役割 楽しく食事をするための工夫などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 健康な生活と食事の役割や日常の食事の大切さを理解すること。
(イ) 日常の食事の大切さや規則正しい食事の必要性を考え,表現すること。
イ 栄養を考えた食事 バランスのとれた食事について考えることに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 身体に必要な栄養について関心をもち,理解し,実践すること。
(イ) バランスのとれた食事について気付き,献立などを工夫すること。
ウ 調理の基礎 食事の準備や調理の仕方などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 調理に必要な材料の分量や手順などについて理解し,適切にできること。
(イ) 調理計画に沿って,調理の手順や仕方を工夫すること。
エ 衣服の着用と手入れ 衣服の手入れや洗濯の仕方などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 日常着の使い分けや手入れの仕方などについて理解し,実践すること。
(イ) 日常着の快適な着方や手入れの仕方を考え,工夫すること。
オ 快適で安全な住まい方 住まいの整理・整頓や清掃などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 快適な住まい方や,安全について理解し,実践すること。
(イ) 季節の変化に合わせた快適な住まい方に気付き,工夫すること。
C 消費生活・環境
ア 身近な消費生活 身近な消費生活について考えることなどに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 生活に必要な物の選択や扱い方について理解し,実践すること。
(イ) 生活に必要な物について考えて選ぶことや,物を大切に使う工夫をすること。
イ 環境に配慮した生活 自分の生活と環境との関連などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 身近な生活の中での環境との関わりや環境に配慮した物の使い方などについて理解し,実践すること。
(イ) 身近な生活の中で,環境との関わりや環境に配慮した生活について考えて,物の使い方などを工夫すること。