美術

https://w3id.org/jp-cos/LowerSecondary/2017/美術

詳細情報

学習指導要領(一部改正情報)
中学校学習指導要領 2017年3月 告示
学習指導要領掲載順
7
学校種別
中学校
教科名
Art
びじゅつ
美術
英語表記出典
英語表記出典の名称
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
Lower Secondary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
中学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
対応学習指導要領
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
中学校学習指導要領 2008年3月 告示
関連リンク
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1298356.htm
Type
英語表記の出典
英語表記の出典
学習指導要領コード3桁目
A
学習指導要領コード3桁目に対応するFコード
UA
教科コード
83A
F教科コード
A8A3UA
Type
教科等

被参照情報

'教科がある'としての参照元:
中学校学習指導要領 2017年3月 告示
'教科等'としての参照元:
第6節 美術
第1 目標 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して,造形的な見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の美術や美術文化と豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解するとともに,表現方法を創意工夫し,創造的に表すことができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ,表現の意図と工夫,美術の働きなどについて考え,主題を生み出し豊かに発想し構想を練ったり,美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 美術の創造活動の喜びを味わい,美術を愛好する心情を育み,感性を豊かにし,心豊かな生活を創造していく態度を養い,豊かな情操を培う。
第2 各学年の目標及び内容
〔第1学年〕
1 目標
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解するとともに,意図に応じて表現方法を工夫して表すことができるようにする。
(2) 自然の造形や美術作品などの造形的なよさや美しさ,表現の意図と工夫,機能性と美しさとの調和,美術の働きなどについて考え,主題を生み出し豊かに発想し構想を練ったり,美術や美術文化に対する見方や感じ方を広げたりすることができるようにする。
(3) 楽しく美術の活動に取り組み創造活動の喜びを味わい,美術を愛好する心情を培い,心豊かな生活を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現
(1) 表現の活動を通して,次のとおり発想や構想に関する資質・能力を育成する。
ア 感じ取ったことや考えたことなどを基に,絵や彫刻などに表現する活動を通して,発想や構想に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 対象や事象を見つめ感じ取った形や色彩の特徴や美しさ,想像したことなどを基に主題を生み出し,全体と部分との関係などを考え,創造的な構成を工夫し,心豊かに表現する構想を練ること。
イ 伝える,使うなどの目的や機能を考え,デザインや工芸などに表現する活動を通して,発想や構想に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 構成や装飾の目的や条件などを基に,対象の特徴や用いる場面などから主題を生み出し,美的感覚を働かせて調和のとれた美しさなどを考え,表現の構想を練ること。
(イ) 伝える目的や条件などを基に,伝える相手や内容などから主題を生み出し,分かりやすさと美しさなどとの調和を考え,表現の構想を練ること。
(ウ) 使う目的や条件などを基に,使用する者の気持ち,材料などから主題を生み出し,使いやすさや機能と美しさなどとの調和を考え,表現の構想を練ること。
(2) 表現の活動を通して,次のとおり技能に関する資質・能力を育成する。
ア 発想や構想をしたことなどを基に,表現する活動を通して,技能に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 材料や用具の生かし方などを身に付け,意図に応じて工夫して表すこと。
(イ) 材料や用具の特性などから制作の順序などを考えながら,見通しをもって表すこと。
B 鑑賞
(1) 鑑賞の活動を通して,次のとおり鑑賞に関する資質・能力を育成する。
ア 美術作品などの見方や感じ方を広げる活動を通して,鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 造形的なよさや美しさを感じ取り,作者の心情や表現の意図と工夫などについて考えるなどして,見方や感じ方を広げること。
(イ) 目的や機能との調和のとれた美しさなどを感じ取り,作者の心情や表現の意図と工夫などについて考えるなどして,見方や感じ方を広げること。
イ 生活の中の美術の働きや美術文化についての見方や感じ方を広げる活動を通して,鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 身の回りにある自然物や人工物の形や色彩,材料などの造形的な美しさなどを感じ取り,生活を美しく豊かにする美術の働きについて考えるなどして,見方や感じ方を広げること。
(イ) 身近な地域や日本及び諸外国の文化遺産などのよさや美しさなどを感じ取り,美術文化について考えるなどして,見方や感じ方を広げること。
〔共通事項〕
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 形や色彩,材料,光などの性質や,それらが感情にもたらす効果などを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 第1学年では,内容に示す各事項の定着を図ることを基本とし,一年間で全ての内容が学習できるように一題材に充てる時間数などについて十分検討すること。
(2) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,発想や構想に関する資質・能力や鑑賞に関する資質・能力を育成する観点から,〔共通事項〕に示す事項を視点に,アイデアスケッチで構想を練ったり,言葉で考えを整理したりすることや,作品などについて説明し合うなどして対象の見方や感じ方を広げ...
〔第2学年及び第3学年〕
1 目標
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について理解するとともに,意図に応じて自分の表現方法を追求し,創造的に表すことができるようにする。
(2) 自然の造形や美術作品などの造形的なよさや美しさ,表現の意図と創造的な工夫,機能性と洗練された美しさとの調和,美術の働きなどについて独創的・総合的に考え,主題を生み出し豊かに発想し構想を練ったり,美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) 主体的に美術の活動に取り組み創造活動の喜びを味わい,美術を愛好する心情を深め,心豊かな生活を創造していく態度を養う。
2 内容
A 表現
(1) 表現の活動を通して,次のとおり発想や構想に関する資質・能力を育成する。
ア 感じ取ったことや考えたことなどを基に,絵や彫刻などに表現する活動を通して,発想や構想に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 対象や事象を深く見つめ感じ取ったことや考えたこと,夢,想像や感情などの心の世界などを基に主題を生み出し,単純化や省略,強調,材料の組合せなどを考え,創造的な構成を工夫し,心豊かに表現する構想を練ること。
イ 伝える,使うなどの目的や機能を考え,デザインや工芸などに表現する活動を通して,発想や構想に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 構成や装飾の目的や条件などを基に,用いる場面や環境,社会との関わりなどから主題を生み出し,美的感覚を働かせて調和のとれた洗練された美しさなどを総合的に考え,表現の構想を練ること。
(イ) 伝える目的や条件などを基に,伝える相手や内容,社会との関わりなどから主題を生み出し,伝達の効果と美しさなどとの調和を総合的に考え,表現の構想を練ること。
(ウ) 使う目的や条件などを基に,使用する者の立場,社会との関わり,機知やユーモアなどから主題を生み出し,使いやすさや機能と美しさなどとの調和を総合的に考え,表現の構想を練ること。
(2) 表現の活動を通して,次のとおり技能に関する資質・能力を育成する。
ア 発想や構想をしたことなどを基に,表現する活動を通して,技能に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 材料や用具の特性を生かし,意図に応じて自分の表現方法を追求して創造的に表すこと。
(イ) 材料や用具,表現方法の特性などから制作の順序などを総合的に考えながら,見通しをもって表すこと。
B 鑑賞
(1) 鑑賞の活動を通して,次のとおり鑑賞に関する資質・能力を育成する。
ア 美術作品などの見方や感じ方を深める活動を通して,鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 造形的なよさや美しさを感じ取り,作者の心情や表現の意図と創造的な工夫などについて考えるなどして,美意識を高め,見方や感じ方を深めること。
(イ) 目的や機能との調和のとれた洗練された美しさなどを感じ取り,作者の心情や表現の意図と創造的な工夫などについて考えるなどして,美意識を高め,見方や感じ方を深めること。
イ 生活や社会の中の美術の働きや美術文化についての見方や感じ方を深める活動を通して,鑑賞に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 身近な環境の中に見られる造形的な美しさなどを感じ取り,安らぎや自然との共生などの視点から生活や社会を美しく豊かにする美術の働きについて考えるなどして,見方や感じ方を深めること。
(イ) 日本の美術作品や受け継がれてきた表現の特質などから,伝統や文化のよさや美しさを感じ取り愛情を深めるとともに,諸外国の美術や文化との相違点や共通点に気付き,美術を通した国際理解や美術文化の継承と創造について考えるなどして,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕
(1) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 形や色彩,材料,光などの性質や,それらが感情にもたらす効果などを理解すること。
イ 造形的な特徴などを基に,全体のイメージや作風などで捉えることを理解すること。
3 内容の取扱い
(1) 第2学年及び第3学年では,第1学年において身に付けた資質・能力を柔軟に活用して,表現及び鑑賞に関する資質・能力をより豊かに高めることを基本とし,第2学年と第3学年の発達の特性を考慮して内容の選択や一題材に充てる時間数などについて十分検討すること。
(2) 「A表現」及び「B鑑賞」の指導に当たっては,発想や構想に関する資質・能力や鑑賞に関する資質・能力を育成する観点から,〔共通事項〕に示す事項を視点に,アイデアスケッチで構想を練ったり,言葉で考えを整理したりすることや,作品などに対する自分の価値意識をもって批評し合うなどして対...
(3) 「B鑑賞」のイの(イ)の指導に当たっては,日本の美術の概括的な変遷などを捉えることを通して,各時代における作品の特質,人々の感じ方や考え方,願いなどを感じ取ることができるよう配慮すること。
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 題材など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,造形的な見方・考え方を働かせ,表現及び鑑賞に関する資質・能力を相互に関連させた学習の充実を図ること。
(2) 第2の各学年の内容の「A表現」及び「B鑑賞」の指導については相互に関連を図り,特に発想や構想に関する資質・能力と鑑賞に関する資質・能力とを総合的に働かせて学習が深められるようにすること。
(3) 第2の各学年の内容の〔共通事項〕は,表現及び鑑賞の学習において共通に必要となる資質・能力であり,「A表現」及び「B鑑賞」の指導と併せて,十分な指導が行われるよう工夫すること。
(4) 第2の各学年の内容の「A表現」については,(1)のア及びイと,(2)は原則として関連付けて行い,(1)のア及びイそれぞれにおいて描く活動とつくる活動のいずれも経験させるようにすること。その際,第2学年及び第3学年の各学年においては,(1)のア及びイそれぞれにおいて,描く活動...
(5) 第2の内容の「B鑑賞」の指導については,各学年とも,各事項において育成を目指す資質・能力の定着が図られるよう,適切かつ十分な授業時数を確保すること。
(6) 障害のある生徒などについては,学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。
(7) 第1章総則の第1の2の(2)に示す道徳教育の目標に基づき,道徳科などとの関連を考慮しながら,第3章特別の教科道徳の第2に示す内容について,美術科の特質に応じて適切な指導をすること。
2 第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 〔共通事項〕の指導に当たっては,生徒が造形を豊かに捉える多様な視点をもてるように,以下の内容について配慮すること。
ア 〔共通事項〕のアの指導に当たっては,造形の要素などに着目して,次の事項を実感的に理解できるようにすること。
(ア) 色彩の色味や明るさ,鮮やかさを捉えること。
(イ) 材料の性質や質感を捉えること。
(ウ) 形や色彩,材料,光などから感じる優しさや楽しさ,寂しさなどを捉えること。
(エ) 形や色彩などの組合せによる構成の美しさを捉えること。
(オ) 余白や空間の効果,立体感や遠近感,量感や動勢などを捉えること。
イ 〔共通事項〕のイの指導に当たっては,全体のイメージや作風などに着目して,次の事項を実感的に理解できるようにすること。
(ア) 造形的な特徴などを基に,見立てたり,心情などと関連付けたりして全体のイメージで捉えること。
(イ) 造形的な特徴などを基に,作風や様式などの文化的な視点で捉えること。
(2) 各学年の「A表現」の指導に当たっては,主題を生み出すことから表現の確認及び完成に至る全過程を通して,生徒が夢と目標をもち,自分のよさを発見し喜びをもって自己実現を果たしていく態度の形成を図るようにすること。
(3) 各学年の「A表現」の指導に当たっては,生徒の学習経験や資質・能力,発達の特性等の実態を踏まえ,生徒が自分の表現意図に合う表現形式や技法,材料などを選択し創意工夫して表現できるように,次の事項に配慮すること。
ア 見る力や感じ取る力,考える力,描く力などを育成するために,スケッチの学習を効果的に取り入れるようにすること。
イ 美術の表現の可能性を広げるために,写真・ビデオ・コンピュータ等の映像メディアの積極的な活用を図るようにすること。
ウ 日本及び諸外国の作品の独特な表現形式,漫画やイラストレーション,図などの多様な表現方法を活用できるようにすること。
エ 表現の材料や題材などについては,地域の身近なものや伝統的なものも取り上げるようにすること。
(4) 各活動において,互いのよさや個性などを認め尊重し合うようにすること。
(5) 互いの個性を生かし合い協力して創造する喜びを味わわせるため,適切な機会を選び共同で行う創造活動を経験させること。
(6) 各学年の「B鑑賞」の題材については,国内外の児童生徒の作品,我が国を含むアジアの文化遺産についても取り上げるとともに,美術館や博物館等と連携を図ったり,それらの施設や文化財などを積極的に活用したりするようにすること。
(7) 創造することの価値を捉え,自己や他者の作品などに表れている創造性を尊重する態度の形成を図るとともに,必要に応じて,美術に関する知的財産権や肖像権などについて触れるようにすること。また,こうした態度の形成が,美術文化の継承,発展,創造を支えていることへの理解につながるよう配慮...
3 事故防止のため,特に,刃物類,塗料,器具などの使い方の指導と保管,活動場所における安全指導などを徹底するものとする。
4 学校における鑑賞のための環境づくりをするに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 生徒が造形的な視点を豊かにもつことができるよう,生徒や学校の実態に応じて,学校図書館等における鑑賞用図書,映像資料等の活用を図ること。
(2) 生徒が鑑賞に親しむことができるよう,校内の適切な場所に鑑賞作品などを展示するとともに,学校や地域の実態に応じて,校外においても生徒作品などの展示の機会を設けるなどすること。