Stage 2

https://w3id.org/jp-cos/stage/UpperSecondaryDeptSNES-Intellectual/2

Details

Name
Stage 2
2段階
Descriotion
 高等部1段階を踏まえ,比較的障害の程度が軽度である生徒を対象として,卒業後の家庭生活,社会生活及び職業生活などとの関連を考慮した,発展的な内容を示している。  この段階では,主として生徒自らが主体的に学び,卒業後の実際の生活に必要な生活習慣,社会性及び職業能力等を習得することをねらいとする実用的かつ発展的な内容を示している。
Reference
文部科学省. "第5章知的障害者である生徒に対する教育を行う特別支援学校 第1節 各教科の基本的な考え方 5 段階の考え方". 特別支援学校学習指導要領解説 知的障害者教科等編(上)(高等部)平成 31 年2月. p27-28. 参照日:2021-08-08.
Related link(s)
https://www.mext.go.jp/content/20200325-mxt_tokubetu01-1386427_4.pdf
Disability Category
Intellectual Disability
Type of School
Upper Secondary Department of Special Needs Education School
Type
Stage

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○2段階
(1) 目標
ア 社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに,我が国の言語文化に親しんだり理解したりすることができるようにする。
イ 筋道立てて考える力や豊かに感じたり想像したりする力を養い,社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め,自分の思いや考えを広げることができるようにする。
ウ 言葉がもつよさを認識するとともに,進んで読書をし,国語を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う。
(2) 内容
〔知識及び技能〕
ア 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 社会生活に係る人とのやり取りを通して,言葉には,相手とのつながりをつくる働きがあることに気付くこと。
(イ) 話し言葉と書き言葉に違いがあることに気付くこと。
(ウ) 文や文章の中で漢字と仮名を使い分けて書くこと。
(エ) 表現したり理解したりするために必要な語句の量を増し,話や文章の中で使うとともに,語彙を豊かにすること。
(オ) 文と文との接続の関係,話や文章の構成や種類について理解すること。
(カ) 日常よく使われる敬語を理解し使い慣れること。
(キ) 文章を音読したり,朗読したりすること。
イ 話や文章の中に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 原因と結果など,情報と情報との関係について理解すること。
(イ) 情報と情報との関係付けの仕方を理解し使うこと。
ウ 我が国の言語文化に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 親しみやすい古文などの文章を音読するなどして,言葉の響きやリズムに親しむこと。
(イ) 生活の中で使われる慣用句,故事成語などの意味を知り,使うこと。
(ウ) 書くことに関する次の事項を取り扱うこと。
㋐ 用紙全体との関係に注意して,文字の大きさや配列などを決めて書くこと。
㋑ 目的に応じて使用する筆記具を選び,その特徴を生かして書くこと。
(エ) 日常的に読書に親しみ,読書が,自分の考えを広げることに役立つことに気付くこと。
〔思考力,判断力,表現力等〕
A 聞くこと・話すこと 聞くこと・話すことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 社会の中で関わる人の話などについて,話し手の目的や自分が聞きたいことの中心を捉え,その内容を捉えること。
イ 目的や意図に応じて,話題を決め,集めた材料を比較したり分類したりして,伝え合う内容を検討すること。
ウ 話の内容が明確になるように,話の構成を考えること。
エ 資料を活用するなどして,自分の考えが伝わるように表現を工夫すること。
オ 互いの立場や意図を明確にしながら,計画的に話し合い,考えを広げたりまとめたりすること。
B 書くこと 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 目的や意図に応じて,書くことを決め,集めた材料を比較したり分類したりして,伝えたいことを明確にすること。
イ 筋道の通った文章となるように,文章全体の構成を考えること。
ウ 目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりするとともに,事実と感想,意見とを区別して書いたりするなど,自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること。
エ 引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること。
オ 文章全体の構成や書き表し方などに着目して,文や文章を整えること。
カ 文章全体の構成が明確になっているかなど,文章に対する感想や意見を伝え合い,自分の文章のよいところを見付けること。
C 読むこと 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 登場人物の相互関係や心情などについて,描写を基に捉えること。
イ 事実と感想,意見などとの関係を叙述を基に押さえ,文章全体の構成を捉えて要旨を把握すること。
ウ 人物像を具体的に想像したり,表現の効果を考えたりすること。
エ 目的を意識して,文章と図表などを結び付けるなどして,必要な情報を見付けること。
オ 文章を読んで理解したことに基づいて,自分の考えをまとめること。
○2段階
(1) 目標 学習の問題を追究・解決する活動を通して,次のとおり資質・能力を育成することを目指す。
ア 我が国の国土の様子と国民生活,自然環境の特色,先人の業績や優れた文化遺産,社会参加するためのきまり,公共施設の役割と制度,工業の現状,産業と情報との関わり,外国の様子について,様々な資料や具体的な活動を通して,社会生活との関連を踏まえて理解するとともに,情報を適切に調べまとめる...
イ 社会的事象の特色や相互の関連,意味を多角的に考える力,自分の生活と結び付けて考える力,社会への関わり方を選択・判断する力,考えたことや選択・判断したことを適切に表現する力を養う。
ウ 社会に主体的に関わろうとする態度や,よりよい社会を考え学習したことを社会生活に生かそうとする態度を養うとともに,多角的な思考や理解を通して,地域社会に対する誇りと愛情,地域社会の一員としての自覚, 我が国の国土に対する愛情,我が国の歴史や伝統を大切にして国を愛する心情,我が国の...
(2) 内容
ア 社会参加ときまり
(ア) 社会参加するために必要な社会生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 社会の中で互いに協力しながら,社会生活に必要な知識や技能を身に付けること。
㋑ 社会生活の中で状況を的確に判断し,国民としての権利及び義務, それに伴う責任について考え,表現すること。
(イ) 社会生活を営む上で大切な法やきまりに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 社会の慣習,生活に関係の深い法やきまりを理解すること。
㋑ 社会の慣習,生活に関係の深い法やきまりの意義と自分との関わりについて考え,表現すること。
イ 公共施設の役割と制度
(ア) 公共施設の役割に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 地域における公共施設や公共物の役割とその必要性を理解すること。
㋑ 地域における公共施設や公共物の利用の仕方を調べ,適切な活用を考え,表現すること。
(イ) 制度に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 生活に関係の深い制度について理解すること。
㋑ 生活に関係の深い制度について調べ,その活用を考え,表現すること。
ウ 我が国の国土の自然環境と国民生活
(ア) 我が国の国土の自然環境と国民生活との関連に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 自然災害から国土を保全し国民生活を守るために国や県などが様々な対策や事業を進めていることを理解すること。
㋑ 国土の環境保全について,自分たちにできることなどを考え,表現すること。
エ 産業と生活
(ア) 我が国の工業生産に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 我が国では様々な工業生産が行われていることや,国土には工業の盛んな地域が広がっていること及び工業製品は国民生活の向上に重要な役割を果たしていることを理解すること。
㋑ 工業生産に関わる人々は,消費者の需要や社会の変化に対応し,優れた製品を生産するよう様々な工夫や努力をして,工業生産を支えていることを理解すること。
㋒ 工業の種類,工業の盛んな地域の分布,工業製品の改良などに着目して,工業生産の概要を捉え,工業生産が国民生活に果たす役割を考え,表現すること。
㋓ 製造の工程,工場相互の協力関係,優れた技術などに着目して,工業生産に関わる人々の工夫や努力を捉え,その働きを考え,表現すること。
(イ) 我が国の産業と情報との関わりに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 大量の情報や情報通信技術の活用は様々な産業を発展させ,国民生活を向上させていることを理解すること。
㋑ 情報の種類,情報の活用の仕方などに着目して,産業における情報活用の現状を捉え,情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考え,表現すること。
オ 我が国の国土の様子と国民生活,歴史
(ア) 我が国の国土の様子と国民生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 世界における我が国の国土の位置,国土の構成,領土の範囲などを大まかに理解すること。
㋑ 世界の大陸と主な海洋,主な国の位置,海洋に囲まれ多数の島からなる国土の構成などに着目して,我が国の国土の様子を捉え,その特色を考え,表現すること。
(イ) 我が国の歴史上の主な事象に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 我が国の歴史上の主な事象を手掛かりに,世の中の様子の変化を理解するとともに,関連する先人の業績,優れた文化遺産を理解すること。
㋑ 世の中の様子,人物の働きや代表的な文化遺産などに着目して,我が国の歴史上の主な事象を捉え,世の中の様子の変化を考え,表現すること。
カ 外国の様子
(ア) グローバル化する世界と日本の役割に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
㋐ 我が国は,平和な世界の実現のために国際連合の一員として重要な役割を果たしたり,諸外国の発展のために援助や協力を行ったりしていることを理解すること。
㋑ 地球規模で発生している課題の解決に向けた連携・協力などに着目して,国際社会において我が国が果たしている役割を考え,表現すること。
○2段階
(1) 目標
A 数と計算
ア 整数の性質,分数の意味,文字を用いた式について理解するとともに, 分数の計算についての意味や法則について理解し,それらを計算する技能を身に付けるようにする。
イ 数とその表現や計算の意味に着目し,発展的に考察して問題を見いだしたり,目的に応じて多様な表現方法を用いながら,数の表し方や計算の仕方などを考察したりするとともに,数量の関係を簡潔かつ一般的に表現する力を養う。
ウ 数量について数学的に表現・処理したことを振り返り,多面的に捉え検討してよりよいものを求めて粘り強く考える態度,数学のよさを実感し,学習したことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
B 図形
ア 平面図形を縮小したり,拡大したりすることの意味や,立体図形の体積の求め方について理解し,縮図,拡大図を作図したり,円の面積や立方体,直方体,角柱,円柱の体積を求めたりする技能を身に付けるようにする。
イ 図形を構成する要素や図形間の関係に着目し,構成の仕方を考察したり,図形の性質を見いだしたりするとともに,円の面積や立方体,直方体,角柱,円柱の体積の求め方を考え,その表現を振り返り,簡潔かつ的確な表現に高め,公式として導く力を養う。
ウ 図形や数量について数学的に表現・処理したことを振り返り,多面的に捉え検討してよりよいものを求めて粘り強く考える態度,数学のよさを実感し,学習したことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
C 変化と関係
ア 比例や反比例の関係,比について理解するとともに,伴って変わる二つの数量を見いだし,それらの関係について表や式を用いて表現したり, 目的に応じて比で処理したりする方法についての技能を身に付けるようにする。
イ 伴って変わる二つの数量の関係に着目し,目的に応じて表や式,グラフを用いて変化や対応の特徴を考察したり,比例の関係を前提に二つの数量の関係を考察したりする力を養う。
ウ 数量について数学的に表現・処理したことを振り返り,多面的に捉え検討してよりよいものを求めて粘り強く考える態度,数学のよさを実感し,学習したことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
D データの活用
ア 量的データの分布の中心や散らばりの様子からデータの特徴を読み取る方法を理解するとともに,それらを問題解決における用い方についての技能を身に付けるようにする。
イ 目的に応じてデータを収集し,データの特徴や傾向に着目して,表やグラフに的確に表現し,それらを用いて問題解決したり,解決の過程や結果を批判的に捉え考察したりする力を養う。
ウ データの活用について数学的に表現・処理したことを振り返り,多面的に捉え検討してよりよいものを求めて粘り強く考える態度,数学のよさを実感し,学習したことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。
(2) 内 容
A 数と計算
ア 整数の性質及び整数の構成に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 整数は,観点を決めると偶数と奇数に類別されることを理解すること。
㋑ 約数,倍数について理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 乗法及び除法に着目し,観点を決めて整数を類別する仕方を考えたり,数の構成について考察したりするとともに,日常生活に生かすこと。
イ 分数に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 整数及び小数を分数の形に直したり,分数を小数で表したりすること。
㋑ 整数の除法の結果は,分数を用いると常に一つの数として表すことができることを理解すること。
㋒ 一つの分数の分子及び分母に同じ数を乗除してできる分数は,元の分数と同じ大きさを表すことを理解すること。
㋓ 分数の相等及び大小について知り,大小を比べること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数を構成する単位に着目し,数の相等及び大小関係について考察すること。
㋑ 分数の表現に着目し,除法の結果の表し方を振り返り,分数の意味をまとめること。
ウ 分数の加法及び減法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 異分母の分数の加法及び減法の計算ができること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 分数の意味や表現に着目し,計算の仕方を考えること。
エ 分数の乗法及び除法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 乗数や除数が整数や分数である場合も含めて,分数の乗法及び除法の意味について理解すること。
㋑ 分数の乗法及び除法の計算ができること。
㋒ 分数の乗法及び除法についても,整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数の意味と表現,計算について成り立つ性質に着目し,計算の仕方を多面的に捉え考えること。
オ 数量の関係を表す式に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 数量を表す言葉や□,△などの代わりに,a,x などの文字を用いて式に表したり,文字に数を当てはめて調べたりすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 問題場面の数量の関係に着目し,数量の関係を簡潔かつ一般的に表現したり,式の意味を読み取ったりすること。
B 図形
ア 平面図形に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 縮図や拡大図について理解すること。
㋑ 対称な図形について理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 図形を構成する要素及び図形間の関係に着目し,構成の仕方を考察したり,図形の性質を見いだしたりするとともに,その性質を基に既習の図形を捉え直したり,日常生活に生かしたりすること。
イ 身の回りにある形の概形やおよその面積などに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 身の回りにある形について,その概形を捉え,およその面積などを求めること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 図形を構成する要素や性質に着目し,筋道を立てて面積などの求め方を考え,それを日常生活に生かすこと。
ウ 平面図形の面積に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 円の面積の計算による求め方について理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 図形を構成する要素などに着目し,基本図形の面積の求め方を見いだすとともに,その表現を振り返り,簡潔かつ的確な表現に高め, 公式として導くこと。
エ 立体図形の体積に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 体積の単位(立方センチメートル(cm3),立方メートル(m3))について理解すること。
㋑ 立方体及び直方体の体積の計算による求め方について理解すること。
㋒ 基本的な角柱及び円柱の体積の計算による求め方について理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 体積の単位や図形を構成する要素に着目し,図形の体積の求め方を考えるとともに,体積の単位とこれまでに学習した単位との関係を考察すること。
㋑ 図形を構成する要素に着目し,基本図形の体積の求め方を見いだすとともに,その表現を振り返り,簡潔かつ的確な表現に高め,公式として導くこと。
C 変化と関係
ア 伴って変わる二つの数量に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 比例の関係の意味や性質を理解すること。
㋑ 比例の関係を用いた問題解決の方法について理解すること。
㋒ 反比例の関係について理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 伴って変わる二つの数量を見いだして,それらの関係に着目し, 目的に応じて表や式,グラフを用いてそれらの関係を表現して,変化や対応の特徴を見いだすとともに,それらを日常生活に生かすこと。
イ 二つの数量の関係に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 比の意味や表し方を理解し,数量の関係を比で表したり,等しい比をつくったりすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 日常の事象における数量の関係に着目し,図や式などを用いて数量の関係の比べ方を考察し,それを日常生活に生かすこと。
D データの活用
ア データの収集とその分析に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 代表値の意味や求め方を理解すること。
㋑ 度数分布を表す表や柱状グラフの特徴及びそれらの用い方を理解すること。
㋒ 目的に応じてデータを収集したり,適切な手法を選択したりするなど,統計的な問題解決の方法を理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 目的に応じてデータを集めて分類整理し,データの特徴や傾向に着目し,代表値などを用いて問題の結論について判断するとともに, その妥当性について批判的に考察すること。
イ 起こり得る場合に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 起こり得る場合を順序よく整理するための図や表などの用い方を理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 事象の特徴に着目し,順序よく整理する観点を決めて,落ちや重なりなく調べる方法を考察すること。
〔数学的活動〕
ア 内容の「A数と計算」,「B図形」,「C変化と関係」及び「Dデータの活用」の学習やそれらを相互に関連付けた学習において,次のような数学的活動に取り組むものとする。
(ア) 日常の事象を数理的に捉え,問題を見いだして解決し,解決過程を振り返り,結果や方法を改善したり,日常生活等に生かしたりする活動
(イ) 数学の学習場面から数学の問題を見いだして解決し,解決過程を振り返り統合的・発展的に考察する活動
(ウ) 問題解決の過程や結果を,目的に応じて図や式などを用いて数学的に表現し伝え合う活動
○2段階
(1) 目標
A 生命
ア 生物の体のつくりと働き,生物と環境との関わりについての理解を図り,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けるようにする。
イ 生物の体のつくりと働き,生物と環境との関わりについて調べる中で, 主にそれらの働きや関わりについて,より妥当な考えをつくりだす力を養う。
ウ 生物の体のつくりと働き,生物と環境との関わりについて進んで調べ, 生命を尊重する態度や学んだことを生活に生かそうとする態度を養う。
B 地球・自然
ア 土地のつくりと変化,月の形の見え方と太陽との位置関係についての理解を図り,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けるようにする。
イ 土地のつくりと変化,月の形の見え方と太陽との位置関係について調べる中で,主にそれらの変化や関係について,より妥当な考えをつくりだす力を養う。
ウ 土地のつくりと変化,月の形の見え方と太陽との位置関係について進んで調べ,学んだことを生活に生かそうとする態度を養う。
C 物質・エネルギー
ア 燃焼の仕組み,水溶液の性質,てこの規則性及び電気の性質や働きについての理解を図り,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けるようにする。
イ 燃焼の仕組み,水溶液の性質,てこの規則性及び電気の性質や働きについて調べる中で,主にそれらの仕組みや性質,規則性及び働きについて,より妥当な考えをつくりだす力を養う。
ウ 燃焼の仕組み,水溶液の性質,てこの規則性及び電気の性質や働きについて進んで調べ,学んだことを生活に生かそうとする態度を養う。
(2) 内 容
A 生命
ア 人の体のつくりと働き 人や他の動物について,体のつくりと呼吸,消化,排出及び循環の働きに着目して,生命を維持する働きを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 体内に酸素が取り入れられ,体外に二酸化炭素などが出されていること。
㋑ 食べ物は,口,胃,腸などを通る間に消化,吸収され,吸収されなかった物は排出されること。
㋒ 血液は,心臓の働きで体内を巡り,養分,酸素及び二酸化炭素などを運んでいること。
㋓ 体内には,生命活動を維持するための様々な臓器があること。
(イ) 人や他の動物の体のつくりと働きについて調べる中で,体のつくりと呼吸,消化,排出及び循環の働きについて,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
イ 植物の養分と水の通り 道植物について,その体のつくり,体内の水などの行方及び葉で養分をつくる働きに着目して,生命を維持する働きを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 植物の葉に日光が当たるとでんぷんができること。
㋑ 根,茎及び葉には,水の通り道があり,根から吸い上げられた水は主に葉から蒸散により排出されること。
(イ) 植物の体のつくりと働きについて調べる中で,体のつくり,体内の水などの行方及び葉で養分をつくる働きについて,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
ウ 生物と環境 生物と環境について,動物や植物の生活を観察したり資料を活用したりする中で,生物と環境との関わりに着目して,それらを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 生物は,水及び空気を通して周囲の環境と関わって生きていること。
㋑ 生物の間には,食う食われるという関係があること。
㋒ 人は,環境と関わり,工夫して生活していること。
(イ) 生物と環境について調べる中で,生物と環境との関わりについて, より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
B 地球・自然
ア 土地のつくりと変化 土地のつくりと変化について,土地やその中に含まれる物に着目して, 土地のつくりやでき方を多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 土地は,礫,砂,泥,火山灰などからできており,層をつくって広がっているものがあること。また,層には化石が含まれているものがあること。
㋑ 地層は,流れる水の働きや火山の噴火によってできること。
㋒ 土地は,火山の噴火や地震によって変化すること。
(イ) 土地のつくりと変化について調べる中で,土地のつくりやでき方について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
イ 月と太陽 月の形の見え方について,月と太陽の位置に着目して,それらの位置関係を多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 月の輝いている側に太陽があること。また,月の形の見え方は, 太陽と月との位置関係によって変わること。
(イ) 月の形の見え方について調べる中で,月の位置や形と太陽の位置との関係について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
C 物質・エネルギー
ア 燃焼の仕組み 燃焼の仕組みについて,空気の変化に着目して,物の燃え方を多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 植物体が燃えるときには,空気中の酸素が使われて二酸化炭素ができること。
(イ) 燃焼の仕組みについて調べる中で,物が燃えたときの空気の変化について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
イ 水溶液の性質 水溶液について,溶けている物に着目して,それらによる水溶液の性質や働きの違いを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 水溶液には,酸性,アルカリ性及び中性のものがあること。
㋑ 水溶液には,気体が溶けているものがあること。
㋒ 水溶液には,金属を変化させるものがあること。
(イ) 水溶液の性質や働きについて調べる中で,溶けているものによる性質や働きの違いについて,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
ウ てこの規則性 てこの規則性について,力を加える位置や力の大きさに着目して,てこの働きを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 力を加える位置や力の大きさを変えると,てこを傾ける働きが変わり,てこがつり合うときにはそれらの間に規則性があること。
㋑ 身の回りには,てこの規則性を利用した道具があること。
(イ) てこの規則性について調べる中で,力を加える位置や力の大きさとてこの働きとの関係について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
エ 電気の利用 発電や蓄電,電気の変換について,電気の量や働きに着目して,それらを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する初歩的な技能を身に付けること。
㋐ 電気は,つくりだしたり蓄えたりすることができること。
㋑ 電気は,光,音,熱,運動などに変換することができること。
㋒ 身の回りには,電気の性質や働きを利用した道具があること。
(イ) 電気の性質や働きについて調べる中で,電気の量と働きとの関係, 発電や蓄電,電気の変換について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。
(3) 内容の取扱い
ア (2)の「A生命」のアの「人の体のつくりと働き」については,次のとおり取り扱うものとする。
(ア) (ア)の㋒については,心臓の拍動と脈拍とが関係することにも触れること。
(イ) (ア)の㋓については,主な臓器として,肺,胃,小腸,大腸,肝臓,腎臓,心臓を扱うこと。
イ (2)の「A生命」のウの「生物と環境」については,次のとおり取り扱うものとする。
(ア) (ア)の㋐については,水が循環していることにも触れること。
(イ) (ア)の㋑ついては,水中の小さな生物を観察し,それらが魚などの食べ物になっていることに触れること。
ウ (2)の「B地球・自然」のアの「土地のつくりと変化」については,次のとおり取り扱うものとする。
(ア) (ア)の㋑については,流れる水の働きでできた岩石として礫岩,砂岩,泥岩を扱うこと。
(イ) (ア)の㋒については,自然災害についても触れること。
エ (2)の「B地球・自然」のイの「月と太陽」の(ア)の㋐については,地球から見た太陽と月との位置関係で扱うものとする。
オ (2)の「C物質・エネルギー」の指導に当たっては,ものづくりを通して行うよう配慮すること。
カ (2)の「C物質・エネルギー」のエの「電気の利用」の(ア)の㋐については, 電気をつくりだす道具として,手回し発電機,光電池などを扱うものとする。
○2段階
(1) 目標
ア 曲想と音楽の構造や背景などとの関わり及び音楽の多様性について理解するとともに,創意工夫を生かした音楽表現をするために必要な歌唱,器楽,創作,身体表現の技能を身に付けるようにする。
イ 音楽表現を創意工夫することや,音楽を自分なりに評価しながらよさや美しさを味わって聴くことができるようにする。
ウ 主体的・協働的に表現及び鑑賞の学習に取り組み,音楽活動の楽しさを体験することを通して,音楽文化に親しむとともに,音楽によって生活を明るく豊かなものにしていく態度を養う。
(2) 内容
A 表現
ア 歌唱の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 歌唱表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,歌唱表現を創意工夫すること。
(イ) 次の㋐及び㋑について理解すること。
㋐ 曲想と音楽の構造や歌詞の内容との関わり
㋑ 声の音色や響き及び言葉の特性と発声との関わり
(ウ) 創意工夫を生かした表現をするために必要な次の㋐及び㋑の技能を身に付けること。
㋐ 創意工夫を生かした表現で歌うために必要な発声,言葉の発音, 身体の使い方などの技能
㋑ 創意工夫を生かし,全体の響きや各声部の声などを聴きながら, 他者と合わせて歌う技能
イ 器楽の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 器楽表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,器楽表現を創意工夫すること。
(イ) 次の㋐及び㋑について理解すること。
㋐ 曲想と音楽の構造との関わり
㋑ 多様な楽器の音色や響きと演奏の仕方との関わり
(ウ) 創意工夫を生かした表現をするために必要な次の㋐及び㋑の技能を身に付けること。
㋐ 創意工夫を生かした表現で演奏するために必要な奏法,身体の使い方などの技能
㋑ 創意工夫を生かし,全体の響きや各声部の音などを聴きながら, 他者と合わせて演奏する技能
ウ 創作の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 創作表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,創作表現を創意工夫すること。
(イ) 次の㋐及び㋑について,表したいイメージと関わらせて理解すること。
㋐ 音のつながり方の特徴
㋑ 音素材の特徴及び音の重なり方や反復,変化,対照などの構成上の特徴
(ウ) 創意工夫を生かした表現で旋律や音楽をつくるために必要な,課題や条件に沿った音の選択や組合せなどの技能を身に付けること。
エ 身体表現の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 身体表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら,身体表現を創意工夫すること。
(イ) 次の㋐及び㋑について理解すること。
㋐ 曲想と音楽の構造との関わり
㋑ 曲想や音楽の構造と体の動きとの関わり
(ウ) 創意工夫を生かした表現をするために必要な次の㋐から㋒までの技能を身に付けること。
㋐ 曲の速度やリズム,曲想に合わせて表現する技能
㋑ 設定した条件に基づいて,様々な動きを組み合わせたり,即興的に動いたりしてまとまりのある表現をする技能
㋒ 友達と動きを組み合わせたり,即興的に表現したりする技能
B 鑑賞
ア 鑑賞の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 鑑賞についての知識を得たり生かしたりしながら,曲や演奏のよさなどについて自分なりに考え,曲全体を味わって聴くこと。
(イ) 次の㋐及び㋑について理解すること。
㋐ 曲想及びその変化と,音楽の構造との関わり
㋑ 音楽の特徴とその背景となる文化や歴史などとの関わり
〔共通事項〕
(1) 1段階と2段階の「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し,それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら,知覚したことと感受したこととの関わりについて考えること。
イ 音楽を形づくっている要素及びそれらに関わる用語や記号などについて,音楽における働きと関わらせて理解すること。
○2段階
(1) 目標
ア 造形的な視点について理解するとともに,意図に応じて自分の表現方法を追求して創造的に表すことができるようにする。
イ 造形的なよさや美しさ,表現の意図と創造的な工夫などについて考え, 主題を生み出し豊かに発想し構想を練ったり,美術や美術文化などに対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
ウ 主体的に美術の活動に取り組み創造活動の喜びを味わい,美術を愛好する心情を深め,心豊かな生活を創造していく態度を養う。
(2) 内容
A 表現
ア 感じ取ったことや考えたこと,目的や機能などを基に,描いたり,つくったりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 対象や事象を深く見つめ感じ取ったことや考えたこと,伝えたり使ったりする目的や条件などを基に主題を生み出し,創造的な構成を工夫し,心豊かに表現する構想を練ること。
(イ) 材料や用具の特性の生かし方などを身に付け,意図に応じて表現方法を追求し,自分らしさを発揮して表すこと。
B 鑑賞
ア 美術作品や生活の中の美術の働き,美術文化などの鑑賞の活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 美術作品などの造形的なよさや美しさを感じ取り,作者の心情や表現の意図と創造的な工夫などについて考えるなどして,見方や感じ方を深めること。
(イ) 生活や社会の中の美術や文化遺産などのよさや美しさを感じ取り, 生活や社会を美しく豊かにする美術の働きや美術文化について考えるなどして,見方や感じ方を深めること。
〔共通事項〕
ア 「A表現」及び「B鑑賞」の指導を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 形や色彩,材料や光などの働きを理解すること。
(イ) 造形的な特徴などから全体のイメージで捉えることを理解すること。
○2段階
(1) 目標
ア 各種の運動の楽しさや喜びを深く味わい,その特性に応じた技能等や心身の発育・発達,個人生活及び社会生活に必要な健康・安全に関する事柄などの理解を深めるとともに,目的に応じた技能を身に付けるようにする。
イ 各種の運動や健康・安全な生活を営むための自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝える力を養う。
ウ 各種の運動における多様な経験を通して,きまりやルール,マナーなどを守り,自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や用具の安全を確保したりし,生涯にわたって運動に親しむ態度を養う。また,健康・安全に留意し,健康の保持増進と回復に自主的に取り組む態度を養う。
(2) 内容
A 体つくり運動 体つくり運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 体ほぐしの運動や体の動きを高める運動を通して,体を動かす楽しさや心地よさを深く味わい,その行い方や方法の理解を深めるとともに,仲間と自主的に関わったり,動きを持続する能力などを高める運動をしたりするとともに,それらを組み合わせること。
イ 体ほぐしの運動や体の動きを高める運動についての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 体ほぐしの運動や体の動きを高める運動の多様な経験を通して,きまりを守り,自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や用具の安全を確保したりし,見通しをもって自主的に運動をすること。
B 器械運動 器械運動について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 器械運動の楽しさや喜びを深く味わい,その特性に応じた技能の理解を深めるとともに,目的に応じた技を身に付け,演技すること。
イ 器械運動についての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 器械運動の多様な経験を通して,きまりやルール,マナーなどを守り, 自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や器械・器具の安全を確保したりし,見通しをもって自主的に運動をすること。
C 陸上競技 陸上競技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 陸上競技の楽しさや喜びを深く味わい,その特性に応じた技能の理解を深めるとともに,目的に応じた技能を身に付けること。
イ 陸上競技についての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 陸上競技の多様な経験を通して,きまりやルール,マナーなどを守り, 自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や用具の安全を確保したりし, 見通しをもって自主的に運動をすること。
D 水泳 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 水泳の楽しさや喜びを深く味わい,その特性に応じた技能の理解を深めるとともに,目的に応じた泳法を身に付けること。
イ 水泳についての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 水泳の多様な経験を通して,きまりやルール,マナーなどを守り,自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や用具の安全を確保したりし,見通しをもって自主的に運動をすること。
E 球技 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 球技の楽しさや喜びを深く味わい,その特性に応じた技能の理解を深めるとともに,目的に応じた技能を身に付け,ゲームを行うこと。
イ 球技についての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 球技の多様な経験を通して,きまりやルール,マナーなどを守り,自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や用具の安全を確保したりし,見通しをもって自主的に運動をすること。
F 武道 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 武道の楽しさや喜びを深く味わい,その特性に応じた技能の理解を深めるとともに,基本動作や基本となる技を用いて,相手の動きの変化に応じた攻防を展開すること。
イ 武道についての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 武道の多様な経験を通して,きまりや伝統的な行動の仕方を守り,自己の役割を果たし仲間と協力したり,場や用具の安全を確保したりし,見通しをもって自主的に運動をすること。
G ダンス ダンスについて,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア ダンスの楽しさや喜びを深く味わい,その行い方の理解を深めるとともに,目的に応じた技能を身に付け,表現や踊りを通した交流や発表をすること。
イ ダンスについての自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ ダンスの多様な経験を通して,一人一人の表現や役割を認め助け合ったり,場や用具の安全を確保したりし,見通しをもって自主的に運動をすること。
H 体育理論 体育理論について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 運動やスポーツの多様性,効果と学び方,安全な行い方及び文化としてのスポーツの意義に関する基礎的な知識を身に付けること。
イ 運動やスポーツの多様性,効果と学び方,安全な行い方及び文化としてのスポーツの意義についての課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
ウ 運動やスポーツの多様性,効果と学び方,安全な行い方及び文化としてのスポーツの意義についての学習に自主的に取り組むこと。
I 保健 健康・安全に関する事項について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 心身の発育・発達,傷害の防止及び疾病の予防等の理解を深めるとともに,健康で安全な個人生活及び社会生活を営むための目的に応じた技能を身に付けること。
イ 健康・安全に関わる自他の課題を発見し,よりよい解決のために仲間と思考し判断したことを,目的や状況に応じて他者に伝えること。
○2段階
(1) 目標
ア 職業に関する事柄について理解を深めるとともに,将来の職業生活に係る技能を身に付けるようにする。
イ 将来の職業生活を見据え,必要な事柄を見いだして課題を設定し,解決策を考え,実践を評価・改善し,表現する力を養う。
ウ よりよい将来の職業生活の実現や地域社会への貢献に向けて,生活を改善しようとする実践的な態度を養う。
(2) 内容
A 職業生活
ア 勤労の意義 勤労に対する意欲や関心を高め,他者と協働して取り組む作業や実習等に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 勤労の意義について理解を深めること。
(イ) 目標をもって取り組み,その成果や自分と他者との役割及び他者との協力について考え,表現すること。
(ウ) 作業や実習等を通して貢献する喜びを体得し,計画性をもって主体的に取り組むこと。
イ 職業 職業に関わる事柄について,他者との協働により考えを深めたり,体験したりする学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 職業に関わる知識や技能について,次のとおりとする。
㋐ 職業生活に必要とされる実践的な知識を深め技能を身に付けること。
㋑ 職業生活を支える社会の仕組み等の利用方法について理解を深めること。
㋒ 材料や育成する生物等の特性や扱い方及び生産や生育活動等に関わる技術について理解を深めること。
㋓ 使用する道具や機械等の特性や扱い方の理解を深め,作業課題に応じて効果的に扱うこと。
㋔ 作業の確実性や持続性,巧緻性等を高め,状況に応じて作業し, 習熟すること。
(イ) 職業生活に必要な思考力,判断力,表現力等について,次のとおりとする。
㋐ 作業や実習において,自ら適切な役割を見いだすとともに,自分の成長や課題について考え,表現すること。
㋑ 生産や生育活動等に係る技術に込められた工夫について考えること。
㋒ 作業上の安全や衛生及び作業の効率について考え,他者との協働により改善を図ること。
㋓ 職業生活に必要な健康管理や余暇の過ごし方の工夫について考えること。
B 情報機器の活用 職業生活で使われるコンピュータ等の情報機器を扱うことに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 情報セキュリティ及び情報モラルについて理解するとともに,表現,記録,計算,通信等に係るコンピュータ等の情報機器について,その特性や機能を理解し,目的に応じて適切に操作すること。
イ 情報セキュリティ及び情報モラルを踏まえ,コンピュータ等の情報機器を扱い,収集した情報をまとめ,考えたことについて適切に表現すること。
C 産業現場等における実習 産業現場等における実習を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 職業など卒業後の進路に必要となることについて理解を深めること。
イ 産業現場等における実習で課題の解決について考えたことを表現すること。
○2段階
(1) 目標
ア 家族・家庭の機能について理解を深め,生活の自立に必要な家族・家庭, 衣食住,消費や環境等についての基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
イ 家庭や地域における生活の中から問題を見いだして課題を設定し,解決策を考え,実践を評価・改善し,考えたことを表現するなど,課題を解決する力を養う。
ウ 家族や地域の人々との関わりを通して,よりよい生活の実現に向けて, 生活を工夫し考えようとする実践的な態度を養う。
(2) 内容
A 家族・家庭生活
ア 自分の成長と家族 自分の成長と家族や家庭生活などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 自分の成長と家族や家庭生活の関わりが分かり,家庭生活が家族の協力によって営まれていることを理解すること。
(イ) 家族とのよりよい関わり方について考え,工夫すること。
イ 家庭生活での役割と地域との関わり 家族や地域の人々などに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 家庭生活において,地域の人々との協力が大切であることを理解すること。
(イ) 家庭と地域の人々とのよりよい関わり方について考え,工夫すること。
ウ 家庭生活における健康管理と余暇 家庭生活における健康管理や余暇に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 健康管理や余暇の有効な過ごし方について理解を深め,実践すること。
(イ) 健康管理や余暇の有効な過ごし方について考え,工夫すること。
エ 乳幼児や高齢者などの生活 乳幼児や高齢者と接することなどに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 乳幼児や高齢者などの生活の特徴が分かり,乳幼児や高齢者などとの関わり方について理解すること。
(イ) 乳幼児や高齢者などとのよりよい関わり方について考え,工夫すること。
B 衣食住の生活
ア 必要な栄養を満たす食事 自分に必要な栄養を満たす食事に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 自分に必要な栄養素の種類と働きが分かり,食品の栄養的な特質について理解すること。
(イ) 一日分の献立について考え,工夫すること。
イ 日常食の調理 日常食の調理に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 日常生活と関連付け,用途に応じた食品の選択,食品や調理用具等の安全と衛生に留意した管理,材料に適した加熱調理の仕方について理解し,基礎的な日常食の調理が適切にできること。
(イ) 基礎的な日常食の調理について,食品の選択や調理の仕方,調理計画を考え,工夫すること。
ウ 衣服の手入れ 衣服の手入れに関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 衣服の材料や状態に応じた日常着の手入れについて理解し,適切にできること。
(イ) 衣服の材料や状態に応じた日常着の手入れについて考え,工夫すること。
エ 布を用いた製作 布を用いた製作に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 製作に必要な材料や手順が分かり,製作計画について理解すること。
(イ) 布を用いた簡単な物の製作計画を考え,製作を工夫すること。
オ 住居の基本的な機能と快適で安全な住まい方 住居の基本的な機能や快適で安全な住まい方に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 家族の生活と住空間との関わりが分かり,住居の基本的な機能について理解すること。
(イ) 家族の安全や快適さを考えた住空間の整え方について考え,工夫すること。
C 消費生活・環境
ア 消費生活 消費生活に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 購入方法や支払方法の特徴が分かり,計画的な金銭管理の必要性について理解すること。
㋑ 売買契約の仕組み,消費者被害の背景とその対応について理解し, 物資・サービスの選択に必要な情報の収集・整理が適切にできること。
(イ) 物資・サービスの選択に必要な情報を活用して購入について考え, 工夫すること。
イ 消費者の基本的な権利と責任 消費者の基本的な権利と責任に関わる学習活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 消費者の基本的な権利と責任,自分や家族の消費生活が環境や社会に及ぼす影響について理解すること。
(イ) 身近な消費生活について,自立した消費者として責任ある消費行動を考え,工夫すること。
○2段階
(1) 目標
ア 音声や文字,語彙,表現などについて日本語と外国語との違いに気付くとともに,読むこと,書くことに慣れ親しみ,聞くこと,話すこと,読むこと,書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な力を身に付けるようにする。
イ コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,身近で簡単な事柄について,聞いたり話したりするとともに,音声で十分に慣れ親しんだ外国語の語彙などが表す事柄を想像しながら読んだり書いたりして, 自分の考えや気持ちなどを伝え合うことができる基礎的な力を養う。
ウ 外国語の背景にある文化について理解し,他者に配慮しながら,主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
(2) 内容
〔英語〕
〔知識及び技能〕
ア 英語の特徴等に関する事項 実際に英語を用いた場面や状況等における言語活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 英語の音声及び簡単な語句や基本的な表現などについて,日本語との違いに気付くこと。
㋐ 英語の音声を聞いて話したり,簡単な語彙などを読んだり書いたりして日本語の音声や文字などとの違いに気付くこと。
㋑ 英語の音声や文字も,事物の内容を表したり,要件を伝えたりするなどの働きがあることに気付くこと。
㋒ 簡単な語句や基本的な表現などが表す内容を知り,それらを使うことで要件が相手に伝わることに気付くこと。
〔思考力,判断力,表現力等〕
イ 情報を整理しながら考えなどを形成し,英語で表現したり,伝え合ったりすることに関する事項 具体的な課題等を設定し,コミュニケーションを行う目的や場面,状況などに応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,これらを表現することを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する...
(ア) 身近で簡単な事柄について,伝えようとする内容を整理した上で簡単な語句や基本的な表現などを用いて伝え合うこと。
(イ) 身近で簡単な事柄について,音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語彙などが表す事柄を想像しながら読んだり,書いたりすること。
ウ 言語活動及び言語の働きに関する事項
① 言語活動に関する事項 イに示す事項については,アに示す事項を活用して,例えば,次のような言語活動を通して指導する。
(ア) 聞くこと
㋐ 自分のことや学校生活など身近で簡単な事柄について,簡単な語句や基本的な表現を聞き,それらを表すイラストや写真などと結び付ける活動。
㋑ 日付や時刻,値段などを表す表現など,身近で簡単な事柄について,具体的な情報を聞き取る活動。
㋒ 友達や家族,学校生活など,身近で簡単な事柄について,簡単な語句や基本的な表現で話される短い会話や説明を,イラストや写真を参考にしながら聞いて,必要な情報を聞き取る活動。
(イ) 話すこと[発表]
㋐ 簡単な語句や基本的な表現を用いて,身近で簡単な事柄について, 自分の考えや気持ちを話す活動。
(ウ) 話すこと[やり取り]
㋐ 身近で簡単な事柄について,自分の考えや気持ちを伝えたり,簡単な質問をしたり質問に答えたりして伝え合う活動。
(エ) 書くこと
㋐ 相手に伝えるなどの目的をもって,身近で簡単な事柄について, 音声で十分に慣れ親しんだ語彙などを書き写す活動。
㋑ 相手に伝えるなどの目的をもって,身近で簡単な事柄について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語彙などを書き写す活動。
(オ) 読むこと
㋐ 日常生活に関する身近で簡単な事柄を内容とする掲示やパンフレットなどから,自分が必要とする情報を得る活動。
㋑ 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語彙などを,挿絵がある本などの中から識別する活動。
② 言語の働きに関する事項 2段階の言語活動を行うに当たっては,1段階の言語の働きに関する事項を踏まえ,生徒の学習状況に応じた言語の使用場面や言語の働きを取り上げるようにする。
〔その他の外国語〕 その他の外国語については,〔英語〕に示す内容に準じて指導を行うものとする。
○2段階
(1)目標
ア 効果的なコミュニケーションの方法や,身近にあるコンピュータやデータの活用について理解し,基礎的な技能を身に付けるとともに,情報社会と人との関わりについて理解する。
イ 身近な事象を情報とその結び付きとして捉え,問題を知り,問題を解決するために必要な情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する力を養う。
ウ 身近にある情報や情報技術を適切に活用するとともに,情報社会に参画しようとする態度を養う。
(2) 内容
A 情報社会の問題解決 身近にある情報や情報技術を活用して問題を知り,問題を解決する方法に着目し,解決に向けた活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 身近にある情報やメディアの基本的な特性及びコンピュータ等の情報機器の基本的な用途,操作方法及び仕組みを踏まえ,情報と情報技術を活用して問題を知り,問題を解決する方法を身に付けること。
(イ) 情報に関する身近で基本的な,法規や制度,情報セキュリティの重要性,情報社会における個人の責任及び情報モラルについて理解すること。
(ウ) 身近にある情報技術が人や社会に果たす役割と及ぼす影響について基本的な理解をすること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 目的や状況に応じて,身近にある情報や情報技術を適切かつ効果的に活用して問題を知り,問題を解決する方法について考えること。
(イ) 情報に関する身近で基本的な,法規や制度及びマナーの意義,情報社会において個人の果たす役割や責任,情報モラルなどについて,それらの背景を捉え,考えること。
(ウ) 身近にある情報や情報技術の適切かつ効果的な活用と望ましい情報社会の在り方について考えること。
B コミュニケーションと情報デザイン 身近なメディアとコミュニケーション手段及び情報デザインに着目し, 目的や状況に応じて受け手に分かりやすく情報を伝える活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 身近なメディアの基本的な特性とコミュニケーション手段の基本的な特徴について,その変遷を踏まえて理解すること。
(イ) 身近にある情報デザインが人や社会に果たしている役割を理解すること。
(ウ) 身近にある情報デザインから,効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの基本的な考え方や方法を理解し表現する基礎的な技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 身近なメディアとコミュニケーション手段の関係を捉え,それらを目的や状況に応じて適切に選択すること。
(イ) コミュニケーションの目的に合わせて,適切かつ効果的な情報デザインを考えること。
(ウ) 効果的なコミュニケーションを行うための情報デザインの基本的な考え方や方法に基づいて表現し,振り返り,表現を見直すこと。
C 情報通信ネットワークとデータの活用 情報通信ネットワークを介して流通するデータに着目して,情報通信ネットワークや情報システムにより提供されるサービスを活用し,問題を知り,問題の解決に向けた活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 情報通信ネットワークの基本的な仕組みや情報セキュリティを確保するための基本的な方法について理解すること。
(イ) 身近なデータを蓄積,管理,提供する基本的な方法,情報通信ネットワークを介した情報システムによるサービスの提供に関する基本的な仕組みと特徴について理解すること。
(ウ) データを表現,蓄積するための基本的な表し方と,データを収集, 整理,分析する基本的な方法について理解し,基礎的な技能を身に付けること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 目的や状況に応じて,情報通信ネットワークにおける情報セキュリティを確保する基本的な方法について考えること。
(イ) 情報システムが提供するサービスの効果的な活用について考えること。
(ウ) データの収集,整理,分析及び結果の表現の基本的な方法を適切に選択し,実行し,振り返り,表現を見直すこと。
○2段階
(1) 話し手の意図や気持ちを考えながら, 話の内容を適切に聞き取る。
(2) 自分の立場や意図をはっきりさせながら,相手や目的,場に応じて適切に話す。
(3) 目的や意図などに応じて文章の概要や要点などを適切に読み取る。
(4) 相手や目的に応じていろいろな文章を適切に書く。
○2段階
(1) 個人と社会の関係が分かり, 社会の一員としての自覚をもつ。
(2) 社会の慣習, 生活に関係の深い法や制度を知り, 必要に応じて生活に生かす。
(3) 公共施設や公共物などの働きについての理解を深め, それらを適切に利用する。
(4)政治,経済,文化などの社会的事象や情報メディアなどに興味や関心を深め,生産,消費などの経済活動に関する事柄を理解する。
(5) 地図や各種の資料などを活用し, 我が国のいろいろな地域の自然や生活の様子, 社会の変化や伝統を知る。
(6) 各種の資料を活用し, 外国の自然や人々の生活の様子, 世界の出来事について知る。
○2段階
(1) 生活に必要な数量の処理や計算をする。
(2)長さ・重さ・量などの測定方法を理解し,活用する。
(3) 様々な図形, 表やグラフを理解し, 工夫して使う。
(4) 生活に必要な金銭や時計・暦などを工夫して使う。
○2段階
(1)人の体の主なつくりや働きについての理解を深めるとともに,人の成長や環境とのかかわりについて関心をもつ。
(2) 生物とそれを取り巻く自然環境についての理解を深め, 生命の大切なことを知る。
(3) 様々な物質の性質や機械・器具の種類, 構造及び働きについて理解し, 適切に取り扱う。
(4) 自然の事物・現象についての理解を図るとともに, 自然と生活との関係について理解を深める。
○2段階
(1) いろいろな音楽をその美しさなどを味わいながら鑑賞する。
(2) 音楽を聴いて感じたイメージを創造的に身体表現する。
(3) 打楽器, 旋律楽器などの演奏の仕方に慣れ, 楽器の特色や音色を生かしながら合奏や独奏をする。
(4) 独唱, 斉唱, 二部合唱, オペレッタなどによる表現に慣れ, 歌詞の内容や曲想などを味わいながら歌う。
○2段階
(1)経験や想像をもとに,様々な技法などを用いて,創造的に絵をかいたり,作品をつくったり, それらを飾ったりする。
(2) いろいろな材料の性質や用具などの扱い方を理解し, 適切に使う。
(3) 自然や優れた造形品を鑑賞し,美しさなどを味わうとともに,地域の伝統工芸品に関心をもつ。
○2段階
(1)体つくり運動,いろいろなスポーツ,ダンスなどの運動を通して,体力や技能を高める。
(2) きまりやいろいろなスポーツのルールなどを守り, 友達と協力し, 進んで安全に運動をする。
(3) 心身の発育・発達に応じた適切な行動や生活に必要な健康・安全に関する事柄の理解を深める。
○2段階
(1)働くことの意義について理解を深め, 積極的に作業や実習に取り組み, 職場に必要な態度を身に付ける。
(2) いろいろな道具や機械の仕組み, 操作などを理解し, 材料や製品の管理を適切に行い, 安全や衛生に気を付けながら正確に効率よく作業や実習をする。
(3) 作業の工程全体を理解し, 自分の分担に責任をもち,他の者と協力して作業や実習をする。
(4) 職業生活に必要な実際的な知識を深める。
(5) 産業現場等における実習を通して, 職業生活に必要な事柄を理解する。
(6) 職業生活に必要な健康管理や余暇の計画的な過ごし方についての理解を深める。
(7) 職場で使われる機械やコンピュータ等の情報機器などの操作をする。
○2段階
(1) 家庭の機能や家族の役割を理解し, 楽しい家庭づく りのために積極的に役割を果たす。
(2) 家庭生活における計画的な消費や余暇の有効な過ごし方について理解を深める。
(3) 家庭生活で使用する道具や器具を効率的に使用し, 安全や衛生に気を付けながら実習をする。
(4)被服,食物,住居などに関する実習を通して,健康で安全な生活に必要な実際的な知識と技能を習得する。
(5) 保育や家庭看護などに関する基礎的な知識と技能を習得する。
○2段階
(1) 初歩的な英語を使って簡単な会話をする。
(2)簡単な語,句,文を書いたり読んだりする。
(3)簡単な語,句,文の意味を知る。
その他の外国語 その他の外国語の内容については,英語に準ずるものとする。
○2段階
(1) 生活の中で情報やコンピュータ等の情報機器が果たしている役割を知り, それらの活用に関心をもつ。
(2) コンピュータ等の情報機器の扱い方が分かり, 操作する。
(3) 各種のソフトウェアの操作に慣れ, 実習をする。
(4) コンピュータ等の情報機器を利用した情報の収集, 処理及び発信の方法が分かり, 実際に活用する。
(5) 情報の取扱いに関するきまりやマナーを理解し, それらを守って実習する。