Arithmetic

https://w3id.org/jp-cos/ElementaryDeptSNES-Intellectual/2017/算数

Details

Course Of Study Revision
Elementary and Lower Secondary Department of Special Needs Education School Curriculum Guideline 2017-04 Notification
Listing order of the course of study
8
Disability Category
Intellectual Disability
Type of School
Elementary Department of Special Needs Education School
Name
Arithmetic
さんすう
算数
Source for the English name
Name for the source
Elementary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
Elementary School Curriculum Guideline English Version (Tentative Translation) (2008-03)
小学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
小学校学習指導要領英訳版(仮訳)(平成20年3月)
Reference to a curriculum guideline
Elementary School Curriculum Guideline 2008-03 Notification
Elementary School Curriculum Guideline 2008-03 Notification
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http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/eiyaku/1261037.htm
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Type
Referrence for English name
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3th Digit Code of Course of Study Item
5
Fcode Correspond to 3th Digit Code of Course of Study Item
A5
Code of Subject Area
885
Fcode of Subject Area
A8A8A5
Type
Subject Area

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Arithmetic
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Elementary and Lower Secondary Department of Special Needs Education School Curriculum Guideline 2017-04 Notification
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〔算数〕
1 目標 数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 数量や図形などについての基礎的・基本的な概念や性質などに気付き理解するとともに,日常の事象を数量や図形に注目して処理する技能を身に付けるようにする。
(2) 日常の事象の中から数量や図形を直感的に捉える力,基礎的・基本的な数量や図形の性質などに気付き感じ取る力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表したり柔軟に表したりする力を養う。
(3) 数学的活動の楽しさに気付き,関心や興味をもち,学習したことを結び付けてよりよく問題を解決しようとする態度,算数で学んだことを学習や生活に活用しようとする態度を養う。
2 各段階の目標及び内容
○1段階
(1) 目標
A 数量の基礎
ア 身の回りのものに気付き,対応させたり,組み合わせたりすることなどについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りにあるもの同士を対応させたり,組み合わせたりするなど, 数量に関心をもって関わる力を養う。
ウ 数量や図形に気付き,算数の学習に関心をもって取り組もうとする態度を養う。
B 数と計算
ア ものの有無や3までの数的要素に気付き,身の回りのものの数に関心をもって関わることについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りのものの有無や数的要素に注目し,数を直感的に捉えたり, 数を用いて表現したりする力を養う。
ウ 数量に気付き,算数の学習に関心をもって取り組もうとする態度を養う。
C 図形
ア 身の回りのものの上下や前後,形の違いに気付き,違いに応じて関わることについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りのものの形に注目し,同じ形を捉えたり,形の違いを捉えたりする力を養う。
ウ 図形に気付き,算数の学習に関心をもって取り組もうとする態度を養う。
D 測定
ア 身の回りにあるものの量の大きさに気付き,量の違いについての感覚を養うとともに,量に関わることについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りにあるものの大きさや長さなどの量の違いに注目し,量の大きさにより区別する力を養う。
ウ 数量や図形に気付き,算数の学習に関心をもって取り組もうとする態度を養う。
(2) 内容
A 数量の基礎
ア 具体物に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 具体物に気付いて指を差したり,つかもうとしたり,目で追ったりすること。
㋑ 目の前で隠されたものを探したり,身近にあるものや人の名を聞いて指を差したりすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 対象物に注意を向け,対象物の存在に注目し,諸感覚を協応させながら捉えること。
イ ものとものとを対応させることに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ ものとものとを対応させて配ること。
㋑ 分割した絵カードを組み合わせること。
㋒ 関連の深い絵カードを組み合わせること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ ものとものとを関連付けることに注意を向け,ものの属性に注目し,仲間であることを判断したり,表現したりすること。
B 数と計算
ア 数えることの基礎に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ ものの有無に気付くこと。
㋑ 目の前のものを,1個,2個,たくさんで表すこと。
㋒ 5までの範囲で数唱をすること。
㋓ 3までの範囲で具体物を取ること。
㋔ 対応させてものを配ること。
㋕ 形や色,位置が変わっても,数は変わらないことについて気付くこと。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数詞とものとの関係に注目し,数のまとまりや数え方に気付き, それらを学習や生活で生かすこと。
C 図形
ア ものの類別や分類・整理に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 具体物に注目して指を差したり,つかもうとしたり,目で追ったりすること。
㋑ 形を観点に区別すること。
㋒ 形が同じものを選ぶこと。
㋓ 似ている二つのものを結び付けること。
㋔ 関連の深い一対のものや絵カードを組み合わせること。
㋕ 同じもの同士の集合づくりをすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 対象物に注意を向け,対象物の存在に気付き,諸感覚を協応させながら具体物を捉えること。
㋑ ものの属性に着目し,様々な情報から同質なものや類似したものに気付き,日常生活の中で関心をもつこと。
㋒ ものとものとの関係に注意を向け,ものの属性に気付き,関心をもって対応しながら,表現する仕方を見つけ出し,日常生活で生かすこと。
D 測定
ア 身の回りにある具体物のもつ大きさに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 大きさや長さなどを,基準に対して同じか違うかによって区別すること。
㋑ ある・ない,大きい・小さい,多い・少ない,などの用語に注目して表現すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 大小や多少等で区別することに関心をもち,量の大きさを表す用語に注目して表現すること。
〔数学的活動〕
ア 内容の「A数量の基礎」,「B数と計算」,「C図形」及び「D測定」に示す学習については,次のような数学的活動に取り組むものとする。
(ア) 身の回りの事象を観察したり,具体物を操作したりして,数量や形に関わる活動
(イ) 日常生活の問題を取り上げたり算数の問題を具体物などを用いて解決したりして,結果を確かめる活動
○2段階
(1) 目標
A 数と計算
ア 10 までの数の概念や表し方について分かり,数についての感覚をもつとともに,ものと数との関係に関心をもって関わることについての技能を身に付けるようにする。
イ 日常生活の事象について,ものの数に着目し,具体物や図などを用いながら数の数え方を考え,表現する力を養う。
ウ 数量に関心をもち,算数で学んだことの楽しさやよさを感じながら興味をもって学ぶ態度を養う。
B 図形
ア 身の回りのものの形に着目し,集めたり,分類したりすることを通して,図形の違いが分かるようにするための技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りのものの形に関心をもち,分類したり,集めたりして,形の性質に気付く力を養う。
ウ 図形に関心をもち,算数で学んだことの楽しさやよさを感じながら興味をもって学ぶ態度を養う。
C 測定
ア 身の回りにある具体物の量の大きさに注目し,量の大きさの違いが分かるとともに,二つの量の大きさを比べることについての技能を身に付けるようにする。
イ 量に着目し,二つの量を比べる方法が分かり,一方を基準にして他方と比べる力を養う。
ウ 数量や図形に関心をもち,算数で学んだことの楽しさやよさを感じながら興味をもって学ぶ態度を養う。
D データの活用
ア 身の回りのものや身近な出来事のつながりに関心をもち,それを簡単な絵や記号などを用いた表やグラフで表したり,読み取ったりする方法についての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りのものや身近な出来事のつながりなどの共通の要素に着目し,簡単な表やグラフで表現する力を養う。
ウ 数量や図形に関心をもち,算数で学んだことの楽しさやよさを感じながら興味をもって学ぶ態度を養う。
(2) 内容
A 数と計算
ア 10 までの数の数え方や表し方,構成に関わる数学的活動を通して, 次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ ものとものとを対応させることによって,ものの個数を比べ,同等・多少が分かること。
㋑ ものの集まりと対応して,数詞が分かること。
㋒ ものの集まりや数詞と対応して数字が分かること。
㋓ 個数を正しく数えたり書き表したりすること。
㋔ 二つの数を比べて数の大小が分かること。
㋕ 数の系列が分かり,順序や位置を表すのに数を用いること。
㋖ 0の意味について分かること。
㋗ 一つの数を二つの数に分けたり,二つの数を一つの数にまとめたりして表すこと。
㋘ 具体的な事物を加えたり,減らしたりしながら,集合数を一つの数と他の数と関係付けてみること。
㋙ 10 の補数が分かること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数詞と数字,ものとの関係に着目し,数の数え方や数の大きさの比べ方,表し方について考え,それらを学習や生活で興味をもって生かすこと。
B 図形
ア ものの分類に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 色や形,大きさに着目して分類すること。
㋑ 身近なものを目的,用途及び機能に着目して分類すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ ものを色や形,大きさ,目的,用途及び機能に着目し,共通点や相違点について考えて,分類する方法を日常生活で生かすこと。
イ 身の回りにあるものの形に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 身の回りにあるものの形に関心をもち,丸や三角,四角という名称を知ること。
㋑ 縦や横の線,十字,△や□をかくこと。
㋒ 大きさや色など属性の異なるものであっても形の属性に着目して,分類したり,集めたりすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身の回りにあるものの形に関心を向け,丸や三角,四角を考えながら分けたり,集めたりすること。
C 測定
ア 身の回りにある具体物の量の大きさに注目し,二つの量の大きさに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 長さ,重さ,高さ及び広さなどの量の大きさが分かること。
㋑ 二つの量の大きさについて,一方を基準にして相対的に比べること。
㋒ 長い・短い,重い・軽い,高い・低い及び広い・狭いなどの用語が分かること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 長さ,重さ,高さ及び広さなどの量を,一方を基準にして比べることに関心をもったり,量の大きさを用語を用いて表現したりすること。
D データの活用
ア ものの分類に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 身近なものを目的,用途,機能に着目して分類すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身近なものの色や形,大きさ,目的及び用途等に関心を向け,共通点や相違点を考えながら,興味をもって分類すること。
イ 同等と多少に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ ものとものとを対応させることによって,ものの同等や多少が分かること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身の回りにあるものの個数に着目して絵グラフなどに表し,多少を読み取って表現すること。
ウ ○×を用いた表に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 身の回りの出来事から○×を用いた簡単な表を作成すること。
㋑ 簡単な表で使用する○×の記号の意味が分かること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身の回りの出来事を捉え,○×を用いた簡単な表で表現すること。
〔数学的活動〕
ア 内容の「A数と計算」,「B図形」,「C測定」及び「Dデータの活用」に示す学習については,次のような数学的活動に取り組むものとする。
(ア) 身の回りの事象を観察したり,具体物を操作したりする活動
(イ) 日常生活の問題を具体物などを用いて解決したり結果を確かめたりする活動
(ウ) 問題解決した過程や結果を,具体物などを用いて表現する活動
○3段階
(1) 目標
A 数と計算
ア 100 までの数の概念や表し方について理解し,数に対する感覚を豊かにするとともに,加法,減法の意味について理解し,これらの簡単な計算ができるようにすることについての技能を身に付けるようにする。
イ 日常の事象について,ものの数に着目し,具体物や図などを用いながら数の数え方や計算の仕方を考え,表現する力を養う。
ウ 数量の違いを理解し,算数で学んだことのよさや楽しさを感じながら学習や生活に活用しようとする態度を養う。
B 図形
ア 身の回りのものの形の観察などの活動を通して,図形についての感覚を豊かにするとともに,ものについて,その形の合同,移動,位置,機能及び角の大きさの意味に関わる基礎的な知識を理解することなどについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りのものの形に着目し,ぴったり重なる形,移動,ものの位置及び機能的な特徴等について具体的に操作をして考える力を養う。
ウ 図形や数量の違いを理解し,算数で学んだことのよさや楽しさを感じながら学習や生活に活用しようとする態度を養う。
C 測定
ア 身の回りにある長さや体積などの量の単位と測定の意味について理解し,量の大きさについての感覚を豊かにするとともに,測定することなどについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りにある量の単位に着目し,目的に応じて量を比較したり,量の大小及び相等関係を表現したりする力を養う。
ウ 数量や図形の違いを理解し,算数で学んだことのよさや楽しさを感じながら学習や生活に活用しようとする態度を養う。
D データの活用
ア 身の回りにある事象を,簡単な絵や図を用いて整理したり,記号に置き換えて表したりしながら,読み取り方について理解することについての技能を身に付けるようにする。
イ 身の回りの事象を,比較のために簡単な絵や図に置き換えて簡潔に表現したり,データ数を記号で表現したりして,考える力を養う。
ウ 数量や図形の違いを理解し,算数で学んだことのよさや楽しさを感じながら学習や生活に活用しようとする態度を養う。
(2) 内容
A 数と計算
ア 100 までの整数の表し方に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 20 までの数について,数詞を唱えたり,個数を数えたり書き表したり,数の大小を比べたりすること。
㋑ 100 までの数について,数詞を唱えたり,個数を数えたり書き表したり,数の系列を理解したりすること。
㋒ 数える対象を2ずつや5ずつのまとまりで数えること。
㋓ 数を 10 のまとまりとして数えたり,10 のまとまりと端数に分けて数えたり書き表したりすること。
㋔ 具体物を分配したり等分したりすること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 数のまとまりに着目し,数の数え方や数の大きさの比べ方,表し方について考え,学習や生活で生かすこと。
イ 整数の加法及び減法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 加法が用いられる合併や増加等の場合について理解すること。
㋑ 加法が用いられる場面を式に表したり,式を読み取ったりすること。
㋒ 1位数と1位数との加法の計算ができること。
㋓ 1位数と2位数との和が 20 までの加法の計算ができること。
㋔ 減法が用いられる求残や減少等の場合について理解すること。
㋕ 減法が用いられる場面を式に表したり,式を読み取ったりすること。
㋖ 20 までの数の範囲で減法の計算ができること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 日常の事象における数量の関係に着目し,計算の意味や計算の仕方を見付け出したり,学習や生活で生かしたりすること。
B 図形
ア 身の回りにあるものの形に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ ものの形に着目し,身の回りにあるものの特徴を捉えること。
㋑ 具体物を用いて形を作ったり分解したりすること。
㋒ 前後,左右,上下など方向や位置に関する言葉を用いて,ものの位置を表すこと。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身の回りにあるものから,いろいろな形を見付けたり,具体物を用いて形を作ったり分解したりすること。
㋑ 身の回りにあるものの形を図形として捉えること。
㋒ 身の回りにあるものの形の観察などをして,ものの形を認識したり,形の特徴を捉えたりすること。
イ 角の大きさに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 傾斜をつくると角ができることを理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 傾斜が変化したときの斜面と底面の作り出す開き具合について, 大きい・小さいと表現すること。
C 測定
ア 身の回りのものの量の単位と測定に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 長さ,広さ,かさなどの量を直接比べる方法について理解し,比較すること。
㋑ 身の回りにあるものの大きさを単位として,その幾つ分かで大きさを比較すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 身の回りのものの長さ,広さ及びかさについて,その単位に着目して大小を比較したり,表現したりすること。
イ 時刻や時間に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ 日常生活の中で時刻を読むこと。
㋑ 時間の単位(日,午前,午後,時,分)について知り,それらの関係を理解すること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 時刻の読み方を日常生活に生かして,時刻と生活とを結び付けて表現すること。
D データの活用
ア 身の回りにある事象を簡単な絵や図,記号に置き換えることに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(ア) 次のような知識及び技能を身に付けること。
㋐ ものとものとの対応やものの個数について,簡単な絵や図に表して整理したり,それらを読んだりすること。
㋑ 身の回りにあるデータを簡単な記号に置き換えて表し,比較して読み取ること。
(イ) 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
㋐ 個数の把握や比較のために簡単な絵や図,記号に置き換えて簡潔に表現すること。
〔数学的活動〕
ア 内容の「A数と計算」,「B図形」,「C測定」及び「Dデータの活用」に示す学習については,次のような数学的活動に取り組むものとする。
(ア) 身の回りの事象を観察したり,具体物を操作したりして,算数に主体的に関わる活動
(イ) 日常生活の事象から見いだした算数の問題を,具体物,絵図,式などを用いて解決し,結果を確かめる活動
(ウ) 問題解決した過程や結果を,具体物や絵図,式などを用いて表現し,伝え合う活動
3 指導計画の作成と内容の取扱い
(1) 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育むべき資質・能力の育成に向けて,数学的活動を通して,児童の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。その際,数学的な見方・考え方を働かせながら, 日常の事象を数理的に捉え,算数の問題を見いだし,問題を自立的,協働的に...
イ 数量や図形についての基礎的な能力の維持や向上を図るため,適宜練習の機会を設けて計画的に指導すること。また,段階間の指導内容を円滑に接続させるため,適切な反復による学習を進めるようにすること。
ウ 2の内容の「A数と計算(1段階はB)」,「B図形(1段階はC)」,「C測定(1段階はD)」及び「Dデータの活用(1段階はA「数量の基礎」)」の指導の間の関連を図ること。
(2) 2の各段階の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
ア 思考力,判断力,表現力等を育成するため,各段階の内容の指導に当たっしたり,互いに自分の考えを表現し伝え合ったりするなどの学習活動を積極的に取り入れるようにすること。
イ 「A数と計算(1段階はB)」の指導に当たっては,具体物などの教具を適宜用いて,数と計算についての意味の理解を深めるよう留意すること。
ウ 1段階の内容に示す事項については,次の(ア)から(ウ)までに留意するものとする。
(ア) 内容の「A数量の基礎」のアの(ア)の㋐及び㋑,イの㋐に示す事項については,内容の「C図形」のアの(ア)の㋐から㋕まで及び(イ)の㋐から㋒までの基礎的な事項として関連付けながら取り上げること。
(イ) 内容の「A数量の基礎」のイについては,分割した絵カードや関連の深い絵カードを組み合わせるなど,初歩的な分析や総合について取り扱うものとする。
(ウ) 内容の「C図形」のアの(ア)の㋐については,様々な情報のうちから,必要な情報のみを取り出し,他を捨象することを取り扱うものとする。また,㋑から㋕までの類別や分類・整理につながるよう配慮するものとする。
エ 2段階の内容に示す事項については,次の(ア)から(ウ)までに留意するものとする。
(ア) 内容の「A数と計算」の指導に当たっては,次の㋐及び㋑についての金銭の価値に親しむことを取り扱うものとする。
㋐ 金種を用いる。
㋑ 様々な種類の貨幣のもつ価値を知る。
(イ) 内容の「B図形」のアの(ア)の㋑については,相違点や類似点に着目して分類することを取り扱うものとする。
(ウ) 内容の「Dデータの活用」のアの(ア)の㋐については,分類してまとめたもの同士の数量に着目できるよう配慮するものとする。
オ 3段階の内容に示す事項については,次の(ア)から(オ)までに留意するものとする。
(ア) 内容の「A数と計算」の指導に当たっては,次の㋐についての金銭の価値に親しむことを取り扱うものとする。
㋐ 金種の理解
a 金種を用いる。
b 様々な種類の貨幣のもつ価値を理解する。
c おつりを扱うこと。
(イ) 内容の「B図形」の指導に当たっては,次の㋐の基礎的事項と関連付けながら取り上げること。
㋐ 大きさとしての角の理解
a 身の回りにある直角を紙に写し取ったり,紙粘土でつくったりして「形としての角」を抽出する。
b 角度を変えるなどの操作を通して「大きさとしての角」を実感できるようにする。
(ウ) 内容の「C測定」の指導に当たっては,次の㋐から㋒までの基礎的な事項と関連付けながら取り上げること。
㋐ 量の保存性に対する理解
a 量を他の位置に移すことや分割していくつかに分けること,また, そのときに見かけの形が変わることなどを体験できるようにする。
b 見かけの形を元に戻したときに量の大きさが変わっていないということから,保存性について確かめるようにする。
㋑ 量の性質の理解
a 量の概念を理解し,豊かにするために,「量の比較性」,「量の測定性」,「量の加法性」に関わる体験を重視する。
㋒ 時計の理解
a アナログ時計の長針と短針とを区別して捉えることができるようにする。
b アナログ時計の時は短針で決まること,分は長針が指す目盛りで決まることを理解できるようにする。
(エ) 内容の「C測定」のイの(ア)については,直接的な表示により時刻に関心をもちやすいデジタル方式を取り扱うことができるよう配慮するものとする。
(オ) 内容の「C測定」のイ及び「Dデータの活用」のアの(ア)の㋐については, 児童の日常生活に関連する学習と関連付けながら取り上げること。
(3) 数学的活動の指導に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 数学的活動は,基礎的・基本的な知識及び技能を確実に身に付けたり,思考力,判断力,表現力等を高めたり,算数を学ぶことの楽しさを実感したりするために,重要な役割を果たすものであることから,2の内容の「A数と計算(1段階はB)」,「B図形(1段階はC)」,「C測定(1段階はD)」及び...
イ 数学的活動を楽しめるようにするとともに,算数を生活に活用することなどについて実感する機会を設けること。